JPH0715459U - 機械式ガス発生器起動装置の安全装置 - Google Patents

機械式ガス発生器起動装置の安全装置

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JPH0715459U
JPH0715459U JP050390U JP5039093U JPH0715459U JP H0715459 U JPH0715459 U JP H0715459U JP 050390 U JP050390 U JP 050390U JP 5039093 U JP5039093 U JP 5039093U JP H0715459 U JPH0715459 U JP H0715459U
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JP
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gas generator
center pillar
starter
seat belt
mechanical gas
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JP050390U
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培 松木
邦明 高野
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/46Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
    • B60R22/4628Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by fluid actuators, e.g. pyrotechnic gas generators
    • B60R22/4652Mechanical triggering means therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で廉価な機械式ガス発生器起動装
置の安全装置を提供すること。 【構成】 機械式ガス発生器起動装置26を作動可能状
態と作動阻止状態とに選択的に設定する設定手段27
は、この機械式ガス発生器起動装置26を作動可能状態
とする第1の位置と、作動阻止状態とする第2の位置と
の間で回動する位置変位部材29を有する。そして、少
なくともこの設定手段を覆うように取り付けられるカバ
ー部材40は、第2の位置にある位置変位部材29に干
渉してその取り付けを阻止する取り付け阻止手段45を
有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両衝突時に、シートベルトのたるみを取り除いて乗員をシートに効 果的に拘束するシートベルトプリテンショナー装置、あるいはエアバッグにより 乗員を衝突時の衝撃から保護するエアバッグ装置を作動させる作動ガスを発生す る機械式ガス発生器起動装置の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両衝突等の緊急時における乗員のより効果的な保護を目的として、シ ートベルトプリテンショナー装置あるいはエアバッグ装置等の乗員保護装置が広 く用いられている。 前記シートベルトプリテンショナー装置は、シートベルト巻取り装置の巻取り 軸に巻き回されたケーブルを、シリンダー内に摺動自在に嵌合されたピストンに 連結するとともに、このピストンを爆発的に膨張する作動ガスの膨張圧力による 推力によりシリンダ内で変位させることにより、このケーブルを引っ張って巻取 り軸を回転させ、もってシートベルトのたるみを取り除いて乗員をシートに拘束 する装置である。
【0003】 また、エアバッグ装置は例えばステアリングホイールのセンターパッド内に折 り畳まれて収納されたエアバッグを、車両衝突時に爆発的に膨張する作動ガスに より瞬時に膨らませることにより、慣性移動をする乗員の身体を受けとめ、もっ て乗員の身体に加わる減速度を緩和して乗員を衝突による衝撃から保護する装置 である。
【0004】 そして、車両衝突時にこれらシートベルトプリテンショナー装置およびエアバ ッグ装置を作動させるべく作動ガスを発生するガス発生器を起動させる起動装置 がある。そして、この起動装置のなかには、車両が衝突した際に生じる急激な減 速度により変位する慣性体を用いた機械式ガス発生器起動装置がある。 この起動装置は、衝突により変位する慣性体の動作を利用する構造のものであ って、通常は非作動位置に保持された着火ピンを雷管に向けて射出することによ りこの雷管を着火し、もって推薬に点火して燃焼させることにより爆発的に膨張 する作動ガスを得るように構成されている。
【0005】 ところで、このような機械式起動装置を有するガス発生器を備えたシートベル トプリテンショナー装置あるいはエアバッグ装置においては、これらの装置が車 両に組付けられる前に誤って作動することがあってはならないとともに、車両に 組み付けられた後は、衝突時等の緊急時に確実に作動するように保証されなけれ ばならない。 そこで、従来より、車両組み付け前の機械式起動装置の誤作動を防止するとと もに、車両組み付け後には機械式起動装置が確実に作動するようにした、機械式 ガス発生器起動装置の安全装置が下記するように種々提案されている。
【0006】 例えば、実開平2−182555号公報には、「車両衝突時にシートベルトを 緊張させて乗員の拘束力を高めるためのシートベルトプリローダ装置を作動すべ く、所定値以上の減速度が車両に作用したことを検知する車両用衝突検知装置で あって、その回動位置に応じて当該衝突検知装置の可動状態と不動状態とを選択 する回動部材を有する設定手段と、前記シートベルトのウェブ面に対向する押圧 部材を有する制動手段とを備え、前記回動部材と前記押圧部材とがカム手段をも って互いに連動連結され、かつ前記回動部材の回動に応じて前記シートベルトに 対して前記押圧部材が圧接・離間することを特徴とする車両用衝突検知装置。」 が開示されている。 この車両用衝突検知装置においては、回動部材と連動する押圧部材により、衝 突検知装置の不動状態が選択設定された際にはシートベルトに制動を加えるよう にして、衝突検知装置を作動可能な状態に設定しない限り、シートベルトを使用 できないようにして、安全装置の非解除状態を認識することができるようにして いる。
【0007】 また、実開平3−121958号公報には、「乗員拘束用ウェビングを巻取り 軸に層状に巻き取るウェビング巻取り装置に用いられて車両急減速時にウェビン グを乗員に対して緊密に装着させるプリローダを作動させるためのプリローダセ ンサであって、このプリローダセンサに配設されて前記プリローダセンサを作動 阻止状態および作動可能状態とする解除手段と、この解除手段を前記プリローダ センサの作動阻止状態とする方向へ付勢する付勢手段と、前記ウェビング巻取り 装置と車体とを締結させると共に、前記解除手段と干渉する位置に締結軌跡を有 し、この締結軌跡上を所定距離移動することにより、前記付勢手段の付勢力に抗 して前記解除手段と干渉した状態では前記解除手段を前記プリローダセンサの作 動可能状態とし、前記解除手段と干渉しない状態では前記付勢手段の付勢力によ り前記プリローダセンサの作動阻止状態とする締結手段と、を備えていることを 特徴とするプリローダセンサ。」が開示されている。 そして、このプリローダセンサにおいては、ウェビング巻取り装置を、例えば ボルトを用いて車体に螺着する際に、このボルトの先端が解除手段とされるレバ ーを付勢手段の付勢力に抗して回動させることにより、プリローダセンサを作動 可能状態とするようにしている。
【0008】 さらに、米国特許第5149134号公報には、「ベルト巻取り装置とプリテ ンショナー駆動装置とが一体とされて、取り付けフランジを有するシートベルト 組み立て体とされているとともに、そのハウジング内に変位自在に収納された車 両の減速度を感知する慣性部材を備えてなる車両用シートベルトのプリテンショ ナー装置用安全装置において、この安全装置が、前記プリテンショナー装置を作 動不能とする変位自在な阻止部材であって、前記シートベルト組み立て体が車体 に取り付けられるまでの間、前記慣性部材に係合して前記慣性部材の変位を阻止 する阻止部材と、前記ハウジングの内側から外側に延びるようにされ、かつこの ハウジングの壁に変位自在に取り付けられた制御部材であって、前記阻止部材と 係合して、前記慣性体に係合する第1の位置と前記慣性体との係合が外れる第2 の位置との間でこの阻止部材の位置を制御する制御部材と、前記ハウジングに回 動自在に軸支された前記制御部材を変位させる一対の腕を有するレバーであって 、その自由端に前記取り付けフランジに隣り合うようにされた感知用突出部を有 する第1の腕と、前記制御部材に係合する第2の腕とを有するレバーと、を備え ることを特徴とする車両用シートベルトのプリテンショナ装置用安全装置。」が 開示されている。 このような構成により、上述のシートベルト組み立て体を車体に取り付けると 、レバーの第1の腕がこのシートベルト組み立て体と車体により挟持されてこの レバーが軸支点の回りに回動し、もってその第2の腕が制御部材を慣性部材と係 合の係合が外れる第2の位置に変位させるようにすることにより、この慣性部材 が変位自在とされて、プリテンショナー装置が作動可能な状態となるようにされ ている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述の、実開平2−182555号公報に開示された車両用衝突検 知装置は、衝突検知装置の可動状態と不動状態とを選択する回動部材と、シート ベルトを押圧する押圧部材と、両者を連動連結するカム手段とを有し、構造が極 めて複雑である。したがって、この考案の車両用衝突検知装置は、その製作コス トが高くなってしまうという問題点を有している。
【0010】 また、上述の実開平3−121958号公報に開示されたプリローダセンサに おいては、ウェビング巻取り装置をボルトで車体に螺着する際に、このボルトの 締め付けが不十分であったり、作業者が長さの短いボルトを誤って用いたりする と、解除手段のレバーが回動せずプリローダセンサが作動阻止状態のままとなっ てしまうという問題点を有する。 さらに、この考案においては、ウェビング巻取り装置を車体に締結するボルト を用いて解除手段のレバーを回動するようにしているから、レバーは車体の陰に 隠れる位置となってしまい、このレバーが正しく回動されているか否かを作業者 が直接視認することができないという問題点を有している。
【0011】 さらに、上述の、米国特許第5149134号公報に開示された車両用シート ベルトのプリテンショナ装置用安全装置においては、レバー等の構成部品点数が 増加して製作コストが高くなるばかりでなく、作業者がシートベルト巻取り装置 を車体に取り付ける際に、車体に引っかけたり、誤って床の上に落としたりして 前記レバーを変形させると、制御部材が正しく変位せず、プリテンショナー装置 が作動可能な状態とならない恐れがある。また、シートベルト巻取り装置と車体 との間にレバーを介装した状態でボルトで締結するようにされているので、レバ ーの平面度が不良であったり、その塗装皮膜が厚すぎたりすると、締結ボルトの 締め付け不良があったり、さらには締結ボルトが次第に緩んだりすると、作動不 能状態になる危険性を持っている。
【0012】 そこで、本考案は上記の従来の問題点に鑑みてなされたものであって、構造が 簡単で製作コストを低減させることができるとともに、機械式ガス発生器起動装 置が作動阻止状態のまま車両に組み付けられていることを確実に識別することが できる機械式ガス発生器起動装置の安全装置を提供することを目的とするもので ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記目的は、所定値以上の減速度が車両に作用したときに変位する慣 性体を用いて、シートベルトプリテンショナー装置あるいはエアバッグ装置を作 動させるガス発生器を起動する機械式ガス発生器起動装置の作動可能状態と作動 阻止状態とを選択的に設定する設定手段を有する機械式ガス発生器起動装置の安 全装置において、前記設定手段が前記機械式ガス発生器起動装置を作動可能状態 とする第1の位置と、作動阻止状態とする第2の位置との間で変位する位置変位 部材を有しており、さらに少なくとも前記設定手段を覆うように取り付けられる カバー部材が、前記第2の位置にある前記位置変位部材に干渉して該カバー部材 の取り付けを阻止する取り付け阻止手段を有することを特徴とする機械式起動装 置の安全装置によって達成される。
【0014】
【作用】 本考案の上記構成によれば、機械式ガス発生器起動装置の安全装置の位置変位 部材が、この機械式ガス発生器起動装置の作動を阻止する第2の位置とされてい るときには、前記カバー部材の取り付け阻止手段がこの位置変位部材に干渉して 前記カバー部材を取り付けることができないことにより、機械式ガス発生器起動 装置が作動阻止状態のまま車両に組み付けられていることを容易に識別すること ができる。
【0015】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の機械式ガス発生器起動装置の安全装置の一実施 例について説明するが、本実施例の安全装置は車両のセンターピラーに取り付け られたプリテンショナー付きシートベルト巻取り装置およびセンターピラートリ ムに適用した場合について説明する。 ここで、図1は本考案を適用したプリテンショナー付きシートベルト巻取り装 置およびセンターピラートリムの取り付け関係を説明する正面図であり、図2は 図1に示すプリテンショナー付きシートベルト巻取り装置およびセンターピラー トリムとの取り付け関係を説明する側面図、図3は図1の要部を拡大して示す正 面図、図4は図2の要部を拡大して示す側面図、図5は機械式ガス発生器起動装 置が作動阻止状態とされているときの、センターピラートリムの取り付けを説明 する説明図である。
【0016】 まず、図1および図2を用いて、プリテンショナー付きシートベルト巻取り装 置1について説明すると、このシートベルト巻取り装置1は例えば運転席あるい は助手席に座っている乗員を保護するためのもので、センターピラー30に取り 付けられている。そして、そのベルト7はセンターピラー30の上部に取り付け られた図示されないベルトガイドにより案内されるとともに、乗員の腰の付近に 設けられているやはり図示されないバックル装置に着脱自在に結合するようにな っている。 そして、このシートベルト巻取り装置1は互いに対向する一対の側壁4、5を 有する断面コ字型の鋼板製のフレーム3と、この側壁4、5に両端を回転自在に 軸支されてベルト7を巻き取るようにされた巻取りリール6と、この巻取りリー ル6を常にベルト巻取り方向に付勢する巻取り装置8と、このシートベルト巻取 り装置1を取り付ける自動車に急激な減速が生じた場合にこの巻取りリール6の 回転をロックしてベルト7の伸び出しを防止するロック装置9とを有している。 さらに、前記フレーム2の基板の図示下方側にリベット止めされた舌片状の固 定部材10を、ボルト38を用いてセンターピラー30に螺着することにより、 このシートベルト巻取り装置1を車体に固定するようにされている。
【0017】 また、前記側壁4の図示上方の端部からは、上方に向かって延びる帯板状のフ ランジ11が一体に延設され、その先端部は前記側壁4、5と平行に図示上方に 向かって延びるようにされている。そして、このフランジ11の両側面には、そ れぞれプリテンショナー装置20のハウジング21と撃針作動装置26とが互い に対向するように取り付けられ、ボルトにより前記フランジ11を挟持するよう に一体に螺着されている。
【0018】 ハウジング21は円筒状とされ、フランジ11側の端部にはガス発生器22が 組み込まれているとともに、反対側の端部には図示上方に向かって延びるシリン ダ23が取り付けられている。また、このシリンダ23の内部に摺動自在に嵌合 されたピストン24には、巻取りリール6の巻取り軸に巻き回されたケーブル2 5の端部が固定されている。 そして、このピストン24はガス発生器22が発生する爆発的に膨張する作動 ガスの膨張圧力により、シリンダ23の先端に向かって変位することにより、ケ ーブル25が巻取り軸を回転させてベルト7を巻取り、これによってベルト7の たるみを取り除いて乗員をシートに拘束するようにされている。
【0019】 撃針作動装置26は、その円筒状のハウジングの内部に、所定値以上の減速度 が作用したときに変位するようにされた図示されない慣性体を有している。そし て、この慣性体の変位により、やはり図示されない撃針がこの撃針作動装置26 内に収納された雷管を刺突して着火させると、ガス発生器22内に収納されたガ ス発生薬剤が爆発的に燃焼し、大量の高温高圧のガスがシリンダ23内に送り込 まれるようにされている。
【0020】 また、撃針作動装置26には、このシートベルト巻取り装置1が車両に組付け られる前に誤作動することを防止する機構を備えた設定手段27が設けられてい る。この設定手段27は、そのハウジングを貫通するように取り付けられたシャ フト28と、このシャフト28のハウジング外側の先端に、シャフト28の軸線 に対して垂直方向に延びるように螺着されて、その先端側が基端側よりも幅広に 成形された本考案で云う位置変位部材であるロックレバー29とを有している。 そして、シャフト28のハウジング内部に挿通された部分には、図示しないが例 えば略半円形の断面形状を有する部分が形成されており、ロックレバー29を斜 め上方に向かって延びる位置に回動させると、慣性体に係合して慣性体の変位が できないようにし、もって撃針作動装置26が作動阻止状態とされる。 これに対して、ロックレバー29を回動させて水平に延びる位置としたときに は、シャフト28と慣性体との係合が外れて慣性体が変位できるようになり、撃 針作動装置26は作動可能状態となる。
【0021】 次に、上述のように構成されたプリテンショナー付きシートベルト巻取り装置 1を取り付けるセンターピラー30について説明する。 このセンターピラー30は、例えば薄板鋼板を略コ字型断面にプレス成形した アウターパネル31およびインナーパネル32とをそのフランジ33部分で互い に密着され、このフランジ33の部分が点溶接されることにより中空の形成され たもので、インナーパネル32には、プリテンショナー付きシートベルト巻取り 装置1を取り付ける開口34と、後述するカバー部材であるセンターピラートリ ム40を取り付けるための樹脂クリップを嵌合させる例えば複数の貫通孔35が 設けられている。 また、この開口34の下方には、リンホースメントパネル36がインナーパネ ル32と密着するように設けられており、その内側表面には、両者を貫通するよ うに設けられた貫通孔に臨むように溶接ナット37が取り付けられている。
【0022】 次に、センターピラー30を覆うカバー部材であるセンターピラートリム40 について説明する。 図1および図2に示すように、このセンターピラートリム40は例えばポリプ ロピレン等の樹脂材料を射出成形することにより略C字型断面を有するように成 形されたもので、センターピラー30の長手方向に沿って上下方向に延びるよう に構成されているとともに、インナーパネル32に沿って延びるほぼ平坦な部分 41と、この平坦な部分41の両端から互いに平行に垂設されて、前記センター ピラー30のフランジ33を覆うようにされたフランジ部分42とを有した構造 となっている。 また、平坦部分41の内面には、このセンターピラートリム40をセンターピ ラー30のインナーパネル31に固定するための、例えば複数の樹脂クリップ4 4がインナーパネル31に向かって延びるように取り付けられており、これらの 樹脂クリップ44をセンターピラー30に設けられた貫通孔35に係脱自在に嵌 合させることにより、このセンターピラートリム40がセンターピラー30に固 定されるようになっている。
【0023】 また、このセンターピラートリム40の内面には本考案で云う阻止手段である 突出部45が突設されている。この突出部45は例えばその側面を肉盛したよう な補強リブ46により容易に湾曲しないように補強された棒状の構造となってい る。そして、この突出部45は図3および図4に示すように、このセンターピラ ートリム40がセンターピラー30に取り付けられる際、前述のロックレバー2 9が斜め上方に延びるように回動されている時にはこのロックレバー29に当接 し、反対にロックレバー29が水平に延びるようにされているときにはこのロッ クレバー29に接触しないように、その位置および形状が定められている。
【0024】 次に、上述のように構成されたプリテンショナー付きシートベルト巻取り装置 1およびセンターピラートリム40の、センターピラー30への組付けを説明す る。 まず、シートベルト巻取り装置1をセンターピラー30に固定するには、この 巻取り装置の本体を、インナーパネル32の開口34からセンターピラー30の 内部に挿入するとともに、その固定部材10をボルト38を用いてインナーパネ ル32に仮止めする。そして、ベルト7が鉛直方向上方に向かって延びるように 位置決めした後、このボルト38を締め上げることにより固定する。そして、固 定が終了した時点で、作業者は設定手段27のロックレバー29を水平に延びる ように回動させ、撃針作動装置26作動可能状態とする。 次に、センターピラートリム40を、その内面に取り付けられた複数の樹脂ク リップ44を、インナーパネル32に設けられている複数の貫通孔35に嵌合さ せることにより固定する。これにより、このセンターピラートリム40は、セン ターピラー30に対する取り付け位置が、正規位置に対してずれた状態で取り付 けられることがない。
【0025】 センターピラートリム40を、上述のようにセンターピラー30に取り付ける 際、ロックレバー29が斜め上方に延びるようにされて撃針作動装置26が作動 阻止状態とされていると、図5に示すように、センターピラートリム40の内面 に突出された突出部45が、このロックレバー29に当接するから、センターピ ラートリム40をセンターピラー30に取り付けることができない。 したがって、シートベルト巻取り装置1をセンターピラー30に取り付ける作 業者が、ロックレバー29を水平方向に回動させて撃針作動装置26を作動可能 状態とすることを忘れた場合には、センターピラートリム40をセンターピラー 30に取り付けることができないから、撃針作動装置26が作動可能状態とされ ていないことを確実に識別することができる。 したがって、作業者はロックレバー29を水平方向に回動させた後に、センタ ーピラートリム40を組み付け、組み付け作業を完了する。
【0026】 このように本実施例の機械式ガス発生器起動装置の安全装置においては、プリ テンショナー付きシートベルト巻取り装置1は、その誤作動防止用の設定手段2 7に設けられているロックレバー29が、その先端部の幅が基端部の幅よりも幅 広に成形されている点以外には、なんら変更が加えられていない。また、この先 端部は特に幅広に構成されたものでなくてもよい。また、センターピラートリム 40も、その内面に突出部45が一体に射出成形されている点以外は、なんら変 更が加えられていない極めて簡単な構成である。 そして、このような簡単な構成により、ロックレバー29が水平方向に延びる ようにされて、撃針作動装置26が作動可能状態とされていない場合には、この センターピラートリム40をセンターピラー30に取り付けることができないの で、プリテンショナー装置20が作動しない状態とされたまま、組み付け作業を 完了することができず、プリテンショナー付きシートベルト巻取り装置1は、車 両に組み付けられる前には誤作動しないようにされるとともに、車両に組み付け られた後は、確実に作動するようにすることができる。
【0027】 なお、本実施例においては、センターピラートリムをカバー部材とするととも に、このセンターピラートリムに取り付け阻止手段としての突出部を設けている が、これにとらわれる必要はなく、例えば、センターピラーの開口を塞いで風漏 れや埃の侵入を防止するためのカバーに取り付け阻止手段を設ける構成としても よい。 上述の実施例においては、位置変位部材としてロックレバー29を用いたが、 本考案における位置変位部材は、この機械式ガス発生器起動装置を作動可能状態 と作動阻止状態とに選択的に設定する時にに位置が変動するものであればこのロ ックレバーに限るものではなく、例えばロックレバーを操作するためのリンク機 構部分等の部材であってもよい。
【0028】
【考案の効果】
以上述べたように本考案の機械式ガス発生器起動装置の安全装置は、この機械 式ガス発生器起動装置を作動可能状態と作動阻止状態とに選択的に設定する設定 手段が、前記機械式ガス発生器起動装置を作動可能状態とする第1の位置と、作 動阻止状態とする第2の位置との間で変位する位置変位部材を有するとともに、 少なくとも前記設定手段を覆うように取り付けられるカバー部材が、前記第2の 位置にある前記位置変位部材に干渉してその取り付けを阻止する取り付け阻止手 段を有する構成であことから、機械式ガス発生器起動装置が作動阻止状態とされ ているときには、カバー部材に設けられた取り付け阻止手段が、第2の位置にあ る位置変位部材と干渉して、機械式ガス発生器起動装置が作動阻止状態にあるこ とを確実に識別することができ、従来のように複雑な構成を採用することなく機 械式ガス発生器起動装置が作動阻止状態とされたまま、組み付け作業を完了する ことが無い。 また、カバー部材を樹脂材料を射出成形することにより成形することとすれば 、このカバー部材に設けられる取り付け阻止手段を同時に成形することができる ので、容易にかつ極めて低い製造コストにより製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるプリテンショナー付き
シートベルト巻取り装置およびセンターピラートリムの
取り付け関係を説明する正面図である。
【図2】図1に示すプリテンショナー付きシートベルト
巻取り装置およびセンターピラートリムとの取り付け関
係を説明する側面図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す正面図である。
【図4】図2の要部を拡大して示す側面図である。
【図5】本考案における機械式ガス発生器起動装置が作
動阻止状態の際のセンターピラートリムの取り付けを説
明する説明図である。
【符号の説明】
1 シートベルト巻取り装置 2 フレーム 6 巻取りリール 7 ベルト 8 巻取り装置 9 ロック装置 10 固定部材 20 プリテンショナー装置 21 ハウジング 22 ガス発生器 23 シリンダ 25 ケーブル 26 撃針作動装置 27 設定手段 28 シャフト 29 ロックレバー 30 センターピラー 40 センターピラートリム 45 突出部 46 補強リブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定値以上の減速度が車両に作用したと
    きに変位する慣性体を用いて、シートベルトプリテンシ
    ョナー装置あるいはエアバッグ装置を作動させるガス発
    生器を起動する機械式ガス発生器起動装置の作動可能状
    態と作動阻止状態とを選択的に設定する設定手段を有す
    る機械式ガス発生器起動装置の安全装置において、 前記設定手段が前記機械式ガス発生器起動装置を作動可
    能状態とする第1の位置と、作動阻止状態とする第2の
    位置との間で変位する位置変位部材を有しており、さら
    に少なくとも前記設定手段を覆うように取り付けられる
    カバー部材が、前記第2の位置にある前記位置変位部材
    に干渉して該カバー部材の取り付けを阻止する取り付け
    阻止手段を有することを特徴とする機械式起動装置の安
    全装置。
JP050390U 1993-08-25 1993-08-25 機械式ガス発生器起動装置の安全装置 Pending JPH0715459U (ja)

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