JPH0691896A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0691896A
JPH0691896A JP4240897A JP24089792A JPH0691896A JP H0691896 A JPH0691896 A JP H0691896A JP 4240897 A JP4240897 A JP 4240897A JP 24089792 A JP24089792 A JP 24089792A JP H0691896 A JPH0691896 A JP H0691896A
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JP
Japan
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pulley
head
recording
ink
ink jet
Prior art date
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JP4240897A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Matsuzawa
邦彦 松沢
Hideyuki Tanaami
英之 田名網
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プーリーの偏芯量における記録ヘッドの位置
ズレを制御して記録する。 【構成】 リーダー部において読み込まれた画像信号
は、ヘッド駆動パルス制御部でヘッド駆動パルスに変換
される。と同時にヘッド駆動パルス制御部は、現在の印
字位置におけるプーリ位置情報をカウンタ設定部に送
る。カウンタ設定部はプーリー位置情報に応じ、ズレ補
正ROMより補正データを読みだし、補正データに応じ
た吐出周期カウント数を吐出周期カウンタに出力する。
そして、吐出周期カウンタはクロック発生部からのクロ
ック信号を吐出周期カウントし、吐出周期分をカウント
すると、吐出周期信号をヘッド駆動パルス制御部へ出力
する。このように、吐出周期信号をプーリーの変動量に
応じて変化させて、インクの吐出を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘッ
ドを用いた記録装置、例えばプリンターやファクシミ
リ、複写機などの画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録紙などの記録媒体を搬送させ
ながらインクジェット方式の記録ヘッドを用いてフルカ
ラー記録を行なう装置は、以下の述べるような構成にな
っている。
【0003】図9は従来のインクジェット記録装置を説
明するための、記録ヘッドを複数用いたフルカラー記録
装置の斜視図である。
【0004】この図においてインクジェット記録装置
は、大きく分けて画像入力部(不図示)と画像出力部か
らなる。画像入力部から入力された現画像情報は4色の
色分解信号に分解されて各種処理を経た後、画像出力部
に送られる。画像出力部内にある各記録ヘッドは従来の
インクジェット方式に従ってインクを記録ヘッドの有す
る複数のノズルから吐出する機能をもつ。これら記録ヘ
ッドは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラッ
クのインクが蓄えられたインクタンク部と連結してな
り、インクカートリッジ8Y,8M,8C,8Bkに各
記録ヘッドが搭載されている。上記色分解信号に応じて
各記録ヘッドから上記4色が吐出され、これらの4色を
重ね合わせることで、フルカラー画像が形成される。
【0005】記録ヘッドに対向してプラテン19が配置
され、プラテン19の両脇には記録搬送用のローラーが
対に回転可能に配置されている。そのうち一方のローラ
ーは副走査従動ローラー14および副走査ローラー13
であり、他方のローラーは排紙従動ローラー21および
排紙ローラー20である。副走査ローラー13および排
紙ローラー20の一端には、それぞれ副走査プーリー1
5、排紙プーリー22が結合されている。それらは副走
査ベルト16および排紙ベルト23を介してステッピン
グモーター17の出力軸に結合された搬送モータープー
リー18の回転に連動している。また両方のローラー
は、ユーザーが紙搬送不良時の記録用紙の除去を容易に
行なえるように、手動で各ローラーの付勢を解除できる
ように構成されている。
【0006】次に装置内に記録紙1をセットし、記録動
作を開始させることにより、不図示の給紙装置から記録
紙1が一枚給紙される。給紙された記録紙1は、上ガイ
ド11と下ガイド12に案内されて副走査ローラー13
と副走査従動ローラー14の圧接部に至る。すると記録
紙1は、両ローラーの回転によってプラテン19上を搬
送し、排紙ローラー20と排紙従動ローラー21の圧接
部へ進入して一旦停止する。このとき、4つのインクカ
ートリッジ8Y,8M,8C,8Bkを搭載したキャリ
ッジ7が主走査駆動モーター2とその出力軸に固着され
た主走査モータープーリー3および主走査タイミングベ
ルト4の作用により、主走査レール6に沿ってプラテン
19上を移動走査する(矢印B方向)。このキャリッジ
7の走査時に、記録ヘッドの吐出ノズルから画像信号に
応じて記録紙1に向かってインクが吐出され、記録紙上
にノズル幅分のカラー画像が記録される(以後これを主
走査印字または単に主走査と呼ぶ)。キャリッジ7の1
往復が終了すると、副走査ローラー13および排紙ロー
ラー20によって記録紙1がノズル幅分搬送され(以後
これを副走査搬送または単に副走査と呼ぶ)、再びキャ
リッジ7の主走査印字が行なわれる。以下、上記主走
査、副走査が交互に行なわれて記録紙1全体に画像が形
成される。そして印字領域近傍に設置された(不図示
の)センサーにより紙端を検出すると印字動作が終了
し、記録紙1は排紙ローラー20の回転により排紙ガイ
ド24に沿って機外へ排出される。
【0007】一方キャリッジ7が記録前の待機状態にあ
るとき、いわゆるホームポジションにあるとき、記録ヘ
ッドのノズルと対向する位置(キャリッジ7の下部)に
はノズルを良好な状態に維持したり、良好な状態へ回復
したりするための回復ユニット9が設置されている。そ
の動作は、キャリッジ7がホームポジションに移動する
動作に連動して回復ユニット9の吸引口10Y,10
M,10C,10Bkを記録ヘッドに向かって移動し、
その吸引口周囲に取り付けられたゴム状部材をノズル周
囲に押し付けることにより、吸引口が密閉される(以後
これをキャッピングと呼ぶ)。その後、(不図示の)吸
引手段により密閉部内の気圧をさげてノズル内部の不要
な気泡や不純物などをインクとともに排出させる。
【0008】図10は図9に示すキャリッジに搭載され
たインクジェット記録ヘッドのノズル側の正面図であ
る。
【0009】各記録ヘッドには、それぞれ複数のノズル
8nY,8nM,8nC,8nBkが副走査方向(矢印
A方向)に一列に並んでいる。その各々が電気的に制御
され、画像信号に応じてそれぞれ独立してインク吐出が
行なわれる。4つの記録ヘッドは主走査方向(矢印B方
向)に並べられ、副走査方向に関してはノズル位置がす
べて一致するようにキャリッジに対して位置決めされて
いる。各記録ヘッドのノズル間隔はすべてLである。
【0010】以上に示した構成で主走査印字を行なう
が、その場合に次に述べる電気的処理が必要になる。そ
れは各ノズルが一定間隔Lで離れているため、その分だ
け各記録ヘッドに与える画像信号のタイミングをずら
す。つまり、第1記録ヘッド8Yと第2記録ヘッド8M
が記録紙上の同じ位置にインクを吐出させるため、キャ
リッジ7が距離Lだけ移動する時間分だけ両記録ヘッド
の印字タイミングをずらすことである。また、第1記録
ヘッド8Yと第3記録ヘッド8Cとは2L分だけ、同様
に第1記録ヘッド8Yと第4記録ヘッド8Bkとは3L
の時間分だけずらす。以上に述べた構成および方法によ
り、4色が記録紙上をずれることなく重ね合わさり、原
画像情報に基づいたフルカラー画像が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】より高品位な記録画像
が求められる中で、色ずれに対する要求もより厳しいも
のとなり、そのずれ量の許容範囲も半画素分以内、つま
り1画素が63.5μm(400dpi)であれば±3
0μm以下に要求されている。しかしながら、それに対
して、これまで説明してきたインクジェット記録装置に
おいては、次に述べる問題点があり、図を参照にして説
明する。
【0012】図11は従来のインクジェット記録装置に
おける色ズレについて説明するための図である。
【0013】キャリッジを駆動するための主走査モータ
ープーリー3(図9参照)を製作する際に、主走査駆動
モーター2(図9参照)の出力軸を固着するための穴の
中心と、円周上に歯面を製作するときの中心(つまり主
走査ベルトが噛み合うときのピッチ円中心)とを完全に
一致させることは非常に困難である。精度上10〜30
μm程度のずれがある。また、上記プーリー穴にモータ
ー軸を圧入して固着する際にプーリーがわずかに傾くな
どの、芯ズレも無視することができない。
【0014】それらを組み合せたとき、モーター軸中心
とプーリーの中心との芯ズレ量をeとする。このときモ
ーターが一回転した場合、プーリー歯面は±eの範囲で
主走査方向に変動する。この状態で画像記録を行なう
と、図11に示すように画像の位置ズレや色ズレが発生
する。この図の上段において、プーリーを矢印CW方向
に回転させると、インクを吐出しながらキャリッジが図
の左方向に移動する。そこで便宜上左方向を+、右方向
を−とする。プーリーが最も図において右に(つまり−
eだけ)振れている状態でのキャリッジの位置を中央の
実線で表している。破線で表したキャリッジは、プーリ
ーの半回転前後(+e)での位置である。図11の中段
は、記録紙に記録ヘッドが一定の時間間隔をおいて、主
走査方向と直角方向にラインを描いたものを表した図で
ある。この図においてA(normal)はプーリーに
偏芯がない場合の画像である。4つの記録ヘッドから吐
出されたインクは全て等間隔に記録され、それぞれ重な
り合っている。Aの画像に対して、下の2つの画像は実
際にプーリーが偏芯している場合の記録ヘッド(Y)お
よび記録ヘッド(Bk)によるものである。例えば図の
P1部のキャリッジをみると、ちょうどプーリーが+e
方向に偏芯しているため、記録ヘッド(Y)も正規の位
置より+eだけズレている。このため、記録されたライ
ンもA(normal)に比べて+eだけズレる。記録
ヘッド(Bk)については、P1部で記録を行なうの
は、記録ヘッド(Y)が通過した後さらに3L分だけプ
ーリーが回転したときである。しかし、正規の位置から
のズレ量はYほど大きくないが、やはり位置ズレe1が
生じる(P3部も同様、またはP2部は逆にYが−e、
Bkが−e1だけ記録位置がズレた状態である)。
【0015】このように各記録ヘッドによる画像がそれ
ぞれ異なる量の位置ズレを起こすために、結局P1部に
おいてはBkとYのラインにe1−eだけ色ズレが発生
する。
【0016】図11の下段および図12は、従来装置に
おける位置ズレ、色ズレ量をわかりやすく説明するため
の図である。
【0017】この図の横軸は記録紙上の正規の記録位置
であり、縦軸はそこからのズレ量を表す。各記録ヘッド
の記録位置ズレ量はプーリー偏芯量eを振幅、プーリー
のピッチ円周長を周期とする周期曲線で表わす。記録ヘ
ッド(Y)および記録ヘッド(Bk)の曲線E(Y)、
E(Bk)は同一曲線であり、位相が3Lだけずれたも
のである。さらにE(Bk)−E(Y)の曲線を二点鎖
線で表わしているが、これがYとBkの色ズレ量になる
(+はBkのラインがYよりも先行し、−はその逆にズ
レることを表わす)。そこでこの曲線で上述のP1部の
色ズレについて説明すると、YおよびBkの各色ズレ量
はE(Y)atP1(=+e)、E(Bk)atP1
(=e1)で表わされ、両方の色ズレ量はE(Bk)−
E(Y)at(e1−e)で表わされている。
【0018】以上説明したように、プーリーが偏芯量±
eで偏芯するとプーリー1周の周期で各色±eの位置ズ
レが発生する。それにより各色どうしは、プーリー1周
周期の間でズレる(図12(A))。その色ズレ量はヘ
ッド間隔によって異なったものになる。色ズレ量が最大
になるのは、その間隔がプーリーの1/2周長(あるい
はn+1/2周長、nは整数)に等しい場合である。一
方の記録ヘッドの位置ズレが+e、他方が−eになる場
合があることから色ズレ量は最大で2eとなる(図12
(B))。つまり、プーリー偏芯量が10〜30μmで
あるとすると色ズレ量が20〜60μmとなり、半画素
分という許容値を越えることが考えられるという問題点
がある。このため画像品位の低下につながる。
【0019】一方、ヘッド間隔がプーリーのn周長に一
致するとそのヘッド間に色ズレは発生しない(図12
(C))。それは同じ位置では互いに同じ量だけ位置ズ
レを起こすために重なり合うからである。このことから
色ズレに関しては、ヘッド間隔Lをプーリー周長と同じ
にすることでその発生を防ぐことができるが、実際にこ
れを実施すると必要以上にヘッド間隔が広がってしま
い、無駄なスペースが生じて装置が大きくなるという問
題点もある。また、逆にプーリーを小さくすることが考
えられるが、一般的にベルトの曲率には制限があるので
容易ではない。しかもこれらの方法を用いても単色画像
の位置ズレは防ぐことができない。
【0020】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、プーリーの偏芯量における
記録ヘッドの位置ズレを制御して記録するインクジェッ
ト記録装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のインクジェット記録装置は、画像形成領域内
に位置される記録媒体上に、一直線上に形成されたノズ
ル列を有するインクジェット記録ヘッドを搭載するヘッ
ド保持手段を、ヘッド移動手段により回転駆動を直線駆
動に換えて前記ノズル列が形成される方向と直角方向に
移動走査させながら、前記インクジェット記録ヘッドの
吐出ノズルから制御部の吐出信号に応じてインクの吐出
を行なうことで、印字が記録されるシリアル型のインク
ジェット記録装置において、前記ヘッド移動手段の回転
駆動部が自然数回回転する間を1周期とし、前記吐出ノ
ズルからインクを吐出するための吐出信号の出力間隔を
前記1周期の間で変化させて制御する制御部が備えられ
ていることを特徴とする。
【0022】前述のインクジェット記録装置において、
前記ヘッド移動手段が駆動プーリーと、ベルトあるいは
ワイヤーからなり、前記ベルトあるいはワイヤーの一部
を前記ヘッド保持手段に結合することにより、前記駆動
プーリーの回転駆動が直線駆動に変換されて前記インク
ジェット記録ヘッドが移動走査されるように構成され、
前記駆動プーリーの偏芯量による1画素間の前記イン
クジェット記録ヘッドの位置ずれを補正する前記1周期
分に値する補正値にもとづいて、前記吐出信号の出力間
隔を変化させて制御する制御部であるものや、駆動プー
リーの偏芯量を検出する検出する検出手段を有し、該検
出手段からの出力に応じて前記補正値を設定することを
特徴とするものであってもよい。
【0023】上述したヘッド保持手段にインクジェット
記録ヘッドを複数、移動走査方向に一定間隔で並列に載
置し、各インクジェット記録ヘッドからの画像を重ね合
わせて記録を行なう装置であることを特徴とするもので
あってもよい。
【0024】
【作用】上記のとおり構成された本発明のインクジェッ
ト記録装置では、ヘッド移動手段により回転駆動を直線
駆動に換えてインクジェット記録ヘッドを移動走査させ
るための回転駆動部が自然数回回転する間を1周期と
し、吐出ノズルからインクを吐出するための吐出信号の
出力間隔をその1周期の間で変化させて制御することに
より、インクジェット記録ヘッドが等速度で移動されな
くても、画像形成領域内に位置される記録媒体上に一定
間隔で記録が行なえる。
【0025】また、ヘッド移動手段が駆動プーリーと、
ベルトあるいはワイヤーからなり、ベルトあるいはワイ
ヤーの一部を前記ヘッド保持手段に結合することによ
り、その駆動プーリーの回転駆動が直線駆動に変換され
るように構成されている場合、予めその駆動プーリーの
偏芯量による1画素間の前記インクジェット記録ヘッド
の位置ずれを補正する前記1周期分に値する補正値を制
御部に格納しておき、これにもとづいて、インクの吐出
信号の出力間隔を変化させて制御することにより、1画
素毎のインクの位置ずれが補正され、記録媒体上に一定
間隔で記録が行なえる。
【0026】さらに、駆動プーリーの偏芯量を検出する
検出手段を設け、その検出手段に応じて前述の補正値を
設定することにより、1画素の吐出毎に自動的にインク
の位置ずれが補正され、記録媒体上に一定間隔で記録が
行なえる。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例について図面をもとに説
明する。ここで、記録紙を搬送する機構は従来技術と変
わるところがないので説明は省略し、キャリッジとその
駆動部の構成および電気的なインク吐出制御方法につい
て詳細に述べる。
【0028】図1は本発明のインクジェット記録装置の
記録部の断面図である。
【0029】従来技術を説明するために使用した図10
を参照にして説明すると、プラテン19上方左側には主
走査レール6が副走査従動ローラー14の軸方向と平行
に配置されている。主走査レール6にはキャリッジ7の
軸受部7Aが挿通されており、その主走査レール6の軸
方向に摺動自在に設けられている。また主走査レール6
の端部上方には主走査モーター2が配置されている。主
走査モーター2の回転軸には主走査モータープーリー3
が固定されており、回転軸とともに一体的に回転可能で
ある。主走査モータープーリー3に対向する位置には、
アイドルプーリー5が回転自在に支持されている。主走
査モータープーリー3とアイドルプーリー5との間には
主走査タイミングベルト4が掛けられ、主走査モーター
2の回転とともに周回駆動される。上記両プーリー間に
おいて主走査タイミングベルト4にキャリッジ7が結合
されており(7C)、主走査モーター2が回転すること
によってキャリッジ7が主走査駆動される。
【0030】キャリッジ7の下部には回転自在に支持さ
れたコロ7Bが配置され、プラテン19上の記録紙1を
転がることにより、プラテン19上部のキャリッジ7と
記録紙1の高さ方向の間隔が常に一定値(g)になる。
本実施例の装置では、この値を0.5±0.1mmに設
定されている。
【0031】キャリッジ7には、各々異なる色のインク
を備えたインクカートリッジ8の4個が所定の位置に固
定されている。それぞれは、ブラックのインクカートリ
ッジ8Bk、シアンのインクカートリッジ8C、マゼン
ダのインクカートリッジ8M、イエローのインクカート
リッジ8Yである。各インクカートリッジの下部でプラ
テン19に対向する位置には、それぞれキャリッジ7の
移動方向と直角方向に配列された複数本のノズルと、こ
れにインク吐出力を付与する機構とで構成される記録ヘ
ッド8Aを保持している。記録ヘッド8Aは、プラテン
19上に支持される記録紙1に向かってインクカートリ
ッジ内のインクを電気信号に応じてノズルから吐出す
る。本実施例の装置は、プーリーが一周する間に行なう
インク吐出のタイミングが不等間隔であるように制御さ
れている。
【0032】次に上記インク吐出の制御系について説明
する。
【0033】図2は本発明の一実施例のインク吐出信号
を制御するためのブロック図である。図3および図4
は、図2に示すズレ補正ROMに格納された補正データ
を説明するための図である。
【0034】図2においてズレ補正ROM51には、図
3の棒グラフで示すようなプーリー1回転分の補正デー
ターが記憶されている。その各棒グラフは1画素に対応
しており、ノズルから1画素分のインクが吐出される毎
にインク吐出タイミングを補正している。ここで以下の
説明の便宜上、棒グラフに表わされた補正データの包絡
線を補正曲線Hnとする。この補正曲線Hnは、理論上
真円がeだけ偏芯したときの円の変動量と一致してい
る。
【0035】リーダー部56から送られた画像信号は、
ヘッド駆動パルス制御部54でヘッド駆動パルスに変換
される。
【0036】このときヘッド駆動パルス制御部54は、
現在の記録ヘッド55の印字位置におけるプーリー位置
情報をカウント設定部52に送る。カウント設定部52
はプーリー位置情報に応じ、ズレ補正ROMより補正デ
ータを読みだし、補正データに応じた吐出周期カウント
数を吐出周期カウンタ53に出力する。
【0037】吐出周期カウンタ53はクロック発生部5
7からのクロック信号を吐出周期としてカウントし、吐
出周期カウント数をカウントすると、吐出周期信号とし
てのインク吐出タイミングをヘッド駆動パルス制御部5
4へ出力する。このため吐出周期カウント数をプーリー
の変動量に応じて変化させることで、インク吐出タイミ
ングを制御することができる。
【0038】このように印字中は、ズレ補正ROMから
読みだした補正データに応じて、吐出タイミングが変動
する。その結果、図3に示す補正ナシのときのように記
録ラインの間隔が不均一になることなく、上述の補正制
御によりほぼ一定間隔の記録ラインになる。
【0039】以上のような制御によって画像記録を行な
うことにより、プーリーの変動があっても各記録ヘッド
が常に理想的にインクを吐出することができるので、位
置ズレや色ズレが発生することはほとんどない。
【0040】しかしこれまで、ズレ補正ROMの補正デ
ータを補正曲線Hnのみについて述べてきたが、プーリ
ー変動量eは装置によって異なるために一律に決められ
るものではない。そこで1台1台に最適な補正曲線を定
めるには、補正曲線Hnを実数倍してその振幅を変化さ
せる。使用するプーリーの偏芯量を把握すれば、それに
合うように倍数を設定できる。このため、いかなる装置
に対しても容易に補正曲線(図3のHl,Hsなど)が
決められる。一方、プーリーが必ずしも真円ではなく1
周期内のずれの様子が曲線Hnに沿ったものではない場
合がある。この場合、曲線の形状を数種類(図4のH
f,Htなど)用意して、装置に合ったものを選択でき
るようにすれば、さらに信頼性の高いものとなる。
【0041】上述の倍数の設定や補正曲線形状の選択
は、実際にプーリーの変動量を測定して行なう必要はな
い。例えば、図11および図3に示した一定間隔の記録
ラインを特定の調整用パターンとして出力可能すれば、
この出力した記録ラインを確認しながらズレ量を最小に
するように設定値を決めることができる。このことは製
品の工場出荷時に行なうこともできるし、市場において
サービスマンやユーザーに行なってもらうこともでき
る。
【0042】本実施例では、駆動プーリー1周の周期で
インク吐出タイミングを変化させるための補正手段を備
えることにより、位置ズレや色ズレのほとんどない良好
な画像品位が得られる。その上、補正値はプーリー1周
分でよいため、それをメモリーするメモリー空間も少な
くて済む。また、プーリー製作時やモーター軸の固着時
の許容精度を緩やかにできるため、コストが低減する。
さらに、耐久などによりプーリー偏芯量が変化したり摩
耗して形状が変化しても、それに応じて調整値を設定し
直せば常に良好な画像を維持できる。その他、プーリー
周長をヘッド間隔に一致させる方式において問題化する
装置の大型化を防ぐことができる。
【0043】次に他の実施例について図を参照して説明
する。
【0044】前実施例は、パターン出力を行なってその
記録ラインのズレを最小にするように補正値を設定する
ものであったが、本実施例ではさらに進んで自動的に補
正値を設定できる機能を設けた。
【0045】図5は本発明の他の実施例の駆動プーリー
周辺の斜視図である。この図にもとづいて本実施例を説
明するが、前実施例と変わることのない部分は記号を同
一とし、説明を省略する。
【0046】駆動プーリー63のうち、主走査タイミン
グベルト64が巻回されていない部分に歯のない円周面
63Aを製作し、その面に(主走査方向に)接近、対向
させてギャップセンサー65を設ける。本センサーは測
定対象との距離の変化を静電容量変化によって検出する
ものであり、μオーダーの精度をもつ(もちろん方式は
これに限らず、測定精度上問題がなければ例えば光学式
であってもよい)。よってプーリーが回転することによ
りその主走査方向変動量を測定でき、センサーからの出
力値により最適な補正曲線を自動選択することができ
る。
【0047】次に補正値の設定動作について説明する。
【0048】駆動モーターを駆動してキャリッジを一定
速度で移動させ、ある規定ポジションから一定のタイミ
ング(例えば1画素63.5μm移動する時間間隔)で
ギャップセンサーからの電圧出力を取り込む。それと同
時にその電圧値の変動をギャップ量の変動、つまりプー
リーの変動量に換算し、それをキャリッジの理想的な移
動量からのズレとする。そしてインク吐出タイミングを
変化させてそのズレ分を補正するための補正量を計算
し、その結果をメモリーに格納していく。以上を少なく
ともプーリーが1周するまで行なう。
【0049】図6は本発明の他の実施例のインク吐出信
号を制御するためのブロック図である。
【0050】ギャップセンサー71で測定したプーリー
の変動は、プーリー変動測定部72でズレ補正データに
変換され、ズレ補正RAM73に記憶される。このズレ
補正RAM73のデータをもとに一実施例と同様に吐出
タイミングを制御する。
【0051】上記プーリー変動の測定については、スペ
ース的な制約がある場合には必ずしもセンサーを主走査
方向に配置する必要はない。ただしその際には、補正を
働かせるタイミングをずらす必要がある。例えば、図7
に示すような記録時のプーリー回転方向から逆に90°
の位置で測定する場合は、実際に主走査方向の変動とし
て現れるのは1/4回転後のことになるので、その時間
分だけ補正タイミングを遅らせばよい。
【0052】また本補正量設定動作は、いかなるタイミ
ングで行なっても良く、装置の電源が入れられた後のウ
ォーミングアップ時、記録直前あるいは記録中などが考
えられる。これは適用する装置の都合で決定されれば良
い。
【0053】以上の方式を適用することより自動的に位
置ズレを補正することができるため、前実施例に比べ手
間を省くことができ、その信頼性も向上する。
【0054】これまで駆動伝達手段としてタイミングベ
ルトおよび歯付きプーリーで説明してきたが、本発明は
それに限らず例えば歯のないベルトや図8に示すような
ワイヤー84およびそれに対応する駆動プーリー83の
組み合せであっても同様の効果が得られることはいうま
でもない。
【0055】さらに、これまでは記録媒体として紙で説
明してきたが、本発明はこれに限らず例えばプラスチッ
ク製フィルムや布材など、インクジェット方式で記録可
能なものであればいかなるものであっても適用可能であ
る。また、記録ヘッドとインクタンクが一体化したタイ
プの記録装置として述べてきたが、それに限らず両方が
別体の装置であってもよいし、複数の記録ヘッドを色別
で述べてきたが、その他に同色のインクを多重記録する
ような場合であっても、多重記録時のズレを防ぐという
点で同じ効果を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は上記のとおり構成されているの
で、以下に記載する効果を奏する。
【0057】本発明のインクジェット記録装置の有する
制御部において、ヘッド移動手段としての駆動プーリー
1周の周期でインクの吐出信号の出力間隔を変化させ
て、補正制御を行なうことにより、プーリー偏芯などに
よりキャリッジの移動速度が変動しても、位置ずれや色
ずれのほとんどない良好な画像品位が得ることができ
る。さらに、耐久などによるプーリーの偏芯量の変化
や、摩耗などによりプーリーの形状変化があっても、そ
れに応じて補正値を設定し直せば常に良好な画像を維持
できる。
【0058】また、メモリーに格納する補正値はプーリ
ー1周期分の値でよいため、メモリー空間が少なくて済
む。
【0059】さらに、駆動プーリーの偏芯があっても、
良好な画像を維持できるよう制御されているので、プー
リー製作時あるいはモーター軸との固着時の許容精度が
緩やかにできる。このため、製作時のコストが低く抑え
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録ヘッドの記録部で
ある断面図である。
【図2】本発明の一実施例のインク吐出信号を制御する
ためのブロック図である。
【図3】図2に示すズレ補正ROMに格納された補正デ
ータを説明するための図である。
【図4】図2に示すズレ補正ROMに格納された補正デ
ータを説明するための図である。
【図5】本発明の他の実施例の駆動プーリー周辺の斜視
図である。
【図6】本発明の他の実施例のインク吐出信号を制御す
るためのブロック図である。
【図7】本発明の他の実施例におけるセンサーの位置に
ついて説明するための図である。
【図8】ワイヤーを用いた回転駆動部の概略構成図であ
る。
【図9】従来のインクジェット記録装置を説明するため
の、記録ヘッドを複数用いたフルカラー記録装置の斜視
図である。
【図10】図9に示すキャリッジに搭載されたインクジ
ェット記録ヘッドのノズル面の正面図である。
【図11】従来のインクジェット記録装置において発生
する色ズレについて説明するための図である。
【図12】従来装置における位置ズレ、色ズレ量をわか
りやすく説明するための図である。
【符号の説明】
1 記録紙 2 主走査モーター 3 主走査モータープーリー 4 主走査タイミングベルト 5 アイドルプーリー 6 主走査レール 7 キャリッジ 7A 軸受部 7B コロ 8,8Y,8M,8C,8Bk インクカートリッジ 8nY,8nM,8nC,8nBk ノズル 8A 記録ヘッド 9 回復ユニット 10Y,10M,10C,10Bk 吸引口 11 上ガイド 12 下ガイド 13 副走査ローラー 14 副走査従動ローラー 15 副走査プーリー 16 副走査ベルト 17 ステッピングモーター 18 搬送モータープーリー 19 プラテン 20 排紙ローラー 21 排紙従動ローラー 22 排紙プーリー 23 排紙ベルト 24 排紙ガイド 51,73 ズレ補正ROM 52 カウンタ設定部 53 吐出周期カウンタ 54 ヘッド駆動パルス制御部 55 記録ヘッド 56 リーダー部 57 クロック発生部 63,83 駆動プーリー 63A 円周面 64 主走査タイミングベルト 65,71 ギャップセンサー 72 プーリー変動測定部 84 ワイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 101 C 9186−5C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成領域内に位置される記録媒体上
    に、一直線上に形成されたノズル列を有するインクジェ
    ット記録ヘッドを搭載するヘッド保持手段を、ヘッド移
    動手段により回転駆動を直線駆動に変えて前記ノズル列
    が形成される方向と直角方向に移動走査させながら、前
    記インクジェット記録ヘッドの吐出ノズルから制御部の
    吐出信号に応じてインクの吐出を行なうことで、印字が
    記録されるシリアル型のインクジェット記録装置におい
    て、 前記ヘッド移動手段の回転駆動部が自然数回回転する間
    を1周期とし、前記吐出ノズルからインクを吐出するた
    めの吐出信号の出力間隔を前記1周期の間で変化させて
    制御する制御部が備えられていることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記ヘッド移動手段が駆動プーリーと、ベ
    ルトあるいはワイヤーからなり、前記ベルトあるいはワ
    イヤーの一部を前記ヘッド保持手段に結合することによ
    り、前記駆動プーリーの回転駆動が直線駆動に変換され
    て前記インクジェット記録ヘッドが移動走査されるよう
    に構成され、 前記ヘッド移動手段による1画素毎の前記インクジェッ
    ト記録ヘッドの位置ずれを補正する前記1周期分に値す
    る補正値にもとづいて、前記吐出信号の出力間隔を変化
    させて制御する制御部であるインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動プーリーの偏芯量を検出する検
    出手段を有し、該検出手段からの出力に応じて前記補正
    値を設定することを特徴とする請求項2に記載のインク
    ジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ヘッド保持手段にインクジェット記
    録ヘッドを複数、移動走査方向に一定間隔で並列に載置
    し、各インクジェット記録ヘッドからの画像を重ね合わ
    せて記録を行なう装置であることを特徴とする請求項
    1、2または3のいずれか1項に記載のインクジェット
    記録装置。
JP4240897A 1992-09-09 1992-09-09 インクジェット記録装置 Pending JPH0691896A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6299282B1 (en) 1999-03-25 2001-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus
KR100493553B1 (ko) * 2001-07-23 2005-06-10 세이코 엡슨 가부시키가이샤 토출 장치와 그 제어 방법, 토출 방법, 마이크로 렌즈어레이의 제조 방법 및 전기광학장치의 제조 방법
JP2020104497A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社リコー 液体を吐出する装置、吐出ユニット、染色装置

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