JPH07164382A - 波形及びツインウォールパイプに溝孔を切るための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 波形及びツインウォールパイプに溝孔をカッ
トするための装置において、溝孔を備えるべきパイプが
軸線方向及び半径方向で正確に保持されるようにするこ
とにある。 【構成】 パイプダクト（３２ａ）を備えた機械フレー
ム（１）とパイプダクト（３２ａ）を介してパイプ（３
３）を動かすための持ち上げキャリッジ（１５）とを有
し、２つのグループの保持・センターリングレバー（３
９、４０）が備えられて、パイプ（３３）と係合しこれ
を軸線方向及び半径方向に真っ直ぐにして保持するよう
になっており、更に鋸（７６）が機械フレーム（１）上
で２つのグループの保持・センターリングレバー（３
９、４０）の間に配設され、パイプダクト（３２ａ）の
軸線（８）に対して半径方向に且つ直線的に往復動して
動くようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、波形及びツインウォー
ルパイプに溝孔を切るための装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】切断可
能な材料のパイプ、特にプラスチック製ドレン管に溝孔
カットするため装置は、ヨーロッパ特許公報第８５７７
０号（EP 0 085 770 B1 、米国特許第4488467 号に対応
する）から公知である。これは、少なくとも１個のナイ
フを備えパイプの周辺に回転接触して動くために遊星歯
車によって積極的に駆動されるカッターヘッドを有す
る。ナイフのカッティングエッジは管周りを外転トロコ
イドに沿って回転する。カッターヘッドは、パイプの外
側壁での環状圧こんに係合するウェブを備える。またカ
ッターヘッドは、螺旋状ウェブを備え、少なくとも１個
のナイフが当該ウェブと平行に配置されている。その結
果、穴が、少なくとも部分的にトロイダル隆起を有する
とともに、その周囲に沿って対応する圧こんを有するパ
イプに切られることとなる。これら装置は、実用上非常
に好結果をもたらしているが、その欠点は、大径のパイ
プに対して、構造上非常に複雑になりすぎることにあ
る。

【０００３】UNICOR GmbH の「CORRUGATORS Production
lines for large-sized corrugated pipes 65-420 mm
o.d.」なるタイトルの小冊子(104/02/97/10.89/EA)に
は、既述の波形及びツインウォールパイプに溝孔を作る
ために鋸を使うことが開示されている。最大で６個の鋸
が管の周囲に適用され、パイプに向かう方向及びこれか
ら離れる方向においてフレーム軸周りに回転する。当該
パイプは、鋸引き操作の間、その軸の方向において保持
される。

【０００４】本発明の目的は、溝孔を備えるべきパイプ
が軸線方向及び半径方向で正確に保持されるようになっ
た最初に記載されたタイプの装置を具現化することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に従い、この目的
は、請求項１の特徴部分の記載によって達成される。本
発明に係る特徴に基づいて、カットが高い精度で行われ
るように鋸がセットされる部分のどちらの側でも軸に対
して軸線方向及び半径方向に正確且つしっかりとパイプ
が保持される。

【０００６】請求項２に係る実施態様では、溝孔がパイ
プ上で同じ位置を常に有し、大径のパイプか小径のパイ
プにかかわらず、溝孔が備えられることが確実となる。
請求項２に係るやり方及びその展開は、請求項１に係る
やり方に依存しない。即ち、異なる種類の軸方向及び半
径方向の保持及び心出しの場合にも適用可能で、一方で
請求項１に係るやり方は、鋸が管の軸線に対して半径方
向にセットされない場合にも適用可能である。しかしな
がら共通の適用においては、請求項１及び請求項２に係
るやり方は特に有利である。この明細書中で用いられる
用語「鋸引き」は、例えばディスクフライスによるフラ
イス削りも意味する。

【０００７】更に部分的な創意に富んだ本発明の形態
は、下記実施例の記載において特徴が詳細に説明される
従属の請求項から明らかになろう。

【０００８】

【実施例】本発明の詳細は、図面に関連した実施例の以
下の記述から明らかとなろう。

【０００９】一体的に成形されたソケットを備えた波形
及びツインウォールパイプに溝孔を切るための図面に示
された装置は、機械テーブル２に固定された定置機械フ
レーム１を有する。機械テーブル２は、ローラ２ａによ
ってレール２ｂ上に支持される。機械フレーム１は互い
に平行に且つ互いに離れて置かれた垂直配置の２つのフ
レームプレート３、４からなり、フレームプレート３、
４と機械テーブル２とは、隅持送り５によって一緒に螺
子止めされている。フレームプレート３、４はおのお
の、円形開口部６、７を有し、当該開口部６、７は相互
に位置調整され、装置の長手方向中央軸線８を規定す
る。

【００１０】フレームプレート３、４は、相互に等しい
角距離で配置された複数の内部連結ロッド９によって相
互連結され、連結ロッド９とフレームプレート３及び４
はナット１０によって一緒に螺子止めされている。これ
ら内部連結ロッド９はおのおの、軸線８から同じ距離を
有し、これに平行に延在している。それ故、フレームプ
レート３及び４と連結ロッド９とはナット１０と共に、
実質的に機械フレーム１を形成する。

【００１１】製造の方向１１で見て、フレームプレート
３に類似の支持プレート１２は、図１の右側に認められ
るフレームプレート３の前に置かれる。支持プレート１
２は、外側連結ロッド１３によって、（図１の左側に認
められる）別のフレームプレート４と連結し、螺子止め
連結がまたナット１０によってなされる。外側連結ロッ
ド１３はフレームプレート３を貫通しており、即ち、螺
子止め連結ではない。支持プレート１２と隣接するフレ
ームプレート３の間の距離ａは交換可能なスペーサ１４
によって調整することができる。

【００１２】製造の方向１１で見てフレーム１の下流側
に、支持プレート１２及びフレームプレート３、４に類
似の支持プレート１６からなる持ち上げキャリッジ１５
が配置される。製造の方向１１で間隔をあけたキャリッ
ジ壁１７と支持プレート１６、及びキャリッジ壁１７と
支持プレート１６の間に配置され、製造の方向１１で同
じく間隔をあけた離隔プレート１８、及び支持プレート
１６とキャリッジ壁１７と離隔プレート１８を一緒につ
なぐ例えば螺子である固定具１９は、実質的に持ち上げ
キャリッジ１５を形成する。当該キャリッジは、軸線８
に平行な機械フレーム１に位置した例えば精密スチール
管によって形成された２本の水平ガイド路２０上で製造
の方向１１に変位のために案内される。遊びなく案内す
る目的のために、等角間隔で配置され外側から管状ガイ
ド路２０にかかったローラ２１は、持ち上げキャリッジ
１５での自由回転のために、支持プレート１６の近傍及
びキャリッジ壁１７の近傍において３個ずつ位置してい
る。図１で認識されるように、持ち上げキャリッジは短
縮法で描かれている。製造の方向１１でのその実際の長
さは、支持プレート１６の傾きのない変位を確実にする
ようになっている。

【００１３】持ち上げキャリッジ１５は、リニアドライ
ブの形状の持ち上げ駆動部２２、具体なケースとしては
圧力媒体作動ピストンシリンダドライブによって駆動さ
れる。持ち上げ駆動部２２のピストンロッド２３は持ち
上げキャリッジ１５に固定されている。持ち上げ駆動部
２２のシリンダ２４の対向端部は、フレームプレート３
に関して製造の方向で変位可能な橋台２５に固定され
る。クランク２６で回転可能なスピンドル２７によっ
て、スピンドルナットの形状の橋台２５は、フレームプ
レート３に取り付けられたスピンドル軸受２８に支持さ
れる。クランク２６の回転、それ故スピンドル２７の回
転によって、橋台２５と持ち上げ駆動部２２のシリンダ
２４は、製造の方向１１においてか、当該製造の方向１
１と反対向きにおいてフレーム１に関して調整される。

【００１４】支持プレート１２、１６は同じく開口部
６、７に重なる開口部２９、３０を有する。軸線８と同
心状に、漏斗形状のパイプガイドソケット３１、３２
が、製造の方向１１に導く支持プレート１２と、当該プ
レートから離れたフレームプレート４で螺子止めされて
いる。開口部６、７、２９、３０とパイプガイドソケッ
ト３１、３２は、長手方向中央軸線８と同心状に延在す
るパイプダクト３２ａを規定する。

【００１５】製造の方向１１において、パイプ３３はパ
イプガイドソケット３１、３２を介してパイプダクト３
２ａに挿入可能で、パイプ３３のねじ込み部３４が製造
の方向１１に挿入のために通じている。ソケット３５は
製造の方向１１においてパイプ３３のリア端部に一体的
に形成されている。パイプ３３はプラスチックからな
り、波形パイプとして形成されている。即ち、環状隆起
部３６を有し、そのような２つの隆起部３６の間に位置
した環状圧こん３７と互い違いになっている。パイプ３
３は、所謂プレーン波形パイプ、又は外側波形パイプに
加えてパイプの内側で環状圧こん３７の近傍で当該外側
パイプと連結した滑らかなシリンダ状内側パイプを有し
たツインウォールパイプである。そのようなプレーン波
形パイプ又は波形ツインウォールパイプは一般的に知ら
れ市販されている。波形ツインウォールパイプは、例え
ばヨーロッパ特許第２３１４４６号公報（EP 0 231 446
B1、米国特許第４９３０９３６号に対応する）から公
知で、当該公報から、そのようなパイプ３３と一体にソ
ケット３５を形成することが等しく公知である。

【００１６】支持プレート１２に取り付けられたガイド
ソケット３１は、切断のために装置がセットされるよう
になり、内径が管３３のソケット３５の外径を僅かに越
えた内側ガイド面３８を有する。パイプガイドソケット
３１、３２は、装置が交換される際には他のパイプ径の
ものに変えられる。

【００１７】互いに等角間隔で配置された（本実施例で
は６個である）複数の保持・センターリングレバー３
９、４０は、支持プレート１２とこれから離れたフレー
ムプレート４とに配設されている。同じ配置で、保持・
センターリング・搬送レバー４１は、隣接するフレーム
プレート４に面する側で持ち上げキャリッジ１５の支持
プレート１６に配設されている。また同じ配置で、止め
レバー４２は、製造の方向１１で見て、持ち上げキャリ
ッジ１５の支持プレート１６のリア側に配設されてい
る。全てのレバー３９、４０、４１、４２は、中央部分
でピボット軸受４３によってそれぞれ支持プレート１
２、フレームプレート４及び支持プレート１６で旋回可
能に、しかも軸線８に対して平面垂線において旋回可能
に支持されたダブルアームレバーとなっている。軸線８
に向いたその内側端部で、レバー３９、４０、４１は、
パイプ３３の環状圧こん３７の断面領域に適合し、これ
に係合可能なクランプセグメント４を有する。止めレバ
ー４２は類似形状の止めセグメント４５を備える。セグ
メント４４、４５はレバー３９〜４２に交換可能に取り
付けられる。各クランプセグメント４４に加えて、支持
プレート１２に向かって突き出たクランプ要素４４ａ
が、支持プレート１２に配設された保持・センターリン
グレバー３９に取り付けられ、軸線８に関してソケット
３５の不図示の面が保持・センターリングレバー３９の
クランプセグメント４４と支持プレート１２の間に位置
する程度にパイプ３３が装置内を突き進む際にソケット
３５の外側リムに係る。更に、光学センサ４４ｂが保持
・センターリングレバー４０のクランプセグメント４４
に取り付けられ、当該光学センサ４４ｂは既述のクラン
プセグメント４４がパイプ３３の環状圧こん３７内にあ
るか否かを検知する。更に同じタイプの光学センサ４４
ｃが止めレバー４２の止めセグメント４５に備えられ、
止めセグメント４５がパイプ３３の圧こん３７の位置に
あるか否かを検知する。これら光学センサ４ｂと４４ｃ
は不図示のコントロールユニットに連結されてる。これ
らは信号をコントロールユニットに送り、パイプ３３の
環状圧こん３７が軸線８に関する軸線方向及び半径方向
の正しい位置をとっていることを知らせる。

【００１８】プレート１２、４、１６にそれぞれ位置し
たレバー３９、４０、４１、４２を旋回する目的のため
に、各プレート１２、４、１６で支持されたガイドロー
ラ５０に位置する旋回駆動リング４６、４７、４８、４
９が、各プレート１２、４、１６に取り付けられる。ガ
イドローラ５０は各リング４６〜４９の外側を囲い、軸
線８周りを回転又は旋回可能である。その外側端部で、
レバー３９〜４２は各々、各リング４６〜４９での凹部
と係合する旋回ローラ５１を有し、各リング４６〜４９
が軸線８周りに旋回する際に、関連のレバー３９〜４２
が各ピボット軸受４３周りに旋回し、それによってセグ
メント４４と４５はそれぞれ軸線８に関して離れて切り
換わる。セグメント４４と４５の一番端の位置、即ち、
軸線８に最も近い位置及び軸線８から最も離れた位置が
図２の右側で鎖線で示される。

【００１９】リニアドライブの形状の旋回駆動部５３、
５４、５５、５６が旋回駆動リング４６〜４９を旋回す
るために備えられる。これらは圧力媒体作動ピストンシ
リンダドライブであり、そのピストンロッド５７は、軸
線８に対して半径方向外側に向いて突き出たリング４６
〜４９の軸受レバー５８で関節連結される。旋回駆動部
５３〜５６のシリンダ５９はそれぞれ、スピンドルナッ
トの形状のキャリッジタイプの橋台６０で関節連結さ
れ、当該橋台は、クランクハンドル６２を備えたスピン
ドル６１によって変位可能で、それ故、調整可能なガイ
ドとして供されるスピンドル軸受６３に配設されてい
る。パイプ３３の対応圧こん３７と係合する位置からパ
イプ３３から解放する位置へセグメント４４、４５を旋
回するための旋回駆動部５３〜５６の図１の左側に示さ
れたストロークｂは、二つの既述された位置が得られる
ように寸法決めされる。パイプ３３の各径に対するセグ
メント４４の基礎位置の調整は、スピンドル軸受６３上
でスピンドル６１によって橋台６０を変位することによ
って行われる。

【００２０】鋸支持部６４は、２つ一組で互いに割り当
てられた内側連結ロッド９と外側連結ロッド１３のそれ
ぞれに配設される。これは互いに平行な２つの固定孔６
５を有し、これらを連結ロッド９と１３は貫通し、鋸支
持部６４の一方の側は連結ロッド９と１３上の止めつば
６６に係る。離隔スリーブ６７が別の側に備えられ、フ
レームプレート３に係る。

【００２１】キャリッジガイド６８は、鋸キャリア６４
上の直線変位のために配設され、スピンドル６９によっ
て変位可能で、しかも軸線８に関して隣接した位置と離
れた位置の間及び所望の中間位置で変位可能である。離
れた位置は図３の上側に示され、隣接の一番端の位置は
図３の下側に示される。据え付けプレート７０を支持す
るキャリッジ７０ａはこのキャリッジガイド６８上を変
位可能にガイドされ、例えばステッピングモータである
位置決めモータ７０によって駆動される。スピンドル７
２によって短い調整路を変位可能である鋸駆動モータ７
３が、キャリッジ７０ａ上に配設されている。更に鋸７
６のシャフト７５用の軸受ブラケット７４が、このキャ
リッジ７０ａ上に配置されている。これら軸受ブラケッ
ト７４はキャリッジ７０ａに関して調整可能ではない。
シャフト７５の軸線７７と鋸駆動モータ７３の軸線７８
とは、軸線８で共通の半径方向平面７９に係り、これに
平行に延在する。位置決めモータ７１によるキャリッジ
７０ａの変位とスピンドル６９、７２による調整動作と
は、この半径方向平面７９に平行に行われる。

【００２２】円形の鋸ブレード８０はシャフト７５に固
定され、離隔スリーブ８１によって互いに距離ｃだけ隔
たって配設される。距離ｃはパイプ３３の環状隆起部３
６と環状圧こん３７それぞれの間隙ｄと同じである。

【００２３】プーリ８２はシャフト７５上で、駆動モー
タ７３の位置に対応する端部に配設される。更に２つの
軸受８３がシャフト７５上に配置される。鋸７６が螺子
付きナット７４によってシャフト７５に一緒にクランプ
された既述の部品によって取り付けられている。軸受カ
バー８５が取り外され、２つの軸受８３が軸受ブラケッ
ト７４に置かれ、そして軸受カバー８５が螺子８６によ
ってそれぞれ固定される。そして、鋸７６の置き換えが
非常に迅速に行われる。

【００２４】同様にプーリ８７は駆動モータ７３上に回
転不能に取り付けられる。ベルト８８が２つのプーリ８
２、８７の回りを揺動する。駆動モータ７３を調整する
ためのスピンドル７２は専らベルト８８を締めるために
供される。このスピンドル７２のストロークは、比較的
に小さくすることができる。プーリ８２と８７は伝達比
１：１を有するが、異なるものでも可能である。図３の
上半分に示されるように、比較的大きな径ｅの円形の鋸
ブレード８０が用いられるとき、伝達比は１：１であ
る。図３の下半分に示されるように、プーリ８２と８７
の伝達比は、比較的小さな径ｅ’の円形の鋸ブレード８
０’が用いられるときには、約２：１である。このよう
に、円形の鋸ブレード８０、８０’の周辺速度は一定に
保たれ、鋸駆動モータ７３の同じスピードを与えられ
る。比較的大きな径ｅの円形鋸ブレード８０は、図３の
上方に示されるように比較的大きな径ｆをパイプ３３が
有する場合に、その環状圧こん３７に溝孔８９を作るた
めに用いられる。しかしながらパイプ３３’が比較的小
さな径ｆ’を有する場合には、小さめの径ｅ’の円形鋸
ブレード８０’が用いられる。

【００２５】１本のパイプ３３のみにおける装置の動作
は次の通りである。

【００２６】旋回駆動部５３〜５５のピストンロッド５
７は対応するシリンダ５９内に引き込められ、即ち、レ
バー３９〜４１は、クランプセグメント４４がパイプ３
３から離れた外側位置にあるように、旋回する。旋回駆
動部５６のピストンロッド５７は、シリンダ５９から引
き抜かれ、止めセグメント４５が軸線８に対して半径方
向内側位置をとるような位置に止めレバー４２が位置す
る。持ち上げ駆動部２２のピストンロッド２３はシリン
ダ２４内に動き、持ち上げキャリッジ１５が隣接したフ
レームプレート４の隣の位置となる。

【００２７】前方に差し込み部３４を備えたパイプ３３
は、パイプ案内ソケット３１に押し込まれ、そしてパイ
プ３３の第１環状隆起部３６が止めレバー４２の止めセ
グメント４５に係るようになるまで、製造の方向１１に
おいてパイプ案内ソケット３２に押し込まれる。これ
は、押し動作が止まる位置である。パイプ３３は軸線８
の方向に対して位置をとる。センサ４４ｃの信号はパイ
プ３３の正しい軸線方向及び半径方向の初期位置を確認
し、二次的操作を可能とする。そして旋回駆動部５３、
５４、５５が動かされ、保持・センターリングレバー３
９、４０と保持・センターリング・搬送レバー４１が旋
回して、それらのクランプセグメント４４がパイプ３３
の割り当てられた環状圧こん３７と噛み合うように、ピ
ストンロッド５７が出る。軸線８と一致する軸線を有す
るパイプ３３は、軸線方向及び接線方向に係止し、この
軸線８に関して心出しされる。即ち、軸線８に対して半
径方向にも軸線８の方向にも逃げることができず、また
軸線８回りに回転することもできない。光学センサ４４
ｂは、クランプセグメント４４がパイプに関して正しい
位置をとったこと、即ち、パイプ３３の環状圧こん３７
が円形鋸ブレード８０及び８０’それぞれに対して正し
い位置にあることを信号で知らせる。

【００２８】全ての鋸７６の全ての位置決めモータ７１
は、操作状態となり、不変的な操作鋸駆動モータ７３と
これによって駆動される鋸７６とを備えたキャリッジ７
０ａが、パイプ３３の関連した環状圧こん３７への貫通
点にまで迅速な動きで搬送される。円形鋸ブレード８０
のちょうど前で、環状圧こん３７の近傍でのパイプ壁９
０に達し、ゆっくりとした鋸の前進が切り換えられ、溝
孔８９が各鋸ブレード８０によって圧こん３７に割り当
てられたパイプ壁９０に切られる。一旦、溝孔８９の所
望の周囲長さが、鋸ブレード８０のパイプ壁９０への貫
通の前もってセットされた深さの結果として実現し、位
置決めモータ７１が逆転して、鋸７６と駆動モータ７３
を備えたキャリッジ７０ａが迅速な動きで外側位置へ戻
る。溝孔８９の切削の間、パイプ３３がトルクを受けな
いために、鋸７６のシャフト７５は、駆動のための回転
の方向を示す矢印９１、９１’に対応する両方向におい
て交互に駆動される。

【００２９】そのような溝孔カットプロセスの終了後、
旋回駆動部５３、５４、５６は、保持・センターリング
レバー３９、４０のクランプセグメント４４と止めレバ
ーの止めセグメント４５がパイプ３３を解放するように
作動する。保持・センターリング・搬送レバー４１のク
ランプセグメント４４はパイプ３３と係合したままであ
る。持ち上げ駆動部２２は、持ち上げキャリッジ１５が
製造の方向１１におけるストローク動程ｇによって変位
するように作動する。ストローク動程ｇは鋸ブレード８
０の数ｚにそれらの距離ｃを掛けることに由来する。そ
の結果、ｇ＝ｚ×ｃが適用される。ストローク動程ｇ
は、シャフト７５の外側鋸ブレード８０の距離ｈを越
え、ｈ＝（ｚ−１）×ｃが適用される。ストローク動程
ｇによる持ち上げキャリッジ１５の当該変位の厳密な維
持は、調整可能な限界止め９２によって達成され、これ
に対して止め緩衝具９２ａが割り当てられる。

【００３０】この位置において、旋回駆動部５３、５４
は再び、保持・センターリングレバー３９、４０のクラ
ンプセグメント４４がパイプ３３の環状圧こん３７に係
合するように、作動する。パイプ３３は再び心出しされ
保持される。新しい溝孔カットプロセスが上記のように
行われる。

【００３１】ソケット３５が最終的にパイプガイドソケ
ット３１内に動くと、ガイド面３８の窓型開口部９３を
介して把持する関連の保持・センターリングレバー３９
のクランプ要素４４ａは、外側からソケット３５の端部
に係る。

【００３２】溝孔８９がソケット３５のまさにちょうど
そばでパイプ壁９０にカットされた後、即ち、パイプ３
３の溝孔明けが完了すると、全てのレバー３９、４０、
４１は旋回して、それらのクランプセグメント４４がパ
イプ３３を解放する。パイプ３３はその後、製造の方向
１１において装置から取り除かれる。

【００３３】第１カットプロセスにおいて、止めセグメ
ント４５とこれらに面した第１鋸ブレード８０との間に
位置した環状圧こん３７は溝孔８９を備えない。これら
圧こん３７は、ソケット３５での特定の位置を占め、そ
れ故、複数のパイプ３３が組み立てられる際に外部的に
閉じられるパイプの差し込み部３４の近傍にあるので、
これは問題ではなく、ソケット３５が一体的に形成され
るか、差し込み式ソケットが用いられるかということも
重要ではない。

【００３４】環状圧こん３７の異なる間隔ｄのパイプ３
３で、保持・センターリングレバー３９の位置の適合
は、スペーサ１４の交換による支持プレート１２の位置
の変更により行われる。保持・センターリング・搬送レ
バー４２のクランプセグメント４４の位置の適合は、ス
ピンドル２７を用いた持ち上げ駆動部２２の対応する調
整によって影響される。軸線８の方向において同じく、
止めセグメント４５の位置の変更は、止めレバー４２の
交換によって行われ、これは図１に鎖線で示される。そ
れ故、止めセグメント４５は軸線８の方向において異な
る位置をとる。

【００３５】詳述された装置は、パイプに環状横断面領
域だけでなく、非横断面領域で溝をつける。例えば、ヨ
ーロッパ特許公報第１２５３８２号（EP 0 125 382 B1
、米国特許第４７７９６５１号に対応する）から公知
のようなキャッチウォーターフトパイプ(catch-water f
oot pipe) が溝孔を備えることができる。この場合、鋸
７６の配置が適合されなければならず、とりわけ総数４
又は５個だけの鋸が必要となろう。また、レバー３９、
４０、４１、４２の配置が対応して適合されなければな
らない。

【００３６】用語「鋸に対し」及び「円形鋸ブレード」
８０と８０’が用いられる場合、これは「ミルに対し」
及び「ディスクミルカッター」もカバーするものであ
る。これに関連して、円形鋸ブレードとディスクミルカ
ッターの間に違いはない。

【００３７】

【発明の効果】本発明によって、波形及びツインウォー
ルパイプに溝孔をカットするための装置において、溝孔
を備えるべきパイプが軸線方向及び半径方向で正確に保
持されるようになった。

【００３８】

【図面の簡単な説明】

【図１】図２のI-I 線に従って示された、一体的に成形
されたソケットを備えた波形及びツインウォールパイプ
に溝孔を切るための装置の縦断面図である。

【図２】図１のII-II 線に従って示された、部分的に断
面の装置平面図である。

【図３】図１に対する横断面に従った装置の概略図であ
る。

【図４】鋸の平面図である。

【図５】図４に関連した鋸の拡大部分図である。

【符号の説明】

１ 機械フレーム ８ 軸線 １１ 製造の方向 １５ 持ち上げキャリッジ ２２ 持ち上げ駆動部 ３２ａ パイプダクト ３３ パイプ ３６ 環状隆起部 ３７ 環状圧こん ３９ 保持・センターリングレバー ５３ 旋回駆動部 ７６ 鋸

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 環状圧こん（３７）と交互になった環状
   隆起部（３６）を有する波形及びツインウォールパイプ
   に溝孔を切るための装置において、 −機械フレーム（１）が、パイプ（３３）用の長手方向
   軸線（８）を有したパイプダクト（３２ａ）を備えるこ
   と、 −持ち上げキャリッジ（１５）が、パイプ（３３）のた
   めに軸線（８）の方向にて、製造の方向（１１）でパイ
   プダクト（３２ａ）を通って動くように持ち上げ駆動部
   （２２）によって駆動可能であること、 −製造の方向（１１）に関して前記フレーム上で相互に
   間隔をおかれた２つのグループの保持・センターリング
   レバー（３９、４０）が、パイプ（３３）の環状圧こん
   （３７）と係合する位置から解放する位置へ旋回できる
   ように取り付けられ、しかも各グループが１８０°より
   多くパイプダクト（３２ａ）を取り囲んでいること、 −持ち上げキャリッジ（１５）上に取り付けられた１つ
   のグループの搬送レバー（４１）が、パイプ（３３）の
   環状圧こん（３７）と係合する位置から解放する位置へ
   旋回できるようになっており、しかも１８０°より多く
   パイプダクト（３２ａ）を取り囲んでいること、 −旋回駆動部（５３、５４、５５）がそれぞれ１つのグ
   ループのレバー（３９、４０、４１）の駆動のために設
   けられていること、 −鋸（７６）が、機械フレーム（１）上で２つのグルー
   プの保持・センターリングレバー（３９、４０）の間に
   配設され、パイプダクト（３２ａ）に向かい且つこれか
   ら離れるように移動可能であることを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 前記鋸（７６）が、パイプダクト（３２
   ａ）に向かい且つこれから離れるように直線的に変位可
   能なキャリッジ（７０ａ）に配設されることを特徴とす
   る請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 保持・センターリングレバー（３９、４
   ０）及び搬送レバー（４１）がクランプセグメント（４
   ４）を備え、これらがレバー（３９〜４１）の係合位置
   でパイプ（３３）の環状圧こん（３７）と噛み合うこと
   を特徴とする請求項１又は２に記載の装置。
4. 【請求項４】 持ち上げキャリッジ（１５）が、少なく
   と１つの止めレバー（４２）を備え、これが持ち上げキ
   ャリッジ（１５）に支持され、パイプ（３３）と接触す
   る位置からパイプ（３３）から解放される位置へ旋回す
   るようになったことを特徴とする請求項１〜３のいずれ
   か一項に記載の装置。
5. 【請求項５】 各グループのレバー（３９、４０、４
   １、４２）が、共通の旋回駆動部（５３〜５６）によっ
   て旋回可能に駆動することを特徴とする請求項１〜４の
   いずれか一項に記載の装置。
6. 【請求項６】 各グループのレバー（３９、４０、４
   １、４２）が、長手方向中央軸線（８）回りに旋回可能
   で旋回駆動部（５３〜５６）と連結した旋回駆動リング
   （４６〜４９）と連結していることを特徴とする請求項
   １〜５のいずれか一項に記載の装置。
7. 【請求項７】 鋸（７６）のそれぞれが、少なくとも１
   つの回転可能に駆動する円形鋸ブレード（８０、８
   ０’）を有し、これが軸線（８）に対し半径方向に直線
   的に変位可能であることを特徴とする請求項１〜６のい
   ずれか一項に記載の装置。
8. 【請求項８】 旋回駆動部（５３〜５６）と持ち上げ駆
   動部（２２）の少なくとも１つの駆動部がリニアドライ
   ブであることを特徴とする請求項５に記載の装置。
9. 【請求項９】 少なくとも１つのリニアドライブ（４６
   〜４９及び２２）が、スピンドル駆動部を用いて、ドラ
   イブの直線方向の方向において調整可能であることを特
   徴とする請求項８に記載の装置。
10. 【請求項１０】 製造の方向（１１）の上流に位置した
    保持・センターリングレバー（３９）が、パイプ（３
    ３）と一体になったソケット（３５）に係るクランプ要
    素（４４ａ）を備えることを特徴とする請求項１〜９の
    いずれか一項に記載の装置。