JP2003136102A - フランジ内面突起付形鋼の製造方法及びそれに使用される仕上ユニバーサル圧延機 - Google Patents
フランジ内面突起付形鋼の製造方法及びそれに使用される仕上ユニバーサル圧延機Info
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Abstract
ジ幅方向に延びる形状の突起を有する形鋼を熱間圧延で
製造することができる、フランジ内面突起付形鋼の製造
方法及びそれに使用される仕上ユニバーサル圧延機を提
供する。 【解決手段】フランジSF 及びウェブSW を有する形鋼
Sの仕上圧延を行うに際して、ロール側面のコーナー部
6aを始点としほぼロール軸8に向かう複数のスリット
7を形成した水平ロール6を組み込んだ仕上ユニバーサ
ル圧延機5を使用し、水平ロール6の側面によるフラン
ジSF 内面への押圧時にフランジSF 内面に複数の突起
tを形成する。
Description
付形鋼の製造方法及びそれに使用される仕上ユニバーサ
ル圧延機に関する。
フランジとを有するH形鋼等の形鋼は、一般に図13に
示す圧延設備によって圧延されて最終製品となる。この
圧延設備101は、図13(A)に示すように、ブレー
クダウン圧延機102、粗ユニバーサル圧延機103、
エッジング圧延機104、及び仕上ユニバーサル圧延機
105からなる場合や、図13(B)に示すように、ブ
レークダウン圧延機102、第1粗ユニバーサル圧延機
103a、エッジング圧延機104、第2粗ユニバーサ
ル圧延機103b、及び仕上ユニバーサル圧延機105
からなる場合等があり、加熱炉で加熱されたスラブやブ
ルーム、あるいはビームブランク等の素材を順次に各圧
延機で圧延することによって所定の断面寸法の形鋼が製
造されるようになっている。
てH形鋼を圧延する方法について説明すると、先ず、加
熱炉で加熱された素材はブレークダウン圧延機102に
よって粗形のH断面に圧延される。このブレークダウン
圧延機102は、ロール胴に沿って開孔型または閉孔型
を複数個設けた上下ロールが配置された二重式の圧延機
である。
って粗形のH断面に圧延された素材は、粗ユニバーサル
圧延機103及びエッジング圧延機104からなる粗ユ
ニバーサル圧延機群で複数回往復圧延され、図14
(B)に示す形状の所定厚みを有するH形断面に圧延さ
れる。ここで、粗ユニバーサル圧延機103は、上下一
対の水平ロール106と左右一対の垂直ロール107と
を備え、上下一対の水平ロール106により形成される
ロール隙で素材SのウェブSw がその厚さ方向に圧下さ
れ、左右それぞれの垂直ロール107と上下の水平ロー
ル106の側面とにより形成されるロール隙で左右のフ
ランジSF がその厚さ方向に圧下される(図14(A)
参照)。また、エッジング圧延機104は、上下一対の
エッジングロール108を備え、上下一対のエッジング
ロール108によって形成されるロール隙でフランジS
F の幅が所定の寸法にまで圧下される(図14(B)参
照)。
れた素材Sは、上下一対の水平ロール109と左右一対
の垂直ロール110とを備えた仕上ユニバーサル圧延機
105により、フランジSF 及びウェブSw の厚み圧下
とフランジSF の角度起こしとが行われ、最終製品の寸
法に仕上られる(図14(C)参照)。ところで、ビル
建設等で用いられる鉄筋・鉄骨コンクリート工法におい
ては、コンクリートと鉄骨との付着性を増すため、突起
付の鋼材が使用されることがある。例えば、柱・梁材等
で使用されるH形鋼では、フランジの内面や外面に突起
を有するものが用いられる。この突起は、ある程度の高
さ(例えば1mm以上)が必要とされており、また、突
起の数が多い場合や突起の長さが長い場合にはよりコン
クリートとの付着性が増加することになる。
F の外面に複数の突起tを有するH形鋼Sを製造する場
合には、仕上ユニバーサル圧延機205において、左右
一対の垂直ロール210の外面に垂直方向に延びる複数
の溝210aを形成しておき、この垂直ロール210で
フランジSF の外面を圧下することにより、フランジS
F の外面に複数の突起tを有するH形鋼Sを比較的容易
に製造することができる。図15中、符号209は水平
ロールである。
る仕上ユニバーサル圧延においては、図14(C)に示
すように、フランジSF の内面は水平ロール109の側
面で圧下されるが、水平ロール109の側面には抜け勾
配がほとんどなく、かつ、ロールと材料との相対すべり
が大きいため、水平ロール109の側面に単に溝を形成
し、これをフランジSF の内面に転写させて突起を形成
しても、圧延の出側で突起がつぶれてしまうという問題
があった。このため、フランジSF の内面に突起を有す
るH形鋼は、熱間圧延では簡単に製造できないと考えら
れていた。
フランジの外面に突起を有するものよりコンクリートと
の付着性が優れているといわれているため、熱間圧延後
に溶接によりリブや突起をフランジの内面に付与して製
造されていた。しかし、生産性は非常に悪かった。そこ
で、熱間圧延によってフランジの内面に突起を付与する
はなおも望まれており、いくつか提案されている。
は、図16に示すように、H形鋼Sの各フランジSF 内
面を圧下する溝付の小径ロールからなる第2垂直ロール
308を上下左右各フランジSF 内面毎に4個配設し、
フランジSF 外面を圧下する左右2個の垂直ロール30
7の各チョック309を内方へ延長して各第2垂直ロー
ル308を軸受にて支持し、各水平ロール306側面の
ベベルギヤ310と各第2垂直ロール308のベベルギ
ヤ311とを噛合せ、これらベベルギヤ310,311
による駆動部周速と第2垂直ロール308の圧下側面部
周速との周速調整手段を設けた仕上圧延装置305が開
示されている。
リートとの付着性が優れたフランジの内面に突起を有す
るH形鋼を、熱間圧延で製造することができる。また、
特開昭61−82903号公報には、図17に示すよう
に、加熱炉(図示せず)により加熱された素材を、ブレ
ークダウン圧延機402、第1粗ユニバーサル圧延機4
03、第2粗ユニバーサル圧延機404、及び仕上ユニ
バーサル圧延機405を経てフランジ内面に突起を有す
るH形鋼とする圧延設備401が開示されている。ここ
で、第1粗ユニバーサル圧延機403においては、図1
8(A)に示すように、水平ロール403Aの側面の傾
斜を45°程度と大きくするとともにこの側面のほぼ中
央部に凹部407を形成し、複数パスで線形鋼片406
のフランジ406A内面に圧延方向に連続する線状突起
408を造形するようにしている。また、第2粗ユニバ
ーサル圧延機404においては、図18(B)に示すよ
うに、水平ロール404Aの傾斜側面に圧延方向におい
て断続的な凹部410を複数形成し、水平ロール404
Aで線形鋼片406のフランジ406A及びウェブ40
6Bを圧下しつつ線状突起408を断続的に圧下し、所
定ピッチの縞突起411を造形するようにしている。そ
して、仕上ユニバーサル圧延機405においては、水平
ロール405Aでウェブ406Bを圧下しつつ、フラッ
トな垂直ロール405BによりV字形状のフランジ40
6Aを徐々に押し広げてゆき、これにより、所定の高さ
及びピッチの縞突起411をフランジ内面に有するH形
鋼406を得るようにしている。
従来の図16に示す仕上圧延装置305や図17及び図
18に示すH形鋼の圧延法にあっては、以下の問題点が
あった。即ち、図16に示す仕上圧延装置305の場
合、水平ロール306及び第1垂直ロール307以外に
仕上圧延装置305に特殊な第2垂直ロール311を4
個も組み込む必要があり、大きな設備投資が必要となっ
ていた。このため、仕上圧延設備にかかるコストが非常
に高かった。
延法の場合、粗ユニバーサル圧延機が2機(符号403
及び404)必要になり、また、各粗ユニバーサル圧延
機403,404において傾斜側面に凹部407,41
0を形成した特殊な水平ロール403A,404Aを組
み込む必要となり、設備コストが非常に高かった。ま
た、仕上ユニバーサル圧延機405による仕上圧延にお
いて、V字形状のフランジ406Aを徐々に押し広げて
行く際に、フランジ406Aの内面に縞突起411が形
成されていることからフランジ406Aの厚み方向の圧
下を行うことができなかった。さらに、フランジ内面に
突起を設けた形鋼は、その使われ方からフランジ幅方向
(圧延方向に直交する垂直方向)に延びる形状の突起が
望まれる場合が多いのに対し、前述の圧延法でフランジ
内面に設けられる縞突起411は圧延方向に延びる形状
となっていた。
のであり、その目的は、大きな設備投資なしで、フラン
ジ内面にフランジ幅方向に延びる形状の突起を有する形
鋼を熱間圧延で製造することができる、フランジ内面突
起付形鋼の製造方法及びそれに使用される仕上ユニバー
サル圧延機を提供することにある。
め、本発明のうち請求項1に係るフランジ内面突起付形
鋼の製造方法は、フランジ及びウェブを有する形鋼の仕
上圧延を行うに際して、ロール側面のコーナー部を始点
としほぼロール軸に向かう複数のスリットを形成した水
平ロールを組み込んだ仕上ユニバーサル圧延機を使用
し、前記水平ロールの側面による前記フランジ内面への
押圧時に前記フランジ内面に複数の突起を形成すること
を特徴としている。
突起付形鋼の製造方法は、請求項1記載の発明におい
て、前記スリットの各々が、前記ロール側面のコーナー
部を始点として直線状で形成されていることを特徴とし
ている。本発明のうち請求項3に係るフランジ内面突起
付形鋼の製造方法は、請求項1記載の発明において、前
記スリットの各々が、前記ロール側面のコーナー部を始
点として前記形鋼の圧延方向とは逆方向に湾曲する形状
で形成されていることを特徴としている。
突起付形鋼の製造方法は、請求項1記載の発明におい
て、前記スリットの各々が、前記ロール側面のコーナー
部を始点としてほぼロール軸に向かって直線状で延びて
から前記形鋼の圧延方向とは逆方向に湾曲する形状で形
成されているか、又は前記ロール側面のコーナー部を始
点として前記形鋼の圧延方向とは逆方向に湾曲してから
残りが直線状で形成されていることを特徴としている。
突起付形鋼の製造方法は、請求項2又は4記載の発明に
おいて、前記各スリットの直線状に形成された部分の中
心線が、前記各スリットのコーナー部始点と前記ロール
軸とを結ぶ直線に対して前記形鋼の圧延方向とは逆方向
に0°〜10°傾いていることを特徴としている。本発
明のうち請求項6に係るフランジ内面突起付形鋼の製造
方法は、請求項2乃至5のうちいずれか一項に記載の発
明において、前記各スリットの幅が、前記ロール側面の
コーナー部始点から前記ロール軸に向かうに従って徐々
に小さくなることを特徴としている。
突起付形鋼の製造方法は、請求項1記載の発明におい
て、前記仕上圧延を行うに際して、前記フランジの厚み
圧下率を前記ウェブの厚み圧下率よりも大きくすること
を特徴としている。本発明のうち請求項8に係るフラン
ジ内面突起付形鋼の製造方法は、請求項1記載の発明に
おいて、前記仕上圧延前の材料のフィレット部近傍に余
肉を形成しておくことを特徴としている。
ニバーサル圧延機は、ロール側面のコーナー部を始点と
しほぼロール軸に向かう複数のスリットを形成した水平
ロールを組み込んだことを特徴としている。本発明のう
ち請求項10に係る仕上ユニバーサル圧延機は、請求項
9記載の発明において、前記スリットの各々が、前記ロ
ール側面のコーナー部を始点として直線状で形成されて
いることを特徴としている。
ーサル圧延機は、請求項9記載の発明において、前記ス
リットの各々が、前記ロール側面のコーナー部を始点と
して前記形鋼の圧延方向とは逆方向に湾曲する形状で形
成されていることを特徴としている。本発明のうち請求
項12に係る仕上ユニバーサル圧延機は、請求項9記載
の発明において、前記スリットの各々が、前記ロール側
面のコーナー部を始点としてほぼロール軸に向かって直
線状で延びてから前記形鋼の圧延方向とは逆方向に湾曲
する形状で形成されているか、又は前記ロール側面のコ
ーナー部を始点として前記形鋼の圧延方向とは逆方向に
湾曲してから残りが直線状で形成されていることを特徴
としている。
ーサル圧延機は、請求項10又は12記載の発明におい
て、前記各スリットの直線状に形成された部分の中心線
が、前記各スリットのコーナー部始点と前記ロール軸と
を結ぶ直線に対して前記形鋼の圧延方向とは逆方向に0
°〜10°傾いていることを特徴としている。本発明の
うち請求項14に係る仕上ユニバーサル圧延機は、請求
項10乃至13のうちいずれか一項に記載の発明におい
て、前記各スリットの幅が、前記ロール側面のコーナー
部始点から前記ロール軸に向かうに従って徐々に小さく
なることを特徴としている。
照して説明する。図1は本発明に係るフランジ内面突起
付形鋼の製造方法が適用される圧延設備の概略構成図で
ある。図2は図1の圧延設備における仕上ユニバーサル
圧延機に組み込まれる水平ロールの側面図である。図3
は図2に示す水平ロール用いての仕上ユニバーサル圧延
における水平ロールの側面とフランジ内面との接触状態
を模式的に示した図である。但し、図3においては、ス
リットの表示を省略するとともにフランジを透視してい
る。図4はフランジ内面に突起を有するH形鋼の部分斜
視図である。図5はフランジ内面に形成された突起が水
平ロールのスリットからつぶされずにロールコーナー部
から抜けていく様子を示した模式図である。
左右両端に設けられたフランジSFとを有し、フランジ
SF 内面に突起tを有するH形鋼Sを製造する場合を例
にとって本発明の実施形態を説明する。図1に示すよう
に、H形鋼Sを製造するための圧延設備1は、図13
(A)に示す圧延設備101と同様に、ブレークダウン
圧延機2、粗ユニバーサル圧延機3、エッジング圧延機
4、及び仕上ユニバーサル圧延機5からなり、加熱炉で
加熱された素材を順次に各圧延機で圧延することによっ
て所定の断面寸法のフランジSF 内面に突起tを有する
H形鋼Sが製造される。
バーサル圧延機3、及びエッジング圧延機4において
は、素材は図14(B)に示す形状と同一の形状に圧延
される。そして、図14(B)に示す形状と同一の形状
に圧延された素材は、上下一対の水平ロール6(図2及
び図3参照)と左右一対の垂直ロール(図示せず)とを
備えた仕上ユニバーサル圧延機5により、フランジSF
及びウェブSw の厚み圧下、フランジSF 内面への突起
tの形成、及びフランジSF の角度起こしが行われ、最
終製品の寸法に仕上られる。
フランジSF 内面への突起tの形成について詳細に説明
すると、仕上ユニバーサル圧延機5の各水平ロール6
は、図2に示すように、ロール側面のコーナー部6aを
始点としロール軸8に向かう複数の直線状のスリット7
を形成している。ここで言う「コーナー部6a」とは、
水平ロール6の周面と側面との境界部であり、このコー
ナー部6aには、丸みや面取りが施されている。そし
て、水平ロール6の側面によるフランジSF 内面への押
圧時(フランジSF の厚み圧下時)にフランジSF 内面
に複数の突起tを圧延方向において所定ピッチで形成す
る。ここで、水平ロール6の側面に形成された各スリッ
ト7は、ロール側面のコーナー部6aを始点としほぼロ
ール軸8に向かって形成されていることから、フランジ
SF 内面に形成された突起tは、図4に示すように、圧
延方向に対してほぼ直交する垂直方向、即ちフランジ幅
方向に延びることになる。従って、水平ロール6の側面
にロール側面のコーナー部6aを始点としロール軸8に
向かう複数のスリット7を形成するだけで仕上ユニバー
サル圧延機5による仕上圧延によってフランジSF 内面
にフランジ幅方向に延びる形状の突起tを有するH形鋼
を熱間圧延で製造することができる。このため、大きな
設備投資も不要となり、仕上圧延設備にかかるコストを
安価にすることができる。
のスリット7の形状は水平ロール6の側面でフランジS
F 内面を圧下する領域A(図3参照)、即ちロールバイ
ト内でフランジSF 内面に転写される。そして、ロール
バイトを出た圧延機出側では、フランジSF の厚み圧下
は終了しているが、フランジSF 内面と水平ロール6の
側面が未だに接触した状態の領域Bを形成する。
内面の突起tが前記領域Bで形をつぶされないようにす
るためには、「突起tが領域Bにおいて常にスリット7
に接していること」が望まれる。領域Bでは、例えば、
ロールバイト出口におけるフランジSF 内面の点a(図
3においてウェブSw の下方に位置するフランジSF内
面の点a)は圧延方向と同一の図3の矢印方向に進むた
め、点aは点aと同一の高さとなる水平ロール6の側面
から領域Bを抜けるときに接するロールコーナー部まで
連続的に水平ロール6の側面に接していく。従って、突
起tを形成する水平ロール6の側面に形成されたスリッ
ト7は、図2に示すように、前述のコーナー部6aから
連続して形成されている必要がある。フランジSF 内面
に形成された突起tが水平ロール6のスリット7からつ
ぶされずにロールコーナー部6aから抜けていく様子を
図5に示す。領域Aで形成された突起t(図5(A)参
照)は、図5(B)〜(D)に示すように、一部変形す
る場合があるものの、スリット7と常に接しながらスリ
ット7をコーナー部6aから抜けていく。
ーナー部6aを含まない水平ロール6の側面だけに形成
した場合、前述の領域Bにおいて突起tが常にスリット
7に接することできずに、最終的にはフランジSF 内面
に形成された突起tをスリット7から抜くことができ
ず、突起tがつぶされてしまう。また、水平ロール6の
側面に形成されたスリット7の形状は、図7に示すよう
に、スリット7の直線状に形成された部分の中心線C1
が、スリット7のコーナー部6a始点とロール軸8とを
結ぶ直線C2に対してH形鋼Sの圧延方向とは逆方向に
0°〜10°、より好適には約5°傾いていることが好
ましい。この理由は、図3に示したフランジSF 内面の
点aが領域Bで順に接する水平ロール6の側面を点でつ
ないでいくと、圧延方向とは逆方向に傾いた線になり、
領域Bで突起tがスリット7から抜きやすくなるからで
ある。この傾き角θが10°より大きい場合や、逆に0
°より小さい場合、即ちスリット7の方向が圧延方向に
傾いている場合には、「突起が領域Bにおいて常にスリ
ットに接していること」という条件を満たすことができ
ずに、特にフランジ幅方向の端部側で突起tが剥がされ
てしまう場合も生じる。
うに、ロール側面のコーナー部6aで最も広く、コーナ
ー部6a始点からロール軸8に向かうに従って徐々に小
さくなっていると、「突起が領域Bにおいて常にスリッ
トに接していること」という条件を満たし易く好適であ
る。この理由は、このようにすると、図3に示したフラ
ンジSF 内面の点aがフランジ幅方向のどの位置であっ
ても領域Bで最終的にコーナー部6aと接するためであ
る。このようにスリット7の幅をコーナー部6a始点か
らロール軸8に向かうに従って徐々に小さくなるように
するのは、図8に示す場合のみならず、図7に示したス
リット7にも適用することができる。これにより、領域
Bで突起tをスリット7からより容易に抜くことができ
る。
リット7は、直線状で形成される場合のみならず、図9
に示すように、ロール側面のコーナー部6aを始点とし
てH形鋼Sの圧延方向と逆方向に湾曲する形状で形成さ
れていてもよい。これにより、スリット7の形状を単に
直線状で形成する場合より、領域Bで突起tがスリット
7から抜きやすくなる。なお、図9において、各スリッ
ト7の幅は、ロール側面のコーナー部6aで最も広く、
コーナー部6a始点からロール軸8に向かうに従って徐
々に小さくなって。
上圧延を行うに際しては、従来の仕上ユニバーサル圧延
と同様に、フランジSF の厚み圧下率をウェブSw の厚
み圧下率よりも大きくすることが好ましい。ウェブSw
に対してフランジSF を強圧下することにより、突起t
がより高く形成されるとともに、材料の先進率(ロール
周速に対するロールバイト出口での材料の速度の割合)
が小さくなり、前述の「突起が領域Bにおいて常にスリ
ットに接していること」という条件を満たしやすくな
る。
傍には、図10乃至図12に示すように、余肉x1、x
2、x3を形成しておくことが好ましい。突起tを形成
する部分において、強圧下となるので、突起tがより高
く形成されるためである。ここで、フィレット部とは、
フランジSF とウェブSw とが結合する部位である。な
お、余肉の形成に際しては、図10及び図11に示すよ
うにフランジSF の内面に形成しても、あるいは図12
に示すようにフランジSF の外面に形成してもよい。
としては、例えば、図10に示す、仕上ユニバーサル圧
延機よりも前段の水平ロール(粗ユニバーサル圧延機の
水平ロール)501のロールコーナ内半径寸法R1を仕
上ユニバーサル圧延機の水平ロール601のコーナ内半
径R2よりも大きくする手段、あるいは図11に示す、
仕上ユニバーサル圧延機より前段の水平ロール(粗ユニ
バーサル圧延機の水平ロール)501の側面に凹部50
2を形成しておく手段がある。即ち、図10に示す手段
にあっては、図10(A)に示すように仕上ユニバーサ
ル圧延機よりも前段の水平ロール501のロールコーナ
内半径寸法R1を仕上ユニバーサル圧延機の水平ロール
601のコーナ内半径R2よりも大きくしておいて、上
下一対の水平ロール501により形成されるロール隙で
ウェブSw をその厚さ方向に圧下し、垂直ロール(図示
せず)と上下の水平ロール501の側面とにより形成さ
れるロール隙でフランジSF をその厚さ方向に圧下する
ことで、フランジSF の内面に余肉x1を形成する。そ
の後、仕上ユニバーサル圧延機の水平ロール601の側
面と垂直ロール(図示せず)によるロール隙でフランジ
SF をその厚さ方向に圧下する。水平ロール601の側
面にはロールコーナ部からスリットを形成しており、余
肉x1を含んで圧下して突起tを形成する。また、図1
1に示す手段にあっては、図11(A)に示すように、
仕上ユニバーサル圧延機より前段の水平ロール(粗ユニ
バーサル圧延機の水平ロール)501の側面に凹部50
2を形成しておいて、上下一対の水平ロール501によ
り形成されるロール隙でウェブSw をその厚さ方向に圧
下し、垂直ロール(図示せず)と上下の水平ロール50
1の側面とにより形成されるロール隙でフランジSF を
その厚さ方向に圧下する。これにより、フランジSF の
内面に先ず余肉x2を形成しておく。その後、仕上ユニ
バーサル圧延機の水平ロール601の側面と垂直ロール
(図示せず)でフランジSF の厚み圧下を余肉x2を含
んで行い、スリットをもつ水平ロール601のコーナ部
側面と接するフランジSF の内面に突起tを形成する。
る手段としては、例えば、図12に示すように、仕上ユ
ニバーサル圧延機よりも前段の垂直ロール(粗ユニバー
サル圧延機の垂直ロール)503のロール高さ方向中央
部に面取部504を形成しておき、上下一対の水平ロー
ル501により形成されるロール隙でウェブSw をその
厚さ方向に圧下し、垂直ロール503と上下の水平ロー
ル501の側面とにより形成されるロール隙でフランジ
SF をその厚さ方向に圧下することで、フランジSF の
外面に余肉x3を形成する。その後、仕上ユニバーサル
圧延機の水平ロール601の側面と垂直ロール603に
よるロール隙でフランジSF をその厚さ方向に圧下す
る。水平ロール601の側面にはロールコーナ部からス
リットを形成しており、余肉x3を含んで圧下して突起
tを形成する。
きたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更を行う
ことができる。本実施形態では、スリット7の形状がロ
ール側面のコーナー部6aを始点として直線状で形成さ
れたもの、及びロール側面のコーナー部6aを始点とし
てH形鋼Sの圧延方向とは逆方向に湾曲する形状で形成
されているものについて示したが、ロール側面のコーナ
ー部6aを始点としてほぼロール軸8に向かって直線状
で延びてからH形鋼Sの圧延方向とは逆方向に湾曲する
形状で形成されていたり、あるいは前記ロール側面のコ
ーナー部6aを始点としてH形鋼Sの圧延方向とは逆方
向に湾曲してから残りが直線状で形成されていてもよ
い。この場合でも、突起tがはがれたりつぶされたりす
ることなく形成できることを確認している。そして、こ
の場合、各スリット7の直線状に形成された部分の中心
線が、各スリット7のコーナー部6a始点とロール軸8
とを結ぶ直線に対してH形鋼Sの圧延方向とは逆方向に
0°〜10°傾いていてもよい。また、この場合、各ス
リット7の幅は、ロール側面のコーナー部6a始点から
ロール軸8に向かうに従って徐々に小さくなっていても
よい。
製造されるのは、図4に示すフランジSF 内面に突起t
を有するH形鋼Sのみならず、ウェブ及びフランジを有
するI形鋼、T形鋼、溝形鋼等の形鋼のフランジ内面に
突起を有するものであってもよい。さらに、本実施形態
ではフランジSF 内面だけに突起tを形成したが、仕上
ユニバーサル圧延機5に組み込まれる垂直ロールの側面
にも垂直方向に延びるスリットを形成しておくことによ
り、フランジSF 外面にも同時に突起を形成することが
できる。
7、図8及び図9に示した形状のスリット7をロール側
面に加工した水平ロール6を仕上ユニバーサル圧延機5
に組み込んで仕上圧延を行い、フランジ内面に突起を有
するH形鋼(製品寸法:ウェブ高さ316mm、フラン
ジ幅316mm、ウェブ厚18mm、フランジ厚23m
m)を製造した。仕上ユニバーサル圧延における目標厚
み圧下率はウェブで6%、フランジで12%とした。
おける幅W1、スリットのロール軸側端における幅W
2、スリットの長さL1、スリットのコーナー部側端か
らロールのコーナー部に至るまでの長さL2、及びスリ
ットの傾き角θ)と、製品のフランジ内面に形成された
突起の寸法(突起の高さ、突起のフランジ幅方向長さ、
及び突起の幅)との測定結果を表1に示す。
トの深さは3mm、隣り合うスリットとのピッチは20
mmである。条件1においては、スリットの幅W1が4
mm、W2が4mm、スリットの長さL1が30mm、
スリットの傾き角θが0°であるが、スリットのコーナ
ー部側端からロールのコーナー部に至るまでの長さL2
が10mmあり、条件1は図6に示した比較例を構成す
る。この場合、突起を水平ロールから引き抜くことがで
きずに、突起がつぶれたり、はがされたりしてしまった
ため、突起の寸法測定ができなかった。
1が4mm、W2が4mm、スリットの長さL1が40
mm、L2が0mm、スリットの傾き角θが5°であ
り、図7に示した本発明例を構成する。また、条件3に
おいては、スリットの幅W1が6mm、W2が4mm、
スリットの長さL1が40mm、L2が0mm、スリッ
トの傾き角θが0°であり、図8に示した本発明例を構
成する。更に、条件4においては、スリットの幅W1が
6mm、W2が4mm、スリットの長さL1が80m
m、L2が0mm、スリットの傾き角θが5°であり、
図7及び図8を組み合わせた本発明例を構成する。ま
た、条件5においては、スリットの幅W1が6mm、W
2が4mm、スリットの長さL1が60mm、L2が0
mm、スリットの平均傾き角θが0°であり、スリット
は圧延方向と逆方向に湾曲(曲率半径ρが400mm)
しており、図9に示した本発明例を構成する。
全てにおいてフランジ内面に高さ1.5mm以上、長さ
36mm以上、幅3.2mm以上の突起が剥がされるこ
となくきれいに形成された。特に条件4では、フランジ
幅方向長さが75mmと長い突起を形成することができ
た。また、仕上ユニバーサル圧延機の水平ロールのロー
ルコーナ内半径を13mmに対し、粗ユニバーサル圧延
機の水平ロールのロールコーナ内半径を30mmとし
て、フィレット部に最大7mmの余肉を形成させて、条
件2と同じ条件で仕上圧延を施した。その結果、フラン
ジ内面に高さ2.8mm、長さ38mm、幅3.5mm
の突起を形成することができた。
項1に係るフランジ内面突起付形鋼の製造方法及び請求
項9に係る仕上ユニバーサル圧延機によれば、フランジ
及びウェブを有する形鋼の仕上圧延を行うに際して、ロ
ール側面のコーナー部を始点としほぼロール軸に向かう
複数のスリットを形成した水平ロールを組み込んだ仕上
ユニバーサル圧延機を使用し、前記水平ロールの側面に
よる前記フランジ内面への押圧時に前記フランジ内面に
複数の突起を形成するので、大きな設備投資をすること
なく、フランジ内面にフランジ幅方向に延びる形状の突
起を有する形鋼を熱間圧延で製造することができる。
ジ内面突起付形鋼の製造方法及び請求項10に係る仕上
ユニバーサル圧延機によれば、請求項1記載の発明及び
請求項9記載の発明において、前記スリットの各々が、
前記ロール側面のコーナー部を始点として直線状で形成
されているので、ロールバイトを出た圧延機出側におけ
るフランジ内面と水平ロールの側面が未だに接触した状
態の領域において、突起をスリットから容易に抜くこと
ができる。
突起付形鋼の製造方法及び請求項11に係る仕上ユニバ
ーサル圧延機によれば、請求項1記載の発明及び請求項
9記載の発明において、前記スリットの各々が、前記ロ
ール側面のコーナー部を始点として前記形鋼の圧延方向
とは逆方向に湾曲する形状で形成されているので、突起
をスリットからより容易に抜くことができる。
突起付形鋼の製造方法及び請求項12に係る仕上ユニバ
ーサル圧延機によれば、請求項1記載の発明及び請求項
9記載の発明において、前記スリットの各々が、前記ロ
ール側面のコーナー部を始点としてほぼロール軸に向か
って直線状で延びてから前記形鋼の圧延方向とは逆方向
に湾曲する形状で形成されているか、又は前記ロール側
面のコーナー部を始点として前記形鋼の圧延方向とは逆
方向に湾曲してから残りが直線状で形成されているの
で、突起をスリットからより容易に抜くことができる。
突起付形鋼の製造方法及び請求項13に係る仕上ユニバ
ーサル圧延機によれば、請求項2又は4記載の発明及び
請求項10又は12記載の発明において、前記各スリッ
トの直線状に形成された部分の中心線が、前記各スリッ
トのコーナー部始点と前記ロール軸とを結ぶ直線に対し
て前記形鋼の圧延方向とは逆方向に0°〜10°傾いて
いるので、前記領域で突起をスリットからより一層抜き
やすくすることができる。
突起付形鋼の製造方法及び請求項14に係る仕上ユニバ
ーサル圧延機によれば、請求項2乃至5のうちいずれか
一項に記載の発明及び請求項10乃至13のうちいずれ
か一項に記載の発明において、前記各スリットの幅が、
前記ロール側面のコーナー部始点から前記ロール軸に向
かうに従って徐々に小さくなるので、前記領域で突起を
スリットからさらにより一層抜きやすくすることができ
る。
突起付形鋼の製造方法によれば、請求項1記載の発明に
おいて、前記仕上圧延を行うに際して、前記フランジの
厚み圧下率を前記ウェブの厚み圧下率よりも大きくする
ので、フランジ内面に形成される突起がより高く形成さ
れるとともに、材料の先進率を小さくすることができ、
前記領域で突起をスリットからより一層抜きやすくする
ことができる。
ジ内面突起付形鋼の製造方法によれば、請求項1記載の
発明において、前記仕上圧延前の材料のフィレット部近
傍に余肉を形成しておくので、フランジ内面に形成され
る突起をより高く形成することができる。
法が適用される圧延設備の概略構成図である。
機に組み込まれる水平ロールの側面図である。
ル圧延における水平ロールの側面とフランジ内面との接
触状態を模式的に示した図である。但し、図3において
は、スリットの表示を省略するとともにフランジを透視
している。
図である。
スリットからつぶされずにロールコーナー部から抜けて
いく様子を示した模式図である。
成されたスリットを示す模式図である。
成されたスリットを示す模式図である。
成されたスリットを示す模式図である。
成されたスリットを示す模式図である。
コーナ内半径寸法を仕上ユニバーサル圧延機の水平ロー
ルのコーナ内半径よりも大きくしてフランジの内面に余
肉を形成する手段を示し、(A)は粗圧延の様子を
(B)は仕上圧延の様子を示している。
凹部を形成してフランジの内面に余肉を形成する手段を
示し、(A)は粗圧延の様子を(B)は仕上圧延の様子
を示している。
高さ方向中央部に面取りを施してフランジの外面に余肉
を形成する手段を示し、A)は粗圧延の様子を(B)は
仕上圧延の様子を示している。
延設備の概略構成図で、(A)は1つの粗ユニバーサル
圧延機を配列した圧延設備の概略構成図、(B)は2つ
の粗ユニバーサル圧延機を配列した圧延設備の概略構成
図である。
を圧延する場合の圧下状態を示し、(A)は粗ユニバー
サル圧延による圧下状態、(B)はエッジング圧延によ
る圧下状態、(C)は仕上ユニバーサル圧延による圧下
状態を示している。
ユニバーサル圧延機の概略斜視図である。
上圧延装置の概略正面図である。
面突起付H形鋼の製造方法が適用される圧延設備の概略
構成図である。
する場合の圧下状態を示し、(A)は第1粗ユニバーサ
ル圧延機による圧下状態、(B)は第2粗ユニバーサル
圧延機による圧下状態、(C)は仕上ユニバーサル圧延
機による圧下状態を示している。
Claims (14)
- 【請求項1】フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧
延を行うに際して、ロール側面のコーナー部を始点とし
ほぼロール軸に向かう複数のスリットを形成した水平ロ
ールを組み込んだ仕上ユニバーサル圧延機を使用し、前
記水平ロールの側面による前記フランジ内面への押圧時
に前記フランジ内面に複数の突起を形成することを特徴
とする、フランジ内面突起付形鋼の製造方法。 - 【請求項2】前記スリットの各々が、前記ロール側面の
コーナー部を始点として直線状で形成されていることを
特徴とする請求項1記載のフランジ内面突起付形鋼の製
造方法。 - 【請求項3】前記スリットの各々が、前記ロール側面の
コーナー部を始点として前記形鋼の圧延方向とは逆方向
に湾曲する形状で形成されていることを特徴とする請求
項1記載のフランジ内面突起付形鋼の製造方法。 - 【請求項4】前記スリットの各々が、前記ロール側面の
コーナー部を始点としてほぼロール軸に向かって直線状
で延びてから前記形鋼の圧延方向とは逆方向に湾曲する
形状で形成されているか、又は前記ロール側面のコーナ
ー部を始点として前記形鋼の圧延方向とは逆方向に湾曲
してから残りが直線状で形成されていることを特徴とす
る請求項1記載のフランジ内面突起付形鋼の製造方法。 - 【請求項5】前記各スリットの直線状に形成された部分
の中心線が、前記各スリットのコーナー部始点と前記ロ
ール軸とを結ぶ直線に対して前記形鋼の圧延方向とは逆
方向に0°〜10°傾いていることを特徴とする請求項
2又は4記載のフランジ内面突起付形鋼の製造方法。 - 【請求項6】前記各スリットの幅が、前記ロール側面の
コーナー部始点から前記ロール軸に向かうに従って徐々
に小さくなることを特徴とする請求項2乃至5のうちい
ずれか一項に記載のフランジ内面突起付形鋼の製造方
法。 - 【請求項7】前記仕上圧延を行うに際して、前記フラン
ジの厚み圧下率を前記ウェブの厚み圧下率よりも大きく
することを特徴とする請求項1記載のフランジ内面突起
付形鋼の製造方法。 - 【請求項8】前記仕上圧延前の材料のフィレット部近傍
に余肉を形成しておくことを特徴とする請求項1記載の
フランジ内面突起付形鋼の製造方法。 - 【請求項9】ロール側面のコーナー部を始点としほぼロ
ール軸に向かう複数のスリットを形成した水平ロールを
組み込んだことを特徴とする仕上ユニバーサル圧延機。 - 【請求項10】前記スリットの各々が、前記ロール側面
のコーナー部を始点として直線状で形成されていること
を特徴とする請求項9記載の仕上ユニバーサル圧延機。 - 【請求項11】前記スリットの各々が、前記ロール側面
のコーナー部を始点として前記形鋼の圧延方向とは逆方
向に湾曲する形状で形成されていることを特徴とする請
求項9記載の仕上ユニバーサル圧延機。 - 【請求項12】前記スリットの各々が、前記ロール側面
のコーナー部を始点としてほぼロール軸に向かって直線
状で延びてから前記形鋼の圧延方向とは逆方向に湾曲す
る形状で形成されているか、又は前記ロール側面のコー
ナー部を始点として前記形鋼の圧延方向とは逆方向に湾
曲してから残りが直線状で形成されていることを特徴と
する請求項9記載の仕上ユニバーサル圧延機。 - 【請求項13】前記各スリットの直線状に形成された部
分の中心線が、前記各スリットのコーナー部始点と前記
ロール軸とを結ぶ直線に対して前記形鋼の圧延方向とは
逆方向に0°〜10°傾いていることを特徴とする請求
項10又は12記載の仕上ユニバーサル圧延機。 - 【請求項14】前記各スリットの幅が、前記ロール側面
のコーナー部始点から前記ロール軸に向かうに従って徐
々に小さくなることを特徴とする請求項10乃至13の
うちいずれか一項に記載の仕上ユニバーサル圧延機。
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