JPH07156492A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH07156492A
JPH07156492A JP30826393A JP30826393A JPH07156492A JP H07156492 A JPH07156492 A JP H07156492A JP 30826393 A JP30826393 A JP 30826393A JP 30826393 A JP30826393 A JP 30826393A JP H07156492 A JPH07156492 A JP H07156492A
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JP
Japan
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power transmission
recording
gear
drive
roller
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JP30826393A
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Inventor
Toru Fukushima
透 福島
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力伝達手段を構成する動力伝達部品に偏心
等の部品ばらつきがあっても、画像を構成する画素のピ
ッチむらのない高印字品質の画像を記録する。 【構成】 動力伝達手段を構成する動力伝達部である駆
動歯車10を、同一の歯車10aを4枚で、かつそれぞ
れの位相を90度ずつずらして重ねることで構成し、駆
動ローラ11に対し見かけ状偏心のない歯車を得ること
と、さらに駆動ローラ11の回転基準を該駆動ローラ1
1の外径基準としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に関し、詳し
くは動力伝達手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりシリアルプリンタ等の記録装置
としては、インクジェットプリンタやワイヤドットプリ
ンタのように、記録媒体上に入力情報に応じたドット像
を形成する為に、印字ヘッドの横方向への主走査により
一行分のドット像を形成し、記録媒体の縦方向への搬送
による副走査により、横方向に帯状に記録されたドット
像を縦方向につないでいくものが知られている。
【0003】最近、このような記録装置では高い記録精
度が要求され、特に絵のような画像を記録する記録装置
ではその要求が強い。そのため、従来より記録精度を向
上するために、動力伝達手段を構成する歯車やベルトプ
ーリなどの部品精度の向上、あるいは精度測定によって
部品の選別などが行われてきた。また、特開平5−15
5092号公報のように駆動プーリの振れ精度がそれほ
ど良くなくてもプーリの1回転または整数回転の駆動に
よって、プーリの振れ要因の誤差を軽減するよう構成し
た記録装置などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
プーリの整数回転で動力伝達手段を構成する場合、特開
平5−155092号公報の場合では各記録ヘッド(ノ
ズル列)の間隔に制限が生じ、各記録ヘッド(ノズル
列)の間隔を狭められず、このことは他の要因で記録精
度を低下させてしまう原因となっている。例をあげれ
ば、キャリッジ走査の速度変動による誤差、キャリッジ
とガイド軸のがたによるヘッドの傾きによる誤差、温度
変化に伴う部品寸法変化による誤差などを軽減すること
ができない。
【0005】また、図12に示すように動力伝達手段が
駆動モータ7、モータピニオン8、駆動歯車20、駆動
ローラ21、スチールベルト4で構成されている場合も
同様であり、駆動ローラ21を整数回転で駆動すれば、
各動力伝達部品の振れによる記録精度の低下は生じない
ものの、上述の課題は同様である。
【0006】そこで本発明は、このような問題に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、主走査の移
動機構、あるいは副走査の移動機構として動力を伝える
動力伝達手段を構成する各動力伝達部品の部品精度(振
れ、偏心等)が、それほど良くなくても、走査の移動量
にかかわらず精度のよい動力伝達ができ、記録誤差を軽
減し、濃度むら、色ずれのない記録画像が出力できる高
精度な記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の記録装置は、記録媒体上に入力情報に応
じたドット像を形成する記録装置に於いて、主走査の移
動機構、あるいは副走査の移動機構に動力を伝える動力
伝達手段を構成する歯車、あるいはベルトプーリなど
の、少なくとも1つの動力伝達部が、重ねられたN個
(N≧4)以上の同一部品からなり、かつそれぞれ位相
を360/N度ずつずらして重ねられて構成されたこと
また、動力伝達手段は、さらに主ローラを含み構成さ
れ、該主ローラの回転基準を該主ローラの外径基準とし
たことさらに、前記動力伝達部と前記主ローラとの結合
が前記主ローラの回転基準である外径に於いて結合され
たことを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。
【0009】図1、図2は本発明の一実施例を示したも
のである。図1は本実施例の記録装置における記録書き
込み方法を説明する略図であり、図2は動力伝達手段を
示す図である。構成を説明する。記録ヘッド1はインク
ジェットヘッドであり、印字信号によって各ノズルから
選択的にインク適を吐出させ、ドラム5の回転と同期し
て像の記録書き込みを行う。このドラム5の回転方向B
を主走査という。ドラム5の周長は338mmであり、
図示してない駆動手段によって、1秒間に3回転の速度
で回転をする。また、ドラム5には記録のタイミング
と、下記に説明する副走査のタイミングを作り出すロー
タリーエンコーダが取付けられている(図示してな
い)。ドラム5は記録紙を巻き付け固定し記録するタイ
プのものでも、ドラム5に直接記録書き込みを行い、後
に記録紙に転写するタイプのものでもよい。
【0010】記録ヘッド1のノズル配置の詳細は省略す
るが、ノズル数は320ノズル、記録幅Hは320/6
00インチ(13.547mm)である。記録ヘッド1
はキャリッジ2に搭載され、スチールベルト4によって
動力を伝達され、ガイド軸3に沿って移動するように構
成されている。この記録ヘッド1の移動が副走査であ
る。
【0011】書き込み方法を説明する。記録ヘッド1を
搭載したキャリッジ2とドラム5は連動しながら、それ
ぞれ移動・回転を行う。ドラム5は周速毎秒1015m
mで矢印B方向に回転し、記録ヘッド1を搭載したキャ
リッジ2は毎秒40.7mmで矢印A方向に移動する。
このように動作しながら、記録ヘッド1は印字信号に応
じた記録を連続的に、ドラム5に対し螺旋状に記録書き
込みを行っていくものである。本実施例ではドラム5の
回転方向と記録書き込み方向は約2.3度傾けられてい
る。また、キャリッジ2の移動量の補正は非印字領域I
において行っている。
【0012】上述の構成において、本実施例の特徴であ
るキャリッジ2への動力伝達手段を図2を基に説明す
る。駆動モータ7にはモータピニオン8が取付られてい
る。モータピニオン8はモジュール0.5、歯数20の
平歯車である。駆動歯車10は4枚の同一歯車10aを
位相を90度ずつずらしながら重ねて構成され、駆動ロ
ーラ(主ローラ)11の外径基準で固定されている。歯
車10aはモジュール0.5、歯数80の平歯車であ
る。駆動ローラ11は、外径がφ17.2mmであり、
その外径を4つのベアリング14によって支持され、回
転可能に構成されている。また、上述の駆動ローラ11
の同一外径にスチールベルト4が取り回されており、駆
動力をキャリッジ2へ伝えるよう構成されている。スチ
ールベルト4の厚さは0.048mmであり、駆動ロー
ラ11の有効駆動径はφ17.248mmである。すな
わち、記録ヘッド1の記録幅Hが13.547mmであ
ることから、駆動ローラ11の1/4回転ごとに記録幅
Hの記録帯が副走査方向Aへ重ねられていく。
【0013】さらに、詳細を図3、図4、図5を基に説
明する。図3、図4は駆動歯車10の組立方法、及び駆
動ローラ11への固定方法を示す図である。歯車10a
はプラスチィック成形で加工されており、駆動ローラ1
1の外径と最大60μmのクリアランスを持った内径φ
17.2mmの穴10bと、位相を示すマーク10c
と、位相決め用の穴10e,固定用の穴10dが設けら
れている。駆動ローラ11は位相決め用のピン12aを
設けた駆動歯車固定板12が固定され、一方を工作機械
等に用いられる割出台20に固定されて、正確な角度を
もって回転されるように設定されている。基準歯車17
は回転を固定されたまま上下方向に移動可能な状態に設
定されている。
【0014】駆動歯車10の組み立てを説明する。歯車
10aの位相を示すマーク10cを見ながら駆動歯車固
定板12へ重ね合わせる。このとき、歯車10aの位相
決め用の穴10eを駆動歯車固定板12の位相決め用の
ピン12aに挿入する。この位相決め用の穴10eと位
相決め用のピン12aの関係は、歯車10aを位相が9
0度ごとずらしながら挿入でき、また1歯以上ずれない
程度に位置決めができるようにガタが設けられている。
次に、この歯車10aを基準歯車17方向、矢印Cへ押
し付けるようにして、歯車10aの内径である穴10b
と駆動ローラ11の外径のガタを詰めるようにする。そ
して、基準歯車17の歯部(図4、F)と接するように
矢印E方向へ軽く押し付けながら、この歯車10aを駆
動歯車固定板12に固定する。これで1枚目の歯車10
aが固定された。次に2枚目の組み込みであるが、まず
基準歯車17を矢印D方向に歯幅分移動させる。割出台
を矢印E方向に正確に90度回転させ、同一の型、同一
条件で成形された2枚目の歯車10aを重ねる。以降1
枚目の歯車10aと同様に駆動歯車固定板12へ固定を
する。3枚目、4枚目の歯車も同様に、90度ずつ位相
をずらせながら固定をすることで、4枚重ねの駆動歯車
10が駆動ローラ11へ固定され出来上がる。例えば、
成形された歯車10aの歯外径が内径10dに対し0.
05mm偏心している場合、上記のように重ね合わせる
と、図5に示すように見かけ状0.15mmプラス転位
した、偏心のない駆動歯車10が出来上がる。
【0015】上述のように、駆動ローラ11の1/4回
転ごとに記録幅Hの記録帯が副走査方向Aへ重ねられて
いく装置の場合、従来の装置では、その重ね合わせの部
分に於いて、キャリッジ2の移動量に誤差が生じ、印字
の濃淡が現れていた。その従来の装置を図12を基に説
明する。駆動モータ7、モータピニオン8、スチールベ
ルト4は本実施例と同様である。駆動歯車20は1枚で
構成され、減速比は本実施例と同様に1:4である。駆
動ローラ21は回転基準が内径にあり、その内径と外径
の偏心が誤差要因と成り得る。以上の構成での従来の装
置と、本実施例との誤差の比較を行い、シミュレーショ
ン結果と実験結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1には、動力伝達手段の各動力伝達部の
なかで、キャリッジ2の移動誤差と成り得る要素を取り
上げた。誤差要因として、駆動モータ7の極位置精度、
モータピニオン8の偏心、駆動歯車10、20の偏心、
駆動ローラ11、21の偏心を取り上げた。また、誤差
はキャリッジ2が13.547mm移動すべきときのズ
レ量である。シミュレーションでは、従来の装置と本実
施例と共通して、駆動モータ7とモータピニオン8は1
回転で駆動されることより、誤差は±0μmである。し
かし、駆動歯車10、20および駆動ローラ11、21
は1/4回転で駆動されるため、従来の装置ではそれぞ
れ±42.7μm、±42.4μmの誤差が生じ、記録
幅Hの記録帯のつなぎ目に85.1μmの重なりすぎ、
もしくは開きすぎが生じてしまう。本実施例の場合、駆
動歯車10を歯車10a4枚で、位相をずらしながら構
成したことにより、また、駆動ローラ11をベアリング
14により外径基準で支持したことにより誤差をなくす
ことができた。実際に、実験結果では本実施例において
も駆動歯車10の偏心要因によって±12.2μmの誤
差を確認したものの、駆動ローラ11の偏心要因による
誤差はなく、十分に精度のよい動力伝達手段を実現でき
た。また、上記実験後、駆動歯車10の偏心量を測定す
ると、0.02mmの偏心が確認され、実験結果の誤差
量との相関があり、さらに駆動歯車10を正確に組み立
てることでシミュレーション結果に近い精度が得られる
ものと確信できた。
【0018】本実施例のキャリッジ2への動力伝達手段
は、ドラム5に対し螺旋状に記録するものばかりでな
く、記録幅Hをドラム5の回転方向と平行に記録し、間
欠的にキャリッジ2を移動させるような副走査において
も使うことができる。
【0019】また、本実施例では組み立てられた駆動歯
車10は、見かけ状0.15mmプラス転位した歯車が
できたが、歯車10aを若干マイナス転位することで、
出来上がった駆動歯車10の転位量を調整することがで
きる。
【0020】図6は本発明による記録装置の第2の実施
例を示す略図である。また図7は第2実施例の記録装置
に用いられる記録ヘッドのノズル配置図である。第2の
実施例は、記録ヘッド61を搭載したキャリッジ62が
ガイド軸63に沿って左右に往復動(主走査)しなが
ら、記録ヘッド61のノズルから選択的にインク滴を吐
出させ記録を行い、副走査(図示していない)として記
録紙を順次間欠的に搬送するシリアルプリンタである。
第2実施例のキャリッジ62への動力伝達手段は駆動モ
ータ7、モータピニオン8、駆動歯車10(以上、第1
実施例と同様)と、有効駆動径φ10.349mmの駆
動ローラ(主ローラ)65、駆動ローラ65の外径に取
り回されキャリッジ62へ動力を伝達するワイヤ64、
さらに第1実施例と同様に駆動ローラ65の外径を支持
するベアリング14からなる。記録ヘッド61のノズル
配置は図7に示すように、各ノズル列16ノズルの4列
構成である。第1ノズル列と第2ノズル列の間隔は64
/300インチ(5.419mm)、第1ノズル列と第
3ノズル列の間隔は128/300インチ(10.83
7mm)、第1ノズル列と第4ノズル列の間隔は192
/300インチ(16.256mm)である。また各ノ
ズル列は第1ノズル列を基準に1/300インチ(0.
084mm)ずつ下方にさげて位置しており、1回の主
走査で5.42mmの記録帯が印字信号に伴って記録さ
れていく。第1実施例と同様に、従来の記録装置と、本
実施例の記録装置との誤差の生じかたの比較をする。記
録ヘッド61で全ノズル(64ノズル)吐出の縦一直線
の記録をしたときの、各ノズル列の記録位置のばらつき
をシミュレーションにより計算し表2に示す。従来の記
録装置としては、図12において駆動ローラ21の有効
駆動径をφ10.349mmとしたものについて考え
る。
【0021】
【表2】
【0022】表2と図8を基に、従来の記録装置との比
較を説明する。図8は従来の記録装置によって記録され
た記録像である。第1ノズル列を基準に、第2ノズル列
の記録誤差をJ、第3ノズル列の記録誤差をK、第4ノ
ズル列の記録誤差をLとする。駆動モータ7とモータピ
ニオン8の偏心要因の誤差については、本実施例の記録
装置においても、特に対策を設けずに、従来の記録装置
と同様な誤差量を示している。
【0023】従来の記録装置では、駆動歯車20、及び
駆動ローラ21の偏心による記録誤差が、第1ノズル列
を基準に、駆動歯車20及び駆動ローラ21が何度位相
がずれたか(回転したか)によって、誤差量が大きく変
動する。第1ノズル列を基準に各ノズル列は、駆動歯車
20及び駆動ローラ21の位相がそれぞれ28.8度、
57.6度、86.4度ずれている。この位相のずれに
よる記録誤差は位相ずれ180度のとき最大値をとる可
能性があり、また360度で誤差が0μmとなる。例え
ば、従来の記録装置、第4ノズル列の誤差Lの場合、表
2に示すように、記録誤差の合計では±61.7μmと
なってしまい、高画質を要求される記録装置には使用で
きないものである。
【0024】本実施例の記録装置によれば、駆動歯車1
0を歯車10a4枚で、位相を90度ずつずらしながら
構成したことによって、見かけ状偏心のない歯車が得ら
れ、駆動する位相に係わりなく、誤差のない伝達ができ
る。また、駆動ローラ65は、その外径をベアリング1
4で支持し回転することで、駆動ローラ65の偏心要因
の誤差を生じなくさせている。したがって、本実施例に
おける記録装置の場合、第4ノズル列の誤差Lは、表2
に示すように、記録誤差の合計で±2.0μmであり、
高画質な記録を成し得るものである。
【0025】この実施例の場合、記録ヘッド61は4列
とも黒インクでもよいし、各列それぞれマゼンタ、シア
ン、イエロー等のカラーインクを使用しても良い。
【0026】従来では、駆動歯車10、駆動ローラ65
の偏心のために、各動力伝達部品の整数回転の駆動で各
ノズル列が重なるように配置し、記録誤差の低減を行う
ことで、記録ヘッドの大きさを犠牲にしていた。あるい
は、各動力伝達部品の偏心による記録誤差が生じても、
仕方なく各ノズル列を狭めて配置することで記録ヘッド
を小さく設計するものであった。しかし、本実施例によ
り、各ノズル列の間隔を各動力伝達部品の偏心に影響さ
れることなく自由に配置でき、各ノズル列の間隔を狭め
られることができる。このことは、記録位置精度に影響
を及ぼす他の要因をも軽減することができる。例えば、
記録ヘッド61をキャリッジ62へ搭載するときの傾き
による誤差、キャリッジ62とガイド軸63とのクリア
ランスにより生じる傾きによる誤差、キャリッジ走査の
速度変動による誤差、温度・湿度変化によるノズル列間
隔の距離の変動による誤差、等を軽減することが可能と
なる。
【0027】また、実施例では、記録ヘッド61のノズ
ル配置が4列構成であったが、斜めに1列で配置された
ノズルを持つ記録ヘッドにおいても、その効果は大き
い。
【0028】また、本実施例に用いた記録装置の動力伝
達手段は駆動モータ7の動力を1段の減速歯車によって
減速したのもであるが、図9に示す第3の実施例のよう
にダイレクト駆動にも使用できる。駆動モータ37は駆
動トルクに余裕がある場合、直接駆動プーリ30を取り
付けて、タイミングベルト32によりキャリッジ2へ動
力を伝達するものである。前述した駆動歯車の組み立て
において、割出台の変わりに駆動モータ37を回転駆動
させながら、駆動モータ37に直接駆動プーリ30aを
前述と同様に組み込んでいくこともできる。
【0029】さらに、図には示さないが、減速機構を多
段で構成した動力伝達手段においても同様に構成でき、
同じように効果も得られる。
【0030】図10は本発明の第4の実施例を示す斜視
図である。第4の実施例では、本発明の特徴を、シリア
ルプリンタの記録紙の搬送、あるいは、ドラム等の駆動
に用いることができる。図10において、搬送ローラ
(主ローラ)74は図示しない押さえローラとともに記
録紙76を間欠的に搬送するものである。搬送ローラ7
4はその両端をベアリング75によってその外径を支持
され、回転可能に構成されている。また、搬送ローラ7
4の片端には、駆動プーリ70が取り付けられている。
駆動プーリ70には駆動モータ77の動力が1:3に減
速され伝えられている。駆動プーリ70は同一成形のプ
ーリ70aを位相を90度ずつずらせながら4枚重ね合
わせて組み上げられている。この駆動プーリ70の組み
立ては、第1実施例と同様でもよいが、図11に示すよ
うに、プーリ70aを位相合わせの治具78に位相を9
0度ずつずらしながら重ね合わせ、位置決め治具79を
四方、もしくは三方から同時に押し当てることで組み立
てることもできる。
【0031】従来、搬送精度を確保するために、搬送ロ
ーラ74の1回転、もしくは整数回転で記録紙を搬送し
ていたが、上述の様な構成で、記録紙を搬送すること
で、搬送量を気にすることなく、搬送ローラ74の整数
回転で搬送できない場合でも、高精度な記録紙の搬送が
実現できる。
【0032】
【発明の効果】本発明の上記の構成によれば、動力伝達
手段を構成する動力伝達部である歯車、あるいはベルト
プーリを4個以上で構成し、駆動ローラに対し見かけ状
偏心のない歯車を得ることと、さらに駆動ローラの回転
基準を該駆動ローラの外径基準としたことによって、成
形時には偏心している歯車であっても、また歯車と駆動
ローラの結合部にガタがあっても、伝達移動量に関係な
く、誤差の生じない動力の伝達ができる。さらにこのこ
とは、記録ヘッドのノズル配置に制限を与えず、記録ヘ
ッドの小型化ができ、記録位置精度に影響を及ぼす他の
要因であるキャリッジ走査の速度変動による誤差、記録
ヘッドの傾きに起因する誤差、または温度・湿度に起因
する誤差をも軽減することができる。
【0033】このように、動力伝達部品の偏心による記
録誤差を低減することで、記録画素の位置精度のよい繊
細な画質の出力ができる記録装置が得られ、さらには、
記録装置を設計する上での自由度が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の記録装置における記録
書き込み方法を説明する略図。
【図2】本発明の第1の実施例の記録装置における動力
伝達手段を示す図。
【図3】本発明の駆動歯車の組立方法、及び駆動ローラ
への固定方法を示す図。
【図4】本発明の駆動歯車の組立方法、及び駆動ローラ
への固定方法を示す詳細図。
【図5】本発明の駆動歯車10と、これを構成する歯車
10aの歯形形状を示す図。
【図6】本発明の第2の実施例を示す記録装置の部分略
図。
【図7】第2実施例の記録装置に用いられる記録ヘッド
のノズル配置図。
【図8】従来の記録装置によって記録された記録像を示
す図。
【図9】本発明の第3の実施例を示す記録装置の部分略
図。
【図10】本発明の第4の実施例を示す記録装置の斜視
図。
【図11】本発明の駆動歯車の第2の組立方法を示す
図。
【図12】従来の記録装置に用いらた動力伝達手段を示
す図。
【符号の説明】
1、61 記録ヘッド 2、62 キャリッジ 3、63 ガイド軸 5 ドラム 7、37、77駆動モータ 8 モータピニオン 10 駆動歯車 10a 歯車 11、65 駆動ローラ 12 駆動歯車固定板 14、75 ベアリング 17 基準歯車 20 割出台 30、70 駆動プーリ 32 タイミングベルト 64 ワイヤ 74 搬送ローラ 76 記録紙 78 位相合わせの治具 79 位置決め治具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に入力情報に応じたドット
    像を形成する記録装置に於いて、主走査の移動機構、あ
    るいは副走査の移動機構に動力を伝える動力伝達手段を
    構成する少なくとも1つの動力伝達部が、重ねられたN
    個(N≧4)の同一部品からなり、かつそれぞれ位相を
    360/N度ずつずらして重ねられて構成されたことを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 動力伝達手段を構成する動力伝達部が
    歯車、あるいはベルトプーリであることを特徴とする請
    求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 動力伝達手段は、さらに主ローラを含
    み構成され、該主ローラの回転基準を該主ローラの外径
    基準としたことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記動力伝達部と前記主ローラとの結
    合が前記主ローラの回転基準である外径に於いて結合さ
    れたことを特徴とする請求項3記載の記録装置。
JP30826393A 1993-12-08 1993-12-08 記録装置 Pending JPH07156492A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002266955A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Sumitomo Heavy Ind Ltd 揺動内接噛合遊星歯車機構、及び角度伝達誤差低減方法
JP2011173496A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Toyota Boshoku Corp 乗物シート用シート高さ調整装置

Cited By (2)

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JP2002266955A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Sumitomo Heavy Ind Ltd 揺動内接噛合遊星歯車機構、及び角度伝達誤差低減方法
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