JPH10250058A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH10250058A
JPH10250058A JP8329797A JP8329797A JPH10250058A JP H10250058 A JPH10250058 A JP H10250058A JP 8329797 A JP8329797 A JP 8329797A JP 8329797 A JP8329797 A JP 8329797A JP H10250058 A JPH10250058 A JP H10250058A
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JP
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recording
carriage
ink
ink jet
units
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JP8329797A
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Masahiko Ogawa
正彦 小川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の記録ヘッドにより重打ちして記録するに
際し、各記録ヘッドからのインク滴の着弾位置の精度を
高め、高解像度でドットずれのない高画質な画像を得
る。 【構成】複数の記録ヘッド1のインク吐出部の配列間隔
dが、キャリッジの速度変動周期Tにおける移動距離S
の略整数倍、キャリッジ送りプーリ2が1回転する間に
キャリッジ10が移動する距離S1 の略整数倍、あるい
はキャリッジ送りプーリモータ3が極から極まで回転す
る間にキャリッジが移動する距離S2 の略整数倍である
関係にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録手段から被記録
材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記
録媒体)に画像(文字や記号等を含む)を記録していく
ように構成されている。前記記録装置は、記録方式によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、
レーザービーム式等に分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査しながら記録するシリアル型の記録装
置においては、被記録材を所定の記録位置にセットした
後、被記録材に沿って移動する記録手段による記録動作
と記録手段の移動方向と交叉する方向に被記録材を紙送
りする搬送動作とを組合せることにより、被記録材の所
望範囲にわたる記録が行われる。
【0004】一方、被記録材を搬送方向に送る副走査の
みで記録するライン型の記録装置においては、被記録材
を所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を
連続的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を
行ない、被記録材の所望範囲にわたる記録が行われる。
【0005】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少
なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記
録するのが容易であるなどの利点を有している。中で
も、紙幅方向に多数の吐出口を配列したフルマルチタイ
プの記録手段を用いるライン型のものは、記録の一層の
高速化が可能である。
【0006】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。一
方、被記録材(記録媒体)の材質に対する要求も様々な
ものがあり、近年では、通常の被記録材である紙や樹脂
薄板(OHP等)などの他に、薄紙や加工紙(ファイリ
ング用のバンチ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状
の紙など)なども使用されている。
【0007】色彩の異なる複数色のインクを用いて記録
するカラー用、同一色彩で濃度の異なる複数のインクを
用いて記録する階調記録用、あるいはこれらを組み合わ
せて記録するシリアル式のインクジェット記録装置にお
いては、一般に、被記録材に対して相対移動するキャリ
ッジに複数個の記録手段をキャリッジ移動方向に配列し
て搭載する構成が採られている。また、このようなシリ
アル式の記録装置では、前記キャリッジの駆動系とし
て、キャリッジ送りモータ(例えば、DCモータやステ
ッピングモータなど)の出力軸に設けられたキャリッジ
送りプーリとその反対側に配設されたアイドラプーリと
を周回して張設されたキャリッジ送りベルト(例えば、
歯付きベルト=タイミングベルト)の一部にキャリッジ
を結合する構成のものが使用されている。
【0008】そして、カラー記録のようにキャリッジ移
動方向に配列された複数色のインクを重ね打ちして記録
するインクジェット記録装置では、使用する記録手段
(又はインク吐出部)によりインク吐出タイミング(=
キャリッジの位置)が異なるため、各インク吐出部の間
隔のバラツキやキャリッジの移動速度変動などに起因し
て被記録材上の各インクの液滴の着弾位置にずれが生
じ、色ずれ等により画質が低下してしまうことがある。
そのため、複数の記録手段で記録する場合には、各記録
手段の間隔やキャリッジの移動速度に対する十分な配慮
が不可欠である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット記録装置では近年ますます高画質高解像度の複
雑な画像形成が求められているため、例えば、シアン、
マゼンタ、イエロー及びブラックの複数色のインク吐出
部(又は記録手段)を有する記録装置では、ドット径が
ますます小さくなってなることからも、吐出タイミング
を適正に制御したとしても被記録材上の同じ位置に精確
に重ね打ちすることが困難となり、色ずれ(ドットず
れ)を防止して画質向上を図ることが強く要請されてい
る。さらに、画質向上の点は、キャリッジの移動に速度
変動があることからも、従来技術では非常に困難であっ
た。
【0010】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、キャリッジ移動方
向に配列された複数の記録手段を用いて記録するに際
し、各記録手段から異なるタイミングで吐出されるイン
ク滴の着弾位置の精度を高めることができ、各記録手段
で形成されるドット位置ずれを防止してより高解像度の
高画質な画像を記録することが可能なインクジェット記
録装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被記
録材に対して相対移動するキャリッジに複数の記録手段
をキャリッジ移動方向に配列し、各記録手段からインク
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置におい
て、前記複数の記録手段のインク吐出部の配列間隔が、
キャリッジの移動速度変動周期における移動距離の略整
数倍である構成とすることにより、上記目的を達成する
ものである。
【0012】請求項2の発明は、被記録材に対して相対
移動するキャリッジに複数の記録手段をキャリッジ移動
方向に配列し、各記録手段からインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置において、前記複数の記録
手段のインク吐出部の配列間隔が、キャリッジ送りプー
リが1回転する間にキャリッジが移動する距離の略整数
倍である構成とすることにより、上記目的を達成するも
のである。
【0013】請求項3の発明は、被記録材に対して相対
移動するキャリッジに複数の記録手段をキャリッジ移動
方向に配列し、各記録手段からインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置において、前記複数の記録
手段のインク吐出部の配列間隔が、キャリッジ送りプー
リを駆動するモータが極から極まで回転する間にキャリ
ッジが移動する距離の略整数倍である構成とすることに
より、上記目的を達成するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明を適用したインクジェ
ット記録装置の一実施例の要部を示す模式的斜視図であ
る。図1において、キャリッジ10には複数(図示の例
では4個)の記録手段1Bk、1C、1M、1Yから成
るた複数の記録手段(記録ヘッド)1が搭載されてお
り、キャリッジ10は装置本体に左右方向に設置された
ガイドレール11に沿って移動可能に案内支持されてい
る。これらの記録手段1Bk〜1Yはキャリッジ移動方
向に配列されており、カラー記録装置の場合、例えば、
前記記録手段1Bk、1C、1M及び1Yはそれぞれブ
ラック、シアン、マゼンタ及びイエローのインクで記録
するように構成される。なお、これらの記録手段の任意
の一つ又は全部を指す場合は、単に記録手段1又は記録
ヘッド1と称する。
【0015】図1において、2はキャリッジ送りプー
リ、3はキャリッジ送りモータ、4はキャリッジ送りベ
ルト、5は記録紙やプラスチック薄板等の被記録材(記
録媒体)、6はアイドラプーリ、7は装置本体に左右方
向に設けられたエンコーダ用プレート、8はキャリッジ
10に設けられた位置検出部である。前記2はキャリッ
ジ送りプーリ2は前記キャリッジ送りモータ3の出力軸
に取り付けられている。前記キャリッジ送りベルト4
は、例えば歯付きベルト(=タイミングベルト)であ
り、その一部でキャリッジ10に結合されるとともに、
前記キャリッジ送りプーリ2及びその反対側に配設され
た前記アイドラプーリ6の回りを周回して張設されてい
る。
【0016】前記キャリッジ送りモータ3としてはDC
モータ又はステッピングモータ等が使用され、前記キャ
リッジ10及び記録手段1は、前記モータ3の正逆回転
を制御することによりベルト4を介して駆動され、前記
ガイドレール11に沿って両矢視P方向に往復移動(主
走査)する。前記エンコーダ用プレート7及び位置検出
部8はキャリッジ10の移動による記録手段1の主走査
(記録位置や送り変動など)を測定するためのものであ
る。
【0017】以上の記録装置では、キャリッジ10の移
動(又は位置)に同期し且つ記録データに基づいて各記
録手段1を駆動することにより、所定の記録手段1から
被記録材5へインクを吐出して記録が行われる。1ライ
ン分の記録が終了すると、被記録材5を所定量(ピッ
チ)だけ紙送りし、次のラインの対応位置にセットした
後に次のラインの記録を開始する。以下これらの記録及
び紙送りを繰り返し実行することにより、被記録材5の
所望範囲に記録が行われる。
【0018】前記記録手段(記録ヘッド)1は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド1は、
前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
り生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記
録を行なうものである。
【0019】図2は、記録手段(記録ヘッド)1のイン
ク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。図2
において、被記録材5と所定の隙間(例えば、約0.3
〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口面81に
は、所定のピッチで複数の吐出口82が形成され、共通
液室83と各吐出口82とを連通する各液路84の壁面
に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電
気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設されている。
記録ヘッド1は、前記吐出口82がキャリッジ10の移
動方向(主走査方向)と交叉する方向に並ぶような位置
関係で、該キャリッジ10に搭載されている。こうし
て、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱
変換体85を駆動(通電)して、液路84内のインクを
膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口82
からインクを吐出させる記録手段(記録ヘッド)1が構
成されている。
【0020】そこで、前記キャリッジ10における前記
複数(4個)の記録手段1のインク吐出部(吐出口82
の列)の配列間隔dは、該キャリッジ10の速度変動周
期Tにおける該キャリッジの移動距離Sの略整数倍(N
倍)の関係になっている。また、別の実施態様において
は、前記キャリッジ10における前記複数の記録手段1
のインク吐出部の配列間隔dは、前記キャリッジ送りプ
ーリ2が1回転する間にキャリッジ10が移動する距離
1 の略整数倍(N1 倍)の関係になっている。さらに
別の実施態様においては、前記キャリッジ10における
前記複数の記録手段1のインク吐出部の配列間隔dは、
前記キャリッジ送りプーリ2を駆動するモータ(キャリ
ッジ送りモータ)3が極から極まで回転する間にキャリ
ッジ10が移動する距離S2 の略整数倍(N2 倍)の関
係になっている。
【0021】図3はキャリッジ送りモータ3を作動させ
てキャリッジ10を移動させる際の該キャリッジの移動
速度vの速度変動が時間tによって変化する状態(速度
変動波形9)を示すグラフである。このキャリッジ10
の速度変動波形9は、キャリッジ10の移動中に前記エ
ンコーダ検出部8の出力を検波して得られるものであ
る。図3において、速度変動波形9は、キャリッジ送り
プーリ2の偏芯等に起因して該プーリ2の1回転を周期
(T1 )として発生する変動、あるいは、キャリッジ送
りモータ3が極から極までの回転を周期(T2 )として
発生する変動などによって発生するものである。
【0022】キャリッジ送りモータ3には、一般に、m
を整数として2m個の磁極が設けられており、該モータ
3が1回転する間にキャリッジ10には2m回の速度変
動が発生する。このように、キャリッジ10の速度変動
周期Tは、前記キャリッジ送りプーリ2の偏芯等に起因
する場合は該プーリ2が1回転する時間(=前記周期T
1 )になり、前記キャリッジ送りモータ3の磁極等に起
因する場合は該モータ3の極数を2mとすると該モータ
3が1/2m回転する時間(=前記周期T2 )になる。
このように、図3中の速度変動周期Tは、プーリ2に起
因する変動周期T1 及びモータ3自身に起因する変動周
期T2 のいずれかに該当するものであり、発生原因によ
って異なる値を取るものである。従って、変動周期Tに
おける記録手段1の移動距離Sも、プーリ2に起因する
移動距離S1 及びモータ3自身に起因する移動距離S2
のいずれかに該当するものであり、発生原因によって異
なる値を取り得るものである。
【0023】記録手段の間隔dと各記録手段による着弾
ドット位置との関係は以下に説明する通りである。ここ
で、各記録手段(記録ヘッド)1のインク吐出部の間隔
をdとし、キャリッジ10の速度変動周期Tの間に該キ
ャリッジが移動する距離をSとし、同一場所にドットを
記録する各記録手段1の記録タイミング(吐出タイミン
グ)の差を一定時間tとし、キャリッジ10の移動速度
をvとする。そこで、キャリッジ10の移動に速度変動
がない場合(略理想的な一定速度の場合)には、前記一
定時間tごとに各記録手段1が記録するとすれば、d=
(v×t)となり、各記録手段1からのインク滴着弾点
は同じ位置となり、着弾ずれ(位置ずれ)は生じない。
図4はこの着弾ずれのないドット50を示す模式図であ
る。
【0024】しかし、実際のインクジェット記録装置で
は、前述したような原因によって、小さい値ではあって
もキャリッジの移動に速度変動が発生する。そこで、図
3に示すようにキャリッジ10の速度変動の片側最大変
動幅をΔvとし、速度変動周期Tに対する各記録ヘッド
1の記録タイミングをランダムに設定する場合には、ド
ットの着弾ずれ(位置ずれ)の最大量をΔdとすると、
Δd=2×Δv×tになる。すなわち、2×Δv×tま
でのドットずれが生じ得る。
【0025】ここで、記録ヘッド1間の記録タイミング
の時間差tが偶然に速度変動周期Tの3/4である場合
を考察する。図6はキャリッジの速度変動波形9上にお
ける各記録手段1Bk、1C、1M、1Yの記録タイミ
ングを例示するグラフであり、図5は図6のタイミング
で記録するときのドットずれを例示する模式図である。
図6において、速度変動波形9上の速度変動最大の時点
Aで第1の記録ヘッド1Bkが記録し、その着弾ドット
を図5中の51とすると、次の第2の記録ヘッド1Cは
周期Tの3/4の時間後に記録するので、その記録タイ
ミングは速度変動波形9上の「B」部分になる。この第
2の記録ヘッドによる着弾ドットは図5中のドット51
に対してΔd/2の位置ずれが生じ、図5中の着弾ドッ
ト52で表すことができる。
【0026】さらに、第3の記録ヘッド1Mは第2の記
録ヘッド1Cより周期Tの3/4の時間後に記録するの
で、その記録タイミングは速度変動波形9上の「C」部
分になる。この第3の記録ヘッドによる着弾ドットの位
置ずれは前記「A」部分のドット(図5中の51)に対
して最大のΔdとなり、図5中の着弾ドット53で表す
ことができる。さらに、第4の記録ヘッド1Yは第3の
記録ヘッド1Mより周期Tの3/4の時間後に記録する
ので、その記録タイミングは速度変動波形9上の「D」
部分になる。この「D」部分の速度変動は前記「B」部
分と同じであり、従って第4の記録ヘッドによる着弾ド
ットの位置は第2の記録ヘッド1Cによる位置と同じに
なり、図5中のドット52と一致する。
【0027】例えば、各記録手段1のインク吐出部の間
隔と速度変動周期Tの間のキャリッジ10の移動距離S
を等しくした場合(N=1、つまり1倍の場合)には、
第1の記録手段で記録した後、第2の記録ヘッドが距離
Sだけ移動したとき、すなわち時間Tだけ経過した時点
で記録すれば、第1及び第2の記録手段の記録位置(着
弾ドット位置)を同じにすることができる。
【0028】その後さらに時間Tが経過すると第3の記
録手段が距離2Sだけ移動し、そこで記録すると、その
記録位置(着弾ドット位置)は第1及び第2の記録手段
による記録位置と同じ位置になる。同様に、さらに時間
Tが経過した時点で第4の記録手段によって記録すれ
ば、第1、第2、第3及び第4の記録手段による記録位
置(着弾ドット位置)を全て同じ位置にすることができ
る。前述の図4の着弾ドット50は、このような条件の
もとで形成された位置ずれのないドットを例示するもの
である。すなわち、第1〜第4の記録手段による着弾ド
ットを全て同じ位置50に重なることになり、位置ずれ
(色ずれ)のない高画質の記録画像が得られる。
【0029】以上のことは、図3の速度変動波形9の最
大変動の位置aで記録しても、次の記録ヘッドによる記
録タイミングが変動周期T又はその整数倍の時間経過
後、すなわち図3中の他の最大変動の位置a´であれ
ば、図4に示すような位置ずれのない着弾ドット50が
形成されることを示している。さらに、同様に、変動速
度波形9上のどの位置、例えば図3中に示す他の位置
b、c、eでも、変動周期T経過後には記録手段1が距
離S(この例では記録手段1間の距離dが1変動周期の
移動距離Sと同じであり、d=1×Sである)だけ移動
し、それぞれの位置b、c、eから同じ速度変動の位置
b´、c´、e´で記録することになり、図4に示すよ
うな位置ずれのない着弾ドット50を形成することがで
きる。
【0030】また、各記録手段1の間隔dが周期Tの間
のキャリッジ移動距離SのN倍(Nは1以上の整数)で
あれば、同様に着弾ドット位置が同じとなり、位置ずれ
のないドットで高画質の記録を行うことができる。逆
に、記録手段1の速度変動周期Tにおける移動量Sを記
録手段の間隔dの1/N(Nは1以上の整数)にして
も、前述と同様のことになる。
【0031】なお、以上の実施例では、キャリッジ送り
モータ3の出力軸に直接的にキャリッジ送りプーリ2を
取り付ける場合を例示したが、このプーリは減速機構等
を介して間接的に結合してもよい。また、本発明は、記
録手段(記録ヘッド)1がインク吐出部とインク貯留部
を一体化した交換可能なヘッドカートリッジである場
合、インク吐出部とインク貯留部を別体としてこれらを
チューブで接続するものなど、記録手段及びインク貯留
部の形態に関係なく同様に適用でき、同様の効果を奏す
るものである。
【0032】また、前述の実施例では色彩の異なるイン
クを用いる4個の記録ヘッドで記録するカラー記録の場
合を例示したが、本発明は同一色彩で濃淡の異なるイン
クを用いる記録ヘッドで記録する階調記録の場合、ある
いはカラー記録と階調記録を組み合わせる場合など、複
数の記録ヘッドを有する記録装置であれば、同様に適用
でき、同様の効果を奏するものである。
【0033】さらに、本発明は、インクジェット記録装
置であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等
を用いる記録ヘッドを使用するものに適用できるが、中
でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の
記録ヘッドを使用する画像形成装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高
密度化、高精細化が達成できるからである。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、被記録材に対して相対移動するキャ
リッジに複数の記録手段をキャリッジ移動方向に配列
し、各記録手段からインクを吐出して記録を行うインク
ジェット記録装置において、前記複数の記録手段のイン
ク吐出部の配列間隔が、キャリッジの移動速度変動周期
における移動距離の略整数倍である構成としたので、複
数の記録手段から異なるタイミングで吐出されるインク
滴の着弾位置の精度を高めることができ、各記録手段で
形成されるドット位置ずれを防止してより高解像度の高
画質な画像を記録することが可能なインクジェット記録
装置が提供される。
【0035】請求項2の発明によれば、被記録材に対し
て相対移動するキャリッジに複数の記録手段をキャリッ
ジ移動方向に配列し、各記録手段からインクを吐出して
記録を行うインクジェット記録装置において、前記複数
の記録手段のインク吐出部の配列間隔が、キャリッジ送
りプーリが1回転する間にキャリッジが移動する距離の
略整数倍である構成としたので、複数の記録手段から異
なるタイミングで吐出されるインク滴の着弾位置の精度
を高めることができ、各記録手段で形成されるドット位
置ずれを防止してより高解像度の高画質な画像を記録す
ることが可能なインクジェット記録装置が提供される。
【0036】請求項3の発明によれば、被記録材に対し
て相対移動するキャリッジに複数の記録手段をキャリッ
ジ移動方向に配列し、各記録手段からインクを吐出して
記録を行うインクジェット記録装置において、前記複数
の記録手段のインク吐出部の配列間隔が、キャリッジ送
りプーリを駆動するモータが極から極まで回転する間に
キャリッジが移動する距離の略整数倍である構成とした
ので、複数の記録手段から異なるタイミングで吐出され
るインク滴の着弾位置の精度を高めることができ、各記
録手段で形成されるドット位置ずれを防止してより高解
像度の高画質な画像を記録することが可能なインクジェ
ット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の要部を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】キャリッジの速度変動波形を例示するグラフで
ある。
【図4】着弾ずれのない重打ちドットを示す模式図であ
る。
【図5】図6のタイミングで重打ちするときのドットず
れを例示する模式図である。
【図6】図3の速度変動波形上の各記録手段の記録タイ
ミングを例示するグラフである。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 キャリッジ送りプーリ 3 キャリッジ送りモータ 4 キャリッジ送りベルト 5 被記録材(記録紙等) 6 アイドラプーリ 7 エンコーダ用プレート 8 位置検出部 9 キャリッジの速度変動波形 10 キャリッジ 11 ガイドレール 81 吐出口面 82 吐出口 83 共通液室 84 液路 85 電気熱変換体 d 記録手段の配列間隔 v キャリッジ移動速度 T キャリッジの速度変動周期 S 周期T間の移動距離

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材に対して相対移動するキャリ
    ッジに複数の記録手段をキャリッジ移動方向に配列し、
    各記録手段からインクを吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録装置において、前記複数の記録手段のインク吐
    出部の配列間隔が、キャリッジの移動速度変動周期にお
    ける移動距離の略整数倍であることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 被記録材に対して相対移動するキャリ
    ッジに複数の記録手段をキャリッジ移動方向に配列し、
    各記録手段からインクを吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録装置において、前記複数の記録手段のインク吐
    出部の配列間隔が、キャリッジ送りプーリが1回転する
    間にキャリッジが移動する距離の略整数倍であることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 被記録材に対して相対移動するキャリ
    ッジに複数の記録手段をキャリッジ移動方向に配列し、
    各記録手段からインクを吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録装置において、前記複数の記録手段のインク吐
    出部の配列間隔が、キャリッジ送りプーリを駆動するモ
    ータが極から極まで回転する間にキャリッジが移動する
    距離の略整数倍であることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段がインクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録手段であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が前記電気熱変換体が発
    生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用
    して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請
    求項4に記載のインクジェット記録装置。
JP8329797A 1997-03-17 1997-03-17 インクジェット記録装置 Pending JPH10250058A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715856B2 (en) 2001-09-03 2004-04-06 Olympus Optical Co., Ltd. Image-recording apparatus
JP2009034839A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、着弾位置ずれ補正方法
JP2015123722A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 株式会社Screenホールディングス 記録装置および記録ヘッド制御方法

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