JPH07154542A - スキャナプリンタ - Google Patents

スキャナプリンタ

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Publication number
JPH07154542A
JPH07154542A JP5300333A JP30033393A JPH07154542A JP H07154542 A JPH07154542 A JP H07154542A JP 5300333 A JP5300333 A JP 5300333A JP 30033393 A JP30033393 A JP 30033393A JP H07154542 A JPH07154542 A JP H07154542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
unit
motor
reading
original
Prior art date
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Pending
Application number
JP5300333A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Fujii
義晴 藤井
Ryuichi Fujiyama
龍一 藤山
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 原稿を読取ってから、その原稿像を静電写真
方式で記録紙上にトナー像を形成して熱定着を完了する
までの時間を、短縮すること。 【構成】 単一のモータを用い、その正転時に、スキャ
ナ部を駆動して原稿を搬送して原稿を読取ってメモリに
ストアし、その原稿の読取り終了後に、モータを逆転し
て静電写真方式のプリンタ部を駆動し、メモリにストア
されている原稿像を読出してトナー像を記録紙上に形成
し、熱定着手段によって加熱定着を行う。。特に本発明
では、スキャナ部の駆動と同時に、熱定着手段に電力を
与えて加熱を開始し、これによってスキャナ部での原稿
読取り終了後、まもなく、熱定着手段は熱定着に適した
温度にまで上昇することが可能となり、原稿読取り後か
ら熱定着完了までの時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿を読取って記録紙
に複写するスキャナプリンタに関し、たとえば普通紙フ
ァクシミリ装置、静電式複写機、静電式プリンタなどに
関連して好適に実施することができるスキャナプリンタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】先行技術では、構成の簡略化のために単
一のモータを用いてその動力を、原稿読取りのためにス
キャナ部に与えて原稿を、読取りのために搬送し、原稿
をスキャナ部で読取って、その原稿像をメモリにストア
しておき、またその読取り終了後には、モータの動力を
切換えてプリンタ部に与え、記録紙を搬送するとともに
静電写真のための感光体などの駆動を行い、メモリにス
トアされた原稿像を読出して、プリンタ部で静電写真方
式を用いて記録紙上にトナー像を形成し、熱定着手段に
よってトナー像を記録紙上に永久融着している。このプ
リンタ部において、熱定着手段に、常時電力を供給して
加熱状態に長期間保つと、火災などの危険が発生し、ま
た通電による無駄な電力消費がある。
【0003】この問題を解決するために、先行技術で
は、スキャナ部における原稿の読取り終了後に、熱定着
手段に電力を供給して定着のための加熱を開始してい
る。先行技術では、この熱定着手段において加熱動作を
開始して熱定着に適した温度にまで上昇するのに、たと
えば約60秒を有する。原稿をスキャナ部で読取るに必
要な読取り時間は約10秒であり、また熱定着手段にお
いて熱定着に適した温度に保たれている状態で熱定着を
行うに必要な時間は約15秒である。したがって先行技
術では、スキャナ部で原稿を読取り、記録紙上に複写を
行って熱定着を完了するまでの合計時間は、約85秒で
あり比較的長く、したがって、その時間をもっと短縮す
ることが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、火災
などの危険の発生を防ぎ、また無駄な電力消費を防ぎ、
しかも原稿を読取って記録紙上に原稿像を熱定着して複
写するための時間を短縮することができるようにしたス
キャナプリンタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿を読取る
スキャナ部の駆動と、スキャナ部で読取った原稿像を記
録紙上にトナー像として形成し、そのトナー像を熱定着
手段によって永久融着するプリンタ部の駆動とを、この
順序で、単一のモータによって行うスキャナプリンタに
おいて、スキャナ部の駆動時に、熱定着手段に電力を与
えて加熱を開始することを特徴とするスキャナプリンタ
である。
【0006】また本発明は、(a)スキャナ部であっ
て、第1の動力入力端と、第1動力入力端からの動力に
よって原稿を搬送する原稿搬送手段と、原稿搬送手段に
よって搬送される原稿を、その搬送経路の途中で読取る
読取り手段と、読取り手段によって読取った原稿像をス
トアするメモリとを有するスキャナ部と、(b)プリン
タ部であって、第2の動力入力端と、第2動力入力端か
らの動力によって記録紙を搬送する記録紙搬送手段と、
記録紙搬送手段によって搬送される原稿に、メモリから
読出した原稿像のトナー像を形成する手段と、記録紙上
のトナー像を加熱する加熱部材を有し、記録紙にトナー
像を熱定着する熱定着手段とを有するプリンタ部と、
(c)単一のモータを有し、そのモータからの動力を、
第1または第2の動力入力端に切換えて与える動力源
と、(d)複写のために、モータからの動力を第1動力
入力端に与えて読取り手段による原稿像をメモリにスト
アさせるとともに、熱定着手段の加熱部材に電力を供給
して加熱動作させ、少なくとも読取り手段による読取り
動作終了後に、モータからの動力を第2動力入力端に切
換えて与え、加熱部材の温度が熱定着に適した予め定め
る温度に達している状態で熱定着手段による熱定着動作
を行う制御手段とを含むことを特徴とするスキャナプリ
ンタである。
【0007】さらにまた本発明は、モータは、正逆転駆
動可能であり、動力源は、モータによって回転駆動され
る太陽歯車と、太陽歯車の回転軸線まわりに揺動可能に
設けられるアームと、アームに回転自在に設けられ、太
陽歯車に噛合う遊星歯車と、太陽歯車の周方向に間隔を
あけて配置され、遊星歯車に選択的に噛合うことがで
き、第1および第2の動力入力端をそれぞれ構成する一
対の歯車とを含むことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に従えば、原稿の複写をするにあたり、
単一のモータからの動力を先ず、スキャナ部に与えて原
稿を搬送してその原稿を読取り、次にそのモータの動力
をプリンタ部に切換えて与えて記録紙を搬送し、また静
電写真方式のための駆動を行い、このスキャナ部の駆動
時に、たとえばスキャナ部の駆動と同時に、熱定着手段
に電力を与えて加熱を開始する。したがって先行技術の
ようにプリンタ部の駆動とともに熱定着手段に電力が供
給されて加熱される構成に比べて、本発明では、上述の
ようにスキャナ部の駆動時に、熱定着手段が加熱を行う
ので、原稿を読取ってから記録紙上にその原稿像を複写
して完了するまでの時間を、短縮することが可能とな
る。
【0009】さらに本発明に従えば、スキャナ部の第1
動力入力端とプリンタ部の第2動力入力端とに、動力源
に備えられている単一のモータからの動力が切換えられ
てこの順序で与えられ、そのスキャナ部の駆動時に、た
とえばスキャナ部の第1の動力入力端にモータからの動
力が与えらると同時に、熱定着手段の加熱部材に電力を
供給して加熱動作させ、これによって原稿を読取ってか
ら記録紙上にその原稿像を熱定着するまでの時間を短縮
することができる。
【0010】さらに本発明に従えば、動力源は、正逆転
駆動可能なモータであり、そのモータの正転時に太陽歯
車からの動力が遊星歯車を経て、一対の歯車のうち、ス
キャナ部の第1動力入力端を構成する一方の歯車に動力
を伝達し、またモータを逆転駆動することによって遊星
歯車は、プリンタ部の第2動力入力端を構成する他方の
歯車と噛合う。このような動力源の構成は、簡単であ
る。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の普通紙ファクシ
ミリ装置の全体の構成を示す簡略化した断面図である。
この普通紙ファクシミリ装置1は、(a)フレーム2
に、スキャナ部3とプリンタ部4とが備えられてスキャ
ナプリンタ7が構成され、これによってスキャナ部3で
読取られた原稿6は、プリンタ部4において普通紙であ
る記録紙5に、等倍で、または拡大/縮小され、さらに
また編集などされて静電写真方式で印字されて、複写動
作を行わせることができ、また(b)スキャナ部3で読
取った原稿6の画像を、公衆電話回線64(後述の図3
参照)を介して送信してファクシミリ送信動作を行うこ
とができ、さらに(c)公衆電話回線64を介して送信
されてきた画像信号を受信してプリンタ部4において記
録紙5上に画像を形成して印字するファクシミリ受信動
作を行うことができる。
【0012】スキャナ部3において、ハウジング2の原
稿載置台8上の原稿6は、その原稿像が形成された表面
を下にして、矢符9で示されるように挿入され、原稿給
紙ローラ10が回転駆動されることによって、ゴムなど
から成る分離板11との間で、1枚ずつ、供給され、さ
らに対をなす原稿搬送ローラ12によって搬送され、そ
の搬送経路の途中で走査窓13を通過し、対をなす原稿
排紙ローラ14によって、矢符15で示されるようにハ
ウジング2の外部に排出される。原稿搬送経路は参照符
16で示されている。原稿排紙ローラ14から排出され
る原稿は、トレイ22上に堆積される。
【0013】この原稿搬送経路16を通過する途中で、
走査窓13において発光ダイオード列などによって構成
される光源17からの光は、その走査窓16を介して原
稿に照射され、その原稿像は、反射鏡18を含む光経路
19を経て、さらにレンズ20によって、受光素子21
上にライン状に結像される。この受光素子21は、たと
えば電荷結合素子(略称CCD)などによって実現さ
れ、原稿の搬送方向に垂直な幅方向の走査画像を、電気
信号に変換してライン情報とする。
【0014】プリンタ部4において、複数枚の記録紙5
はカセット24に堆積されており、給紙ローラ25が1
回転することによって、最上部の記録紙5は、矢符26
のようにハウジング2内に挿入され、その挿入された記
録紙は検出素子27で検出され、上下一対のレジストロ
ーラ28で、搬送タイミングが制御される。給紙ローラ
25は、大略的に半円形状の軸直角断面を有し、1回転
することによって、記録紙5の給紙方向26の下流側の
先端部が、レジストローラ28に当接した状態となる。
【0015】直円筒状の感光体ドラム29には、導電性
ブラシが接触して感光層を正電位に帯電する帯電器30
が設けられる。この帯電器30によって帯電された感光
体ドラム29の外表面の感光体には、画像を形成するた
めのレーザビームを発生するレーザダイオード31から
のレーザビームが照射され、その光が照射された部分が
零電位となって静電画像が形成される。この静電潜像
は、トナー現像手段32の負に帯電したトナーが正電位
部分に付着してトナー像が感光体ドラム29上に形成さ
れる。トナー現像手段32は、現像槽33内に、トナー
を撹拌する撹拌部材34およびトナーブラシなどを形成
する現像ローラ35などを含む。
【0016】トナー現像手段32によって形成された感
光体ドラム29上のトナー像は、レジストローラ28に
よってタイミングを合わせて搬送される記録紙上に、帯
電転写用コロナ放電器36によって転写され、そのトナ
ー像を有する記録紙5は搬送路37を経て熱定着手段3
8に導かれて熱定着され、その後記録紙排紙ローラ39
によってハウジング2外に排出され、トレイ40に堆積
される。
【0017】感光体ドラム29上の転写後に残留してい
るトナーは、クリーニング手段41によって除去され
る。
【0018】熱定着手段38において、ハロゲンランプ
などによって実現される細長い加熱部材42は、回転駆
動される熱ローラ43内に挿通され、この熱ローラ43
に接触するバックアップローラ44との間で搬送路37
からの記録紙5が挟持されて熱加圧され、そのトナーが
記録紙5の表面に永久融着する。熱ローラ43は、たと
えばアルミニウムなどの直円筒状に形成され、バックア
ップローラ44は、シリコンゴムなどの被覆層を有し、
熱ローラ43の回転時に、従動する。
【0019】図2は、図1に示される普通紙ファクシミ
リ装置1の駆動のための構成を簡略化して示す図であ
る。駆動源45は、正逆転駆動可能なパルスモータ47
を備え、このモータ47によって太陽歯車48が正転方
向49およびその逆方向に回転駆動されることができ
る。この太陽歯車48の回転軸線50まわりに揺動可能
にアーム51が設けられる。このアーム51には、遊星
歯車52が回転自在に設けられる。遊星歯車52は、太
陽歯車48に噛合う。太陽歯車48の周方向には、間隔
をあけて一対の歯車53,54が配置される。一方の歯
車53は、スキャナ部3のための動力入力端を構成し、
他方の歯車54は、プリンタ部4の動力入力端を構成す
る。スキャナ部3において原稿6の読取り動作を行うと
きには、モータ47は正転してアーム51は、図2の仮
想線55で示される位置となり、遊星歯車52は一方の
歯車53に噛合い、その歯車53が回転駆動されること
によって、スキャナ部3の原稿給紙ローラ10、搬送ロ
ーラ12および排紙ローラ14が歯車列などを介して回
転駆動される。このようにモータ47が正転するのは、
複写時およびファクシミリ送信時のようにスキャナ部3
によって原稿6の原稿像を読取るときである。アーム5
1はその自重および歯車52の重量によって、モータ4
7の停止時において位置55で示される状態となってい
る。
【0020】プリンタ部4を駆動するにあたっては、モ
ータ47が逆転し、太陽歯車48は矢符49の逆方向に
回転駆動される。したがってアーム51は、それに噛合
う歯車52との滑り摩擦力によって矢符49の逆方向に
角変位して位置56で示される状態となり、したがって
遊星歯車52は、歯車54に噛合う。このようにモータ
が逆転駆動されるのは、複写時においてプリンタ部4で
画像形成するときおよびファクシミリ受信時である。歯
車54からの動力は、現像手段32における撹拌部材3
4および現像ローラ35を回転駆動し、また感光体ドラ
ム29、排紙ローラ39、および熱ローラ43を回転駆
動し、さらにクラッチ57,58を介して給紙ローラ2
5およびレジストローラ28をそれぞれ駆動する。これ
らのクラッチ57,58は、たとえばスプリングクラッ
チまたは電磁クラッチおよびその他の構成によって実現
することができる。
【0021】図3は、本発明の一実施例の電気的構成を
示すブロック図である。スキャナ部3の入口に設けられ
た原稿検出素子57は、原稿6が挿入されたことを検出
する。
【0022】マイクロコンピュータなどによって実現さ
れる処理回路58には、記録紙検出素子27および原稿
検出素子57の出力がそれぞれ与えられる。複写動作、
およびファクシミリ送信のために、処理回路58には入
力制御回路59が接続され、複写動作をするための複写
キー60とファクシミリ送信のためにダイヤル番号を入
力するテンキーによって実現されるダイヤルキー61
と、そのダイヤルキー61によって入力されたダイヤル
番号にファクシミリ画像を送信するために操作されるフ
ァクシミリキー62とが接続される。処理回路58は通
信制御手段63を介して、公衆電話回線64に接続さ
れ、ファクシミリの送信および受信を行うことができ
る。さらにまた処理回路58は、モータ駆動回路65を
介してモータ47の正転および逆転の駆動制御を行う。
さらにクラッチ57,58および加熱部材42の駆動制
御は、処理回路58によって行われる。記録紙は、排紙
検出素子70によって検出される。受光素子21の出力
は、メモリ68にストアされる。
【0023】熱定着手段38には、熱ローラ43の表面
温度を検出する温度検出素子66が設けられ、この温度
検出素子66の出力は処理回路58に与えられる。
【0024】図4は処理回路58の動作を説明するため
のフローチャートであり、図5は、図1〜図4に示され
る実施例の動作を説明するためのタイムチャートであ
る。これらの図面を参照して、図4のステップn1から
ステップn2に移り、スキャナ部3とプリンタ部4とを
用いて複写動作を行うにあたり、複写キー60を、図5
(1)に示される時刻t1で押圧操作する。これによっ
てその複写キー60の押圧操作が入力制御回路59を介
して処理回路58で判断され、時刻t2では、モータ4
7がモータ駆動回路65によって図5(2)に示される
ようにステップn3で正転駆動される。これとともに図
5(3)に示されるようにレーザダイオード17が発光
駆動され、受光素子21によって、スキャナ部3におい
て搬送される原稿像が読取られ、メモリ68にストアさ
れる。またこのモータ2の正転駆動と同時に、ステップ
n4では、熱定着手段38の加熱部材42に、時刻t2
に電力が与えられて加熱が開始され、したがって温度検
出素子66によって検出される熱ローラ43の表面温度
は、図5(4)に示されるように上昇してゆく。時刻t
2では、温度検出素子66によって検出される温度は、
たとえば常温であってもよく、あるいはまた前回の複写
動作に連続して複写を行うときの待機時の温度、たとえ
ば100〜120℃であってもよい。
【0025】ステップn5において図5(3)に示され
る時刻t3で原稿の読取り動作が終了すると、次のステ
ップn6に移り、熱定着手段38における温度検出素子
66によって検出される温度Tが、予め定める第1温度
T1以上になったかどうかが判断され、その第1温度T
1未満であれば、次のステップn6aにおいてモータ4
7を、停止する。この第1温度T1は、たとえば150
℃であって、熱定着に適した第2温度T2未満の温度で
ある。熱定着に適した第2温度T2は、たとえば170
℃である。ステップn6において熱ローラ43の温度T
が第1温度T1以上になったことが図5(4)の時刻t
4において判断されると、次のステップn7に移りモー
タ47を逆転駆動する。したがってトナー現像手段32
の撹拌部材34および現像ローラ35が回転駆動され、
また感光体ドラム29が回転駆動され、さらに排紙ロー
ラ39および熱定着手段38の熱ローラ43が図5
(5)に示されるように回転駆動される。これとともに
ステップn8では、帯電手段30によって導電性ブラシ
に正極性の電圧が印加されて図5(6)に示されるよう
に感光体ドラム29の帯電が行われる。
【0026】ステップn9において、熱定着手段38の
温度検出素子66によって検出される熱ローラ43の温
度Tが熱定着に適した第2温度T2以上になったかどう
かが判断され、そうであることが図5(4)の時刻t5
において判断されると、帯電手段30の導電性ブラシに
正極性の脈流電圧が印加されて感光体ドラム29の感光
体が図5(6)に示されるように帯電され、またこのと
きステップn10ではクラッチ57が動力伝達状態とさ
れて給紙ローラ25が1回転し、加熱前の記録紙5が給
紙方向26に給紙され、この給紙された記録紙5は、記
録紙検出素子27によってステップn11で、図5(1
1)の時刻t6で検出される。そのため処理回路58で
は、この時刻t6から、ステップn12で示されるよう
に予め定める時間W1が経過したかどうかが判断され、
時刻t6から図5(12)に示されるように時間W1が
経過した時刻t7で図2のクラッチ58が連結状態とな
り、レジストローラ28が回転駆動されて記録紙5の搬
送が、ステップn13で始まる。この時刻t7から予め
定めた時間W2経過したかどうかがステップn14で判
断される。時刻t7から予め定める時間W2が経過した
図5(7)の時刻t8では、メモリ68にストアされて
いる原稿像のデータを読出してレーザダイオード31に
与えて感光体ドラム29の感光層をステップn15で露
光する。こうして露光された感光体ドラム29上の静電
潜像は、トナー現像手段32によってトナー像に顕像化
され、レジストローラ28によって同期がとられて搬送
されてくる記録紙5の表面に、ステップn16で図5
(9)に示されるように転写用コロナ放電器36のコロ
ナ放電によって転写される。この転写されたトナー像を
有する記録紙は、熱定着手段38における熱ローラ43
とバックアップローラ44との間に挟圧されてトナー像
が記録紙5上に融着されて熱定着され、その後、排紙ロ
ーラ39によってトレイ40上に排出される。排紙ロー
ラ39付近に設けられる排紙検出素子70が定着後の記
録紙の後端を検出し終えて、排紙が完了したことがステ
ップn17で時刻t9で判断されると、一連の動作を終
了し、モータ47を給紙し、また加熱部材42への電力
の供給を遮断する。
【0027】前述のように熱定着手段38の熱ローラ4
3の温度検出素子66によって検出される温度Tが、予
め定める第1の温度T1以上になった時刻t4以降にお
いて、モータ47が逆転駆動を開始することによって、
その表面温度が熱定着に適した第2の温度T2に、熱ロ
ーラ43の全表面にわたって均一に昇温されることが可
能になる。
【0028】熱定着を行う時刻t5〜t9の時間中に
は、温度検出素子66によって検出される熱ローラ43
の表面温度が、前記第2温度T2に保たれるように、負
帰還制御が行われる。複写が完了する時刻t9以降で
は、前述の実施例では加熱部材42には電力が供給され
なくなり、したがって熱ローラ43の温度が常温に近付
いてゆく。
【0029】本件発明者の実験によれば、熱ローラ43
が常温であるとき、図5の時刻t1〜t5に示されるよ
うに複写キー60を押圧操作してから熱ローラ43の表
面温度が熱定着に適した第2温度T2に達する時刻t5
まで、約60秒を必要とし、時刻t5から複写を完了す
るまでの時刻t9は約8秒であり、したがって時刻t1
〜t9は約68秒であり、前述の先行技術における約8
5秒に比べて短縮されることが確認された。
【0030】本発明の他の実施例として、時刻t9以降
では、次回の複写動作またはファクシミリ受信時の印画
動作のために、温度検出素子66によって検出される温
度Tが予め定められる温度T3、火災のおそれのない、
たとえば100〜120℃の温度に保たれるように加熱
部材42に電力を供給するように構成してもよい。これ
によって複写のための複写キー60を操作する時刻t1
から、熱ローラ43の表面温度が熱定着に適した第2温
度T2になる時刻t5までの時間を、たとえば20秒程
度に短縮することが可能となり、時刻t5〜t9の印画
時間約8秒を加えて、時刻t1〜t9を、約28秒とす
ることができる。
【0031】本発明は、普通紙ファクシミリ装置1に関
連して実施されるだけでなく、静電式複写機および静電
式プリンタ、さらにはその他の構成に関連して広範囲に
実施することができる。
【0032】上述の実施例では、複写キー60とダイヤ
ルキー61とファクスキー62とが設けられたけれど
も、本発明の他の実施例として、ダイヤルキー61と1
つの操作キーとが設けられ、ダイヤルキー61を操作し
てダイヤル番号を設定した後に前記操作キーを操作する
と、原稿がスキャナ部3で読取られてその原稿像がメモ
リ68にストアされ、そのメモリ68にストアされた原
稿像が自動的に公衆電話回線64を介してファクシミリ
送信され、ダイヤルキー61によってダイヤル番号が設
定されることなしに前記操作キーが操作されたときには
原稿をスキャナ部3によって読取ってメモリ68にスト
アしてプリンタ部4によって前述のように記録紙5上に
印画する動作を行うようにしてもよく、このようにすれ
ば、操作キーの数を、前述の実施例におけるキー60,
62の合計2つ設けていたのに比べて1つ減少すること
ができる。
【0033】メモリ68は、スキャナ部3によって読取
られる原稿の少なくとも1頁分、ストアする容量を有
し、そのストア容量は、もっと増大されてもよく、複数
枚の原稿の全てが読取られてメモリ68にストアされた
後に、モータ47の動作が切換わってプリンタ部4によ
る記録紙5への記録動作が行われる。こうして単一のモ
ータ47とメモリ68とを用いて、スキャナ部3とプリ
ンタ部4との各駆動をこの順序で順次的に行うようにし
て、複数のモータを必要とすることなく、構成の簡略化
を図ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、単一のモ
ータによってスキャナ部とプリンタ部との駆動をこの順
序で切換えて行い、スキャナ部の駆動時にプリンタ部の
静電写真方式の熱定着手段に電力を与えて加熱を開始す
るようにしたので、スキャナ部で原稿を読取ってからプ
リンタで記録紙上に原稿像の熱定着を完了するまでの時
間を、短縮することができ、複写時間を短縮することが
できる。しかもスキャナ部での原稿の読取りを行わない
ときには、熱定着手段への電力を遮断し、これによって
熱定着手段に長時間にわたって電力が供給されたままに
なることが防がれ、火災などの危険の発生が防がれ、ま
たその熱定着手段への無駄な電力の消費を防ぐことがで
きる。特に屋内配線における商用交流電源の電流規制が
低い値に設定され、したがって熱定着手段の加熱部材の
電力容量を大きくすることができないときには、その加
熱開始から熱定着に適した温度になるまでの時間が長く
かかるけれども、本発明ではこのようなときに、原稿読
取りから記録紙上へのトナー像の熱定着までの時間の短
縮効果が大きい。
【0035】また本発明によれば、動力源に備えられて
いる単一のモータによって太陽歯車を正転および逆転駆
動し、その回転方向に応じて遊星歯車を、スキャナ部の
第1動力入力端を構成する一方の歯車に動力を伝達し、
また逆転駆動して遊星歯車をプリンタ部の第2動力入力
端を構成する他方の歯車に動力を伝達するようにし、構
成の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示される実施例の動力の伝達経路を簡略
化して示す図である。
【図3】図1および図2に示される実施例の電気的構成
を示すブロック図である。
【図4】図3に示される処理回路58の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 普通紙ファクシミリ装置 2 ハウジング 3 スキャナ部 4 プリンタ部 5 記録紙 6 原稿 7 スキャナプリンタ 10 原稿給紙ローラ 12 原稿搬送ローラ 13 走査窓 14 原稿排紙ローラ 17 発光ダイオード 20 レンズ 21 受光素子 25 記録紙給紙ローラ 28 レジストローラ 29 感光体ドラム 30 接触帯電手段 31 レーザダイオード 32 トナー現像手段 36 転写用コロナ放電器 38 熱定着手段 39 記録紙排紙ローラ 42 加熱部材 43 熱ローラ 44 バックアップローラ 46 駆動源 47 モータ 48 太陽歯車 51 アーム 52 遊星歯車 53,54 歯車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読取るスキャナ部の駆動と、 スキャナ部で読取った原稿像を記録紙上にトナー像とし
    て形成し、そのトナー像を熱定着手段によって永久融着
    するプリンタ部の駆動とを、 この順序で、単一のモータによって行うスキャナプリン
    タにおいて、 スキャナ部の駆動時に、熱定着手段に電力を与えて加熱
    を開始することを特徴とするスキャナプリンタ。
  2. 【請求項2】 (a)スキャナ部であって、 第1の動力入力端と、 第1動力入力端からの動力によって原稿を搬送する原稿
    搬送手段と、 原稿搬送手段によって搬送される原稿を、その搬送経路
    の途中で読取る読取り手段と、 読取り手段によって読取った原稿像をストアするメモリ
    とを有するスキャナ部と、 (b)プリンタ部であって、 第2の動力入力端と、 第2動力入力端からの動力によって記録紙を搬送する記
    録紙搬送手段と、 記録紙搬送手段によって搬送される原稿に、メモリから
    読出した原稿像のトナー像を形成する手段と、 記録紙上のトナー像を加熱する加熱部材を有し、記録紙
    にトナー像を熱定着する熱定着手段とを有するプリンタ
    部と、 (c)単一のモータを有し、そのモータからの動力を、
    第1または第2の動力入力端に切換えて与える動力源
    と、 (d)複写のために、モータからの動力を第1動力入力
    端に与えて読取り手段による原稿像をメモリにストアさ
    せるとともに、熱定着手段の加熱部材に電力を供給して
    加熱動作させ、少なくとも読取り手段による読取り動作
    終了後に、モータからの動力を第2動力入力端に切換え
    て与え、加熱部材の温度が熱定着に適した予め定める温
    度に達している状態で熱定着手段による熱定着動作を行
    う制御手段とを含むことを特徴とするスキャナプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 モータは、正逆転駆動可能であり、 動力源は、モータによって回転駆動される太陽歯車と、 太陽歯車の回転軸線まわりに揺動可能に設けられるアー
    ムと、 アームに回転自在に設けられ、太陽歯車に噛合う遊星歯
    車と、 太陽歯車の周方向に間隔をあけて配置され、遊星歯車に
    選択的に噛合うことができ、第1および第2の動力入力
    端をそれぞれ構成する一対の歯車とを含むことを特徴と
    する請求項2記載のスキャナプリンタ。
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