JP2013052401A - 圧延ロール駆動機構及び圧延機 - Google Patents

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佑太 柿▲崎▼
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Abstract

【課題】外表面に溝等の段部が形成された段付き部材を製造するのに使用される圧延機において圧延ロールの位相調整を容易に行うことができるようにする圧延ロール駆動機構を提供する。
【解決手段】一対の圧延ロールを回転駆動する圧延ロール駆動機構は、各圧延ロールに連結される駆動シャフト17、18と、駆動シャフトに連結される回転部材27、28と、これら回転部材の相対位置を変更する相対位置変更装置30とを具備する。回転部材の少なくとも一方は駆動機により駆動される。回転部材は、互いに逆方向に等速で回転するように接続されると共にこれら回転部材の相対位置が変化するとこれら回転部材の相対的な回転位相が変化するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、外表面に溝等の段部が形成された段付き部材を製造するのに使用される圧延機及び該圧延機に用いられる圧延ロール駆動機構に関する。
外表面に溝や突起等が一定のピッチで形成された段付き鋼管等が知られている。斯かる鋼管は、例えば土木建築構造物用の杭に用いられる。土木建築構造物用の杭では、杭の支持力は、先端支持力と周面支持力とにより発揮されるが、このうち周面摩擦力は杭と地盤との摩擦力により発現される。このため、鋼管等の外表面に溝や突起等を設けることで、周面摩擦力が大きくなり、地層やコンクリートとの密着性の向上及び支持力の向上を図ることができる。
このような段付き鋼管の製造方法としては、例えば、複数段に亘って設けられた圧延ロール(絞込みロール)のうち最終ロールの内周面上に1箇所又は複数個所の凸部を設け、この凸部により鋼管の外表面に溝を形成する方法が考えられる(例えば、特許文献1、2を参照)。特に、特許文献1、2に記載された製造方法では、最終ロールの内周面に形成する凸部の形状をロール中心部が高くなり、ロール端部に向かうにつれて低くなるようにしている。これは、ロールの中心部よりも端部の方が周速が速いことによってロールの端部において必要以上の変形や歪みを鋼管に与えてしまうのを防止するためのものである。
特許第4109698号 特開2008−175055号明細書
ところで、上述したように、内周面上に凸部の設けられた一組の圧延ロールは、一般に上下2つの圧延ロールかあるいはそれ以上の圧延ロールから形成される。これら一組の圧延ロールのそれぞれは、通常、一つのモータによって駆動せしめられる。すなわち、一つモータから取り出した回転を、分配軸を用いることで2軸に分配させ、これにより両圧延ロールを等速で回転させるようにしている。
また、段付き鋼管を製造するための圧延機では、上下の圧延ロールに形成された凸部の間で相対的な位相差が生じることのないように、すなわち上下の圧延ロールによって形成された溝がずれてしまうことのないように、圧延ロールの位相調整を行うことが必要になる。このような位相調整は、圧延機の最初の操業時に加え、圧延機の経年変化等によって上下の圧延ロールの凸部間で位相差が生じてしまったときに行うことが必要になる。
ここで、このような位相調整の方法としては、例えば、圧延ロールと圧延ロールの駆動機構との間にギアカップリングを設けておき、位相調整時にはこのギアカップリングを外して、このギアカップリングの噛合い位置を変更することが考えられる。しかしながら、このような方法では、位相の調整に時間がかかり、作業効率の低下を招いてしまう。また、ギアカップリングにおけるギアのピッチ間隔でしか位相を調整することができず、上下ロール間のわずかな位相差に対しては微調整を行うことができなかった。
そこで、上記問題に鑑みて、本発明の目的は、外表面に溝等の段部が形成された段付き部材を製造するのに使用される圧延機であって、圧延ロールの位相調整を容易に行うことができる圧延機を提供すること、及びこのような圧延機に用いられる圧延ロール駆動機構を提供することにある。
本発明者は、段付き鋼管等を製造するための圧延機に関して、上下圧延ロールの位相調整にかかる時間及び位相調整の精度を考慮して、様々な圧延ロール駆動機構について検討を行った。
その結果、圧延ロール駆動機構に各圧延ロールに連結される回転部材であって互いに逆方向に等速で回転するように接続される回転部材を設けると共に、これら回転部材の相対位置を変化させる相対位置変更装置を設けることで、短時間に且つ高精度に上下圧延ロールの位相調整を行うことができることを見出した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は以下のとおりである。
(1) 一対の圧延ロールを回転駆動する圧延ロール駆動機構であって、
各圧延ロールに連結される駆動シャフトと、該駆動シャフトに連結される回転部材と、これら回転部材の相対位置を変更する相対位置変更装置とを具備し、これら回転部材の少なくとも一方が駆動機により駆動され、これら回転部材は互いに逆方向に等速で回転するように接続されると共にこれら回転部材の相対位置が変化するとこれら回転部材の相対的な回転位相が変化するように構成されている、圧延ロール駆動機構。
(2) 前記二つの駆動シャフトのうち少なくとも一方は、間に複数のユニバーサルジョイントを具備する、(1)に記載の圧延ロール駆動機構。
(3) 前記回転部材は互いに噛合した歯車から形成され、前記相対位置変更装置は、一方の歯車の周方向に他方の歯車を相対的に移動させることでこれら歯車の相対位置を変更するように構成される、(1)又は(2)に記載の圧延ロール駆動機構。
(4) 前記歯車は当該歯車の軸線回りで当該歯車と共に回転する回転シャフトを有し、前記相対位置変更装置は、両歯車の回転シャフトに回転自在に連結されると共に一方の歯車の回転シャフト回りで回転可能な軸受部材を有し、該軸受部材を前記一方の歯車の回転シャフト回りで回転させることで上記歯車の相対位置を変更するようにしている、(3)に記載の圧延ロール駆動機構。
(5) 前記軸受部材はその外周にウォームホイールを具備し、当該圧延ロール駆動機構は該ウォームと噛合するウォームをさらに具備し、該ウォームを駆動することにより前記軸受部材を前記一方の歯車の回転シャフト回りで回転させるようにしている、(4)に記載の圧延ロール駆動機構。
(6) (1)〜(5)のいずれか1項に記載の圧延ロール駆動機構を備えた圧延機であって、一対の圧延ロールを具備する、圧延機。
本発明によれば、短時間且つ高精度に上下圧延ロールの位相調整を行うことができる。
本発明に係る圧延機及び該圧延機に用いられる圧延ロール駆動機構が用いられる鋼管の製造ラインの一例を示す図である。 切断機前の圧延ロールのうちの最終ロールを概略的に示す図である。 本発明に係る圧延機を概略的に示す図である。 位相調整減速機を概略的に示す側面図である。 図4の線V−Vから見た断面図である。 図4の線VI−VIから見た断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
図1は、本発明に係る圧延機及び該圧延機に用いられる圧延ロール駆動機構が用いられる鋼管の製造ラインを示す一例である。なお、本明細書では、製造対象が段付き鋼管である場合について説明するが、本発明の圧延機等は必ずしも鋼管の製造のみに用いられるものではなく、アルミニウム管等、他の金属管の製造にも用いることができる。
また、本発明に係る段部の形成を行う圧延機は、以下のa)、b)、c)、d)のいずれの工程においても適用可能であるが、以下の説明では鍛接鋼管の製造ラインを代表例として本発明を説明する。
a)電縫鋼管製造ラインにおいて、電縫溶接後に鋼管を加熱し、段部の形成を行う圧延機により鋼管に段部を形成する工程。
b)熱間或いは温間溶接鋼管製造ラインにおいて、溶接後、段部の形成を行う圧延機により鋼管に段部を形成する工程。
c)鍛接鋼管製造ラインにおいて、衝合後、段部の形成を行う圧延機により鋼管に段部を形成する工程。
d)シームレス鋼管製造ラインにおいて、造管後、段部の刑しえを行う圧延機により鋼管に段部を形成する工程。
図1に示したように、鋼管の製造にあたっては、まず、所望の幅に切断された鋼帯1を#1ロール機で断面円形状に形成し、その後、#2ロール機で両縁部(幅方向における両端部)を高温に加熱し、圧接し、衝合させる。このように衝合された鋼管2はそれ以降の圧延ロール機(#3〜#10)により、鋼管の断面形状が所望の形状になるように縮径すべく圧延(絞込み)される。このように縮径された鋼管3は、切断機8により所定の長さに切断される。切断機8によって切断された鋼管4は、これ以降のロール機(#11〜#13)によって形状が整えられ、最終的に鍛接鋼管5が製造される。
図2(a)は、切断機8前の圧延ロール機#3〜#10のうちの最終段の圧延ロール機#10の圧延ロールを概略的に示す側面図であり、図2(b)は図2(a)の矢印b−bから見た圧延ロール機#10の圧延ロールの概略図である。圧延ロール機#10は、図2に示したように、上方圧延ロール11と下方圧延ロール12とを有する。なお、本実施形態では、圧延ロール11、12は鉛直方向において上下に配置されているが、これら圧延ロールは必ずしも鉛直方向に配置される必要はなく、互いに並んで配置されれば水平方向等、他の方向に並んで配置されてもよい。
各圧延ロール11、12はそれぞれその内周面から外側に向かって突出した2つの凸部11a、12aを有する。図示した例では、これら凸部は、圧延ロールの回転方向に対して垂直に圧延ロール内周面の一方の縁部から他方の縁部まで連続的に延びると共に、各圧延ロール機#10の周方向において一定間隔で設けられる。なお、凸部の数は必ずしも2つである必要はなく、一つ又は3つ以上であってもよい。また、凸部の形状も、必ずしも圧延ロールの回転方向に対して垂直に一方の縁部から他方の縁部まで連続的に延びている必要はなく、回転方向に対して所定の角度で延びていてもよいし、また圧延ロール内周面の一方の縁部から他方の縁部まで断続的に延びていてもよい。
このような凸部11a、12aを有した圧延ロール11、12により高温(1200〜1300℃程度)の鍛接鋼管に圧力が加えられるため、凸部11a、12aの当たる鋼管の部分には溝部rが形成される。なお、本実施形態では、最終段の圧延ロール機#10には高温の状態で鋼管が送られているが必ずしも高温である必要はない。
なお、圧延ロール11、12は交換可能であり、これら圧延ロール11、12を交換することにより、鋼管に形成される溝部rの高さ、幅、ピッチ等の形状を変更することが可能である。
図3は、圧延ロール機#10を概略的に示す図である。図3から分かるように、圧延ロール機#10は、上方圧延ロール11及び下方圧延ロール12に加えて、モータ13、位相調整減速機14、ロール軸ハウジング15を具備する。モータ13の出力シャフト16は位相調整減速機14に連結され、位相調整減速機14は、上方駆動シャフト17及び下方駆動シャフト18に連結される。位相調整減速機14は、後述するように一つの出力シャフト16から入力された動力を二つの駆動シャフト17、18に分配する。駆動シャフト17、18はロール軸ハウジング15内に配置されたロール軸19、20に連結され、ロール軸19、20はそれぞれ上方圧延ロール11、下方圧延ロール12に連結される。モータ13、出力シャフト16、位相調整減速機14、駆動シャフト17、18、ロール軸19、20は上方圧延ロール11及び下方圧延ロール12を駆動するための機構であるため、以下の説明ではこれらをまとめて圧延ロール駆動機構と称する。
駆動シャフト17、18はそれぞれ第一回転シャフト17a、18aと、第一ユニバーサルジョイント17b、18bと、第二回転シャフト17c、18cと、第二ユニバーサルジョイント17d、18dと、第三回転シャフト17e、18eとを具備する。第一回転シャフト17a、18aは位相調整減速機14に連結されると共に、第三回転シャフト17e、18eはそれぞれロール軸19、20に連結される。第一ユニバーサルジョイント17b、18bはそれぞれ第一回転シャフト17a、18aと第二回転シャフト17c、18cとの間に、第二ユニバーサルジョイント17d、18dはそれぞれ第二回転シャフト17c、18cと第三回転シャフト17e、18eとの間に配置される。これにより、第一回転シャフト17a、18aの軸線X1、X2と第三回転シャフト17e、18eの軸線Y1、Y2とが互いに同一直線上に無い場合であっても各駆動シャフト17、18は位相調整減速機14からロール軸19、20へ動力を伝達することができる。
なお、上記実施形態では、二つの駆動シャフト17、18の両方が、間に二つのユニバーサルジョイント17b、17d、18b、18dを有しているが、一方の駆動シャフト17のみが間に二つのユニバーサルジョイントを有してもよい。また、各駆動シャフト17、18は間に二つのユニバーサルジョイントを有しているが、複数のユニバーサルジョイントを有していれば、3つ以上であってもよい。
ロール軸19、20は、ロール軸ハウジング15内に配置されたベアリング(図示せず)により、回転可能に且つ並行移動ができないようにロール軸ハウジング15内に支持される。なお、本実施形態では、圧延ロール11、12が鉛直方向において上下に並んで配置されていることに伴ってロール軸19、20も鉛直方向において上下に配置されている。しかしながら、圧延ロール11、12の配置に応じてロール軸19、20の配置も変更され、例えば圧延ロール11、12が互いに水平方向に並んで配置される場合には、ロール軸19、20も互いに水平方向に並んで配置される。
図4は位相調整減速機14を概略的に示す側面図であり、図5は図4の線V−Vから見た断面図であり、図6は図4の線VI−VIから見た断面図である。図4からわかるように、位相調整減速機14は二つの減速歯車25、26、二つの分配歯車27、28、相対位置変更装置30を具備する。相対位置変更装置30は、軸受ウォーオムホイール31と、ウォームギア32と、ウォームギア駆動用モータ33とを具備する。
二つの減速歯車25、26は互いに噛合しており、このうち一方の減速歯車25はモータ13の出力シャフト16に連結され、他方の減速歯車26は駆動シャフト18の第一回転シャフト18aに連結される。また、二つの分配歯車27、28は互いに噛合する同一形状の歯車であり、このうち一方の分配歯車27は上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17aに連結され、他方の分配歯車28は下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aに連結される。
このように構成された位相調整減速機14では、モータ13により出力シャフト16が回転せしめられると、減速歯車25、26により減速されて下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aが回転せしめられる。下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aが回転せしめられると、その回転が分配歯車27、28を介して上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17aに伝達せしめられ、上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17aも回転せしめられる。このとき、分配歯車27、28が同一形状で形成されているため、下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18a及び上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17aは同一速度で回転せしめられる。この結果、上方圧延ローラ11及び下方圧延ローラ12は同一速度で回転せしめられることになる。
相対位置変更装置30の軸受ウォームホイール31は、図5に示すように、リング状に形成されたウォームホイールと31aと、このウォームホイール31aの中心を通って延びると共に両側がウォームホイール31aに連結された内側部材31bと、この内側部材31b内に形成された二つの軸受31c、31dとを具備する。これら二つの軸受31c、31dのうち第一軸受31cは上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17aを受容し、第二軸受31dは下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aを受容する。このため、上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17a及び下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aは内側部材31bに対して、すなわち軸受ウォームホイール31に対して回転可能である。
また、軸受ウォームホイール31は、下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aの軸線X1回りで回転可能である。このように軸受ウォームホイール31が回転すると、それに伴って第一軸受31cも下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aの軸線X1回りで回転し、よって上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17aが下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aの軸線X1回りで回転する。したがって、軸受ウォームホイール31が回転すると、結果的に第一分配歯車27が第二分配歯車28と噛合した状態で第二分配歯車28の軸線を中心として第二分配歯車28の周方向に移動することになる。
ウォームギア32は軸受ウォームホイール31のウォームホイール31aと噛合し、ウォームギア32が回転するとそれに伴って軸受ウォームホイール31が下方駆動歯車18の第一回転シャフト18aの軸線X1回りで回転する。ウォームギア32はウォームギア駆動用モータ33により回転駆動せしめられる。
次に、このように構成された最終段の圧延ロール機#10における圧延ロール11、12の駆動方法について説明する。
圧延ロール機#10における圧延時には、ウォームギア駆動用モータ33はウォームギア32が回転することのないように停止せしめられる。このため、上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17aと下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aとの相対位置関係は固定され、よって第一分配歯車27と第二分配歯車28との相対位置関係も固定される。
このような状態でモータ13が駆動されて出力シャフト16が回転すると、出力シャフト25に連結された第一減速歯車25が回転せしめられ、第一減速歯車25に噛合する第二減速歯車26が回転せしめられ、よって第二減速歯車26に連結された下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aが回転せしめられる。出力シャフト25と下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aとの間には減速歯車25、26が介在するため、下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aは出力シャフト25に対して減速されて回転せしめられる。
下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aが回転せしめられると、下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aに連結された第一分配歯車28が回転せしめられ、第二分配歯車28と噛合する第一分配歯車27が回転せしめられ、よって第一分配歯車27に連結された上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17aが回転せしめられる。第一分配歯車28と第一分配歯車27は同一形状の歯車であるため、両第一回転シャフト17a、18aは同一回転速度で回転せしめられる。
第一回転シャフト17a、18aの回転は、ユニバーサルジョイント17b、17d、18b、18dを介して第三回転シャフト17e、18eに伝達され、その後、これら第三回転シャフト17e、18eに連結されたロール軸19、20、およびこれらロール軸19、20に連結された圧延ロール11、12に伝達される。両第一回転シャフト17a、18aが同一回転速度で回転せしめられるため、これら圧延ロール11、12は同一回転速度で回転せしめられ、これによって鋼管の圧延が行われる。
ところで、圧延ロール機#10では、鋼管に溝部rを形成すべく、圧延ロール11、12の内周面上には凸部11a、12aが設けられている。このため、上方圧延ロール11と下方圧延ロール12との回転位相がずれてしまうと、上下の圧延ロール11、12に形成された溝部の間で相対的な位相差が生じ、上方圧延ロール11によって形成された溝部と下方圧延ロールによって形成された溝部とが合わなくなってしまう。
これに対して、本実施形態の位相調整減速機14では、上述したようにウォームギア駆動用モータ33を一方の方向に回転させてウォームギア32を一方の回転にさせることにより、第一分配歯車27を第二分配歯車28の軸線を中心として第二分配歯車28の周方向の一方の方向、例えば図6中の矢印Aの方向に回動させることができる。また、ウォームギア駆動モータ33を逆方向に回転させてウォームギア32を逆方向に回転させることにより、第一分配歯車27を第二分配歯車28の軸線を中心として第二分配歯車28の周方向逆方向、例えば図6中の矢印Aの方向とは反対方向に回動させることができる。これにより、第一分配歯車27と第二分配歯車28との相対位置が変化する。
一方、第一分配歯車27と第二分配歯車28との相対位置が変化しても、ロール軸19、20の相対位置は変化しない。このため、第一分配歯車27と第二分配歯車28との相対位置が変化すると、上方ロール軸19と下方ロール軸20との相対回転角度が変化する。上方圧延ロール11と下方圧延ロール12との回転位相がずれた場合には、回転位相のずれに対応する分だけ第一分配歯車27と第二分配歯車28との相対位置を変化させることにより、両圧延ロール11、12間の回転位相のずれを補償することができる。
本実施形態では、このようにウォームギア駆動用モータ33によりウォームギア32を回転させることにより、両圧延ロール11、12間の回転位相のずれを補償できるため、例えばギアカップリングを外す作業等を必要とせず、よって容易にずれの補償をすることができるようになる。また、ウォームギア32をわずかに回転させれば両圧延ロール11、12間の相対回転角度をわずかにのみ変更することができるため、両圧延ロール11、12間の相対回転角度の微調整を行うことも可能である。
なお、上記実施形態では、軸受ウォームホイール31は分配歯車27、28に対して一方の側にのみ設けられているが、分配歯車27、28の両側に設けられてもよい。また、上記実施形態では、鋼管に溝部rが形成けられるように圧延ロール11、12には凸部が設けられているが、鋼管に突起部が形成されるように圧延ロール11、12には凹部が設けられていてもよい(溝部及び突起部等をまとめて段部と称す)。
また、上記実施形態では、上方駆動シャフト17の第一回転シャフト17aと下方駆動シャフト18の第一回転シャフト18aとを同一回転速度で回転させる方法として、分配歯車27、28を用いているが、これら回転シャフト17a、18aを同一回転速度で反対方向に回転させることができれば互いにチェーンやベルトが巻かれた回転部材等、いかなる回転部材が用いられてもよい。
さらに、上記実施形態では、分配歯車27、28の相対位置のみが変化してロール軸19、20の相対位置が変化しなくても分配歯車27、28からロール軸19、20へ動力を伝達することができるようにするためにユニバーサルジョイントを用いているが、このように動力を伝達することができればその他の機構を用いてもよい。
1 鋼帯
2、3、4、5 鋼管
11 上方圧延ロール
12 下方圧延ロール
13 モータ
14 位相調整減速機
15 ロール軸ハウジング
16 出力シャフト
17 上方駆動シャフト
18 下方駆動シャフト
19、20 ロール軸
25、26 減速歯車
27、28 分配歯車
30 相対位相変更装置
31 軸受ウォームホイール
32 ウォームギア
33 ウォームギア駆動用モータ

Claims (6)

  1. 一対の圧延ロールを回転駆動する圧延ロール駆動機構であって、
    各圧延ロールに連結される駆動シャフトと、該駆動シャフトに連結される回転部材と、これら回転部材の相対位置を変更する相対位置変更装置とを具備し、これら回転部材の少なくとも一方が駆動機により駆動され、これら回転部材は互いに逆方向に等速で回転するように接続されると共にこれら回転部材の相対位置が変化するとこれら回転部材の相対的な回転位相が変化するように構成されている、圧延ロール駆動機構。
  2. 前記二つの駆動シャフトのうち少なくとも一方は、間に複数のユニバーサルジョイントを具備する、請求項1に記載の圧延ロール駆動機構。
  3. 前記回転部材は互いに噛合した歯車から形成され、前記相対位置変更装置は、一方の歯車の周方向に他方の歯車を相対的に移動させることでこれら歯車の相対位置を変更するように構成される、請求項1又は2に記載の圧延ロール駆動機構。
  4. 前記歯車は当該歯車の軸線回りで当該歯車と共に回転する回転シャフトを有し、前記相対位置変更装置は、両歯車の回転シャフトに回転自在に連結されると共に一方の歯車の回転シャフト回りで回転可能な軸受部材を有し、該軸受部材を前記一方の歯車の回転シャフト回りで回転させることで上記歯車の相対位置を変更するようにしている、請求項3に記載の圧延ロール駆動機構。
  5. 前記軸受部材はその外周にウォームホイールを具備し、当該圧延ロール駆動機構は該ウォームと噛合するウォームをさらに具備し、該ウォームを駆動することにより前記軸受部材を前記一方の歯車の回転シャフト回りで回転させるようにしている、請求項4に記載の圧延ロール駆動機構。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の圧延ロール駆動機構を備えた圧延機であって、一対の圧延ロールを具備する、圧延機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015044206A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 新日鐵住金株式会社 段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド、これを搭載したロール絞り圧延機、および段付き鋼管の製造方法

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