JP2010089264A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

印刷装置および印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010089264A
JP2010089264A JP2008258357A JP2008258357A JP2010089264A JP 2010089264 A JP2010089264 A JP 2010089264A JP 2008258357 A JP2008258357 A JP 2008258357A JP 2008258357 A JP2008258357 A JP 2008258357A JP 2010089264 A JP2010089264 A JP 2010089264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
print head
ink
timing pattern
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008258357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5176846B2 (ja
Inventor
Ryoichi Tanaka
良一 田中
Akikage Kaieda
晃彰 海江田
Hiroichi Nunokawa
博一 布川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008258357A priority Critical patent/JP5176846B2/ja
Priority to CN200910168172A priority patent/CN101712229A/zh
Priority to US12/572,520 priority patent/US20100085397A1/en
Publication of JP2010089264A publication Critical patent/JP2010089264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5176846B2 publication Critical patent/JP5176846B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2146Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding for line print heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/145Arrangement thereof
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/50Picture reproducers
    • H04N1/506Reproducing the colour component signals picture-sequentially, e.g. with reproducing heads spaced apart from one another in the subscanning direction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】印刷結果の良否を適確に判断することが難しかった。
【解決手段】最上流側の印刷ヘッドによる画像形成領域に対するインクの吐出タイミングを示した基準タイミングパターンを、最上流側の印刷ヘッドが用紙の余白領域に対して印刷するとともに、画像検知部による基準タイミングパターンの検知に基づいて当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドによる画像形成領域へのインクの吐出タイミングを制御する際に、当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドによるインクの吐出タイミングを示した確認用タイミングパターンを、当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドが余白領域に対して印刷する構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
印刷媒体が移動する方向と直交する方向(印刷媒体の幅方向)において、複数のノズルを印刷媒体の最大記録幅をカバーするように並べて構成した記録ヘッド(ライン型ヘッドとも呼ぶ。)を装置本体に固定した状態でインクを吐出するプリンタが提案されている(特許文献1)。この構成によれば、記録ヘッドの移動が不要となり、印刷媒体の移動のみで印刷を行うことができるので、いわゆるシリアルヘッドを用いるプリンタと比較して印刷時間を短縮することができる。
特開平6‐183029号公報
上記のようなライン型ヘッドを備えるプリンタにおいては、複数のライン型ヘッド(例えば、プリンタが使用するインク色毎のライン型ヘッド)を印刷媒体の搬送方向において所定間隔で設け、搬送される印刷媒体が通過するライン型ヘッドの順にインクを吐出させることにより、各色の画像を順次印刷する構成とすることもある。当該構成のプリンタによれば、各ライン型ヘッドでそれぞれ印刷された画像が順次重なって最終的に多色刷りのカラー画像が出力される。
このように複数のライン型ヘッドで順次印刷する場合、各ライン型ヘッドで印刷された各画像の位置の全体的な或いは局所的なずれ(例えば、ブラックインクを吐出するヘッドで印刷された画像とシアンインクを吐出するヘッドで印刷された画像とのずれ)は、画質を低下させる原因となる。そのため、当該構成のプリンタのユーザは、印刷結果(例えば、頒布される刊行物)の質を確保するために、各ライン型ヘッドで印刷された画像間に位置ずれが無いか否か(許容できるずれであるか否か)を印刷結果において検査する必要がある。しかしながら、単に印刷画像の中身をユーザが観察するといった検査手法では、ユーザにとっての負担が大きく、検査結果の質を一定に保つことも困難であり、また検査の精度にもおのずと限界があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、画質の優劣を容易に判断可能な印刷結果を得ることが可能な印刷装置および印刷方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の印刷装置は、印刷媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送部と、インクを吐出可能なノズルを、上記印刷媒体における所定の画像形成領域よりも外側の余白領域を含む上記搬送方向に略直交する範囲に亘って複数備えた印刷ヘッドを、上記搬送方向において所定の間隔を空けて複数配設することにより構成された印刷ヘッド群と、上記複数の印刷ヘッドのうち少なくとも上記搬送方向の最上流側の印刷ヘッドを除く印刷ヘッドに夫々対応して設けられた画像検知部と、上記各印刷ヘッドを制御して各印刷ヘッドからインクを上記搬送される印刷媒体に対して吐出させる印刷制御部とを備え、上記最上流側の印刷ヘッドが、上記最上流側の印刷ヘッドによる上記画像形成領域に対するインクの吐出タイミングを示した基準タイミングパターンを上記余白領域に対して印刷するとともに、上記画像検知部による上記基準タイミングパターンの検知に基づいて当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドによる上記画像形成領域へのインクの吐出タイミングを制御する際に、当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドによるインクの吐出タイミングを示した確認用タイミングパターンを当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドが上記余白領域に対して印刷する構成としてある。
本発明によれば、印刷媒体の余白領域に印刷された基準タイミングパターンと確認用タイミングパターンとの相対的な位置関係が、最上流側の印刷ヘッドによる印刷結果に対する最上流側の印刷ヘッド以外の印刷ヘッドによる印刷結果の位置関係を示す。従って、ユーザは画像形成領域に印刷された所望の画像を観察するのではなく、余白領域に印刷された基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンを観察することにより、印刷結果の質(各印刷ヘッドで印刷された画像間のずれの少なさ)を極めて容易かつ細かな精度で判断することができる。
上記複数の印刷ヘッドは、それぞれ異なる色のインクを吐出するとしてもよい。当該構成によれば、基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンは、それらを印刷する印刷ヘッド毎に対応した色で余白領域に印刷される。そのため、ユーザは基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンを観察することで、それぞれの色の印刷位置が適切であるかを容易に判断することができる。
上記各印刷ヘッドは、上記基準タイミングパターンまたは確認用タイミングパターンを印刷する前に、上記余白領域であって上記搬送方向の下流側を向く上記印刷媒体の先端付近の領域に対してインクを吐出することにより予備印刷を行なうとしてもよい。当該構成によれば、各印刷ヘッドは、予備印刷を行なうことで基準タイミングパターンまたは確認用タイミングパターンの印刷に用いるノズルにおける吐出不良を解消できるため、各印刷ヘッドによるインク吐出のタイミングがより忠実に表された基準タイミングパターンや確認用タイミングパターンが印刷される。
上記基準タイミングパターンとして上記最上流側の印刷ヘッドは上記搬送方向に対して略直交する罫線を所定の画素数毎に1度の割合で印刷し、上記最上流側の印刷ヘッドを除く印刷ヘッドは上記罫線の延長線上にインクの着弾位置が略一致するようにインクを吐出することにより上記確認用タイミングパターンを印刷するとしてもよい。当該構成によれば、余白領域において確認用タイミングパターンが罫線(基準タイミングパターン)の延長線上に印刷されているか否かを確認することで、各印刷ヘッドで印刷された各画像間のずれの程度を容易かつ高精度に判断できる。
余白領域に印刷される確認用タイミングパターンや基準タイミングパターンの具体的構成は、様々なものが考えられる。一例として、上記最上流側の印刷ヘッドを除く各印刷ヘッドは、同一の印刷ヘッドが吐出するインク滴の間に上記搬送方向と略直交する方向において所定間隔が空くようにインクを吐出することにより、異なる印刷ヘッドによって吐出されたインク滴が交互に隣り合って構成される上記確認用タイミングパターンを印刷するとしてもよい。また、上記最上流側の印刷ヘッドを除く各印刷ヘッドは、同一の印刷ヘッドが吐出する所定数のインク滴が上記搬送方向と略直交する方向において連続するようにインクを吐出することにより、各印刷ヘッドのインク吐出によって形成された複数の線が略連続してなる上記確認用タイミングパターンを印刷するとしてもよい。あるいは、上記罫線と上記罫線の延長線上であって上記罫線から離れた位置において所定間隔で吐出されたインク滴とからなる上記基準タイミングパターンを印刷し、当該所定間隔で吐出されたインク滴の間の領域に上記確認用タイミングパターンを印刷するとしてもよい。これら各構成によれば、ユーザは、余白領域における基準タイミングパターンと確認用タイミングパターンとの相対的な位置関係を容易に把握することができる。
これまでは、本発明にかかる技術的思想を印刷装置として説明したが、上述した印刷装置が備える各構成が実行する各処理工程からなる印刷方法の発明や、上述した印刷装置が備える各構成に対応した各機能をコンピュータに実行させる印刷処理プログラムの発明をも把握することができる。また、上記印刷装置は、単体の装置であってもよいし、複数の装置(例えば、搬送部や印刷ヘッドを備えるプリンタと、プリンタの制御主体となるコンピュータ)によって構成されていてもよい。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態にかかるインクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタと呼ぶ。)1の構成の一部を概略的に示している。図1は、プリンタ1を側方から見た場合の構成を示している。プリンタ1は、本発明の印刷装置の一例に該当する。プリンタ1は、用紙S(印刷媒体)の搬送方向(図において矢印で示すT方向)において所定間隔で複数の印刷ヘッド6a,6b,6c,6d(印刷ヘッド群)を配設している。本実施形態では、印刷ヘッド6a〜6dは、プリンタ1内において固定されている。
印刷ヘッド6a〜6dは、プリンタ1が使用する複数のインク色にそれぞれ対応しており、例えば、搬送方向の最上流側に位置する印刷ヘッド6aはブラック(K)インクの吐出に用いられ、印刷ヘッド6aよりも搬送方向下流側の印刷ヘッド6b〜6dは、順に、シアン(C)インク、マゼンダ(M)インク、イエロ(Y)インクの吐出に用いられる。印刷ヘッド6a〜6dの下面(ノズル形成面)には、供給されたインクを吐出するための複数のノズル16が、用紙Sの搬送方向と略直交する方向(図1の紙面に対して垂直な方向)に沿って用紙Sの最大印刷領域(画像形成領域A1および余白領域A2を含む領域)の全幅に亘って形成されている。つまり本実施形態では、プリンタ1は、いわゆるフルラインヘッドタイプのプリンタとして構成されている。印刷ヘッド6a〜6dには、それぞれが対応する色のインクを貯留するインクカートリッジ(不図示)が接続され、印刷中に、インクカートリッジに貯留されたインクが所定圧に圧力調整された状態で、随時、印刷ヘッド6a〜6dに供給されるようになっている。
プリンタ1は、印刷ヘッド6a〜6dの下方に、用紙Sを搬送方向に沿って搬送するための搬送機構5(搬送部)を備える。搬送機構5は、例えば、駆動ローラ7a、従動ローラ7b、ローラ7a,7bに架け渡された搬送ベルト4、及び駆動ローラ7aを回転駆動させるための駆動モータ7c等を備える。搬送機構5は、駆動ローラ7aと従動ローラ7bに搬送ベルト4が掛け渡された状態で、駆動モータ7cにより駆動ローラ7aを回転させることで搬送ベルト4を駆動し、搬送ベルト4上に載置された用紙Sを搬送方向の上流側から下流側へと送る。その結果、用紙Sが印刷ヘッド6a〜6dの下を順に通過する。
図示は省略してあるが、搬送機構5よりも搬送方向の上流側には、印刷前の用紙Sを収容する給紙トレイを配設し、搬送機構5よりも搬送方向の下流側には、印刷後の用紙Sを収容する排紙トレイを配設してもよい。このような構成において、プリンタ1は、搬送機構5によって用紙Sが最上流側の印刷ヘッド6aのノズル形成面下に搬送されたときに、印刷ヘッド6aによる用紙Sに対するインクの吐出を開始し、以後、用紙Sが印刷ヘッド6b〜6dのノズル形成面下に搬送されたタイミングで、印刷ヘッド6b〜6dによる用紙Sに対するインクの吐出を順次開始する。
その結果、最下流側の印刷ヘッド6dを通過した用紙Sの画像形成領域A1の部分に、CMYKの多色刷りによるユーザ所望の印刷結果が表れる。また本実施形態では、プリンタ1は、用紙Sの余白領域A2に、印刷ヘッド6aによって基準タイミングパターンRPを印刷し、印刷ヘッド6aを除く印刷ヘッド6b〜6dによって確認用タイミングパターンCPを印刷する(図6参照)。画像形成領域A1とは、用紙Sの搬送経路上の本来あるべき規定位置に位置付けられた用紙Sにおいてインクを着弾させてユーザ所望の画像を形成するための領域を意味する。また余白(マージン)領域A2とは、画像形成領域A1よりも外側の枠状領域である。基準タイミングパターンRPおよび確認用タイミングパターンCPの印刷の詳細については後述する。なおプリンタ1において、印刷ヘッド6a〜6dを配設する順序(用紙Sに吐出されるインクの順序)や、各印刷ヘッドが吐出するインクの種類や、印刷ヘッドの数は、上述した例に限られない。
また図1に示すように、最上流側の印刷ヘッド6aを除く印刷ヘッド6b〜6dには、画像検知部としてのフォトセンサ28b〜28dがそれぞれ備えられている。各フォトセンサ28b〜28dは、少なくとも基準タイミングパターンRPの通過域に対応する位置に配置されている。フォトセンサ28b〜28dは、後述するように、余白領域A2に印刷された基準タイミングパターンRPを検知するために設けられている。
図2は、印刷ヘッド6aを構成するヘッドユニット10のノズル形成面(ノズル形成面14)の平面図の一例であり、図3は、印刷ヘッド6aのノズル形成面側の平面図の一例である。印刷ヘッド6a〜6dの構成はいずれも同じであるため、ここでは印刷ヘッド6aを例に採って説明を行なう。図2の例では、ヘッドユニット10のノズル形成面14は、ノズル16を用紙Sの搬送方向に略直交する方向(ノズル列設方向)に複数列設してノズル列を構成し、ノズル列を搬送方向にA〜Dの複数列、例えば、4列形成している。ヘッドユニット10における1つのノズル列は、180dpiのピッチで開設された180個のノズル16から成る。各ノズル列は、隣り合うノズル列とのノズル列設方向におけるピッチが720dpiとなるように、ノズル列設方向に相対的に位置をずらした状態で配置されている。したがって、本実施形態におけるヘッドユニット10は、ノズル列設方向で見て720dpiのピッチで合計720個のノズル16を有している。
図3の例では、印刷ヘッド6aにおいては、複数のヘッドユニット10が、全体としてノズル16が720dpiで並ぶような配置間隔で2段の千鳥状に本体ケース11に配設されている。印刷ヘッド6aは、複数のヘッドユニット10のノズル16が全体として用紙Sの幅における最大印刷領域に対応した範囲に配置されたヘッドユニット群となっている。図3の例では、印刷ヘッド6aは、ヘッドユニット10をノズル列設方向に17個並べて備えているため、ノズル列設方向において720dpiのピッチで合計12240個のノズル16を有している。なお、複数のヘッドユニット10は必ずしも千鳥状に配設されている必要は無く、例えば、印刷ヘッド6aにおいて複数のヘッドユニット10をノズル列設方向に直線状に並べても良い。
印刷ヘッド6aに設けられている全ノズル16のうち、ノズル列設方向の両端部における複数のノズル16は、用紙Sの余白領域A2に対応する予備ノズル16′として機能する。ノズル16と予備ノズル16′との間で構造上の相違は無い。また、予備ノズル16′として機能するノズル16の数は、用紙Sのサイズや、設定される画像形成領域A1(又は余白領域A2)の大小によって異なる。以下では、特に明記しない限りノズル16と予備ノズル16´とをまとめてノズル16と表現する。なお印刷ヘッド6a内部には、各ノズル16と連通するノズル16毎の圧力室や、各圧力室を変形させる圧電素子や、各圧力室にインクを導くための流路など、各ノズル16からインク(インク滴あるいはドットとも呼ぶ。)を吐出させるために必要な構成も備えられている。
図4は、プリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。プリンタ1は、プリンタコントローラ30と、プリントエンジン31とを備えている。プリンタコントローラ30は、図示しないホストコンピュータ等の外部装置からの印刷データ等を受信する外部インタフェース(外部I/F)32と、各種データの記憶等を行うRAM33と、CPU等により構成され各部の電気的制御を行う制御部35と、制御部35によって実行される各種制御ルーチン、フォントデータ及びグラフィック関数、各種手続き、各種データ等を記憶したROM34と、シリアルデータ及び駆動信号(COM)等をプリントエンジン31側に送信するための内部インタフェース(内部I/F)36とを、内部バス37によって相互に接続した状態で備えている。また、プリンタコントローラ30は、クロック信号(CK)を発生する発振回路38と、印刷ヘッド6a〜6dへ供給するための駆動信号COMを発生する駆動信号発生回路39とを備えている。プリンタコントローラ30あるいは制御部35は、プリントエンジン31の動作を制御するための手段であり、印刷制御部の一例に該当する。
本実施形態において、印刷データは、例えば外部装置からプリンタ1に送られてきたRGB(レッド、グリーン、ブルー)の多階調画像データを意味し、画像形成領域A1に印刷されるユーザ所望の画像(文書や自然画やCG等)を表現したデータである。シリアルデータは印刷データ等に基づいて展開されて印刷ヘッド6a〜6dへ送られるデータを意味する。RAM33は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファ、或いはワークメモリ(不図示)等として利用される。受信バッファには、外部I/F32が外部装置から受信した印刷データが一時的に記憶される。制御部35は、印刷データを印刷ヘッド6a〜6dの各ノズル16に対応したシリアルデータに展開して印刷ヘッド6a〜6dに送信する。この場合、制御部35は、受信バッファ内の印刷データを読み出して中間コードデータに変換し、中間コードデータを中間バッファに記憶する。そして、制御部35は、中間バッファから読み出した中間コードデータを解析し、ROM34内のフォントデータやグラフィック関数等を参照して中間コードデータをドットサイズ毎のシリアルデータに展開する。本実施形態では、このシリアルデータを、各ノズル16の吐出又は非吐出を規定する2値のシリアルデータ(ラスタデータ)で構成している。
印刷データに基づいて展開されたシリアルデータはRAM33の出力バッファに記憶される。1ライン分(印刷ヘッドの全ノズル分)のシリアルデータが記憶されると、このシリアルデータは内部I/F36を通じて印刷ヘッドにシリアル伝送される。本実施形態では、シリアルデータが示す色に応じて伝送先の印刷ヘッドが異なる。例えば、Kに対応するシリアルデータは、印刷ヘッド6aに送信される。また、各印刷ヘッド6a〜6dは複数のヘッドユニット10から構成されているため、シリアルデータは、各ヘッドユニット10‐1〜10‐17に対応する複数のブロックデータに分割され、対応するヘッドユニット10にそれぞれ送信される。印刷ヘッド6a〜6dでは、受信したシリアルデータに基づき、各ノズル16からのインクの吐出動作を行なう。
プリントエンジン31は、印刷ヘッド6a〜6dや、搬送機構5の電気駆動系等から構成される。またプリントエンジン31には、印刷ヘッド6b〜6dにそれぞれ設けられたフォトセンサ28b〜28dや、ロータリエンコーダ9が含まれる。ロータリエンコーダ9は、例えば、駆動モータ7c(図1参照)の回転軸とともに回転する円盤状のスケール板と、当該スケール板の外周に沿って一定幅かつ一定の間隔で形成された複数のスリット(スリット8)を検出するフォトインタラプタ(発光素子と受光素子からなるセンサ)とを有する。駆動モータ7cの回転量は、駆動ローラ7aの回転量(搬送ベルト4の移動量)と一定の関係にある。フォトインタラプタは、駆動モータ7cおよび駆動ローラ7aとともにスケール板が回転すると、スリット8の検出・不検出に応じてレベル(HレベルまたはLレベル)が変化する検出信号(エンコーダパルスEP)を受光素子から制御部35に出力する。
図5は、最上流側の印刷ヘッドの吐出制御についてのタイミングチャートである。本実施形態では、図5A,Bに示すように、フォトインタラプタがスリット8を検出している期間(発光素子からの光がスリット8を通過している期間)は、受光素子が出力するエンコーダパルスEPはHレベルになる。従って、搬送ベルト4の移動速度(用紙Sの搬送速度)に同期した周期となったエンコーダパルスEPが、ロータリエンコーダ9から出力される。搬送ベルト4の速度が一定であれば、エンコーダパルスEPも一定周期で出力されることになる。詳しくは後述するが、本実施形態では、プリンタコントローラ30はエンコーダパルスEPを基準にして、最上流側の印刷ヘッド6aによる用紙Sに対するインク吐出のタイミングを制御する。なお、ロータリエンコーダ9は搬送ベルト4の移動量を取得するための一手段に過ぎない。プリンタ1は、搬送ベルト4の移動量を取得するための手段として、ロータリエンコーダ9以外の手段、例えば、搬送ベルト4に一定間隔で形成されたストライプ状のスケールパターンの検知結果に基づいてパルス信号を出力するリニアエンコーダを用いても良い。
駆動信号発生回路39は、制御部35による制御の下で駆動信号COMを発生する。駆動信号COMは、図5Eに示すように、一吐出周期(一記録周期)内に配置された駆動パルスPにより構成される一連の信号である。駆動パルスPがノズル16毎の圧電素子に印加される度にノズル16からインクが吐出される。駆動パルスPの印加は、シリアルデータにおける吐出(ドットオン)を示す値「1」に応じて行われ、非吐出(ドットオフ)を示す値「0」では行なわれないようになっている。
上述したようにプリンタ1では、搬送機構5を駆動して用紙Sを搬送しながら、印刷ヘッド6a〜6dによって用紙Sに対し色毎にインクを着弾させて画像を記録する。この様な構成の場合、搬送機構5等において機械的誤差が生じて、搬送ベルト4の速度に変動(ムラ)が生じることがある。これにより、何等対策をしない場合には、印刷ヘッド6a〜6d間で用紙Sへのインクの着弾位置がずれるおそれがあり、その結果、印刷結果の画質が低下してしまう可能性がある。
そこで、プリンタコントローラ30は、最上流側の印刷ヘッド6aによって、用紙Sの余白領域A2に、画像形成領域A1に対するKインクの吐出タイミングを示した基準タイミングパターンRPを印刷させる。そして、印刷ヘッド6aより搬送方向下流側の各印刷ヘッド6b〜6dでは、それぞれが備えるフォトセンサ28b〜28dで基準タイミングパターンRPを検知するとともに、当該検知に基づいて各印刷ヘッド6b〜6dによるインク吐出のタイミングを制御(調整)することで、用紙Sへのインク着弾位置のずれを防止している。さらにプリンタコントローラ30は、基準タイミングパターンRPの検知に基づいて調整された各印刷ヘッド6b〜6dによるインクの吐出タイミングを示した確認用タイミングパターンCPを、各印刷ヘッド6b〜6dに余白領域A2に対して印刷させる。
まず、最上流側の印刷ヘッド6aのインク吐出制御について説明する。
上述したように、ロータリエンコーダ9からのエンコーダパルスEPは、制御部35に出力される。制御部35は、エンコーダパルスEPからタイミングパルスPTS(図5C)を生成する。タイミングパルスPTSは、駆動信号発生回路39が発生する駆動信号COM(図5E)の出力タイミングを定める信号である。言い換えると、駆動信号発生回路39は、タイミングパルスPTSを受信する毎に駆動信号COMを出力する。また、タイミングパルスPTSに基づいて、発振回路38によってシリアルクロック信号CKが生成され、シリアルクロック信号CKに同期したタイミングでシリアルデータが印刷ヘッド6a(ヘッドユニット10)に送信されるようになっている。
例えば、エンコーダパルスEPの間隔が180dpiに相当する間隔であるのに対し、タイミングパルスPTSを720dpiに対応する間隔で出力する場合、制御部35は、エンコーダパルスEPの受信周波数を逓倍することでタイミングパルスPTSを生成する。例えば、図5Cに示すように、制御部35は、エンコーダパルスEP(P2)を受信すると、その1つ前に受信したエンコーダパルスEP(P1)と今回受信したエンコーダパルスEP(P2)との間の間隔t1を1/4にすることでタイミングパルスPTSの発生周期を求め、求めた発生周期に従ってタイミングパルスPTSを生成する。
駆動信号発生回路39は、制御部35からタイミングパルスPTSを受信すると、ラッチパルスLAT(図5D)および駆動信号COM(図5E)を出力する。ラッチパルスLATと駆動信号COMは、内部I/F36を通じて、印刷ヘッド6aに送信される。印刷ヘッド6aでは、プリンタコントローラ30側から受信したシリアルデータをラッチパルスLATに基づくタイミングでラッチし、ラッチしたシリアルデータの吐出又は非吐出を示す情報(1又は0)に応じて、ノズル16の圧電素子に対する駆動信号COMの印加又は非印加を制御する。これにより、搬送機構5による用紙Sの搬送速度の変動に同期した状態で、印刷ヘッド6aの各ノズル16からのインク吐出が実行される。
印刷ヘッド6aは、用紙Sの画像形成領域A1に上記印刷データから展開されたシリアルデータに基づいてユーザ所望の画像を印刷する作業と並行して、余白領域A2に、画像形成領域A1へのインク吐出のタイミングの一部を示す基準タイミングパターンRPを搬送方向に沿って印刷する。すなわち制御部35は、印刷ヘッド6aに送信するシリアルデータ(本実施形態においてはKインクに対応するシリアルデータ)を展開する際に、余白領域A2に対応する予備ノズル16′を駆動するための基準タイミングパターンRP用データ(基準タイミングパターンRPを表したシリアルデータ)を付加する。これにより、印刷ヘッド6aによる記録動作時に、基準タイミングパターンRP用データに基づいて予備ノズル16′からインクが吐出され余白領域A2に基準タイミングパターンRPが形成される。
図6は、搬送ベルト4によって搬送されながら印刷ヘッド6a〜6dによって印刷がなされている用紙Sを上方から例示している。図6に示すように、用紙Sの余白領域A2には、基準タイミングパターンRPと確認用タイミングパターンCPとが印刷されている。なお図6では、印刷ヘッド6a〜6dによって画像形成領域A1内に印刷される画像の図示は省略している。
図7,8は、図6に示した用紙Sにおける余白領域A2の各部分を例示している。図7Aは、余白領域A2における印刷ヘッド6a下を通過した後の部分を示し、図7Bは、余白領域A2における印刷ヘッド6b下を通過した後の部分を示し、図8Aは、余白領域A2における印刷ヘッド6c下を通過した後の部分を示し、図8Bは、余白領域A2における印刷ヘッド6d下を通過した後の部分を示している。図6〜8に示すように、本実施形態では、基準タイミングパターンRPとして、用紙Sの搬送方向に対して略直交する方向(ノズル列設方向)を向く所定長さのKインクによる罫線(基準罫線KLと呼ぶ。)を、搬送方向に間隔を空けて印刷している。
基準罫線KLの形成間隔は、上記スケール板のスリット8の形成間隔(スリット8とスリット8との間の距離)に揃えられている。上述の例では、制御部35は、エンコーダパルスEPの発生周期の1/4の周期でタイミングパルスPTSを生成し、タイミングパルスPTSが生成される度に駆動信号COMが印刷ヘッド6aに送信されるとした。そこで、上記基準タイミングパターンRP用データを、1つのエンコーダパルスEPの発生に対応して生じる4つのタイミングパルスPTSのうち最初のタイミングパルスPTSに対応する駆動信号COMだけの印加を許容するデータとすることで、印刷ヘッド6aによる搬送方向の印刷解像度の1/4の印刷解像度(4画素毎に1度の割合)で、基準罫線KLが印刷される。このようにして、最上流側の印刷ヘッド6aによってユーザ所望の画像および基準タイミングパターンRPが印刷された用紙Sは、下流側の印刷ヘッド6b〜6d下に送られる。
次に、印刷ヘッド6b〜6dのインク吐出制御について説明する。
図9は、印刷ヘッド6b〜6dにおける、基準タイミングパターンRPに基づく吐出制御のタイミングチャートである。印刷ヘッド6b〜6dでは、それぞれが備えるフォトセンサ28b〜28dで基準タイミングパターンRPが検知される。フォトセンサ28b〜28dは、発光素子と受光素子を備える。この発光素子から用紙Sの紙面に対して光を照射するとともに、紙面から反射される反射光を受光素子で受光する。紙面からの反射光の光量は、画像が印刷されている部分と印刷されていない部分とで異なるため、受光素子からの検出信号は、基準タイミングパターンRPを照射している状態と、基準タイミングパターンRPを照射していない状態とで出力レベルが異なる。そして、受光素子からのアナログデータとしての検出信号AS(図9B)は、A/D変換されて検出信号DS(図9C)としてプリンタコントローラ30側に出力される。プリンタコントローラ30は、フォトセンサ28b〜28dによる基準タイミングパターンRPの検知に基づいて得られた検出信号DS(図9C)を基準として、各フォトセンサ28b〜28dがそれぞれ対応する印刷ヘッド6b〜6dにおけるインクの吐出タイミングを制御する。
即ち、制御部35は、上述したエンコーダパルスEP(図5B)に基づいてタイミングパルスPTS(図5C)を生成した手順と同様に、検出信号DSに基づいて、タイミングパルスPTS(図9D)を生成する。また、駆動信号発生回路39は、制御部35からタイミングパルスPTS(図9D)を受信すると、ラッチパルスLAT(図9E)、及び駆動信号COM(図9F)を、検出信号DS(図9C)の出力元のフォトセンサ(フォトセンサ28b〜28dのいずれか)に対応する印刷ヘッド(印刷ヘッド6b〜6dのいずれか)に、内部I/F36を通じて送信する。このように各印刷ヘッド6b〜6dにおいては、それぞれが備えるフォトセンサ28b〜28dで基準タイミングパターンRPが検知される度に、次に基準タイミングパターンRPが検知されるまでの期間中のノズル16によるインク吐出のタイミングが調整される。
よって、例えば前回基準タイミングパターンRPを検知してから今回の基準タイミングパターンRPを検知するまでの間において、用紙Sの搬送速度が本来の設定速度よりも遅くなった場合には、これに応じてノズル16からのインク吐出のタイミングが遅らされる。また逆に、用紙Sの搬送速度が本来の設定速度よりも速い場合には、これに応じてノズル16からのインク吐出のタイミングが早められる。このため、搬送ベルト4の速度に変動が生じていても、印刷ヘッド6aのノズル16で吐出したインクの着弾位置と、各印刷ヘッド6b〜6dのノズル16で吐出するインクの着弾位置とのずれが防止される。
上記では、余白領域A2に印刷される基準罫線KLの間隔はスリット8の形成間隔に揃えられるとしたが、実際には、基準罫線KLの間隔は完全な等間隔ではない。つまり、基準罫線KLを印刷するためのインク吐出の周期が正確に用紙Sの搬送速度に同期していても、例えば、各ノズル16から吐出されるインクの飛翔速度が一定であれば用紙Sにおけるインクの着弾位置はそのときの搬送速度によって微妙に異なるし、用紙Sの微妙な浮き上がりによって各ノズル16から用紙Sまでの距離に違いがあれば用紙Sにおけるインクの着弾位置に僅かな狂いが生じるため、基準罫線KLの間隔の均等性が崩れる。本実施形態では、このように基準罫線KLの間隔が厳密には等間隔ではない事情も考慮して、印刷ヘッド6b〜6d下を通過する各基準罫線KLをフォトセンサ28b〜28dで一つ一つ検知し、検知するたびに印刷ヘッド6b〜6dのノズル16からのインク吐出のタイミングを調整するようにしている。
印刷ヘッド6b〜6dは、それぞれ用紙Sの画像形成領域A1に上記印刷データから展開されたシリアルデータに基づいてユーザ所望の画像を印刷する作業と並行して、上述したように、余白領域A2に、画像形成領域A1へのインク吐出のタイミングの一部を示す確認用タイミングパターンCPを搬送方向に沿って印刷する。すなわち制御部35は、印刷ヘッド6b〜6dに送信するシリアルデータ(本実施形態においてはCインク、Mインク、Yインクにそれぞれ対応するシリアルデータ)を展開する際に、余白領域A2に対応する予備ノズル16′を駆動するための確認用タイミングパターンCP用データ(確認用タイミングパターンCPを表したシリアルデータ)を付加する。この結果、印刷ヘッド6b〜6dによる記録動作時に、確認用タイミングパターンCP用データに基づいて予備ノズル16′からインクが吐出され、余白領域A2に確認用タイミングパターンCPが形成される。
具体的には、プリンタコントローラ30は印刷ヘッド6b〜6dに確認用タイミングパターンCPを印刷させる際、基準罫線KLの延長線上にインクの着弾位置が略一致するようにインクを吐出させる。図1,6の例からも分かるように、プリンタ1においては、対応し合う印刷ヘッドとフォトセンサ(印刷ヘッド6bとフォトセンサ28b、印刷ヘッド6cとフォトセンサ28c、印刷ヘッド6dとフォトセンサ28d)の間には、用紙Sの搬送方向に沿って微小な距離が存在する。従って、基準罫線KLの延長線上に確認用タイミングパターンCPを構成するインク滴を着弾させるためには、プリンタコントローラ30は、この微小距離を考慮して、フォトセンサ(例えば、フォトセンサ28b)で基準罫線KLが検知された瞬間からある時間t(フォトセンサで検知された基準罫線KLが当該フォトセンサ下の位置から当該フォトセンサに対応する印刷ヘッドのノズル列下まで移動するために要する時間t(数msec))経過後に、当該検知を行ったフォトセンサに対応する印刷ヘッド(印刷ヘッド6b)のノズル16からインクを吐出させる必要がある。
ここで、対応し合うフォトセンサと印刷ヘッドのノズルとの搬送方向における距離Dはプリンタ1の設計上、既知である。また、距離Dは短い距離であるため、上述したように搬送ベルト4の速度に変動があるとしても、搬送ベルト4が当該距離Dを移動する間においては当該変動は無視できると言え、時間tを算出する上では搬送ベルト4の速度vはある固定値とすることができる。そこで本実施形態では、時間tを、固定値としての距離Dおよび速度vに基づいて予め計算し、プリンタ1のROM34等に記憶しておく。プリンタコントローラ30は、あるフォトセンサで基準罫線KLが検知された(あるフォトセンサから検出信号DSを入力した)場合、当該検知をしたフォトセンサに対応する印刷ヘッドによって実行される、当該検知後最初のインク吐出のタイミングが、当該検知から時間t経過後となるように、タイミングパルスPTS(図9D)、ラッチパルスLAT(図9E)及び駆動信号COM(図9F)等の生成を行う。また、基準タイミングパターンRP用データを1つのエンコーダパルスEPの発生に対応して生じる複数のタイミングパルスPTSのうち最初のタイミングパルスPTSに対応する駆動信号COMだけの印加を許容するデータとしたように、確認用タイミングパターンCP用データも、検出信号DS(図9C)中の一つのパルス波形に対応して生じる同複数のタイミングパルスPTSのうち最初のタイミングパルスPTSに対応する駆動信号COMだけの印加を許容するデータとする。
この結果、図6、図7B、図8に示すように、余白領域A2には基準罫線KLの延長線上に略一致する位置に、確認用タイミングパターンCPが印刷される。図7Bでは、確認用タイミングパターンCPとして、印刷ヘッド6bによってCインクのインク滴(Cドット)が用紙Sの搬送方向と略直交する方向において所定間隔が空くように形成された状態を示している。また図8Aでは、さらに印刷ヘッド6cによって、Cドット間にMドットを一つずつ形成した状態を示し、図8Bでは、さらに印刷ヘッド6dによって、CドットとMドットとの間にYドットを一つずつ形成した状態を示している。その結果、最下流側の印刷ヘッド6dを通過した余白領域A2には、基準罫線KLの延長線上に略一致した位置に、異なる印刷ヘッド6b〜6dによって吐出されたドットが交互に隣り合ってなる確認用タイミングパターンCPが形成される。
プリンタコントローラ30がプリントエンジン31を制御して余白領域A2に印刷させる確認用タイミングパターンCPのレイアウトは、図6、図7B、図8に示した例に限られない。
図10,11は、用紙Sが印刷ヘッド6b〜6dの下を通過した各場面において余白領域A2に形成された基準タイミングパターンRPおよび確認用タイミングパターンCPの他の例である。図10,11と図7,8とでは、基準タイミングパターンRPは同様であるが、確認用タイミングパターンCPにおける各色ドットのレイアウトが異なる。図10A,10B、図11は、余白領域A2における印刷ヘッド6b下を通過した後の部分、余白領域A2における印刷ヘッド6c下を通過した後の部分および余白領域A2における印刷ヘッド6d下を通過した後の部分をそれぞれ示している。
図10Aでは、印刷ヘッド6bに、上記搬送方向と略直交する方向に連続する所定数のCドットからなる確認罫線CLを基準罫線KLと連続させて印刷させた状態を示している。また、図10Bでは、印刷ヘッド6cに上記搬送方向と略直交する方向に連続する所定数のMドットからなる確認罫線MLを確認罫線CLと連続させて印刷させた状態を示し、図11では、印刷ヘッド6dに上記搬送方向と略直交する方向に連続する所定数のYドットからなる確認罫線YLを確認罫線MLと連続させて印刷させた状態を示している。すなわち図10,11の例によれば、最下流側の印刷ヘッド6dを通過した余白領域A2には、基準罫線KLの延長線上に略一致した位置に、基準罫線KLから連続する各インク色の線からなる確認用タイミングパターンCPが印刷される。
図12,13は、用紙Sが各印刷ヘッド6a〜6dの下を通過した各場面において余白領域A2に形成された基準タイミングパターンRPおよび確認用タイミングパターンCPの他の例である。図12A,12B、図13A,13Bは、余白領域A2における印刷ヘッド6a下を通過した後の部分、余白領域A2における印刷ヘッド6b下を通過した後の部分、余白領域A2における印刷ヘッド6c下を通過した後の部分および余白領域A2における印刷ヘッド6d下を通過した後の部分をそれぞれ示している。図12,13と図7,8,10,11とでは、基準タイミングパターンRPが基準罫線KLを有する点は同様であるが、図12,13に示した基準タイミングパターンRPはさらに基準罫線KLの延長線上であって基準罫線KLから離れた位置において所定間隔で形成された複数のKドットを有している。つまりプリンタコントローラ30は、これら飛び飛びのKドットおよび基準罫線KLからなる基準タイミングパターンRPを印刷ヘッド6aに余白領域A2に対して印刷させる。
また図12,13の例では、プリンタコントローラ30は、確認用タイミングパターンCPとして、印刷ヘッド6bによってKドット間にCドットを一つずつ印刷させ(図12B)、印刷ヘッド6cによってCドットとKドットとの間にMドットを一つずつ印刷させ(図13A)、印刷ヘッド6dによってMドットとKドットとの間にYドットを一つずつ印刷させる(図13B)。すなわち図12,13の例によれば、最下流側の印刷ヘッド6dを通過した余白領域A2には、基準罫線KLの延長線上に略一致した位置であって飛び飛びのKドットの間の領域に、異なる印刷ヘッド6b〜6dによって吐出されたドットが交互に隣り合ってなる確認用タイミングパターンCPが印刷される。なお、上記飛び飛びのKドットの間の領域に、図10,11に示したような各インク色の確認罫線CL,ML,YLを印刷するとしてもよい。
このように本実施形態では、印刷ヘッド6aを除く各印刷ヘッド6b〜6dによって、基準タイミングパターンRPとしての基準罫線RLの延長線上位置に合うように、各インク色の確認用タイミングパターンCPを印刷する。しかし上記のようにプリンタコントローラ30が基準罫線KLの延長線上に確認用タイミングパターンCPの位置が合うように印刷ヘッド6b〜6dのインク吐出制御を行なったとしても、実際には、確認用タイミングパターンCPの位置と基準タイミングパターンRPとの位置がずれることもある。このようなずれは、例えば、フォトセンサ28b〜28dによる読み取り誤差や、印刷ヘッド6b〜6dにおける吐出動作の微妙なずれや、各ノズル16の吐出不良や、印刷ヘッド6b〜6dに対するフォトセンサ28b〜28dの取り付け位置の微小な誤差など、プリンタ1における種々の誤差によって発生し得る。
図14,15は、図10,11に対する比較例であって、プリンタコントローラ30がプリントエンジン31を制御して余白領域A2に印刷させた基準タイミングパターンRPと確認用タイミングパターンCPとの位置がずれている場合を示している。図14,15では、印刷ヘッド6bによって印刷された確認用タイミングパターンCP(確認罫線CL)および印刷ヘッド6cによって印刷された確認用タイミングパターンCP(確認罫線ML)が、基準罫線KLの延長線上の位置から搬送方向においてずれている様子を示している。このように、ある色(CおよびM)の確認用タイミングパターンCPの位置がずれているということは、少なくとも、当該ずれている確認用タイミングパターンCPと同時に画像形成領域A1に吐出された当該色(CおよびM)のインクの着弾位置が、最上流側の印刷ヘッド6aによって画像形成領域A1に吐出されたインクの着弾位置からずれていると言える。そして、このようなインク着弾位置のずれの程度は、画像形成領域A1における印刷結果の質の程度を表していると言える。
このように本実施形態によれば、異なるインク色に対応した複数のライン型印刷ヘッドを用紙Sの搬送方向において所定間隔で配設した状態で、搬送方向上流側の印刷ヘッドから順にインク吐出を行なわせて用紙Sの画像形成領域A1に画像を印刷する際に、最上流側の印刷ヘッド6aによって、用紙Sの余白領域A2に、印刷ヘッド6aによるインク吐出のタイミングを示した基準タイミングパターンRPを印刷させ、印刷ヘッド6b〜6dによって、余白領域A2に、印刷ヘッド6b〜6dによるインク吐出のタイミングを示した確認用タイミングパターンCPを印刷させるとした。
従ってユーザは、プリンタ1から出力された用紙Sの余白領域A2の基準タイミングパターンRPと確認用タイミングパターンCPとを観察するだけで、印刷ヘッド6aで印刷した基準タイミングパターンRPの検知に基づく各印刷ヘッド6b〜6dにおける吐出制御の結果を詳細に認識することができる。言い換えると、ユーザは、基準タイミングパターンRPと各インク色の確認用タイミングパターンCPとのずれを観察するだけで、印刷画像内のどの箇所で、どの色が、どの程度ずれているのかを容易に把握できる。よってユーザは、色のずれが所定の許容範囲を超えるような印刷結果が得られた場合には、不合格の判断を下して頒布の対象から外したり、当該ずれを無くすためにプリンタ1の調整を行ったり、再度印刷を行なったりすることができる。なお、基準タイミングパターンRPと確認用タイミングパターンCPとのずれの検出は、ユーザによる目視検査でなくてよく、光学センサや画像処理装置などによる自動検出としてもよい。この場合は全検出が効率的に行えるだけでなく、ユーザの負担も軽減できるため好都合である。
ここで、ノズル16の開口付近においては、インクが吐出されない期間がある程度維持されると、空気とノズル内部のインクとが接することによりインク中の水分や溶剤が蒸発してインクの粘度が上昇する。インク粘度の上昇は、ノズルから吐出されるインク滴の飛翔速度の狂いや、インク滴の飛行曲りや、インク滴の非吐出等といった各種吐出不良の原因となり得る。そこで本実施形態では、プリンタコントロール30は、余白領域A2に基準タイミングパターンRPおよび確認用タイミングパターンCPを印刷させる前に、基準タイミングパターンRPまたは確認用タイミングパターンCPの印刷に用いられる予備ノズル16´に複数回インクの吐出動作をさせる(予備印刷をさせる)としてもよい。予備印刷によって、予備ノズル16´の開口付近に溜まっていた粘度の高いインクが排出され、予備ノズル16´の吐出不良状態が解消される。図6では、余白領域A2であって搬送方向下流側を向く用紙Sの先端付近の領域(予備印刷領域A21)を鎖線で例示している。
図16は、印刷ヘッド6a〜6dによって予備印刷がされた予備印刷領域A21を例示している。図16では、図7,8に示したレイアウトで印刷ヘッド6a〜6dに基準タイミングパターンRPおよび確認用タイミングパターンCPを印刷させる前に、印刷ヘッド6a〜6dに予備印刷をさせた例を示している。つまりプリンタコンローラ30は、印刷ヘッド6a〜6dに、それぞれの下を予備印刷領域A21が通過する際に、基準タイミングパターンRPまたは確認用タイミングパターンCPの印刷に用いる予備ノズル16´からインクを吐出させる。この結果、予備ノズル16´の吐出不良が解消された状態で基準タイミングパターンRPおよび確認用タイミングパターンCPが印刷されるため、印刷ヘッド6a〜6dのインク吐出のタイミングをより正確に示した基準タイミングパターンRPおよび確認用タイミングパターンCPが余白領域A2に記録される。むろん、基準タイミングパターンRPおよび確認用タイミングパターンCPを図10,11あるいは図12,13に示したレイアウトで印刷する場合には、予備印刷領域A21に対しても、図11あるいは図13Bに示したレイアウトによる予備印刷が行なわれる。
さらに本実施形態では、以下に述べるように種々の変形例を適用することができる。
上記では、時間t(フォトセンサで検知された基準罫線KLが当該フォトセンサ下の位置から当該フォトセンサに対応する印刷ヘッドのノズル列下へ移動するために要する時間)を算出する際に、上記距離Dおよび速度vをいずれも固定値とした。しかし、速度vはプリンタ1における印刷モードの設定(速い、標準、高精細などの各種設定)によって異なる。そこでプリンタコントローラ30は、印刷データ取得時などに、ユーザによって設定されている印刷モードを特定し、各印刷モードと搬送ベルト4の速度との対応関係を規定してROM34等に予め保存されている所定のテーブルを参照することにより、上記特定した印刷モードに対応した速度vを取得する。そして、当該取得した速度vと上記距離Dとを用いて時間tを算出するとしてもよい。
あるいは、プリンタコントローラ30は、フォトセンサ28b〜28dで基準罫線KLが検知される度に、時間tを実際の搬送ベルト4の速度に応じて算出するとしてもよい。例えば、プリンタコントローラ30は、ロータリエンコーダ9から出力される検出信号DSに基づいて、逐次、駆動モータ7cの回転速度の変動履歴を記録する。そして、あるフォトセンサによって基準罫線KLが検知されたタイミングで、当該履歴を参照し、例えば、現在から所定期間遡った時点までの間における速度の平均(平均速度)を求め、この平均速度(あるいは当該平均速度に基づいて予測した将来の速度)を速度vとする。そして、このように上記履歴から算出した速度vと、上記距離Dとに基づいて時間tを求め、当該求めた時間tに応じて、基準罫線KLを検知したフォトセンサに対応する印刷ヘッドからのインク吐出のタイミングを調整する。かかる構成とすれば、搬送ベルト4の速度の変動が上記距離Dの移動においても無視できない程に大きい場合であっても、各印刷ヘッドによって吐出されるインクの着弾位置のずれを高い精度で防止することができる。
さらには、印刷ヘッド6b〜6dにおいて、上記距離Dを実質的に0とする構成を採用してもよい。例えば、最上流側の印刷ヘッド6aが1番目からN番目までの計N個のヘッドユニット10を、ノズル列設方向に直線状に並べて構成したものである場合、印刷ヘッド6aよりも下流側の印刷ヘッド6b〜6dでは、印刷ヘッド6aにおける一番端のヘッドユニット10(1番目のヘッドユニット10)に対応する位置にフォトセンサ28b〜28dを取り付けるとともに、ヘッドユニット10の数を印刷ヘッド6aよりも一つ少なくする(各印刷ヘッド6b〜6dをN−1個のヘッドユニット10で構成する)。かかる構成とすれば、印刷ヘッド6aの1番目のヘッドユニット10のノズル16で余白領域A2に印刷された基準タイミングパターンRPを、印刷ヘッド6b〜6d各々が備えるフォトセンサ28b〜28dで検知することができ、プリンタコントローラ30は、フォトセンサ28b〜28dがそれぞれ基準タイミングパターンRPを検知したと同時に、フォトセンサ28b〜28dがそれぞれ対応する印刷ヘッド6b〜6dからインクを吐出させて確認用タイミングパターンCP等を印刷させることができる。このように上記距離Dを0とすることで、距離Dの存在によって生じ得ていた各色のインクの着弾位置のずれを解消することができる。
プリンタの概略構成を示す図である。 ヘッドユニットのノズル形成面側の平面図である。 印刷ヘッドのノズル形成面側の平面図である。 プリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 最上流側の印刷ヘッドの吐出制御についてのタイミングチャートである。 用紙に対する印刷を行なうプリンタの上面図である。 余白領域に印刷された基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンの一例を示す図である。 余白領域に印刷された基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンの一例を示す図である。 基準タイミングパターンに基づく吐出制御についてのタイミングチャートである。 余白領域に印刷された基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンの他の例を示す図である。 余白領域に印刷された基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンの他の例を示す図である。 余白領域に印刷された基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンの他の例を示す図である。 余白領域に印刷された基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンの他の例を示す図である。 図10に対する比較例としての基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンを示す図である。 図11に対する比較例としての基準タイミングパターンおよび確認用タイミングパターンを示す図である。 予備印刷が行なわれた予備印刷領域の一例を示す図である。
符号の説明
1…プリンタ、4…搬送ベルト、5…搬送機構、6a,6b,6c,6b…印刷ヘッド、7a…駆動ローラ、7b…従動ローラ、7c…駆動モータ、8…スリット、9…ロータリエンコーダ、10…ヘッドユニット、11…本体ケース、16…ノズル、16′…予備ノズル、28b,28c,28d…フォトセンサ、30…プリンタコントローラ、31…プリントエンジン、32…外部I/F、33…RAM、34…ROM、35…制御部、36…内部I/F、37…内部バス、38…発振回路、39…駆動信号発生回路

Claims (8)

  1. 印刷媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送部と、
    インクを吐出可能なノズルを、上記印刷媒体における所定の画像形成領域よりも外側の余白領域を含む上記搬送方向に略直交する範囲に亘って複数備えた印刷ヘッドを、上記搬送方向において所定の間隔を空けて複数配設することにより構成された印刷ヘッド群と、
    上記複数の印刷ヘッドのうち少なくとも上記搬送方向の最上流側の印刷ヘッドを除く印刷ヘッドに夫々対応して設けられた画像検知部と、
    上記各印刷ヘッドを制御して各印刷ヘッドからインクを上記搬送される印刷媒体に対して吐出させる印刷制御部とを備え、
    上記最上流側の印刷ヘッドが、上記最上流側の印刷ヘッドによる上記画像形成領域に対するインクの吐出タイミングを示した基準タイミングパターンを上記余白領域に対して印刷するとともに、上記画像検知部による上記基準タイミングパターンの検知に基づいて当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドによる上記画像形成領域へのインクの吐出タイミングを制御する際に、当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドによるインクの吐出タイミングを示した確認用タイミングパターンを当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドが上記余白領域に対して印刷することを特徴とする印刷装置。
  2. 上記複数の印刷ヘッドは、それぞれ異なる色のインクを吐出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 上記各印刷ヘッドは、上記基準タイミングパターンまたは確認用タイミングパターンを印刷する前に、上記余白領域であって上記搬送方向の下流側を向く上記印刷媒体の先端付近の領域に対してインクを吐出することにより予備印刷を行なうことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 上記基準タイミングパターンとして上記最上流側の印刷ヘッドは上記搬送方向に対して略直交する罫線を所定の画素数毎に1度の割合で印刷し、上記最上流側の印刷ヘッドを除く印刷ヘッドは上記罫線の延長線上にインクの着弾位置が略一致するようにインクを吐出することにより上記確認用タイミングパターンを印刷することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 上記最上流側の印刷ヘッドを除く各印刷ヘッドは、同一の印刷ヘッドが吐出するインク滴の間に上記搬送方向と略直交する方向において所定間隔が空くようにインクを吐出することにより、異なる印刷ヘッドによって吐出されたインク滴が交互に隣り合って構成される上記確認用タイミングパターンを印刷することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 上記最上流側の印刷ヘッドを除く各印刷ヘッドは、同一の印刷ヘッドが吐出する所定数のインク滴が上記搬送方向と略直交する方向において連続するようにインクを吐出することにより、各印刷ヘッドのインク吐出によって形成された複数の線が略連続してなる上記確認用タイミングパターンを印刷することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  7. 上記罫線と上記罫線の延長線上であって上記罫線から離れた位置において所定間隔で吐出されたインク滴とからなる上記基準タイミングパターンを印刷し、当該所定間隔で吐出されたインク滴の間の領域に上記確認用タイミングパターンを印刷することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. インクを吐出可能なノズルを、印刷媒体における所定の画像形成領域よりも外側の余白領域を含む当該印刷媒体の搬送方向に略直交する範囲に亘って複数備えた印刷ヘッドを、当該搬送方向において所定の間隔を空けて複数配設し、当該印刷媒体を当該搬送方向に沿って搬送し、各印刷ヘッドを制御して各印刷ヘッドからインクを上記搬送される印刷媒体に対して吐出させる印刷方法であって、
    上記複数の印刷ヘッドのうち最上流側の印刷ヘッドによる上記画像形成領域に対するインクの吐出タイミングを示した基準タイミングパターンを上記最上流側の印刷ヘッドが上記余白領域に対して印刷するとともに、上記複数の印刷ヘッドのうち少なくとも上記最上流側の印刷ヘッドを除く印刷ヘッドに夫々対応して設けられた画像検知部による上記基準タイミングパターンの検知に基づいて、当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドによる上記画像形成領域へのインクの吐出タイミングを制御する際に、当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドによるインクの吐出タイミングを示した確認用タイミングパターンを、当該検知をした画像検知部に対応する印刷ヘッドが上記余白領域に対して印刷することを特徴とする印刷方法。
JP2008258357A 2008-10-03 2008-10-03 印刷装置および印刷方法 Active JP5176846B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258357A JP5176846B2 (ja) 2008-10-03 2008-10-03 印刷装置および印刷方法
CN200910168172A CN101712229A (zh) 2008-10-03 2009-09-01 打印装置及打印方法
US12/572,520 US20100085397A1 (en) 2008-10-03 2009-10-02 Printing apparatus and printing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258357A JP5176846B2 (ja) 2008-10-03 2008-10-03 印刷装置および印刷方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010089264A true JP2010089264A (ja) 2010-04-22
JP5176846B2 JP5176846B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=42075480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008258357A Active JP5176846B2 (ja) 2008-10-03 2008-10-03 印刷装置および印刷方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20100085397A1 (ja)
JP (1) JP5176846B2 (ja)
CN (1) CN101712229A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015071299A (ja) * 2013-09-05 2015-04-16 キヤノン株式会社 記録装置および記録位置ずれの補正方法
JP2015230245A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 アンリツインフィビス株式会社 X線検査装置
JP2020168833A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 富士ゼロックス株式会社 吐出装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017151862A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 ブラザー工業株式会社 付箋が貼り付けられる台紙と、付箋に印刷を実行するためのコンピュータプログラム
JP6950219B2 (ja) * 2017-03-23 2021-10-13 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出装置、及び液滴吐出装置のパターン読取方法
CN113568589A (zh) * 2021-07-30 2021-10-29 森彩数字印刷技术(深圳)有限公司 打印精度的判断方法、装置、设备及存储介质

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4878063A (en) * 1988-12-05 1989-10-31 Eastman Kodak Company Multicolor printing apparatus and method having vernier detection/correction system for adjusting color separation planes
JPH10151774A (ja) * 1996-11-15 1998-06-09 Toxot Sci & Applic 連続多色インクジェット印刷機、この印刷機用の同期プロセス、およびこの印刷機を使用して得られる印刷製品
JP2002225305A (ja) * 2001-02-05 2002-08-14 Seiko Epson Corp インクジェット印刷方法およびインクジェット印刷装置
JP2007001183A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Riso Kagaku Corp 画像形成装置
JP2007030347A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Isetoo:Kk インクジェットプリントシステムにおける印刷品質検査方法
JP2007168267A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット印画装置
JP2008001052A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Canon Finetech Inc レジストレーション調整値決定方法および記録システム
JP2010076114A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Seiko Epson Corp 印刷装置および印刷方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1503326A1 (en) * 2003-07-28 2005-02-02 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Multicolor-printer and method of printing images
US7703873B2 (en) * 2007-03-15 2010-04-27 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method and apparatus for image registration
JP5485987B2 (ja) * 2008-06-06 2014-05-07 フジフィルム ディマティックス, インコーポレイテッド 印刷のための物体検出

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4878063A (en) * 1988-12-05 1989-10-31 Eastman Kodak Company Multicolor printing apparatus and method having vernier detection/correction system for adjusting color separation planes
JPH10151774A (ja) * 1996-11-15 1998-06-09 Toxot Sci & Applic 連続多色インクジェット印刷機、この印刷機用の同期プロセス、およびこの印刷機を使用して得られる印刷製品
JP2002225305A (ja) * 2001-02-05 2002-08-14 Seiko Epson Corp インクジェット印刷方法およびインクジェット印刷装置
JP2007001183A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Riso Kagaku Corp 画像形成装置
JP2007030347A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Isetoo:Kk インクジェットプリントシステムにおける印刷品質検査方法
JP2007168267A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット印画装置
JP2008001052A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Canon Finetech Inc レジストレーション調整値決定方法および記録システム
JP2010076114A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Seiko Epson Corp 印刷装置および印刷方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015071299A (ja) * 2013-09-05 2015-04-16 キヤノン株式会社 記録装置および記録位置ずれの補正方法
JP2015230245A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 アンリツインフィビス株式会社 X線検査装置
JP2020168833A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 富士ゼロックス株式会社 吐出装置
JP7226041B2 (ja) 2019-04-05 2023-02-21 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100085397A1 (en) 2010-04-08
CN101712229A (zh) 2010-05-26
JP5176846B2 (ja) 2013-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5176846B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2007069428A (ja) インクジェット記録装置
US20090189935A1 (en) Barcode printing device and barcode printing method
JP2009178986A (ja) インクジェット記録装置およびヘッド紙間距離検出方法
JP2022014359A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法
JP2018075819A (ja) インクジェット装置及びインクジェット装置の着弾位置補正方法
US8292387B2 (en) Image recording device and image recording method
JP2008049572A (ja) インクジェット記録装置
JP2001232775A (ja) インクジェット画像形成装置
JP4148279B2 (ja) テスト用ドット記録方法およびプリンタ
JP6753463B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の記録制御方法
JP2001171098A (ja) インクジェット記録装置およびその罫線ずれ補正方法
JP2010188632A (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出方法
US20210094275A1 (en) Liquid ejection apparatus
JP2005178043A (ja) 印刷システム、印刷方法、および、プログラム
JP2011110801A (ja) 画像記録装置
JP4449394B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP2010115783A (ja) 画像形成装置
JP2012035419A (ja) 記録装置及びその記録位置調整方法
JP6111542B2 (ja) 吐出調整パターン形成方法、インクジェットヘッドの吐出調整方法、及び、インクジェットプリンタ
JP2011156733A (ja) インクジェット記録装置および記録位置調整方法
JP4487518B2 (ja) 吐出検査装置、吐出検査方法、プログラム及び印刷システム
JP4507724B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法
JP2019181893A (ja) インクジェット記録装置及び記録方法
CN110315848B (zh) 喷墨记录装置和喷墨记录装置的控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5176846

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350