JPH07162519A - 構内電話交換機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構内交換機（ＰＢＸ）に収容された電話機か
ら通話したい複数の相手先に自動的に連続して発信でき
るようにする。 【構成】 電話機から連続発信番号入力要求のサービス
特番が入力され、連続発信しようとする相手先の加入者
番号がダイヤルから順次入力されたときに、その加入者
番号を加入者番号記憶回路に記憶してダイヤルトーンを
送出する。これに応じて連続発信開始要求のサービス特
番が入力されると、呼処理制御回路が加入者番号記憶回
路から登録データを呼び出し発信処理を行い、登録デー
タについてすべて発信処理が終了するまで相手先との接
続処理を連続して行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、中規模または大規模の
構内電話交換機として利用するに適する。本発明は、多
数の相手先電話番号に対して順次発呼を行う装置を備え
た構内電話交換機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の構内電話交換機では、その加入者
回路に収容された加入者回線（内線電話）から多数の相
手先に電話を行う場合には、原則的に、受話器を取り上
げ、相手先の電話番号をダイヤルし、通話を行い、受話
器を置く、という動作を繰り返し行うことがで必要であ
った。

【０００３】多数の相手先に順次通話を行うための電話
機として、特開平３−７９１４６号公報に開示された技
術がある。この技術は、電話機の内部に記憶回路を設
け、この記憶回路に多数の相手先電話番号を記憶してお
き、定められた操作を行うことによりその記憶回路に記
憶された相手先電話番号に対して順次発信を行うもので
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、電話
機についての技術であって交換機についての技術ではな
い。したがって、上記従来技術では電話機対応に相手先
電話番号を設定しておくことが必要であるとともに、一
つの記憶された相手先電話番号を利用して複数の電話機
あるいは電話回線から共同作業により通話を行うことは
できない。

【０００５】多数の相手先電話番号に対して、順次発信
を行い必要な情報を伝達するというようなことは、全部
の支店に対して同一内容の事務連絡を行う、多数の顧客
に対して同一の情報を伝達するなどであり、電話機対応
に多数の相手先電話番号を記憶しておくことは不便な場
合があり、その企業としてまとめて多数の相手先電話番
号を記憶しておき、実際に通話を行う場合には複数の電
話機あるいは電話回線から共同作業により通話を行うこ
とが望まれる。さらに、電話機対応に多数の相手先電話
番号を記憶するのでは、その記憶容量についても限度が
あり、またその記憶内容を管理することも手間のかかる
ことである。

【０００６】また、上記のような同一内容の連絡を多数
の相手先に伝えるような作業は、近年ファクシミリで行
うことが一般的になった。複数の相手先番号を記憶して
おき、その相手先番号に対して順次同一内容のファクシ
ミリ原稿を送信する同報機能を有するファクシミリ装置
も知られているが、その場合にも、ファクシミリ装置毎
に多数の相手先番号を記憶しておくより、企業としてま
とめて多数の相手先番号を記憶しておくことが便利であ
る場合が多い。

【０００７】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、多数の相手先電話番号を記憶させておき、その
多数の相手先電話番号に対して順次発信を行うことがで
きる構内電話交換機を提供することを目的とする。本発
明は、一つの相手先電話番号記憶回路を利用して複数の
電話機から発信を行うことができる装置を提供すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数の加入者
回線が収容された加入者回路（５）と、出線回線が収容
された出線トランク（７）と、この加入者回路およびこ
の出線トランクとの通話路接続を行う通話路回路（９）
と、この通話路回路の接続を制御する呼処理制御回路
（３）と、前記加入者回路に収容された加入者回線のオ
ンフックおよびオフフック状態を加入者回線対応に検出
しその情報を前記呼処理制御回路（３）に与えるオン・
オフ・フック検出回路（４）とを備えた構内電話交換機
において、多数の加入者番号を記憶できる加入者番号記
憶回路（１）と、この加入者番号記憶回路に前記加入者
回線からの入力情報にしたがって番号書込を行う加入者
番号書込回路（２）とを備え、前記呼処理制御回路
（３）は、前記加入者番号記憶回路（１）への書込を要
求する加入者回線を前記加入者番号書込回路（２）に接
続する接続制御手段を備え、さらに、前記呼処理制御回
路（３）は、前記加入者番号記憶回路（１）に記憶され
た加入者番号を利用して多数の相手先に連続的な発信を
要求する発信側の加入者回線について一つの相手先との
通話が終了すると出線を捕捉しその加入者番号記憶回路
に記憶された次の相手先番号をダイヤル信号として自動
的にその出線に送出しその発信を要求する加入者回線に
接続する順次発呼制御手段を備えたことを特徴とする。

【０００９】前記発信側の加入者回線が複数設定され、
前記呼処理制御回路（３）の順次発呼制御手段は、その
複数の発信側の加入者回線に空きが発生する毎にその空
きになった加入者回線を捕捉して自動的に次の相手先番
号の発信制御を行い前記発信側の加入者回線にファクシ
ミリ装置が接続されることが望ましい。

【００１０】

【作用】電話機からサービス特番（連続発信番号入力要
求、例えば１）が入力され、連続発信しようとする相手
先の加入者番号がダイヤルから順次入力されると、その
加入者番号を呼処理制御回路から加入者番号書き込み回
路に順次通知し加入者番号記憶回路に登録する。加入者
番号の登録が終了したときに、呼処理制御回路が電話機
にダイヤルトーン（ＤＴ）の送出を開始する。この状態
で電話機からサービス特番（連続発信開始要求、例えば
２）が入力されると、呼処理制御回路が加入者番号記憶
回路に登録データの呼び出し要求を行い、登録データが
あれば加入者番号を基に発信処理を行う。最初の通話が
終了すると呼処理制御回路は再び加入者番号記憶回路に
登録データの呼び出し要求を行い、データが登録されて
いれば呼処理制御回路はその登録されている相手先との
接続処理を連続して行う。

【００１１】これにより、機内交換機（ＰＢＸ）に収容
された電話機から通話したい相手先に連続して自動発信
することができる。また、発信側電話機が複数にでき、
局線へも内線へも接続することができる。

【００１２】

【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図１は本発明実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【００１３】本発明実施例は、ＰＢＸシステム８に、複
数の加入者回線が収容された加入者回路５と、出線回線
が収容された出線トランク７と、この加入者回路５およ
びこの出線トランク７との通話路接続を行う通話路回路
９と、この通話路回路９の接続を制御する呼処理制御回
路３と、前記加入者回路に収容された加入者回線のオン
フックおよびオフフック状態を加入者回線対応に検出し
その情報を呼処理制御回路３に与えるオン・オフ・フッ
ク検出回路４とを備え、本発明の特徴として、多数の加
入者番号を記憶できる加入者番号記憶回路１と、この加
入者番号記憶回路１に加入者回線からの入力情報にした
がって番号書込を行う加入者番号書込回路２とを備え、
呼処理制御回路３は、加入者番号記憶回路１への書込を
要求する加入者回線を加入者番号書き込み回路２に接続
する接続制御手段を備え、さらに、呼処理制御回路３
は、加入者番号記憶回路１に記憶された加入者番号を利
用して多数の相手先に連続的な発信を要求する発信側の
加入者回線について一つの相手先との通話が終了すると
出線を捕捉しその加入者番号記憶回路に記憶された次の
相手先番号をダイヤル信号として自動的にその出線に送
出しその発信を要求する加入者回線に接続する順次発呼
制御手段を備える。

【００１４】また、前記発信側の加入者回線が複数設定
され、呼処理制御回路３の順次発呼制御手段は、その複
数の発信側の加入者回線に空きが発生する毎にその空き
になった加入者回線を捕捉して自動的に次の相手先番号
の発信制御を行い発信側の加入者回線にはファクシミリ
装置が接続される。

【００１５】加入者番号記憶回路１は、ＰＢＸシステム
８に収容されている加入者毎に連続発信を行う相手先の
加入者番号を記憶し、呼処理制御回路３から読み出し要
求があったときに次の相手先番号を通知する。

【００１６】加入者番号書き込み回路２は、加入者回路
５に接続されている電話機６から連続発信したい相手先
の加入者番号の登録要求を呼処理制御回路３から受信し
たときに加入者番号記憶回路１にその登録を要求する。
また、加入者回路５に接続されている電話機６から連続
発信したい相手先の加入者番号のうち誤って入力された
不要番号の削除要求を呼処理制御回路３から受信したと
きには加入者番号記憶回路１に該当する番号の削除要求
を行う。

【００１７】呼処理制御回路３は、電話機６からの発信
要求を受付けたときに出線トランク７との接続処理を行
う。また、電話機６からの連続発信する相手先の加入者
番号の登録・削除要求を判断して加入者番号書き込み回
路２にその要求を送出する。

【００１８】オン・オフ・フック検出回路４は、加入者
回路５に収容された電話機６の受話器状態を監視する。

【００１９】加入者回路５は、電話機６を収容し、発信
時には番号情報を呼処理制御回路３に通知して相手先と
の接続処理を要求する。また、電話機６からの連続発信
する相手先の加入者番号の登録・削除要求を受けたとき
はダイヤル情報（ＭＦ／ＤＰ信号）をメッセージに変換
して呼処理制御回路３に通知する。

【００２０】出線トランク回路７には電話機６との相手
先電話機が接続されている。

【００２１】次に、本発明実施例の動作について説明す
る。図２は本発明実施例における連続発信のシーケンス
図である。

【００２２】電話機６をオフ・フックすると、オン・オ
フ・フック検出回路４が発信状態になったことを呼処理
制御回路３に通知する。送信者が電話機６のダイヤルト
ーン（ＤＴ）を聞いてサービス特番（連続発信番号入力
要求、例えば１）を押すと、ダイヤルトーンが特殊音に
変わり、連続発信相手先番号入力待ちとなる。この状態
で連続発信する相手先の加入者番号が電話機６のダイヤ
ルから順次入力されると、その加入者番号は呼処理制御
回路３から加入者番号書き込み回路２に順次通知され、
加入者番号記憶回路１に書き込まれ記憶される。

【００２３】このようにして、加入者番号記憶回路１に
連続発信する相手先加入者番号の登録（記憶）が終了す
ると、呼処理制御回路３は電話機６に再びダイヤルトー
ンの送出を開始する。この状態で電話機６のサービス特
番（連続発信開始要求、例えば２）が押されると、呼処
理制御回路３は加入者番号記憶回路１に登録されたデー
タの呼び出し要求を行い、登録データがあれば加入者番
号を基に発信処理を行う。

【００２４】通話が終了し相手がオン・オフ・フックす
ると、切断信号が呼処理制御回路３に通知されるので、
加入者番号書き込み回路２を経由して通話した加入者番
号が削除される。その後、呼処理制御回路３は連続発信
要求が続いているのを認識し、その要求が続いていれば
再び加入者番号記憶回路１に登録データの呼び出し要求
を行い、データがあれば呼処理制御回路３が登録されて
いる相手先との接続処理、終話監視、加入者番号記憶回
路１への加入者番号削除要求、および加入者番号記憶回
路１への読み出し要求を繰り返す。

【００２５】呼処理制御回路３からの登録データ読み出
し要求に対して、加入者番号記憶回路１が登録データ無
しを通知したときは、呼処理制御回路３は全ての相手先
との通話が終了したことを電話機６に特殊音を送出する
ことにより発信者に通知する。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の相手先の加入者番号を記憶することができるため
に、任意の相手先へ自動発信することが可能となり、相
手先加入者番号をその都度セットしたり、同一用件を複
数の相手に電話するときに、終話の度に受話器を電話機
に置くことなく自動的に相手先を順次呼び出すことが可
能となるため、終話毎の相手先へのダイヤル操作をなく
すことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の構成を示すブロック図。

【図２】本発明実施例における連続発信時のシーケンス
を示す図。

【符号の説明】

１ 加入者番号記憶回路 ２ 加入者番号書き込み回路 ３ 呼処理制御回路 ４ オン・オフ・フック検出回路 ５ 加入者回路 ６ 電話機 ７ 出線トランク ８ ＰＢＸシステム ９ 通話路回路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の加入者回線が収容された加入者回
   路と、出線回線が収容された出線トランクと、この加入
   者回路およびこの出線トランクとの通話路接続を行う通
   話路回路と、この通話路回路の接続を制御する呼処理制
   御回路と、前記加入者回路に収容された加入者回線のオ
   ンフックおよびオフフック状態を加入者回線対応に検出
   しその情報を前記呼処理制御回路に与えるオン・オフ・
   フック検出回路とを備えた構内電話交換機において、 多数の加入者番号を記憶できる加入者番号記憶回路と、
   この加入者番号記憶回路に前記加入者回線からの入力情
   報にしたがって番号書込を行う加入者番号書込回路とを
   備え、 前記呼処理制御回路は、前記加入者番号記憶回路への書
   込を要求する加入者回線を前記加入者番号書込回路に接
   続する接続制御手段を備え、 さらに、前記呼処理制御回路は、前記加入者番号記憶回
   路に記憶された加入者番号を利用して多数の相手先に連
   続的な発信を要求する発信側の加入者回線について一つ
   の相手先との通話が終了すると出線を捕捉しその加入者
   番号記憶回路に記憶された次の相手先番号をダイヤル信
   号として自動的にその出線に送出しその発信を要求する
   加入者回線に接続する順次発呼制御手段を備えたことを
   特徴とする構内電話交換機。
2. 【請求項２】 前記発信側の加入者回線が複数設定さ
   れ、 前記呼処理制御回路の順次発呼制御手段は、その複数の
   発信側の加入者回線に空きが発生する毎にその空きにな
   った加入者回線を捕捉して自動的に次の相手先番号の発
   信制御を行う請求項１記載の構内電話交換機。
3. 【請求項３】 前記発信側の加入者回線にファクシミリ
   装置が接続された請求項１または２記載の構内電話交換
   機。