JP2001162912A - 画像ずれ補正方法および画像形成装置 - Google Patents

画像ずれ補正方法および画像形成装置

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JP2001162912A
JP2001162912A JP35127099A JP35127099A JP2001162912A JP 2001162912 A JP2001162912 A JP 2001162912A JP 35127099 A JP35127099 A JP 35127099A JP 35127099 A JP35127099 A JP 35127099A JP 2001162912 A JP2001162912 A JP 2001162912A
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JP35127099A
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English (en)
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Yukihisa Koizumi
幸久 小泉
Yutaka Mori
豊 森
Koichi Saito
孝一 斉藤
Akira Ogita
明 荻田
Kazuhiro Tazaki
一広 田崎
Shinji Tabata
伸司 田端
Naoaki Ino
直亮 井野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで自動的にプリントエレメントの画
像ずれを調整する。 【解決手段】 1回目の走査により、プリントエレメン
トのノズルを重複させた側を含むノズル部22、および
ノズル部24で印字する(微小幅印字)。このとき、紙
送り方向Xの上流側に位置するプリントエレメント14
aでの1回の走査中の印字は、同一のノズルを使用して
おこない、紙送り方向Xの下流側に位置するプリントエ
レメント14bでの印字は、1回の走査で印字される主
走査方向Yをいくつかのブロックに分け、1ブロック毎
に印字するノズル位置を紙送り方向Xの下流側に所定量
スライドさせて行う。次に最大印字ずれ幅の倍の量26
だけ紙送りし(倍ピッチ紙送り)、前記と同様にプリン
トエレメント14a、14bで印字を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像ずれ補正方法
および画像形成装置に係り、より詳細には、複数のプリ
ントエレメントを搭載したプリンターで、該複数のプリ
ントエレメント間の印字位置ずれによる画像ずれを補正
する機能を有する画像形成装置、および該画像ずれの補
正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタの印字位置ずれの補
正方法として、実際にプリンタで印字を行い、その印字
結果を用いて、記録紙外形と印字位置のずれ、色間印字
ずれをオフセット補正し高画質プリントを得る方法が知
られている。
【0003】例えば、USP4675696(特公平4
−9676号公報、特公平4−015098号公報、特
開昭57−567402号公報)では、複数のプリント
エレメントを主走査方向に配置してカラーヘッドを構成
するプリンタにおいて、実際に印字ずれを検出するテス
トパターンを印字して、そのテストパターンから印字ず
れ量を光学的に読み取り、その結果に基いて印字ずれを
補正する方法が開示されている。
【0004】ここでプリントエレメントの定義を行う。
通常プリントヘッドとは色々な形態をさしている。例え
ば複数のノズルが一つの基板に形成されたものをヘッド
と読んだり、そのヘッドを複数個組立てカラー化したも
のや同じ色のヘッドを複数組み立てた総合的形態をヘッ
ドと呼んだりしている。ここでは複数のノズル又は噴射
素子が一つの基板に形成された最小単位の基本ヘッドを
プリントエレメントと呼ぶ。
【0005】また、別の例、特許2623722号で
は、カラープリンタにおいて各色のプリントエレメント
毎に予め定めた補正をおこないモアレ縞を防止する方法
が開示されている。
【0006】さらに、USP4878063では、基準
となる線に対応させてN+1stepずらした線を並置
したパターンを印字し、一番一致した状態を選択するこ
とで印字ずれを補正する方法が開示されている。
【0007】また、特許2695532号では、紙端と
印字との距離を測定することにより印字ずれ量を検出し
て補正する方法が開示されている。
【0008】また、USP5250956,USP52
89208,USP5297017,USP56443
44では、印字した線の位置を4ブロックセンサーで光
学的に読み取り、この読み取り位置に基いて補正する方
法が、さらにUSP5451990,USP56003
50では、Bars状の印字パターンを位相板光センサ
ー方式で読み取り、この読み取り位置に基いて補正する
方法が開示されている。
【0009】また現在市販されているインクジェットプ
リンター取り扱い説明書にも、印字ずれの補正方法が、
ヘッドアライメント補正機能として記述されている。例
えばヘッド印字位置ずれを検出するためのパターンを紙
に印字し、ユ―ザーが印刷されたパターンの中から最適
パターンの記号をパソコンに入力してオフセット調整を
行う方法が示されている。
【0010】また、印字ずれを濃度に変換するパターン
を使って、安価な濃度センサーで自動的に最適オフセッ
ト値を検出して調整する方法が知られているが、この方
法について図17を参照して説明する。図17には、紙
送り方向Xに全て重なるようノズルが配列された黒色用
のプリントエレメント200aと、黄色(Y)赤色
(M)青色(C)のノズルが一体となったカラー用のプ
リントエレメント200bとを、主走査方向Yに重ねて
配置されている構成のプリンターにおいて、印字ずれを
濃度に変換する濃度パターン202が示されている。こ
の濃度パターン202は、両プリントエレメントにより
紙送りせずに1スキャンで記録される。黒の印字ライン
204はプリントエレメント200aの中の選択された
ノズルで隙間をあけて4本印字され、M色の印字ライン
206は黒の印字ラインの空いた隙間を埋めるように3
ライン印字する。このとき主走査方向においてM色は順
次1解像度ピッチ分(符号208)シフトさせながら、
ブロック210a,b,c,d,e(ここでは簡略の為
ブロックを少なくしたが、実際には必要なブロック数を
印字する)と順に印字を行なう。印字に使用したノズル
の位置は当然わかっているので、印刷されたブロック中
で平均濃度が一番高いところを検出することで1ピッチ
単位の分解能で印字位置ずれ量を検出できる。安価な濃
度センサーは数mm幅の領域の光学的濃度を検出するよ
うになっているが、この場合1スキャンでの印字幅は数
mm、各ブロックの長さもそれ以上あるため、LEDの
光212を紙面に当てて反射してきた光量のブロック間
差を十分識別できる。この方法に依れば印字を拡大して
検出するような高価な光学系(レンズ)などを必要とせ
ず安価なセンサーで検出できるというメリットがある。
カラー用のプリントエレメント200bは一つの基板に
多数個ノズルを一体的に配置したものでYMC間の位置
精度はミクロン単位の精度で作製されているため、M色
のずれと同じ量Y色およびC色も補正すればよいことに
なる。したがって、このカラー用のプリントエレメント
200bは一つのプリントエレメントとして扱い調整す
るのが適当である。
【0011】上記では、紙送り方向つまりノズル配列方
向の印字ずれ量を検出するための濃度パターンについて
説明した。補正は使用するノズルを選択することで行わ
れる。一方プリントエレメントスキャン方向の印字ずれ
量の検出は、濃度パターンを90度変換したものを使っ
て同様に行うことができる。この方向の補正は印字の時
間的タイミングによって調整される。
【0012】一方、インクジェットプリンタに於いて、
プリントエレメント内のノズル配列方向が紙送り方向に
配列されていて且つ、そのプリントエレメントを複数有
し、この複数のプリントエレメントを紙送り方向にずら
せて配置した構成のものは、異なる色のプリントエレメ
ントを並べてカラーヘッドを構成したものと、同じ色の
プリントエレメントを並べたもので高速印字を狙いとし
たものの2種類に大きく分類できる。
【0013】前者のカラーヘッドを構成したプリントエ
レメントは、例えば USP4540996(特開昭5
8−194540号公報、特開昭58−194544号
公報)で、ノズルを色間で紙送り方向にずらして印字す
ることで色重ね時間を長くとり、にじみ防止をしたり、
特開昭56−139971号公報、USP556816
8(特開平2―233260号公報)で、紙送り方向に
各色のノズルをずらすことで紙送りによる画像繋ぎめを
色間でばらけるようにして高画質を得ようとしている。
【0014】また、後者の同じ色のプリントエレメント
を並べたもので高速印字を狙いとしたものとして、例え
ばUSP5488397(特開平5−238072号公
報)は、脱着自在なヘッドを紙送り方向に並べて配置
し、キャリッジの1スキャンで印字幅を大きくする構成
になっている。このような構成のヘッドを有するプリン
タにおける印字位置の調整は、関連する特許USP52
41325(特開平5−220951号公報)に記載さ
れているが、印字した線の位置を4ブロックセンサーで
光学的に読み取り、この読み取り結果に応じて補正して
いる。
【0015】このように、紙送り方向に同じ色のプリン
トエレメントを複数配置した構成のプリントヘッドによ
れば、印字スピードを上げることができるが、プリント
エレメントを紙送り方向に複数並べて印字スピードを高
速化する方法は、長尺のプリントエレメントを別途開発
するより投資が少なく、歩留まりも高く、低コストで簡
易に構成できるというメリットがある。また並べるプリ
ントエレメント数を変える事により様々な商品を簡単に
設計できるというメリットもある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、プリン
トエレメントを紙送り方向に複数並べるという構成につ
いて、高精度に組立てるには、ノズルを画像処理しアラ
イメントすることが必要になるので製造コストが高くな
る。一般に最近のプリンターでは印字ずれ量として解像
度の半分以下、つまり20〜10μmレベルが要求され
るため、この精度に組み立てるためには高精度組立技術
を必要とする。またノズルを高精度に組み立てたとして
も、ヘッドハウジングの形状が経時変化したり、ヘッド
を搭載するロックの力で変形したりして精度が低下して
しまう。またインク滴噴射方向、インク滴噴射速度も印
字ずれ位置に関係するため、一般にノズルを合せただけ
では高画質が得られない。そこで、このようなプリント
エレメントの構成を有するプリンタにおいても、従来の
ように印字ずれテストパターンを印字してずれ量を検出
し、ソフト的に印字を補正する方法があれば便利であ
り、簡易な方法で高画質を得ることができる。
【0017】この方法では、印字ずれテストパターンを
印字して、目視による印字パターンを使って、プリント
エレメント構成の印字ずれを補正することは可能であ
る。しかし、ユーザーによる補正の負担を軽減し、かつ
安価な光学的濃度センサーを使ってプリントエレメント
間の印字ずれを自動補正する場合には、次のような問題
が生じる。
【0018】一般に、複数のプリントエレメントを紙送
り方向に配置した構成のプリントヘッドにおいては、図
18に示すように、複数のプリントエレメントは、印字
ずれを補正するために必要な量だけノズルを重ねて配置
する。このノズルの重なり部分は高速印字の観点から必
要最低限にするため通常数ピッチ分、寸法にして数百μ
mの重なりとなる。したがって、安価な光学的濃度セン
サーでも読み取り可能な、数mm幅の印字ずれ補正濃度
テストパターンを作成する場合には、紙を数mm以上送
って印字を重ね、数mmの濃度テストパターンを形成す
る必要がある。すなわち、図18に示すように、プリン
トエレメントBK1で1スキャンしたのちに(図18
(a))、Lmmだけ紙送りをして(図18(b))、
プリントエレメントBK2で先の印字に重ねて印字をお
こない、印字ずれ濃度テストパターン230を形成する
(図18(c))。しかしこの方法で印字ずれ濃度テス
トパターン230を形成すると、紙送り量の誤差として
の紙送りずれ誤差232も含んだ印字ずれ濃度テストパ
ターンが形成されることになり、この印字ずれ濃度テス
トパターン230に基いてプリントエレメントの位置を
補正したのでは、純粋にプリントエレメントの印字ずれ
量のみを補正する高精度なヘッド印字ずれ補正を行うこ
とができない。すなわち、実際に同じ色の印字を行う時
には、紙送りをしない状態で一括印字をするので、図1
8(d)に示すように、プリントエレメントBK1とプ
リントエレメントBK2の印字部分の間には、紙送りず
れ誤差分234の間隔が生じて、画像上すじ(紙送り方
向)や段差ずれ(スキャン方向)となって現れ、高画質
が得られないといった不都合が生じる。
【0019】また紙送り誤差を含めないようにしようと
して、紙を送らないでプリントエレメント間の印字を重
ねようとしても、プリントエレメントBK1とプリント
エレメントBK2のノズル重なり部分は、前述したよう
に、高速印字の観点から必要最低限にするため通常数ピ
ッチ分、寸法にして数百μmの重なりであるため、図1
9に示すようにパターン領域幅が小さく(数百μm程
度)、数mm領域を照射検出してしまう安価な濃度セン
サーは使えないという課題があった。
【0020】さらに、他の課題としては、一度印字ずれ
を補正した後でも環境温度の変化に伴う機械構成部品の
伸縮による印字アライメントずれが発生しこれに対処す
る必要があった。なお、前述した紙送り方向に複数のプ
リントエレメントを配置した構成のヘッドでの温度変化
によるノズル位置変化を測定したところ、30℃の温度
差で最大約60μmのずれがあった。このずれは、ほぼ
プリントエレメントを保持するHousing材料の熱
線膨張係数と同じであった。
【0021】本発明は、上記問題点を解消するために成
されたものであり、低コストで自動的にプリントエレメ
ントの画像ずれを補正する画像形成装置および画像ずれ
補正方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、請求項1のように、各々所定方向に並ん
で配置された複数の印字手段で構成されかつ前記所定方
向と交差する方向に配置された複数の記録手段を備え、
該複数の記録手段の隣接する記録手段の前記所定方向に
おける印字手段配置位置の一部が重複する画像形成装置
において、該隣接する記録手段各々により形成される画
像同士の画像ずれを補正する画像ずれ補正方法であっ
て、前記隣接する2つの記録手段の一方の記録手段の前
記重複した印字手段で前記記録媒体に印字するととも
に、他方の記録手段の前記重複した印字手段で所定量ず
つ印字位置をシフトさせて前記記録媒体に印字する第1
のステップと、前記記録媒体を前記所定方向に搬送量誤
差の影響を受けない予め定められた幅搬送する第2のス
テップと、前記第1のステップおよび前記第2のステッ
プを順に繰り返すことにより隣接する記録手段各々によ
り形成される画像同士の画像ずれを検出するパターンを
形成する第3のステップと、前記パターンに基いて、前
記画像ずれを補正する第4のステップと、を含んでい
る。
【0023】本発明に依れば、画像ずれを検出するパタ
ーンを形成する際に、搬送量誤差の影響を受けない幅だ
け記録媒体の搬送を行うので、形成されたパターンは搬
送誤差をほとんど含まず、印字手段位置のずれによる画
像ずれ量のみを含んだものとなる。従って、前記形成さ
れたパターンに基いて画像ずれを補正することにより、
印字手段位置ずれのみを含む正確な画像ずれの補正を行
うことができる。
【0024】また、本発明は請求項2のように、前記パ
ターンを、隣接する記録手段各々により形成される画像
同士の画像ずれが前記一方の記録手段により形成される
線と前記他方の記録手段により形成される線との間隔に
反映される線パターンとすることもでき、請求項3のよ
うに、前記パターンを、隣接する記録手段各々により形
成される画像同士の画像ずれが画像濃度に反映される濃
度パターンとすることもできる。
【0025】また、本発明は請求項4のように、前記第
1のステップで印字する際には、前記記録媒体と前記記
録手段とを前記所定方向と交差する方向に相対的に移動
させ、前記他方の記録手段での印字位置のシフト方向を
前記記録媒体と前記記録手段とを相対的に移動させる方
向にする場合には、前記記録媒体の前記所定方向への搬
送幅は、前記記録手段での印字幅と同じ量とするのが好
ましい。
【0026】さらに、請求項5のように、前記画像ずれ
の補正は、前記記録手段の印字タイミングを変更するこ
とにより行うことができる。
【0027】また、本発明は請求項6のように、前記他
方の記録手段での印字位置のシフト方向を前記所定方向
とする場合には、前記記録媒体の前記所定方向への搬送
幅は、前記記録手段での印字幅の2倍とするのが好まし
い。
【0028】また、請求項7のように、前記画像ずれの
補正は、前記複数の印字手段中で使用する印字手段を変
更することにより行うことができる。
【0029】さらに、本発明は請求項9のように、各々
所定方向に並んで配置された複数の印字手段で構成され
かつ前記所定方向と交差する方向に配置された複数の記
録手段を備え、該複数の記録手段の隣接する記録手段の
前記所定方向における印字手段配置位置の一部が重複す
る画像形成装置において、記録媒体を前記所定方向に搬
送量誤差の影響を受けない予め定められた幅搬送する搬
送手段と、前記隣接する2つの記録手段の一方の記録手
段の前記重複した印字手段で前記記録媒体に印字すると
ともに、他方の記録手段の前記重複した印字手段で所定
量ずつ印字位置をシフトさせて前記記録媒体に印字し、
前記記録媒体を前記搬送手段で搬送し、前記一方および
他方の記録手段での印字と前記搬送を順次繰り返すこと
により隣接する記録手段各々により形成される画像同士
の画像ずれが画像濃度に反映される濃度パターンを形成
するように、前記移動手段および前記記録手段を制御す
る制御手段と、前記濃度パターンの画像濃度を読取る読
取り手段と、前記濃度パターンを読取った結果に基いて
画像ずれを補正する補正手段と、を含んで構成すること
もできる。
【0030】請求項9記載の発明に依れば、画像ずれが
画像濃度に反映される濃度パターンを形成し、この濃度
パターンの画像濃度を読取り手段により読取り、読取っ
た結果に基いて画像ずれを補正するので、自動的に画像
ずれの補正を行うことができる。
【0031】また、請求項8のように、本発明に係る画
像ずれ補正方法は、画像ずれ補正時における記録手段内
の補正時温度を記憶し、画像形成実行時における記録手
段内の実行時温度を検出し、前記補正時温度と実行時温
度との温度差が所定値以上ある場合に画像ずれ補正を行
うこともでき、本発明に係る画像形成装置は、請求項1
0のように、画像ずれ補正時における記録手段内の補正
時温度を記憶する記憶手段と、画像形成実行時における
記録手段内の実行時温度を検出する検出手段と、を備
え、前記制御手段は前記補正時温度と実行時温度との温
度差が所定値以上ある場合に画像ずれ補正を行うことを
特徴とすることもできる。請求項8または請求項10記
載の発明に依れば、温度差が所定値以上あり、画像ずれ
量が大きくなった場合に画像ずれ補正を行うので、効率
良く画像ずれ補正を行うことができる。
【0032】また、本発明に係る画像ずれ補正方法は、
請求項11のように、各々所定方向に並んで配置された
複数の印字手段で構成されかつ前記所定方向と交差する
方向に配置された複数の記録手段を備え、該複数の記録
手段の隣接する記録手段の前記所定方向における印字手
段配置位置の一部が重複する画像形成装置において、該
隣接する記録手段各々により形成される画像同士の画像
ずれを補正する画像ずれ補正方法であって、前記記録手
段を構成する前記複数の印字手段において、連続する複
数の印字手段で前記記録媒体に第1の印字を行うととも
に、該連続する複数の印字手段以外の連続する複数の印
字手段で前記記録媒体に第2の印字を行う第1のステッ
プと、前記記録媒体を所定量前記所定方向に搬送する第
2のステップと、前記印字を行った記録手段を構成する
印字手段により、前記第1の印字による印字領域に重ね
て所定量ずつ印字位置をシフトさせて印字することによ
り第1の濃度パターンを形成するとともに、前記印字を
行った記録手段と隣接する記録手段を構成する印字手段
により、前記第2の印字による印字領域に重ねて所定量
ずつ印字位置をシフトさせて印字することにより第2の
濃度パターンを形成する第3のステップと、前記第1の
濃度パターンから得られた画像ずれ量と前記第2の濃度
パターンから得られた画像ずれ量との差を算出する第4
のステップと、前記算出された結果に基いて、前記画像
ずれを補正する第5のステップと、を含むものとするこ
ともできる。
【0033】また、本発明に係る画像形成装置は、請求
項15のように、各々所定方向に並んで配置された複数
の印字手段で構成されかつ前記所定方向と交差する方向
に配置された複数の記録手段を備え、該複数の記録手段
の隣接する記録手段同士が前記所定方向に印字手段配置
位置の一部が重複した画像形成装置において、記録媒体
を前記所定方向に搬送する搬送手段と、前記記録手段を
構成する前記複数の印字手段の、連続する複数の印字手
段で前記記録媒体に第1の印字を行うとともに、該連続
する複数の印字手段以外の連続する複数の印字手段で前
記記録媒体に第2の印字を行った後に、前記搬送手段で
前記記録媒体を搬送し、前記印字を行った記録手段を構
成する印字手段により、前記第1の印字による印字領域
に重ねて所定量ずつ印字位置をシフトさせて印字するこ
とにより隣接する記録手段各々により形成される画像同
士の画像ずれが画像濃度に反映される第1の濃度パター
ンを形成するとともに、前記印字を行った記録手段と隣
接する記録手段を構成する印字手段により、前記第2の
印字による印字領域に重ねて所定量ずつ印字位置をシフ
トさせて印字することにより第2の濃度パターンを形成
するように前記記録手段および前記搬送手段を制御する
制御手段と、前記濃度パターンの画像濃度を読取る読取
り手段と、前記第1の濃度パターンから得られた画像ず
れ量と前記第2の濃度パターンから得られた画像ずれ量
との差を算出する算出手段と、前記算出した結果に基い
て画像ずれを補正する補正手段と、を備えて構成するこ
ともできる。
【0034】請求項11または請求項15記載の発明に
依れば、第1の濃度パターンは記録媒体の搬送誤差量の
みを含んでおり、第2の濃度パターンは記録媒体の搬送
誤差量と印字手段のずれ量の双方を含んでいるので、第
1の濃度パターンから得られた画像ずれ量と第2の濃度
パターンから得られた画像ずれ量との差を算出すること
により印字手段位置のずれ量のみの情報を得ることがで
き、正確な画像ずれ補正を行うことができる。
【0035】また、本発明は請求項12のように、前記
他方の記録手段での印字位置のシフト方向を前記所定方
向とし、前記画像ずれの補正を、前記複数の印字手段中
で使用する印字手段を変更することにより行うこともで
きる。
【0036】さらに、本発明は請求項13のように、前
記第1のステップで印字する際には、前記記録媒体と前
記記録手段とを前記所定方向と交差する方向に相対的に
移動させ、前記他方の記録手段での印字位置のシフト方
向を、前記記録媒体と前記記録手段とを相対的に移動さ
せる方向とし、前記画像ずれの補正は、前記記録手段の
印字タイミングを変更することにより行うこともでき
る。
【0037】また、本発明に係る画像ずれ補正方法は、
請求項14のように、画像ずれ補正時における記録手段
内の補正時温度を記憶し、画像形成実行時における記録
手段内の実行時温度を検出し、前記補正時温度と実行時
温度との温度差が所定値以上ある場合に画像ずれ補正を
行うこともでき、本発明に係る画像形成装置は、請求項
16のように、画像ずれ補正時における記録手段内の補
正時温度を記憶する記憶手段と、画像形成実行時におけ
る記録手段内の実行時温度を検出する検出手段と、を備
え、前記制御手段は前記補正時温度と実行時温度との温
度差が所定値以上ある場合に画像ずれ補正を行うことを
特徴とすることもできる。
【0038】また、本発明に係る画像ずれ補正方法は、
請求項17のように、前記記録手段内の温度を検出し、
前記検出された温度と予め記憶された記録媒体に印字す
るための記録手段内の温度と画像ずれ量に関するデータ
に基いて、印字した画像記録手段により形成される画像
同士の画像ずれを補正する。本発明に依れば、検出され
た記録手段内の温度と予め記憶された記録媒体に印字す
るための記録手段内の温度と画像ずれ量に関するデータ
に基いて自動的に画像ずれを補正するので、より簡易に
画像ずれを補正を行うことができる。
【0039】なお、本発明は請求項18のように、前記
データを前記記録手段を構成する部品の温度による伸縮
データとすることができる。
【0040】また、本発明は請求項19のように、記録
媒体が搬送される方向の画像ずれを補正する場合には、
前記伸縮データは、記録媒体が搬送される方向の記録手
段の伸縮データ、紙送りローラー外径の伸縮データ、お
よび紙送り駆動機構の伸縮データの少なくとも1つとす
ることもできる。
【0041】さらに、請求項20のように、記録媒体が
搬送される方向と交差する方向の画像ずれを補正する場
合には、前記伸縮データは記録媒体が搬送される方向と
交差する方向の記録手段の伸縮データ、記録手段のスキ
ャンタイミングフェンスの伸縮データ、および記録手段
の駆動機構の伸縮データの少なくとも1つとすることも
できる。
【0042】また、請求項21のように、画像ずれ補正
時における記録手段内の補正時温度を記憶し、画像形成
実行時における記録手段内の実行時温度を検出し、前記
補正時温度と実行時温度との温度差が所定値以上ある場
合に画像ずれ補正を行うこともできる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0044】[第1の実施の形態(微小重複領域印字&
微小紙送り型)] [プリンタヘッド構成]まず、本実施の形態に使用す
る、プリントヘッドについて説明する。
【0045】図1に示すように、本実施の形態における
プリンタのプリントヘッドは、黒色用のプリントヘッド
14と、カラー用のプリントヘッド16を紙送り方向X
に並べて構成されている。プリントヘッド14は、3個
の黒色用のプリントエレメント14a、14b、14c
で構成され、各プリントエレメントは、隣接する同士が
紙送り方向Xに一定幅分重複して、また、プリントエレ
メントスキャン方向Yに一定距離離間して配置されてい
る。なお、紙送り方向Xに重複する量は、プリントエレ
メント間の印字ずれ最大幅の半分の量とする。
【0046】一方プリントヘッド16は、黄色(Y)用
のプリントエレメント16Y、赤色用のプリントエレメ
ント16M、青色用のプリントエレメント16Cの3個
のプリントエレメントで構成され、各プリントエレメン
トは、紙送り方向Xに重複しないように、また、プリン
トエレメントスキャン方向Yに一定距離離間させて配置
されている。カラー用の各プリントエレメントを紙送り
方向に重ねないのは、印字順序が変わる事による色目の
変化を防止するためである。
【0047】なお、各プリントエレメントに形成される
ノズル数は320ノズルであり、解像度は600dpi
とする。
【0048】[制御系の構成]次に、本実施の形態にお
ける制御系の構成について説明する。
【0049】図2に示すように、制御手段としてのマイ
クロコンピュータ(以下「マイコン」という)60は、
記録手段としての黒色用プリントエレメント14、カラ
ー用プリントエレメント16、読取り手段としての濃度
センサ66、およびドライバ62と接続されている。ド
ライバ62は、紙を搬送するための搬送手段としての搬
送モータ64と接続されている。
【0050】[作用]本実施の形態では、紙送り方向に
重複し隣接するプリントエレメントで、微小重複領域の
印字および微小紙送りを行い、安価な濃度センサで読み
取り可能な濃度パターンを形成し、この濃度パターンを
読み取った結果に基いて画像ずれ補正を行う。
【0051】まず、ノズル配列方向、すなわち紙送り方
向の画像ずれ補正について説明する。
【0052】図3(a)に示すように、1回目の走査に
よる印字を各プリントエレメントのノズルを重複させた
側を含むノズル部22、およびノズル部24で印字する
(微小幅印字)。このとき、紙送り方向Xの上流側に位
置するプリントエレメント14aでの1回の走査中の印
字は、同一のノズルを使用しておこない、紙送り方向X
の下流側に位置するプリントエレメント14bでの印字
は、1回の走査で印字される主走査方向Yをいくつかの
ブロックに分け、1ブロック毎に印字するノズル位置を
紙送り方向Xの下流側に所定量スライドさせて行う。次
に最大印字ずれ幅の倍の量26だけ紙送りし(倍ピッチ
紙送り)、前記と同様にプリントエレメント14a、1
4bで印字を行う。図3(a)は、前記2回の走査によ
る印字で形成された濃度パターンを示しており、図3
(b)28部分の拡大図になっている。
【0053】例えば、本実施の形態での、プリントエレ
メントの紙送り方向Xのずれ最大量を解像度の約3.6
倍と見積もり、これにマージンを考えて5解像度ピッチ
分を最大ずれ幅量とした場合の、前述した微小幅印字の
詳細について説明する。
【0054】図4は、濃度パターンを更に拡大した図で
ある。前述したように、最大ずれ幅量は±5解像度ピッ
チ分なのでプリントエレメント14aのノズルは#31
1〜320を用いてパターン42を印字する。(幅は、
10解像度ピッチ分、約423μm)。プリントエレメ
ント14bはブロック1では#1〜10のノズルでパタ
ーン44aを、ブロック2では1ピッチ分紙送り方向X
にずらし#2〜11のノズルでパターン44bを印字
し、ブロック3では#3〜12でパターン44Cと、ブ
ロックを移動する毎に順次1ピッチずつ紙送り方向にノ
ズル位置をずらし、合計11ブロックを印字する。な
お、各ブロックの主走査方向の長さは、濃度センサーで
識別できるよう10mm以上にする必要がある(図5符
57)。また、プリントエレメント14a−プリント
エレメント14bにより1回の走査で印字される幅は約
25解像度ピッチ分1058μmであり(図5符合5
2)、微小紙送り幅でかつ平均印字幅に相当する幅は8
46μmである(図5符合54)ので数mm以上の濃度
パターンを形成するには、微小幅印字−紙送りを、4回
以上繰り返す必要がある。本実施の形態では、5回繰り
返して図3(c)に示す濃度パターン32を形成してい
る。
【0055】図4に示す微小印字結果では、印字ずれが
なく、ブロック1で丁度5ピッチ重ねた印字状態ができ
ている。従ってブロック6で、紙送り方向に空白の明か
ない高濃度パターンが形成される。例えば、プリントエ
レメント14a−プリントエレメント14b間が1ピッ
チ分狭くなる方向にずれていれば、ブロック1では、6
ピッチ重ねた印字状態ができ、ブロック7に紙送り方向
に空白の明かない高濃度パターンが形成される。この時
の微小紙送り量26は約846μmと最大ずれ幅量の倍
の量とするが、倍の量の紙送りを行うのは、倍の量の紙
送りをすることでプリントエレメント14aで印字する
ラインの間に印字されない領域30が形成され、この領
域30にプリントエレメント14bで前述のようにノズ
ルをスライドさせて印字することにより、プリントエレ
メント間の印字ずれを濃度に変換できるパターンが得ら
れるからである。すなわち、プリントエレメント14b
で印字される領域30は、印字に使用するノズルを紙送
り方向にスライドさせることによって印字されていない
部分の幅が変化し、各ブロック毎に濃淡が形成されるの
である。
【0056】前述した微小幅印字、倍紙送り、微小幅印
字を繰り返すことで、図3(c)に示すように数mm幅
の濃度パターン32を作成する。
【0057】この濃度パターン32の中で、濃度の高い
ブロックがどの位置かを安価な濃度センサーで検出する
(図3(d)符号34参照)。ここで得られた結果(濃
度の高いブロック位置)に基き、各プリントエレメント
に配置されているノズルを選択的に使用することでプリ
ントエレメント間の印字ずれを補正し、すじのない画像
を得る。
【0058】例えばこの補正について、前述の具体例を
用いて説明すると、プリントエレメント14a−プリン
トエレメント14b間が1ピッチ分狭くなる方向にずれ
ていた場合には、実際の印字ではプリントエレメント1
4aの#1〜320とプリントエレメント14bの#7
〜320、またはプリントエレメント14aの#1〜3
14とプリントエレメント14bの#1〜320、また
はこの中間の組合わせを使用して画像ずれを補正するこ
とができる。
【0059】なお、ここで行う紙送りは、倍の紙送りと
はいうもののその量は数百μmの倍程度であるから、通
常の送り量である数mmから数十mmに対して小さい紙
送り量である。従って、紙送り量の誤差も通常量の紙送
りより小さいと考えられる。また微小紙送りを何回も繰
り返す事により、紙送りずれ量のプラスマイナスが全体
的には相殺されるような効果を生む。従って、濃度セン
サーにより数mmの領域の全体濃度を検出することで、
微小紙送り量の誤差を平均化したものを検出することに
なり、紙送り量の誤差の影響は小さい。従って、本実施
の形態で形成する濃度パターン32は、紙送り量の誤差
の影響をほとんど受けないものと考えられる。
【0060】次に、プリントエレメントのスキャン方向
(主走査方向)の補正について説明する。
【0061】スキャン方向の補正では、図6(a)に示
すように、スキャン方向の最大印字ずれ幅分の印字パタ
ーンを、各プリントエレメントのノズルを重複させた側
を含むノズル部22、およびノズル部24で印字する
(微小幅印字)。このとき、印字しない領域36を、印
字タイミングを操作することによりプリントエレメント
スキャン方向に形成する。プリントエレメント14aで
の印字は、前記領域36を等間隔に形成するように印字
し、プリントエレメント14bでの印字は、プリントエ
レメントスキャン方向にタイミングを等間隔でスライド
させながら印字する。
【0062】例えば、本実施の形態でのスキャン方向の
ずれを±5.4解像度ピッチ分と見積もり、最大のずれ
幅をマージンを含め±7解像度ピッチと設定した場合、
具体的には以下のように補正を行う。
【0063】図7に示すように、プリントエレメント1
4aでは、スキャン方向に、最大のずれ幅量の14解像
度ピッチ分の間隔(符号46)が形成されるようにイン
ク噴射のタイミングをあけて印字する。また、プリント
エレメント14bでは、印字タイミングを1解像度ピッ
チずつスキャン方向にずらしながらスキャン方向に形成
された各ブロックの印字を行い、1走査で、15個の濃
度ブロックを形成する。なお、微小紙送り幅48は紙送
り方向最大印字ずれ幅と同じで423μmとする。
【0064】このように、プリントエレメント14aで
印字された部分にプリントエレメント14bでの印字を
少しずつスライドさせながら重ねて印字することにより
領域36の幅が変化し、領域36に濃淡が形成される。
図6(a)には、2回の走査での印字パターンが示され
ているが、これは図6(b)の一部を拡大したものであ
る。紙送り方向の最大印字ずれ幅分の量38だけ紙送り
をして、前述の印字を繰り返すことで数mm幅の濃度パ
ターン42を作成する。なお、この場合の紙送りは、紙
送り方向に領域を形成する必要はないため、紙送り方向
の最大印字ずれ幅分の量38を送ればよい。また、印字
の繰り返し数を減らすために、紙送り方向の最大印字ず
れ幅より広い範囲の印字(例えば2倍)で1走査を行っ
てもよい。ただし、1走査での印字幅をあまりにも広く
しすぎると紙送り量が多くなり、紙送り誤差を含んだ補
正になるため注意を要する。
【0065】前述のようにして形成した濃度パターン4
2について、安価な濃度センサーで濃度の高いブロック
がどの位置かを検出し、ここで得られた結果(濃度の高
いブロック位置)に基き、プリントエレメント間の印字
タイミングを補正することで段差のない画像を得ること
ができる。
【0066】次に、本実施の形態での画像ずれ補正処理
手順について、図8に示すフローチャートを参照しなが
ら説明する。なお、ここでは、プリントエレメント14
aを基準にして補正を行う。
【0067】図示しない入力手段より、画像ずれ補正処
理実行の指示を入力すると、本処理が開始される。ま
ず、ステップ70で、黒色用のプリントエレメント間の
補正をおこなう。本補正は、図9に示すように、プリン
トエレメント14a−14b間での補正(ステップ9
0)プリントエレメント14b−14c間での補正(ス
テップ92)、および、プリントエレメント14c−1
4a間での補正(ステップ92)の順で行う。この、プ
リントエレメント14a−14b間での補正(ステップ
90)の詳細について、図10に示すフローチャートに
したがって説明する。
【0068】まず、ステップ96で、プリントエレメン
ト14aとプリントエレメント14bにマイコン60か
ら信号を送信し、各プリントエレメントに配置されたノ
ズルの一部で前述した最大印字ずれ幅分の微小幅印字
(紙送り方向に補正パターン)を行う。ステップ98
で、搬送モータ64を駆動させて、最大印字ずれ幅の倍
の量の紙送りを行い、ステップ100で前記微小幅印字
が所定回数(本実施の形態では5回)行われたかどう
か、すなわち、濃度センサ66で検出可能な数mm幅の
濃度パターンが形成されているかどうかを判断する。微
小幅印字が所定回数行われていない場合には、ステップ
96へ戻り、ステップ96、ステップ98を繰り返す。
所定回数行われた場合には、濃度センサ66で検出可能
な数mm幅の濃度パターンが形成されているため、ステ
ップ102で、濃度センサ66を用いて濃度の高いブロ
ック位置を検出する。濃度の高いブロック位置が検出で
きれば印字ずれ量が判明するので、その結果をマイコン
60にフィードバックし、ステップ104で、プリント
エレメント14a、プリントエレメント14b中の印字
で使用するノズルを補正し、プリントエレメント14a
−14b間の補正処理を終了する。
【0069】プリントエレメント14b−14c間での
補正(ステップ92)については、前述のプリントエレ
メント14a−14b間の補正と同様の手順で行う。
【0070】プリントエレメント14c−14a間の補
正(ステップ94)については、プリントエレメント1
4bを介して行われるため、紙送りの送り量精度が十分
で、プリントエレメント14c−14aのずれの累積が
小さければ必要ないが、本実施の形態のようにプリント
エレメントの数もノズル数も多く、一回の紙送り量が大
きくなると、紙送りずれ量の制御も難しくずれが発生し
やすい。そこで、ここでは紙送りずれ量も大きくプリン
トエレメント14c−14aの累積ずれ補正誤差が大き
い場合を想定し、紙送りずれ補正を含めた補正をプリン
トエレメント14c−14a間で行う。なお、ここでの
紙送りずれ補正とは偏りの補正であってランダムの送り
バラツキを補正するものではない。
【0071】このプリントエレメント14c−14aの
補正は、紙送り誤差を含め補正するものなので、プリン
トエレメント14aで数mm幅の印字を行った後、プリ
ントエレメントの印字幅の2〜3倍の紙送りを行い、プ
リントエレメント14cでプリントエレメント14aで
行った印字に重ねるように数mm幅の印字を行うこと
で、一気に濃度パターン(紙送り誤差分を含んだもの)
を形成し、濃度センサでの濃度パターン読取り結果に基
いて、画像ずれ補正をすることができる。もちろん前述
した微小重複領域印字&微小紙送り型で濃度パターンを
作成して、ずれ量の検出、ノズル位置の補正をおこなっ
てもよい。
【0072】なお、このプリントエレメント14c−1
4a間補正は、紙送り精度、画質の要求品質によって省
略してもよい。ただし紙送り誤差をも補正するこの機能
を搭載することで紙送り系の作製精度を緩和できるの
で、より低コスト且つ高画質のプリンターを提供するこ
とが可能となる。
【0073】更に、一個のプリントエレメントを搭載し
ただけのヘッドに於いても、プリントエレメント14a
−14c間の補正と同様の手順で紙送り量の補正ができ
る。例えば、プリントエレメントの#1〜100ノズル
で印字した後に紙送りをして、プリントエレメントの#
221〜320ノズルを、先のプリントエレメントの#
1〜100ノズルでの印字に重ね合わせることで、紙送
り量の誤差を検出し、紙送り量の誤差に基く印字ずれ量
を補正することができる。この場合の補正としては、使
用する印字手段を変更したり、紙送り量そのものを補正
する方法がある。
【0074】次に、ステップ72で、黒色用プリントエ
レメント間のスキャン方向の補正を行う。本補正につい
ても、前述した紙送り方向の補正と同様に、プリントエ
レメント14a−14b間での補正、プリントエレメン
ト14b−14c間での補正、および、プリントエレメ
ント14c−14a間での補正の順で行う。
【0075】プリントエレメント14a−14b間での
補正、および、プリントエレメント14b−14c間で
の補正については、以下の通りである(図11参照)。
【0076】ステップ110で、プリントエレメント1
4aとプリントエレメント14bにマイコン60から信
号を送信し、各プリントエレメントに配置されたノズル
の一部で、最大印字ずれ幅分の微小幅印字(スキャン方
向に領域を設けたパターン)を行う。ステップ112
で、搬送用モータ64を駆動させて最大ずれ幅分の紙送
りを行い、ステップ114で前記微小幅印字が所定回数
行われたかどうか、すなわち、濃度センサ66で検出可
能な数mm幅の濃度パターンが形成されているかどうか
を判断する。微小幅印字が所定回数行われていない場合
には、ステップ110へ戻り、ステップ110、ステッ
プ112を繰り返す。所定回数行われた場合には、濃度
センサ66で検出可能な数mm幅の濃度パターンが形成
されているため、ステップ116で、濃度センサ66を
用いて濃度の高いブロック位置を検出する。濃度の高い
ブロック位置が検出できれば印字ずれ量が判明するの
で、その結果をマイコン60にフィードバックし、ステ
ップ118で、プリントエレメント14a、プリントエ
レメントの印字タイミングを補正し、スキャン方向の補
正処理を終了する。
【0077】なお、プリントエレメント14b−14c
間での補正については、前述のプリントエレメント14
a−14b間の補正と同様にして行い、プリントエレメ
ント14c−14a間で補正については、前述した紙送
り方向の補正の場合と同様に、紙送り誤差も含めた補正
を行う。
【0078】次に、ステップ74で、黒色用のプリント
エレメントについての往復印字ずれを補正する。この往
復印字ずれ補正については、往復印字中に紙送りをしな
いで、往側の印字および復側の印字により数mm幅以上
の濃度パターンを形成して補正を行う。なお、本補正
は、プリントエレメント14a、14b、14cを順に
印字して行うことも、3個のプリントエレメントを同時
に印字して同時に行うこともできる。
【0079】次に、ステップ76で、黒色用のプリント
エレメントとカラー用のプリントエレメント間で紙送り
方向の補正を行う。本実施の形態では、カラー用のプリ
ントエレメントは黒色用のプリントエレメントと紙送り
方向に重複ぜず、また、3個あるYMCそれぞれのカラ
ー用のプリントエレメント同士でも重複しないように配
置されており、実際の印字は紙送りをすることでプリン
トエレメントを重ね合せて印字する構成となっている。
従って、本補正は、紙送り誤差分を含んだ量の補正をす
るのが望ましい。そこで、ここでは、従来方式で一気に
数mm幅の濃度パターンを作成し、この濃度パターンを
読みとって補正すればよい。具体的には、プリントエレ
メント14aを基準にして、図12に示すように、ステ
ップ120で、プリントエレメント14a−プリントエ
レメント16Y間について、ステップ122でプリント
エレメント14a−プリントエレメント16M間につい
て、ステップ124でプリントエレメント14a−プリ
ントエレメント16C間について補正する。なお、ここ
での色間による補正は、色間画像データのオフセット補
正処理で行えるので、通常の印字には320個あるノズ
ル全てを使用することができる。このように配置されて
いる全てのノズルを使用することができるので、印字ス
ピードのロスがなく処理の高速化を図ることができる。
もちろん、前述した黒色用リントエレメントの場合と同
様に、使用するノズルを変更することにより補正するこ
ともできる。
【0080】次にステップ78で、黒色用のプリントエ
レメントとカラー用のプリントエレメント間のスキャン
方向の補正を行う。本補正は、黒色用のプリントエレメ
ントとカラー用のプリントエレメント間で紙送り方向の
補正時に印字した濃度パターンを、スキャン方向に、即
ち、90度回転させた濃度パターンを形成して、紙送り
方向の補正と同様の手順で行う。
【0081】次にステップ80で、カラー用のプリント
エレメントの往復印字補正を行う。本補正は、黒色用の
プリントエレメントの往復印字補正と同様の手順で行
う。なお、往復印字補正については、黒、カラーの計6
個のプリントエレメントを同時に実施することもでき
る。
【0082】ステップ82で、全プリントエレメントに
ついての確認パターンを印字し、印字が良好かどうかを
判断する。印字が良好ならば、本処理を終了し、悪けれ
ばステップ70に戻り、もう一度補正を繰り返す。
【0083】なお、再補正は上記と同じルーチンを繰り
返すものでもよいし、悪い補正箇所のみを実行するもの
であってもよい。
【0084】また、本実施の形態では、黒色用のプリン
トエレメント14aを基準に補正したが、プリンターの
印字方法によっては他のプリントエレメントを基準とし
てもよい。例えばプリントエレメント14aを基準に黒
色内のプリントエレメントを補正し、次にプリントエレ
メント14aとプリントエレメント16Cを補正し、そ
の次にプリントエレメント16Cを基準に、プリントエ
レメント16M、プリントエレメント16Yを補正して
もよい。また、さらに別の例として、プリントエレメン
ト14a、14b、14cの平均位置と、プリントエレ
メント16Cが合うように補正し、次にプリントエレメ
ント16Cを基準に、プリントエレメント16M、プリ
ントエレメント16Yを補正してもよい。これらの組合
わせは実際に印字されるモードに最適な合わせ順を適用
すればよい。
【0085】本実施の形態に依れば、微小幅の紙送りに
より濃度パターンを形成するので、紙送り誤差の影響の
少ない濃度パターンを形成することができ、プリントエ
レメントに配置されたノズルの位置変化に伴う画像ずれ
を正確に補正することができる。
【0086】なお、本実施の形態では、画像ずれ量を濃
度に変換する濃度パターンを形成し、濃度の高いブロッ
クがどの位置かを濃度センサーで読取ってプリントエレ
メント間のずれ量を検出したが、画像ずれ量を検出する
ためのパターンは濃度パターンに限定されるものではな
く、例えば、図20に示すような線パターンを形成して
プリントエレメント間のズレ量を検出することもでき
る。
【0087】図20(a)に示す例では、隣接するプリ
ントエレメント14aとプリントエレメント14bの重
複するノズル部分であるノズル部22およびノズル部2
4で微小幅印字を行って線パターンを形成している。1
回の走査で、プリントエレメント14a側のノズル部2
2を使用して、プリントエレメントスキャン方向に一定
間隔で複数のブロック毎にライン(a)を印字し、同時
にプリントエレメント14b側のノズル部24を使用し
てプリントエレメントスキャン方向に各ブロック毎に所
定量ずつ印字位置をシフトさせてライン(b)を印字す
る。ライン(a)とライン(b)の間隔が狭く一致して
いるブロックの位置を目視により判定して、プリントエ
レメント間のずれ量を検出することが可能であるが、各
ラインは微小幅印字であるため該ラインは見にくく、前
記判定も困難である。そこで、図20(b)に示すよう
に、前述の微小幅印字を繰り返し、各ラインを目視で判
断できる長さにする。この繰り返し微小幅印字により画
像ずれ量が各ラインの間隔に反映される線パタンが形成
される。形成された線パタンの中から、ライン(a)と
ライン(b)の間隔が最も狭いブロックの位置(図20
(b)では、ブロック)を目視により検出し、この検
出結果に基いて画像ずれを補正する。
【0088】[第2の実施の形態(紙送りずれ補正型)]
本実施の形態に付いては、第1の実施の形態と同様の部
分は省略し、異なる部分のみ説明する。プリントヘッド
の構成と制御系の構成については、第1の実施の形態と
同様である。
【0089】図13を参照しながら、本実施の形態に係
る画像ずれ補正方法について説明する。
【0090】まず、紙送り方向の補正について説明す
る。図13(a)に示すように、同一プリントエレメン
ト14a内のノズルを#1〜100と#221〜320
の2つに分割して、パターン130、132を印字する
(第1スキャン)。各パターンの幅は濃度センサで読取
り可能なように、数mm以上にする。次に、下流側に配
置されたプリントエレメント14bで、パターン132
に重ねて印字できる位置まで紙送りする(図13
(b)。次に、プリントエレメント14a内のノズルで
パターン130に重ねて印字し、プリントエレメント1
4bのノズルでパターン132に重ねて印字を行う(第
2スキャン)。この第2スキャンでの印字は、1回の走
査で印字されるスキャン方向Yに等間隔でブロックを設
け、このブロック毎に各プリントエレメント内のノズル
の位置を順次紙送り方向にスライドさせながら重ね印字
を行う。例えば、プリントエレメント14aのノズル
は、ブロック1で#101〜200を使用し、ブロック
2で#102〜201を、ブロック3で#103〜20
2をと、1解像度ピッチずつ紙送り方向にスライドさせ
ながらパターン130にかさね印字をおこなう。また、
プリントエレメント14bのノズルについても同様に、
ブロック1で#1〜100を使用し、ブロック2で#2
〜101を、ブロック3で#3〜102をと、1解像度
ピッチずつ紙送り方向にスライドさせながらパターン1
32に重ね印字をおこなう。この印字により図13
(c)に示すように、同一のプリントエレメント14a
で重ね印字した濃度パターン134と、異なるプリント
エレメントで重ね印字した濃度パターン136とが形成
される。
【0091】濃度パターン134は同一プリントエレメ
ントに依る印字で形成されているため、紙送り誤差分の
みを含み、一方、濃度パターン136は異なるプリント
エレメントに依る印字で形成されているため、プリント
エレメント間の印字ずれ分と紙送り誤差分の両方が含ま
れる。そこで、濃度パターン134、136を濃度セン
サで読みとって、紙送り誤差分およびプリントエレメン
ト間の印字ずれ分+紙送り誤差分を検出し、両者の差を
計算することにより、紙送り誤差分を除いたプリントエ
レメント間のみの印字ずれ量を得る。この印字ずれ量に
基づき、使用ノズルを変更して補正することで、すじや
段差のない画像を形成することができる。
【0092】次に、スキャン方向の補正について説明す
る。
【0093】スキャン方向の補正手順についても、前述
の紙送り方向の補正手順と同様であるが、第1スキャン
および第2スキャンで印字する方法が異なる。
【0094】スキャン方向の補正では、第1スキャンで
プリントエレメント14aのノズルを2つの部分に分割
して印字し、紙送り後、第2スキャンでプリントエレメ
ント14a、14bを用いて第1スキャンで印字した部
分に重ねて印字する点は同様であるが、印字するパター
ンは、紙送り方向の補正時に印字した濃度パターンを9
0度回転させたものとする。例えば、同一プリントエレ
メント14a内のノズルを#1〜100と#221〜3
20の2つに分割して、パターン130、132を印字
し(第1スキャン)、プリントエレメント14bで、パ
ターン12に重ねて印字できる位置まで紙送りした後
に、プリントエレメント14a内のノズルでパターン1
30に重ねて印字し、プリントエレメント14bのノズ
ルでパターン132に重ねて印字を行う(第2スキャ
ン)。ただし、第1スキャンでの印字は、スキャン方向
に等間隔に印字しない領域を形成し、第2スキャンでの
印字は、1解像度ピッチずつタイミングをずらして印字
することにより、スキャン方向に形成した領域の間隔幅
を変化させて濃淡のある濃度パターンを形成することが
できる。
【0095】なお、プリントエレメントスキャン方向の
画像ずれには、厳密に言えばチルトアングルずれに関係
したずれも入る。この、チルトアングルとは印字順序と
プリントエレメントスキャン速度に依存したもので、ス
キャン方向に垂直な線を印字したときに、この垂直線が
斜めに傾くことをチルトアングルがずれていると言う。
本実施の形態に依れば、このチルトアングルずれに関係
したずれも一部修正される。
【0096】また、本実施の形態における画像ずれ補正
処理手順の全体の流れは、第1の実施の形態での処理手
順(図8)と同様である。ただし、個々のプリントエレ
メント間を補正する補正手順に付いては第1の実施の形
態と異なるため、図14を参照しながら説明する。
【0097】ステップ140で、プリントエレメント1
4aの上下2つの領域でそれぞれパターン130、パタ
ーン132の印字を行う。ステップ142で、プリント
エレメント14bでパターン132に重ね印字可能な位
置まで紙送りする。ステップ144で、パターン130
にはプリントエレメント14aのノズルで、パターン1
32にはプリントエレメント14b内のノズルで重ね印
字をし、濃度パターン134および濃度パターン136
を形成する。ステップ146で、濃度センサにより濃度
パターン134および濃度パターン136の濃度を検出
する。前記濃度検出により、紙送り誤差量および紙送り
誤差量+プリントエレメント間のずれのそれぞれの情報
が得られるので、ステップ148で前記情報の差を計算
してプリントエレメント間のずれ量のみを算出する。ス
テップ150で、印字に使用するノズル位置を補正し
て、本処理を終了する。
【0098】なお、前記に示した処理手順は、個々のプ
リントエレメント間についての、紙送り方向の画像ずれ
補正時のものであるが、スキャン方向の画像ずれ補正時
には、ステップ150で、印字に使用するノズル位置を
補正するのではなく、印字するタイミングを補正すれば
よい。
【0099】本実施の形態によれば、紙送り誤差のみを
含む濃度パターンと、紙送り誤差とプリントエレメント
ずれ量の双方を含む濃度パターンを印字し、両者の差を
求めることによりプリントエレメントずれ量のみを算出
するので、正確なプリントエレメントずれ量に基いて印
字ずれの補正を行うことができる。また、第1の実施の
形態で必要とされた微小紙送り機構を必要とせず簡易な
構成とすることができ、さらに、1走査で数mm以上の
パターンを形成することが出来るので、スキャン回数を
少なくすることができ、より速く印字ずれ補正をおこな
うことができる。
【0100】[第3の実施の形態(温度変化検出型)]
本実施の形態に付いても、第1の実施の形態と同様の部
分は省略し、異なる部分のみ説明する。プリントヘッド
の構成は、第1の実施の形態と同様である。制御系の構
成には、図15に示すように、マイコン60にプリント
エレメント内の温度を検出するための温度センサ68が
接続されている。
【0101】プリンタ機内の環境温度の変化に伴い、機
械構成部品が伸縮して、印字ずれが発生するが、本実施
の形態では、この温度変化による画像ずれを、予め求め
てある検出温度と印字ずれの関係データを元に自動的に
印字タイミングや使用ノズルの選択又は画像データのシ
フトを行う事で補正する。以下に具体的に説明する。
【0102】温度の検出は、プリントエレメントに内蔵
された温度センサー68を用いて行う。なお、プリント
エレメント14a、14b、14cおよびプリントエレ
メント16a、16b、16cが設置されたHousi
ngに取り付けられた温度センサーを用いることも可能
である。プリントエレメントに内臓した温度センサー6
8は、通常、印字に最適な温度であるかどうかを検出し
たり、温度変化によるドット径変化を補正するために使
われている。そのため噴射チップに内職されたりヒート
シンク上に設置されているが、この位置は印字状態によ
って温度が変化しやすい。一方、プリンタ機内には、印
字による発熱の影響が遅延して伝わってくる性質がある
為、プリントエレメント内で検出された温度をそのまま
使用するのは望ましくない。そこで、プリントエレメン
トに内蔵された温度センサーを使う場合には次のように
して補正を行う。
【0103】まず、印刷開始時の印字ずれ補正は、印字
を始める前の温度を検出して記憶し、この温度に基いて
行う。機内温度については、印字終了後30分位経過し
た時点の検出温度を用いるのが望ましい。また、印字が
連続して行われている場合には、印字状態(Dutyや
時間)と検出温度から機内温度を予測した補正温度を算
出する。そして、前記検出または算出された温度に基い
て、温度に依存する印字ずれ補正を実行する。
【0104】なお、Housingに取り付けられた温
度センサーを用いる場合は、プリントエレメントに内蔵
された温度センサーを使う場合と比較して、機内温度と
の差が少ないので、温度センサにより検出された温度を
補正することなく、より正確に印字ずれ補正を行うこと
ができる。
【0105】また、温度による印字ずれ補正は、前述の
ように、プリンター全体を複合した形態で温度と印字ず
れの関係を求めてそのデータを記憶し、このデータに基
いて印字ずれを補正する以外に、プリンターの各部品に
ついての、温度による伸縮データを基に補正してもよ
い。例えば、紙送り方向の印字ずれ補正に使うデータと
しては、紙送り方向のプリントエレメント間の伸縮デー
タ、紙送りローラー外径の伸縮データ、紙送り駆動機構
の伸縮データなどが挙げられる。紙送りと直角方向すな
わちスキャン方向の印字ずれ補正に使うデータとして
は、スキャン方向のプリントエレメント間の伸縮デー
タ、プリントエレメントのスキャンタイミングフェンス
の伸縮データ、プリントエレメントスキャン駆動機構の
伸縮データなどが挙げられる。なお、この場合には、温
度センサーは各部品の温度を検出するのに最適な場所に
複数設けるのが好ましい。
【0106】本実施の形態に依れば、予め温度と印字ず
れ補正の関係を求めておいて、データとして記憶し、温
度センサーによって機内温度を検出して前記データに基
いて印字ずれ補正を行うので、濃度パターンの印刷が不
要で、濃度センサの設置も不要となり、プリンターを簡
易な構成にすることができる。
【0107】また、既に他の用途のためにプリンターに
設置された温度センサーを使用することができるので、
新たな温度センサーを必要とせず、コストアップを防止
することができる。
【0108】[第4の実施の形態(温度変化による起動
型)]本実施の形態では、所定の温度差が発生した場合
に、印字ずれ補正処理をおこなう。すなわち、第3の実
施の形態で使用した温度センサーを用いて機内温度を検
出し、検出された温度と前回の画像ずれ補正時の温度と
の温度差が一定値以上の場合に、第1、第2、第3の実
施の形態で説明した、画像ずれ補正処理をおこなう。こ
の方法によれば温度検出が正確でなくても確実に印字ず
れ補正ができる。
【0109】図16は、図1に示す構成のプリントヘッ
ドの温度変化とノズル位置の関係を表わしたグラフであ
る。例えば、30℃の温度差でノズルの位置は最大60
μm変化する。従って、10μm程度の印字ずれ補正
は、温度が5〜10℃変化した時に実行する必要があ
る。
【0110】なお、印字ずれ補正は自動的に行うように
設定することもでき、パソコンモニター上に警告を出し
て、使用者が印字ずれ補正の実行有無の選択を行う手動
型としてもよい。
【0111】また、ヘッドの構造、材料、寸法により温
度による寸法変化は違うので、所定の温度は上記に例示
した温度に限定されるものではない。さらに、印字ずれ
補正の方法は、前述した実施の形態で説明した方法に限
定されるものではなく、従来型の補正方法を用いること
も、人がずれを検出する目視パターンとパソコン入力法
とを組み合わせることもできる。
【0112】本実施の形態に依れば、所定の温度差が発
生した場合、すなわち、画像ずれ量が一定以上であると
考えられる場合に画像ずれ補正処理をおこなうので、無
駄な画像ずれ補正処理を省くことができ、効率良く画像
ずれ補正処理をおこなうことができる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録媒体の搬送誤差を含まない画像ずれ量を得ることが
できるので、より正確に画像ずれ補正をすることができ
る、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るプリントヘッドの概略構
成図である。
【図2】 第1の実施の形態の制御系の概略構成図であ
る。
【図3】 第1の実施の形態の紙送り方向の画像ずれ量
検出濃度パターンである。
【図4】 第1の実施の形態における濃度パターン(紙
送り方向)の一部を拡大した図である。
【図5】 第1の実施の形態における濃度パターン(紙
送り方向)の一部である。
【図6】 第1の実施の形態のスキャン方向の画像ずれ
量検出濃度パターンである。
【図7】 第1の実施の形態における濃度パターン(ス
キャン方向)の一部である。
【図8】 第1の実施の形態における画像ずれ補正処理
手順を示すフローチャートである。
【図9】 第1の実施の形態における画像ずれ補正処理
手順を示すフローチャートの一部である。
【図10】 第1の実施の形態における画像ずれ補正処
理手順を示すフローチャートの一部である。
【図11】 第1の実施の形態における画像ずれ補正処
理手順を示すフローチャートの一部である。
【図12】 第1の実施の形態における画像ずれ補正処
理手順を示すフローチャートの一部である。
【図13】 第2の実施の形態における画像ずれ量検出
濃度パターンである。
【図14】 第2の実施の形態における画像ずれ補正処
理手順を示すフローチャートの一部である。
【図15】 第3の実施の形態の制御系の概略構成図で
ある。
【図16】 プリントエレメント内の温度変化とノズル
位置変化の関係を示すグラフである。
【図17】 従来型のプリントエレメントおよびこのプ
リントエレメントにより形成した濃度パターンを示す図
である。
【図18】 紙送り誤差を含んだ従来型の濃度パターン
を示す図である。
【図19】 隣接するプリントエレメントの重複した部
分で形成した(1回の走査)濃度パターンである。
【図20】 第1の実施の形態の変形例である、スキャ
ン方向の画像ずれ量検出線パターンの説明図である。
【符号の説明】
14a、14b、14c、黒色用プリントエレメント
(記録手段) 16a、16b、16c、カラー用プリントエレメント 22、24、ノズル部(印字手段) 60、マイコン(制御手段) 64、搬送モータ(搬送手段) 66、濃度センサ(読取り手段) 68、温度センサ(検出手段) 32、42、134、136、濃度パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 孝一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 荻田 明 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 田崎 一広 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 田端 伸司 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 井野 直亮 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EA11 EB07 EB27 EB30 EB37 EB42 EC03 EC07 EC12 EC28 EC34 EC37 EC77 HA58 2C061 AQ05 AR01 KK13 KK18 KK25 KK26 KK28

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々所定方向に並んで配置された複数の
    印字手段で構成されかつ前記所定方向と交差する方向に
    配置された複数の記録手段を備え、該複数の記録手段の
    隣接する記録手段の前記所定方向における印字手段配置
    位置の一部が重複する画像形成装置において、該隣接す
    る記録手段各々により形成される画像同士の画像ずれを
    補正する画像ずれ補正方法であって、 前記隣接する2つの記録手段の一方の記録手段の前記重
    複した印字手段で前記記録媒体に印字するとともに、他
    方の記録手段の前記重複した印字手段で所定量ずつ印字
    位置をシフトさせて前記記録媒体に印字する第1のステ
    ップと、 前記記録媒体を前記所定方向に搬送量誤差の影響を受け
    ない予め定められた幅搬送する第2のステップと、 前記第1のステップおよび前記第2のステップを順に繰
    り返すことにより、隣接する記録手段各々により形成さ
    れる画像同士の画像ずれを検出するためのパターンを形
    成する第3のステップと、 前記形成されたパターンに基いて、前記画像ずれを補正
    する第4のステップと、 を含む画像ずれ補正方法。
  2. 【請求項2】 前記パターンは、隣接する記録手段各々
    により形成される画像同士の画像ずれが前記一方の記録
    手段により形成される線と前記他方の記録手段により形
    成される線との間隔に反映される線パターンであること
    を特徴とする請求項1記載の画像ずれ補正方法。
  3. 【請求項3】 前記パターンは、隣接する記録手段各々
    により形成される画像同士の画像ずれが画像濃度に反映
    される濃度パターンであることを特徴とする請求項1記
    載の画像ずれ補正方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のステップで印字する際には、
    前記記録媒体と前記記録手段とを前記所定方向と交差す
    る方向に相対的に移動させ、 前記他方の記録手段での印字位置のシフト方向は、前記
    記録媒体と前記記録手段とを相対的に移動させる方向で
    あり、 前記記録媒体の前記所定方向への搬送幅は、前記記録手
    段での印字幅と等しいことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれか1項に記載の画像ずれ補正方法。
  5. 【請求項5】 前記画像ずれの補正は、前記記録手段の
    印字タイミングを変更することにより行うことを特徴と
    する請求項4記載の画像ずれ補正方法。
  6. 【請求項6】 前記他方の記録手段での印字位置のシフ
    ト方向は前記所定方向であり、 前記記録媒体の前記所定方向への搬送幅は、前記記録手
    段での印字幅の2倍であることを特徴とする請求項3記
    載の画像ずれ補正方法。
  7. 【請求項7】 前記画像ずれの補正は、前記複数の印字
    手段中で使用する印字手段を変更することにより行うこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像ずれ補正方法。
  8. 【請求項8】 画像ずれ補正時における記録手段内の補
    正時温度を記憶し、 画像形成実行時における記録手段内の実行時温度を検出
    し、 前記補正時温度と実行時温度との温度差が所定値以上あ
    る場合に画像ずれ補正を行うことを特徴とする請求項1
    乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像ずれ補正方
    法。
  9. 【請求項9】 各々所定方向に並んで配置された複数の
    印字手段で構成されかつ前記所定方向と交差する方向に
    配置された複数の記録手段を備え、該複数の記録手段の
    隣接する記録手段の前記所定方向における印字手段配置
    位置の一部が重複する画像形成装置において、 記録媒体を前記所定方向に搬送量誤差の影響を受けない
    予め定められた幅搬送する搬送手段と、 前記隣接する2つの記録手段の一方の記録手段の前記重
    複した印字手段で前記記録媒体に印字するとともに、他
    方の記録手段の前記重複した印字手段で所定量ずつ印字
    位置をシフトさせて前記記録媒体に印字し、前記記録媒
    体を前記搬送手段で搬送し、前記一方および他方の記録
    手段での印字と前記搬送を順次繰り返すことにより隣接
    する記録手段各々により形成される画像同士の画像ずれ
    が画像濃度に反映される濃度パターンを形成するよう
    に、前記移動手段および前記記録手段を制御する制御手
    段と、 前記濃度パターンの画像濃度を読取る読取り手段と、 前記濃度パターンを読取った結果に基いて画像ずれを補
    正する補正手段と、 を備えた画像形成装置。
  10. 【請求項10】 画像ずれ補正時における記録手段内の
    補正時温度を記憶する記憶手段と、 画像形成実行時における記録手段内の実行時温度を検出
    する検出手段と、 を備え、 前記制御手段は前記補正時温度と実行時温度との温度差
    が所定値以上ある場合に画像ずれ補正を行うことを特徴
    とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 各々所定方向に並んで配置された複数
    の印字手段で構成されかつ前記所定方向と交差する方向
    に配置された複数の記録手段を備え、該複数の記録手段
    の隣接する記録手段の前記所定方向における印字手段配
    置位置の一部が重複する画像形成装置において、該隣接
    する記録手段各々により形成される画像同士の画像ずれ
    を補正する画像ずれ補正方法であって、 前記記録手段を構成する前記複数の印字手段において、
    連続する複数の印字手段で前記記録媒体に第1の印字を
    行うとともに、該連続する複数の印字手段以外の連続す
    る複数の印字手段で前記記録媒体に第2の印字を行う第
    1のステップと、 前記記録媒体を所定量前記所定方向に搬送する第2のス
    テップと、 前記印字を行った記録手段を構成する印字手段により、
    前記第1の印字による印字領域に重ねて所定量ずつ印字
    位置をシフトさせて印字することにより第1の濃度パタ
    ーンを形成するとともに、前記印字を行った記録手段と
    隣接する記録手段を構成する印字手段により、前記第2
    の印字による印字領域に重ねて所定量ずつ印字位置をシ
    フトさせて印字することにより第2の濃度パターンを形
    成する第3のステップと、 前記第1の濃度パターンから得られた画像ずれ量と前記
    第2の濃度パターンから得られた画像ずれ量との差を算
    出する第4のステップと、 前記算出された結果に基いて、前記画像ずれを補正する
    第5のステップと、を含む画像ずれ補正方法。
  12. 【請求項12】 前記他方の記録手段での印字位置のシ
    フト方向は前記所定方向であり、 前記画像ずれの補正は、前記複数の印字手段中で使用す
    る印字手段を変更することにより行うことを特徴とする
    請求項11記載の画像ずれ補正方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のステップで印字する際に
    は、前記記録媒体と前記記録手段とを前記所定方向と交
    差する方向に相対的に移動させ、 前記他方の記録手段での印字位置のシフト方向は、前記
    記録媒体と前記記録手段とを相対的に移動させる方向で
    あり、 前記画像ずれの補正は、前記記録手段の印字タイミング
    を変更することにより行うことを特徴とする請求項11
    記載の画像ずれ補正方法。
  14. 【請求項14】 画像ずれ補正時における記録手段内の
    補正時温度を記憶し、 画像形成実行時における記録手段内の実行時温度を検出
    し、 前記補正時温度と実行時温度との温度差が所定値以上あ
    る場合に画像ずれ補正を行うことを特徴とする請求項1
    1乃至請求項13のいずれか1項に記載の画像ずれ補正
    方法。
  15. 【請求項15】 各々所定方向に並んで配置された複数
    の印字手段で構成されかつ前記所定方向と交差する方向
    に配置された複数の記録手段を備え、該複数の記録手段
    の隣接する記録手段同士が前記所定方向に印字手段配置
    位置の一部が重複した画像形成装置において、 記録媒体を前記所定方向に搬送する搬送手段と、 前記記録手段を構成する前記複数の印字手段の、連続す
    る複数の印字手段で前記記録媒体に第1の印字を行うと
    ともに、該連続する複数の印字手段以外の連続する複数
    の印字手段で前記記録媒体に第2の印字を行った後に、
    前記搬送手段で前記記録媒体を搬送し、前記印字を行っ
    た記録手段を構成する印字手段により、前記第1の印字
    による印字領域に重ねて所定量ずつ印字位置をシフトさ
    せて印字することにより隣接する記録手段各々により形
    成される画像同士の画像ずれが画像濃度に反映される第
    1の濃度パターンを形成するとともに、前記印字を行っ
    た記録手段と隣接する記録手段を構成する印字手段によ
    り、前記第2の印字による印字領域に重ねて所定量ずつ
    印字位置をシフトさせて印字することにより第2の濃度
    パターンを形成するように前記記録手段および前記搬送
    手段を制御する制御手段と、 前記濃度パターンの画像濃度を読取る読取り手段と、 前記第1の濃度パターンから得られた画像ずれ量と前記
    第2の濃度パターンから得られた画像ずれ量との差を算
    出する算出手段と、 前記算出した結果に基いて画像ずれを補正する補正手段
    と、 を備えた画像形成装置。
  16. 【請求項16】 画像ずれ補正時における記録手段内の
    補正時温度を記憶する記憶手段と、 画像形成実行時における記録手段内の実行時温度を検出
    する検出手段と、 を備え、 前記制御手段は前記補正時温度と実行時温度との温度差
    が所定値以上ある場合に画像ずれ補正を行うことを特徴
    とする請求項15記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記記録手段内またはプリントヘッド
    内の温度を検出し、 前記検出された温度と予め記憶された記録媒体に印字す
    るための記録手段内の温度と画像ずれ量に関するデータ
    に基いて、印字した画像記録手段により形成される画像
    同士の画像ずれを補正する画像ずれ補正方法。
  18. 【請求項18】 前記データは前記記録手段またはプリ
    ントヘッドを構成する部品の温度による伸縮データであ
    ることを特徴とする請求項17記載の画像ずれ補正方
    法。
  19. 【請求項19】 記録媒体が搬送される方向の画像ずれ
    を補正する場合には、前記伸縮データは、記録媒体が搬
    送される方向の記録手段またはプリントヘッドの伸縮デ
    ータ、紙送りローラー外径の伸縮データ、および紙送り
    駆動機構の伸縮データの少なくとも1つであることを特
    徴とする請求項18記載の画像ずれ補正方法。
  20. 【請求項20】 記録媒体が搬送される方向と交差する
    方向の画像ずれを補正する場合には、前記伸縮データは
    記録媒体が搬送される方向と交差する方向の記録手段ま
    たはプリントヘッドの伸縮データ、記録手段のスキャン
    タイミングフェンスの伸縮データ、および記録手段の駆
    動機構の伸縮データの少なくとも1つであることを特徴
    とする請求項18記載の画像ずれ補正方法。
  21. 【請求項21】 画像ずれ補正時における記録手段内ま
    たはプリントヘッド内の補正時温度を記憶し、 画像形成実行時における記録手段内の実行時温度を検出
    し、 前記補正時温度と実行時温度との温度差が所定値以上あ
    る場合に画像ずれ補正を行うことを特徴とする請求項1
    7乃至請求項20のいずれか1項に記載の画像ずれ補正
    方法。
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