JP2966199B2 - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材給送装置及び画像形成装置

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JP2966199B2
JP2966199B2 JP4186352A JP18635292A JP2966199B2 JP 2966199 B2 JP2966199 B2 JP 2966199B2 JP 4186352 A JP4186352 A JP 4186352A JP 18635292 A JP18635292 A JP 18635292A JP 2966199 B2 JP2966199 B2 JP 2966199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート材を多数積載収
納して形成したシート材の堆積体から、シート材を1枚
ずつ分離給送するシート材給送装置に関する。
【0002】ここで、シート材とは、例えば複写機・プ
リンタ・印刷機・ファクシミリなどの事務機器、その他
各種のシート材使用機器において、機器に対して供給す
る転写紙・感光紙・静電記録紙・印刷紙・原稿・カード
・封筒などの枚葉紙(カットシート)をいい、また、材
質としては紙に限らないものとする。
【0003】
【従来の技術】一般に、複写機、ファクシミリ等の事務
機器に使用されるシート材給送装置(以下単に「給送装
置」という。)は、シート材を多数積載収納するシート
材収納部と、このシート材収納部から画像形成部を有す
る装置本体にシート材を供給するシート材フィーダ部
(以下単に「フィーダ」という。)とによって構成され
ている。例えばシート材収納部としての給紙カセット
に、転写紙・感光紙等のシート材を積載収納し、この給
紙カセットをフィーダの装着口に挿し入れる。つづい
て、フィーダの給紙手段、例えば給紙ローラによって、
給紙カセット内のシート材を1枚ずつ順次、次工程(例
えば、画像形成部を備えた装置本体)に向けて分離給送
していく。
【0004】この際、原稿のサイズに合わせたシート材
に画像を形成する。つまり、フィーダ側の給紙カセット
装着口には、複数種の給紙カセットが装着可能となって
いる。例えば、画像形成可能なシート材が最大でB4で
あるときには、6種類の給紙カセット、すなわちB4、
A4、B5ヨコ、B5タテ、A5ヨコ、A5タテの給紙
カセットを準備し、原稿サイズと同じサイズのシート材
を収納した給紙カセットを選択して給紙カセット装着口
に挿入する。このように、原稿サイズに合わせて給紙カ
セットを交換し使い分けるようにしている。
【0005】また、各給紙カセットには、シート材の重
送を防止するための分離爪が配設されている。積層され
たシート材の給送方向先端縁の左右両側に分離爪を設
け、最上位のシート材が給送されるとき、その先端部に
若干のたわみループを作りつつ分離爪を乗越す動作をさ
せることにより、最上位のシート材をその下の次位以下
のシート材から分離し1枚のシート材のみを給送する。
【0006】図23は上述の分離爪方式を採用した給送
装置の要部を示す斜視図である。100はシート材受け
基板としての中板、101はこの中板を持上げ付勢して
いる圧縮ばね、Pは中板100上に積載された一定サイ
ズのシート材(カットシート、用紙)、102は給紙ロ
ーラ、103は最上位のシート材P1の給送方向先端縁
の左右隅角部の上面に係合させた左右一対の分離爪であ
る。
【0007】シート材Pの先端縁寄りの上面は、圧縮ば
ね101による中板持上げ力によって給紙ローラ102
の下面に所定の押圧力で接している。あるいは給送信号
毎に給紙ローラ102が下降動作してシート材Pの上面
に所定の押圧力で接する。
【0008】分離爪103は軸103aを中心に上下揺
動自在であり、シート材Pの隅角部の上面に自重で載っ
て係合している。
【0009】給紙ローラ102がシート材給送方向に回
転駆動されると、給紙ローラ102と最上位のシート材
P1との間には、シート材P1を給紙方向に送り出そう
とする摩擦力が作用する。送りを掛けられた最上位のシ
ート材P1は前進しようとするが、その左右の隅角部が
分離爪103で受け止められていて前方への移動が阻止
されている。そのために給紙ローラ102の回転に伴
い、この最上位シート材P1について分離爪103と給
紙ローラ102との間の分離爪103寄り部分にシート
材Pの腰の強さに抗してたわみループRができる。
【0010】このたわみループRの大きさがある程度以
上になるとたわみをもとに戻そうとする反発力により、
最上位シート材P1の分離爪103で押えられている左
右の隅角部が分離爪103の下面側から上面側へ自然に
抜け外れて分離爪を103乗り越える。すなわち、積載
シート材Pの最上位シート材P1のみが上述たわみルー
プRの形成で分離爪103の拘束から開放されて次位以
下のシート材Pから1枚だけ分離給送されていく。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
給送装置を含む、一般的な給送装置は、フィーダに対し
積載量が最大の給紙カセットを装着する場合には問題は
ないが、積載量が少ない給紙カセットを装着する場合に
問題が生じる。これは、給紙装置が積載量最大の給紙カ
セットを基本にして設計されており、例えば最大積載量
が少ない給紙カセットを装着した場合でも、最上位のシ
ート材P1がフィーダ側の給送ローラ102に対応する
一定レベルの高さに位置するように設定されているため
である。すなわち、給紙カセットを装置本体下部のフィ
ーダに装着するには、給紙カセットをフィーダに対して
水平方向に押し込むようにして挿入することになるが、
この際、積載量最大の給紙カセットは、高さ寸法におい
て、フィーダ側の給紙カセット装着口とほぼ等しく、し
たがって給紙カセットの底部を、給紙装置全体を載せて
いる設置台に置いた状態で、そのまま水平にスライドさ
せて押し込むことによって装着を完了する。これに対
し、積載量の少ない給紙カセットは、フィーダ側の装着
口の高さに対し、給紙カセットの高さが小さいため、給
紙カセット底部と設置台との間に空間が形成されてしま
い、オペレータは、給紙カセットとシート材の全重量を
手で支えながら、給紙カセットを水平方向に押し込まな
ければならない。例えば250枚のシート材収納時には
重量が2kgにもなり、この給紙カセットを手で保持し
ながら挿入するのは、オペレータにとって煩雑な作業と
なる。
【0012】しかも、給紙装置は装置本体の下方にあ
り、給紙カセットの装着に際し、フィーダの溝に給紙カ
セットの細長フランジを導くためには、オペレータは装
置本体の下方をのぞき込まなければならない煩わしさが
あった。
【0013】また、上述のような給送装置の場合、給紙
カセットへのシート材の補給作業は、中板100を圧縮
ばね101に抗して押下げながら、かつシート材Pの先
端縁が分離爪103にかからないように、これをかわし
ながら行うので、シート材Pの給紙カセット内への補給
性が悪いという問題があった。
【0014】さらにまた、情報の多様化に伴い、シート
材Pの使用枚数が増大し、従来の給紙カセットより積載
枚数の多い給紙カセット(例えば従来250枚積載に対
して500枚積載)が装置本体に組み込まれるようにな
ってきており、これにより、煩わしいシート材Pの補給
回数は低減される。しかし、積載量の増加によりシート
材を1枚ずつ次工程に向けて分離給送させる条件を一定
に保つことが困難となり、例えば、厚紙、薄紙等の特殊
なシート材を使用する場合には、給送不良、重送等が発
生しやすくなり、この結果、給送可能なシート材の種類
を制限したり、装置の使用環境を制限しなければならな
いといった問題が生じる。
【0015】そこで、本発明は、退避可能なガイド部材
によって、装着時のシート材収納部(給紙カセット)の
底部を支持することにより、またシート材1枚分離部材
を水平方向に移動可能にする等により、フィーダに対す
るシート材収納部の装着を容易にし、またシート材収納
部に対するシート材の補給性を向上させるとともに積載
シート材の多少にかかわらず給送条件を一定にするよう
にしたシート材給送装置及び画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、シート材を積載収納すると
ともに装置本体に対して着脱自在に装着するシート材収
納部と、該シート材収納部からシート材を1枚ずつ分離
して前記装置本体に給送するシート材フィーダ部とを備
えたシート材給送装置において、前記シート材フィーダ
部が、最大積載量の異なる少なくとも2種のシート材収
納部を装着可能なシート材収納部装着口と、前記少なく
とも2種のうちの少なくとも1種のシート材収納部の底
部を支持するとともに、退避可能なガイド部材と、を有
する、ことを特徴とする。
【0017】この場合、前記ガイド部材を水平方向、ま
たは垂直方向に退避させるとよい。
【0018】また、前記シート材収納部が、シート材を
積載して上下動可能な中板と、シート材積載量に応じて
前記中板を上昇させる加圧部材と、シート材の給送方向
先端に係合するとともに、前記中板の上下動に連動して
水平方向に変位するシート材1枚分離部材と、を有する
ようにしてもよい。
【0019】さらに、この場合、前記シート材1枚分離
部材のシート材接触面を低摩擦材によって形成すると好
ましい。
【0020】
【作用】以上構成に基づき、シート材収納部をシート材
フィーダ部のシート材収納部装着口に装着する際に、シ
ート材収納部の底部をガイド部材の上に載せ、このガイ
ド部材によって、シート材を含むシート材収納部全体の
重量を支え、これを水平方向に移動させて装着を完了す
る。つまり、装着時にシート材収納部の重量を手で支え
る必要がない。さらに、シート材の積載量の異なる別の
シート材収納部、つまり高さ寸法の異なるシート材収納
部を装着する時は、これに合った別のガイド部材を使用
する。この際、各ガイド部材は、退避可能であるから、
必要以外のガイド部材は退避させておけば、これらがシ
ート材の装着の妨げとなることはない。
【0021】また、中板がシート材の積載量に応じて上
昇し、シート材1枚分離部材が水平方向に変位するとき
は、例えばシート材の補給時に、シート材1枚分離部材
がシート材の積載の障害となることを防止する。さら
に、シート材の給送条件を一定にする。すなわち、シー
ト材収納部からのシート材の給紙に伴ってシート材収納
部上のシート材のシート材が減少すると、最上位のシー
ト材の先端の、シート材1枚分離部材に対する水平方向
の位置が徐々に変化する。例えば、この変化を打ち消す
ようにシート材1枚分離部材の位置を変位させ、最上位
のシート材先端の位置とシート材1枚分離部材との位置
関係を一定に保つようにすれば、シート材収納部材上の
積載シート材が減少していった場合でも、常にシート材
の給送条件を好適に維持できる。
【0022】
【0023】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0024】まず、図1および図2を参照して本発明に
係るシート材給送装置(以下単に「給送装置」とい
う。)Aを備えたファクシミリ装置全体の概略を説明す
ると、ファクシミリ装置全体は、水平な設置台Cに載置
されて給紙部を形成する給送装置Aと、さらに給送装置
Aの上方に載置されて給送装置Aからの給紙を受けるフ
ァクシミリBとによって構成されている。
【0025】ファクシミリBは、装置本体1の上面カバ
ーに原稿Sを複数枚積載可能な原稿載置台2が形成され
ており、該装置本体1の上面一端側(図1左側)に該原
稿載置台2から給送された原稿Sの画像情報を読取る光
学読取系3が配置され、また該光学読取系3の下方には
レーザビームプリンタからなる記録系5が配置されてい
る。また装置本体1の上面には電話機6(図2参照)、
操作パネル7等が配置されている。
【0026】前述光学読取系3は、原稿載置台2上に積
層した原稿Sを、予備搬送押圧片9aとこれに圧接する
予備搬送ローラ9b、及び分離押圧片9cとこれに圧接
する分離ローラ9dによって1枚ずつ分離し、さらに給
紙コロ9eとこれに圧接する主搬送ローラ9f等でコン
タクトセンサ(密着型センサ)10に搬送し、押圧手段
11で原稿Sを該コンタクトセンサ10に押圧して密着
させつつ原稿Sの画像情報を読取った後、原稿Sを排紙
コロ9gとこれに圧接する排紙ローラ9hとによって原
稿排紙トレイ12に排出するように構成されている。前
述コンタクトセンサ10は、光源としてのLED10a
から原稿Sの画像情報面に光を照射し、該画像情報面に
よって反射された反射光を短焦点結像レンズ10bを介
して光電変換素子10cに結像し、これにより画像情報
を読み取るものであり、読み取った画像情報は、ファク
シミリモードの場合には他機の記録部に、またコピーモ
ードの場合には自己の記録系5にそれぞれ送信するよう
になっている。なお、原稿載置台2には原稿Sの搬送方
向と直角方向(原稿Sの左右幅方向)にスライド可能な
左右のスライダ2a,2aが設けられていて、これらの
スライダ2a,2aを原稿載置台2上に積載した原稿S
の左右両サイドに軽く押し当てることにより、原稿Sの
左右方向位置決めを行う。
【0027】また前述記録系5は、コンタクトセンサ1
0の画像信号に基づいてレーザビーム発振器5aから変
調信号を出射し、該変調ビームをポリゴンミラー5bに
よって画像形成部13の感光体ドラム13aに走査光と
して照射し、該感光体ドラム13a表面に画像情報を形
成し、装置本体1下方の給送装置Aから画像形成部13
に給送されたシート材Pに該画像情報を転写して定着し
た後、シート材Pを排紙するように構成されている。
【0028】前述感光体ドラム13aは、一次帯電器1
3bと現像ローラ13cとクリーニングローラ13dと
ともに記録カートリッジ(プロセスカートリッジ)13
e内に一体に組込まれており、この記録カートリッジ1
3eは装置本体1に対して着脱自在に装着されている。
そして感光体ドラム13aの表面は一次帯電器13bに
より均一に帯電され、該表面に前述ポリゴンミラー5b
からの走査光が照射されると潜像が形成され、該潜像が
現像ローラ13cから供給されるトナーによって顕像化
されるようになっている。
【0029】前述画像形成部13の感光体ドラム13a
周辺部には転写帯電器13fが配置され、また感光体ド
ラム13aよりも下流側のシート材搬送経路に定着ロー
ラ13g、排紙ローラ13hが配置されていて、転写帯
電器13fによって前述給紙装置Aから給送されてきた
シート材Pは、感光体ドラム13a表面に形成されたト
ナー像が転写された後、定着ローラ13gで該トナー像
が定着され、排紙ローラ13hにより装置本体1の一側
面(図1、図2左側)に着脱自在に設けた排紙トレイ1
5に排出されるようになっている。
【0030】また前述装置本体1の一端面の排紙トレイ
15の下方には手差しシート材Pを積載する積載トレイ
16が開閉可能に設けられていて、この積載トレイ16
をほぼ水平に近い状態にまで倒すことにより手差し口1
6aを開口し、さらに積載トレイ16上のシート材Pを
該手差し口16aに差込むと、圧接部材16bによって
シート材Pが搬送ローラ17a,17bからなる搬送ロ
ーラ対17のうち径の大きい方の搬送ローラ17aに圧
接され、該ローラ17aにより1枚ずつ分離され、次い
で搬送ローラ17a,17bによって前述転写帯電器1
3fと感光体ドラム13aとの間に搬送されるようにな
っている。なお、積載トレイ16は、前述装置本体1の
一端側に開閉可能に設けられた開閉蓋19に対して開閉
自在(起倒自在)に配設されており、また前述排紙トレ
イ15も開閉蓋19に着脱自在に取付けられている。こ
の開閉蓋19を開くことによって前述記録カートリッジ
13eを装置本体1外部に引出して交換できるようにな
っている。また開閉蓋19は前述記録カートリッジ13
eに設けたドラム感光防止シャッタ13iと連動するよ
うになっており、開閉蓋19を開いたときに該シャッタ
13iが閉じ、開閉蓋19を閉じた時に該シャッタ13
iが開くようになっている。
【0031】さらに、図示しないが、開閉蓋19のロッ
クを解除する解除レバーの操作ボタンは開閉蓋19の前
面に設けた凹部内に配置されて、該凹部が排紙トレイ1
5に一体に設けた保護カバーにより閉じられており、排
紙トレイ15を開閉蓋19から外さない限り操作ボタン
によって開閉蓋19のロックを解除できないようになっ
ている。このため排紙トレイ15が邪魔になって開閉蓋
19が完全に開かない半開き状態で記録カートリッジ1
3eの交換を行って、記録カートリッジ13eを破損す
るような事態を防止することができる。また開閉蓋19
が半開きとなり、これに連動してドラム感光防止シャッ
タ13iも半開きとなって、感光体ドラム13aの露光
によって画質が低下する等の事態を防止することができ
る。
【0032】給送装置Aは、シート材Pを積載収納する
シート材収納部としての給紙カセット(後に詳述。)2
0と、この給紙カセット20からファクシミリBにシー
ト材Pを供給するシート材フィーダ部(以下単に「フィ
ーダ」という。同じく後に詳述。)30とを有する。給
送装置Aは装置本体1底部に一端側から引出し可能に装
着された給紙カセット20からシート材Pを欠円形の給
紙ローラ21によって1枚ずつ分離して、この分離され
たシート材Pをレジストローラ対としての搬送ローラ対
22,23により、前述感光体ドラム13aに形成した
トナー像の先端とシート材Pの先端とが一致するように
給紙タイミングを取り、搬送ローラ対17を通して前述
転写帯電器13fと感光体ドラム13aとの間に給紙す
るように構成されている。
【0033】給紙カセット20の積載枚数が複写機等で
は250枚であるのに対し、ファクシミリ装置では常時
電源がオン状態にある、また操作者が常に装置本体1付
近にいるとは限らない、また海外との通信があるため夜
間受信がある、または長期休暇中でも受信可能とする等
の理由により、シート材Pの積載枚数は500枚程度必
要となる。また、上述のように、複写機等とは異なり、
操作者が装置本体1付近にいない場合が多く、紙詰まり
等に対する処置が速やかに行えない場合が多いことか
ら、ファクシミリ装置の給送装置Aに求められる給紙性
能は複写機の給送装置以上の高性能が要求されている。
【0034】図3はフィーダ30の平面図、図4は正面
図、図5は縦断面図である。
【0035】フィーダ30の上部にはフィーダ上面板3
1が配置され(図3参照)、フィーダ上面板31の左辺
部と右辺部とには互いに平行で前後方向に長い左右の中
空台座31L,31Rが取り付けられ、また、中空台座
31L,31Rの下面にはゴム足32が固着されている
(図4参照)。フィーダ30を設置台Cに載置したと
き、フィーダ上面板31の下面と設置台Cの上面と左右
の中空台座31L,31Rの内側面とで上下左右を囲ま
れたシート材収納部装着口、つまり給紙カセット収納空
間(以下単に「カセット空間」という。)33が形成さ
れる。フィーダ上面板31には左右各2本ずつ、計4本
の位置決めボス35が立設され(図3)、これらの位置
決めボス35をファクシミリBの下面の受け穴に嵌入係
合させてフィーダ30上にファクシミリBを位置決め載
置することにより給送装置AとファクシミリBとが互い
に組合わされた状態となる。また、このとき、フィーダ
上面板31の一端部に固定されたコネクタ部材31b
(図14)によって、給送装置AとファクシミリBとは
電気的に接続される。
【0036】左右の中空台座31L,31R間には、給
紙ローラ軸36が回転自在に軸受支持され、この給紙ロ
ーラ軸36にはこれと一体にシート材給送手段としての
4個の給紙ローラ21が互いに所定の間隔をもって取り
付けられている。本例の給紙ローラ21は側面または横
断面において欠円形のローラ(D形カットローラ)にし
てある。常時は欠円側21aが下向きの回転角姿勢で回
転停止状態に保持されている(図1、図5)。39は同
じく左右の中空台座31L,31R間に回転自在に軸受
支持させた搬送ローラ軸(図3、図5)、22は搬送ロ
ーラ軸39に一体に取付けた搬送ローラである。
【0037】前述の給紙ローラ軸36と搬送ローラ軸3
9とは互いにほぼ平行であり、搬送ローラ軸39はフィ
ーダ上面板31の先端辺部に位置し、給紙ローラ軸36
はそれよりもシート材給送方向上流側に位置しており、
該給紙ローラ軸36に取付けた給紙ローラ21は欠円側
21aの反対側の円弧側21bがフィーダ上面板31の
面に形成した透孔41からフィーダ上面板31の上面側
に一部露出している。
【0038】図13、図14に図示するG1〜G5はギ
ヤトレインであり、G1は搬送ローラ軸39の右側に対
して遊嵌されていてファクシミリB側からの駆動力を伝
える入力ギヤ、G2は第1アイドルギヤ、G3は給紙ロ
ーラ軸36の右端に対して遊嵌されていて1回転ばねク
ラッチ42により該ローラ軸36に係脱制御される給紙
ローラ軸ギヤ、G4はアイドルギヤG2と軸38を共有
し該軸38に対して遊嵌されていてばねクラッチにより
アイドルギヤG2に係脱制御される第2アイドルギヤ、
G5は入力ギヤG1の左側に位置し搬送ローラ軸39に
一体に取付けた搬送ローラ軸ギヤである。
【0039】ファクシミリB側のフィーダ30に対する
通電−オンにより入力ギヤG1が時計方向に回転し、そ
れに連動してギヤG2,G3が回転する。第1アイドル
ギヤG2、第2アイドルギヤG4は反時計方向回転、給
紙ローラ軸ギヤG3と搬送ローラ軸ギヤG5は時計方向
回転となる。給紙ローラ軸ギヤG3はばねクラッチ42
の電磁ソレノイドプランジャ42aに対する通電−オフ
の時はクラッチ−オフのために給紙ローラ軸36とは噛
合いが切れて該ローラ軸36上を空回転する。したがっ
てこの状態においては給紙ローラ軸36には回転力が伝
達されず給紙ローラ36は回転停止状態に保たれる。電
磁ソレノイドプランジャ42aに一時的に通電がなされ
ると、ばねクラッチ42がクラッチ−オンとなり給紙ロ
ーラ軸ギヤG3が給紙ローラ軸36と一体化し、該ロー
ラ軸36が時計方向に回転駆動され、したがって給紙ロ
ーラ21が図1、図5上時計方向に回転駆動される。給
紙ローラ軸36すなわち給紙ローラ21が1回転(36
0度)した時点でクラッチ−オフとなり、給紙ローラ軸
36すなわち給紙ローラ21の回転が停止する。
【0040】第2アイドルギヤG4はばねクラッチの電
磁ソレノイドプランジャ42cに対する通電−オフの時
は、クラッチ−オフのため第1アイドルギヤG2との接
続が断たれて停止状態となる。したがってこの状態にお
いては搬送ローラ軸ギヤG5には回転力が伝達されず搬
送ローラ22は回転停止状態に保たれる。電磁ソレノイ
ドプランジャ42cに通電がなされると、ばねクラッチ
がクラッチ−オンとなり第2アイドルギヤG4が第1ア
イドルギヤG2と連動され、搬送ローラ軸ギヤG5が時
計方向に回転駆動される。したがって搬送ローラ22が
時計方向に回転駆動される。
【0041】42b,42dはそれぞれ電磁ソレノイド
プランジャ42a,42cに対する通電用リード線であ
る。これらは、給送装置Aの上にファクシミリBが正規
に載置セットされたとき給送装置A側とファクシミリB
側とに相対的に設けた電気的カップリング部材、つまり
前述の給送装置A側のコネクタ部材31bとこれに係合
するファクシミリB側の部材(不図示)とからなるカッ
プリング部材を介して、ファクシミリB側の制御回路
(不図示)に対して連結されている。あるいは給送装置
A上にファクシミリBを正規に載置セットした後、上記
リード線42b,42dの端末に設けたプラグ(不図
示)をファクシミリB側のソケット(不図示)に差込み
処理することにより上記電磁ソレノイドプランジャ42
a,42cをファクシミリB側の制御回路に対して連絡
させるようにしてもよい。
【0042】43,43(図4、図5参照)は左右の中
空台座31L,31Rの各内面に長手方向に沿って対称
的に設けた給紙カセット出し入れ案内溝、45a,45
a,45b,45bは同じく左右の中空台座31L,3
1Rの各内面の先端側に対称的に設けたカム溝部であ
る。
【0043】図6は給紙カセット20の平面図、図7は
正面図、図8は背面図、図9は右側面図、図10はシー
ト材搬送方向に沿った縦断面図である。
【0044】給紙カセット20において、46は上面を
開放した平面方形の本体ケース、46a,46b,46
c,46d,46e,46fは、この順に該本体ケース
46のそれぞれ前面壁、左側壁、右側壁、後面壁、底板
(底部)、シート材先端付き当て壁である。47は本体
ケース46の前面壁46aの外側に設けた把手部、49
は前面壁46aの内側に前上り傾斜角姿勢で設けたシー
ト材ガイド板、50L,50Rは本体ケース46の左右
側壁46b,46cの上辺長手方向に沿って外方に張出
されて設けた細長フランジであり、上記の本体ケース4
6(46a〜46f)、把手部47、左右の細長フラン
ジ50L,50Rは全体一体の樹脂モールド成形品であ
る。また、特にシート材Pと接触する右側壁46c、シ
ート材先端突き当て壁46fはシート材Pとの摺動抵抗
を極力少なくするため四フッ化樹脂などの低摩擦樹脂材
料を焼き付けコーティングする、または低摩擦材を貼り
付ける、または本体ケース46全体を四フッ化樹脂で成
形する等により性能は極めて安定する。
【0045】51は本体ケース46内に納めた中板であ
り、後辺部51aを回動支点にして先端辺側が上下揺動
自由である。52は本体ケース46内で中板51と連結
した後端規制板であり、中板51の先端辺の上下揺動に
つれて位置が変位する。シート材Pはこの中板51上に
積載されて本体ケース46内に納められる。
【0046】53(図6、図10)は上述中板51を上
下揺動させるL字型の加圧レバー(加圧部材)である。
この加圧レバー53は中板51の先端辺側の前方に設け
た支軸53aを中心に回動自在であり、一方の水平腕5
3bが中板51の先端辺側の下面側に位置しており、加
圧レバー53が支軸53aを中心に反時計方向に回動さ
れると水平腕53bが起き上がり方向に回動して、中板
51が後辺部51aを回動支点に上方へ持上げ回動揺動
される。加圧レバー53の先端部は、中板51との摺動
抵抗を極力小さくするため、含油プラスチック、四フッ
化樹脂等の低摩擦樹脂材料で構成されており、加圧レバ
ー53の加圧力を有効に中板51に伝達するようになっ
ている。59は、上記レバー53よりも前側に設けた加
圧軸であり、この加圧軸59はその左右両端部59L,
59Rを本体ケース46の左右側壁46b、46cの面
にそれぞれ対称的に設けた斜め上下方向溝孔60に嵌入
させその左右両端部59L、59R(図8、図9)を左
右両壁46b,46cの外側に露出させてある。61は
この加圧軸59と前述レバー53の垂直腕53cとを連
結させた第1の加圧部材としての引っ張りコイルばねで
ある。給紙カセット20がフィーダ30から抜き外され
ている状態(図10)においては、加圧レバー53は中
板51及びその上に積載されているシート材Pの重量に
より支軸53aを中心に時計方向への回動力を受けて水
平腕53bがほぼ水平の倒れ込み姿勢になる。また、こ
の状態において加圧軸59は加圧レバー53の垂直腕5
3cによりコイルばね61を介して引っ張り力を受けそ
の左右両端部59L、59Rが嵌入係合している斜め上
下方向溝孔60の上端側終点まで引き上げられた位置状
態に保持されている。
【0047】62は上記中板51を直接加圧する第2の
加圧部材としての圧縮コイルばねである。圧縮コイルば
ね62は中板51にシート材Pがない状態の上回動姿勢
時の自重とバランス良く釣り合うよう圧設定がされてい
る。
【0048】63、63は左右一対のシート材1枚分離
部材(以下単に「分離爪」という。)であり、本体ケー
ス46内の左右両端部にそれぞれ支軸64、64(図6
参照)に上下揺動自由に設けたレバー65、65の先端
部に形成されている。この左右一対の分離爪63、63
はそれぞれ、本体ケース46内の中板51上に積載収納
されたシート材Pの最上位シートP1の先端縁側左右隅
角部に対応する。66、66は該レバー65、65の先
端部を分離爪63、63の位置よりもさらに前方へ延長
させて形成したレバー延長部である。このレバー延長部
66、66は前述加圧軸59の上位に位置しており、給
紙カセット20がフィーダ30から抜き外されている図
10の状態においては、前述したように斜め上下方向溝
孔60の上端側終点位置に引上げ保持されている加圧軸
59の上に載って受け止められ、レバー65、65は略
水平のやすめ姿勢に保持され、それよりも下方への回動
が阻止される。
【0049】23は前述した前上がりのシート材ガイド
板49の上辺側に配設したシート材搬送部材としての搬
送ローラ(コロ)であり、軸67を中心に回転フリーで
ある。この搬送ローラ23は前述フィーダ30側に設け
た駆動ローラとしての搬送ローラ22と対をなす従動ロ
ーラであり、図1のようにフィーダ30に対して給紙カ
セット20が十分に挿入装着されるとフィーダ30側の
搬送ローラ22に接触した状態になる。搬送ローラ23
は不図示の付勢部材によりローラ22方向への力を受け
ていてローラ22に対して所定の圧力で押圧接触する。
【0050】69(図6)は本体ケース46の左側壁4
6bの内側に設けたシート材サイド規制板であり、下面
はカセット本体底板46eに挿入され、上面は本体ケー
ス46の左側壁46bの差込み部に挿入されてシート材
積載枚数の多少にかかわらずシート材積載スペースの寸
法を安定して保つよう位置決めされている。70はその
サイド押えを積載シート材の側面へ適度に押圧する付勢
ばねである。
【0051】次に、フィーダ30に対する給紙カセット
20の装着動作を説明すると、フィーダ30に対するシ
ート材積載量が250枚等の給紙カセット20の装着
は、フィーダ30の上面板31の下面、設置台Cの上
面、左右の台座31L、31Rの内側面で構成されるカ
セット空間33(図4)に対してフィーダ30の正面か
ら給紙カセット20の後面壁46d側を先にして、かつ
ガイド部材68の上面と給紙カセット20の底板46e
を当接させて押込むと、給紙カセット20左右側の外側
張出し細長フランジ50L、50Rがそれぞれフィーダ
左右の台座31L、31Rの内面に長手方向に沿って設
けてある給紙カセット出し入れ案内溝43、43に嵌入
係合されるように左右のガイド部材68、68は位置決
めされている。また、ガイド部材68、68はそれぞれ
左右の台座31L、31Rに形成されたガイド溝31
c、31cによって水平方向移動自在に支持されてい
る。
【0052】ガイド部材68は、引っ張りばね68aに
よって図3矢印Y方向に付勢されており、引っ張りばね
68aのばね圧は給紙カセット20がガイド部材68に
当接して押込まれるときの力より大きい設定になってい
て、常に給紙カセット20の底板46eに接しているた
めオペレータがカセットを手で保持しながら本体に装着
する必要がない。
【0053】給紙カセット20がフィーダ30に十分押
込まれる直前に給紙カセット20の前面壁46aの下部
が本体ケース底板46eより若干出ているため、前面壁
46aがガイド部材68と当接し、給紙カセット20を
フィーダ30にさらに押込む動作によってガイド部材6
8は図3矢印X方向に力が働く。ガイド部材68は引っ
張りばね61によって図3矢印Y方向に付勢され、フィ
ーダ左右の当接部31a、31aが斜めに構成されてい
るためガイド部材68は図3矢印X方向に移動せず、図
3矢印Z方向に移動する。
【0054】給紙カセット20を十分に押込むと、カセ
ット前面側の把手部47の左右側張出し突起47a、4
7aの裏側が、フィーダ30側の上記案内溝43、43
の先端部43a、43a(図3、図5)に突き当ってそ
れ以上の給紙カセット20の押込み移動が阻止され、給
紙カセット20がフィーダ30に対して正規の押込み位
置に装着状態になる。
【0055】ガイド部材68の幅はフィーダ左右の台座
31L、31Rの幅より狭くなっていて、給紙カセット
20が装着状態になったときガイド部材68はフィーダ
左右の台座31L、31R内に収納される。そのため装
置本体1であるファクシミリBの左側面から出っ張りは
なく外観体裁はよいものとなる。
【0056】次に、積載量が最大の給紙カセット20
(例えば500枚)を装着する場合、フィーダ30の上
面板31の下面、設置台Cの上面、左右の台座31L、
31Rの内側面で構成されるカセット空間33(図4)
に対してフィーダ30の正面から給紙カセット20の後
面壁46d側を先にして、かつ給紙カセット20左右側
の外側張出し細長フランジ50L、50Rがそれぞれフ
ィーダ左右の台座31L、31Rの内面に長手方向に沿
って設けてある前後方向案内溝43、43に嵌入係合さ
せて押込む。
【0057】ガイド部材68の先端部は給紙カセット2
0の後面壁46dにあたり、給紙カセット20をフィー
ダ30に押込む力によってガイド部材68は図3矢印X
方向に力が働く。ガイド部材68は引っ張りばね68a
によって図3矢印Y方向に付勢され、フィーダ左右の当
接部31a、31aが斜めに構成されているためガイド
部材68は図3矢印X方向に移動せず、図3矢印Z方向
に移動する。
【0058】給紙カセット20を十分に押込むと、カセ
ット前面側の把手部47の左右側張出し突起47a、4
7aの裏側が、フィーダ30側の上記案内溝43、43
の先端部43a、43a(図3。図5)に突き当ってそ
れ以上の給紙カセット20の押込み移動が阻止され、給
紙カセット20がフィーダ30に対して正規の押込み位
置に装着状態になる。
【0059】しかし、ガイド部材68は引っ張りばね6
8aによって図3矢印Y方向に付勢されているためカセ
ット挿入力が大きくなってしまう。そこで本発明ではガ
イド部材68と本体ケース底板46e、フィーダ左右の
当接部31a、31aとの摩擦力を減少させるため、成
形時にガイド部材68と本体ケース底面46eとの当接
部及びガイド部材68とフィーダ左右の当接部31a、
31aを鏡面仕上げ(#2000の紙やすりで仕上げた
もの)する。または、四フッ化樹脂などの低摩擦樹脂材
料を焼付けコーティングしたり、シート材を貼り付けた
りする。あるいは、ガイド部材68と本体ケース46と
フィーダ左右の台座31L、31Rを四フッ化樹脂材料
で成形することによりガイド部材68と本体ケース底板
46e及びフィーダ左右の当接部31a、31aとの摺
動抵抗を極力なくすことができる。
【0060】また、給紙カセット20を支持するガイド
部材68は、図11、図12に図示するように上下方向
(垂直方向)に移動可能な構成とすることもできる。図
11はフィーダ30の正面図、図12は縦断面図であ
る。
【0061】72はフィーダ左の台座31Lに設けられ
たガイド部材68を出し入れするためのダイヤルであ
り、装着されるシート材積載量が異なる給紙カセット2
0に合わせるように目盛りがついており、一部は歯車で
構成されている。ダイヤル72の歯車とスライダ73の
歯車はかみ合い、オペレータが装着する給紙カセット2
0の積載量に合わせてダイヤル72を垂直方向に回転さ
せるとスライダ73は図12矢印α方向に動作する。7
5Lはスライダ73と軸76によって結合され、支軸7
7Lを中心に回転可能に設けられた動力伝達部材であ
り、75Rは支軸76Rを中心に回転可能に設けられた
動力伝達部材である。スライダ73が図12矢印α方向
に移動すると動力伝達部材75Lは矢印β方向に回動す
る。ガイド部材68は動力伝達部材75L、75Rの先
端と軸79L、79Rによって結合され、またフィーダ
左右の台座31L、31Rに斜めに配置されたスリット
80L、80Rに軸81L、81Rが係合するように設
けられているために、動力伝達部材75Lが矢印β方向
に回動するとガイド部材68は図12矢印γ方向にスリ
ット80L、80Rに沿って移動する。
【0062】フィーダ30に対するシート材積載量が2
50枚等の給紙カセット20の装着は、フィーダ30の
上面板31の下面、設置台Cの上面、左右の台座31
L、31Rの内側面で構成されるカセット空間33(図
4)に対してフィーダ30の正面から給紙カセット20
の後面壁46d側を先にして、かつオペレータがダイヤ
ル72によって装着するカセットの積載量に合わせたガ
イド部材68の上面と給紙カセット20の底板46eを
当接させて押込むと、給紙カセット20左右側の外側張
出し細長フランジ50L、50Rがそれぞれフィーダ左
右の台座31L、31Rの内面に長手方向に沿って設け
てある給紙カセット出し入れ案内溝43、43に嵌入係
合されるようにガイド部材68は位置決めされている。
【0063】ガイド部材68は、給紙カセット20を図
3矢印X方向に押込むことによって動作せず、常に給紙
カセット20の底板46eに対応するようにして設定さ
れているためオペレータが給紙カセット20を手で保持
しながら装置本体1に装着する必要はない。
【0064】また、積載量が最大の給紙カセット20
(例えば500枚)を装着する場合、フィーダ30の上
面板31の下面、設置台Cの上面、左右の台座31L、
31Rの内側面で構成されるカセット空間33(図4)
に対してフィーダ30の正面から給紙カセット20の後
面壁46d側を先にして、かつ給紙カセット20左右側
の外側張出し細長フランジ50L、50Rがそれぞれフ
ィーダ左右の台座31L、31Rの内面に長手に沿って
設けてある給紙カセット出し入れ案内溝43、43に嵌
入係合させて押込む。その際ガイド部材68はダイヤル
72によって最下位に位置され、本体ケース46の底板
46eとガイド部材68は離間した関係にある。
【0065】ガイド部材68が自動的にフィーダ30内
に退避可能な場合、ガイド部材68の先端部は給紙カセ
ット20の後面壁46dにあたり、給紙カセット20を
フィーダ30に押込む力によってガイド部材68は図3
矢印X方向に力が働くためカセット装着力を大きくする
方向に働いてしまう。しかし、ダイヤル等によってガイ
ド部材68を出し入れする方法では、本体ケース46の
底板46eとガイド部材68は離間した関係にあるため
給紙カセット20装着時の摺動抵抗とならず、ガイド部
材68と本体ケース46とフィーダ左右の台座31L、
31Rを四フッ化樹脂材料で成形する等の必要はないた
めコストダウンが図れる。
【0066】なお、本実施例の説明では手動で行う方式
について説明してきたが、モータ等を使用して自動で行
うことも可能である。
【0067】次に、他の実施例として、シート材1枚分
離部材(分離爪63)を移動させる実施例を説明する。
なお、フィーダ30、給紙カセット20の大部分の構成
は前実施例のものと同じであり、同じものについては同
じ符号を付して説明を省略する。図13のフィーダ30
の平面図、図14のフィーダ30の駆動部の縦断面図、
図15の正面図、図16の縦断面図でそれぞれ図示する
本実施例のフィーダ30については、図3、図4、図5
に図示する前実施例のものと比較して、ガイド部材6
8、引っ張りばね68a、ガイド溝31c等がないのが
大きな違いである。
【0068】図17、図18を参照して分離爪63、6
3について説明すると、前実施例の分離爪63が上下方
向に揺動のみ自在に装着されているのに対し、本実施例
の分離爪63は、上下方向揺動自在はもちろん、前後方
向に移動自在に装着されている。前後方向のほぼ中間部
に分離爪63を有するレバー65は、前述のように先端
側にレバー延長部66が形成されるとともに、後端側
を、支軸82を介して分離爪支持部材83によって回動
自在に支持されている。さらに、レバー65は、ピン8
5によって、分離爪支持部材83に対する左右方向の不
要な動きが規制されている。分離爪支持部材83の前部
には、垂直方向にスリット83aが設けられており、中
板51の左右の突起部51bが係合され、また後部には
水平方向のスリット83b、83cが形成されている。
これらスリット83b、83cには、シート材サイド規
制板69に突設されたピン69b、69cが係合されて
いる。したがって、分離爪支持部材83は、中板51の
上昇に伴って、中板51の突起部51bがスリット83
aを介して分離爪支持部材83全体を前方に押しやるこ
とになり、これによって、レバー65の分離爪63が水
平方向前方に移動するように構成されている。
【0069】シート材Pを給紙カセット20の本体ケー
ス46に収納したときの、付勢ばね70のシート材Pに
対する押圧力は、110±30gとする。押圧力がこれ
よりも弱いと、サイド規制の位置決めができず、給送時
のシート材Pに斜行等の不具合が発生し、押圧力が強い
と、中板51の揺動時に負荷となって給紙ローラ21の
適正給紙圧が実現できず、この時はシート折れ、傷、給
紙不良等が発生する。シート材Pを収納した給紙カセッ
ト20(図19)をフィーダ30に装着し、シート材P
に対する画像形成が順次行われると、給紙カセット20
内のシート材Pが徐々に減少していく。これに伴い、中
板51は、加圧レバー53が引っ張りコイルばね61の
チャージ力で逐次に反時計方向に回動していくことによ
り逐次に持ち上げ回動されて図20、図21に図示する
3 の寸法が変化する(シート材Pが減少するほどL3
が長くなる。)。シート材積載台が大容量のペーパーデ
ッキのように水平移動するものならばL3 の寸法はシー
ト材積載量の多少にかかわらず変化しないが、カセット
方式のものは給紙カセット20の着脱等を考慮してでき
るだけ薄くしてあり、そのスペースにシート積載台を水
平移動する機構を収納するのは困難であるため、通常シ
ート積載台としては、後辺部を回転支点に上下揺動する
中板51が使用される。シート材Pの積載量が従来の2
50枚以下の給紙カセット20の場合L3 の変化量は給
紙性能に大きな影響を与えるほど大きくならないが、こ
れが500枚のシート材積載量となると、250枚カセ
ットのほぼ倍の回転角となるため、L3 の寸法変化が大
きく、給紙性能を大きく左右する。すなわち、シート材
Pの積載枚数が少なくなるとシート材Pが滑り落ち給紙
方向先端辺に係合された左右一対の分離爪63、63の
最上位シート材P1に対するかかり量が減少する。シー
ト材P1には、給紙ローラ21の回転に伴い分離爪63
と給紙ローラ21との間の分離爪63寄り部分にシート
材Pの腰の強さに抗してたわみループが形成されるが、
シート材P1への分離爪63の拘束が不十分であるた
め、たわみループが良好に形成されず、分離不良となっ
た。
【0070】そこで、本実施例においては、L3 の寸法
を保つために、図18、図22のような構成をとった。
給紙カセット20内のシート材Pの積載量の変化に伴
い、上下揺動する中板51の両端の突起部51bが、分
離爪支持部72、72のスリット73に係合している。
さらに分離爪支持部材72、72はシート材サイド規制
板69によって水平方向移動自在に支持されているか
ら、中板51の上下回動に連動して分離爪63、63は
水平方向に変位可能となっている。つまり、図22のよ
うにシート材満載時の中板51Aに対して分離爪63、
63は分離爪63A、63Aに位置し、シート材少量積
載時の中板51Bに対して分離爪63、63は分離爪6
3B、63Bに位置する。したがって、シート材積載量
の多少にかかわらず、シート材P1への分離爪63の拘
束を一定に保つことができるため、給紙性能は常に安定
する。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
例えば最大積載量が少ない、いわゆる薄いシート材収納
部(給紙カセット)は、シート材フィーダ部に対する装
着時に、ガイド部材によって底部を支持することによ
り、その重量を手で支える必要がなく、装着が容易にな
る。
【0072】また、使用頻度の多いシート材は、大容量
のシート材収納部で使用し、使用頻度の少ないシート材
は、小容量のシート材収納部ですむためにシート材収納
部の保管場所についても従来のようなスペースをとる必
要性はない。
【0073】さらに、中板を上昇させる加圧部材、中板
の上下動に連動して水平方向に移動可能なシート材1枚
分離部材等を備えることにより、シート材の補給を容易
にし、さらに最上位のシート材の先端とシート材1枚分
離部材との位置関係を好適に維持することができるの
で、シート材収納部内のシート材の多少にかかわらず、
シート材の重送等のトラブルをなくし、シート材の分離
性を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材給送装置を装着したファ
クシミリ装置の縦断面図。
【図2】同じくファクシミリ装置の斜視図。
【図3】シート材フィーダ部の平面図。
【図4】シート材フィーダ部の正面図。
【図5】シート材フィーダ部の縦断面図。
【図6】給紙カセットの平面図。
【図7】給紙カセットの正面図。
【図8】給紙カセットの背面図。
【図9】給紙カセットの右側面図。
【図10】給紙カセットの縦断面図。
【図11】ガイド部材の他の実施例を示す正面図。
【図12】同じくの縦断面図。
【図13】他の実施例を示すシート材フィーダ部の平面
図。
【図14】シート材フィーダ部の駆動部を示す縦断面
図。
【図15】シート材フィーダ部の正面図。
【図16】シート材フィーダ部の縦断面図。
【図17】給紙カセットの平面図。
【図18】分離爪の構成を示す側面図。
【図19】取り出し状態の給紙カセットの動作説明図。
【図20】装着状態の給紙カセットの動作説明図。
【図21】装着状態の給紙カセットの動作説明図。
【図22】中板と分離爪の動作を示す拡大図。
【図23】従来のシート材給送装置の動作説明図。
【符号の説明】
1 装置本体 20 シート材収納部(給紙カセット) 30 シート材フィーダ部(フィーダ) 33 シート材収納部装着口(給紙カセット収納
空間) 46e 底部(底板) 51 中板 53 加圧部材(加圧レバー) 63 シート材1枚分離部材(分離爪) 68 ガイド部材 P シート材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を積載収納するとともに装置本
    体に対して着脱自在に装着するシート材収納部と、該シ
    ート材収納部からシート材を1枚ずつ分離して前記装置
    本体に給送するシート材フィーダ部とを備えたシート材
    給送装置において、 前記シート材フィーダ部が、最大積載量の異なる少なく
    とも2種のシート材収納部を装着可能なシート材収納部
    装着口と、 前記少なくとも2種のシート材収納部のうちの少なくと
    も1種のシート材収納部の底部を支持するとともに、退
    避可能なガイド部材と、を有する、 ことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記のガイド部材が水平方向に退避す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記のガイド部材が垂直方向に退避す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  4. 【請求項4】 前記シート材収納部が、シート材を積載
    して上下動可能な中板と、 シート材積載量に応じて前記中板を上昇させる加圧部材
    と、 シート材の給送方向先端に係合するとともに、前記中板
    の上下動に連動して水平方向に変位するシート材1枚分
    離部材と、を有する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記
    載のシート材給送装置。
  5. 【請求項5】 前記シート材1枚分離部材のシート材接
    触面を低摩擦材によって形成する、 ことを特徴とする請求項4記載のシート材給送装置。
  6. 【請求項6】 シート材を積載収納するとともに装置本
    体に対して着脱自在に装着するシート材収納部と、該シ
    ート材収納部からシート材を1枚ずつ分離して給送する
    シート材フィーダ部と、給送されたシート材に画像を形
    成する画像形成手段とを備えた画像形成装置において、 前記シート材フィーダ部が、最大積載量の異なる少なく
    とも2種のシート材収納部を装着可能なシート材収納部
    装着口と、 前記少なくとも2種のシート材収納部のうちの少なくと
    も1種のシート材収納部の底部を支持するとともに、退
    避可能なガイド部材と、を有する、 ことを特徴とする画像形成装置。
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