JPH07155811A - 幅・脚長可変エッジングロール - Google Patents

幅・脚長可変エッジングロール

Info

Publication number
JPH07155811A
JPH07155811A JP30065793A JP30065793A JPH07155811A JP H07155811 A JPH07155811 A JP H07155811A JP 30065793 A JP30065793 A JP 30065793A JP 30065793 A JP30065793 A JP 30065793A JP H07155811 A JPH07155811 A JP H07155811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
flange
shaft
width
eccentric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30065793A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hatanaka
淳 畠中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP30065793A priority Critical patent/JPH07155811A/ja
Publication of JPH07155811A publication Critical patent/JPH07155811A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
    • B21B27/02Shape or construction of rolls
    • B21B27/028Variable-width rolls

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ロールの取替え等の煩雑な作業を伴うことなし
に、ロール偏摩耗やロール研削誤差に即応することがで
き、また左右で脚長が異なる異形H形鋼の圧延も可能な
幅・脚長可変エッジングロールを提供する。 【構成】主軸1に形成した偏心軸部1eと、偏心スリー
ブ2に形成した偏心部2fとにそれぞれ配したウェブ拘
束ローラ8L,8Rのロール高さをロール高さ調整機構
10で調整可能とし、ロール幅調整機構20によってウ
ェブ拘束ローラ8L,8Rとフランジ圧延ロール9L,
9Rとのロール幅を可変とすると共に、フランジ圧延ロ
ール幅調整機構40によりフランジ圧延ロール9L,9
Rの幅を独立に調整可能とした。そのフランジ圧延ロー
ル9L,9Rをフランジ圧延ロール駆動機構30によっ
て回転駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、H形鋼等の形鋼を熱間
圧延する場合に使用するユニバーサル圧延機とエッジャ
圧延機とを組み合わせたコンビネーション圧延機におけ
るエッジャ圧延機に設置して好適な幅・脚長可変エッジ
ングロールに関し、特に、フランジ圧延ロールの幅調整
とウェブ拘束ローラの幅調整とを互いに独立又は連動の
いずれでも自在に行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、連続鋳造によって製造されたブ
ルームやビームブランク等の形鋼用の圧延素材から熱間
圧延によってH形鋼を製造する場合には、それらの圧延
素材を効率的に目標とする寸法、形状に圧延するため、
通常はユニバーサル圧延機とエッジャ圧延機の組み合わ
せでなるユニバーサル圧延機群が使用されている。ここ
で、エッジャ圧延機は、H形鋼のフランジ幅を所定の寸
法にすべく圧下・圧延する役目を担っている。このよう
なエッジャ圧延機としては、従来、例えばユニバーサル
圧延機のハウジングとは別体のハウジングからなり、圧
延素材のウェブ面、フランジ内面及びフランジ端面を一
度に拘束する胴付エッジングロールを備えた形式(例え
ば特開昭63−260610号公報参照)や、ユニバー
サル圧延機のハウジングに鼓形のエッジャロールを組込
み圧延素材のフランジ端面のみを拘束する圧延ロールを
備えたアタッチドエッジャ形式(例えば特開昭63−3
03604号公報参照)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のロールを適用したエッジング圧延にあっては以下に
述べるような未解決の課題がある。すなわち、H形鋼
は、図4(a),(b)及び(c)に示す連続鋳造で得
られたスラブ61、ブルーム62及びビームブランク6
3等の圧延素材を、図5(a)に示すように、加熱炉7
0に挿入して所定の温度に加熱し、これを粗圧延機(図
示せず)でウェブ及びフランジをもった粗鋼片にまで圧
延し、次いで粗ユニバーサル圧延機71及びエッジャ圧
延機72で複数回のリバース圧延を行うか又は図5
(b)に示すように粗ユニバーサル圧延機71を2組設
け、これら間にエッジャ圧延機72を配置してリバース
圧延を行うことにより、第6図(a),(b)に示すよ
うに圧延素材のウェブ及びフランジ部の厚みを徐々に減
じながら所望の寸法のH形鋼とし、最終的に仕上げ圧延
機73で図6(c)に示すように仕上げられる。
【0004】ところが、特に建築・土木等で用いられて
いるようなH形鋼では、効率化、経済性のために同一呼
称寸法(ウェブ高さ一定、フランジ幅一定)のものであ
ってもフランジ厚みやウェブ厚みの種々異なるH形鋼を
使用する傾向にあり、前述した特開昭63−26061
0号公報に開示されている如き胴付エッジングロールを
備えたエッジャ圧延機を使用してエッジング圧延する場
合では、H形鋼のサイズが固定化されるため同一の圧延
ラインでウェブ厚みやフランジ厚みを種々変更したウェ
ブ高さ、フランジ幅が一定となるH形鋼を圧延するには
肉厚等を変更するためにロールの組替えを必要とし、こ
れにかかる時間や作業工数が嵩み、圧延ライン停止によ
る生産性の著しい低下を招くという問題点がある。
【0005】因みに、ウェブ高さ600mm、フランジ幅
200mmのH形鋼においては、フランジ厚みについて1
2〜28mmのものが、またウェブ厚みは6〜12mmのも
のがあり、フランジ厚みについては最大16mm、ウェブ
厚みについては最大6mm程度異なり、同一呼称寸法のH
形鋼であっても、フランジ厚みの違いによってウェブ高
さが異なるようなものにあっては、例えば図7に示すよ
うに製作したH形鋼を複数本接合して建築構造物などを
製作する場合などでは、H形鋼の一方のフランジ外面に
他方のH形鋼のフランジ外面を揃えると他方に大きなず
れを生じて施工上問題となることがある。
【0006】また、図8に示すように、胴付エッジング
ロール80の胴部81がH形鋼圧延素材hのフランジ部
hb及びウェブ部haに接触するため、これらに対応す
る領域でそれぞれ異なる周速となることから、圧延素材
hの表面に擦り傷が生じたり、ロールの早期磨耗を避け
ることができないという問題点がある。他方、前述した
特開昭63−303604号公報に開示されている鼓型
エッジングロールを用いた形式では、フランジ幅の変更
等があってもロールの開度を調整するだけで圧延すべき
形鋼のサイズに応じたエッジング圧延ができるが、この
ようなエッジングロールでは圧延素材のフランジ端面の
みを拘束する構造であるから、圧延素材の案内が不安定
となり、圧延素材のウェブ面からフランジ先端に至るま
での寸法(以下、脚長と称す)が上下左右においてばら
つき、またフランジが倒れ込んだりするおそれがあるた
め寸法精度の面で劣るという問題点がある。
【0007】この他、フランジ厚みを増減してもウェブ
高さを一定とするH形鋼を圧延できる設備としては、例
えば特開昭59−202101号公報や特開昭61−1
72605号公報、特開昭61−262407号公報等
に開示されているものがあるが、これらを使用してもエ
ッジング圧延の際の上述したような未解決の課題を解決
することはできない。
【0008】ここにおいて、上記従来の形鋼圧延におけ
る諸問題に対処するべく研究が進められた結果、形鋼の
ウエブ内法調整とフランジ脚長調整によりウエブ高さと
フランジ幅の外法寸法が一定ないわゆる外法一定H形鋼
の製造を可能とする製造技術として幅・脚長可変エッジ
ングロールの提案がなされるに至った(特開平4−49
09号,特開平5−15909号,同23713号,同
76912号等)。こうした幅・脚長可変エッジングロ
ールを用いた形鋼圧延技術にあっては、H形鋼を圧延す
るにあたって、二分割されたウェブ拘束ローラを用いて
圧延素材のウエブとフランジ内側の両側コーナ部を拘束
しつつ、主軸外周に軸方向に間隔を置いて分割配置され
たフランジ圧延ロールで圧延素材のフランジ端面を圧下
する。しかして、ウェブ拘束ローラまたはフランジ圧延
ロールのいずれかが主軸回転中心に対し偏心して配設さ
れており、その偏心量の範囲内で一対のウェブ拘束ロー
ラを上下に移動させることによりフランジ圧延ロールと
の間の高さ(すなわちウェブ拘束ローラ高さ)を調整し
て圧延素材であるH形鋼の脚長の変化に対応できるよう
にしている。また、分割配置されたウェブ拘束ローラ及
びフランジ圧延ロールを主軸の軸方向に相対移動可能と
し、ロール幅(ロール分割間隔)を調整することにより
ウェブ内法の変化にも対応できるようにしている。
【0009】これによりウエブ厚み,フランジ厚み,フ
ランジ幅,ウエブ高さ等を自在に成形するいわゆるサイ
ズフリー化により高機能,高品質の形鋼の高能率の生産
を実現しようとするものである。しかしながら、上記の
幅・脚長可変エッジングロールの提案になるものは、ウ
エブ拘束ローラ及びフランジ圧延ロールの双方が軸方向
に連動するようにされており、その双方のロール幅を同
時に同量づつ調整するものであるから、ロール偏摩耗や
ロール研削誤差などが生じてウエブ拘束力やフランジ圧
下力に圧延素材の左右でアンバランスが生じた場合はロ
ールを交換により対応しなければならず、また左右脚長
が異なる異形H形鋼の圧延の要求には応えられないとい
う問題点がある。
【0010】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に着目してなされたものであり、ロールの取替え等の
煩雑な作業を伴うことなしに、ロール偏摩耗やロール研
削誤差に即応することができ、また左右で脚長が異なる
異形H形鋼の圧延も可能な幅・脚長可変エッジングロー
ルを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る幅・脚長可変エッジングロールは、
ウェブ及びフランジを有する形鋼を圧延する際に使用す
るエッジングロールであって、中心軸が回転中心軸と一
致する軸部及び該軸部の略中央部に形成され前記回転中
心軸に対して偏心させた偏心軸部を有する主軸と、該主
軸の前記偏心軸部両側にある軸部のうちの何れか一方の
軸部に軸方向及び円周方向に摺動可能に外嵌され且つ主
軸の偏心軸部と対向する偏心部を有する偏心スリーブ
と、前記主軸の偏心軸部及び前記偏心スリーブの偏心部
とにそれぞれ軸受を介して装着され形鋼用圧延素材のウ
ェブ部を拘束するウェブ拘束ローラと、該ウェブ拘束ロ
ーラを挟み前記主軸及び偏心スリーブにそれぞれ軸受を
介して装着され前記形鋼用圧延素材のフランジ幅を規制
する一対のフランジ圧延ロールと、前記主軸及び偏心ス
リーブを一体に回転させるロール高さ調整機構と、前記
主軸及び偏心スリーブを連動的に軸方向に相対移動させ
るロール幅調整機構と、前記一対のフランジ圧延ロール
の少なくとも一方をウェブ拘束ローラとは独立に軸方向
に移動させるフランジ圧延ロール幅調整機構と、前記フ
ランジ圧延ロールを回転駆動するフランジ圧延ロール駆
動機構とを備えたことを特徴としている。
【0012】また、請求項2に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールは、フランジ圧延ロール幅調整機構が、少な
くとも一方のフランジ圧延ロールの外側端部近傍におい
て前記偏心スリーブまたは主軸外周に設けた幅調整用雄
ねじと、該幅調整用雄ねじに内ねじが螺合すると共に軸
受を介して一方のフランジ圧延ロールの外側端部に連結
され外周側にギヤを有する幅調整リングと、該幅調整リ
ングに噛合するピニオンと、該ピニオンを歯車伝達機構
を介して回転駆動する駆動機構とを備えたことを特徴と
している。
【0013】また、請求項3に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールは、ロール高さ調整機構が、前記主軸と偏心
スリーブとをキー結合し、偏心スリーブの外周面にウォ
ームホイールを一体回転可能に設けると共に、当該ウォ
ームホイールに噛合するウォームシャフトを回転駆動機
構で回転駆動するように構成されていることを特徴とし
ている。
【0014】また、請求項4に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールは、ロール幅調整機構が、前記主軸及び偏心
スリーブの軸端部近傍に歯車伝達機構を介して回転駆動
される回転軸を配置し、該回転軸の一端側を主軸及び偏
心スリーブの各軸端内部に挿入して主軸及び偏心スリー
ブにそれぞれ対向させると共に各対向部分にねじ山巻き
方向が異なる雄ねじ部を形成し、それぞれの雄ねじ部に
螺合するナットを介して前記主軸及び偏心スリーブを前
記回転軸に連結するように構成されていることを特徴と
している。
【0015】さらにまた、請求項5に係る幅・脚長可変
エッジングロールは、フランジ圧延ロール駆動機構が、
一対のフランジ圧延ロールの外周面にそれぞれ形成され
たギヤとこれに噛合するピニオンとを備えた同ギヤ比を
有する一対の歯車伝達機構と、その一対のピニオン同士
を連結して一方から他方へ回転トルクを伝達する連結軸
と、フランジ圧延ロールの何れか一方を回転駆動する回
転駆動機構とを備えたことを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1に係る幅・脚長可変エッジングロール
においては、主軸の偏心軸部と偏心スリーブの偏心部と
に、それぞれ軸受を介してウェブ拘束ロールを回転自在
に支持しているので、主軸と偏心スリーブをロール高さ
調整機構によって回転させることにより、ロール高さを
偏心量の2倍の範囲内で調整することができ、形鋼を形
成する圧延素材のウェブ厚みにかかわらずウェブ拘束ロ
ーラをウェブに確実に転接させることができる。また、
ロール幅調整機構によって主軸と偏心スリーブとを軸方
向に連動的に相対移動させることにより、ウェブ拘束ロ
ーラを圧延素材のフランジ内面に確実に接触させるとと
もに、フランジ圧延ロールをフランジ端面に確実に当接
させることができる。
【0017】また、請求項2に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールにおいては、フランジ圧延ロール幅調整機構
により、少なくとも一方のフランジ圧延ロールを幅調整
リングを介して軸方向に進退駆動させることにより、一
対のフランジ圧延ロールの間隔をウェブ拘束ローラとは
独立に調整することができる。すなわち、ピニオンに歯
車伝達機構を介して駆動機構の駆動力を伝達すると幅調
整リングが回転する。このとき偏心スリーブの回転をロ
ール高さ調整機構によりロックして静止させることで幅
調整リングの内ねじとこれが螺合する幅調整用雄ねじと
の作用により、フランジ圧延ロールの偏心スリーブ又は
主軸に対する軸方向の相対位置を変化させることができ
る。また、これとは逆に、ピニオンの回転をフランジ圧
延ロール幅調整機構によりロックして静止させた状態
で、ロール幅調整機構を駆動すれば、幅調整リングは回
転が拘束されピニオンの歯に案内されて軸方向に滑動す
るから、フランジ圧延ロールは偏心スリーブひいてはウ
ェブ拘束ローラと同時一体的に軸方向に移動してウェブ
拘束ローラ及びフランジ圧延ロールの幅調整をすること
ができる。
【0018】一方、フランジ圧延ロール幅調整機構によ
って一対のフランジ圧延ロールの少なくとも一方を軸方
向に移動させることにより、フランジ圧延ロール間の幅
をウェブ拘束ローラの幅調整とは別に独立して調整する
ことができる。また、請求項3に係る幅・脚長可変エッ
ジングロールにおいては、主軸と偏心スリーブとがキー
結合されて、軸方向には摺動可能で回転方向には固定さ
れ、偏心スリーブに固定したウォームホイールに噛合す
るウォームシャフトを回転駆動機構によって回転駆動す
ることにより、偏心スリーブと主軸とを一体に回転させ
て、ウェブ拘束ロールの圧延素材ウェブに対する接触高
さを連続的に変更することができる。
【0019】また、請求項4に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールにおいては、回転軸に形成したねじ山の巻き
方向が異なる同ピッチの雄ねじ部に主軸及び偏心ロール
に設けたナットを螺合させるようにしているので、回転
軸を例えば正転させることにより主軸及び偏心スリーブ
を外方に同時に等距離移動させ、一方、回転軸を逆転さ
せることにより主軸及び偏心スリーブを内方に同時に等
距離移動させることができ、一対のウェブ拘束ロールを
圧延ラインのセンターを挟んで等距離に移動させること
ができる。
【0020】また、請求項5に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールにおいては、一対のフランジ圧延ロールの外
周面にそれぞれ形成したギヤとこれに噛合するピニオン
を有する歯車伝達機構を同一ギヤ比とし、そのピニオン
同士を連結軸で連結して、何れか一方を回転駆動機構で
回転駆動することにより一対のフランジ圧延ロールを同
期させることができ、圧延素材に対して圧延トルクを確
実に伝達することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す断面図、図2はそ
のII−II線断面図である。図中、1は主軸であり、左端
側側に形成された小径軸部1a及びこの小径軸部1aに
テーパー部1bを介して連設された小径軸部1aより大
きい中径軸部1cと、右端側に形成された中径軸部1c
より大径に形成された大径軸部1dと、中間部における
中径軸部1c及び大径軸部1d間に形成された中心軸L
C に対して偏心量εだけ偏心し且つ大径軸部1dより大
径の偏心軸部1eと、小径軸部1aに左端面から穿設さ
れた凹部1fとで構成されている。
【0022】この主軸1の左半部側の外周面に筒状の偏
心スリーブ2が軸方向と円周方向とにそれぞれ摺動自在
に外嵌されている。この偏心スリーブ2は、内周面に主
軸1の小径軸部1a、テーパー部1b及び中径軸部1c
に対応する小径穴部2a,テーパー部2b及び中径穴部
2cが形成されていると共に、外周面に左端側から小径
部2d、主軸1の大径軸部1dと同径の大径部2eが形
成され、右端側に主軸1の偏心軸部1eと対向して同一
形状に形成された偏心部2fが形成されている。そし
て、小径穴部2aの右端側に装着されたすべりキー2g
が主軸1の小径軸部1aに形成されたキー溝1gに係合
されることにより、偏心部2fと主軸1の偏心軸部1e
との偏心軸が一致した状態で、偏心スリーブ2と主軸1
とが相対的に摺動可能で且つ回転的には固定されてい
る。
【0023】さらに、主軸1の大径軸部1d及び偏心ス
リーブ2の大径部2eの外周面にそれぞれ左右一対の転
がり軸受3a,3bを介して円筒状のフランジ圧延ロー
ル軸4L及び4Rが回転自在に配設されている。これら
のフランジ圧延ロール軸4L,4Rの軸方向外側の外周
面には、それぞれ例えば円筒ころ軸受5L,5Rを介し
て図示しない圧延機のハウジングに組込まれるオペレー
タ(Op)側ロールチョック6L、ドライブ(Dr)側
ロールチョック6Rが配設され、さらにOp側のロール
チョック6Lの左端面には円筒状支持筒体6aが固定さ
れている。
【0024】そして、主軸1の偏心軸部1e及び偏心ス
リーブ2の偏心部2fの外周面に、例えば円すいころ軸
受7を介してウェブ拘束ローラ8L,8Rが回転自在に
配設され、同様にフランジ圧延ロール軸4L,4Rの対
向面側につば付フランジ圧延ロール9L,9Rが着脱自
在に固定されている。上記の主軸1及び偏心スリーブ2
は、ロール高さ調整機構10によって一体に回動される
と共に、ロール幅調整機構20によって軸方向に相対移
動される。
【0025】そのロール高さ調整機構10は、偏心スリ
ーブ2の小径部2dの外周面にすべりキー11によって
固着されて偏心スリーブ2と一体に回転可能で且つ偏心
スリーブ2の軸方向移動を許容するウォームホイール1
2と、このウォームホイール12と上方位置で螺合する
ウォームシャフト13と、このウォームシャフト13に
ベベルギヤ14を介して連結され支持筒体6aにボール
軸受15によって回転自在に支持された駆動軸16と、
この駆動軸16の自由端に自在継手17を介して連結さ
れた図示されない駆動モータとで構成されている。
【0026】また、ロール幅調整機構20は、支持筒体
6a内に円筒ころ軸受21及びボール軸受22によって
回転自在に一端側が支持されると共に他端側が主軸1の
凹部1f内に進退可能に入り込んでいる回転軸23と、
この回転軸23に固定された平歯車24と、この平歯車
24に上方で噛合するピニオンギヤ25と、このピニオ
ンギヤ25にベベルギヤ26を介して連結され前記支持
筒体6aに例えばボール軸受27で回転自在に支持され
た駆動軸28と、この駆動軸28の自由端に自在継手2
9を介して連結された図示されない駆動モータとを備え
ている。前記回転軸23には、主軸1の凹部1fに対向
する外周面に例えばねじ山の巻き方向が右側となる雄ね
じ部23Rを形成すると共に、偏心スリーブ2の小径穴
部2aに対向する外周面にねじ山の巻き方向が左側とな
る雄ねじ部23Lをそれぞれ形成してある。そして、雄
ねじ部23Rに螺合したナット23NR を介して主軸1
の小径軸部1aの端部に係合すると共に、雄ねじ部23
Lに螺合したナット23N L を介してスリーブ2の小径
部2aの端部に連結されている。
【0027】さらに、フランジ圧延ロール軸4L,4R
ひいてはフランジ圧延ロール9L,9Rがフランジ圧延
ロール駆動機構30によって回転駆動される。そのフラ
ンジ圧延ロール駆動機構30は、右側のフランジ圧延ロ
ール軸4Rの右端面にロールワブラ31aを介して連結
されたミルモータ(図示せず)によって回転駆動される
回転駆動機構としての駆動軸31と、左側フランジ圧延
ロール軸4Lの外周面のOp側ロールチョック6Lより
軸方向内側の位置に設けられた幅広のアウターリングギ
ヤ32L,これに下方で噛合しロールチョック6L及び
支持部材33Lによって回転自在に支持されたアイドル
ギヤ34L,このアイドルギヤ34Lに下方側で噛合し
同様に支持されたピニオンギヤ35Lからなる一方の歯
車伝達機構と、右側フランジ圧延ロール軸4Rの外周面
のDr側ロールチョック6Rより軸方向内側の位置に設
けられたアウターリングギヤ32R,これに下方で噛合
しロールチョック6R及び支持部材33Rによって回転
自在に支持されたアイドルギヤ34R,このアイドルギ
ヤ34Rに下方側で噛合し同様に支持されたピニオンギ
ヤ35Rからなり前記一方の歯車伝達機構と同ギヤ比を
有する他方の歯車伝達機構と、これら一対のピニオンギ
ヤ35L,35R間を左右に配した継手36L,36R
を介して連結してピニオンギヤ35Rの回転トルクをピ
ニオンギヤ35Lに伝達するOp側フラジ圧延ロール軸
駆動用の連結軸37とで構成されている。
【0028】本発明にあっては、更に、Op側のフラン
ジ圧延ロール9LとDr側フランジ圧延ロール9Rとの
間隔が、フランジ圧延ロール幅調整機構40によりウェ
ブ拘束ローラ8L,8Rとは独立に調整される。本実施
例のフランジ圧延ロール幅調整機構40は、Op側のフ
ランジ圧延ロール軸4Lの外側端部近傍において、支持
筒体6a内の上部に軸受41及び軸受42を.して回転
自在に支持されるピニオン43と、そのピニオン軸43
aにベベルギヤ44を介して連結され支持筒体6aに例
えばボール軸受45で回転自在に支持された駆動軸46
と、この駆動軸46の自由端に自在継手47を介して連
結された図示されない駆動モータとを備えている。さら
に、ピニオン43及びフランジ圧延ロール軸4Lの端部
内周面に対向させて偏心スリーブ2の外周面2dに幅調
整用雄ねじ50が設けられると共に、幅調整用雄ねじ5
0とピニオン43との間に幅調整リング51が配設され
ている。幅調整リング51は、内周に形成された雌ねじ
で幅調整用雄ねじ50に螺合されると共に、外周に形成
されたギヤでピニオン43に噛合されている。しかし
て、その幅調整リング51の外周面が、軸受52を介し
てフランジ圧延ロール軸4Lの端部内周面に連結されて
いる。
【0029】そして、ロール高さ調整機構10、ロール
幅調整機構20及びフランジ圧延ロール幅調整機構40
の図示されない各駆動モータが、図示しないプロセスコ
ンピュータによって、圧延するH形鋼h(図3参照)の
ウェブ高さ、ウェブ厚さ、フランジ幅、フランジ厚さに
応じてウェブ拘束ローラ8L,8R及びフランジ圧延ロ
ール9L,9Rでウェブha 及びフランジhb を確実に
拘束するように制御される。
【0030】次に、上記実施例の動作を説明する。図3
に示すように、ウェブha の高さHb が例えば600m
m、フランジhb の幅Ha が例えば200mmで外法一定
のH形鋼hを圧延するものとする。例えば、フランジ厚
みが12〜28mm、ウェブ厚みが6〜12mmの範囲で変
動すると、ウェブ内法Wはウェブ高さHb からフランジ
厚みFの2倍を減算した値となるので、このウェブ内法
Wは600−24=576mmと600−56=544mm
の範囲で変動することになる。また、ウェブ厚みの変化
量は6mmである。
【0031】そこで、少なくとも主軸1の偏心軸部1e
と偏心スリーブ2の偏心部2fとの偏心量εをウェブ厚
みの変動量の1/4の1.5mmに設定すると共に、ウェ
ブ拘束ローラ8L,8Rの左右端部間距離で表されるロ
ール幅Lが少なくとも最大576mmから最小544mm
まで伸縮可能に設定しておく。このつば付フランジ圧延
ロール9L,9Rを有する幅・脚長可変エッジングロー
ルで、例えばフランジ厚みが12mm、ウェブ厚みが6mm
であるH形鋼の圧延素材hを圧延する場合には、先ず、
図1に示す偏心スリーブ側ロール高さ調整機構10の図
外の駆動モータを回転駆動して図2に示すように偏心軸
Le と回転軸Lc とを通る面が偏心軸Le の方を上にし
て垂直面と丁度一致する位置まで主軸1及び偏心スリー
ブ2を回動させる。いま偏心軸Le と回転軸Lc を通る
面が垂直面に対し傾斜しているとして、偏心スリーブ側
ロール高さ調整機構10の駆動モータを回転駆動させる
と、その駆動トルクが自在継手17,駆動軸16,ベベ
ルギヤ14,ウォームシャフト13,ウォームホイール
12を介して偏心スリーブ2に伝達され、偏心スリーブ
2が回動されてその偏心部2fの偏心軸Le が図2の垂
直位置に位置決めされる。これにより、ウェブ拘束ロー
ラ8Lが、回転軸Lc から半径方向に最も離れた位置に
おいてH形鋼hのウェブha のOp側の下面に接触する
ことになる。なお、このとき、偏心スリーブ2の回動に
伴い、幅調整用雄ねじ50に螺合している幅調整リング
51が静止状態のピニオン43の歯に案内されつつ軸方
向に移動するから左側フランジ圧延ロール軸4Lも軸方
向に移動する。そこで、フランジ圧延ロール幅調整機構
40の図示しない駆動モータを回転駆動させると、その
駆動トルクが自在継手47,駆動軸46,ベベルギヤ4
4,ピニオン軸43a,ピニオン43を介して幅調整リ
ング51に伝達されて幅調整リング51が回転する。し
かし、偏心スリーブ2はロール高さ調整機構10により
回転を阻止されているから、幅調整リング51は回転し
つつ軸方向に移動する。したがって左側フランジ圧延ロ
ール軸4Lが軸方向に移動する。これにより、上記ロー
ル高さ調整機構10の駆動による左側フランジ圧延ロー
ル軸4Lの軸方向移動を補正することができる。
【0032】次に、ロール幅調整機構20の駆動モータ
を例えば正転させる。するとその駆動トルクが自在継手
29,駆動軸28,ベベルギヤ26,ピニオンギヤ2
5,平歯車24を介して回転軸23に伝達されて、この
回転軸23が正転する。これにより、ねじ山の巻き方向
が互いに反対とされた雄ねじ部23Rと雄ねじ部23L
とが一体的に同方向に回転して、雄ねじ部23Rに螺合
したナット23NR 及び雄ねじ部23Lに螺合したナッ
ト23NL が軸方向に離間する方向に移動する。かくし
て、両ナット23NR ,23NL がそれぞれ固定されて
いる主軸1及び偏心スリーブ2の両者を、偏心軸部1e
及び偏心部2fが離間する方向に摺動させることがで
き、ウェブ拘束ローラ8L,8Rの外側面がフランジh
b の内面に接触することになる。これによって、ウェブ
厚み及びフランジ厚みが一番薄いH形鋼hの圧延が可能
な状態となる。
【0033】この状態で、フランジ圧延ロール駆動機構
30の駆動軸31を図外のミルモータで回転駆動する
と、その駆動トルクが右側のフランジ圧延ロール軸4R
に伝達される。と同時に、その駆動トルクがリングギヤ
32R,アイドルギヤ34R,ピニオンギヤ35R,継
手36R,連結軸37,継手36L,ピニオンギヤ35
L,アイドルギヤ34L及びリングギヤ32Lを介して
左側のフランジ圧延ロール軸4Lにも伝達される。これ
により、両フランジ圧延ロール軸4L,4Rが同期回転
駆動されて、その内側端に配設されたつば付フランジ圧
延ロール9L,9Rが同方向に回転してフランジhb の
下端面の圧延トルクが伝達される。この幅・脚長可変エ
ッジングロールに侵入したH形鋼hは、そのウェブha
をウェブ拘束ローラ8L,8Rで拘束されながら、フラ
ンジhbの下端面をフランジ圧延ロール9L,9Rでエ
ッジング圧延される。この実施例の場合、つば付フラン
ジ圧延ロール9L,9Rであるから、圧延素材hのフラ
ンジhbの内面側へのバルジングは胴付ロールの場合と
同様に防止することができる。
【0034】その後、圧延素材hは例えば仕上げ圧延機
に送られる。この薄形のH形鋼を圧延している状態か
ら、例えばウェブ厚み及びフランジ厚みの厚いH形鋼を
圧延する場合には、ロール高さ調整機構10では、ウェ
ブ厚みの増加分の1/2分だけ高さが減少するように、
駆動モータの回転駆動により偏心スリーブ2のウォーム
ホイール12を回転駆動して主軸1と偏心スリーブ2を
回転させる。また、ロール幅調整機構20では駆動モー
タを逆転させて回転軸23を逆転させ、これによって主
軸1及び偏心スリーブ2の偏心軸部1e及び偏心部2f
をフランジ幅の増加分の2倍だけ近接させる。これによ
り、ウェブ拘束ローラ8L,8Rとフランジ圧延ロール
9L,9Rとの間の高さdを適正値に調整してウェブ拘
束ローラ8L,8Rをウェブha の下面に確実に接触さ
せることができる。
【0035】ここで、ロール高さ調整機構10によるロ
ール高さの調整範囲は、主軸1及び偏心スリーブ2の偏
心部の偏心量の2倍となり、ロール幅調整機構20によ
るウエブ拘束ロール幅の調整範囲は、回転軸23に形成
した雄ねじ部23L,23Rの長さ分となり、その調整
範囲内で連続的に調整することができる。また、フラン
ジ圧延ロール幅調整機構40によるフランジ圧延ロール
9L,9Rの幅調整範囲は、フランジ圧延ロール幅調整
機構40のピニオン43の長さ及び幅調整用雄ねじ50
の長さの範囲内に応じて設定可能である。
【0036】例えばフランジ圧延ロール9Lがある程度
摩耗したとき、フランジ圧延ロール幅調整機構40の駆
動でフランジ圧延ロール軸4Lひいてはフランジ圧延ロ
ール9Lを対向側に向けて移動させてロール幅を若干縮
めることにより、フランジ圧延ロール9Lの材料接触位
置を変えてその摩耗分を補うことができる。かくしてフ
ランジ圧延ロール9L,9Rの材料接触位置を均等化す
ることによりロールの集中摩耗を防止したり、摩耗量を
補正したり或いはロール研削誤差を修正して圧延素材h
の脚長の微調整を行うことが可能である。
【0037】このように、上記実施例によれば、エッジ
ング圧延を行う圧延素材のウェブ厚み及びフランジ厚み
に応じてロール高さ調整機構10とロール幅調整機構2
0とフランジ圧延ロール幅調整機構40とを調整するこ
とにより、外法一定のH形鋼でウェブ厚み及び/又はフ
ランジ厚みが変動する場合や、ウェブ高さ及びフランジ
幅が異なるH形鋼でも、その形状変化に容易且つ正確
に、しかも極めて円滑に対処することができ、ロール替
えの必要が全くないと共に、フランジ圧延ロール9L,
9Rの摩耗の均等化やフランジ圧延ロール研削誤差の修
正等も運転状態で容易に行うことができ、且つまた、つ
ば付フランジ圧延ロールでフランジ端の内側へのバルジ
ングを防止しながら厚さの異なるH形鋼をエッジング圧
延することができる。
【0038】なお、上記実施例においては、フランジ圧
延ロール幅調整機構40をOp側にのみ設けた場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、主軸
外周に幅調整用雄ねじを設けることでほぼ同様の構成に
よりDr側に設けることができ、またOp側とDr側と
の双方に設けることもできる。また、ロール高さ調整機
構10,ウェブ拘束ロール幅調整機構20,フランジ圧
延ロール駆動機構30及びフランジ圧延ロール幅調整機
構40の構成についても、上記実施例の構成に限定され
るものではなく、任意の構成を適用することができる。
【0039】さらに、上記実施例においては、H形鋼を
圧延する場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、I形鋼、溝形鋼等の他の形鋼を圧延する場
合にも本発明を適用し得るものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る幅
・脚長可変エッジングロールによれば、主軸に偏心軸部
を形成すると共に、偏心スリーブに偏心軸部に対応する
偏心部を形成し、両偏心部にそれぞれ軸受を介してウェ
ブ拘束用ローラを配設し、ロール高さ調整機構によって
主軸及び偏心スリーブを一体に回転させることにより、
偏心量に応じてウェブ拘束用ローラとフランジ圧延用ロ
ールとの間の高さを自在に調整することができ、またロ
ール幅調整機構によって主軸及び偏心スリーブを軸方向
に相対移動させることによりウェブ拘束用ローラ及びフ
ランジ圧延ロールのロール幅を同時に調整することがで
きると共に、フランジ圧延ロール幅調整機構によってフ
ランジ圧延ロールのみウェブ拘束ローラとは独立に軸方
向に移動させることによりウェブ拘束ローラに対するフ
ランジ圧延ロールの幅方向の位置を変化させることがで
き、またフランジ圧延ロール駆動機構によってフランジ
圧延ロールを回転駆動するように構成したので、サイズ
の異なる形鋼を圧延する場合でも、ロール替えを伴うこ
となくウェブ拘束用ローラで圧延素材のウェブ部及びフ
ランジ部を確実に拘束しながらエッジング圧延を行うこ
とができると共に、フランジ圧延ロールの集中摩耗を防
止でき、且つ脚長を微調整してロール摩耗,ロール研削
誤差などを容易に補正でき、種々の寸法の圧延素材にも
簡単に対応できて、すぐれた圧延品質を有する多種類の
形鋼を連続的に生産することができるという効果が得ら
れる。
【0041】また、請求項2に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールによれば、フランジ圧延ロール幅調整機構
を、少なくとも一方のフランジ圧延ロールの外側端部近
傍において偏心スリーブまたは主軸外周に設けた幅調整
用雄ねじと、その幅調整用雄ねじに内ねじが螺合すると
共に軸受を介して一方のフランジ圧延ロールの外側端部
に連結され外周側にギヤを有する幅調整リングと、その
幅調整リングに噛合するピニオンと、そのピニオンを歯
車伝達機構を介して回転駆動する駆動機構とを備える構
成としたので、簡易な構成でフランジ圧延ロール幅をウ
ェブ拘束ローラ幅とは独立に調整することができ、フラ
ンジ圧延ロールの材料接触位置の均等化やロール摩耗の
補正や、ロール研削誤差の修正等が容易にできるという
効果が得られる。
【0042】また、請求項3に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールによれば、ロール高さ調整機構を、主軸及び
偏心スリーブをキー結合し、偏心スリーブの外周面に固
着したウォームホイールに螺合するウォームシャフトを
回転駆動機構で回転駆動する構成としたので、簡単な構
成でロール高さを調整することができるという効果が得
られる。
【0043】また、請求項4に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールによれば、ロール幅調整機構を、ねじ山の巻
き方向を逆方向とした雄ねじ部を有する回転軸を設ける
と共にそれら両雄ねじ部に螺合するナットを主軸及び偏
心スリーブに配設し、回転軸が歯車伝達機構を介して回
転駆動されるように構成したので、簡易な構成で主軸及
び偏心スリーブを軸方向に等距離づつ相対移動させるこ
とができ、ロール幅を正確に調整することができるとい
う効果が得られる。
【0044】また、請求項5に係る幅・脚長可変エッジ
ングロールによれば、フランジ圧延ロール駆動機構は、
一対のフランジ圧延ロールの外周面にそれぞれ形成され
たギヤとこれに噛合するピニオンとを備えた同ギヤ比を
有する一対の歯車伝達機構と、その一対のピニオン同士
を連結して一方から他方へ回転トルクを伝達する連結軸
と、フランジ圧延ロールの何れか一方を回転駆動する回
転駆動機構とを備えているので、一対のフランジ圧延ロ
ールを同期させることができ圧延素材に対して圧延トル
クを確実に伝達することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】H形鋼を示す断面図である。
【図4】H形鋼の圧延素材の断面形状を示すもので、
(a)はスラブ、(b)はブルーム、(c)はビームブ
ランクをそれぞれ示す。
【図5】形鋼の圧延ラインの一例を示す説明図である。
【図6】H形鋼の圧延状態を示す説明図である。
【図7】ウェブ高さの異なるH形鋼を接続した状況を示
す説明図である。
【図8】従来のエッジングロールにおける圧延状態の一
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 主軸 1e 偏心軸部 2 偏心スリーブ 2f 偏心部 2g キー(主軸と偏心スリーブ結合用) 4L,4R フランジ圧延ロール軸 6L,6R ロールチョック 8L,8R ウェブ拘束ローラ 9L,9R フランジ圧延ロール 10 偏心スリーブ側ロール高さ調整機構 11 キー(偏心スリーブとウォームホイール結合用) 12 ウォームホイール 13 ウォームシャフト 20 ロール幅調整機構 23 回転軸 23L,23R 雄ねじ部 30 圧延ロール駆動機構 31 駆動軸 32L,32R アウターリングギヤ 34L,34R アイドルギヤ 35L,35R ピニオンギヤ 37 連結軸 40 フランジ圧延ロール幅調整機構 43 ピニオン 50 幅調整用雄ねじ 51 幅調整リング 52 軸受

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェブ及びフランジを有する形鋼を圧延す
    る際に使用するエッジングロールであって、中心軸が回
    転中心軸と一致する軸部及び該軸部の略中央部に形成さ
    れ前記回転中心軸に対して偏心させた偏心軸部を有する
    主軸と、該主軸の前記偏心軸部両側にある軸部のうちの
    何れか一方の軸部に軸方向及び円周方向に摺動可能に外
    嵌され且つ主軸の偏心軸部と対向する偏心部を有する偏
    心スリーブと、前記主軸の偏心軸部及び前記偏心スリー
    ブの偏心部とにそれぞれ軸受を介して装着され形鋼用圧
    延素材のウェブ部を拘束するウェブ拘束ローラと、該ウ
    ェブ拘束ローラを挟み前記主軸及び偏心スリーブにそれ
    ぞれ軸受を介して装着され前記形鋼用圧延素材のフラン
    ジ幅を規制する一対のフランジ圧延ロールと、前記主軸
    及び偏心スリーブを一体に回転させるロール高さ調整機
    構と、前記主軸及び偏心スリーブを軸方向に連動的に相
    対移動させるロール幅調整機構と、前記一対のフランジ
    圧延ロールの少なくとも一方をウェブ拘束ローラとは独
    立に軸方向に移動させるフランジ圧延ロール幅調整機構
    と、前記フランジ圧延ロールを回転駆動するフランジ圧
    延ロール駆動機構とを備えたことを特徴とする幅・脚長
    可変エッジングロール。
  2. 【請求項2】前記フランジ圧延ロール幅調整機構は、少
    なくとも一方のフランジ圧延ロールの外側端部近傍にお
    いて前記偏心スリーブまたは主軸外周に設けた幅調整用
    雄ねじと、該幅調整用雄ねじに内ねじが螺合すると共に
    軸受を介して一方のフランジ圧延ロールの外側端部に連
    結され外周側にギヤを有する幅調整リングと、該幅調整
    リングに噛合するピニオンと、該ピニオンを歯車伝達機
    構を介して回転駆動する駆動機構とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の幅・脚長可変エッジングロール。
  3. 【請求項3】前記ロール高さ調整機構は、前記主軸と偏
    心スリーブとをキー結合し、偏心スリーブの外周面にウ
    ォームホイールを一体回転可能に設けると共に、当該ウ
    ォームホイールに噛合するウォームシャフトを回転駆動
    機構で回転駆動するように構成されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の幅・脚長可変エッジングロ
    ール。
  4. 【請求項4】前記ロール幅調整機構は、前記主軸及び偏
    心スリーブの軸端部近傍に歯車伝達機構を介して回転駆
    動される回転軸を配置し、該回転軸の一端側を主軸及び
    偏心スリーブの各軸端内部に挿入して主軸及び偏心スリ
    ーブにそれぞれ対向させると共に各対向部分にねじ山巻
    き方向が異なる雄ねじ部を形成し、それぞれの雄ねじ部
    に螺合するナットを介して前記主軸及び偏心スリーブを
    前記回転軸に連結するように構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至3の何れかに記載の幅・脚長可変エ
    ッジングロール。
  5. 【請求項5】前記フランジ圧延ロール駆動機構は、一対
    のフランジ圧延ロールの外周面にそれぞれ形成されたギ
    ヤとこれに噛合するピニオンとを備えた同ギヤ比を有す
    る一対の歯車伝達機構と、その一対のピニオン同士を連
    結して一方から他方へ回転トルクを伝達する連結軸と、
    フランジ圧延ロールの何れか一方を回転駆動する回転駆
    動機構とを備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何
    れかに記載の幅・脚長可変エッジングロール。
JP30065793A 1993-11-30 1993-11-30 幅・脚長可変エッジングロール Pending JPH07155811A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30065793A JPH07155811A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 幅・脚長可変エッジングロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30065793A JPH07155811A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 幅・脚長可変エッジングロール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07155811A true JPH07155811A (ja) 1995-06-20

Family

ID=17887503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30065793A Pending JPH07155811A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 幅・脚長可変エッジングロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07155811A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015205292A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 新日鐵住金株式会社 フランジを有する形鋼の圧延装置及びエッジャー圧延機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015205292A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 新日鐵住金株式会社 フランジを有する形鋼の圧延装置及びエッジャー圧延機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5144827A (en) Rolling mill stand
AU739212B2 (en) Multifunction rolling mill for rolling H-beam and rolling method of rolling H-beam with multifunction rolling mill
JPH07155811A (ja) 幅・脚長可変エッジングロール
JP3164952B2 (ja) 幅・脚長可変エッジングロール
US5533374A (en) Edging roll for rolling shape
JP2664853B2 (ja) 形鋼の圧延用エッジングロール
JPH07155810A (ja) 幅・脚長可変エッジングロール
JP2901874B2 (ja) 幅・脚長可変エッジングロール及びそのロール零点調整方法
CN110421007A (zh) 轧机、具有该轧机的连轧生产线以及轧制螺纹钢的方法
KR100352323B1 (ko) 압연시스템의 턱스헤드
JPS6018208A (ja) 3ロ−ル式圧延機
JP3715801B2 (ja) H形鋼の圧延設備用多機能圧延機
JPS6072603A (ja) 圧延ロ−ル幅調整装置
EP0739660B1 (en) Variable roll width type rolling roll
JPH0515909A (ja) エツジングロール
JP2688524B2 (ja) H形鋼圧延用ロール
JP2658676B2 (ja) H形鋼の圧延方法
JP3704247B2 (ja) H形鋼の圧延設備用多機能圧延機
JPH0573481B2 (ja)
JPH0829333B2 (ja) 形鋼の圧延用エッジングロール
JPH0523713A (ja) H形鋼の圧延用エツジングロール
JPH0794044B2 (ja) 幅可変圧延ロール
JP2000126804A (ja) H形鋼の圧延設備用多機能圧延機及びh形鋼の圧延設備用多機能圧延機を用いた圧延方法
JP2000117308A (ja) H形鋼の圧延設備用多機能圧延機及びh形鋼の圧延設備用多機能圧延機を用いた圧延方法
JP2013052401A (ja) 圧延ロール駆動機構及び圧延機