JPH07154937A - 溝の閉塞構造 - Google Patents
溝の閉塞構造Info
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- JPH07154937A JPH07154937A JP6193410A JP19341094A JPH07154937A JP H07154937 A JPH07154937 A JP H07154937A JP 6193410 A JP6193410 A JP 6193410A JP 19341094 A JP19341094 A JP 19341094A JP H07154937 A JPH07154937 A JP H07154937A
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Abstract
利用できるようにすることである。 【構成】 溝閉塞構造は、導体棒4またはコイルを充填
した、電気機械の固定子成層鉄心5の溝6を、溝閉塞片
で閉塞するためのものである。この溝閉塞片はそれぞ
れ、少なくとも一つの上側の角柱体1と下側の角柱体2
を備えている。この上側の角柱体の下面8は傾斜して延
び、上側の角柱体寄りの下側の角柱体の上面9は上側の
角柱体の下面の傾斜と反対方向に傾斜して延びている。
両角柱体1,2を相対的に摺動させることにより、実際
のくさび止めを行うことができる。導体棒4またはコイ
ルから上側の角柱体1への力の伝達は、その全長にわた
ってかつ実質的にその中央の区間においてのみ行われ
る。
Description
充填した、電気機械の固定子成層鉄心の溝を、溝閉塞片
で閉塞するための溝閉塞構造(溝シール構造)に関し、
更に詳しくは、この溝閉塞片がそれぞれ、少なくとも一
つの上側の角柱体と下側の角柱体を備え、この上側の角
柱体の下面が傾斜して延び、上側の角柱体寄りの下側の
角柱体の上面が上側の角柱体の下面の傾斜と反対方向に
傾斜して延び、両角柱体を相対的に摺動させることによ
り、実際のくさび止めを行うことができる溝閉塞構造に
係わる。
許第525281号明細書によって知られている。
ルには、導体を流れる電流と空隙内の磁場の相互作用を
受けて、力が交互に作用する。従って、この導体を溝内
で遊びを生じないように固定する必要がある。これは一
般的に、機械的な予荷重をかけて行われる。
導体棒またはコイルは、載置された補償条片と台形のく
さびによって溝の底に押しつけられる。運転中の着座現
象を補償するために、弾性的な中間層、例えば波形ばね
が溝くさびとコイルの間に設けられる(ドイツ連邦共和
国特許第2165727号明細書)かあるいは溝くさび
自体が、冒頭に述べたスイス国特許第525581号明
細書の場合のように、弾性的な要素として作用する。
の構造の場合には、いわゆる二重傾斜くさびが使用され
る。このくさびは二つまたは三つの部分積層本体長さに
わたって延び、従って個別的にくさび止め可能であり、
かつ再締付け可能である。この理由から、ドイツ連邦共
和国特許第216572号明細書記載の構造と比較し
て、比較的に短い弾性移動距離しか必要としない。
造から出発して、本発明の根底をなす課題は、弾性的な
中間層を用いないで比較的に大きな弾性移動を可能にす
る溝閉塞構造を提供することである。
い、導体棒またはコイルから上側の角柱体への力の伝達
が、その全長にわたってかつ実質的にその中央の区間に
おいてのみ行われることによって解決される。
の伝達によって、上側の角柱体の弾力性がその長手方向
に対して横方向に非常に良好に利用可能であることにあ
る。それによって、半径方向における大きな弾性移動距
離が供され、この弾性移動距離はコイル構造体の着座現
象を良好に補償可能である。これにより、保守間隔が延
び、機械の用途が拡がる。
それによって得られる利点を詳しく説明する。
図において、1は上側の角柱体(以下、溝くさびと呼
ぶ)を示し、2は下側の角柱体(以下、舌片と呼ぶ)を
示している。溝くさびと舌片は一緒に、絶縁体3を備え
た導体棒4を、固定子成層鉄心5に押抜き加工された溝
6の底に対して押しつける。これは、溝くさび1を固定
子成層鉄心5の凹部7に対して支持することによって行
われる。
の大きな合成樹脂からなり、その長手方向に対して横方
向に弾力性を有する。舌片2寄りの溝くさび1の下面8
は、凹形に湾曲している。この曲率半径はrK で示して
ある。溝くさび1寄りの舌片2の上面9は、凸形に湾曲
している。この曲率半径はrZ で示してある。溝くさび
1の下面8の曲率半径rK は舌片2の上面9の曲率半径
rZ よりも大きく、しかも少なくとも5%だけ大きい。
手方向に緩やかに傾斜している(図3参照)。舌片2の
面9は、同じ大きさで反対方向に傾斜している(図5参
照)。これにより、溝くさび1と舌片2は二重傾斜くさ
びを形成するので、舌片2を溝くさび1に軸方向に押し
込んだときに、半径方向の押圧力が導体棒4に発生す
る。その際、合成樹脂積層体からなる滑り基層10が導
体棒4の絶縁体3を保護し、同時に導体棒3の半径方向
高さの製作誤差を補償する働きをする。
さびが固定子成層鉄心の半径方向換気スリットを覆いか
つ隣接する両換気スリットのほぼ中央で終わるように採
寸されている。この換気スリットの位置は図4において
矢印Lで示してある。溝くさびは勿論、複数の換気スリ
ットを覆うことができる。溝くさび1の端面に設けた軸
方向に延びるスリット11は、適切な工具または装置に
よって、溝くさびと相対的に舌片2を摺動させることを
可能にする。このような装置はスイス国特許第5255
81号明細書に記載されている。この明細書には、前述
の二重傾斜くさび構造の組み立ての重要な詳細全部が記
載されている。これに補足して指摘すると、舌片2の押
し込みの前に、溝6内の導体棒4またはコイルは加熱お
よび圧力下で前処理される。これは通常は、溝を一時的
に閉塞し、圧力媒体を充填可能な管またはホースを一時
的な溝閉塞部と導体の間に挿入することによって達成さ
れる。これにより、溝6内で導体集合体が装着される。
冒頭に述べた作用によって続いて生じる導体集合体の応
力は、もはや危険な弛緩現象を生じない。それにもかか
わらずこの現象が生じると、本発明によって可能な溝く
さび1の大きな半径方向弾性移動距離がこの作用を補償
する。接触面8または9を凹凸に形成することにより、
溝くさび1の中央の区間においてのみ力が溝くさびに加
えられ、そして両面8,9がほとんど完全に接触するま
で、比較的に大きな弾性運動距離(図1の寸法f)が供
される。
二重傾斜くさび構造の場合には、溝くさび1の下側の面
8分が平らに形成されている。舌片2は舌片長手方向に
延びる条片状の突出部12を除いて、同様に平らな面
9′を備えている。条片状の突出部12は特に、舌片2
と一体に形成されている。突出部の幅は溝6の幅の約2
0%であり、代表的な例では溝幅が40〜75mmのと
きに突出部の幅は10〜15mmである。
距離f′に応じて決まり、1〜2mmである。図2の二
重傾斜くさびのその他の構造および組み立ては図1の二
重傾斜くさびの構造および組み立てと同じである。
舌片2寄りの溝くさび1の面8に形成し、特にこの溝く
さびと一体に形成してもよい。その際、溝くさび1寄り
の舌片2の面9は平らに形成される。この変形は図には
示していない。
の特徴として中間片13,13′を備えている。この中
間片は舌片2と関連して弾性移動距離f(たとえ図1,
2の実施例の場合よりも小さな寸法であっても)を増大
させる。
面14は、曲率半径rZ ′で凹形に形成されている。一
方、舌片2寄りの中間片13の面15は曲率半径rU で
凸形に形成されている。ここでは中間片が滑り基層10
の機能の全部または一部を受け持つことができるので、
この滑り基層は薄く形成可能であるかまたは省略可能で
ある。従って、溝6を深くする必要がない。
りのその面16に、条片状の突出部12を備えている。
一方、中間片13′寄りの舌片2の下面17は平らであ
る。この場合にも、図6と同様に、中間片13′は滑り
基層10の機能の全部または一部を受け持つことができ
るので、滑り基層は薄く形成可能であるかまたは省略す
ることが可能である。従って、溝6を深くする必要がな
い。この実施例は特に改装のために適している。なぜな
ら、固有の二重傾斜くさびを変更する必要がないからで
ある。
出部12を舌片2の下面17に形成し、中間片の上面1
6を平らに形成することができる。図6,7の実施例の
場合には、溝くさび1の半径方向の弾力性が、中間片1
3または13′を持たない実施例の場合よりも小さい。
なぜなら、舌片の横方向弾力性が溝くさびの横方向弾力
性に加算されるからである。
間層を用いないで比較的に大きな弾性移動を可能にす
る。すなわち、特別な力伝達によって、上側の角柱体の
弾力性がその長手方向に対して横方向に非常に良好に利
用可能であり、それによって、半径方向における大きな
弾性移動距離が供される。この弾性移動距離はコイル構
造体の着座現象を良好に補償するので、保守間隔が延
び、機械の用途が拡がるという利点がある。
施例を示す図である。この場合、異なる曲率半径を有す
る凸形面と凹形面を介して力が加えられる。
施例を示す図である。この場合、下側の角柱体の中央区
間の条片状の突出部を介して力が加えられる。
る。
る。
る。
図1に示した実施例の変形例を示す図である。この場
合、中間片の上面は凸形に湾曲し、下側の角柱体の下面
は凹形に湾曲している。
図2に示した実施例の変形例を示す図である。この場
合、中間片の上面は条片状の突出部を備えている。
Claims (8)
- 【請求項1】 導体棒またはコイルを充填した、電気機
械の固定子成層鉄心の溝を、溝閉塞片で閉塞するための
溝閉塞構造であって、この溝閉塞片がそれぞれ、少なく
とも一つの上側の角柱体と下側の角柱体を備え、この上
側の角柱体の下面が傾斜して延び、上側の角柱体寄りの
下側の角柱体の上面が上側の角柱体の下面の傾斜と反対
方向に傾斜して延び、両角柱体を相対的に摺動させるこ
とにより、実際のくさび止めを行うことができる溝閉塞
構造において、導体棒またはコイルから上側の角柱体へ
の力の伝達が、その全長にわたってかつ実質的にその中
央の区間においてのみ行われることを特徴とする溝閉塞
構造。 - 【請求項2】 上側の角柱体の下面が凹形に湾曲し、下
側の角柱体の上面が凸形に湾曲し、下面の曲率半径(r
K )が上面の曲率半径(rZ )よりも大きいことを特徴
とする請求項1の溝閉塞構造。 - 【請求項3】 下面の曲率半径(rK )が上面の曲率半
径(rZ )よりも少なくとも5%だけ大きいことを特徴
とする請求項2の溝閉塞構造。 - 【請求項4】 下側の角柱体(2)が、上側の角柱体
(1)寄りのその面(9)の中央区間に、溝長手方向に
延びる条片状の突出部(12)を備え、この突出部が特
に下側の角柱体(2)と一体に形成されていることを特
徴とする請求項1の溝閉塞構造。 - 【請求項5】 上側の角柱体(1)が、下側の角柱体
(2)寄りのその面(8′)の中央区間に、溝長手方向
に延びる条片状の突出部(12)を備え、この突出部が
特に上側の角柱体(1)と一体に形成されていることを
特徴とする請求項1の溝閉塞構造。 - 【請求項6】 条片状の突出部が最大で溝の幅の3分の
1であることを特徴とする請求項4または5の溝閉塞構
造。 - 【請求項7】 導体棒またはコイルと下側の角柱体の間
に中間片が設けられ、下側の角柱体寄りの中間片の上面
が凸形に湾曲し、中間片寄りの下側の角柱体の下面が凹
形に湾曲し、下側の角柱体の下面の曲率半径(rK )が
中間片の上面の曲率半径(rZ )よりも大きいことを特
徴とする請求項1の溝閉塞構造。 - 【請求項8】 下側の角柱体の下面の曲率半径(rK )
が中間片の上面の曲率半径(rZ )よりも少なくとも%
だけ大きいことを特徴とする請求項7の溝閉塞構造。
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