JP2000126804A - H形鋼の圧延設備用多機能圧延機及びh形鋼の圧延設備用多機能圧延機を用いた圧延方法 - Google Patents

H形鋼の圧延設備用多機能圧延機及びh形鋼の圧延設備用多機能圧延機を用いた圧延方法

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JP2000126804A
JP2000126804A JP30016198A JP30016198A JP2000126804A JP 2000126804 A JP2000126804 A JP 2000126804A JP 30016198 A JP30016198 A JP 30016198A JP 30016198 A JP30016198 A JP 30016198A JP 2000126804 A JP2000126804 A JP 2000126804A
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roll
rolling mill
section steel
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Takashi Haji
隆 土師
Toru Ikezaki
徹 池崎
Takashi Suzuki
貴史 鈴木
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の中間・仕上げ用圧延に最低限3台必要
であった圧延機を2台とし、設備費を廉価にすると共
に、その分、ライン長さを短縮でき、必要建屋長さも短
くすることができるH形鋼の圧延設備用多機能圧延機及
びH形鋼の圧延設備用多機能圧延機を用いた圧延方法を
提供する。 【解決手段】 上、下ウェブ厚み圧下用ロール部14、
15と、左、右フランジ厚み圧下用ロール16、17の
みならず、上、下フランジ幅圧下用ロール部18、1
9、20、21も一体的に組み込み、かつ、上、下ウェ
ブ厚み圧下用ロール部14、15のロール幅Wを、固定
ウェッジリング40に対して可動ウェッジリング41を
相対的に回転することによって調整可能とすると共に、
上、下フランジ幅圧下用ロール部18、19、20、2
1を偏心リング65、66によって圧下位置と退避位置
との間で移動可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、H形鋼のエッジン
グ圧延とユニバーサル圧延とを単一の圧延機を用いて行
うことができるH形鋼の圧延設備用多機能圧延機及び同
圧延機を用いた圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】H形鋼を圧延する設備として、例えば、
特開昭56−109101号公報に記載されているH形
鋼の圧延設備Bがあり、その構成を図15及び図16に
簡単に示す。図示するように、H形鋼の圧延設備Bは、
直列に配列された、ブレークダウン圧延機170と、ユ
ニバーサル粗圧延機171と、エッジャー圧延機172
と、ユニバーサル仕上げ圧延機173とから構成されて
いる。
【0003】上記H形鋼の圧延設備Bを用いた圧延方法
において、まず、ブレークダウン圧延機170によっ
て、スラブ、ビームブランク等の素材としての被圧延材
187を、図16に示すように所定の形状に粗造形し、
その後、ユニバーサル粗圧延機171とエッジャー圧延
機172による複数パスの中間圧延を経て、ユニバーサ
ル仕上げ圧延機173において、最終的にH形鋼製品1
86に圧延する。
【0004】即ち、図16に示すように、ブレークダウ
ン圧延機170において、被圧延材187はブレークダ
ウンロール174、175によって粗造形され、ユニバ
ーサル粗圧延機171において、水平ロール176、1
77と竪ロール178、179により、それぞれ、ウェ
ブとフランジが圧延され、エッジャー圧延機172にお
いて、エッジャーロール180、181によりフランジ
両側縁部の圧下がなされ、フランジの幅寸法が設定され
る。また、ユニバーサル仕上げ圧延機173では、水平
ロール182、183及び竪ロール184、185によ
りそれぞれウェブとフランジが圧延され、フランジの角
度はウェブに対して90°に成形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したH形
鋼の圧延設備Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有し
ている。即ち、図16に示すように、ブレークダウン圧
延機170以降の工程において、ウェブ及びフランジを
圧延するためには、ユニバーサル粗圧延機171とユニ
バーサル仕上げ圧延機173が必要であり、また、フラ
ンジ側縁部の圧下のためにはエッジャー圧延機172が
必要であるため、設備費が高価になると共に、ライン長
さも長くなっていた。
【0006】一方、特開平4−251603号公報に
は、上下の水平ロールの左右にフランジ幅圧下用ロール
を設けたユニバーサル圧延機が提案されているが、a)
水平ロールの外周面によってH型鋼のウエブを圧下、
b)水平ロールの側面と竪ロール間でH型鋼のフランジ
外面を圧下、c)水平ロールの左右にあるフランジ幅圧
下用ロールでH型鋼のフランジ幅を圧下の3つを同時に
行うために、左右の竪ロールと水平ロールの間隙にフラ
ンジ幅圧下用ロールが入るように構成されている。しか
しながら、この間隙が小さいため、円盤状のフランジ幅
圧下用ロールの厚みが十分に確保されず、ロール強度
上、実用機としての使用に耐えない。また、製品品質か
ら見た場合、左右の竪ロールと水平ロールの間隙とフラ
ンジ幅圧下用ロールの厚みを一致させることが困難なこ
とから、フランジ幅圧下用ロールの厚みが厚い場合には
各ロール間の干渉が起こり、H型鋼のフランジ厚みを所
定の厚みまで薄くできない。また、逆に、フランジ幅圧
下用ロールの厚みが薄い場合には、H型鋼のフランジ幅
端面をその全面にわたって圧下できないため、H型鋼の
フランジ端面に凹状のへこみを形成し、製品品質を落と
してしまうという問題点がある。そこで、このような問
題を解決するため、フランジ厚み圧下用ロールからなる
左右一対の竪ロールと、ウェブ厚み圧下用ロール部とそ
の両端にロール退避機構を介してフランジ幅圧下用ロー
ル部とを上下方向に移動自在に設けてなる上下一対の水
平ロールとで構成し、竪ロールと水平ロールとでH形鋼
のフランジ厚み及びウェブ厚みの圧下時に、水平ロール
のフランジ幅圧下用ロール部を上下に移動させ、竪ロー
ルに前記水平ロールのフランジ幅圧下用ロール部が干渉
しないように構成した多機能圧延機を用いることが考え
られる。この場合、中間・仕上げ圧延に必要な圧延機を
2台とすることができ、設備費を廉価にすると共に、そ
の分、ライン長さを短縮でき、必要建屋長さも短くする
ことができると考えられる。
【0007】しかし、この場合においても、圧延する製
品のウェブ内幅が変わった時には、水平ロールのウェブ
厚み圧下用ロール部を交換する必要があり、そのため、
ウェブ内幅毎にウェブ厚み圧下用ロール部を準備しなく
てはならず、設備コストがかかるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、
従来の中間・仕上げ圧延に最低限3台必要であった圧延
機を2台とし、設備費を廉価にすると共に、その分、ラ
イン長さを短縮して必要建屋長さも短くすることがで
き、さらに、H形鋼の幅方向のサイズ呼称が異なる場合
でも、水平ロールを交換することなく圧延することがで
きるH形鋼の圧延設備用多機能圧延機及びH形鋼の圧延
設備用多機能圧延機を用いた圧延方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係るH形鋼の圧延設備用多機能圧延機は、上、下水
平ロール軸に取付けられH形鋼のウェブの上下面を圧下
する上、下ウェブ厚み圧下用ロール部と、上、下水平ロ
ール軸の前記上、下ウェブ厚み圧下用ロール部の両側を
なす位置に取付けられH形鋼のフランジの上、下端縁部
を圧下する上、下フランジ幅圧下用ロール部と、H形鋼
のフランジの左、右側面を圧下する左、右フランジ厚み
圧下用ロールとを具備し、上、下水平ロール軸の胴部の
外周面にスプラインを設け、上、下ウェブ厚み圧下用ロ
ール部を、それぞれ、スプラインと嵌合する第1のスプ
ライン溝を有すると共に、上、下水平ロール軸の胴部に
軸線方向に間隔を開けて配設される第1及び第2のウェ
ブ厚み圧下用ロールから形成し、第1及び第2のウェブ
厚み圧下用ロール間に、内周面に上、下水平ロール軸の
スプラインに嵌合する第2のスプライン溝を有する固定
ウエッジリングと、固定ウエッジリングのボス部に回転
自在に取付けられると共に、固定ウエッジリングに円周
方向に摺動自在に当接される可動ウエッジリングとから
なる幅調整リングを配設し、第1及び第2のウェブ厚み
圧下用ロールの軸線方向外側に隣接して、上、下水平ロ
ール軸の胴部の外周面にそれぞれ第1の軸受を介して偏
心リングを嵌着すると共に、偏心リングの外周面に第2
の軸受を介して上、下フランジ幅圧下用ロール部を嵌着
し、上、下フランジ幅圧下用ロール部の外側で上、下水
平ロール軸に設けられたねじ部に、上、下水平ロール軸
に取付けたスペーサーリングを介して第1及び第2のウ
ェブ厚み圧下用ロールを押圧し、第1及び第2のウェブ
厚み圧下用ロールと幅調整リングとを一体的に固定する
押圧ナットを螺合したことを特徴とする。
【0009】上記した構成によって、竪ロールを構成す
る左、右フランジ厚み圧下用ロールと水平ロールを構成
する上、下ウェブ厚み圧下用ロール部とでH形鋼のフラ
ンジ厚み及びウェブ厚みの圧下時(ユニバーサル圧延
時)には、偏心リングを回転して、上、下フランジ幅圧
下用ロール部を退避する方向に作動させ、上、下フラン
ジ幅圧下用ロール部が被圧延材であるH形鋼に緩衝しな
いように構成し、左、右フランジ厚み圧下用ロールと
上、下ウェブ厚み圧下用ロール部でユニバーサル圧延を
行う。エッジング圧延を行う時には、偏心リングを回転
して、第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロールと水平ロ
ールを構成する上、下フランジ幅圧下用ロール部間の高
さを自在に設定してエッジング圧延を行う。ウェブ内幅
が異なる材料を圧延する時には、幅調整リングを操作し
てロール幅(ウェブ内幅)を自在に設定し、上記したユ
ニバーサル圧延若しくはエッジング圧延を行う。この
際、固定ウエッジリングに対して可動ウェッジリングを
円周方向に摺動自在に回転しながら幅調整を行うことが
できるので、ロール幅を微調整することができる。
【0010】ここで、可動ウエッジリングを固定ウエッ
ジリングに対して相対回転した際にウエッジリング間に
形成される扇状空間に扇状片からなるストッパーを嵌入
することもできる。この場合、可動ウエッジリングの固
定ウエッジリングに対する相対回転を防止できるので、
圧延中において、ロール幅を確実に一定に保持すること
ができる。幅調整リングと一方のウェブ厚み圧下用ロー
ルとの間に幅粗調整用ライナーを取付けるようにするこ
ともできる。この場合、ロール幅を大きく変更する必要
が生じても、共通の水平ロール軸を用いてロール幅を大
幅に変更することができると共に、微調整することもで
きる。上、下フランジ幅圧下用ロール部の圧下面を、
上、下のウェブ厚み圧下用ロール部の中心に向けて左右
対称に直径が漸次小さくなる環状テーパ面とすることが
できる。この場合、多機能圧延機をユニバーサル粗圧延
機の上流側に配置した場合であっても、多機能圧延機を
用いて、ユニバーサル仕上げ圧延、エッジング圧延、及
び、ユニバーサル粗圧延を確実に行うことができる。
【0011】また、前記目的に沿う第2の発明に係るH
形鋼の圧延設備用多機能圧延機を用いた圧延方法は、上
記した構成を有するユニバーサル仕上げ圧延機能とエッ
ジング圧延機能を有する多機能圧延機を、ユニバーサル
粗圧延機能を有するユニバーサル粗圧延機の上流側又は
下流側に配設し、ユニバーサル粗圧延機と多機能圧延機
との間で被圧延材を往復させながら、ユニバーサル粗圧
延と、エッジング圧延と、ユニバーサル仕上げ圧延とを
行い、しかも多機能圧延機においてもユニバーサル粗圧
延を行うようにすることもできる。この場合、多機能圧
延機とユニバーサル粗圧延機の両方にユニバーサル粗圧
延を適用して、被圧延材のウェブとフランジに圧下を加
えて厚みを薄くすることにより、ユニバーサルラインで
のパス回数を減らすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1〜図11を参照して、本発明の
一実施の形態に係るH形鋼の圧延設備用多機能圧延機
(以下、多機能圧延機という。)11を説明する。
【0013】図1に本発明の一実施の形態に係る多機能
圧延機11を一部とするH形鋼の圧延設備Aの全体構成
が概念的に示されている。図示するように、H形鋼の圧
延設備Aは、直列に配列されたブレークダウン圧延機1
0と、本発明に係る多機能圧延機11と、ユニバーサル
粗圧延機12とから構成されている。ここで、ブレーク
ダウン圧延機10は、スラブ、ビームブランク等の素材
を、H形状に粗造形するものであり、図示しないが、一
対のブレークダウンロールから構成される。ユニバーサ
ル粗圧延機12は、図3に示すように、それぞれ、H形
鋼13のウェブとフランジをそれぞれユニバーサル粗圧
延するウェブ厚み圧下用ロール12a、12bとフラン
ジ厚み圧下用ロール12c、12dを具備する。
【0014】次に、多機能圧延機11の構成について図
2及び図4〜図11を参照して説明する。まず、図2を
参照して多機能圧延機11の全体構成について説明する
と、多機能圧延機11は、H形鋼13のウェブの上下面
を圧下して仕上げウェブ厚みを設定する上、下ウェブ厚
み圧下用ロール部14、15と、H形鋼13の左、右側
面を圧下して仕上げフランジ厚みを設定する左、右フラ
ンジ厚み圧下用ロール16、17と、H形鋼13のフラ
ンジ上、下端縁部を圧下する上、下フランジ幅圧下用ロ
ール部18〜21とを具備する。ここで、左、右フラン
ジ厚み圧下用ロール16、17によって左右一対の竪ロ
ールが形成されると共に、上、下ウェブ厚み圧下用ロー
ル部14、15とその両側に位置する上、下フランジ幅
圧下用ロール部18〜21によって上下一対の水平ロー
ルが形成されることになる。但し、本実施の形態では、
後述するように、上、下ウェブ厚み圧下用ロール部1
4、15と左、右フランジ厚み圧下用ロール16、17
は、ユニバーサル仕上げ圧延のみならず、ユニバーサル
粗圧延にも用いることができる。
【0015】図2に示すように、多機能圧延機11を挿
通する被圧延材であるH形鋼13の直上及び直下には
上、下水平ロール軸22、23が配置されており、上、
下水平ロール軸22、23の両端部は、それぞれ、水平
チョック24、25に軸受24a、25aを介して回転
自在に支承されている。水平チョック24、25は、そ
れぞれ、圧下装置26と圧上装置27に取付けられてお
り、上、下方向に相互に独立して移動することができ
る。上、下水平ロール軸22、23の一端は、スプライ
ン継ぎ手28、29及び自在継ぎ手30、31を介し
て、それぞれ、水平ロール軸回動モータ32、33に連
動連結されている。
【0016】図4及び図5に示すように、上水平ロール
軸22の胴部34の外周面にはスプライン35が設けら
れている。また、スプライン35と嵌合する第1のスプ
ライン溝36、37を内周面に有する一対のウェブ厚み
圧下用ロール、即ち、作業側の第1のウェブ厚み圧下用
ロール14aと駆動側の第2のウェブ厚み圧下用ロール
14bが、上水平ロール軸22の胴部34に軸線方向に
間隔を開けて嵌合されている。そして、このスプライン
嵌合によって、第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロール
14a、14bは上水平ロール軸22と共に回転される
と共に、上水平ロール軸22の外周面に沿って軸線方向
に移動することができる。なお、第1及び第2のウェブ
厚み圧下用ロール14a、14bによって上ウェブ厚み
圧下用ロール部14が形成される。同様に、第1及び第
2のウェブ厚み圧下用ロール15a、15bによって下
ウェブ厚み圧下用ロール部15が形成される。
【0017】従って、水平ロール軸回動モータ32、3
3を駆動して上、下水平ロール軸22、23を回転する
と、第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロール14a、1
4b、15a、15bも一体的に回転することになる。
そして、これらの第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロー
ル14a、14b、15a、15bの平坦な外周面をH
形鋼13のウェブの上、下面に押圧状態に当接させるこ
とによって、H形鋼13の仕上げウェブ厚みを設定した
り、ユニバーサル粗圧延を行うことができる。
【0018】また、第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロ
ール14a、14b、15a、15bは上、下水平ロー
ル軸22、23に摺動自在に嵌入されているので、以下
説明するロール幅調整機構を駆動することによって、H
形鋼13のサイズに応じて、上、下ウェブ厚み圧下用ロ
ール部14、15の幅、即ち、ロール幅Wを自在に調整
することができる。以下、第1及び第2のウェブ厚み圧
下用ロール14a、14bについて説明する。
【0019】即ち、図2、図4及び図5に示すように、
第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロール14a、14b
間には、固定ウエッジリング40と可動ウエッジリング
41とから構成される幅調整リング42が介設されてい
る。固定ウエッジリング40は内周面に上水平ロール軸
22のスプライン35に嵌合する第2のスプライン溝4
3を有しており、このスプライン嵌合によって、上記し
た第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロール14a、14
bと同様に、上水平ロール軸22と共に回転されると共
に、上水平ロール軸22の外周面に沿って軸線方向に移
動することができる。一方、可動ウエッジリング41
は、固定ウエッジリング40のボス部44に相対的に回
転自在に取付けられている。
【0020】図6及び図7に示すように、固定ウエッジ
リング40と可動ウエッジリング41は、それぞれ、そ
のウエッジ側端面に円周方向に区画された複数の分割テ
ーパ面45、46を設けており、各分割テーパ面45、
46は、側面視において鋸歯状になっている。従って、
可動ウエッジリング41を固定ウエッジリング40に対
して相対的に回転させる、即ち、円周方向に摺動自在に
当接させることによって、固定ウエッジリング40の非
ウエッジ側端面47と可動ウエッジリング41の非ウエ
ッジ側端面48との距離wを微調整することができる。
【0021】また、図2及び図5に示すように、上、下
フランジ幅圧下用ロール部18、19の外側をなす上水
平ロール軸22の外周面にはねじ部の一例である雄ねじ
部49、50が設けられている。そして、この雄ねじ部
49、50には、それぞれ押圧ナット51、52が螺合
されている。従って、この押圧ナット51、52を回転
することによって、上水平ロール軸22に取付けたスペ
ーサーリング53、54を介して、第1及び第2のウェ
ブ厚み圧下用ロール14a、14bを幅調整リング42
に向けて押圧することによって第1及び第2のウェブ厚
み圧下用ロール14a、14bと幅調整リング42とを
一体的に固定することができる。そして、第1のウェブ
厚み圧下用ロール14aの外側面47aと、第2のウェ
ブ厚み圧下用ロール14bの外側面48aとの間に距
離、即ち、ロール幅Wを設定することができる。
【0022】ところで、上記した押圧ナット51、52
の押圧力及び固定ウエッジリング40と可動ウエッジリ
ング41の分割テーパ面45、46の傾斜角度にもよる
が、押圧ナット51、52による押圧作業後、第1及び
第2のウェブ厚み圧下用ロール14a、14bをH形鋼
13の圧延にそのまま供した場合、可動ウエッジリング
41が固定ウエッジリング40に対して回転するおそれ
があり、この場合、ロール幅Wを一定に保持できないこ
とになる。
【0023】そこで、本実施の形態では、可動ウエッジ
リング41を固定ウエッジリング40に対して相対回転
した際に、図6に示すように、両ウエッジリング40、
41間に形成される扇状空間55に、図8に示す扇状片
からなるストッパー56を嵌入し、可動ウエッジリング
41の固定ウエッジリング40に対する相対回転を完全
に防止し、設定後のロール幅Wを確実に一定に保持する
ことができる。
【0024】ストッパー56の円周方向端面57には係
合突起58が設けられており、この係合突起58を、図
7に示すように、可動ウエッジリング41の分割テーパ
面46の区画壁59に設けられた係合穴60に嵌入する
ことによって、扇状空間55へのストッパー56の取付
けを容易かつ確実に行うことができる。
【0025】また、図2、図5及び図6に示すように、
固定ウエッジリング40と可動ウエッジリング41の外
周面には、所定の円周ピッチで棒係合穴61、62がそ
れぞれ設けられている。従って、一方の棒係合穴61に
固定棒を挿入すると共に他方の棒係合穴62に回転棒を
差し込み、回転棒を回転することによって、固定ウエッ
ジリング40に対して可動ウエッジリング41を容易に
回転することができる。
【0026】次に、上記した構成を有する第1及び第2
のウェブ厚み圧下用ロール14a、14bにおけるロー
ル幅Wの調整方法について、以下説明する。 (1)まず、オンライン上で、押圧ナット51、52を
緩めて、第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロール14
a、14bを上水平ロール軸22上で両端側に移動す
る。 (2)固定ウエッジリング40を固定した状態で可動ウ
エッジリング41を相対回転して扇状空間55を広くし
て、ストッパー56を抜き取る。 (3)圧延しようとするH形鋼13の寸法から調整すべ
きロール幅Wを決定すると共に、このロール幅Wに対応
したストッパー56を選択し、扇状空間55内に取付け
る。
【0027】(4)固定ウエッジリング40を固定した
状態で、再度、可動ウエッジリング41を相対回転し
て、固定ウエッジリング40に締め付け、幅調整リング
42の距離wを設定する。 (5)押圧ナット51、52で、第1及び第2のウェブ
厚み圧下用ロール14a、14bを、両者間に幅調整リ
ング42を挟着した状態で締め付けることによって、ロ
ール幅Wを設定する。なお、通常、ロール幅Wの微調整
間隔は±10mmである。このように、本実施の形態で
は、実質的に、固定ウエッジリング40と可動ウエッジ
リング41からなる幅調整リング42を用いることのみ
によってロール幅Wを容易かつ確実に微調整することが
できる。
【0028】また、本実施の形態では、図2に示すよう
に、上、下ウェブ厚み圧下用ロール部14、15の両側
には、H形鋼13のフランジの上、下端縁部を圧下する
エッジャー圧延ロールとしての上、下フランジ幅圧下用
ロール部18、19、20、21が取付けられている。
【0029】これらの上、下フランジ幅圧下用ロール部
18、19、20、21は、図10に示すように、H形
鋼13のフランジ先端部を圧下する際には、H形鋼13
のパスラインPに向けて進出した圧下位置にある。しか
し、上記した上、下ウェブ厚み圧下用ロール部14、1
5及び左、右フランジ厚み圧下用ロール16、17によ
ってH形鋼13の仕上げウェブ厚みと仕上げフランジ厚
みを設定する場合やユニバーサル粗圧延を行う場合に
は、図11に示すように、上、下フランジ幅圧下用ロー
ル部18、19、20、21は、以下説明するロール退
避機構63a(図9参照)によって、容易かつ確実に退
避位置まで移動されることになる。従って、上、下ウェ
ブ厚み圧下用ロール部14、15及び左、右フランジ厚
み圧下用ロール16、17の干渉により圧延作業が阻害
されるのを確実に防止することができる。
【0030】即ち、図2、図5及び図9に示すように、
上水平ロール軸22に配設されている第1及び第2のウ
ェブ厚み圧下用ロール14a、14bの両側、即ち、そ
の軸線方向外側に隣接して胴部34の外周面にそれぞれ
配置されたスペーサーリング53、54上には、第1の
軸受の一例である内側ベアリング63、64を介して偏
心リング65、66が嵌合されており、偏心リング6
5、66の外周面には第2の軸受の一例である外側ベア
リング67、68を介して上フランジ幅圧下用ロール部
18、19が嵌合されている。
【0031】図2、図5及び図9に示すように、偏心リ
ング65、66は、内径と外径の中心間距離がaである
円板カムから形成されており、その外周面の一部には略
140°の円弧角度でセクターギヤ69、70が設けら
れている。セクターギヤ69、70は、共に、昇降フレ
ーム(図示せず)に回転自在に取付けられた回転軸71
に設けたピニオン72に噛合されている。一方、回転軸
71の一端には継ぎ手73を介して偏心リング駆動アク
チュエータ74が連動連結されている。なお、偏心リン
グ駆動アクチュエータ74としては、電動モータや油圧
モータを好適に用いることができる。
【0032】上記した構成によって、偏心リング駆動ア
クチュエータ74を駆動すると、回転軸71→ピニオン
72→セクターギヤ69、70を介して偏心リング6
5、66の中心O2 が上水平ロール軸22の中心O1 の
回りに回転移動するので、偏心リング65、66に外側
ベアリング67、68を介して嵌合されている上、下フ
ランジ幅圧下用ロール部18、19の位置決めを容易に
行うことができる。
【0033】即ち、図9に示すように、偏心リング6
5、66は、内径と外径との中心間距離がaである円板
カムから形成されているため、円板カムが上水平ロール
軸22回りの任意の設定位置において、偏心リング6
5、66の回転角度を、中立線を境として各々θ1 、θ
2 とすると、上下方向で、各々、a・sinθ1 及びa
・sinθ2 の変位が生じる。従って、偏心リング6
5、66の外周部に外側ベアリング67、68を介して
嵌合されている上、下フランジ幅圧下用ロール部18、
19の外周部の軌跡は、偏心リング65、66の外周部
の軌跡と同様で、上下方向で、各々a・sinθ1 及び
a・sinθ2 の変位が生じる。これにより、水平ロー
ル軸22の軸線位置が一定時において、上、下フランジ
幅圧下用ロール部18、19の上下方向位置を、上ウェ
ブ厚み圧下用ロール部14の位置に対しても可変とする
ことができる。
【0034】また、本実施の形態では、図2に示すよう
に、H形鋼13の左、右側方には、竪ロール軸75、7
6が配置されており、竪ロール軸75、76の両端部
は、それぞれ、竪チョック77、78に取付けられ、圧
下装置79、80にて左右方向へ自在に位置決めでき
る。そして、竪ロール軸75、76には、それぞれ、
左、右フランジ厚み圧下用ロール16、17が回転自在
に支承されており、この左、右フランジ厚み圧下用ロー
ル16、17の平坦な外周面をH形鋼13のフランジの
左、右側面に押圧状態に当接させることによって、H形
鋼13の仕上げフランジ厚みを設定したり、ユニバーサ
ル粗圧延を行うことができる。
【0035】次に、上記した構成を有する多機能圧延機
11によって被圧延材を圧延し、H形鋼13を製造する
方法について、図1〜図9及び図12、特に、図12に
示すパススケジュールを参照して説明する。まず、図1
に示すように、ブレークダウン圧延機10によってスラ
ブ、ビームブランク等の素材を、H形状に粗造形してH
形鋼13とする。
【0036】図1及び図2に示すように、H形鋼13を
多機能圧延機11に移送し、第1回目のユニバーサル粗
圧延を行う(H(UF−1))。この際、図11に示す
ように、H形鋼13は、上、下ウェブ厚み圧下用ロール
部14、15によって、ウェブを圧下して拘束すると共
に、左、右フランジ厚み圧下用ロール16、17を、圧
下装置79、80によって内側に移動させ、H形鋼13
のフランジ外面を圧下する。この際、偏心リング駆動ア
クチュエータ74を駆動して、上、下フランジ幅圧下用
ロール部18、19、20、21を、偏心リング65、
66の回転・固定により退避させる。
【0037】次に、H形鋼13をユニバーサル粗圧延機
12に移送し、ユニバーサル粗圧延機12による第1回
目のユニバーサル粗圧延(X(UR−1))及び第2回
目のユニバーサル粗圧延(X(UR−2))を行う。こ
の際、図3に示すように、ユニバーサル粗圧延機12の
ウェブ厚み圧下用ロール12a、12bとフランジ厚み
圧下用ロール12c、12dにはテーパ角度αがついて
いるため、H形鋼13のフランジの角度もαとなる。
【0038】その後、H形鋼13を多機能圧延機11に
戻し、第1回目のエッジング圧延を行う(E(UE−
1))。この際、図10に示すように、上、下水平ロー
ル軸22、23に取付けた上、下ウェブ厚み圧下用ロー
ル部14、15によって、ウェブを圧下すると共に、
上、下フランジ幅圧下用ロール部18、19、20、2
1を偏心リング65、66の回転・固定により、H形鋼
13のパスラインPに向けて進出した圧下位置とし、フ
ランジの上、下端縁部を圧下し、H形鋼13のエッジン
グ圧延を行うが、上、下フランジ幅圧下用ロール部1
8、19、20、21の圧下面がフランジに直角に当た
るように、上、下ウェブ厚み圧下用ロール部14、15
の中心に向けて左右対称に直径が漸次小さくなる環状テ
ーパ面としている。この環状テーパ面のテーパ角度βは
好ましくは4°〜6°とする。
【0039】以降、同様にして、多機能圧延機11によ
る第2回目のユニバーサル粗圧延(H(UF−2))、
ユニバーサル粗圧延機12による第3回目及び第4回目
のユニバーサル粗圧延(X(UR−3)、X(UR−
4))、多機能圧延機11による第2回目のエッジング
圧延(E(UE−2))、多機能圧延機11による第3
回目のユニバーサル粗圧延(H(UF−3))、ユニバ
ーサル粗圧延機12による第5回目及び第6回目のユニ
バーサル粗圧延(X(UR−5)、X(UR−6))、
多機能圧延機11による第3回目のエッジング圧延(E
(UE−3))及び多機能圧延機11による第4回目の
ユニバーサル仕上げ圧延(H(UF−4))を行う。こ
のユニバーサル仕上げ圧延において、圧下装置79、8
0によって左、右フランジ厚み圧下用ロール16、17
を内側に移動させ、H形鋼13のフランジ外面を圧下
し、フランジをウェブに対して90°に成形することが
できる。
【0040】このように、本実施の形態では、多機能圧
延機11とユニバーサル粗圧延機12の2台のみを用い
ることによって、ユニバーサル粗圧延と、エッジング圧
延と、ユニバーサル仕上げ圧延を行うことができる。即
ち、本実施の形態によれば、多機能圧延機11におい
て、ブレークダウン圧延機10以降に、少なくとも、3
台必要であった圧延機の数を2台に減らせると共に、建
屋、基礎の長さを短くでき、H形鋼の圧延設備を廉価と
することができる。
【0041】また、本実施の形態では、図12に示すパ
ススケジュールから明らかなように、多機能圧延機11
とユニバーサル粗圧延機12の両方にユニバーサル粗圧
延を適用し、H形鋼13のウェブとフランジに圧下を加
えて厚みを薄くすることにより、ユニバーサルラインで
の粗成形をユニバーサル粗圧延機12と多機能圧延機1
1で行うこともできる。この場合、ユニバーサルライン
でのパス回数を減らして生産性を上げることができる。
【0042】なお、図12に示すパススケジュールにお
いて、多機能圧延機11でのユニバーサル粗圧延(H
(UF−1)、H(UF−2)、H(UF−3))の3
パスのいずれについても、多機能圧延機11の持つ機能
により、エッジング圧延とすることも可能であるし、空
パスとすることもできる。例えば、H形鋼13の成品肌
を良くしたい場合には、図13に示すように、上記3パ
スを空パスとする。その結果、ユニバーサル仕上げロー
ル表面の損傷が少なくなり、成品肌も良くなる。一方、
エッジング反力を小さくして、エッジングロールの径小
化を図る場合には、図14に示すように、上記3パスを
全てエッジング圧延し、1パス当たりのエッジング荷重
を小さくすることができる。
【0043】以上、本発明を、一実施の形態及びその変
形例を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した
実施の形態及び変形例に記載の構成に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内
で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むもので
ある。例えば、幅調整リングと一方のウェブ厚み圧下用
ロールとの間に幅粗調整用ライナーを取付けるようにす
ることもできる。この場合、ロール幅を大きく変更する
必要が生じても、共通の水平ロール軸を用いてロール幅
を大幅に変更することができると共に微調整することも
できる。
【0044】
【発明の効果】請求項1〜4記載のH形鋼の圧延設備用
多機能圧延機においては、H形鋼のウェブを圧下する
上、下ウェブ厚み圧下用ロール部と、H形鋼のフランジ
の左、右側面を圧下する左、右フランジ厚み圧下用ロー
ルのみならず、H形鋼のフランジの上、下端縁部を圧下
する上、下フランジ幅圧下用ロール部も一体的に組み込
み、かつ、上、下フランジ幅圧下用ロール部は、偏心リ
ングの回転によって圧下位置と退避位置との間で移動で
き、さらに、固定ウェッジリングと可動ウェッジリング
からなる幅調整リングの操作によって上、下ウェブ厚み
圧下用ロール部の幅を容易、迅速に調整することができ
る構成としている。従って、ブレークダウン圧延機以降
に、従来、少なくとも3台必要であった圧延機の数を2
台に減らせると共に、ライン長さを短縮して、建屋、基
礎の長さを短くでき、H形鋼の圧延設備を廉価とするこ
とができる。また、従来、ロールを組み替えることなし
では不可能であったサイズ呼称が異なるH形鋼及び同サ
イズ呼称でウェブ厚み、フランジ厚みが異なるH形鋼の
ユニバーサル圧延、エッジング圧延、ならびにウェブと
フランジを同時に圧下する高精度エッジング圧延が、ロ
ールを組み換えることなく行える。
【0045】請求項2記載のH形鋼の圧延設備用多機能
圧延機においては、可動ウエッジリングを固定ウエッジ
リングに対して相対回転した際にウエッジリング間に形
成される扇状空間に扇状片からなるストッパーを嵌入す
るようにしたので、可動ウエッジリングの固定ウエッジ
リングに対する相対回転を確実に防止でき、圧延中にお
いて、ロール幅を確実に一定に保持することができる。
【0046】請求項3記載のH形鋼の圧延設備用多機能
圧延機においては、幅調整リングと一方のウェブ厚み圧
下用ロールとの間に幅粗調整用ライナーを取付けたの
で、ロール幅を大きく変更する必要が生じても、共通の
水平ロール軸を用いてロール幅を大幅に変更することが
できると共に、微調整することもできる。
【0047】請求項4記載のH形鋼の圧延設備用多機能
圧延機においては、上、下フランジ幅圧下用ロール部の
圧下面を、上、下ウェブ厚み圧下用ロール部の中心に向
けて左右対称に直径が漸次小さくなる環状テーパ面とし
ているので、多機能圧延機をユニバーサル粗圧延機の上
流側に配置した場合であっても、多機能圧延機を用い
て、ユニバーサル仕上げ圧延、エッジング圧延、及び、
ユニバーサル粗圧延を確実に行うことができる。
【0048】請求項5記載のH形鋼の圧延設備用多機能
圧延機を用いた圧延方法においては、多機能圧延機とユ
ニバーサル粗圧延機の両方にユニバーサル粗圧延を適用
して、H形鋼のウェブとフランジに圧下を加えて厚みを
薄くすることにより、ユニバーサルラインでのパス回数
を減らして生産性を大幅に上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るH形鋼の圧延設備
用多機能圧延機を具備するH形鋼の圧延設備の概念的構
成説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るH形鋼の圧延設備
用多機能圧延機の側断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るH形鋼の圧延設備
用多機能圧延機を具備するH形鋼の圧延設備において用
いるユニバーサル粗圧延機における圧延状態説明図であ
る。
【図4】図2のI−I線による矢視断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るH形鋼の圧延設備
用多機能圧延機の要部側断面図である。
【図6】同要部の正面図である。
【図7】図6のII−II線による矢視断面図である。
【図8】ウエッジリング固定用のストッパーの斜視図で
ある。
【図9】本発明の一実施の形態に係るH形鋼の圧延設備
用多機能圧延機のロール進退機構の動作説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係るH形鋼の圧延設
備用多機能圧延機の上、下フランジ幅圧下用ロール部の
動作説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係るH形鋼の圧延設
備用多機能圧延機の上、下フランジ幅圧下用ロール部の
動作説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係るH形鋼の圧延設
備用多機能圧延機及びユニバーサル粗圧延機のパススケ
ジュールの説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係るH形鋼の圧延設
備用多機能圧延機及びユニバーサル粗圧延機のパススケ
ジュールの説明図である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る多機能圧延機及
びユニバーサルH形鋼の圧延設備用多機能圧延機のパス
スケジュールの説明図である。
【図15】従来のH形鋼の圧延設備の概念的構成説明図
である。
【図16】同H形鋼の圧延設備における各圧延機の斜視
図である。
【符号の説明】
A H形鋼の圧延設備 P パスライン W ロール幅 a 中心間距離 w 距離 α テーパ角度 β テーパ角度 θ1 回転角度 θ2 回転角度 O1 中心 O2 中心 10 ブレーク
ダウン圧延機 11 多機能圧延機 12 ユニバーサ
ル粗圧延機 12a ウェブ厚み圧下用ロール 12b ウェブ
厚み圧下用ロール 12c フランジ厚み圧下用ロール 12d フラン
ジ厚み圧下用ロール 13 H形鋼 14 上ウェブ厚み圧下用ロール部 14a 第1のウェブ厚み圧下用ロール 14b 第2のウェブ厚み圧下用ロール 15 下ウェブ厚み圧下用ロール部 15a 第1のウェブ厚み圧下用ロール 15b 第2のウェブ厚み圧下用ロール 16 左フランジ厚み圧下用ロール 17 右フラン
ジ厚み圧下用ロール 18 上フランジ幅圧下用ロール部 19 上フラン
ジ幅圧下用ロール部 20 下フランジ幅圧下用ロール部 21 下フラン
ジ幅圧下用ロール部 22 上水平ロール軸 23 下水平ロー
ル軸 24 水平チョック 24a 軸受 25 水平チョック 25a 軸受 26 圧下装置 27 圧上装置 28 スプライン継ぎ手 29 スプライ
ン継ぎ手 30 自在継ぎ手 31 自在継ぎ手 32 水平ロール軸回動モータ 33 水平ロール
軸回動モータ 34 胴部 35 スプライン 36 第1のスプライン溝 37 第一のスプライ
ン溝 40 固定ウエッジリング 41 可動ウエッ
ジリング 42 幅調整リング 43 第2のスプ
ライン溝 44 ボス部 45 分割テー
パ面 46 分割テーパ面 47 非ウエッ
ジ側端面 47a 外側面 48 非ウエッ
ジ側端面 48a 外側面 49 雄ねじ部 50 雄ねじ部 51 押圧ナット 52 押圧ナット 53 スペーサー
リング 54 スペーサーリング 55 扇状空間 56 ストッパー 57 円周方向端面 58 係合突起 59 区画壁 60 係合穴 61 棒係合穴 62 棒係合穴 63 内側ベアリング 63a ロール退避機構 64 内側ベア
リング 65 偏心リング 66 偏心リング 67 外側ベアリング 68 外側ベア
リング 69 セクターギヤ 70 セクターギ
ヤ 71 回転軸 72 ピニオン 73 継ぎ手 74 偏心リング駆動アクチュエータ 75 竪ロール
軸 76 竪ロール軸 77 竪チョッ
ク 78 竪チョック 79 圧下装置 80 圧下装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 貴史 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社エンジニアリング事業本 部内 Fターム(参考) 4E002 AC03 BB01 BB13 CA17 CA18 CB09 4E016 AA07 BA01 CA03 DA06 DA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上、下水平ロール軸に取付けられH形鋼
    のウェブの上下面を圧下する上、下ウェブ厚み圧下用ロ
    ール部と、前記上、下水平ロール軸の前記上、下ウェブ
    厚み圧下用ロール部の両側をなす位置に取付けられ前記
    H形鋼のフランジの上、下端縁部を圧下する上、下フラ
    ンジ幅圧下用ロール部と、前記H形鋼のフランジの左、
    右側面を圧下する左、右フランジ厚み圧下用ロールとを
    具備し、 前記上、下水平ロール軸の胴部の外周面にスプラインを
    設け、 前記上、下ウェブ厚み圧下用ロール部を、それぞれ、前
    記スプラインと嵌合する第1のスプライン溝を有すると
    共に、前記上、下水平ロール軸の胴部に軸線方向に間隔
    を開けて配設される第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロ
    ールから形成し、 前記第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロール間に、内周
    面に前記上、下水平ロール軸のスプラインに嵌合する第
    2のスプライン溝を有する固定ウエッジリングと、前記
    固定ウエッジリングのボス部に回転自在に取付けられる
    と共に、前記固定ウエッジリングに円周方向に摺動自在
    に当接される可動ウエッジリングとからなる幅調整リン
    グを配設し、 前記第1及び第2のウェブ厚み圧下用ロールの軸線方向
    外側に隣接して、前記上、下水平ロール軸の胴部の外周
    面にそれぞれ第1の軸受を介して偏心リングを嵌着する
    と共に、該偏心リングの外周面に第2の軸受を介して前
    記上、下フランジ幅圧下用ロール部を嵌着し、 前記上、下フランジ幅圧下用ロール部の外側で前記上、
    下水平ロール軸に設けられたねじ部に、前記上、下水平
    ロール軸に取付けたスペーサーリングを介して前記第1
    及び第2のウェブ厚み圧下用ロールを押圧し、該第1及
    び第2のウェブ厚み圧下用ロールと前記幅調整リングと
    を一体的に固定する押圧ナットを螺合したことを特徴と
    するH形鋼の圧延設備用多機能圧延機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のH形鋼の圧延設備用多機
    能圧延機において、前記可動ウエッジリングを前記固定
    ウエッジリングに対して相対回転した際に前記両ウエッ
    ジリング間に形成される扇状空間に扇状片からなるスト
    ッパーを嵌入し、前記可動ウエッジリングの前記固定ウ
    エッジリングに対する相対回転を防止するようにしたこ
    とを特徴とするH形鋼の圧延設備用多機能圧延機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のH形鋼の圧延設備
    用多機能圧延機において、前記幅調整リングと一方の前
    記ウェブ厚み圧下用ロールとの間に幅粗調整用ライナー
    を取付けるようにしたことを特徴とするH形鋼の圧延設
    備用多機能圧延機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のH
    形鋼の圧延設備用多機能圧延機において、前記上、下フ
    ランジ幅圧下用ロール部の圧下面を、前記上、下ウェブ
    厚み圧下用ロール部の中心に向けて左右対称に直径が漸
    次小さくなる環状テーパ面としたことを特徴とするH形
    鋼の圧延設備用多機能圧延機。
  5. 【請求項5】 ユニバーサル粗圧延機能を有するユニバ
    ーサル粗圧延機の上流側又は下流側に、請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の前記多機能圧延機を配設し、前記
    ユニバーサル粗圧延機と前記多機能圧延機との間で被圧
    延材を往復させながら、ユニバーサル粗圧延と、エッジ
    ング圧延と、ユニバーサル仕上げ圧延とを行い、しか
    も、前記多機能圧延機においてもユニバーサル粗圧延を
    可能としたことを特徴とするH形鋼の圧延設備用多機能
    圧延機を用いた圧延方法。
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