JPH07156061A - 基板の両面研磨装置 - Google Patents
基板の両面研磨装置Info
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- JPH07156061A JPH07156061A JP32324393A JP32324393A JPH07156061A JP H07156061 A JPH07156061 A JP H07156061A JP 32324393 A JP32324393 A JP 32324393A JP 32324393 A JP32324393 A JP 32324393A JP H07156061 A JPH07156061 A JP H07156061A
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- polishing
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 基板両面の膜厚を均一にすると共に、研磨処
理のスループットの向上を図る。 【構成】 上下に対峙すると共に相互に逆方向に回転す
る上下一対の研磨用定盤1,3間に、自転及び公転可能
な基板保持体7を配設する。この基板保持体7に、基板
10の基板装着用穴8を設けると共に、研磨用上定盤3
から基板10上面に供給される研磨材30を下定盤1に
供給すべく少なくとも1個以上の穴9を設ける。これに
より、基板10の上面に供給される研磨材30の一部を
穴9を通して基板10の下面と下定盤1の間に供給し
て、基板10の下面の研磨に供することができる。ま
た、下定盤1に蓄積された研磨滓を穴9を通して排出す
ることができる。
理のスループットの向上を図る。 【構成】 上下に対峙すると共に相互に逆方向に回転す
る上下一対の研磨用定盤1,3間に、自転及び公転可能
な基板保持体7を配設する。この基板保持体7に、基板
10の基板装着用穴8を設けると共に、研磨用上定盤3
から基板10上面に供給される研磨材30を下定盤1に
供給すべく少なくとも1個以上の穴9を設ける。これに
より、基板10の上面に供給される研磨材30の一部を
穴9を通して基板10の下面と下定盤1の間に供給し
て、基板10の下面の研磨に供することができる。ま
た、下定盤1に蓄積された研磨滓を穴9を通して排出す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は基板の両面研磨装置に
関するもので、更に詳細には、例えばNi−Pメッキ
膜、アルマイト皮膜等の磁性膜を両面に有するコンピュ
ータ用ディスク基板等の両面を等厚に加工する基板の両
面研磨装置に関するものである。
関するもので、更に詳細には、例えばNi−Pメッキ
膜、アルマイト皮膜等の磁性膜を両面に有するコンピュ
ータ用ディスク基板等の両面を等厚に加工する基板の両
面研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置として、特開平4−
129655号公報及び特開平5−253833号公報
に記載の両面研磨装置が知られている。この両面研磨装
置は、太陽歯車と、この太陽歯車の同心外方部に環状ス
ペースをおいて配置された内歯歯車と、この環状スペー
ス内に太陽、内歯の両歯車と噛合状態に配置された外歯
歯車状の基板保持体と、この基板保持体に保持された基
板の上下両面に接触状態に配置されると共に相互に逆方
向に回転する上下一対の研磨用定盤と、上記研磨用上定
盤から基板上面に研磨材を供給する研磨材供給手段とを
具備してなるものである。
129655号公報及び特開平5−253833号公報
に記載の両面研磨装置が知られている。この両面研磨装
置は、太陽歯車と、この太陽歯車の同心外方部に環状ス
ペースをおいて配置された内歯歯車と、この環状スペー
ス内に太陽、内歯の両歯車と噛合状態に配置された外歯
歯車状の基板保持体と、この基板保持体に保持された基
板の上下両面に接触状態に配置されると共に相互に逆方
向に回転する上下一対の研磨用定盤と、上記研磨用上定
盤から基板上面に研磨材を供給する研磨材供給手段とを
具備してなるものである。
【0003】このように構成される基板の両面研磨装置
において、基板を基板保持体に設けられた基板装着用穴
に配置しこの基板の両面に上下の研磨用定盤の表面に配
設された研磨布を押し当てた状態にして、研磨材(具体
的には研磨材を水又はオイルで液化したもの)を供給し
ながら太陽歯車を回転することにより、基板保持体を自
転させながら太陽歯車の回りで公転させ、更に上下の定
盤を相互に逆方向に回転駆動して基板の両面の研磨加工
を行うことができる。
において、基板を基板保持体に設けられた基板装着用穴
に配置しこの基板の両面に上下の研磨用定盤の表面に配
設された研磨布を押し当てた状態にして、研磨材(具体
的には研磨材を水又はオイルで液化したもの)を供給し
ながら太陽歯車を回転することにより、基板保持体を自
転させながら太陽歯車の回りで公転させ、更に上下の定
盤を相互に逆方向に回転駆動して基板の両面の研磨加工
を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の両面研磨装置においては、研磨材は上定盤から
基板の上面に供給されるため、研磨材の多くが下定盤の
研磨布に供給される前に研磨布の外に排出されてしま
い、そのため基板の上面と下面との間に研磨代の差すな
わち膜厚差が生じてしまうという問題があった。また、
研磨滓が下定盤の研磨布に蓄積されて目詰まりを起こす
ことがあり、この現象によっても基板の上下面に膜厚差
を生じる起因になっていた。
この種の両面研磨装置においては、研磨材は上定盤から
基板の上面に供給されるため、研磨材の多くが下定盤の
研磨布に供給される前に研磨布の外に排出されてしま
い、そのため基板の上面と下面との間に研磨代の差すな
わち膜厚差が生じてしまうという問題があった。また、
研磨滓が下定盤の研磨布に蓄積されて目詰まりを起こす
ことがあり、この現象によっても基板の上下面に膜厚差
を生じる起因になっていた。
【0005】このような膜厚差は、基盤が両面にNi−
P膜等の磁性皮膜を有する磁気ディスク用アルミニウム
製基板である場合に、基板に磁性膜形成のためのスパッ
タリングを施した際に、基板を熱変形させてしまうとい
う不具合を発生させるという問題がある。
P膜等の磁性皮膜を有する磁気ディスク用アルミニウム
製基板である場合に、基板に磁性膜形成のためのスパッ
タリングを施した際に、基板を熱変形させてしまうとい
う不具合を発生させるという問題がある。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、研磨材を基板の上面と下面に有効に供給して基板両
面の膜厚を均一にすると共に、研磨処理のスループット
の向上を図れるようにした基板の両面研磨装置を提供し
ようとするものである。
で、研磨材を基板の上面と下面に有効に供給して基板両
面の膜厚を均一にすると共に、研磨処理のスループット
の向上を図れるようにした基板の両面研磨装置を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明の第1の基板の両面研磨装置は、上下に対峙
すると共に相互に逆方向に回転する上下一対の研磨用定
盤と、これら研磨用定盤に基板の両面を接触すべく基板
を保持する自転及び公転可能な基板保持体と、上記研磨
用上定盤から基板上面に研磨材を供給する研磨材供給手
段とを具備する基板の両面研磨装置を前提とし、上記基
板保持体に基板装着用穴以外の少なくとも1個以上の穴
を設けることを特徴とするものである。
にこの発明の第1の基板の両面研磨装置は、上下に対峙
すると共に相互に逆方向に回転する上下一対の研磨用定
盤と、これら研磨用定盤に基板の両面を接触すべく基板
を保持する自転及び公転可能な基板保持体と、上記研磨
用上定盤から基板上面に研磨材を供給する研磨材供給手
段とを具備する基板の両面研磨装置を前提とし、上記基
板保持体に基板装着用穴以外の少なくとも1個以上の穴
を設けることを特徴とするものである。
【0008】この発明において、上記穴は基板装着用穴
以外の少なくとも1個以上であれば、穴の位置及び形態
は任意のものでよいが、好ましくは上記穴を基板保持体
の中心に関してほぼ対称位置に設ける方がよい。
以外の少なくとも1個以上であれば、穴の位置及び形態
は任意のものでよいが、好ましくは上記穴を基板保持体
の中心に関してほぼ対称位置に設ける方がよい。
【0009】また、この発明の第2の基板の両面研磨装
置は、上記第1の基板の両面研磨装置と同様に、上下に
対峙すると共に相互に逆方向に回転する上下一対の研磨
用定盤と、これら研磨用定盤に基板の両面を接触すべく
基板を保持する自転及び公転可能な基板保持体と、上記
研磨用上定盤から基板上面に研磨材を供給する研磨材供
給手段とを具備する基板の両面研磨装置を前提とし、上
記基板保持体に基板装着用穴以外の少なくとも1個以上
の穴を設け、上記穴の面積を、基板保持体の基板装着用
穴を含む全面積に対して1/20以上とすることを特徴
とするものである。
置は、上記第1の基板の両面研磨装置と同様に、上下に
対峙すると共に相互に逆方向に回転する上下一対の研磨
用定盤と、これら研磨用定盤に基板の両面を接触すべく
基板を保持する自転及び公転可能な基板保持体と、上記
研磨用上定盤から基板上面に研磨材を供給する研磨材供
給手段とを具備する基板の両面研磨装置を前提とし、上
記基板保持体に基板装着用穴以外の少なくとも1個以上
の穴を設け、上記穴の面積を、基板保持体の基板装着用
穴を含む全面積に対して1/20以上とすることを特徴
とするものである。
【0010】
【作用】上記のように構成されるこの発明の基板の両面
研磨装置によれば、研磨材供給手段から基板の上面に供
給される研磨材の一部が、基板保持体に設けられた穴を
通って基板の下面と下定盤の間に供給され、基板の下面
の研磨に供される。また、下定盤に蓄積された研磨滓を
穴を通して排出することができる。したがって、研磨材
を上下定盤の研磨布に均一に供給することができると共
に、下定盤の研磨布に研磨滓の目詰まりを起こりにくく
することができる。
研磨装置によれば、研磨材供給手段から基板の上面に供
給される研磨材の一部が、基板保持体に設けられた穴を
通って基板の下面と下定盤の間に供給され、基板の下面
の研磨に供される。また、下定盤に蓄積された研磨滓を
穴を通して排出することができる。したがって、研磨材
を上下定盤の研磨布に均一に供給することができると共
に、下定盤の研磨布に研磨滓の目詰まりを起こりにくく
することができる。
【0011】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。ここでは、コンピュータ用ディスク基板の
両面研磨装置について説明する。図1はこの発明の基板
の両面研磨装置の概略断面図、図2は図1のA−A断面
図、図3は図1のB−B断面図が示されている。
に説明する。ここでは、コンピュータ用ディスク基板の
両面研磨装置について説明する。図1はこの発明の基板
の両面研磨装置の概略断面図、図2は図1のA−A断面
図、図3は図1のB−B断面図が示されている。
【0012】この発明の基板の両面研磨装置は、従来の
両面研磨装置と同様、水平方向に回転可能に配設されか
つその上面にドーナツ状の研磨布2を装着する下定盤1
と、この下定盤1の上方位置にこの下定盤1と対向同軸
状に配設されると共に水平方向に回転可能及び垂直方向
に昇降可能に保持されかつ下面にドーナツ状の研磨布4
を装着した上定盤3と、各研磨布2,4間において研磨
布2,4の軸心位置に配置される太陽歯車5と、この太
陽歯車5の径方向外方位置に同心状に配置される内歯歯
車6と、この内歯歯車6及び太陽歯車5と両歯車に噛合
され下定盤1の研磨布2上に載置された状態で両歯車
5,6間に配置される外歯歯車にて形成されると共に基
板10(具体的には、図4に示すように、ドーナツ状の
アルミニウム基材11の表面にNi−P被膜12を施し
たディスク基板)を保持する基板保持体7と、上定盤3
から基板10の上面に研磨材30(具体的には研磨材を
水又はオイルで液化した研磨液)を供給する研磨材供給
手段20とを具備してなるものである。
両面研磨装置と同様、水平方向に回転可能に配設されか
つその上面にドーナツ状の研磨布2を装着する下定盤1
と、この下定盤1の上方位置にこの下定盤1と対向同軸
状に配設されると共に水平方向に回転可能及び垂直方向
に昇降可能に保持されかつ下面にドーナツ状の研磨布4
を装着した上定盤3と、各研磨布2,4間において研磨
布2,4の軸心位置に配置される太陽歯車5と、この太
陽歯車5の径方向外方位置に同心状に配置される内歯歯
車6と、この内歯歯車6及び太陽歯車5と両歯車に噛合
され下定盤1の研磨布2上に載置された状態で両歯車
5,6間に配置される外歯歯車にて形成されると共に基
板10(具体的には、図4に示すように、ドーナツ状の
アルミニウム基材11の表面にNi−P被膜12を施し
たディスク基板)を保持する基板保持体7と、上定盤3
から基板10の上面に研磨材30(具体的には研磨材を
水又はオイルで液化した研磨液)を供給する研磨材供給
手段20とを具備してなるものである。
【0013】この場合、基板保持体7には、中心に関し
て対称位置に2つの基板装着用穴8が設けられると共
に、中心に関して対称位置に少なくとも1個以上の穴9
が設けられている。このように穴9を設けることによっ
て、研磨材供給手段20から基板保持体7に保持された
基板10の上面に供給される研磨材30の一部を穴9を
通して基板10の下面と下定盤1の研磨布2の間に供給
することができる。なお、基板装着用穴8の数は必ずし
も2つである必要はなく、基板保持体7の大きさと基板
10の大きさによって任意の数にすることができる。ま
た、穴9の数及び形状は任意に設定することができ、例
えば穴9の形状を三角あるいは四角等に形成することも
できる。
て対称位置に2つの基板装着用穴8が設けられると共
に、中心に関して対称位置に少なくとも1個以上の穴9
が設けられている。このように穴9を設けることによっ
て、研磨材供給手段20から基板保持体7に保持された
基板10の上面に供給される研磨材30の一部を穴9を
通して基板10の下面と下定盤1の研磨布2の間に供給
することができる。なお、基板装着用穴8の数は必ずし
も2つである必要はなく、基板保持体7の大きさと基板
10の大きさによって任意の数にすることができる。ま
た、穴9の数及び形状は任意に設定することができ、例
えば穴9の形状を三角あるいは四角等に形成することも
できる。
【0014】なお、上記研磨材供給手段20は、上定盤
3と共に水平方向に回転可能及び昇降可能なドーナツ状
の研磨材溜め21に図示しない研磨材供給源から研磨材
30を供給し、研磨材溜め21の周方向に設けられた多
数の吐出孔22に接続する供給チューブ23を介して上
定盤3に設けられた研磨材供給孔24から上定盤3の研
磨布4と基板10及び基板保持体7との間に研磨材30
を供給し得るように構成されている(図1及び図3参
照)。なお、図1において符号25は研磨材供給バル
ブ、26は研磨材供給管で、研磨材供給バルブ25の箇
所で研磨材供給管26は研磨材溜め21とは共に回転し
ないようになっている。
3と共に水平方向に回転可能及び昇降可能なドーナツ状
の研磨材溜め21に図示しない研磨材供給源から研磨材
30を供給し、研磨材溜め21の周方向に設けられた多
数の吐出孔22に接続する供給チューブ23を介して上
定盤3に設けられた研磨材供給孔24から上定盤3の研
磨布4と基板10及び基板保持体7との間に研磨材30
を供給し得るように構成されている(図1及び図3参
照)。なお、図1において符号25は研磨材供給バル
ブ、26は研磨材供給管で、研磨材供給バルブ25の箇
所で研磨材供給管26は研磨材溜め21とは共に回転し
ないようになっている。
【0015】上記のように構成される両面研磨装置にお
いて、ディスク基板10を基板保持体7の基板装着用穴
8内に配置し、そして、基板10の上下面に上下の研磨
布2,4を押し当てた状態にして、研磨材30を供給し
ながら太陽歯車5を回転駆動すると共に、上下の定盤
1,3を相互に逆方向に回転駆動することにより、基板
保持体7を自転させながら太陽歯車5の回りで公転させ
て基板10の両面を研磨加工することができる。この
際、図4に示すように、研磨材30が研磨材供給手段2
0から基板保持体7に保持された基板10の上面に供給
され、その一部が穴9を通って基板10の下面と下定盤
1の研磨布2の間に供給されるので、研磨材30を上下
定盤1,3の研磨布2,4に均一に供給することができ
ると共に、下定盤1の研磨布2に蓄積する研磨滓を穴9
から排出して下定盤1の研磨布2に研磨滓の目詰まりを
起こりにくくすることができ、基板10の上下面を均一
に研磨加工することができる。
いて、ディスク基板10を基板保持体7の基板装着用穴
8内に配置し、そして、基板10の上下面に上下の研磨
布2,4を押し当てた状態にして、研磨材30を供給し
ながら太陽歯車5を回転駆動すると共に、上下の定盤
1,3を相互に逆方向に回転駆動することにより、基板
保持体7を自転させながら太陽歯車5の回りで公転させ
て基板10の両面を研磨加工することができる。この
際、図4に示すように、研磨材30が研磨材供給手段2
0から基板保持体7に保持された基板10の上面に供給
され、その一部が穴9を通って基板10の下面と下定盤
1の研磨布2の間に供給されるので、研磨材30を上下
定盤1,3の研磨布2,4に均一に供給することができ
ると共に、下定盤1の研磨布2に蓄積する研磨滓を穴9
から排出して下定盤1の研磨布2に研磨滓の目詰まりを
起こりにくくすることができ、基板10の上下面を均一
に研磨加工することができる。
【0016】次に、この発明の両面研磨装置を更に詳細
に説明するために、基板保持体7に設けた穴9の数及び
形状を任意に設定した場合の具体的な実施例について説
明する。
に説明するために、基板保持体7に設けた穴9の数及び
形状を任意に設定した場合の具体的な実施例について説
明する。
【0017】◎実施例1 直径9インチの基板保持体7に、図5にハッチングを施
して示すように、2つの三角状穴9を設け、基板装着用
穴8内に、直径:3.5インチ、厚さ:0.8mm、片
面のNi−P膜厚:15.0μmのメッキサブストレー
トのドーナツ状基板10を配置し、穴9と基板10の中
心部の穴の面積が、基板保持体7の基板装着用穴8を含
む全面積に対して1/5としたものと、図8に示すよう
に、2つの基板装着用穴8を有する従来の基板保持体7
に2つの基板装着用穴8を設け、これら基板装着用穴8
内に上記実施例1と同様の基板10を配置したもの(比
較例1:基板10の中心部の穴の面積が基板保持体7の
基板装着用穴8を含む全面積に対して1/40としたも
の)とを100g/cm2の荷重をかけて回転数:40
rpmの状態で15分間研磨を行ったところ、実施例1
のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=9.8μm/9.7μm であったのに対し、比較例1のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=10.5μm/11.1
μm であった。
して示すように、2つの三角状穴9を設け、基板装着用
穴8内に、直径:3.5インチ、厚さ:0.8mm、片
面のNi−P膜厚:15.0μmのメッキサブストレー
トのドーナツ状基板10を配置し、穴9と基板10の中
心部の穴の面積が、基板保持体7の基板装着用穴8を含
む全面積に対して1/5としたものと、図8に示すよう
に、2つの基板装着用穴8を有する従来の基板保持体7
に2つの基板装着用穴8を設け、これら基板装着用穴8
内に上記実施例1と同様の基板10を配置したもの(比
較例1:基板10の中心部の穴の面積が基板保持体7の
基板装着用穴8を含む全面積に対して1/40としたも
の)とを100g/cm2の荷重をかけて回転数:40
rpmの状態で15分間研磨を行ったところ、実施例1
のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=9.8μm/9.7μm であったのに対し、比較例1のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=10.5μm/11.1
μm であった。
【0018】したがって、実施例1のものは比較例1の
ものに対して、基板10の上下面の研磨を均一に行うこ
とができる。また、実施例1によって比較例1と同様の
研磨を行う場合には、12分で済み、比較例1に比べて
約3分間の研磨時間を短縮することができることが判っ
た。
ものに対して、基板10の上下面の研磨を均一に行うこ
とができる。また、実施例1によって比較例1と同様の
研磨を行う場合には、12分で済み、比較例1に比べて
約3分間の研磨時間を短縮することができることが判っ
た。
【0019】◎実施例2 直径9インチの基板保持体7に、図6にハッチングを施
して示すように、中心に関して対称位置にそれぞれ5
つ、合計10個の円形穴9を設け、基板装着用穴8内
に、直径:3.5インチ、厚さ:1.27mm、片面の
Ni−P膜厚:12.0μmのメッキサブストレートの
ドーナツ状基板10を配置し、穴9と基板10の中心部
の穴の面積が、基板保持体7の基板装着用穴8を含む全
面積に対して1/8としたものと、図8に示すように、
2つの基板装着用穴8を有する従来の基板保持体7に2
つの基板装着用穴8を設け、これら基板装着用穴8内に
上記実施例2と同様の基板10を配置したもの(比較例
2:基板10の中心部の穴の面積が基板保持体7の基板
装着用穴8を含む全面積に対して1/40としたもの)
とを80g/cm2の荷重をかけて回転数:40rpm
の状態で20分間研磨を行ったところ、実施例2のもの
においては、 上面の研磨代/下面の研磨代=6.1μm/6.1μm であったのに対し、比較例2のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=7.6μm/8.0μm であった。
して示すように、中心に関して対称位置にそれぞれ5
つ、合計10個の円形穴9を設け、基板装着用穴8内
に、直径:3.5インチ、厚さ:1.27mm、片面の
Ni−P膜厚:12.0μmのメッキサブストレートの
ドーナツ状基板10を配置し、穴9と基板10の中心部
の穴の面積が、基板保持体7の基板装着用穴8を含む全
面積に対して1/8としたものと、図8に示すように、
2つの基板装着用穴8を有する従来の基板保持体7に2
つの基板装着用穴8を設け、これら基板装着用穴8内に
上記実施例2と同様の基板10を配置したもの(比較例
2:基板10の中心部の穴の面積が基板保持体7の基板
装着用穴8を含む全面積に対して1/40としたもの)
とを80g/cm2の荷重をかけて回転数:40rpm
の状態で20分間研磨を行ったところ、実施例2のもの
においては、 上面の研磨代/下面の研磨代=6.1μm/6.1μm であったのに対し、比較例2のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=7.6μm/8.0μm であった。
【0020】したがって、実施例2のものは比較例2の
ものに対して、基板10の上下面の研磨を均一に行うこ
とができる。また、実施例2によって比較例と同様の研
磨を行う場合には、14分で済み、比較例2に比べて約
6分間の研磨時間を短縮することができることが判っ
た。
ものに対して、基板10の上下面の研磨を均一に行うこ
とができる。また、実施例2によって比較例と同様の研
磨を行う場合には、14分で済み、比較例2に比べて約
6分間の研磨時間を短縮することができることが判っ
た。
【0021】◎実施例3 直径16インチの基板保持体7の同心上の対称位置に8
個の基板装着用穴8を設けると共に、図7にハッチング
を施して示すように、中心部及び同心上の対称位置に8
つ、合計9個の円形穴9を設け、基板装着用穴8内に、
直径:3.5インチ、厚さ:0.8mm、片面のNi−
P膜厚:17.0μmのメッキサブストレートのドーナ
ツ状基板10を配置し、穴9と基板10の中心部の穴の
面積が、基板保持体7の基板装着用穴8を含む全面積に
対して1/20としたものと、図9に示すように、直径
16インチの基板保持体7の同心上の対称位置に8個の
基板装着用穴8を設ける従来の基板保持体7に、これら
基板装着用穴8内に上記実施例3と同様の基板10を配
置したもの(比較例3:基板10の中心部の穴の面積が
基板保持体7の基板装着用穴8を含む全面積に対して1
/32としたもの)とを100g/cm2の荷重をかけ
て回転数:30rpmの状態で10分間研磨を行ったと
ころ、実施例3のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=13.0μm/13.1
μm であったのに対し、比較例3のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=13.9μm/14.3
μm であった。
個の基板装着用穴8を設けると共に、図7にハッチング
を施して示すように、中心部及び同心上の対称位置に8
つ、合計9個の円形穴9を設け、基板装着用穴8内に、
直径:3.5インチ、厚さ:0.8mm、片面のNi−
P膜厚:17.0μmのメッキサブストレートのドーナ
ツ状基板10を配置し、穴9と基板10の中心部の穴の
面積が、基板保持体7の基板装着用穴8を含む全面積に
対して1/20としたものと、図9に示すように、直径
16インチの基板保持体7の同心上の対称位置に8個の
基板装着用穴8を設ける従来の基板保持体7に、これら
基板装着用穴8内に上記実施例3と同様の基板10を配
置したもの(比較例3:基板10の中心部の穴の面積が
基板保持体7の基板装着用穴8を含む全面積に対して1
/32としたもの)とを100g/cm2の荷重をかけ
て回転数:30rpmの状態で10分間研磨を行ったと
ころ、実施例3のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=13.0μm/13.1
μm であったのに対し、比較例3のものにおいては、 上面の研磨代/下面の研磨代=13.9μm/14.3
μm であった。
【0022】したがって、実施例3のものは比較例3の
ものに対して、基板10の上下面の研磨を均一に行うこ
とができる。また、実施例3によって比較例3と同様の
研磨を行う場合には、7分20秒で済み、比較例3に比
べて約2分40秒間の研磨時間を短縮することができる
ことが判った。
ものに対して、基板10の上下面の研磨を均一に行うこ
とができる。また、実施例3によって比較例3と同様の
研磨を行う場合には、7分20秒で済み、比較例3に比
べて約2分40秒間の研磨時間を短縮することができる
ことが判った。
【0023】上記実施例1〜3と同様の方法で、穴9と
基板10の中心部の穴の面積が、基板保持体7の基板装
着用穴8を含む全面積に対して異なるものについて実験
を行ったところ、穴9と基板10の中心部の穴の面積
が、基板保持体7の基板装着用穴8を含む全面積に対し
て1/20以上の場合によい結果が得られることが判っ
た。
基板10の中心部の穴の面積が、基板保持体7の基板装
着用穴8を含む全面積に対して異なるものについて実験
を行ったところ、穴9と基板10の中心部の穴の面積
が、基板保持体7の基板装着用穴8を含む全面積に対し
て1/20以上の場合によい結果が得られることが判っ
た。
【0024】なお、上記実施例では基板10がコンピュ
ータ用ディスク基板について説明したが、これら基板以
外の両面研磨加工を施す必要がある基板についても適用
できるものである。
ータ用ディスク基板について説明したが、これら基板以
外の両面研磨加工を施す必要がある基板についても適用
できるものである。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したようにこの発明の基板の
両面研磨装置によれば、上記のように構成されているの
で、研磨材を上下定盤の研磨布に均一に供給することが
できると共に、下定盤の研磨布に研磨滓の目詰まりを起
こりにくくすることができるので、基板両面の膜厚を均
一にすると共に、研磨処理のスループットの向上を図る
ことができる。
両面研磨装置によれば、上記のように構成されているの
で、研磨材を上下定盤の研磨布に均一に供給することが
できると共に、下定盤の研磨布に研磨滓の目詰まりを起
こりにくくすることができるので、基板両面の膜厚を均
一にすると共に、研磨処理のスループットの向上を図る
ことができる。
【図1】この発明の基板の両面研磨装置の一例を示す概
略断面図である。
略断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】研磨状態を示す拡大断面図である。
【図5】この発明における基板保持体の概略平面図であ
る。
る。
【図6】基板保持体の別の形態を示す概略平面図であ
る。
る。
【図7】基板保持体の更に別の形態を示す概略平面図で
ある。
ある。
【図8】従来の基板保持体の概略平面図である。
【図9】従来の基板保持体の別の概略平面図である。
1 下定盤 3 上定盤 7 基板保持体 8 基板装着用穴 9 穴 10 基板 20 研磨材供給手段 30 研磨材
Claims (3)
- 【請求項1】 上下に対峙すると共に相互に逆方向に回
転する上下一対の研磨用定盤と、これら研磨用定盤に基
板の両面を接触すべく基板を保持する自転及び公転可能
な基板保持体と、上記研磨用上定盤から基板上面に研磨
材を供給する研磨材供給手段とを具備する基板の両面研
磨装置において、 上記基板保持体に基板装着用穴以外の少なくとも1個以
上の穴を設けることを特徴とする基板の両面研磨装置。 - 【請求項2】 上記穴を基板保持体の中心に関してほぼ
対称位置に設けることを特徴とする請求項1記載の基板
の両面研磨装置。 - 【請求項3】 上下に対峙すると共に相互に逆方向に回
転する上下一対の研磨用定盤と、これら研磨用定盤に基
板の両面を接触すべく基板を保持する自転及び公転可能
な基板保持体と、上記研磨用上定盤から基板上面に研磨
材を供給する研磨材供給手段とを具備する基板の両面研
磨装置において、 上記基板保持体に基板装着用穴以外の少なくとも1個以
上の穴を設け、 上記穴の面積を、基板保持体の基板装着用穴を含む全面
積に対して1/20以上とすることを特徴とする基板の
両面研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32324393A JPH07156061A (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 基板の両面研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32324393A JPH07156061A (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 基板の両面研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07156061A true JPH07156061A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=18152606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32324393A Pending JPH07156061A (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 基板の両面研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07156061A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998019301A1 (en) * | 1996-10-28 | 1998-05-07 | Hmt Technology Corporation | Apparatus for polishing planar substrates between rotating plates |
JP2014039998A (ja) * | 2013-09-27 | 2014-03-06 | Hoya Corp | 研磨装置 |
JP2014073573A (ja) * | 2013-10-23 | 2014-04-24 | Hoya Corp | 研磨装置 |
JP2015503457A (ja) * | 2011-12-27 | 2015-02-02 | コウベ プレシジョン テクノロジー エスディーエヌ.ビーエイチディー.Kobe Precision Technology Sdn.Bhd. | アルミニウム基板ディスク上に改良された研磨線を提供するための装置及び方法 |
CN109702607A (zh) * | 2019-01-24 | 2019-05-03 | 刘景岳 | 一种多形式打磨的工件端面磨抛平台 |
KR102116510B1 (ko) * | 2019-03-08 | 2020-05-28 | 에스케이실트론 주식회사 | 웨이퍼 랩핑 장치 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5981057A (ja) * | 1982-11-01 | 1984-05-10 | Hitachi Ltd | 両面研磨装置 |
JPH0592363A (ja) * | 1991-02-20 | 1993-04-16 | Hitachi Ltd | 基板の両面同時研磨加工方法と加工装置及びそれを用いた磁気デイスク基板の研磨加工方法と磁気デイスクの製造方法並びに磁気デイスク |
-
1993
- 1993-11-29 JP JP32324393A patent/JPH07156061A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980506 |