JP4218481B2 - 突起付形鋼の製造方法及び形鋼の圧延設備 - Google Patents

突起付形鋼の製造方法及び形鋼の圧延設備 Download PDF

Info

Publication number
JP4218481B2
JP4218481B2 JP2003335753A JP2003335753A JP4218481B2 JP 4218481 B2 JP4218481 B2 JP 4218481B2 JP 2003335753 A JP2003335753 A JP 2003335753A JP 2003335753 A JP2003335753 A JP 2003335753A JP 4218481 B2 JP4218481 B2 JP 4218481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
steel
rolling mill
roll
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003335753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005095966A (ja
Inventor
倫哉 駒城
克浩 竹林
啓徳 三浦
晃輝 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2003335753A priority Critical patent/JP4218481B2/ja
Publication of JP2005095966A publication Critical patent/JP2005095966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4218481B2 publication Critical patent/JP4218481B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、突起付形鋼の製造方法、及びそれに使用される形鋼の圧延設備に関する。
ウェブとそのウェブの両端に設けられたフランジとを有するH形鋼等の形鋼は、一般に図19に示す圧延設備によって圧延されて最終製品となる。
この圧延設備101は、図19中(A)に示すように、ブレークダウン圧延機102、粗ユニバーサル圧延機103、エッジング圧延機104及び仕上ユニバーサル圧延機105からなるものや、図19中(B)に示すように、ブレークダウン圧延機102、第1粗ユニバーサル圧延機103a、エッジング圧延機104、第2粗ユニバーサル圧延機103b及び仕上ユニバーサル圧延機105からなるものがある。このような圧延設備101により、加熱炉で加熱されたスラブやブルーム、或いはビームブランク等の素材を順次に各圧延機で圧延することによって所定の断面寸法の形鋼が製造される。
先ず、図19中(A)に示す圧延設備101によってH形鋼を圧延する方法について説明する。
先ず、加熱炉で加熱された素材はブレークダウン圧延機102によって粗形のH断面に圧延される。このブレークダウン圧延機102は、ロール胴に沿って開孔型または閉孔型を複数個設けた上下ロールが配置された二重式の圧延機である。
そして、ブレークダウン圧延機102によって粗形のH断面に圧延された素材は、粗ユニバーサル圧延機103及びエッジング圧延機104からなる粗ユニバーサル圧延機群で複数回往復圧延され、図20中(B)に示す形状の所定厚みを有するH形断面に圧延される。
粗ユニバーサル圧延機103は、図20中(A)に示すように、上下一対の水平ロール106と左右一対の垂直ロール107とを備えている。この粗ユニバーサル圧延機103により、上下一対の水平ロール106により形成されるロール隙で素材SのウェブSがその厚さ方向に圧下され、左右それぞれの垂直ロール107と上下の水平ロール106の側面とにより形成されるロール隙で左右のフランジSがその厚さ方向に圧下される。
また、エッジング圧延機104は、図20中(B)に示すように、上下一対のエッジングロール108を備えている。このエッジング圧延機104により、上下一対のエッジングロール108によって形成されるロール隙でフランジSの幅が所定の寸法にまで圧下される。
図20中(B)に示す形状に圧延された素材Sは、仕上ユニバーサル圧延機105に搬入される。仕上ユニバーサル圧延機105は、図20中(C)に示すように、上下一対の水平ロール109と左右一対の垂直ロール110とを備えている。この仕上ユニバーサル圧延機105により、フランジSの厚み圧下、ウェブSの厚み圧下及びフランジSの角度おこしが行われ、最終製品の寸法に仕上られる。
ところで、ビル建設等で用いられる鉄筋・鉄骨コンクリート工法では、コンクリートと鉄骨との付着性を増すため、突起付の鋼材が使用されることがある。例えば、柱・梁材等で使用されるH形鋼では、フランジの内面や外面に突起を有するものが用いられる。この突起は、ある程度の高さ(例えば1mm以上)が必要とされており、また、突起の数が多い場合や突起が長い場合には、よりコンクリートとの付着性が増加する。
ここで、図21に示すように、フランジSの外面に複数の突起tを有するH形鋼Sを製造する場合には、仕上ユニバーサル圧延機205において、左右一対の垂直ロール210の外面に垂直方向に延びる複数の溝210aを形成しておき、この垂直ロール210でフランジSの外面を圧下することにより、フランジSの外面に複数の突起tを有するH形鋼Sを比較的容易に製造することができる。図21中、符号209は水平ロールである。
一方、仕上ユニバーサル圧延機105による仕上ユニバーサル圧延では、図20中(C)に示すように、フランジSの内面は水平ロール109の側面で圧下されるが、水平ロール109の側面には抜け勾配がほとんどなく、かつロールと材料との相対すべりが大きいため、水平ロール109の側面に単に溝を形成し、これをフランジSの内面に転写させて突起を形成しても、圧延の出側で突起が潰れてしまうという問題があった。このため、フランジSの内面に突起を有するH形鋼は、熱間圧延では簡単に製造できないと考えられていた。
フランジの内面に突起を有するH形鋼は、フランジの外面に突起を有するものよりコンクリートとの付着性が優れているといわれているため、熱間圧延後に溶接によりリブや突起をフランジの内面に付与して製造されていた。しかし、このような手法では生産性は非常に悪かった。
そこで、熱間圧延によってフランジの内面に突起を付与することがなおも望まれており、いくつか提案されている。
例えば、特許文献1には、図22に示すように、H形鋼Sの各フランジSの内面を圧下する溝付の小径ロールからなる第2垂直ロール308を上下左右各フランジS の内面毎に4個配設し、フランジSの外面を圧下する左右2個の垂直ロール307の各チョック309を内方へ延長して各第2垂直ロール308を軸受にて支持し、各水平ロール306側面のベベルギヤ310と各第2垂直ロール308のベベルギヤ311とを噛合せ、これらベベルギヤ310,311による駆動部周速と第2垂直ロール308の圧下側面部周速との周速調整手段を設けた仕上圧延装置305が開示されている。
この仕上圧延装置305によれば、コンクリートとの付着性が優れたフランジSの内面に突起を有するH形鋼を、熱間圧延で製造することができる。
また、特許文献2には、図23に示すように、水平ロール401の側面に溝402を形成し、その水平ロール401を組み込んだ仕上ユニバーサル圧延機が開示されている。ここで、溝402は、水平ロール401の側面のコーナ部401aを始点としてほぼロール軸403に向かうものとされ、その水平ロール401の側面に複数形成されている。
この仕上ユニバーサル圧延機により、フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延を行うことで、水平ロール401の側面によるフランジ内面への押圧時にフランジ内面に複数の突起を形成している。
さらに、特許文献3には、図24に示すように水平ロール411の側面に縞状の凹部を刻設し、そのような水平ロール411を組み込んだユニバーサル圧延機が開示されている。
このユニバーサル圧延機により、竪ロール412でフランジ及びウェブを有する形鋼413の圧延を行うことで、水平ロール411の縞状の凹部によるフランジ内面への押圧時にフランジ内面に複数の突起を形成している。図25は、そのように複数の突起が形成された形鋼413を示す。
なお、図24及び図25から、ユニバーサル圧延機が、抜け勾配を有する粗ユニバーサル圧延機であることがわかる。
特開平3−32408号公報 特開2003−136102号公報 特開平8−174054号公報
前記特許文献1の技術については、仕上圧延装置に特殊な第2垂直ロールを組み込む必要があり、非常に複雑な仕上圧延設備となる。よって、特許文献1に開示される技術を実現しようとした場合、設備コストが非常に高くなる。
一方、前記特許文献2の技術については、大きな設備投資なしで簡便にフランジ内面等への突起形成が期待できる。しかし、抜け勾配のほとんどない仕上圧延機で突起を形成するので、形成できる健全な突起の長さが制約される。このため、健全な突起を形成するには、圧延条件(例えば圧下率)を限定しなければならないといった問題があった。
ここで、健全な突起とは、当該突起の形成後に剥離や大きな変形の見られない突起のことである。
また、前記特許文献3の技術は、粗ユニバーサル圧延機でフランジ内面に突起を形成できることが記載されている。しかし、健全な突起形成が行える具体的な水平ロール側面の凹部(すなわち溝)形状や、突起形成後に行う仕上圧延方法について開示が何らされていない。
そこで、本発明は、前述の問題に鑑みてなされたものであり、損傷することなく突起を形鋼に形成することができる突起付形鋼の製造方法、及びそれに使用される形鋼の圧延設備の提供を目的とする。
請求項1記載の発明に係る突起付形鋼の製造方法は、フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延前又は仕上圧延後に圧延機を配置して、前記圧延機が、側面又は周面のうちの少なくとも一方に、溝又は突起のうちの少なくとも一方を複数形成した円盤状ロールを備えており、前記圧延機を使用して、前記円盤状ロールの前記溝又は突起が形成してある面で前記形鋼のフィレッ卜部近傍を押圧することで、当該フィレッ卜部近傍に突起又は溝のうちの少なくとも一方を複数形成する。
また、請求項2記載の発明に係る突起付形鋼の製造方法は、請求項1記載の発明に係る突起付形鋼の製造方法において、前記圧延機を前記仕上圧延前に配置するとともに、前記仕上圧延では、当該仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起又は溝を壊すことなく、前記形鋼のフランジの角度おこしを行う。
また、請求項3記載の発明に係る突起付形鋼の製造方法は、請求項2記載の発明に係る突起付形鋼の製造方法において、前記仕上圧延では、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅より小さい幅を有する水平ロールを使用し、当該水平ロールの周面で前記ウェブを拘束しつつ前記形鋼のフランジの角度おこしを行うことで、前記仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起又は溝を壊さないようにしている。
また、請求項4記載の発明に係る突起付形鋼の製造方法は、請求項2記載の発明に係る突起付形鋼の製造方法において、前記仕上圧延では、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅とほぼ等しい幅を有し、かつコーナ部近傍に凹部を設けた水平ロールの周面で前記ウェブを拘束し、かつ当該水平ロールの側面と垂直ロールの周面とで前記フランジを拘束しつつ前記形鋼のフランジの角度おこしを行うことで、前記仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起又は溝を壊さないようにしている。
また、請求項5記載の発明に係る突起付形鋼の製造方法は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に係る突起付形鋼の製造方法において、前記突起を形成する前に、当該突起を形成するための余肉を、前記形鋼をなす材料に形成している。
また、請求項6記載の発明に係る形鋼の圧延設備は、フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延を行う仕上圧延機の前段又は後段に圧延機を備え、前記圧延機が、前記形鋼のフィレッ卜部近傍を圧下するように配置され、側面又は周面のうちの少なくとも一方に、溝又は突起のうちの少なくとも一方を複数形成した円盤状ロールを備えている。
また、請求項7記載の発明に係る形鋼の圧延設備は、請求項6記載の発明に係る形鋼の圧延設備において、前記圧延機を前記仕上圧延機の前段に備えるとともに、前記仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起又は溝を壊すことなく、前記形鋼のフランジの角度おこしを行うことができる水平ロールを備えた仕上圧延機を備えている。
また、請求項8記載の発明に係る形鋼の圧延設備は、請求項7記載の発明に係る形鋼の圧延設備において、前記水平ロールが、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅より小さい幅となっている。
また、請求項9記載の発明に係る形鋼の圧延設備は、請求項7記載の発明に係る形鋼の圧延設備において、前記水平ロールが、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅とほぼ等しい幅を有し、かつコーナ部近傍に凹部を設けている。
本発明によれば、損傷することなく突起を形鋼に形成することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、第1の実施の形態は、本発明に係る突起付形鋼の製造方法を適用した圧延設備である。図1は、圧延設備の概略構成図を示す。
図1に示すように、H形鋼Sを製造するための圧延設備1は、図19(A)に示す圧延設備101と同様に、ブレークダウン圧延機2、粗ユニバーサル圧延機3、エッジング圧延機4及び仕上ユニバーサル圧延機6を備えている。そして、圧延設備1は、仕上ユニバーサル圧延機6の前段に突起形成用圧延機5を設置している。
図2は、突起形成用圧延機5のロールの構成及びロール形状を示す。
この図2に示すように、突起形成用圧延機5は、フィレッ卜部近傍を圧下するように当該ウェブSを挟むように対向させた1対の円盤状ロールを、ウェブSの両側に2組配置している。すなわち、図面中、ウェブSの左側端部を挟むように円盤状ロール11,12を配置し、かつウェブSの右側端部を挟むように円盤状ロール13,14を配置している。
円盤状ロール11,12,13,14は、そのロール軸OがウェブSに対して傾いて配置されており、これにより、その周面11a,12a,13a,14aでフィレッ卜部近傍を圧下するようになっている。円盤状ロール11,12,13,14の周面11a,12a,13a,14aは、フィレッ卜部の形状に対応した形状をなしている。ここで、突起形成用圧延機5は、仕上ユニバーサル圧延機6の前段に配置されているので、当該突起形成用圧延機5に搬入されるH形鋼Sは、フランジSの角度おこしが行われる前のものであり、よって、円盤状ロール11,12,13,14の周面11a,12a,13a,14aは、そのようにフランジSの角度おこしが行われる前のフィレッ卜部の形状に対応した形状をなしている。
ここで、フィレッ卜部とは、形鋼のフランジSとウェブSがつながる部位をいう。また、フィレッ卜部近傍とは、フィレッ卜部を含む、当該フィレッ卜部近くのフランジ内面やフィレッ卜部近くのウェブ両端面のことを総称している。
さらに、図3に示すように、円盤状ロール11,12,13,14は、ウェブSの内幅を広げるように、各ロール軸Oを圧延方向に対して傾かせて配置することもできる。
そして、円盤状ロール11,12,13,14の周面11a,12a,13a,14aには、図4に示すように、軸方向に延びるように或いは軸方向に平行とされて、溝15が複数形成されている。溝15の形状は、例えばH形鋼Sのフィレット部に当たる部分(図中A部分)で幅が最大になり、先端(上下端)にいくに従い幅が狭くなるような形状である。
図5は、仕上ユニバーサル圧延機6のロールの構成及びロール形状を示す。
この図5に示すように、仕上ユニバーサル圧延機6は、上下一対の水平ロール31,32と左右一対の垂直ロール41,42を組み込んで構成されている。
水平ロール31,32の幅は、ウェブSの内幅より小さくなっている。そして、水平ロール31,32は、一方の垂直ロール41と他方の垂直ロール42との略中間位置に配置されている。なお、水平ロール31,32の幅は、固定されるものであってもよく、自由に変更できるものであってもよい。
以上のように構成されている圧延設備1では、ブレークダウン圧延機2、粗ユニバーサル圧延機3及びエッジング圧延機4において、素材が図20中(B)に示す形状と同一の形状に圧延される。
そして、図20中(B)に示す形状と同一の形状に圧延された素材には、図4の突起形成用圧延機5の円盤状ロール11,12,13,14の溝15により、フィレッ卜部近傍に突起が形成される。
その後、図5の仕上ユニバーサル圧延機6の水平ロール31,32でウェブSを拘束しつつ、垂直ロール41,42により、フランジSの角度起こしが行われ、最終製品の寸法に仕上られる。
なお、水平ロール31,32の幅が、ウェブSの内幅より小さいので、フランジSの厚み圧下は行われない。
図6は、その最終製品を示す。この図6に示すように、最終製品は、突起形成用圧延機5にて図4の円盤状ロール11,12,13,14でフィレッ卜部近傍が圧下されることで、その溝15の形状が転写されてフィレッ卜部近傍に突起tが形成されている。
次に第1の実施の形態における効果を説明する。
図4のように、円盤状ロール11,12,13,14の周面11a,12a,13a,14aに溝15を設けて、その周面11a,12a,13a,14aでフィレット部近傍を圧下して、突起を形成している。このように溝15を設けた周面11a,12a,13a,14aでフィレット部近傍を圧下しているので、溝15からの突起の抜きをあまり気にせずに突起の形成を行うことができる。この効果について、図7を用いて説明する。
図7に示すように、一対の水平ロール501,502が配置されている場合を考える。水平ロール501,502は、前記図21の水平ロール209のように、ウェブSの内幅とほぼ同じ幅を有する水平ロールである。そして、水平ロール501,502の両側面には、図23に示したような溝402が形成されているものとする。さらに図7で、紙面垂直方向において、一対の水平ロール501,502のロール軸503間を結ぶ線503aとその境界が一致する領域Aと領域Bとを考える。領域Aでフランジ内面に突起が形成される。領域Bでは形成された突起は水平ロール側面と接した状態で圧延方向に進行していく。
この場合において、水平ロール501,502の溝で転写されたフランジSの内面の突起tが領域Bで潰されないようにするためには、突起tが領域Bにおいて常に溝内に収容されていることが条件になる。
しかし、H形鋼Sの圧延方向の速度に対し水平ロール501,502の回転方向の速度が遅くなった場合や、H形鋼Sの圧延方向の速度に対し水平ロール501,502の回転方向の速度が速くなった場合、領域Bで、溝と突起tとが接触してしまい、突起tが潰されてしまう。
これに対して本発明を適用した場合、領域Bでは、図4の周面11a,12a,13a,14aがフランジSの内面から離れていくようになる。これにより、図7の領域Bでは、溝15から突起tを容易に抜くことができるようになる。
このように領域Bで溝15から突起tを容易に抜くことができるので、溝15の形状或いは突起tの形状を任意の形にすることができる。
また、図4のように、溝15の形状は、例えばH形鋼Sのフィレット部に当たる部分(図中A部分)で幅が最大になり、先端(上下端)にいくに従い幅が狭くなるような形状になっている。これにより、溝15から突起tを容易に抜くことができるようになっている。
また、図3に示したように、円盤状ロール11,12,13,14を、ウェブSの内幅を広げるように、各ロール軸Oが圧延方向に対して傾くように配置している。これにより、円盤状ロール11,12,13,14の周面11a,12a,13a,14aによるフランジSの圧下が強圧下になるようにしている。このようにすることで、垂直ロールでフランジSの外側面を拘束しなくても、フランジSの内側面に対する円盤状ロール11,12,13,14の周面11a,12a,13a,14aの圧下力を十分とることができるので、溝15により突起tを確実に形成することができる。例えば、十分な高さの突起を得ることができる。なお、より高い突起を得ようとする場合には、垂直ロールを備えればよい。
また、図5のように、仕上ユニバーサル圧延機6の水平ロール31,32の幅を、ウェブSの内幅より小さくしている。これにより、前段の突起形成用圧延機52で形成した突起tを潰すことなく、ウェブSを水平ロール31,32の周面で拘束して、垂直ロール41,42でフランジSの角度おこしを行うことができる。
次に第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態は、前述の第1の実施の形態と同様に、本発明に係る突起付形鋼の製造方法を適用した圧延設備である。図8は、第2の実施の形態の圧延設備51の概略構成図を示す。
なお、この第2の実施の形態の圧延設備51において、前述の第1の実施の形態の圧延設備1と同一構成部分については同じ番号を付し、その説明は省略する。
図8に示すように、H形鋼Sを製造するための圧延設備51は、図19中(A)に示す圧延設備101或いは前述の第1の実施の形態と同様に、ブレークダウン圧延機2、粗ユニバーサル圧延機3、エッジング圧延機4及び仕上ユニバーサル圧延機6を備えている。そして、第2の実施の形態の圧延設備51では、前述の第1の実施の形態と異なり、仕上ユニバーサル圧延機6の後段に突起形成用圧延機52を設置している。
図9は、突起形成用圧延機52のロールの構成及びロール形状を示す。
この図9に示すように、突起形成用圧延機52は、フィレッ卜部近傍を圧下するように、当該ウェブSを挟むように対向させて、1対の円盤状ロールをウェブSの両側に対応して2組配置している。すなわち、図面中、ウェブSの左側端部を挟むように円盤状ロール61,62を配置し、かつウェブSの右側端部を挟むように円盤状ロール63,64を配置している。
そして、円盤状ロール61,62,63,64は、そのロール軸OがウェブSに対して傾いて配置されており、これにより、その周面61a,62a,63a,64aでフィレッ卜部近傍を圧下するようになっている。
ここで、突起形成用圧延機52は、仕上ユニバーサル圧延機6の後段に配置されているので、突起形成用圧延機52に搬入されるH形鋼Sは、フランジSの角度おこしが行われている。このようなことから、フランジSの角度おこしがなされたH形鋼Sに対応して、円盤状ロール61,62,63,64の周面61a,62a,63a,64aの形状、又は前記ロール軸Oの傾きが決定されている。
そして、円盤状ロール61,62,63,64の周面61a,62a,63a,64aには、軸方向に延びる溝が複数形成されている(図4参照)。
なお、仕上ユニバーサル圧延機6は、当該仕上ユニバーサル圧延機6に搬入されるH形鋼Sが突起が形成されているものではないので、前述の第1の実施の形態と異なり、水平ロール31,32の幅がウェブSの内幅とほぼ等しくなっている。
以上のように構成されている圧延設備では、ブレークダウン圧延機2、粗ユニバーサル圧延機3及びエッジング圧延機4において、素材が図20中(B)に示す形状と同一の形状に圧延される。
その後、仕上ユニバーサル圧延機6の水平ロール31,32及び垂直ロール41,42により、フランジSの厚み圧下、ウェブSの厚み圧下及びフランジSの角度起こしが行われる(図20中(C)参照)。
そして、図20中(C)に示す形状と同一の形状に圧延された素材には、図9の突起形成用圧延機52の円盤状ロール61,62,63,64の溝によりフィレッ卜部近傍に突起tが形成される。これにより、素材は、前記図6に示したような最終製品になる。
なお、この第2の実施の形態のように、仕上ユニバーサル圧延機6の後段に突起形成用圧延機52を設置して、H形鋼Sのフィレット部近傍に突起tを形成する場合、当該突起形成圧延のためにウェブSの内幅が広がる場合がある。このようなことから、仕上ユニバーサル圧延機6では、そのようなウェブSの内幅の広がりを見越して仕上圧延を行うことが好ましい。
次に第2の実施の形態における効果を説明する。
この第2の実施の形態における効果は前述の第1の実施の形態における効果と同じである。すなわち例えば、溝を設けた周面61a,62a,63a,64aでH形鋼Sのフィレット部近傍を圧下しているので、溝からの突起の抜きをあまり気にせずに突起の形成を行うことができる。これにより、溝の形状或いは突起の形状を任意の形にすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施の形態として実現されることに限定されるものではない。
すなわち、前述の第1の実施の形態では、円盤状ロール11,12,13,14のロール軸OがウェブSに対して傾いて配置されているが、その傾き角が限定されるものではない。例えば、図10に示すように、円盤状ロール71,72,73,74のロール軸Oの傾き角が、前記図2に示したような角度よりも小さいものであってもよい。
突起形成用圧延機52に搬入されるH形鋼SがフランジSの角度おこしが行われていることから、図11に示すように、円盤状ロール75,76,77,78の周面75a,76a,77a,78aがウェブSに当たり、かつ円盤状ロール75,76,77,78の側面75b,76b,77b,78bがフランジSに当たるように、当該円盤状ロール75,76,77,78を配置することもできる。この場合、周面75a,76a,77a,78a又は側面75b,76b,77b,78bのうちの少なくとも一方に突起形成用の溝を形成する。
例えば、周面75a,76a,77a,78aと側面75b,76b,77b,78bとの両方に突起形成用の溝を形成することとした場合、当該溝は円盤状ロール75,76,77,78のコーナ部近傍に形成されることになる。すなわち、前記溝は、円盤状ロール75,76,77,78において、周面75a,76a,77a,78aの縁部からコーナ部を介して側面75b,76b,77b,78bの縁部までの形成される。なお、円盤状ロール75,76,77,78のコーナ部とは、側面75b,76b,77b,78bと周面75a,76a,77a,78aとの境界部分である。
このように、円盤状ロールの傾きや直径を適宜決定することで、当該円盤状ロールの周面に形成する溝を任意の形状や大きさにすることができ、さらにはH形鋼Sに形成する突起を任意の形状や大きさとして形成することができる。
例えば、溝16は図12に示すようなものであってもよい。ここで、溝16は、フランジSの内面にのみ突起を形成するように円盤状ロール11,12,13,14の周面11a,12a,13a,14aに形成されている。
また、溝15,16の形状は、軸方向に延びるように或いは軸方向に平行とされた直線形状とされることに限定されるものではない。例えば、溝15,16の形状は、突起の抜けを考慮して湾曲形状としてもよい。
また、円盤状ロールの周面に突起や凹凸部を形成してもよい。この場合、この突起や凹凸部に対応して、H形鋼Sのフィレット部近傍には溝や凹凸が形成されるようになる。
また、前述の実施の形態では、仕上圧延工程で前段の突起形成用圧延機5,52で形成した突起tを潰してしまうことを防止する目的で、仕上ユニバーサル圧延機6の水平ロール31,32の幅をウェブSの内幅より小さくしている。しかし、これに限定されるものではない。図13は、他の例を示す。
図13に示すように、仕上ユニバーサル圧延機6の水平ロール35,36には、そのコーナ部全周にわたって凹部35a,36aを設ける。これにより、前段の突起形成用圧延機5,52で形成した突起tが、仕上ユニバーサル圧延機6では、水平ロール35,36の凹部35a,36a内に収容され、或いは凹部35a,36aにより接触が回避される。これにより、仕上ユニバーサル圧延機6の仕上圧延工程で前段の突起形成用圧延機5で形成した突起tを潰してしまうことを防止することができる。この場合、水平ロール35,36の幅をウェブSの内幅より大きくしてフランジSの厚み圧下するようにできる。つまり、水平ロールはウェブ内幅とほぼ等しい幅を有する。
また、突起形成前の材料のフィレット部近傍には、余肉を形成しておくこともできる。図14は、仕上圧延前に、フランジSの内面に余肉x1を形成する場合を示す。このように余肉x1を形成しておくことで、突起tを形成する部分が強圧下となることから、突起tをより高く形成することができる。
図14に示すようなフランジSの内面に余肉x1を形成する手段としては、突起形成用圧延機5よりも前段に存在する水平ロール(例えば粗ユニバーサル圧延機3の水平ロール)81,82の側面に凹部81a,82aを形成しておく。
これにより、上下一対の水平ロール81,82により形成されるロール隙でウェブSをその厚さ方向に圧下し、垂直ロール(図示せず)と上下の水平ロール81,82の側面とにより形成されるロール隙でフランジSをその厚さ方向に圧下する。これにより、フランジSの内面に余肉x1を形成する。その後、突起形成用圧延機5の円盤状ロール11,12,13,14の周面11a,12a,13a,14aでフィレット部近傍の圧下を余肉x1を含んで行い、当該フィレット部近傍に突起tを形成する。
また、前述の実施の形態では、フランジ内面に突起tを形成する形鋼がH形鋼である場合に説明した。しかし、これに限定されるものではない。すなわち、ウェブ及びフランジを有するI形鋼、T形鋼或いは溝形鋼等の他の形鋼であってもよい。
また、仕上ユニバーサル圧延機6の垂直ロールの周面にも垂直方向に伸びる溝を設け、フランジ外面にも突起を形成してもよい。また、仕上ユニバーサル圧延機の水平ロールの周面に溝を設け、ウェブ面の中央部分にも突起を形成してもよい。
実施例1は、図1に示した圧延設備1であり、仕上ユニバーサル圧延機6の前段に突起形成用圧延機5を配置した場合である。この図1に示す圧延設備1において、フィレッ卜部からフランジSの内面にかけて突起を有するH形鋼(製品寸法:ウェブ高さ610mm、フランジ幅300mm,ウェブ厚16mm,フランジ厚32mm)を製造した。
突起形成用圧延機5の円盤状ロール11,12,13,14の配列は図2に示すような配列とした。円盤状ロール11,12,13,14のロール軸Oの傾き角は、水平面(ウェブS)に対して30°としている。ここで、突起形成用圧延機5に搬入されるH形鋼Sは、仕上圧延前なので、各フランジSには傾きがある。ここで、傾きは5°である。
また、円盤状ロール11,12,13,14の溝16は図12に示すような形状とした。具体的には、図15中(A)に示すように、長さL1が120mm、幅Wが10mm、隣接する溝16との間の間隔(ピッチP)が50mmの溝16である。また、図15中(B)に示すように、溝16の最大深さd1を3mmにした。突起形成圧延におけるフランジSの内面への圧下量の目標は片側3mmとした。
また、突起形成用圧延機5の突起形成圧延に先立ち、粗ユニバーサル圧延機3で余肉を形成した。粗ユニバーサル圧延機3は、図14に示したように、側面に凹部81a,82aを設けた水平ロール81,82を備えている。寸法は、図16に示すように、深さd2を2mm、長さL2を120mmとした。これにより、粗ユニバーサル圧延機3で、突起形成前の材料に余肉を形成した。
また、仕上ユニバーサル圧延機6は、前段の突起形成用圧延機5で形成した突起tを潰してしまうことを防止する目的で、図13に示したように、水平ロール35,36のコーナ部全周にわたって凹部35a,36aを設けている。寸法は、図17に示すように、深さd3を5mm、長さL3を120mmとした。これにより、仕上ユニバーサル圧延機6では、フランジ先端部分の厚み圧下、ウェブの厚み圧下及びフランジの角度おこしを行った。
以上が本発明を適用した本発明の第1の適合例の条件である。
一方、比較例(従来例)では、突起形成圧延は第1の適合例と同様とし、仕上ユニバーサル圧延については、図20中(C)のように通常の仕上圧延方法でフランジの厚み圧下、ウェブの厚み圧下及びフランジの角度おこしを行った。
この結果、第1の適合例では、突起が潰されたり剥がされたりすることなく、長さが115mm、平均高さが1.9mmの健全な突起tを形成することができた。一方、比較例では、仕上圧延で突起tが潰されてしまい、健全な突起形成が行えなかった。
また、本発明の第2の適合例として、仕上ユニバーサル圧延機6を、図5に示したように、ウェブSの内幅より小さい幅の水平ロール31,32を備えるものにした。具体的には、平ロール31,32の幅を、ウェブSの内幅より10mm小さい値にした。なお、他の条件については、前記第1の適合例と同じである。
この結果、第2の適合例では、突起が潰されたり剥がされたりすることなく、長さが117mm、平均高さが2.0mmの健全な突起tを形成することができた。
実施例2は、図8に示した圧延設備51であり、仕上ユニバーサル圧延機6の後段に突起形成用圧延機52を配置した場合である。この図8に示す圧延設備51において、フィレッ卜部近傍に突起を有するH形鋼(製品寸法:ウェブ高さ612mm、フランジ幅300mm,ウェブ厚16mm,フランジ厚32mm)を製造した。
突起形成用圧延機52の円盤状ロール75,76,77,78の配列は図11に示すような配列とした。そして、円盤状ロール75,76,77,78には、図18中(A)及び(B)に示すように、コーナ部(側面縁部から周面縁部ににかかる部分)に突起79を形成した。具体的には、図18中(A)及び(B)に示すように、長さL4,L5がそれぞれ20mm、高さd4,d5がそれぞれ4mm、幅Wが8mm、隣接する突起79との間の間隔(ピッチP)が50mmである。また、圧延時におけるフィレット部の目標圧下量は片側2mmとした。
この結果、フランジ内面側の凹部に小さな変形がみられたものの、潰されたり大きな変形を生じたりすることがなく、長さ(前記L4+L5相当)が40mm、平均深さが1.5mmの健全な凹部を形成することができた。フランジの外側への倒れ、すなわちフランジ外面の平坦度も1mmとなり、問題もなかった。
本発明の第1の実施の形態の圧延設備の概略構成図である。 前記圧延設備の突起形成用圧延機に組み込まれる円盤状ロールを示す図である。 ウェブSの内幅を広げるように配置されている円盤状ロールを示す図である。 周面に溝が形成されている円盤状ロールを示す図である。 前記圧延設備の仕上ユニバーサル圧延機に組み込まれる水平ロール及び垂直ロールを示す図である。 突起を有するH形鋼の部分斜視図である。 効果の説明のために使用した図である。 本発明の第2の実施の形態の圧延設備の概略構成図である。 前記第2の実施の形態の圧延設備の突起形成用圧延機に組み込まれる円盤状ロールを示す図である。 前記第1の実施の形態の圧延設備の突起形成用圧延機に組み込まれる他の円盤状ロールを示す図である。 前記第2の実施の形態の圧延設備の突起形成用圧延機に組み込まれる他の円盤状ロールを示す図である。 前記円盤状ロールの周面に形成されている他の形状の溝を示す図である。 前記仕上ユニバーサル圧延機の水平ロールのコーナ部近傍に凹部を設けた場合を示す図である。 粗ユニバーサル圧延機の水平ロールの側面に、フランジの内面に余肉を形成するための凹部を設けた場合を示す図である。 実施例1における第1の適合例を説明するために使用した図であって、突起形成用圧延機の円盤状ロールに設けた溝を説明するために使用した図である。 実施例1における第1の適合例を説明するために使用した図であって、粗ユニバーサル圧延機の水平ロールに設けた凹部を説明するために使用した図である。 実施例1における第1の適合例を説明するために使用した図であって、仕上ユニバーサル圧延機の水平ロールに設けた凹部を説明するために使用した図である。 実施例2を説明するために使用した図であって、突起形成用圧延機の円盤状ロールのコーナ部に設けた凸部を説明するために使用した図である。 ウェブとフランジを有する形鋼の一般的な圧延設備の概略構成図で、(A)は1つの粗ユニバーサル圧延機を配列した圧延設備の概略構成図、(B)は2つの粗ユニバーサル圧延機を配列した圧延設備の概略構成図である。 図19中(A)に示す圧延設備によってH形鋼を圧延する場合の圧下状態を示し、(A)は粗ユニバーサル圧延による圧下状態、(B)はエッジング圧延による圧下状態、(C)は仕上ユニバーサル圧延による圧下状態を示している。 従来例の、フランジ外面に突起を形成する仕上ユニバーサル圧延機の概略斜視図である。 特許文献1の、フランジ内面に突起を形成する仕上圧延装置の概略正面図である。 特許文献2の圧延設備の仕上ユニバーサル圧延機に組み込まれている溝を設けた水平ロールを示す図である。 特許文献3の仕上ユニバーサル圧延機に組み込まれている凹部を設けた水平ロールを示す図である。 前記特許文献3の仕上ユニバーサル圧延機において突起が形成された形鋼を示す斜視図である。
符号の説明
1,51 圧延設備
2 ブレークダウン圧延機
3 粗ユニバーサル圧延機
4 エッジング圧延機
5,52 突起形成用圧延機
6 仕上ユニバーサル圧延機
11,12,13,14,61,62,63,64 円盤状ロール
15 溝
31,32 仕上ユニバーサル圧延機の水平ロール
41,42 仕上ユニバーサル圧延機の垂直ロール
S H形鋼(形鋼)
フランジ
ウェブ
t 突起

Claims (9)

  1. フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延前又は仕上圧延後に圧延機を配置して、前記圧延機が、側面又は周面のうちの少なくとも一方に、溝又は突起のうちの少なくとも一方を複数形成した円盤状ロールを備えており、前記圧延機を使用して、前記円盤状ロールの前記溝又は突起が形成してある面で前記形鋼のフィレッ卜部近傍を押圧することで、当該フィレッ卜部近傍に突起又は溝のうちの少なくとも一方を複数形成することを特徴とする突起付形鋼の製造方法。
  2. 前記圧延機を前記仕上圧延前に配置するとともに、前記仕上圧延では、当該仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起又は溝を壊すことなく、前記形鋼のフランジの角度おこしを行うことを特徴とする請求項1記載の突起付形鋼の製造方法。
  3. 前記仕上圧延では、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅より小さい幅を有する水平ロールを使用し、当該水平ロールの周面で前記ウェブを拘束しつつ前記形鋼のフランジの角度おこしを行うことで、前記仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起又は溝を壊さないようにしていることを特徴とする請求項2記載の突起付形鋼の製造方法。
  4. 前記仕上圧延では、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅とほぼ等しい幅を有し、かつコーナ部近傍に凹部を設けた水平ロールの周面で前記ウェブを拘束し、かつ当該水平ロールの側面と垂直ロールの周面とで前記フランジを拘束しつつ前記形鋼のフランジの角度おこしを行うことで、前記仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起又は溝を壊さないようにしていることを特徴とする請求項2記載の突起付形鋼の製造方法。
  5. 前記突起を形成する前に、当該突起を形成するための余肉を、前記形鋼をなす材料に形成しておくことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の突起付形鋼の製造方法。
  6. フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延を行う仕上圧延機の前段又は後段に圧延機を備え、
    前記圧延機は、前記形鋼のフィレッ卜部近傍を圧下するように配置され、側面又は周面のうちの少なくとも一方に、溝又は突起のうちの少なくとも一方を複数形成した円盤状ロールを備えていることを特徴とする形鋼の圧延設備。
  7. 前記圧延機を前記仕上圧延機の前段に備えるとともに、前記仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起又は溝を壊すことなく、前記形鋼のフランジの角度おこしを行うことができる水平ロールを備えた仕上圧延機を備えたことを特徴とする請求項6記載の形鋼の圧延設備。
  8. 前記水平ロールは、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅より小さい幅となっていることを特徴とする請求項7記載の形鋼の圧延設備。
  9. 前記水平ロールは、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅とほぼ等しい幅を有し、かつコーナ部近傍に凹部を設けていることを特徴とする請求項7記載の形鋼の圧延設備。
JP2003335753A 2003-09-26 2003-09-26 突起付形鋼の製造方法及び形鋼の圧延設備 Expired - Fee Related JP4218481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003335753A JP4218481B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 突起付形鋼の製造方法及び形鋼の圧延設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003335753A JP4218481B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 突起付形鋼の製造方法及び形鋼の圧延設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005095966A JP2005095966A (ja) 2005-04-14
JP4218481B2 true JP4218481B2 (ja) 2009-02-04

Family

ID=34463053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003335753A Expired - Fee Related JP4218481B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 突起付形鋼の製造方法及び形鋼の圧延設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4218481B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005095966A (ja) 2005-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109562420B (zh) H型钢的制造方法
EP3272435B1 (en) H-shaped steel production method
JP3769245B2 (ja) H形鋼の粗圧延方法
JP4218481B2 (ja) 突起付形鋼の製造方法及び形鋼の圧延設備
JPH0244601B2 (ja)
JPS61135404A (ja) H形鋼の熱間圧延方法
JP4277640B2 (ja) 突起付形鋼の製造方法及び形鋼の圧延設備
JP4424374B2 (ja) フランジ内面突起付形鋼の製造方法及びそれに使用される仕上ユニバーサル圧延機
EP3388160A1 (en) Method for producing steel h-beam, and rolling mill
EP3257597B1 (en) H-shaped steel production method
JPH07178402A (ja) 鋼製連壁用形鋼の製造方法
JP6597321B2 (ja) H形鋼の製造方法及びh形鋼製品
JP2681536B2 (ja) 溝形鋼の圧延装置列
JP3988586B2 (ja) フランジ内面突起付形鋼の製造方法及びそれに使用される仕上ユニバーサル圧延機
JP2003136102A (ja) フランジ内面突起付形鋼の製造方法及びそれに使用される仕上ユニバーサル圧延機
JP3339457B2 (ja) H形鋼の高精度圧延方法
JP7295397B2 (ja) 形鋼の製造方法
JP2004076379A (ja) H形鋼及びその製造方法
JPH06297003A (ja) フランジ先端r付h形鋼の製造法およびその熱間圧延装置列
JP3582253B2 (ja) 形鋼用粗形鋼片の圧延方法および圧延ロール
JP2004322105A (ja) H形鋼の製造方法及び孔型ロール
JPH026001A (ja) 形鋼の圧延方法
JPH0364201B2 (ja)
JPH02187201A (ja) H形鋼の粗圧延方法
JP3582222B2 (ja) 形鋼用粗形鋼片の圧延方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081103

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees