JPH07157104A - シート材給送装置 - Google Patents

シート材給送装置

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JPH07157104A
JPH07157104A JP32582093A JP32582093A JPH07157104A JP H07157104 A JPH07157104 A JP H07157104A JP 32582093 A JP32582093 A JP 32582093A JP 32582093 A JP32582093 A JP 32582093A JP H07157104 A JPH07157104 A JP H07157104A
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JP
Japan
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sheet material
cassette
feeder
sheet
guide
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JP32582093A
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English (en)
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Masae Shibukawa
政江 渋川
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィーダに対するカセットの抜き差し動作を円
滑に行う。 【構成】カセット7に多数のシート材を収納した状態
で、フィーダに対して横方向に抜き差しする。このと
き、フィーダにガイド溝を設け、このガイド溝によっ
て、カセット7の左右側面20L、20R(20Lのみ
図示)から突出するフランジ22L、22R(22Lの
み図示)をガイドする。さらに、フランジ22L、22
Rにガイドローラ33を設け、フィーダ側のガイド溝に
よってガイドローラ33を転動自在に支持する。カセッ
ト7の抜き差し動作時には、滑り摩擦はでなく、ころが
り摩擦が作用するので、カセット7のシート材収納枚数
が増加されても、抜き差し動作は小さい力で行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数のシート材を収納
したシート材収納部を装置本体のシート材フィーダ部に
着脱自在に装着し、シート材収納部からシート材を給紙
する方式のシート材給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の事務機器のシート材給送装置
において、シート材収納部としてカセットを使用するも
のが知られている。
【0003】その一例を図15に示す。シート材給送装
置のカセットAは、箱状に形成されるとともに上方が開
口されており、この開口部分を介して内側に多数のシー
ト材Pを積層させた状態で収納する。カセットAは、シ
ート材フィーダ部Bに対する挿入方向(矢印K1方向。
以下適宜、矢印K1方向を「後」、これと反対方向を
「前」、前に向かって左を「左」、これと反対方向を
「右」という。)に向かって左右の両側面にそれぞれ前
後に長いフランジA1、A2が形成され、また前面に
は、左右に張り出した把手部A3が形成されている。
【0004】一方、シート材フィーダ部B側には、挿入
時のカセットBの左右側面に対面する左右側壁に、それ
ぞれ前後方向に長いガイド溝B1、B2が設けられてい
る。
【0005】カセットAをシート材フィーダ部Bに挿入
するには、左のフランジA1を左のガイド溝B1に、ま
た右のフランジA2を右のガイド溝B2にそれぞれ差し
入れた後、カセットA全体を前方(矢印K1方向)にス
ライドさせながら押し込む。そして、把手部A3の左右
に張り出した部分がシート材フィーダ部Bの前面B3、
B3に突き当たるまで押し込むことにより、カセットA
の挿入を完了する。
【0006】このように、シート材フィーダ部Bに対す
るカセットAの、上下方向の位置決めは左右のガイド溝
B1、B2に左右のフランジA1、A2を差し入れるこ
とにより、また前後方向の位置決めは、把手部A3が前
面B3に突き当たることにより行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
シート材給送装置によると、シート材フィーダ部Bに対
するカセットAの抜き差し動作が、近時、円滑に行われ
ないという問題があった。これは、カセットAのシート
材収納枚数が多くなったことによる。
【0008】すなわち、カセットAに対するシート材P
の補給作業は煩雑さを伴うものであり、近時、この煩雑
な補給作業の回数を少なくする目的で、カセットAのシ
ート材収納枚数を、例えば従来の250枚から500枚
に倍増されている。したがって、シート材Pを満載した
状態のカセット全体の重量は、従来の2倍近くになって
しまい、カセットAのサイズによっては、シート材フィ
ーダ部Bに対する抜き差し時の操作力が6.5〜7.0
kgにまで達する場合もある。この操作力は主に、摩擦
によるものである。抜き差し時のカセットAは、その全
重量を左右のフランジA1、A2を介して、シート材フ
ィーダ部Bのガイド溝B1、B2によって支持されてお
り、この状態でカセットAをスライドさせると、フラン
ジA1、A2と、ガイド溝B1、B2との間にカセット
A全体の重量に比例する摩擦力が作用し、これが操作力
の主なものとなる。したがって、カセットAの重量が2
倍になるとその抜き差し時の摩擦力、つまり操作力が2
倍となる。このため、カセットAのシート材補給回数は
半分になっても、その一回の補給動作が力を必要とし、
円滑な抜き差し動作の妨げとなっていた。
【0009】そこで、本発明は、抜き差し時のシート材
収納部(カセット)の摩擦に基づく操作力を低減するこ
とにより、大きな力を加えることなしに円滑な抜き差し
動作を行えるようにしたシート材給送装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、多数のシート材を収納する
シート材収納部と、該シート材収納部からシート材を給
紙搬送するシート材フィーダ部とを備え、シート材の補
給に際し、前記シート材フィーダ部から前記シート材収
納部を横方向に引き抜くとともに、シート材収納後のシ
ート材収納部を前記シート材フィーダ部に挿入してなる
シート材給送装置において、前記シート材収納部の挿入
方向に対する左右両側面のそれぞれに設けた抜き差し方
向回動自在なガイドローラと、前記シート材フィーダ部
における、前記シート材収納部の左右両側面に対応する
左右両側壁に形成され、前記ガイドローラを転動自在に
支持するガイド溝と、該ガイド溝中に形成されるととも
に、前記ガイドローラの外周部が軽く係脱する位置決め
凹部とを有することを特徴とする。
【0011】この場合、前記シート材収納部は、収納シ
ート材の給紙方向先端に係合する分離部材を有するよう
にしてもよい。
【0012】また、前記シート材収納部は、前記ガイド
ローラの外周面に付着した異物を除去するための掻落と
し部材を有するようにしてもよい。
【0013】
【作用】以上構成に基づき、シート材フィーダ部に対し
て横方向に抜き差しされるシート材収納部は、シート材
フィーダ部側のガイド溝によって、ガイドローラが転動
自在に支持されているので、収納されたシート材を含む
シート材収納部全体の重量が重くなった場合でも、シー
ト材収納部の抜き差し動作は、ガイドローラの回動に基
づいて軽快に行われる。これは、抜き差し動作時の、シ
ート材フィーダ部とシート材収納部との摩擦が、従来、
面摩擦であったものが、回転摩擦に変更されたためであ
る。
【0014】上述のように、シート材収納部をガイドロ
ーラによって支持すると、抜き差し動作が円滑に行われ
る反面、シート材収納部を位置決めしようとすると、抜
き差し方向に簡単に移動してしまうおそれがある。そこ
で、ガイド溝に、ガイドローラが軽く係脱する位置決め
凹部を形成する。この凹部にガイドローラを係合させる
ことにより、位置決め時のシート材収納部の不要な動き
を禁止して、全体の位置決めをすることができる。この
状態から、シート材収納部を再び動かすときには、凹部
とガイドローラの係合が軽いものであることに基づき、
簡単に係合が解除されて引き抜き動作を行うことができ
る。
【0015】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図1及び図2に、本発明に係るシート材給
送装置を装着したファクシミリを示す。図1は、その外
観を示す全体構成斜視図であり、図2は内部の構成を示
す縦断面図である。
【0016】ファクシミリ全体は、上部の箱状の装置本
体1と、この装置本体1を下方から支持する下部のシー
ト材給送装置2とによって構成されている。
【0017】装置本体1は、上面に、複数枚の原稿Dを
載置することができる原稿載置台3が形成されており、
この原稿載置台3の前方(図2の左側をいう。また同図
の右側を「後方」という。)には、原稿載置台3から搬
送された原稿Dの画像情報を読み取る光学読取系4が配
置され、またこの光学読取系3の下方には、レーザービ
ームプリンタからなる記録系5が配置されている。
【0018】シート材給送装置2は、設置台A上に載置
されるとともに上面にて装置本体1を下方から支持する
シート材フィーダ部(以下単に「フィーダ」という。)
6と、このフィーダ6に対して前方向(矢印K1方向)
に挿入し、また後方向に引き抜くことができる、つまり
抜き差し自在なシート材収納部(以下「カセット」とい
う。)7とによって構成されている。
【0019】フィーダ6の平面図、正面図、前後方向の
縦断面図をそれぞれ図3、図4、図5に示す。フィーダ
6は、板状の上面板9と、該上面板9の左辺及び右辺
に、相互に平行に配置した前後方向に長い中空の台座1
0L、10Rを有し、これらの部材と設置台Aとの間
に、カセット7を収納するための収納空間Sを形成して
いる(図4参照)。フィーダ6の上面板9には、4本の
位置決めボス9aが突設されており、これらボス9aを
装置本体1の下面の受け穴(不図示)に嵌入係合させて
フィーダ6上面に装置本体1を載置することにより、フ
ィーダ6と装置本体1との位置決めを行っている。ま
た、上面板10の先端側(前側)には、搬送ローラ1
1、給紙ローラ12、シート材有無センサ13が配置さ
れている。
【0020】左右の台座10L、10Rのそれぞれの内
側の側壁15L、15Rの上部には、後述のカセット7
の抜き差し動作を案内するガイド溝16が形成されてい
る。ガイド溝16は前後方向に長く形成されており、前
端側の挿入口11aが拡開されている。ガイド溝16の
前後方向の中間部には、後述のカセット7のガイドロー
ラが軽く係脱することができる位置決め用の円弧状の凹
部16b、16bが形成されている。ガイド溝16の挿
入口16aの下部には、カセット7挿入時に、加圧軸
(後述)を案内するカム溝17が設けてあり、カム溝1
7の下端には、下位終端部17aが形成されている。
【0021】つづいて、図6、図7(a)、図8、図9
に、それぞれカセット7の、平面図、右側面図、背面
図、前後方向の縦断面図を示す。
【0022】カセット7は、上方を開放した箱状の本体
ケース20を備えている。本体ケース20は、前面壁2
0a、左側壁(左側面)20L、右側壁(右側面)20
R、後面壁20b、底板20c、シート材先端突き当て
壁20dを有する。さらに、本体ケース20の前面壁2
0aの上部には、左右に突き出た把手部21が、また前
面壁20aの内側にはシート材先端突き当て壁20dの
上端に連続する前上がりの傾斜面20fが、そして、左
右側壁20L、20Rの上部にはそれぞれ外側に向かっ
て張り出した、前後方向に長いフランジ22L、22R
が形成されている。本体ケース20を構成するこれらの
部分は、全体が一体の樹脂モールド成形品である。本体
ケース20の内側には、後端側に回動支点23aを有
し、前端側が上下に揺動自在の中板23が配置されてい
る。中板23の後端には、後端規制板25が連結されて
おり、中板23の先端部の上下の揺動に伴い、前後方向
の位置が少し変位するように構成されている。シート材
Pは、この中板23に載せられて、本体ケース20に収
納されている。
【0023】中板23の先端側には、中板の先端部を上
下揺動させるL字型の加圧レバー26が配置されてお
り、加圧レバー26の前側には、加圧軸27が配置され
ている。加圧軸27は、その左右両端部27L、27R
が本体ケース20の左右側壁20L、20Rにそれぞれ
対称的に設けた斜め上下方向溝孔29に嵌入され、その
左右両端部27L、27Rを左右側壁20L、20Rの
外側に露出させてある。この加圧軸27と上述の加圧レ
バー26の垂直腕26cとは、引張りコイルばね30に
よって連結されている。カセット7がフィーダ6から引
き抜かれている状態(図9)において、加圧レバー26
は垂直腕26cによりコイルばね30を介して加圧軸2
7の左右両端部27L、27Rが嵌入係合している斜め
上下方向溝29の上端側始点に保持されている。中板2
3の先端側下方には、圧縮コイルばね31が配置されて
いる。図10に示すように、圧縮コイルばね31は、中
板23上にシート材Pがない状態の回動姿勢時の自重と
バランス良く釣り合うようにばね力が設定されている。
【0024】中板23の先端側上方には、左右一対の分
離爪(分離部材)32が配置されている。分離爪32
は、シート材給紙装置において本体ケース20内の中板
23に、多数枚積載されているシート材Pを給紙ローラ
12等の給紙手段により、一枚ずつ次工程に向けて分離
給送するようにしている。この際、シート材Pの重送を
防止するためにシート材Pのシート材給送方向の先端、
すなわち本体ケース20内の中板23上に積載収納され
たシート材Pのうちの最上位のシート材Pの先端側左右
隅角部に対応する。
【0025】本体ケース20の左右側壁20L、20R
上部に前後方向に長く形成されている左右のフランジ2
2L、22Rには、図7(a)に示すようにガイドロー
ラ33がそれぞれ2個ずつ、合計4個配設されている
(ただし、図7(a)では、左側の2個のガイドローラ
33のみ図示)。ガイドローラ33は、フィーダ6に対
してカセット7を抜き差しする際に、軸33aを中心に
回動するように構成されている。また、ガイドローラ3
3は、カセット7の挿入時の位置決め部材としても作用
する。すなわち、フィーダ6側の左右の台座10L、1
0Rの内側の側壁15L、15R上部に形成されたガイ
ド溝16(図4、図5参照)には、挿入時のカセット7
のガイドローラ33に対応する位置に、円弧状にくぼむ
位置決め凹部16b、16bが形成されている。カセッ
ト7の挿入に伴い、ガイド溝16上を転動してきたガイ
ドローラ33は、その外周部の一部を位置決め凹部16
bに軽く嵌合させることによって、フィーダ6に対する
カセット7全体の位置決めがなされる。なお、位置決め
凹部16bが大き過ぎると、カセット7の挿入動作の途
中において、カセット7後端側のガイドローラ33が、
フィーダ6の前端側の位置決め凹部16bに係合したと
きに、それ以上の挿入が不能となるおそれがあること、
さらに、所定の位置に挿入されているカセット7を引き
出すときに、大きな力が必要であること等が発生する。
これらを防止するために、位置決め凹部16bは、フィ
ーダ6に対するカセット7の位置決めに支障をきたさな
い限度内において、ガイドローラ33が軽く係脱するこ
とができる程度に小さく形成することが好ましい。
【0026】さらに、ガイドローラ33には、掻き落と
し部材33bが付いている。掻き落とし部材33bは、
図7(a)の正面拡大図、側面拡大図に示すように、ガ
イドローラ33の軸33aの外側に固定された正面視L
字形の部材であって、ガイドローラ33の外周面に軽く
接触するようにして配置されている。これにより、カセ
ット7の抜き差し時にガイドローラ33の外周面に付着
した、紙粉、トナー等を掻き落し、カセット7の抜き差
し動作が円滑に行われるようにしている。この掻き落し
部材33bは、ガイドローラ33の回動動作に支障をき
たさないように、可撓性を持つ材質で形成するのが好ま
しい。例えば、耐摩耗性に優れる金属や樹脂によって形
成することができる。
【0027】フィーダ6に対するカセット7の装着は、
フィーダ6の上面板9の下面、設置台Aの上面、左右の
台座10L、31Rの内側面によって囲まれた前述の収
納空間S(図4参照)に対して、フィーダ6の正面から
カセット7の後面壁20d側を先にして、かつカセット
7の左右側壁20L、20Rから突出されたフランジ2
2L、22Rをそれぞれフィーダ6の左右の台座10
L、10Rの内側の側壁15L、15Rに、前後方向に
沿って設けたガイド溝16に嵌入係合させて図2の矢印
K1方向にスライドさせながら押し込む。カセット7を
十分に押込むと、カセット7の左右のフランジ22L、
22Rに設けたガイドローラ33が、フィーダ6のガイ
ド溝16の位置決め凹部16bが軽く係合して位置決め
が行われ、カセット7がフィーダ6に対して正規の押込
み位置(所定位置)に装着状態になる。
【0028】所定位置に配置される直前時点で、カセッ
ト7に左右側壁20L、20Rから外方に突出している
加圧軸27の左右両端部27L、27Rがそれぞれ左右
の台座10L、10Rの内面側に設けたカム溝17に係
合し、引続くカセット7の押込み移動力で加圧軸27の
左右両端部27L、27Rが、カム溝17により下方へ
押圧力を受け、加圧軸27が、それを系合させてある斜
め上下方向溝孔29に沿って、上端側始点から下端側終
点へ下降動していく。この加圧軸27の下降動に伴い、
引張りコイルばね30を介して加圧レバー26が、支軸
26aを中心に反時計方向へ回動させ、その水平腕26
bが起上がり方向に回動する。そして、この水平腕26
bによりシート材Pが積載されている中板23が後端側
の回動支点23aを中心として先端側が持ち上げられ、
前上がり傾斜姿勢に回転していく。
【0029】そして、カセット7を十分に押込み移動し
たカセット装着完了時点で、加圧軸27がそれぞれを係
合させてある斜め上下方向溝孔29の下端側終点に至
り、その左右両端部27L、27Rがカム溝17の下位
終端17a(図11参照)に到達する。このとき、圧縮
コイルばね31は、中板23が回動支点23aを中心と
して先端側が持上げられるのに連動し、圧縮コイルばね
31が復元(加圧力が減衰する方向)する方向に作用す
る。
【0030】近時、情報の多様化に伴いシート材Pの消
費枚数が増大し、シート材Pの補給回数が増える傾向に
ある。この煩雑な補給動作を行う回数を少なくするた
め、従来のカセットよりも収納枚数の多いものがよく使
用される。ところが、収納枚数が多いと、シート材Pの
補給回数は少なくなるものの、カセット7をフィーダ6
に抜き差しする際の操作性が従来のカセットより劣ると
いう欠点があった。
【0031】従来のカセット(250枚)と大容量のカ
セット7(500枚)とを比べてみると、シート材標準
紙(坪量64g/cm2 )A4サイズ1枚当たりの重量
が約4.5gとなり、250枚、500枚ではそれぞ
れ、 250枚時:(4.5g/枚)X250枚=1130g
=1.13kg 500枚時:(4.5g/枚)X500枚=2250g
=2.25kg となり、また、シート材Pを満載した状態でのカセット
7全体の重量(シート材+カセット7の重さ)は、 250枚時:2.2kg 500枚時:3.8kg となる。
【0032】そこで本発明ではフィーダ6に対するカセ
ット7の抜き差し時の動作を重くしている原因として、 カセット7の500枚収納時の荷重。 カセット7のフランジ22L、22Rと、フィーダ6
のガイド溝16との間の摩擦力。 カセット7の加圧軸27が、フィーダ6のカム溝17
に倣って移動するときの摩擦力。 等に着目した。
【0033】の500枚収納時のカセット7の重さ
3.8kgは、物理的な重さであり変えようがない。シ
ート材Pの500枚収納時の給紙圧30O〜50Ogを
維持するため、現状では加圧部材の圧力を6.0〜7.
Okgf必要としている。そこで本発明はシート材Pの
500枚収納時の給紙圧300〜50Ogを維持し、さ
らに抜き差し時に必要な力を従来の250枚収納時と同
程度にするため、の原因に対してカセット7のフラン
ジ22L、22Rにガイドローラ33を設けることによ
り、カセット7側のフランジ22L、22Rとフィーダ
6側のガイド溝16との摩擦を低減している。すなわ
ち、滑り摩擦から、ころがり摩擦に変更することによ
り、抜き差し動作時が円滑に行われるようにしている。
さらに、ガイドローラ33の外周面に、紙粉やトナーが
付着すると、ガイドローラ33の転動動作が円滑に行わ
れなくなることに基づき、抜き差し動作が重くなる。そ
こで、ガイドローラ33の外周面の付着物を除去する掻
き取り部材33bを設けた。の原因に対しては、ガイ
ドローラ33をカセット7の挿入時の位置決め部材とす
ることにより、図12に示すように、従来はカム溝1
7′(点線)に戻り止めの溝17′bが必要であったも
のが、本発明ではカム溝17(実線)の形状を図のよう
に変更することができ、加圧軸27がカム溝17上端か
ら下端に至るまでの負荷を少なくすることができる。よ
って、カセット7の抜き差し時の力をl〜2kgf軽減
することができ、結果、抜き差し時に必要な力を、3.
O〜4.Okgfにまで減少させることができる。な
お、この値は、従来の250枚収納時のカセットの抜き
差しに必要な力とほぼ同程度である。 〈実施例2〉実施例1では、カセット7のフランジ22
L、22Rに可動自在のガイドローラ33を設けて、カ
セット7とフィーダ6のガイド溝16との摩擦力を減ら
すことにより、抜き差し動作の操作性を向上を図った
が、同一の効果を得る別の方法として、実施例2では、
図13に示すように、軸35aを中心に回動するガイド
ローラ35をガイド溝16側に配設している。つまり、
実施例1では、カセット7側に配置されていたガイドロ
ーラをフィーダ6側に配置するものである。
【0034】なお、設計上等の理由により、ガイドロー
ラ33やガイドローラ35の配設個数が制約を受ける場
合、例えば配設個数を少なくせざるを得ない(実施例1
では4個)場合は、四フッ化樹脂等の低摩擦樹脂材料に
よる滑りガイド部材をカセット7のフランジ22L、2
2R及びフィーダ6のガイド溝16に焼き付けコーテイ
ングしたり、または図14に示すように貼着したり、さ
らにはガイド溝16全体を滑りガイド部材によって形成
したりすることにより、摩擦を低減することも可能であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上の説明をしたように、本発明による
と、シート材収納部に回動自在なガイドローラを設け、
シート材フィーダ部にガイドローラを転動自在に支持す
るガイド溝を設けることにより、シート材フィーダ部に
対してシート材収納部を抜き差し動作させるに際し、両
者の間に、従来のガイドローラがない場合に作用してい
た滑り摩擦を、ころがり摩擦に変更することができるの
で、例えば、シート材収納部の収納枚数が増大されてシ
ート材収納部全体の重量が増加した場合でも、シート材
フィーダ部に対するシート材収納部の抜き差し動作を円
滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材給送装置を備えたファク
シミリの外観を示す斜視図。
【図2】ファクシミリの装置本体及びシート材給送装置
の縦断面図。
【図3】実施例1のフィーダの平面図。
【図4】実施例1のフィーダの正面図。
【図5】実施例1のフィーダの前後方向の縦断面図。
【図6】実施例1のカセットの平面図。
【図7】(a)は実施例1のカセットの左側面図。
(b)は実施例1のガイドローラの正面図及び側面図。
【図8】実施例1のカセットの背面図。
【図9】実施例1のカセットにおける、中板が下がった
状態の前後方向の縦断面図。
【図10】実施例1のカセットにおける、中板が上がっ
た状態の前後方向の縦断面図。
【図11】実施例1のカセットにおける、シート材を収
納してフィーダに装着した状態の前後方向の縦断面図。
【図12】実施例1のフィーダのカム溝の形状の詳細を
示す拡大図。
【図13】(a)は実施例2の、ガイド溝側に装着した
ガイドローラの側面図。(b)は実施例2の、ガイド溝
側に装着したガイドローラの正面図。
【図14】実施例2のガイド溝の滑りガイド部材を示す
前後方向の縦断面図。
【図15】従来のフィーダにカセットを挿入する様子を
示す動作説明図。
【符号の説明】
1 装置本体 2 シート材給送装置 6 シート材フィーダ部(フィーダ) 7 シート材給送装置(カセット) 10L、10R 台座 15L、15R 側壁 16 ガイド溝 16b 位置決め凹部 17 カム溝 20L、20R 側面(側壁) 32 分離部材(分離爪) 33b 掻き落とし部材 K1 挿入方向 P シート材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のシート材を収納するシート材収納
    部と、該シート材収納部からシート材を給紙搬送するシ
    ート材フィーダ部とを備え、シート材の補給に際し、前
    記シート材フィーダ部から前記シート材収納部を横方向
    に引き抜くとともに、シート材収納後のシート材収納部
    を前記シート材フィーダ部に挿入してなるシート材給送
    装置において、 前記シート材収納部の挿入方向に対する左右両側面のそ
    れぞれに設けた抜き差し方向回動自在なガイドローラ
    と、 前記シート材フィーダ部における、前記シート材収納部
    の左右両側面に対応する左右両側壁に形成され、前記ガ
    イドローラを転動自在に支持するガイド溝と、 該ガイド溝中に形成されるとともに、前記ガイドローラ
    の外周部が軽く係脱する位置決め凹部とを有する、 ことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記シート材収納部は、収納シート材の
    給紙方向先端に係合する分離部材を有する、 ことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート材収納部は、前記ガイドロー
    ラの外周面に付着した異物を除去するための掻落とし部
    材を有する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシート
    材給送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010163257A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Ricoh Co Ltd 用紙後処理装置および画像形成装置

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JP2010163257A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Ricoh Co Ltd 用紙後処理装置および画像形成装置

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