JPH07157130A - 情報記録用カットシート搬送用平ベルト及びこれを用いた情報記録用カットシート急速搬送交換機構 - Google Patents

情報記録用カットシート搬送用平ベルト及びこれを用いた情報記録用カットシート急速搬送交換機構

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JPH07157130A
JPH07157130A JP33882893A JP33882893A JPH07157130A JP H07157130 A JPH07157130 A JP H07157130A JP 33882893 A JP33882893 A JP 33882893A JP 33882893 A JP33882893 A JP 33882893A JP H07157130 A JPH07157130 A JP H07157130A
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flat belt
cut sheet
recording cut
surface friction
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Yoshito Takao
義人 高尾
Makoto Nakamura
信 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報記録用カットシート(X線撮影の画像情
報等を収集するイメージングレート(Imaging Plate)
(IP))等を、必要に応じて、傷付けることなく、急
速に交換する。 【構成】 表面摩擦平ベルト3を情報記録用カットシー
ト4搬送の担体として循環移動自在に設け、表面摩擦平
ベルト3に、情報記録用カットシート4を圧接して搬送
する機構にすると共に、搬送中の情報記録用カットシー
ト4の所定停止位置としての撮影位置6に、表面摩擦平
ベルト3の裏面又は側面から高圧力の気体を噴出する高
圧力気体噴出部としての空気室13を設け、表面摩擦平
ベルト3の表面から分離浮上した情報記録用カットシー
ト4を一時停止させるIP停止板14を撮影位置6の前
部に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録用カットシー
ト(X線撮影の画像情報等を収集するイメージングレー
ト(Imaging Plate)(IP))等を、必要に応じて、傷
付けることなく、急速度に交換する機構に関するもので
あり、新情報を次々と収集する連続反復X線写真撮影
や、必要に応じて新しい情報記録用カットシートを、傷
つけることなく急速に交換して、次々と新しい情報を提
供する情報記録用カットシート搬送用平ベルト及びこれ
を用いた情報記録用カットシート急速搬送交換機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録用カットシートである、
イメージング プレート(IP)等を、急速に交換する
方法としては、Imaging Plate (IP)を柔軟な袋に入
れて、面ファスナー付きベルトで急速搬送交換する方法
(実用新案登録第1333827号)や、裸の情報記録
用カットシートである Imaging Plate (IP)をピン
等で加速し、前後の回転ローラーの間に挟んで搬送する
方法等が、用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】情報記録用カットシー
トであるImaging Plate (IP)を柔軟な袋に入れて搬
送する方法では、袋への出し入れが煩雑で、時間を要す
るため、多数の画像情報を処理する場合は実用的でな
く、また裸のままの情報記録用カットシートであるImag
ing Plate (IP)等、をピン等で加速し、表と裏に位
置する回転ローラーに挟んで搬送し、一時停止させ、写
真撮影等の情報の書き込み、又は読み出し処理の後、直
ちに搬出すると共に、次に使用する情報記録用カットシ
ートを、撮影位置等に急速に送り込んで停止させる動作
の急速反復を繰り返せば、情報記録用カットシートの消
耗が早く、経済的に不利な問題があった。
【0004】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、情報記録用カットシート(X線撮影の
画像情報等を収集するイメージングレート(Imaging Pl
ate)(IP))等を、必要に応じて、傷付けることな
く、急速に交換することのできる情報記録用カットシー
ト搬送用平ベルト及びこれを用いた情報記録用カットシ
ート急速搬送交換機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、情報記録用カットシート急速
搬送交換機構に使用され、情報記録用カットシート搬送
の担体として循環移動自在に設けられ、且つ、情報記録
用カットシートを圧接して搬送する無端状平ベルトを、
表面摩擦抵抗の大きな通気性のものから構成したものよ
りなる。
【0006】すなわち、裸のままの情報記録用カットシ
ートを傷付ける事なく、急速な加速搬送、急速停止を実
施するための手段として、無端状の表面摩擦抵抗の大き
な、通気性の平ベルト「表面摩擦平ベルト」を加速搬送
担体として用いるものである。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1の無端
状平ベルトを情報記録用カットシート搬送の担体として
循環移動自在に設け、請求項1の無端状平ベルトに、情
報記録用カットシートを圧接して搬送する機構にすると
共に、搬送中の情報記録用カットシートの所定停止位置
に、無端状平ベルトの裏面又は側面から高圧力の気体を
噴出する高圧力気体噴出部を設け、無端状平ベルトの表
面から分離浮上した情報記録用カットシートを一時停止
させる停止板を上記所定停止位置の前部に設け、請求項
1の循環移動する表面摩擦抵抗の大きな通気性の無端状
平ベルトを担体として、搬送中の情報記録用カットシー
トが、所定の停止位置に達した時、移動中の表面摩擦抵
抗の大きな通気性の無端状平ベルトの裏面又は側面か
ら、高圧力の気体を加え、当通気性の平ベルトを通過さ
せて、当表面摩擦抵抗の大きな通気性平ベルトの表面に
噴出させ、表面に圧接して搬送中の情報記録用カットシ
ートを、その気体圧力で分離浮上させて、別に設けた停
止板で一時停止させる機構からなるものである。
【0008】すなわち、情報記録用カットシートの搬送
開始時は、回転して移動する「表面摩擦平ベルト」の表
面に、情報記録用カットシートを、気体の圧力や柔軟な
回転ローラー等の機械的圧力等で接触させて、移動中の
「表面摩擦平ベルト」の摩擦力によって搬送し、情報記
録用カットシートを停止させる必要のある撮影位置に近
接した場合は、情報記録用カットシートが移動中の「表
面摩擦平ベルト」の表面に圧接されている圧力より、強
い気体圧力を「表面摩擦平ベルト」の裏面からそれの通
気性を利用して、「表面摩擦平ベルト」の表面と情報記
録用カットシートの間に噴出させ、情報記録用カットシ
ートを「表面摩擦用平ベルト」の表面から離脱させて、
停止板により停止させるものである。
【0009】更に、一時停止させた情報記録用カットシ
ートを、撮影位置から搬出する時は、停止板を除去する
と共に、「表面摩擦平ベルト」の裏面からの気体圧力を
除去し、再度情報記録用カットシートの表面から気体圧
力を加えて、情報記録用カットシートを「表面摩擦平ベ
ルト」の表面に接触させて移動する「表面摩擦平ベル
ト」により搬出するものである。
【0010】
【作用】前記の課題を解決するための手段の項で述べた
如く、本発明では、表面摩擦抵抗の大きな平ベルトによ
る摩擦力搬送である為、情報記録用カットシートと「表
面摩擦平ベルト」の接触開始時(起動時等)、情報記録
用カットシートへの牽引力を、一部分の小面積に強く加
える事は、表面摩擦抵抗の性質上不可能であり、比較的
に弱い牽引力が、広い面に作用して大きな牽引力を発揮
する特性があるので、情報記録用カットシートへの障害
作用が少ないので、情報記録用カットシートを傷つける
ことがない。
【0011】更に、一時停止位置での情報記録用カット
シートの「表面摩擦平ベルト」からの分離を、通気性の
「表面摩擦平ベルト」の裏面から、「表面摩擦平ベル
ト」の表面と情報記録用カットシートの裏面の間に、加
圧気体を噴出させる気体層によって実施するため、情報
記録用カットシートの停止に、循環移動中の「表面摩擦
平ベルト」の慣性の影響がなく、情報記録用カットシー
トの停止が敏速に出来る効果がある。
【0012】
【実施例】以下、図面に記載の第1実施例及び第2実施
例に基づいて本発明のより具体的に説明する。
【0013】〔第1実施例〕ここで、図1は第1実施例
の情報記録用カットシート急速搬送交換機構の概略機構
図である。
【0014】図において、情報記録用カットシート急速
搬送交換機構の内部には、電動機1が設置されており、
この電動機1にはプーリー2が動力伝達ベルトを介して
連動連結されている。また、情報記録用カットシート急
速搬送交換機構の内部には、無端状の通気性の表面摩擦
平ベルト3が循環移動自在に設けられている。表面摩擦
平ベルト3の内周側には該平ベルト3を循環移動自在に
保持する多数のローラーが配置され、又、表面摩擦平ベ
ルト3に緊張を付与するローラーが外周側に設けられて
いる。
【0015】表面摩擦平ベルト3は、無端状のいわゆる
エンドレスの平ベルトからなり、又摩擦抵抗の大きな材
料から構成されていて、ベルト表面は摩擦抵抗が大きく
なっている。更に、この表面摩擦平ベルト3は、その表
面には小さな孔が多数形成されていて、裏面又は側面か
ら表面に向かって通気性を有するように構成されてい
る。一般には表面摩擦平ベルト3の表裏面間を貫通する
小さな孔が多数形成されて通気性を有するように形成さ
れているが、表面摩擦平ベルト3が厚い場合には、その
厚い側面から表面に向かって通気用の小さな孔が多数形
成されている。表面摩擦平ベルト3は内周側の裏面が上
記にプーリー2によって押接されていて、回転するプー
リー2によって循環移動して、情報記録用カットシート
4を搬送する構造になっている。
【0016】この実施例では、図1の左側に、未撮影の
情報記録用カットシート4を収納する未撮影IPストッ
カー5が設けられており、収納された未撮影の情報記録
用カットシート4は取出口側に板バネで常時付勢されて
いる。未撮影IPストッカー5の開口した情報記録用カ
ットシート4の取出口側には、情報記録用カットシート
4を表面摩擦平ベルト3で圧接して撮影位置6に搬送す
べく、表面摩擦平ベルト3を挟んでその内周側にIP圧
接ソレノイド7によって作動して表面摩擦平ベルト3を
この取出口側に押圧するIP圧接ローラー8が設けられ
ている。
【0017】また、未撮影IPストッカー5から排出さ
れた未撮影の情報記録用カットシート4を表面摩擦平ベ
ルト3に圧接する軟質回転ローラー9が未撮影IPスト
ッカー5の上部側に複数設けられている。各軟質回転ロ
ーラー9は表面摩擦平ベルト3の外周側に設けられてい
る。
【0018】IP近接センサー10は、未撮影の情報記
録用カットシート4が所定の停止位置、つまり撮影位置
6に接近したことを検出し、又撮影位置6から離れたこ
とを検出するセンサーで、このIP近接センサー10が
情報記録用カットシート4の接近を検出すると、高圧空
気タンク11の給気弁12は開かれる。
【0019】撮影位置6の表面摩擦平ベルト3の下側に
は高圧力気体噴出部としての例えば空気室13が設けら
れている。この空気室13には給気弁12を介して高圧
空気タンク11が連通していて、高圧空気タンク11か
ら高圧空気が噴出されて、通気性の表面摩擦平ベルト3
を通過した高圧空気によって表面摩擦平ベルト3に圧接
されていた未撮影の情報記録用カットシート4を分離し
て浮上させる構造になっている。
【0020】撮影位置6の前部、つまり情報記録用カッ
トシート4の移動側の前部には、撮影位置6に搬送され
てきた未撮影の情報記録用カットシート4を一時的に停
止させるIP停止板14が設けられている。このIP停
止板14はIP停止板除去ソレノイド15によって、前
方側に開いて停止状態を簡単に解除できる構造になって
いる。
【0021】また、空気室13には、該空気室13内の
空気を排出するための排出通路が接続され、この排出通
路には排気弁16が取付けられている。更に空気室13
の後部側の上部側面には、上記高圧空気タンク11に連
通する給気通路の出口が接続されていて、表面摩擦平ベ
ルト3の表面から高圧空気によって分離浮上している撮
影済の情報記録用カットシート4を、上記高圧空気タン
ク11の高圧空気で表面摩擦平ベルト3に圧接する構造
になっている。この給気通路には給気弁18が設けられ
ている。なお、この実施例では、高圧空気タンク11が
情報記録用カットシート4を表面摩擦平ベルト3から分
離浮上と圧接させる場合の双方の高圧空気供給源を兼ね
ているが、分離浮上と圧接の高圧空気供給源をそれぞれ
別体の高圧空気タンクから構成してもよい。
【0022】図1の右側には、撮影済の情報記録用カッ
トシート4を収納する撮影済IPストッカー19が設け
られている。X線管球20及び被写体21は撮影位置6
の真上上方に位置している。
【0023】次に、上記第1実施例の構成に基づく動作
について以下説明する。電動機1により駆動されるプー
リー2の回転により、無端状の通気性の表面摩擦平ベル
ト3を高速回転させる。複数の未撮影未記録の情報記録
用カットシート4は、未撮影IPストッカー5に収容さ
れている。
【0024】未撮影の情報記録用カットシート4を撮影
位置6に搬送するため、IP圧接ソレノイド7を作動さ
せて、IP圧接ローラー8により、表面摩擦平ベルト3
を未撮影の情報記録用カットシート4の1枚の裏面に圧
接させて表面摩擦平ベルト3で搬送を開始する。移動を
開始した未撮影の情報記録用カットシート4は軟質回転
ローラー9により表面摩擦平ベルト3との圧接が継続さ
れるので、表面摩擦平ベルト3によって撮影位置6まで
搬送される。
【0025】一方、未撮影の情報記録用カットシート4
が撮影位置6に接近した事を検知したIP近接センサー
10により、高圧空気タンク11の給気弁12が開か
れ、撮影位置6の通気性の表面摩擦平ベルト3の裏面に
位置する空気室13に高圧空気が充満し、通気性の表面
摩擦平ベルト3を通過して表面摩擦平ベルト3の表面に
噴出し、撮影位置に到達した未撮影の情報記録用カット
シート4を空気層で表面摩擦平ベルト3から分離する。
通気性の表面摩擦平ベルト3から分離された未撮影の情
報記録用カットシート4は、IP停止板14により正確
に停止されX線撮影を待機する。
【0026】X線撮影(情報記録用カットシート4への
記録)が終了すれば、IP停止板除去ソレノイド15を
作動させて、IP停止板14を開くと共に、高圧空気タ
ンク11の給気弁12を閉じ、それと連動した排気弁1
6を開く、更に高圧空気タンク11の給気弁18も上記
給気弁12と連動して開き、高圧空気を撮影済の情報記
録用カットシート4の表面に圧送し、撮影済の情報記録
用カットシート4を循環移動中の表面摩擦平ベルト3に
再び圧接して撮影済の情報記録用カットシート4を搬出
し、撮影済IPストッカー19に収容する。
【0027】撮影済の情報記録用カットシート4が撮影
位置6を離れたことをIP近接センサー10が検出すれ
ば、再びIP圧接ソレイド7が作動して、未撮影の情報
記録用カットシート4を撮影位置6へ搬送を開始する。
以上の動作をX線撮影の終了と共に繰り返すものであ
る。
【0028】〔第2実施例〕ここで、図2は第2実施例
の情報記録用カットシート急速搬送交換機構の概略機構
図である。
【0029】図において、情報記録用カットシート急速
搬送交換機構の内部には、電動機1が設置されており、
この電動機1にはプーリー2が動力伝達ベルトを介して
連動連結されている。また、情報記録用カットシート急
速搬送交換機構の内部には、無端状の通気性の表面摩擦
平ベルト3が循環移動自在に設けられている。表面摩擦
平ベルト3の内周側には該平ベルト3を循環移動自在に
保持する多数のローラーが配置され、又、表面摩擦平ベ
ルト3に緊張を付与するローラーが外周側に設けられて
いる。
【0030】表面摩擦平ベルト3は、無端状のいわゆる
エンドレスの平ベルトからなり、又摩擦抵抗の大きな材
料から構成されていて、ベルト表面は摩擦抵抗が大きく
なっている。更に、この表面摩擦平ベルト3は、その表
面には小さな孔が多数形成されていて、裏面又は側面か
ら表面に向かって通気性を有するように構成されてい
る。一般には表面摩擦平ベルト3の表裏面間を貫通する
小さな孔が多数形成されて通気性を有するように形成さ
れているが、表面摩擦平ベルト3が厚い場合には、その
厚い側面から表面に向かって通気用の小さな孔が多数形
成されている。表面摩擦平ベルト3は内周側の裏面が上
記にプーリー2によって押接されていて、回転するプー
リー2によって循環移動して、情報記録用カットシート
4を搬送する構造になっている。
【0031】この実施例では、図2の左側に、未撮影の
情報記録用カットシート4を収納する未撮影IPストッ
カー5が設けられており、収納された未撮影の情報記録
用カットシート4は取出口側に板バネで常時付勢されて
いる。未撮影IPストッカー5の開口した情報記録用カ
ットシート4の取出口側には、情報記録用カットシート
4を表面摩擦平ベルト3で圧接して撮影位置6に搬送す
べく、通気性の表面摩擦平ベルト3を挟んでその内周側
に真空タンク22の吸引力を利用して情報記録用カット
シート4を表面摩擦平ベルト3に吸い付ける分岐パイプ
の外側に拡開した出口側が臨んでいる。分岐パイプには
これを開閉する分岐パイプの電磁弁23が設けられてい
る。
【0032】また、未撮影IPストッカー5から排出さ
れた未撮影の情報記録用カットシート4を表面摩擦平ベ
ルト3に圧接する軟質回転ローラー9が未撮影IPスト
ッカー5の上部側に複数設けられている。各軟質回転ロ
ーラー9は表面摩擦平ベルト3の外周側に設けられてい
る。
【0033】IP近接センサー10は、未撮影の情報記
録用カットシート4が所定の停止位置、つまり撮影位置
6に接近したことを検出し、又撮影位置6から離れたこ
とを検出するセンサーで、このIP近接センサー10が
情報記録用カットシート4の接近を検出すると、撮影済
IP吸着電磁弁24と連動関係にある高圧空気タンク1
1の高圧送気電磁弁25は開かれる。
【0034】撮影済IP吸着電磁弁24と高圧送気電磁
弁25は左右に移動する同一の作動杆26の両端側に構
成されていて、図2において、作動杆26の右端部側が
撮影済IP吸着電磁弁24を構成し、作動杆26の左端
部側が高圧送気電磁弁25を構成している。この作動杆
26の真中には開通孔27が形成されていて、撮影済I
P吸着電磁弁24と高圧送気電磁弁25を交互に開閉す
る。
【0035】作動杆26が左側に移動すると開通孔27
も左側に移動して、高圧送気電磁弁25が開かれ、高圧
空気タンク11と連通して高圧空気が空気室13に噴出
する。反対に、作動杆26が右側に移動すると開通孔2
7も右側に移動して、撮影済IP吸着電磁弁24が開か
れ、真空タンク22と連通して空気室13の空気を吸引
する。また、作動杆26が中立位置あるときには、開通
孔27は両者の中間に位置して、撮影済IP吸着電磁弁
24及び高圧送気電磁弁25は閉じた状態になる。
【0036】撮影位置6の表面摩擦平ベルト3の下側に
は高圧力気体噴出部としての例えば空気室13が設けら
れている。この空気室13には上述したように高圧送気
電磁弁25を介して高圧空気タンク11が連通してい
て、高圧空気タンク11から高圧空気が噴出されて、通
気性の表面摩擦平ベルト3を通過した高圧空気によって
表面摩擦平ベルト3に圧接されていた未撮影の情報記録
用カットシート4を分離して浮上させる構造になってい
る。
【0037】撮影位置6の前部、つまり情報記録用カッ
トシート4の移動側の前部には、撮影位置6に搬送され
てきた未撮影の情報記録用カットシート4を一時的に停
止させるIP停止板14が設けられている。このIP停
止板14はIP停止板除去ソレノイド15によって、前
方側に開いて停止状態を簡単に解除できる構造になって
いる。
【0038】空気室13には、上述したように撮影済I
P吸着電磁弁24を介して真空タンク22に連通してい
て、表面摩擦平ベルト3の表面から高圧空気によって分
離浮上している撮影済の情報記録用カットシート4を、
上記真空タンク22の吸引によって空気を吸い出して表
面摩擦平ベルト3に圧接する構造になっている。
【0039】図2の右側には、撮影済の情報記録用カッ
トシート4を収納する撮影済IPストッカー19が設け
られている。X線管球20及び被写体21は撮影位置6
の真上上方に位置している。
【0040】次に、上記第2実施例の構成に基づく動作
について以下説明する。電動機1により駆動されるプー
リー2の回転により、無端状の通気性の表面摩擦平ベル
ト3を高速循環移動させる。複数の未撮影未記録の情報
記録用カットシート4は、未撮影IPストッカー5に収
容されている。
【0041】未撮影の情報記録用カットシート4を撮影
位置6に搬送するため、真空タンク22に接続された分
岐パイプの電磁弁23を一時開けば、未撮影IPストッ
カー5に対する通気性の表面摩擦平ベルト3を通して、
当該表面摩擦平ベルト3の表面に近接する未撮影の情報
記録用カットシート4の1枚を、通気性の表面摩擦平ベ
ルト3に吸着して搬送を開始する。移動を開始した未撮
影の情報記録用カットシート4は軟質の回転ローラー9
により表面摩擦平ベルト3との圧接が継続されるので、
表面摩擦平ベルト3によって撮影位置6まで搬送され
る。
【0042】一方、未撮影の情報記録用カットシート4
が撮影位置に接近した事を探知したIP近接センサー1
0により、高圧送気電磁弁25が開かれ、高圧空気タン
ク11からの高圧空気が、撮影位置を通過中の通気性の
表面摩擦平ベルト3の裏面に位置する空気室13に高圧
空気が充満し、通気性の表面摩擦平ベルト3の裏面から
表面に通気して、表面摩擦平ベルト3の表面に噴出し、
撮影位置に到達した未撮影の情報記録用カットシート4
を空気層で表面摩擦平ベルト3から分離する。通気性の
表面摩擦平ベルト3から分離された未撮影の情報記録用
カットシート4は、IP停止板14により正確に停止さ
れ、X線撮影を待機する。
【0043】X線撮影(情報記録用カットシート4への
記録)が終了すれば、IP停止板除去ソレイド15を作
動させて、IP停止板14を開くと共に、高圧空気タン
ク11の高圧送気電磁弁25を閉じ、それと連動した撮
影済IP吸着電磁弁24を一時開けば、真空タンク22
に向かって空気室13及び通気性の表面摩擦平ベルト3
を通して、当該表面摩擦平ベルト3の表面と接近してい
る撮影済の情報記録用カットシート4間の空気と共に、
撮影済の情報記録用カットシート4が循環移動中の表面
摩擦平ベルト3に吸着されて移動を開始し搬出され、撮
影済IPストッカー19に収容される。
【0044】撮影済の情報記録用カットシート4が撮影
位置6を離れたことをIP近接センサー10が検出すれ
ば、再び真空タンク22に接続された分岐パイプの電磁
弁23を一時開き、未撮影IPストッカー5に対峙する
通気性の表面摩擦平ベルト3を通して、当該表面摩擦平
ベルト3の表面に近接する未撮影の情報記録用カットシ
ート4の1枚を、通気性の表面摩擦平ベルト3に吸着し
て撮影位置6への搬送を開始する。以上の動作をX線撮
影の終了と共に繰り返すものである。
【0045】なお、本発明は上記第1実施例及び第2実
施例に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱
しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】本発明は、無端状の表面摩擦抵抗の大き
な通気性の平ベルトを、情報記録用カットシートである
Imaging Plate (IP)の搬送担体とする事によって、
裸の情報記録用カットシートを加速搬送する時、被加速
体である情報記録用カットシートに加わる力が、その一
部分に集中する事がなく、スムーズに加速搬送されるた
め、裸の情報記録用カットシートを長期に渡り繰り返し
使用しても、それを傷付ける事がなく、経済的である。
【0047】また、撮影位置で情報記録用カットシート
を急速停止させる手段として、「表面摩擦平ベルト」と
共に停止させるのではなく、循環中の通気性「表面摩擦
平ベルト」の裏面から、「表面摩擦平ベルト」の表面と
情報記録用カットシートの裏面の間に、加圧気体を噴出
させる気体層によって情報記録用カットシートを循環移
動中の「表面摩擦平ベルト」から分離し、情報記録用カ
ットシートだけを、停止板によって停止させるため、情
報記録用カットシートの停止に、循環移動中の「表面摩
擦平ベルト」の慣性の影響がなく、情報記録用カットシ
ートの停止が敏速に出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す情報記録用カットシ
ート急速搬送交換機構の概略機構図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す情報記録用カットシ
ート急速搬送交換機構の概略機構図である。
【符号の説明】
1 電動機 2 プーリー 3 表面摩擦平ベルト 4 情報記録用カットシート 5 未撮影IPストッカー 6 撮影位置 7 IP圧接ソレノイド 8 IP圧接ローラー 9 軟質回転ローラー 10 IP接近センサー 11 高圧空気タンク 12 給気弁 13 空気室 14 IP停止板 15 IP停止板除去ソレノイド 16 排気弁 18 給気弁 19 撮影済IPストッカー 20 X線管 21 被写体 22 真空タンク 23 分岐パイプの電磁弁 24 撮影済IP吸着電磁弁 25 高圧送気電磁弁 26 作動杆 27 開通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録用カットシート急速搬送交換機
    構に使用され、情報記録用カットシート搬送の担体とし
    て循環移動自在に設けられ、且つ、情報記録用カットシ
    ートを圧接して搬送する無端状平ベルトを、表面摩擦抵
    抗の大きな通気性のものから構成したことを特徴とした
    情報記録用カットシート搬送用平ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1の無端状平ベルトを情報記録用
    カットシート搬送の担体として循環移動自在に設け、請
    求項1の無端状平ベルトに、情報記録用カットシートを
    圧接して搬送する機構にすると共に、搬送中の情報記録
    用カットシートの所定停止位置に、無端状平ベルトの裏
    面又は側面から高圧力の気体を噴出する高圧力気体噴出
    部を設け、無端状平ベルトの表面から分離浮上した情報
    記録用カットシートを一時停止させる停止板を上記所定
    停止位置の前部に設け、請求項1の循環移動する表面摩
    擦抵抗の大きな通気性の無端状平ベルトを担体として、
    搬送中の情報記録用カットシートが、所定の停止位置に
    達した時、移動中の表面摩擦抵抗の大きな通気性の無端
    状平ベルトの裏面又は側面から、高圧力の気体を加え、
    当通気性の平ベルトを貫通させて、当表面摩擦抵抗の大
    きな通気性平ベルトの表面に噴出させ、表面に圧接して
    搬送中の情報記録用カットシートを、その気体圧力で分
    離浮上させて、別に設けた停止板で一時停止させる機構
    としたことを特徴とした情報記録用カットシート急速搬
    送交換機構。
JP33882893A 1993-12-01 1993-12-01 情報記録用カットシート搬送用平ベルト及びこれを用いた情報記録用カットシート急速搬送交換機構 Pending JPH07157130A (ja)

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