JP7206904B2 - 画像形成装置及び画像データ処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置及び画像データ処理方法に関する。
複数の記録素子の動作により画像を形成する(成膜や三次元構造の形成なども含み得る)画像形成装置がある。この画像形成装置には、高速化や精密化の要求に応じ、記録素子の配列に対して記録媒体を所定方向に相対移動させて、当該所定方向に対して交差する幅方向に記録媒体の記録可能幅にわたって記録素子を配置することで、記録素子の走査を行わないラインヘッドにより記録動作を行うシングルパス方式のものがある。
しかしながら、記録素子の配置や動作の高精度化に比較して、物理的に記録媒体を移動させる搬送部の搬送動作の精度を向上させるのは難しい。記録媒体が幅方向に位置ずれを生じると、当該位置ずれに応じて形成画像がゆがむという問題がある。特許文献1には、記録媒体の端部に補正パターンを記録して当該記録媒体を搬送させながら補正パターンを読み取ることで、このゆれに基づく蛇行パターンを特定し、当該蛇行パターンに応じて各行の駆動データを幅方向にシフトさせる技術が開示されている。
また、ラインヘッドを用いた記録動作では、記録素子の異常がそのまま画像の欠陥として現れるので、動作異常が生じている記録素子の動作を他の記録素子で補完するように画像データを修正して駆動データとして出力する技術が知られている。
特開2009-113312号公報
しかしながら、駆動データの各行データが位置ずれに応じて変更されると、動作異常が生じている記録素子と画像データとの対応がずれて、意図した画質での記録動作ができないという課題がある。
この発明の目的は、安定して画質の低下を抑制することのできる画像形成装置及び画像データ処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
記録媒体を所定の第1方向に搬送する搬送部と、
前記搬送される記録媒体に平行な面内で前記第1方向と直交する第2方向について複数の位置で各々記録動作を行う複数の記録素子が配列された記録動作部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記記録素子の記録動作に係る所定タイミングの各々における前記記録媒体の前記第2方向への位置ずれ量に応じて、前記複数の記録素子の前記第2方向についての配列順で配列された当該記録素子の前記記録動作の各々に応じた駆動用データをそれぞれ、前記複数の記録素子に対してシフトさせることで前記駆動用データと前記複数の記録素子との対応関係を変更させる補正処理を行った後に、前記複数の記録素子に含まれる動作不良素子の動作の補完処理を行う
ことを特徴とする画像形成装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記第2方向への位置ずれ量は、周期的に変化し、
前記制御部は、前記周期的な変化の位相に応じて、前記記録動作の各々について前記補正処理を繰り返す
ことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、
前記位置ずれ量の前記周期的な変化の変化パターンに係る参照データを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、当該参照データを用いて前記位置ずれ量を特定する
ことを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記複数の記録素子は、前記第2方向についてそれぞれ異なる配置範囲の素子群に区分され、
前記制御部は、前記駆動用データに対する前記補正処理及び前記補完処理を前記素子群ごとに行う
ことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、
前記複数の記録素子は、前記第2方向についてそれぞれ異なる配置範囲の素子群に区分され、
前記制御部は、前記素子群の各々における前記補正処理及び前記補完処理を個別に行う複数の個別制御部を有し、
前記記憶部は、前記素子群に各々対応する複数の個別記憶部を有し、
前記参照データは、前記個別記憶部に各々記憶されて、同一の前記素子群に対応する前記個別制御部によりそれぞれ用いられる
ことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、
前記個別制御部及び前記個別記憶部は、対応する前記素子群ごとに異なる基板上に設けられていることを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載の画像形成装置において、
前記個別記憶部には、少なくとも当該個別記憶部と対応する前記素子群に含まれる前記動作不良素子の情報が記憶されており、
前記個別制御部は、前記情報に基づいて各々前記補完処理を行う
ことを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の画像形成装置において、
複数の方法で特定された前記動作不良素子の情報を統合して前記情報を生成する統合部を備えることを特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載の画像形成装置において、
前記記録素子は、ノズルと、ノズル内のインクを吐出させる駆動部と、を備え、
前記動作不良素子は、前記ノズルからのインクの吐出に異常を有する吐出不良ノズルを有し、
前記制御部は、
各ノズルから吐出されたインクによる所定のテスト画像の撮像結果を用いて前記動作不良素子を特定する第1の特定部、
外部からの入力により前記動作不良素子を特定する第2の特定部、
各ノズルから吐出されたインクに対して出射された光に対する当該インクによる影響の検出結果に応じて前記動作不良素子を特定する第3の特定部、
前記駆動部の駆動動作に応じた電流又は電圧の計測結果に応じて前記動作不良素子を特定する第4の特定部、
及び、
予め保持されている初期不良ノズルのデータにより指定されている動作不良素子を前記動作不良素子として特定する第5の特定部
のうち少なくとも2つを有することを特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、請求項9記載の画像形成装置において、
記録媒体の表面に形成されたテスト画像を撮像する撮像部を備え、
前記制御部は、前記第1の特定部を有する
ことを特徴とする。
また、請求項11記載の発明は、請求項9又は10記載の画像形成装置において、
前記ノズルから吐出されたインクに対して光を出射し、前記インクの飛翔経路を通過した前記光を検出する光検出部を備え、
前記制御部は、前記第3の特定部を有し、前記光検出部の検出結果に基づいて前記動作不良素子を特定する
ことを特徴とする。
また、請求項12記載の発明は、
記録媒体を所定の第1方向に搬送する搬送部と、前記搬送される記録媒体に平行な面内で前記第1方向と直交する第2方向について所定の間隔で、記録動作を行う複数の記録素子が配列された記録動作部と、を備える画像形成装置の画像データ処理方法であって、
前記記録素子の記録動作に係る所定タイミングの各々における前記記録媒体の前記第2方向への位置ずれ量に応じて、前記複数の記録素子の前記第2方向についての配列順で配列された当該記録素子の前記記録動作の各々に応じた駆動用データ、前記複数の記録素子に対してシフトさせることで前記駆動用データと前記複数の記録素子との対応関係を変更させる補正ステップ、
前記駆動用データのそれぞれについて、各々の前記補正ステップの後に前記複数の記録素子に含まれる動作不良素子の動作の補完処理を行う補完ステップ、
を含むことを特徴とする。
本発明に従うと、安定して画質の低下を抑制することができるという効果がある。
本発明の画像形成装置の実施形態であるインクジェット記録装置の全体斜視図である。 ヘッドユニットにおける搬送面と対向する面を示す底面図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 画像データの処理に係る構成を示す図である。 駆動画像の処理手順を示すフローチャートである。 蛇行に対する画像データのシフトについて説明する図である。 蛇行に対する画像データのシフトについて説明する図である。 インクの吐出不良ノズルの補完動作について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の実施形態であるインクジェット記録装置100の全体斜視図である。
このインクジェット記録装置100は、複数、ここでは8個のラインヘッドを有し、シングルパス方式でインクの吐出を行ってカラー画像の記録を行うことが可能なものであって、搬送部10と、記録動作部20と、インク供給部30と、搬送検出部41と、画像検出部42(撮像部)などを備える。
搬送部10は、駆動ローラー11と、搬送駆動部12と、搬送ベルト14などを備える。搬送駆動部12は、駆動ローラー11を所定の速度で回転動作させる回転モーターを有する。駆動ローラー11には、図示略の従動ローラーと共に無端状の搬送ベルト14が巻回されて、当該駆動ローラー11の回転により搬送ベルト14が周回移動する。この搬送ベルト14の外側面を搬送面として、搬送部10は、当該搬送面上に所定の範囲で記録媒体を載置して、当該記録媒体を搬送ベルト14の周回移動に伴って周回移動方向(第1方向、搬送方向)に搬送する。記録媒体の種別は、特には限られないが、ここでは、連続した布帛などであり、例えば、ロール状の布帛を順次送り出して搬送面に載置させ、搬送することができる。
記録動作部20は、キャリッジ22と、キャリッジ昇降部23などを備える。記録動作部20は、インクの色数に応じて複数組(ここでは8組)設けられている。キャリッジ22は、それぞれ、搬送部10による搬送方向に対して搬送面に平行な面内で交差する向き、ここでは直交する幅方向(第2方向)に延在して、搬送部10による記録媒体の搬送面の上方(高さ方向)に配置されている。キャリッジ22には、それぞれ、搬送される記録媒体の全幅(幅方向について記録可能な幅。両端又は一端に多少のマージンがあってもよい)にわたって所定の間隔(ノズルピッチ)で(複数の位置で)ノズルの開口(ノズル開口27a;図2参照)からインクの液滴を吐出(記録動作)可能にヘッドユニット21(図2参照;ラインヘッド)が固定されている。8個(複数)の各ヘッドユニット21が有する記録素子26(図3参照)、ここではノズル、インク流路(インク室)及び当該ノズルから各々インクを吐出させる構成(後述の電気機械変換素子252;図3参照)の組の数(複数個である)は、記録解像度やインクジェット記録装置100で記録可能とされる記録媒体のサイズなどに応じて適宜定められる。複数のキャリッジ22、すなわち、記録動作部20は、搬送方向について互いに異なる位置に設けられている。キャリッジ22は、キャリッジ昇降部23により高さ方向についての位置が変更可能に設けられ、キャリッジ22の移動に伴ってヘッドユニット21も搬送面からの距離が変更される。記録素子26がそれぞれ記録動作を行うことによりノズルからインクが吐出されることで、記録媒体上に画像を記録(形成)する。
キャリッジ昇降部23は、キャリッジ22の搬送面からの距離を変更させる。キャリッジ昇降部23は、昇降モーター232と、電磁ブレーキ233と、梁部材234と、支持部235などを備える。
梁部材234は、搬送ベルト14の上部(記録媒体の搬送面の側)において搬送方向と交差する向き(ここでは直交する向き、すなわち幅方向)で略平行に二本設けられ、当該梁部材234の両端にそれぞれ支持部235が固定される。支持部235には、昇降モーター232、電磁ブレーキ233及びキャリッジ22が取り付けられている。
キャリッジ22は、制御部50(図3参照)からの制御信号に基づいて駆動される昇降モーター232及び電磁ブレーキ233の動作に応じて上下されて位置が定められる。
昇降モーター232は、所定の昇降速度でキャリッジ22を移動させる。昇降モーター232としては、例えば、サーボモーターやステッピングモーターが用いられる。
電磁ブレーキ233は、キャリッジ22の固定状態を維持するものであり、駆動信号に応じてこの固定状態が解除されることで、昇降モーター232によるキャリッジ22の移動を一時的に可能とする。すなわち、電力供給の切断時を含めた通常の状態では、電磁ブレーキ233は、キャリッジ22を固定する。電磁ブレーキ233としては、例えば、ディスクブレーキが用いられる。
インク供給部30は、画像形成に用いられる各色のインクを貯留し、ヘッドユニット21に供給する。ここでは、各色のインク貯留タンク31が専用のラック32に配置されて、チューブなどの配管を介して各色のインクを吐出するヘッドユニット21と接続されている。各色のインクとしては、特には限られないが、ここでは、互いに異なる8色であって、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒色)を含み、例えば、さらに、P(ピンク)、S(スカイ)、G(グレイ)及びO(オレンジ)のインクを各々供給可能となっている。なお、8個のヘッドユニット21による吐出インクの色は8色未満であってもよく、すなわち、一部では共通の色のインクが吐出されてもよい。各色のインクは、供給された各ヘッドユニット21のノズルにより各々微細ドットとして吐出されて記録媒体に着弾し、微細ドット数やドットのサイズ(液滴量)などに応じた濃度やその組み合わせで表現された混色カラー画像が記録される。また、インク貯留タンク31に貯留され、ヘッドユニット21に供給されるインクの色は、交換可能であってもよい。
搬送検出部41は、記録動作部20に対して搬送方向について上流側に位置し、搬送ベルト14の原点標識O(基準位置を示す指標;図6参照)を検出して検出信号を出力する。無端状の搬送ベルト14の幅方向について端から所定の距離かつ周回移動方向について特定位置には、原点標識Oが設けられている。搬送検出部41は、搬送ベルト14の周回ごとにこの原点標識Oを検出して、そのタイミングを出力する。また、搬送検出部41は、必要な場合には、原点標識Oの幅方向についての位置(基準位置からの相対位置であってもよい)を計測して出力可能であってもよい。原点標識Oは、例えば、搬送ベルト14の他の部分とは異なる色の標識であったり、搬送ベルト14に設けられた孔であったりしてよい。搬送検出部41は、原点標識Oを読み取り、又は出射した光の反射光の検出強度を取得するセンサーであってもよく、また、原点標識Oとして孔部が設けられている場合には、一方の側で出射した光が当該孔部を貫通して反対側で検出される透過型の光センサーなどであってもよい。光は、可視光に限られず、赤外光などであってもよい。また、搬送検出部41は、記録媒体の幅方向についての位置(端部)などを直接検出、特定することが可能であってもよい。
画像検出部42は、記録動作部20に対して搬送方向について下流側に設けられて、記録動作部20により画像が記録された(又は記録されずに通過した)記録媒体の表面を撮像して読み取る。また、画像検出部42は、記録媒体の載置範囲外における搬送ベルト14の表面を併せて読取可能であってもよい。画像検出部42は、図示略の照明部を備えてよい。照明部は、画像検出部42による撮像面(記録媒体の表面)を略均等に照射する。
画像検出部42は、例えば、一次元撮像センサーを備える。一次元撮像センサーは、ここでは、複数の撮像素子が少なくとも幅方向について搬送ベルト14の幅にわたって配置されている。搬送部10の動作により記録媒体が搬送方向に移動することで、画像検出部42は、記録媒体上を二次元撮像することができる。撮像センサーとしては、CCDセンサー(Charge Coupled Device)やCMOSセンサー(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などが用いられる。これらの撮像センサーは、各撮像素子において、光学系(レンズ)を介して記録媒体の表面から受光素子に入力された光量に応じた電荷量や電圧を所定の順で出力する撮像動作を行う。ここでは、撮像センサーは、RGBの各波長帯(複数の波長帯)での撮像が可能であり、画像検出部42により、カラー読取画像を取得することができる。画像検出部42は、後述の蛇行情報63、255を予め特定する(例えば、記録媒体上に形成された搬送方向についての直線の幅方向へのずれ量の変化パターンの検出など)のに用いられてよい。また、画像検出部42は、記録媒体の表面に形成されたテスト画像の撮像にも用いられる。
なお、搬送検出部41及び画像検出部42は、キャリッジ22と同様に搬送面からの距離が可変であってよい。
図2は、ヘッドユニット21における搬送面と対向する面を示す底面図である。
なお、ここでは、各色のヘッドユニット21はいずれも同一の形状、構成であるので、任意のいずれか一つのものについて説明する。
ヘッドユニット21は、ここでは、8個の記録ヘッド211a~211h(素子群;以降では、一部又は全部をまとめて記録ヘッド211とも記す)を有する。各記録ヘッド211の底面には、幅方向に複数本(複数個)のノズル27のノズル開口27aが所定のノズルピッチで配列されたノズル配列が設けられている。すなわち、複数のノズル27は、各記録ヘッド211に区分される。ノズル開口27aの位置は、幅方向について所定の間隔で配列されていれば、搬送方向の位置が異なっていてもよい。なお、この場合、各ノズル開口27aからのインク吐出タイミング及び吐出されたインクの着弾タイミングには、微小なずれが生じ得るが、以下において、同一ヘッドユニット21内のノズル開口27aからの同一駆動周期内でのインク吐出タイミングに応じたタイミングをまとめて所定タイミングと記載する。この図で示すノズル開口27aの数やサイズは、説明のためのものであって、後述のように、実際にはこれよりも数が多く、サイズは、ノズル開口27aの幅方向についての配置範囲の幅に比して十分に小さい。
一のヘッドユニット21に含まれる8個の記録ヘッド211は、千鳥格子状に配置されている。これに伴って、各記録ヘッド211におけるノズル開口27aの幅方向についての配置範囲は、互いに異なって位置しており、これらに応じて互いに異なる記録範囲(静止系に対する範囲)にそれぞれ画像形成を行うことができる。隣り合う記録ヘッド211におけるノズル開口27aの幅方向についての配置範囲(すなわち、記録ヘッド211による記録範囲)の端部は、若干重複している。したがって、ヘッドユニット21では、8個の記録ヘッド211各々の幅方向についての記録範囲の組み合わせにより、幅方向について記録媒体Mの全幅(両端に若干のマージンがあってもよい)にわたって上記のノズルピッチで、各記録ヘッド211に区分された複数のノズルからインクを吐出可能になっている。
図3は、インクジェット記録装置100の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置100は、搬送部10と、記録動作部20と、検出部40と、制御部50と、記憶部60と、通信部70と、表示部81と、操作受付部82と、バス90などを備える。搬送部10は、上述の搬送駆動部12を有する。検出部40は、上述の搬送検出部41及び画像検出部42などを備える。
記録動作部20は、キャリッジ駆動部24と、ヘッド駆動部25などを備える。また、上述のように、電気機械変換素子252(駆動部)及びノズル27が記録素子26に含まれる。キャリッジ駆動部24は、上述の昇降モーター232及び電磁ブレーキ233などに駆動信号を出力し、これらを動作又は固定させる。
ヘッド駆動部25は、記録制御部251(個別制御部)を備える。記録制御部251は、制御部50の制御に基づいて記録ヘッド211の各ノズル27に連通するインク流路内のインクに圧力変動を生じさせる駆動信号を出力する。圧力変動を生じさせる構成としては、ここでは、電気機械変換素子252(例えば、圧電素子)が用いられる。この電気機械変換素子252が印加電圧、すなわち、駆動信号の出力電圧に応じた変形を生じることで、インク流路、特に、適切に圧力変動を生じさせるためにサイズや形状が定められて形成されている圧力室を変形させる。駆動信号としては、予め一又は複数の電圧波形パターンが定められており、制御部50からの制御信号や駆動用データ(ハーフトーン画像データ)に応じて各ノズルに各々対応する電気機械変換素子252に対して当該電圧波形パターンでの駆動信号の出力有無が定められる。駆動信号による電気機械変換素子252の変形動作(記録素子26の記録動作)によりノズル開口27aから押し出されたインクは、適切な量だけインク流路内のインクから分離されてインク液滴として吐出される。駆動信号の出力周期(駆動周期)は、単一周期に固定されていてもよいし、微小な調整が可能であってもよい。あるいは、搬送部10による記録媒体の搬送速度と画像の搬送方向についての解像度とに応じて可変に定められてもよい。
記録制御部251は、ここでは、複数(8個)の記録ヘッド211に各々対応して設けられて、搬送検出部41及びエンコーダー43からの同期信号に基づいて独立に動作する。記録制御部251は、それぞれ対応する記録ヘッド211のノズルにより記録される画像範囲の駆動用データに基づいて、上記の駆動周期(駆動信号の出力周期)で各記録ヘッド211の記録動作を制御する。
制御部50と記録制御部251とが本発明の実施形態の制御部に含まれる。
検出部40は、上述の搬送検出部41及び画像検出部42に加えて、エンコーダー43と、液滴検出部44(光検出部)と、駆動検出部45などを有する。エンコーダー43は、搬送駆動部12の駆動モーター又は駆動ローラー11の回転を検出し、所定の角度の回転ごとに回転方向に応じた信号を出力する。前回の信号出力からの間隔が回転速度、すなわち、記録媒体の搬送速度を示す。また、搬送検出部41による原点標識の検出タイミングからの信号の出力回数により、搬送ベルト14の回転方向についての位置、及び搬送されている記録媒体の位置が特定される。搬送検出部41の検出信号やエンコーダー43の所定の角度ごとの信号などは、搬送ベルト14やこれに載置される記録媒体の移動情報として取得される。
液滴検出部44は、レーザー光(又はインコヒーレントな光でもよい)を出射する発光部と、当該レーザー光を検出する受光部と、を有する。発光部は、記録動作部20の記録ヘッド211におけるノズル開口27aと搬送面との間にレーザー光を出射する。受光部は、当該発光部が出射した光をノズル開口27aから吐出されるインクの飛翔経路を挟んだ反対側で、(すなわち、飛翔経路の通過後に)検出する。すなわち、液滴検出部44では、インク液滴の吐出動作が行われたタイミングにおけるインク液滴によるレーザー光の遮断、減衰の度合(光への影響)が検出される。液滴検出部44は、各ヘッドユニット21に対して幅方向に走査可能であってよい。
駆動検出部45は、電気機械変換素子252に対する電圧印加時に当該印加電圧の変化や電流量などを計測する。駆動検出部45では、容量性負荷である電気機械変換素子252(圧電素子)の容量に応じて、ノズル27からのインク吐出時に印加される電圧パターンに応じた電流量や電圧変化の鈍り具合などが検出される。駆動検出部45は、ヘッド駆動部25の電気回路内に設けられていてもよい。
制御部50は、インクジェット記録装置100の全体動作を統括制御する。制御部50は、CPU51(Central Processing Unit)と、RAM52(Random Access Memory)などを備える。制御部50は、各ノズル27からのインク吐出などに係る動作調整、吐出動作の不良状態の検出及びその対応に係る処理、並びに画質異常の検出や調整に係る処理などを行う。
CPU51は、各種演算処理を行い、インクジェット記録装置100における記録媒体の搬送、インクの供給、インクの吐出や形成画像の読取動作などの制御を行う。CPU51は、記憶部60から読み出されたプログラムに従って制御部50の上記各処理に係る演算及び制御を行う。
RAM52は、CPU51に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。一時データの記憶領域は、記憶部60のDRAM領域と適宜分担されてよい。
記憶部60は、プログラム61、各種設定データ、及び画像形成命令に係るジョブデータ65などを記憶する。ジョブデータ65には、形成対象の画像データ、その処理済データ及び動作設定に係る情報などが含まれる。プログラム61には、インク吐出不良を生じている吐出不良ノズルの特定プログラム、各種画像処理プログラム、及び記録ヘッド211におけるノズル27の配置範囲の重複範囲における振り分け設定プログラムなどが含まれる。設定データとしては、ヘッドユニット21における全ノズルのうち(に含まれる)インクの吐出に異常を有するノズル(吐出不良ノズル、動作不良素子;ノズル27自体に異常の原因があるものに限られず、例えば、電気機械変換素子252又は電気配線に異常を有するものであってもよい)の位置を示す吐出不良ノズルリスト62、記録媒体の幅方向についての周期的な位置ずれ量の変化パターンを示す蛇行情報63、及び隣り合う記録ヘッド211における上記重複範囲においてインク吐出可能とするノズルの選択パターンを示す振り分け設定64などが含まれる。蛇行情報63は、インクジェット記録装置100において出現する蛇行のモードや、依存するパラメーターの設定値などに応じて複数保持されていてもよい。また、蛇行情報63は、ヘッドユニット21ごとに異なる位相を基準として生成されてもよい。
記憶部60は、ここでは、DRAMなどの揮発性メモリー及び不揮発性メモリーを含む。ジョブデータや処理データなどの一時データは、揮発性メモリーに記憶されて高速処理され、画像形成動作の終了後には消去されてもよい。プログラムや設定データなどは、不揮発性メモリーにより保持され、インクジェット記録装置100への電力供給がなされていない間も保持される。一部のプログラムや設定データ、例えば、初期データや基幹プログラムなどは、不揮発性メモリーの代わりに消去書き換え不能なROMなどに格納されてもよい。
通信部70は、外部機器との間での通信動作を制御する通信インターフェイスである。通信インターフェイスとしては、例えば、LANカードといった各種通信プロトコルに対応したネットワークカードなどが一又は複数含まれる。通信部70は、制御部50の制御に基づいて外部機器から形成対象の画像データや画像形成に係る設定を含むジョブデータを取得し、また、外部機器に対してステータス情報などを送信することができる。
表示部81は、制御部50からの制御信号に応じて表示画面にインクジェット記録装置100のステータスや操作メニューなどの表示を行う。表示画面としては、例えば、液晶画面などが挙げられる。また、表示部81には、電力供給の有無及び/又はエラーなどの警告を行うLEDランプなどが含まれてもよい。
操作受付部82は、ユーザーの操作を受け付けて制御部50に出力する。操作受付部82は、例えば、タッチセンサーなどを有する。タッチセンサーは、表示部81の表示画面に重ねて設けられて、タッチパネルとして用いられてもよい。制御部50は、タッチセンサーにより検出されたタッチ操作の位置及び種別の情報を制御部50に出力する。また、操作受付部82は、押しボタンスイッチ及び/又はテンキーなどを有していてもよい。
バス90は、制御部50及び当該制御部50と信号のやり取りを行う各構成間を電気的に接続し、当該信号を伝送する経路である。
次に、画像データの流れ及び処理についてより詳しく説明する。
図4は、画像データの処理に係る構成を示す図である。
インクジェット記録装置100のヘッドユニット21では、記録ヘッド211a~211hに各々対応して、基板201a~201h(まとめて基板201とも記す)が設けられている。上述のように記録ヘッド211a~211hに各々対応する記録制御部251は、各基板201上に設けられていて、並列(個別)に処理動作が可能である。また、基板201には、それぞれメモリー253が設けられている。基板201b~201hの構成は、基板201aの構成と同一であるので、ここでは記載を省略している。
各基板201には、記憶部60に記憶されたジョブデータ65に基づいて、各ノズル27からのインク吐出に係る駆動用データ(ハーフトーン画像データ)が入力される。駆動用データは、記録素子26(ノズル27)の幅方向についての配列順、及びインク吐出の駆動周期順(すなわち、搬送方向についての位置)に従って二次元配列されている。駆動用データは、各記録ヘッド211による記録範囲ごとに幅方向について分割されて、各基板201のメモリー253に送られる。すなわち、各記録ヘッド211の駆動動作は、各々別個のデータ(分割駆動データ)に基づいて独立になされることになる。分割駆動データは、上述のように、ノズル開口27aの配置範囲(画像の記録範囲)が幅方向についての重複する部分について、重複してそれぞれ生成される。ここでは、各駆動周期の駆動用データ、すなわち、搬送方向についてのハーフトーン画像データの全体(幅方向について区分された二次元配列データ)が画像の形成開始前に基板201に送られて、当該画像が指定回数形成される間にわたってメモリー253に記憶される。
基板201a~201hには、それぞれ、吐出不良ノズルリスト254(動作不良素子の情報)及び蛇行情報255(参照データ)が記憶されている。蛇行情報255は、いずれも記憶部60に記憶された蛇行情報63(各基板201a~201hが属するヘッドユニット21に対応するもの)と同一である。吐出不良ノズルリスト254については、吐出不良ノズルリスト62と同一、又は基板201a~201hがそれぞれ対応する記録ヘッド211a~211hにおける吐出不良ノズルのリストのみであってもよい。ここでは、吐出不良ノズルリスト254及び蛇行情報255は、DRAMなどの揮発性メモリー(記憶部、個別記憶部)に記憶保持されて、同一の基板201上の記録制御部251により各々用いられる。これら吐出不良ノズルリスト254及び蛇行情報255は、インクジェット記録装置100が起動された場合及び明示的に更新要求があった場合に記憶部60から上記対応するデータが毎回送信されて、インクジェット記録装置100の動作中にわたり記憶保持される。あるいは、吐出不良ノズルリスト254及び蛇行情報255は、更新データが受信されない限り、不揮発性メモリーなどに継続的に記憶されてもよい。
また、各基板201a~201hには、搬送検出部41及びエンコーダー43の検出信号が直列に(チェーン状に)カスケード接続されており、それぞれ同期して検出信号が取得(入力)される。
制御部50は、駆動用データの分割時に、隣り合う記録ヘッド211におけるノズル27の配置範囲(形成画像の記録範囲)の幅方向についての重複範囲に関し、両方の記録ヘッド211のうちのいずれかにそれぞれ駆動用データを振り分ける。この振り分けは、機械的に一方の記録ヘッド211にのみ割り振られる部分と、振り分け設定64に基づいて適宜な吐出分配率で割り振られる部分とがあり、それぞれ又はまとめて行われる。駆動用データが割り振られなかった側の記録ヘッド211のノズルに対応する駆動用データは、全て元の駆動用データ(ハーフトーン画像データ)にかかわらず、インクを吐出させないように非吐出設定される。
各基板201において、記録制御部251は、記録媒体の蛇行(周期的な幅方向についての位置ずれ)に応じて、取得された分割駆動データの各駆動周期(上記所定タイミングの各々)ごとに、幅方向についての一次元データ(行データ)と、幅方向について順番に配列されているノズル27(記録素子26)との対応関係をシフト(変更)させて、記録媒体上の正しい位置に画像形成が継続されるように調整する処理を繰り返す。搬送ベルト14は、駆動ローラー11など、各部の精度などに応じて若干の蛇行を生じる。すなわち、搬送ベルト14は、周回移動方向への移動時に、搬送ベルト14上の当該周回移動方向についての各位置が幅方向についての位置の若干の周期変化を伴う。記録媒体は、この搬送ベルト14の蛇行に基づいて幅方向についての周期変化を生じ得る。
この変化のモード、並びに周期及び振幅といったパラメーターは、上記の構造上の特性や配置などに応じて定まる。各基板201a~201hでは、搬送検出部41による原点標識の検出タイミングと、エンコーダー43の検出信号による搬送ベルト14の移動量(移動速度)とにより、搬送ベルト14の位置が特定される。これら記録媒体の移動情報に基づいて、所望の位置及びタイミングにおける記録媒体の幅方向についての位置ずれの周期変化の位相が特定され、上記のパラメーターに応じて予め生成されている蛇行情報255が参照されて(用いて)、蛇行に係る幅方向についての位置ずれ量が特定される。なお、パラメーターが可変の値、例えば、温度などに応じて変化する場合には、計測された温度に応じて異なる蛇行情報255が用いられてもよいし、あるいは、蛇行情報255により得られる値に当該可変の値に応じた係数などを乗じたり、オフセット値を加算したりしてもよい。記録制御部251は、上記の各駆動周期に係る所定タイミングに応じて、特定された位置ずれ量に応じた大きさだけ各行データをノズル27(記録素子26)の配列に対して相対移動(シフト)させて、対応関係を変更させる。
上述の対応関係を変更させる処理の後、吐出不良ノズルリスト254に基づいて、吐出不良ノズルに割り当てられたインクの吐出(動作不良素子の動作)を周囲のノズルに分配する補完処理が行われる。補完処理後の駆動用データは、クロック信号に応じて適宜なタイミングで記録ヘッド211aに送られ、電気機械変換素子252を変形動作させる。
吐出不良ノズルリスト254は、上述のように、制御部50により生成された吐出不良ノズルリスト62がコピーされ、基板201により受信されたものである。吐出不良ノズルリスト62は、複数種類の検出方法により検出、特定された吐出不良ノズルのリストが組み合わされたものである。ここでは、制御部50は、以下の4通りの検出方法(方法)を実行し、また、初期不良ノズルのリストを有している。
4通りの検出方法としては、ここでは、例えば、以下のものが挙げられる。
制御部50は、記録動作部20により各ノズル27からインクを吐出させて個別に標識、ラインなどを描画させるテスト画像を形成させ、当該テスト画像を画像検出部42により撮像して当該撮像結果(テスト画像の撮像結果)に基づいて吐出不良ノズルを特定する(第1の特定部)。また、ユーザーが当該テスト画像を目視により判断するなどによって特定した吐出不良ノズルを指定する操作(入力)が操作受付部82などにより受け付けられる、又はインクジェット記録装置100以外の外部機器で入力操作された内容が通信部70を介して入力される、などにより当該吐出不良ノズルを特定する(第2の特定部)。
また、制御部50は、各ノズル27から順番にインクを吐出させながら液滴検出部44の受光部による検出光量の異常(検出結果)に基づいて吐出不良ノズルを特定する(第3の特定部)。また、制御部50は、各ノズル27に対応する電気機械変換素子252の駆動動作時における駆動検出部45による電圧及び/又は電流の異常(計測結果)に基づいて吐出不良ノズルを特定する(第4の特定部)。これら第1の特定部~第4の特定部による具体的な吐出不良ノズルの特定動作手順や特定基準などには、各種周知の技術を適用することができる。
また、吐出不良ノズルリスト62には、出荷前検査などで特定されて保持されている初期不良ノズルのリストデータ(第5の特定部)が含まれている。制御部50は、統合部として、上記の各方法及びリストで特定されている初期不良ノズルのリストを統合して吐出不良ノズルリスト62を生成する。
上記第1の特定部~第4の特定部による吐出不良ノズルの特定は、通常の画像形成動作の間(時間的、又は記録媒体の余白部分などの利用)に随時行われてもよい。第1の特定部~第4の特定部の間で、動作のタイミングや間隔は相互に調整されてもよいし、独立に各々可能なタイミング及び間隔で行われてもよい。また、必ずしも定期的に行われずに、ユーザーの実行命令があった場合にのみ実行されるものがあってもよい。各々特定された吐出不良ノズルの個別リストは、前記吐出不良ノズルリスト62とは別個にそれぞれ保持されてもよい。新たに吐出不良ノズルが特定されて更新された吐出不良ノズルリスト62は、随時各基板201に送信される。基板201で取得された吐出不良ノズルリストは、一度バッファーなどに保持され、記録動作の区切り、例えば、駆動用データにおいて、搬送方向について所定の位置で幅方向に延びる各行のデータ(行データ)の処理の間などに、一斉に吐出不良ノズルリスト254に置き換えられる。
図5は、駆動画像の処理手順を示すフローチャートである。
図5(a)は、制御部50による駆動画像分割処理の制御手順を示すフローチャートである。図5(b)は、各記録制御部251による駆動画像出力処理の制御手順を示すフローチャートである。
駆動画像分割処理は、制御部50において、駆動用の画像データとしてハーフトーン画像が生成された後に開始される。制御部50は、ハーフトーン画像を取得する(ステップS101)。制御部50は、ハーフトーン画像に対して、各基板201における記録範囲(ノズル27の配置範囲)を設定する(ステップS102)。記録範囲は、上述の重複範囲についてそれぞれの記録ヘッド211に対応する基板201で重複して定められる。
制御部50は、振り分け設定64を用いて重複範囲の振り分け処理を行う。制御部50は、各基板201に応じた記録範囲に応じたデータ範囲に上述の重複範囲(振り分け処理後)を伴って分割する(ステップS103)。制御部50は、分割した駆動用データ(分割駆動データ)を各基板201にそれぞれ出力する(ステップS104)。そして、制御部50は、駆動画像分割処理を終了する。
基板201の記録制御部251による駆動画像出力処理は、本実施形態の画像データ処理方法を含み、メモリー253に分割駆動データが入力されたのを受けて開始される。記録制御部251は、分割駆動データを取得し、読み込む(ステップS201)。記録制御部251は、エンコーダー43などからの同期信号に基づいて搬送ベルト14の位置情報及び速度情報(まとめて記録媒体の移動情報)を取得し、これらの情報と蛇行情報255とに基づいて、次に記録ヘッド211へ出力する行データ(搬送方向について所定の位置で幅方向に延びる線状(ラスター)データ)に応じて所定タイミング(ノズル27から吐出されるインクが着弾するタイミング(一般的には、ノズル27からの吐出タイミングでもよく、また、複数のノズル27間で微小なずれが設定されている場合には、代表的なタイミングでもよい)における着弾の位置(搬送方向についての記録位置)における記録媒体の幅方向についての位置ずれ量(蛇行量)を取得する(ステップS202)。
記録制御部251は、取得された位置ずれ量に応じたノズル数の分、上記の行データをノズル27(記録素子26)に対してシフトする(すなわち、ノズル27との対応関係を変更する)補正を行う(ステップS203)。これらステップS202、S203の処理が本実施形態の補正処理(画像データ処理方法における補正ステップ)を構成する。記録制御部251は、吐出不良ノズルリスト254を参照して吐出不良ノズルを特定し、当該吐出不良ノズルからインクの吐出がありとされているか否かを判別する。記録制御部251は、吐出不良ノズルからインクの吐出がありと設定されている場合に、当該吐出不良ノズルの吐出を他のノズルで補完させる吐出不良補完処理を行う(ステップS204;補完ステップ)。記録制御部251は、吐出動作の所定時間前に各記録ヘッド211に対して上記処理がなされた行データを出力する(ステップS205)。
記録制御部251は、取得されている分割駆動データの全ての行について、出力が終了したか否かを判別する(ステップS206)。出力が終了していないと判別された場合には(ステップS206で“NO”)、記録制御部251の処理は、ステップS202に戻る。全ての行の出力が終了したと判別された場合には(ステップS206で“YES”)、記録制御部251は、指定回数の分割駆動データ(ハーフトーン画像)の出力が終了したか否かを判別する(ステップS207)。終了していないと判別された場合には(ステップS207で“NO”)、記録制御部251は、出力回数に1を加算して、次の出力行を分割駆動データの先頭行に戻す(ステップS208)。それから、記録制御部251の処理は、ステップS202に戻る。指定回数の出力が終了したと判別された場合には(ステップS207で“YES”)、記録制御部251は、駆動画像出力処理を終了する。
なお、ある行データについてのステップS202~S205の処理が終了する前に次の行データに係るステップS202の処理が開始されて、並列に処理がなされてもよい。この場合、基板201には、各行の処理データをそれぞれ記憶するバッファーが設けられ、制御部50は、適宜なタイミングで各記録ヘッドへ処理済行データを出力し、当該出力されたバッファーを初期化又は上書きして順次再利用していけばよい。
次に、駆動画像出力処理における蛇行補正及び吐出不良の補完について説明する。
図6及び図7は、蛇行に対する画像データ(駆動用データ)のシフトについて説明する図である。
上述のように、空間構造上の蛇行周期Lや振幅Wm(幅方向への最大移動量はこの2倍(2Wm)となる)は、上記の構造上の特性や配置などに応じて定まる(図6(a))。また、あるヘッドユニット21の位置Xiにおける記録媒体の位置ずれ量は、搬送ベルト14の蛇行の検出位置X0における位置ずれ量(位相)、並びに/又は、検出位置X0から位置Xiまでの距離及び速度(速度が一定の場合には経過時間)などの変数により、上記空間構造及び時間変化のパラメーターに基づいて定まる。これらに応じた周期変化のパラメーターは、予め検査されて保持される。蛇行周期の各位相(基準となる位置からの相対位置や経過時間)における位置ずれ量(例えば、ノズルピッチを単位とした値)が、所定の位相間隔(又は搬送ベルト14の周回移動方向についての位置間隔)ごとに当該位相及び/又は位置と対応付けられて、蛇行情報63、255として記憶保持される。
すなわち、各駆動周期に係る行データに応じてノズル27から吐出されるインクの記録媒体への着弾タイミングにおける着弾位置での位置ずれ量の位相は、上記パラメーター及び変数に基づいて推定(ここでは、僅かな誤差範囲内で特定)される。各記録ヘッド211に係る基板201のメモリー253に振り分けられた駆動用データのうち、推定(特定)された位置ずれ量に係るインク着弾タイミング(駆動周期)に応じた行データは、上記のようにそれぞれ推定された位相に応じた位置ずれ量を相殺するようにノズル27との対応関係がシフト(変更)される。
各記録ヘッド211に対し、それぞれ行データがシフトされると、隣り合う記録ヘッド211に応じた基板201間で駆動用データのやり取りが行われないので、シフトされた一方の端で駆動用データがはみ出て、他方で駆動用データがなくなる。これらの一方と他方は、シフトの方向により反転し得る。本実施形態では、これら記録範囲からはみ出し得る駆動用データが、全てノズル27からインクを吐出させないように非吐出に定められる。
図6(b)に示すように、隣り合う記録ヘッド211(ここでは、記録ヘッド211a、211b)におけるノズルの配置範囲(画像の記録範囲)の重複範囲Dの両端には、振幅Wmに応じた(ここでは、振幅Wm、すなわち、位置ずれ量の最大値(最大幅)と等しいが、合計が重複範囲D以下(それぞれ重複範囲Dの幅の半分以下)の範囲で上記最大幅より大きい幅であってもよい)領域Da、Db(所定の範囲)が予め定められる。記録ヘッド211aの端部である領域Daでは、記録ヘッド211aのノズルからインクが吐出されない(記録素子による記録動作を行わせない)設定とされる。この分のインクは、全て記録ヘッド211bのノズルから吐出されるように設定される。記録ヘッド211bの端部である領域Dbでは、記録ヘッド211bのノズルからインクが吐出されない(記録素子による記録動作を行わせない)設定とされる。この分のインクは、全て記録ヘッド211aのノズルから吐出されるように設定される。重複範囲Dのうち領域Da、Dbを除いた中央の部分については、通常通り、記録ヘッド211a、211bのいずれかにあるノズル27から相補的にインクが吐出されるように、振り分け設定64により振り分けられる。振り分け設定64は、タイミング順の方向(搬送方向)について所定の長さで二次元的に設けられて、周期的に用いられる。幅方向への各位置ごとに、インクを吐出可とされるノズル27が各記録ヘッド211a、211bに振り分けられる割合を示す吐出分配率が各々定められている。ここでは、配置範囲(画像の記録範囲)の端から離れるに従って吐出分配率が徐々に高くなるように定められているが、この振り分けの具体的な方法は、従来周知の適宜な方法で定められてよい。ここでは、領域Da、Dbのノズル27にインクを吐出させない設定は、振り分け設定64とは別になされるが、振り分け設定64の中に含まれてもよい。
図7(a)に示すように、記録媒体上における記録ヘッド211aによる所望の記録対象範囲aが記録ヘッド211aの記録範囲と完全に重なる場合(記録ヘッド211bに応じた記録対象範囲bも同様)、すなわち、記録媒体の位置ずれ量がゼロである場合には、当初の行データのとおりに各ノズル27からのインク吐出可否が定められることで(例えば、図における黒塗り部分から吐出可とされる。吐出可の部分からの実際のインク吐出有無は、元の駆動用データ(ハーフトーン画像データ)によって定まる。重複範囲Dでは、記録ヘッド211a、211bのいずれか一方からインク吐出が可能に相補的に設定されている)、正しい位置にこの行の画像が記録される。これに対し、図7(b)に示すように、記録媒体が搬送ベルト14の蛇行により図内右側に幅W(ここでは、振幅Wmと略等しい)の分だけ寄っている場合、記録媒体上の記録対象範囲a及び記録対象範囲bは、幅Wだけ、記録ヘッド211a、211bによる記録範囲に対して右にずれる。この状態で当初の行データのままインクを吐出させると、この行の画像の記録媒体上での記録位置が、幅Wだけ左に偏ることになる。したがって、ここでは、各ノズルからのインク吐出の可否に係る設定を幅Wに応じたノズル数分だけ右にずらして(シフトさせて)いる。
この場合、上述のように、シフト前の当初の行データでは、記録ヘッド211aの右端から振幅Wmと略等しい幅の領域Da内に位置するノズルからインクが吐出されないように定められているので、これら吐出されない駆動用データが記録ヘッド211aのノズル27に対応する部分からはみ出て消える(削除される)ことになる。この領域Daにおける記録ヘッド211a、211bのノズルに対する駆動用データは、左(重複範囲Dの中央側)からシフトしてくるので、相補的な吐出がなされ、すなわち、形成画像に欠損などの異常は生じない。
また、記録ヘッド211bの左端から振幅Wmと略等しい幅の領域Db内に位置するノズルに対しては、上記シフトに伴い、対応する駆動用データがなくなるので、いずれもインクを非吐出とさせる駆動用データが追加される。記録ヘッド211aにおける領域Dbのノズルの駆動用データには、左側から元々重複範囲外であったデータがシフトしてくるので、この領域Dbには、全て記録ヘッド211aのノズル27からインクが吐出される。したがって、この領域Dbでもインク吐出の欠損などの異常は生じない。
すなわち、このような設定により、インク吐出可否の位置をシフトする場合に隣り合う記録ヘッド211間で情報をやり取りする必要がない。
なお、上記の処理では、各記録ヘッドの両端のうち、重複範囲ではないラインヘッド全体における記録範囲の両端については対応できない。したがって、予め制御部50によるハーフトーン画像の作成時に、ラインヘッド(ヘッドユニット21)の幅方向についての両端に振幅Wmに応じた幅のマージン(画像を形成させない領域)を設けておいてもよい。
図8は、インクの吐出不良ノズルの補完動作について説明する図である。
このインクジェット記録装置100では、上記蛇行に応じた行データ(インク吐出可否の位置)のシフトがなされた後に、最終的にインク吐出が割り当てられた各ノズルに吐出不良がある場合には、当該ノズルの吐出インクの補完動作を行う。
図8(a)に示すように、ノズル27f1が吐出不良ノズルである場合、この行データでは、元々このノズル27f1からインクが非吐出(不可)に設定されているので、補完処理を行う必要がない。これに対し、図8(b)に示すように、幅W(位置ずれ量)に応じたシフトがなされた場合、ノズル27f1からの吐出が可に設定されることになるので、必要に応じて、すなわち、元の駆動用データ(ハーフトーン画像データ)によりノズル27f1から実際にインク吐出ありに設定されている場合、このノズル27f1からインクを吐出させずに他のノズルから吐出させるように補完処理を行う。この場合には、例えば、単純に記録ヘッド211bの幅方向について同一位置のノズルに振り分けを変更してもよい。
重複範囲Dの範囲外のノズル27f2が吐出不良ノズルの場合には、このノズル27f2は、必ずインクの吐出が可のノズルとなる。したがって、このノズル27f2からの実際のインク吐出設定がある場合には、このノズル27f2の代わりに隣り合うノズル27c2などにより、補完的にインクの吐出を行わせる設定を行う。この場合、ノズル27c2からの補完的な吐出は、本来ノズル27f2にインク吐出が設定されていたタイミングと同時、すなわち、同一の行データ内に限られず、次の駆動周期、すなわち次の行データに繰越がなされてもよい。
以上のように、上記実施形態のインクジェット記録装置100は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部10と、搬送される記録媒体に平行な面内で搬送方向と直交する幅方向について複数の位置で各々記録動作を行う複数の記録素子26(ノズル27及び電気機械変換素子252を含む)が配列された記録動作部20と、記録制御部251と、を備える。記録制御部251は、記録素子26の記録動作に係る所定タイミング(インクの着弾タイミングの代表値など)における記録動作による記録媒体の搬送方向についての記録位置での幅方向への位置ずれ量に応じて、複数の記録素子の幅方向についての配列順で配列された記録素子26の駆動用データと、複数の記録素子26との対応関係を変更させる補正処理を行った後に、複数の記録素子26に含まれる動作不良素子(吐出不良ノズル)の動作の補完処理を行う。
このように、蛇行などによる画像の形成範囲のずれを補正することで、画像のゆがみや色ずれを抑制し、その後に吐出不良ノズルの補完処理を行って画素の欠損などをより確実に抑制するので、安定して画質の低下を抑制することができる。また、通常では制御部50により予め行われる吐出不良ノズルの補完処理を位置ずれ補正の後にもっていくことで、記録動作の直前に、変動する位置ずれを高精度で取得して補正することにより画質を向上させつつ、当該補正に対応して正しい吐出不良ノズルに対応した補完動作を行うことができる。
また、幅方向への位置ずれ量は、周期的に変化し、記録制御部251は、周期的な変化の位相に応じて駆動周期で実行される記録動作の各々について補正処理を繰り返す。すなわち、インクジェット記録装置100では、周期的な変化を繰り返す位置ずれ量を当該周期などに応じてより容易かつ正確に特定することができるので、これに応じて、インクジェット記録装置100では、より安定して画質の低下を抑制することができる。
また、位置ずれ量の周期的な変化の変化パターンに係る蛇行情報255を記憶し、記録制御部251は、当該蛇行情報255を用いて位置ずれ量を特定する。すなわち、位置ずれ量は、リアルタイムで特定されたり、直前の変化傾向から外挿されて推定されたりする必要なく、初期位相に基づき、時間経過及び搬送ベルト14の移動速度などに応じて、ほぼ正確に予測されるので、インクジェット記録装置100では、容易かつ正確に記録対象範囲を調整し、ゆがみの抑制された正確な画像が形成される。また、このように、実際の記録動作よりも若干前のタイミングで正確な位置ずれ量が予測できるので、補正処理の後、記録動作より前に手間を要する補完処理を完了させやすくなる。
また、複数の記録素子26は、幅方向についてそれぞれ異なる配置範囲の記録ヘッド211に区分され、記録制御部251は、駆動用データに対する補正処理及び補完処理を記録ヘッド211ごとに行う。このように処理を区分して並列に行うことで、インクジェット記録装置100では、各処理を複雑化せずに短時間で効率よく行い、画質異常の少ない高画質の画像を形成させることができる。
また、複数の記録素子26は、幅方向についてそれぞれ異なる配置範囲の記録ヘッド211に区分され、記録ヘッド211の各々における補正処理及び補完処理を個別に行う複数の記録制御部251を有し、記憶部は、前記素子群に各々対応して各々吐出不良ノズルリスト254及び蛇行情報255を記憶し、蛇行情報255は、同一の記録ヘッド211に対応する記録制御部251によりそれぞれ用いられる。すなわち、処理動作や参照データが各々並列になされるので、インクジェット記録装置100では、記録ヘッド211間で処理が重なって遅延するなどの心配がなく、安定して効率のよい高速処理を行って、適正な画像を出力させることができる。
また、記録制御部251及び個別の記憶データは、対応する記録ヘッド211ごとに異なる基板201上に設けられている。専用基板上で各々最適に配置され、また、同一の基板を量産できるので、インクジェット記録装置100では、コストや手間を低減しながら、形成画像の画質の低下を適切に抑制することができる。
また、個別の記憶データには、少なくとも対応する記録ヘッド211に含まれる吐出不良ノズルに係る吐出不良ノズルリスト254が記憶されており、記録制御部251は、吐出不良ノズルリスト254に基づいて各々補完処理を行う。
すなわち、補正処理よりも手間のかかりやすい補完処理を基板201内で各々独立して全て行えるので、インクジェット記録装置100では、処理の負荷を低減させることができる。
また、制御部50は、統合部として、複数の方法で特定された吐出不良ノズルの情報を統合して吐出不良ノズルリスト62、254を生成する。これにより、一種類の特定方法では特定しにくい種類及び/又は原因の吐出不良をより確実に特定し、特定漏れを抑制することができるので、インクジェット記録装置100では、より形成画像の画質の低下を抑制することができる。
また、記録素子26は、ノズル27と、ノズル27内のインクを吐出させる電気機械変換素子252と、を備える。動作不良素子は、ノズル27からのインクの吐出に異常を有する吐出不良ノズルを有する。制御部50は、各ノズルから吐出されたインクによる所定のテスト画像の撮像結果を用いて動作不良素子を特定する第1の特定部、外部からの入力により動作不良素子を特定する第2の特定部、各ノズルから吐出されたインクに対して出射された光に対する当該インクによる影響の検出結果に応じて動作不良素子を特定する第3の特定部、駆動部の駆動動作に応じた電流又は電圧の計測結果に応じて動作不良素子を特定する第4の特定部、及び、予め保持されている初期不良ノズルのデータにより指定されている動作不良素子を動作不良素子として特定する第5の特定部のうち少なくとも2つ(ここでは全て)の機能を有する。これら周知の技術を複数組み合わせて吐出不良ノズルを特定することで、インクジェット記録装置100では、コスト増を抑制しながらより安定して形成画像の画質の低下を抑制することができる。
また、インクジェット記録装置100は、記録媒体の表面に形成されたテスト画像を撮像する画像検出部42を備え、制御部50は、第1の特定部として動作する。画像検出部42は、通常の画像検査や調整などにも利用可能であり、他の用途と併用して吐出不良画像の検出も行うことができるので、より効果的にインクジェット記録装置100を動作させて、形成画像の画質の低下の抑制を図ることができる。
また、インクジェット記録装置100は、ノズル27から吐出されたインクに対して光を出射し、インクの飛翔経路を通過したこの光を検出する液滴検出部44を備える。制御部50は、第3の特定部として動作し、液滴検出部44の検出結果に基づいて吐出不良ノズルを特定する。このように吐出されたインクを直接検出する構成を有することで、インクジェット記録装置100では、特に、吐出方向の曲がりのようにテスト画像からは検出しづらいものについてもより確実に検出することが可能になる。
また、本実施形態の画像データ処理方法は、記録素子26の記録動作に係る所定タイミングにおける前記記録媒体の幅方向への位置ずれ量に応じて、複数の記録素子26の幅方向についての配列順で配列された当該記録素子26の駆動用データと、複数の記録素子26との対応関係を変更させる補正ステップ、補正ステップの後に、複数の記録素子26に含まれる吐出不良ノズルの動作の補完処理を行う補完ステップ、を含む。
このように、蛇行などによる画像の形成範囲のずれを補正することで画像の歪みや色ずれを抑制し、その後に吐出不良ノズルの補完処理を行って画素の欠損などを寄り確実に抑制するので、安定して画質の低下を抑制することが可能になる。また、記録動作の直前に、変動する位置ずれを高精度で取得して補正することにより画質を向上させつつ、当該補正に対応して正しい吐出不良ノズルに対応した補完動作を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、予め蛇行情報63、255を保持し、蛇行情報255を参照して位置ずれ量を特定することとしたが、これに限られない。各パラメーター及び変数から毎回算出してもよいし、微小間隔でリアルタイム計測を行って位置ずれ量を特定してもよい。この場合には、必ずしも位置ずれが周期的でなくてもよい。また、周期的な位置ずれには複数の周期の成分が含まれていてもよく、この場合には、各周期の成分の蛇行情報を独立に用意して加算してもよいし、当該複数の周期の和の全体周期で蛇行情報が生成されていてもよい。
また、蛇行のモード及び位相などに応じて必要な計測データが異なる場合があるので、この場合には、必要な計測データを取得可能な構成を適宜有していればよい。また、記録媒体の搬送速度が十分に一定とみなせる場合には、エンコーダー43の計測値を用いずに、設定された搬送速度と経過時間によって搬送ベルト14(記録媒体)の周回移動方向(搬送方向)についての位置が特定されてもよい。
また、上記実施の形態では、各ヘッドユニット21の基板201上に記録制御部251並びに吐出不良ノズルリスト254及び蛇行情報255を記憶するメモリーをそれぞれ設けるものとしたが、別個の基板上に設けられていなくてもよく、共通の基板上に各々記録制御部251及び上記メモリーが設けられていてもよい。また、共通の制御部が各分割駆動データを各々処理してもよい。また、上記の処理が制御部50により行われて、各々基板201に送信されてもよい。
また、各基板201に接続される記録ヘッド211の数は一つでなくてもよい。この場合、同一の基板に接続された記録ヘッド211間でも駆動用データのやり取りを行わないこととしてもよいし、同一の基板内では駆動用データのやりとりが可能であってもよい。また、複数の記録ヘッド211が搬送方向に並んで配置されて、当該複数の記録ヘッド211のノズル開口27aの順番が混在しているような場合には、当該複数の記録ヘッド211の記録素子26に係る駆動用データを一体的に扱って処理してもよい。
また、上記実施の形態では、複数の記録ヘッド211を組み合わせてラインヘッドを構成したが、このようなラインヘッドでなくてもよい。また、複数の記録ヘッド211間のデータのやり取りがあってもよく、当該記録ヘッド211のつなぎ目における処理も適宜周知の方法が用いられてよい。また、全てのノズル27に係る駆動用データが一括して処理されてもよく、この場合にはつなぎ目処理も不要となる。
また、上記実施の形態では、搬送ベルトが蛇行することによる記録媒体の蛇行が原因の位置ずれを例に挙げて説明したが、枚葉紙などが各々傾いて搬送される場合の当該傾きに応じた位置ずれなどについても同様の処理順で処理が行われてよい。
また、上記実施の形態では、無端状の搬送ベルト14により記録媒体が搬送されることとしたがこれに限られない。断続的に周回移動する一又は複数の搬送部材により記録媒体が搬送されてもよいし、搬送部材を用いずに複数のローラー間で記録媒体が受け渡されて搬送されるものであってもよい。
また、上記実施の形態では、5種類の吐出不良ノズルの検出方法を示したが、これらの一部のみ(1種類を含む)が実行され、また、インクジェット記録装置100は、当該一部に対応する構成及び動作制御プログラムのみを有していてもよい。また、上記5種類以外の方法による吐出不良の特定がなされてもよい。なお、少なくとも2種類が用いられると、異なる異常の種別及び/又は原因に対応することが可能になり、異常の検出漏れを低減させることができる。第2の特定部において、外部から2種類以上の方法で得られた吐出不良ノズルのリストが取得される場合、そのまま更新されないで組み合わせがなされるように、当該リストに対し、取得方法の情報が付加されているとよい。
また、上記実施形態では、基板201としてFPGAを例に挙げて説明したがASIC(Application specific Integrated Circuit)などでもよいし、あるいは、CPUがソフトウェアに基づいて演算制御を行う構成であってもよい。
また、上記実施の形態では、複数色のインクを吐出してカラー画像を形成可能なインクジェット記録装置100を例に挙げて説明したが、単色の画像や特定の色の画像のみが形成可能なインクジェット記録装置であってもよい。
また、上記実施の形態では、ノズル27からインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置100を例に挙げて説明したが、複数の記録素子が配列されて各々駆動されることで記録動作を行う画像形成装置、例えば、LEDプリンターなどであってもよい。
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成、構造、処理内容及び処理手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
10 搬送部
11 駆動ローラー
12 搬送駆動部
14 搬送ベルト
20 記録動作部
201、201a~201h 基板
21 ヘッドユニット
211、211a~211h 記録ヘッド
22 キャリッジ
23 キャリッジ昇降部
232 昇降モーター
233 電磁ブレーキ
234 梁部材
235 支持部
24 キャリッジ駆動部
25 ヘッド駆動部
251 記録制御部
252 電気機械変換素子
253 メモリー
254 吐出不良ノズルリスト
255 蛇行情報
26 記録素子
27、27f1、27f2、27c2 ノズル
27a ノズル開口
30 インク供給部
31 インク貯留タンク
32 ラック
40 検出部
41 搬送検出部
42 画像検出部
43 エンコーダー
44 液滴検出部
45 駆動検出部
50 制御部
51 CPU
52 RAM
60 記憶部
61 プログラム
62 吐出不良ノズルリスト
63 蛇行情報
64 設定
65 ジョブデータ
70 通信部
81 表示部
82 操作受付部
90 バス
100 インクジェット記録装置

Claims (12)

  1. 記録媒体を所定の第1方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送される記録媒体に平行な面内で前記第1方向と直交する第2方向について複数の位置で各々記録動作を行う複数の記録素子が配列された記録動作部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記記録素子の記録動作に係る所定タイミングの各々における前記記録媒体の前記第2方向への位置ずれ量に応じて、前記複数の記録素子の前記第2方向についての配列順で配列された当該記録素子の前記記録動作の各々に応じた駆動用データをそれぞれ、前記複数の記録素子に対してシフトさせることで前記駆動用データと前記複数の記録素子との対応関係を変更させる補正処理を行った後に、前記複数の記録素子に含まれる動作不良素子の動作の補完処理を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2方向への位置ずれ量は、周期的に変化し、
    前記制御部は、前記周期的な変化の位相に応じて、前記記録動作の各々について前記補正処理を繰り返す
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記位置ずれ量の前記周期的な変化の変化パターンに係る参照データを記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、当該参照データを用いて前記位置ずれ量を特定する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の記録素子は、前記第2方向についてそれぞれ異なる配置範囲の素子群に区分され、
    前記制御部は、前記駆動用データに対する前記補正処理及び前記補完処理を前記素子群ごとに行う
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の記録素子は、前記第2方向についてそれぞれ異なる配置範囲の素子群に区分され、
    前記制御部は、前記素子群の各々における前記補正処理及び前記補完処理を個別に行う複数の個別制御部を有し、
    前記記憶部は、前記素子群に各々対応する複数の個別記憶部を有し、
    前記参照データは、前記個別記憶部に各々記憶されて、同一の前記素子群に対応する前記個別制御部によりそれぞれ用いられる
    ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 前記個別制御部及び前記個別記憶部は、対応する前記素子群ごとに異なる基板上に設けられていることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記個別記憶部には、少なくとも当該個別記憶部と対応する前記素子群に含まれる前記動作不良素子の情報が記憶されており、
    前記個別制御部は、前記情報に基づいて各々前記補完処理を行う
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の画像形成装置。
  8. 複数の方法で特定された前記動作不良素子の情報を統合して前記情報を生成する統合部を備えることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記記録素子は、ノズルと、ノズル内のインクを吐出させる駆動部と、を備え、
    前記動作不良素子は、前記ノズルからのインクの吐出に異常を有する吐出不良ノズルを有し、
    前記制御部は、
    各ノズルから吐出されたインクによる所定のテスト画像の撮像結果を用いて前記動作不良素子を特定する第1の特定部、
    外部からの入力により前記動作不良素子を特定する第2の特定部、
    各ノズルから吐出されたインクに対して出射された光に対する当該インクによる影響の検出結果に応じて前記動作不良素子を特定する第3の特定部、
    前記駆動部の駆動動作に応じた電流又は電圧の計測結果に応じて前記動作不良素子を特定する第4の特定部、
    及び、
    予め保持されている初期不良ノズルのデータにより指定されている動作不良素子を前記動作不良素子として特定する第5の特定部
    のうち少なくとも2つを有する
    ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 記録媒体の表面に形成されたテスト画像を撮像する撮像部を備え、
    前記制御部は、前記第1の特定部を有する
    ことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記ノズルから吐出されたインクに対して光を出射し、前記インクの飛翔経路を通過した前記光を検出する光検出部を備え、
    前記制御部は、前記第3の特定部を有し、前記光検出部の検出結果に基づいて前記動作不良素子を特定する
    ことを特徴とする請求項9又は10記載の画像形成装置。
  12. 記録媒体を所定の第1方向に搬送する搬送部と、前記搬送される記録媒体に平行な面内で前記第1方向と直交する第2方向について所定の間隔で、記録動作を行う複数の記録素子が配列された記録動作部と、を備える画像形成装置の画像データ処理方法であって、
    前記記録素子の記録動作に係る所定タイミングの各々における前記記録媒体の前記第2方向への位置ずれ量に応じて、前記複数の記録素子の前記第2方向についての配列順で配列された当該記録素子の前記記録動作の各々に応じた駆動用データ、前記複数の記録素子に対してシフトさせることで前記駆動用データと前記複数の記録素子との対応関係を変更させる補正ステップ、
    前記駆動用データのそれぞれについて、各々の前記補正ステップの後に前記複数の記録素子に含まれる動作不良素子の動作の補完処理を行う補完ステップ、
    を含むことを特徴とする画像データ処理方法。
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