JP3475608B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP3475608B2
JP3475608B2 JP29380795A JP29380795A JP3475608B2 JP 3475608 B2 JP3475608 B2 JP 3475608B2 JP 29380795 A JP29380795 A JP 29380795A JP 29380795 A JP29380795 A JP 29380795A JP 3475608 B2 JP3475608 B2 JP 3475608B2
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健二 大兼
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Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ装置等の画像記録装置に設けられる給
紙装置に関し、特に、紙詰まりが発生したときの用紙の
除去作業が容易となるように配慮された給紙装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】図5は、従来の給紙装置の断面図であ
る。同図において、給紙カセット100内の、図示しな
いカセット板上に積み重ねられた用紙Pは図示しないば
ねによって上方に押し上げられ、給紙ロール101に押
圧される。給紙ロール101に押圧された用紙Pは該給
紙ロール101の回転に従って給紙カセット100から
引出され、シュート102に案内されて画像形成装置1
03に搬送される。前記給紙カセット100は支持箱1
04に収容されていて、該給紙カセット100は、用紙
Pの補給時等のメンテナンス時には、紙面に垂直な方向
に前記支持箱104から引出せるようになっている。こ
のような給紙装置は、例えば、実開平4−70836号
公報に開示されている。 【0003】上記給紙装置においては、前記シュート1
02と筐体の壁105との間に通路が形成されている。
そして、給紙ロール107によって下段の給紙カセット
106から引出された用紙Pは該通路を通って画像形成
装置103へ搬送される。ところで、この通路に用紙P
が詰まった場合に、給紙カセット100を取外して該用
紙Pを取除こうとすると、前記シュート102が邪魔に
なって、詰まった用紙Pまで手が届きにくいという不具
合がある。 【0004】この不具合は、例えば、特開平4−256
642号公報に開示された給紙装置によって是正するこ
とができる。該給紙装置では、前記シュート102に相
当する部材と協働して用紙の通路を形成している別のシ
ュート(前記壁105に相当)を給紙装置裏面側に倒し
て前記通路を開放できるようにしてある。したがって、
用紙が詰まったときには、該シュートを開放すれば詰ま
った用紙を容易に除去することができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】一方のシュートを可動
形にした上記従来の給紙装置には、依然として次のよう
な問題点がある。すなわち、給紙カセットの脱着を容易
にするため、該給紙カセットを装置の前面に配置し、シ
ュートは給紙装置の裏側に配置するのが一般的と考えら
れる。したがって、シュートを倒すことができるように
するには給紙装置の裏側にスペースを確保する必要があ
るし、好ましくは、シュートを倒すスペースだけでな
く、作業者が裏側に入り込んで給紙装置と正対して作業
をすることができるだけのスペースを確保できることが
望ましい。このように、従来の給紙装置では、異常時の
ためだけに、通常は必要としないスペースを確保しなけ
ればならないという問題点がある。 【0006】本発明は、上記問題点を解消し、余分なス
ペースを必要としないで、給紙カセット裏側のメンテナ
ンスを行うことができる給紙装置を提供することを目的
とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、給紙カセットの給紙方向
先端に前記給紙方向に傾倒自在に回動シュートを軸支
し、該回動シュートは、筐体に対して給紙カセットを脱
着する際に前記回動シュートが前記筐体内の内部構造と
干渉しない第1角度、および前記回動シュートが用紙の
案内部材となる第2角度間で回動可能となるように角度
規制板で規制する一方、前記回動シュートが前記第1角
度側に傾倒するように付勢するばね部材を設け、前記給
紙カセットが前記筐体内の予定位置に収容されたとき
に、前記ばね部材の付勢力に抗して前記回動シュートを
前記第1角度から前記第2角度まで回動させる基準面、
および前記回動シュートとともに、別の給紙装置から搬
送される用紙の通路を形成する案内面を有する固定シュ
ートを設けた点に特徴がある。 【0008】上記特徴によれば、筐体に対して給紙カセ
ットを脱着するときには、前記回動シュートは第1角度
に傾倒されるので筐体内の内部構造と干渉しないし、該
給紙カセットが筐体内の予定位置に押し込まれた状態で
は、回動シュートは第2角度に回動して用紙の案内部材
として作用する。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る給紙
装置を含む画像記録装置を示す断面図である。同図にお
いて、画像記録装置1は給紙装置2、3と画像形成装置
4を含む。さらに、各給紙装置2、3は、該給紙装置
2、3の前方側つまり図面左側から着脱できる給紙カセ
ット5、6を有する。該給紙カセット5、6には用紙P
が積み重ねられて収容されており、該用紙Pは下方から
圧縮ばね7、8で押し上げられている。用紙Pと圧縮ば
ね7、8との間には用紙Pを積み重ねる図示しないカセ
ット板が設けられる。給紙カセット5、6の端部には用
紙Pを画像形成装置4へ搬送するためのガイド面を形成
する回動シュート9、10が設けられる。 【0010】給紙装置2、3には給紙ロール11、1
2、搬送ロール対13、14、ならびに固定シュート1
5、16が設けられる。固定シュート15、16は前記
回動シュート9、10と共に用紙Pのガイドを構成す
る。 【0011】上記構成において、給紙カセット5、6を
給紙装置2、3から取外した状態では、前記カセット板
は押し下げられている。そして、給紙装置2、3に装着
すると、図示しない掛け金が外れてカセット板は押し上
げられ、用紙Pが給紙ロール11、12に押圧されるよ
うにしてある。用紙Pが給紙ロール11、12に押圧さ
れると、該給紙ロール11、12によって用紙Pは給紙
カセット5、6から引出され、前記回動シュート9、1
0の上部の斜面で案内されて搬送ロール対13、14に
至り、画像形成装置4まで搬送される。 【0012】一方、画像形成装置4には、感光ドラム1
7、該感光ドラム17に画像を書き込むためのレーザビ
ーム走査装置18、手差し用の給紙トレイ19が設けら
れている。給紙トレイ19ならびに前記給紙装置2、3
から給送された用紙Pにはレジロール対20、転写ロー
ル21、定着ロール対22が配置された経路で画像が記
録され、排出ロール23を通過して外部に排出される。 【0013】続いて、前記給紙装置2、3の詳細な構成
を説明する。図1は給紙装置の断面図であり、図3は要
部拡大図である。なお、給紙装置2および3は同一の構
成であるので、以下の説明では、給紙装置2で代表して
説明をする。図1(a)は給紙カセット5を給紙装置2
の中間位置まで挿入した状態を示し、図1(b)は給紙
カセット5を給紙装置2の最も奥まで挿入した状態を示
す。図1(a)において、給紙カセット5は給紙装置2
の筐体24内周の図示しないレールに沿って図中左右に
出し入れ自在に設けられる。筐体24の先端にはブラケ
ット25が設けられ、回動シュート9は該ブラケット2
5に対して枢軸26で支持されている。該回動シュート
9は該回動シュート9に立設されたピン27とブラケッ
ト25に立設されたピン28との間に張架された引張り
ばね29によって付勢され、図中時計方向の回転力が与
えられている。回動シュート9の回動角度は円弧状の溝
30に嵌まっている案内ピン31よって規制されてい
る。なお、回動シュート9の回動に伴う前記ピン27の
動きを許容するために溝32が設けられている。 【0014】筐体24側には、給紙ロール11と、搬送
ロール対13と、固定シュート15とが固定されてい
る。固定シュート15は前記回動シュート9に対向して
設けられ、図1(b)の位置で該回動シュート9に当接
する基準面33と、該回動シュート9と共に用紙を案内
する通路を形成する案内面34とを有する。 【0015】給紙ロール11は半月板形状であり、用紙
の非給送時には円弧部分が上向きになって停止するよう
になっている。図1(a)において、給紙カセット5の
回動シュート9は引張りばね29の力で時計方向に回動
し、案内ピン31が溝30の一方の端部に当接する位置
で止まっている。図1(a)の位置から矢印35の方向
に給紙カセット5を押し込むと、予定の位置で、回動シ
ュート9が固定シュート15の基準面33に当接する。
さらに、給紙カセット5を奥まで押し込むと、図1
(b)および図3に示したように、回動シュート9は引
張りばね29の力に反して立上がり、その背面9aと固
定シュート15の案内面34とで用紙の通路が形成され
る。一方、給紙カセット5を矢印36方向に引出すと、
前記基準面33と回動シュート9との係合が外れ、回動
シュート15には引張りばね29による回転力がかかっ
て、図1(a)に示した状態に戻る。 【0016】図1(b)および図3に示した位置では、
用紙Pを積み重ねたカセット板37が前記圧縮ばね7で
上方に付勢されている。したがって、給紙ロール11が
矢印38の方向に回転して円弧部分が下方にきたときに
用紙Pは給紙ロール11で引出され、回動シュート9の
上部斜面で案内されて搬送ロール対13に導かれる。ま
た、下段の給紙カセットから引出された用紙Pは回動シ
ュート9と固定シュート15との間の通路を通って搬送
ロール対13に導かれる。 【0017】図4は、メンテナンスの様子を示す画像記
録装置の断面図であり、図2と同符号は同一または同等
部分を示す。同図において、給紙カセット5を抜いてあ
るので、搬送ロール対13、14に引っ掛かっている用
紙P1の手前には邪魔になる物体がない。したがって、
画像記録装置1の前面から手39を差し入れて容易に用
紙P1を取除くことができる。 【0018】以上説明したように、本実施形態では、用
紙を案内するシュートの一方を回動自在とし、給紙カセ
ットを給紙装置に出し入れするときには、該シュートが
倒れて、その高さが低くなるように構成した。したがっ
て、給紙カセットとともにシュートを出し入れしても、
該シュートが給紙ロールやその軸等の内部構造に接触す
ることがない。 【0019】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、筐体に対して給紙カセットを脱着す
るときには、前記回動シュートを傾倒して筐体内の内部
構造と干渉しないようにし、該給紙カセットが筐体内の
予定位置に押し込まれた状態では、回動シュートは回動
して用紙の案内部材として作用する。 【0020】したがって、固定シュートと回動シュート
との間に用紙が詰まる等のトラブルがあった場合に、回
動シュートを給紙カセットとともに筐体から抜き出すこ
とができる。その結果、給紙カセットを抜いた後の空間
を通して作業が可能となり、詰まった用紙を除去する等
のメンテナンスが容易となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施形態に係る給紙装置の断面図で
ある。 【図2】 本発明の給紙装置を含む画像記録装置の断面
図である。 【図3】 本発明の実施形態に係る給紙装置の要部拡大
断面図である。 【図4】 メンテナンス作業の状況を示す画像記録装置
の断面図である。 【図5】 従来の給紙装置を示す断面図である。 【符号の説明】 2…給紙装置、 5…給紙カセット、 7…圧縮ばね、
9…回動シュート、11…給紙ロール、 13…搬送
ロール、 15…固定シュート、 24…筐体、 25
…ブラケット、 26…枢軸、 29…引張りばね、
30…溝、 31…案内ピン、 33…基準面、 34
…案内面、 37…カセット板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 用紙を収容する給紙カセットと、 前記給紙カセットを前記用紙の給紙方向に脱着自在に収
    容する筐体と、 前記給紙カセットの前記給紙方向先端に設けられ、前記
    給紙方向に傾倒自在に軸支された回動シュートと、 前記筐体に対して給紙カセットを脱着する際に前記回動
    シュートが前記筐体内の内部構造と干渉しない第1角
    度、および前記回動シュートが用紙の案内部材となる第
    2角度間で前記回動シュートの回動角度を限定する角度
    規制部材と、 前記回動シュートを前記第1角度側に付勢して傾倒させ
    るばね部材と、 前記給紙カセットが前記筐体内の予定位置に収容された
    ときに、前記ばね部材の付勢力に抗して前記回動シュー
    トを前記第1の角度から前記第2の角度まで回動させる
    基準面、および前記回動シュートとともに、別の給紙装
    置から搬送される用紙の通路を形成する案内面を有する
    固定シュートとを具備したことを特徴とする給紙装置。
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