JPH07153271A - 出力回路 - Google Patents

出力回路

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JPH07153271A
JPH07153271A JP5298510A JP29851093A JPH07153271A JP H07153271 A JPH07153271 A JP H07153271A JP 5298510 A JP5298510 A JP 5298510A JP 29851093 A JP29851093 A JP 29851093A JP H07153271 A JPH07153271 A JP H07153271A
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JP
Japan
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output
data
read data
bar
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Application number
JP5298510A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takano
洋 高野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】出力を高速化し、且つ消費電力を低減すること
が可能な出力回路を提供する。 【構成】メモリセルから読み出されたデータは、データ
バスDB, バーDBから出力回路を介して出力端子59から
外部へ出力される。初期状態でHの読み出しデータ(DB
=H, バーDB=L)が現れていないことと、制御信号DE
S がHからLに切り替わったこととを検知して、プルダ
ウン用出力ドライバであるNMOSトランジスタ58を
制御する。また、前の読み出しデータがLで後の読み出
しデータがHの場合、差動アンプ13によって基準電圧
VREF と出力データDQとを比較する。そして、プルアッ
プ用出力ドライバであるNMOSトランジスタ57を制
御することにより、出力データDQが必要な値(ハイレベ
ル出力電圧最小値VOHにマージン分ΔVを加えた値=基
準電圧VREF )を越えないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は出力回路に係り、特に、
DRAMに用いられるアクセスタイムの高速化を図った
出力回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に、DRAMに用いられる従来の出
力回路を示す。この出力回路は、NOR51,52とN
AND53,54とインバータ55,56とNMOSト
ランジスタ57,58とから構成されている。
【0003】メモリセルから読み出されたデータ(以
下、読み出しデータという)は、センスアンプ(図示
略)→リードアンプ(図示略)→データバスDB, バーDB
の経路で転送される。そして、読み出しデータは、デー
タバスDB, バーDBから出力回路を介して外部へ出力され
る。
【0004】すなわち、データバスバーDBからの読み出
しデータバーDBはNOR51に入力され、データバスDB
からの読み出しデータDBはNOR52に入力される。各
NOR51,52の出力は、各NAND53,54から
成るバーRバーSフリップフロップを介して各インバー
タ55,56へ出力される。インバータ55の出力はプ
ルアップ用出力ドライバであるNMOSトランジスタ5
7へ送られ、インバータ56の出力はプルダウン用出力
ドライバであるNMOSトランジスタ58へ送られる。
各NMOSトランジスタ57,58は、低電位側電源で
あるアースと高電位側電源VDDとの間にシリーズに接続
されている。そして、読み出しデータDB, バーDBは、各
NMOSトランジスタ57,58の間のノードに接続さ
れた出力端子59から出力データDQとして出力される。
【0005】各NOR51,52に入力される制御信号
DES は、出力端子59をハイインピーダンス状態(フロ
ーティング状態)にするための信号である。すなわち、
制御信号DES がハイレベル(以下、Hと表記する)のと
き、各NMOSトランジスタ57,58は共にオフして
出力端子59はハイインピーダンス状態になる。また、
制御信号DES がローレベル(以下、Lと表記する)のと
き、各NMOSトランジスタ57,58のオンオフ状態
は読み出しデータに対応したものになる。
【0006】このように、制御信号DES によって出力端
子59をハイインピーダンス状態に制御するのは、貫通
電流や誤動作を防ぐためである。つまり、通常のDRA
Mのスペックではデータを読み出す以外のときには、出
力端子59が非使用状態(一般に、「Don't care」と表
現する)になっている。そのため、出力端子59がハイ
インピーダンス状態になっていないと、各NMOSトラ
ンジスタ57,58に貫通電流が流れたり誤動作が生じ
たりする恐れがある。
【0007】ところで、DRAMのアクセスタイムに
は、以下の4種類がある。 tRAC …バーRAS(Row Address Strobe)アクセス
タイム tAA …カラムアドレスアクセスタイム tCAC …バーCAS(Column Address Strobe )アク
セスタイム tOEA …バーOE(Output Enable )アクセスタイム このバーRASアクセスタイムtRAC およびカラム
アドレスアクセスタイムtAAは、制御信号DES がHから
Lに切り替わった後で、データバスDB, バーDBに読み出
しデータDB, バーDBが出てくる場合である。すなわち、
制御信号DES がHからLに切り替わって出力端子59の
ハイインピーダンス状態が解除される→データバスDB,
バーDBに読み出しデータDB, バーDBが現れる→出力端子
59から出力データDQが出力される、という順序で読み
出し動作がなされる場合である。
【0008】また、バーCASアクセスタイムtCAC
およびバーOEアクセスタイムtOEA は、データバス
DB, バーDBに読み出しデータDB, バーDBが出てきた後
で、制御信号DES がHからLに切り替わる場合である。
すなわち、データバスDB, バーDBに読み出しデータDB,
バーDBが現れる→制御信号DES がHからLに切り替わっ
て出力端子59のハイインピーダンス状態が解除される
→出力端子59から出力データDQが出力される、という
順序で読み出し動作がなされる場合である。
【0009】尚、アクセスタイムは、読み出し動作の様
々な組み合わせの内、最も低速の組み合わせによって決
定される。すなわち、出力端子59に接続される外部の
負荷容量は大きいため、前の読み出しデータと同じレベ
ルの読み出しデータが出力される場合(DB=DQ;H→Hま
たはL→L)に比べ、前の読み出しデータと逆のレベル
の読み出しデータが出力される場合(DB=DQ;H→Lまた
はL→H)の方が、当該負荷容量の駆動に要する時間が
長くなる。
【0010】そして、前の読み出しデータと逆のレベル
の読み出しデータが出力される場合(DB=DQ;H→Lまた
はL→H)において、前の読み出しデータがHで後の読
み出しデータがLの場合(DB=DQ;H→L)と、前の読み
出しデータがLで後の読み出しデータがHの場合(DB=D
Q;L→H)とを比べ、読み出し速度の遅い方でアクセス
タイムが決定される。
【0011】図9に、バーCASアクセスタイムtCA
C またはバーOEアクセスタイムtOEA における、前
の読み出しデータがLで後の読み出しデータがHの場合
(DB=DQ;L→H)のタイムチャートを示す。
【0012】また、図10に、バーCASアクセスタ
イムtCAC またはバーOEアクセスタイムtOEA にお
ける、前の読み出しデータがHで後の読み出しデータが
Lの場合(DB=DQ;H→L)のタイムチャートを示す。
【0013】電源電圧VDD=5VのDRAMでは、一般
にTTLレベル(Transistor-Transistor-Logic level
)が用いられる。TTLレベルでは、出力電圧が2.4
V以上のときH、0.4 V以下のときLを表すと規定され
ている。つまり、ハイレベル出力電圧最小値VOH=2.4
V、ローレベル出力電圧最大値VOL=0.4 Vと規定され
ている。
【0014】図9において、制御信号DES がHからLに
切り替わってから出力データDQがVOHに達するまでの時
間をtH とする。一方、図10において、制御信号DES
がHからLに切り替わってから出力データDQがVOLに達
するまでの時間をtL とする。時間tH と時間tL とを
比べると、時間tL の方が長いことがわかる。つまり、
図9および図10に示すタイムチャートでは、前の読み
出しデータがHで後の読み出しデータがLの場合(DB=D
Q;H→L)でアクセスタイムが決定され、そのアクセス
タイムは時間tL になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、TTLレベ
ルにおける出力データDQの最大値は、ハイレベル出力電
圧最小値VOH(=2.4 V)に誤動作を避けるためのマー
ジン分ΔV(0.6 V程度)を加えた値(2.4 +0.6 =3
V)であればよい。
【0016】しかし、NMOSトランジスタ57のドレ
インは電源VDDに接続されているため、出力データDQの
実際の最大値は、電源電圧VDD(=5V)からNMOS
トランジスタ57の閾値電圧を差し引いた値になり、約
4Vになる。つまり、出力データDQは、約3Vまで上が
れば十分であるにも関わらず、実際には約4Vまで上昇
している。
【0017】従って、出力データDQが必要な値(ハイレ
ベル出力電圧最小値VOHにマージン分ΔVを加えた値=
3V)を越えて余分に上昇する分(4−3=1V)だ
け、出力端子59に接続される外部の負荷容量を余分に
チャージすることになる。その結果、消費電流が増大す
るという問題があった。
【0018】また、出力データDQが前記必要な値(VOH
+ΔV)を越えて余分に上昇する分だけ、前の読み出し
データがHで後の読み出しデータがLの場合(DB=DQ;H
→L)の読み出し速度が遅くなる。つまり、図10で
は、制御信号DES がHからLに切り替わってから出力デ
ータDQがVOLに達するまでの時間tL が長くなっている
が、その原因の一つとして、出力データDQが前記必要な
値を越えて余分に上昇していることがあげられる。
【0019】このように、前の読み出しデータがHで後
の読み出しデータがLの場合のアクセスタイムが低速化
するという問題があった。本発明は上記問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的は、出力の高
速化を図ることが可能な出力回路を提供することにあ
る。また、本発明の別の目的は、低消費電力化を図るこ
とが可能な出力回路を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、データを出力する際に、ハイレベル出力とローレベ
ル出力のうち、出力される速度が遅い方のレベルを予め
出力しておくことをその要旨とする。
【0021】請求項2に記載の発明は、データを出力す
る際に、必要とされる論理レベルに所定のマージンを加
えたレベルを出力することをその要旨とする。請求項3
に記載の発明は、データを出力する際に、ハイレベル出
力とローレベル出力のうち、出力される速度が遅い方の
レベルを予め出力しておくと共に、必要とされる論理レ
ベルに所定のマージンを加えたレベルを出力することを
その要旨とする。
【0022】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、出力される速
度が遅い方のレベルを予め出力しておくことにより、そ
の遅い方の出力を高速化することができる。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、必要とさ
れる論理レベルに所定のマージンを加えたレベルを出力
することにより、出力のレベルが最適になる。そのた
め、出力のレベルが不要に高くなったり又は低くなった
りしない。その結果、出力の高速化および低消費電力化
を図ることができる。
【0024】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
と請求項2とにそれぞれ記載の発明の相乗効果を得るこ
とができる。
【0025】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図1〜図3に従って説明する。
【0026】尚、本実施例において、図8および図9に
示した従来例と同じ構成部材については符号を等しくし
てその詳細な説明を省略する。図2に、DRAMに用い
られる本実施例の出力回路を示す。
【0027】本実施例の出力回路は、図8に示した従来
の出力回路のインバータ56をNAND3に置き代える
と共に、インバータ1とNAND2とを新たに追加して
構成されている。
【0028】すなわち、データバスバーDBからの読み出
しデータバーDBは、NOR51に入力されると共にNA
ND2に入力される。また、制御信号DES は、各NOR
51,52に入力されると共にインバータ1を介してN
AND2に入力される。各NAND53,54およびN
AND2の出力は、NAND3を介してプルダウン用出
力ドライバであるNMOSトランジスタ58へ送られ
る。
【0029】図2に、バーRASアクセスタイムtRA
C またはカラムアドレスアクセスタイムtAAにおけ
る、前の読み出しデータがHで後の読み出しデータがL
の場合(DB=DQ;H→L)のタイムチャートを示す。
【0030】以下、図2に従って本実施例の動作を説明
する。バーRASアクセスタイムtRAC またはカラ
ムアドレスアクセスタイムtAAにおける初期状態では、
データバスDB, バーDBが共にH(=プリチャージレベ
ル)になっている。また、初期状態では、制御信号DES
もHになっている。従って、各NOR51,52の出力
は共にL、各NAND53,54の出力は共にHにな
り、インバータ55の出力(NMOSトランジスタ57
のゲート)はLになっている。一方、NAND3の出力
(NMOSトランジスタ58のゲート)もLになってい
る。そのため、各NMOSトランジスタ57,58は共
にオフして出力端子59はハイインピーダンス状態にな
る。ここで、前の読み出しデータDB,バーDBがHである
ため、初期状態において、出力端子59はHになってい
る。つまり、初期状態において、出力端子59(出力デ
ータDQ)はHでハイインピーダンス状態になっている。
【0031】次に、制御信号DES がHからLに切り替わ
ると、NAND3の出力がHとなり、NMOSトランジ
スタ58はオンして出力端子59は接地側にプルダウン
され、出力データDQはLになる。一方、インバータ55
の出力はLのままであるため、NMOSトランジスタ5
7はオフしている。
【0032】そして、制御信号DES がHからLに切り替
わった後で、データバスDB, バーDBに読み出しデータD
B, バーDBが現れる。ここで、後の読み出しデータはL
であるため、読み出しデータDBはL、読み出しデータバ
ーDBはHになる。従って、出力データDQも読み出しデー
タDBに対応してLになる。
【0033】このように、本実施例においては、データ
バスDB, バーDBに読み出しデータDB, バーDBが現れる前
に、NMOSトランジスタ58がオンして出力端子59
が接地側にプルダウンされ、出力データDQがLになる。
従って、データバスDB, バーDBに読み出しデータDB, バ
ーDBが現れた時点で(図2に示す時間T)、既に出力デ
ータDQがLレベルになっている。
【0034】ところが、図8に示した従来の出力回路に
おいては、図3に示すように、データバスDB, バーDBに
読み出しデータDB, バーDBが現れてから(図3に示す時
間T)、NMOSトランジスタ58の駆動に要する一定
時間(図3に示す時間t)経過後に、出力データDQがL
になる。
【0035】従って、バーRASアクセスタイムtRA
C またはカラムアドレスアクセスタイムtAAにおい
て、前の読み出しデータがHで後の読み出しデータがL
の場合(DB=DQ;H→L)には、図8に示した従来の出力
回路に比べて本実施例の方が読み出し速度が速くなる。
【0036】ところで、バーRASアクセスタイムt
RAC またはカラムアドレスアクセスタイムtAAにおい
て、前の読み出しデータがLで後の読み出しデータがH
の場合(DB=DQ;L→H)には、図8に示した従来の出力
回路と本実施例とが同じ動作を行うため、読み出し速度
は同じになる。
【0037】つまり、バーRASアクセスタイムtRA
C またはカラムアドレスアクセスタイムtAAにおい
て、図8に示した従来の出力回路では、図3に示すよう
に、前の読み出しデータがHで後の読み出しデータがL
の場合(DB=DQ;H→L)でアクセスタイムが決定され
る。一方、本実施例では、図3に示すように、前の読み
出しデータがHで後の読み出しデータがLの場合(DB=D
Q;H→L)と、前の読み出しデータがLで後の読み出し
データがHの場合(DB=DQ;L→H)とを比べると、後者
の方が読み出し速度が遅くなるため、後者でアクセスタ
イムが決定される。
【0038】従って、バーRASアクセスタイムtRA
C またはカラムアドレスアクセスタイムtAAにおい
て、前の読み出しデータと逆のレベルの読み出しデータ
が出力される場合(DB=DQ;H→LまたはL→H)には、
図8に示した従来の出力回路に比べて本実施例の方がア
クセスタイムが高速化する。
【0039】次に、バーRASアクセスタイムtRAC
またはカラムアドレスアクセスタイムtAAにおける、
前の読み出しデータがHで後の読み出しデータもHの場
合(DB=DQ;H→H)について説明する。
【0040】この場合、制御信号DES がHからLに切り
替わった後で、データバスDB, バーDBにHの読み出しデ
ータ(DB=H、バーDB=L)が現れると、NAND2の
出力がH,NAND3の出力がLになり、NMOSトラ
ンジスタ58がオフする。一方、インバータ55の出力
はLのままであるため、NMOSトランジスタ57はオ
フしている。従って、各NMOSトランジスタ57,5
8が共にオンして貫通電流が流れることはない。
【0041】また、この場合にも、制御信号DES がHか
らLに切り替わると、出力データDQはHから一旦Lにな
る。そして、データバスDB, バーDBにHの読み出しデー
タ(DB=H、バーDB=L)が現れると、出力データDQは
再びHに戻ることになる。しかし、前記したように、ア
クセスタイムは前の読み出しデータと逆のレベルの読み
出しデータが出力される場合で決定される。従って、前
の読み出しデータがHで後の読み出しデータもHの場合
(DB=DQ;H→H)において、出力データDQがHから一旦
Lに引かれてからHに立ち上がっても、アクセスタイム
は図8に示す従来例のそれと変わらない。
【0042】このように、本実施例では、初期状態でデ
ータバスDB, バーDBにHの読み出しデータが現れていな
いこと(すなわち、読み出しデータバーDBがLでないこ
と)と、制御信号DES がHからLに切り替わったこと
(すなわち、出力端子59のハイインピーダンス状態が
解除されたこと)とを検知して、プルダウン用出力ドラ
イバであるNMOSトランジスタ58を制御している。
【0043】その結果、本実施例によれば、バーRA
SアクセスタイムtRAC またはカラムアドレスアクセ
スタイムtAAにおいて、アクセスタイムを高速化するこ
とができる。
【0044】(第2実施例)以下、本発明を具体化した
第2実施例を図4〜図6に従って説明する。尚、本実施
例において、図8および図9に示した従来例と同じ構成
部材については符号を等しくしてその詳細な説明を省略
する。
【0045】図4に、DRAMに用いられる本実施例の
出力回路を示す。本実施例の出力回路は、図8に示した
従来の出力回路のインバータ55をNOR11に置き代
えると共に、インバータ12と差動アンプ13とを新た
に追加して構成されている。
【0046】差動アンプ13は、カレントミラー形負荷
21と差動トランジスタ対22とNMOSトランジスタ
23とから構成される一般的なものであり、低電位側電
源であるアースと高電位側電源VDDとから電源供給がな
されている。
【0047】そして、差動トランジスタ対22の一方の
ゲートには基準電圧VREF が印加され、他方のゲートは
出力端子59に接続されて出力データDQが印加されてい
る。また、NMOSトランジスタ23のゲートには、N
OR51の出力が印加されている。さらに、差動アンプ
13の出力VOUT は、インバータ12を介してNOR1
1に入力される。
【0048】従って、NOR51の出力がLのときNM
OSトランジスタ23はオフし、差動アンプ13は不活
性になる。また、NOR51の出力がHのときNMOS
トランジスタ23はオンし、差動アンプ13は活性化す
る。そして、差動アンプ13は活性化すると、各入力端
子(差動トランジスタ対22の各ゲート)に印加されて
いる基準電圧VREF と出力データDQとを比較し、基準電
圧VREF の方が出力データDQより大きいとき(VREF >
DQ)には出力VOUT がHになり、基準電圧VREF の方が
出力データDQより小さいとき(VREF <DQ)には出力V
OUT がLになる。
【0049】尚、基準電圧VREF は、ハイレベル出力電
圧最小値VOH(=2.4 V)に誤動作を避けるためのマー
ジン分ΔV(0.6 V程度)を加えた値(2.4 +0.6 =3
V)である。
【0050】そして、各NAND53,54およびイン
バータ12の出力は、NOR11を介してプルアップ用
出力ドライバであるNMOSトランジスタ57へ送られ
る。図5に、バーCASアクセスタイムtCAC または
バーOEアクセスタイムtOEA における、前の読み出
しデータがLで後の読み出しデータがHの場合(DB=DQ;
L→H)のタイムチャートを示す。
【0051】以下、図5に従って本実施例の動作を説明
する。バーCASアクセスタイムtCAC またはバー
OEアクセスタイムtOEA における初期状態では、デー
タバスDB, バーDBにHの読み出しデータ(DB=H、バー
DB=L)が現れている。また、初期状態では、制御信号
DES もHになっている。従って、NOR11の出力(N
MOSトランジスタ57のゲート)およびインバータ5
6の出力(NMOSトランジスタ58のゲート)は共に
Lになっている。そのため、各NMOSトランジスタ5
7,58は共にオフして出力端子59はハイインピーダ
ンス状態になる。ここで、前の読み出しデータDB,バー
DBがLであるため、初期状態において、出力端子59は
Lになっている。つまり、初期状態において、出力端子
59(出力データDQ)はLでハイインピーダンス状態に
なっている。このとき、NOR51の出力がLであるた
め、NMOSトランジスタ13はオフしており、差動ア
ンプ13は不活性になっている。
【0052】次に、制御信号DES がHからLに切り替わ
ると、NOR51の出力はLからHに切り替わり、NM
OSトランジスタ13がオンして差動アンプ13は活性
化する。このとき、出力データDQはL(=0V)である
ため基準電圧VREF (3V)の方が出力データDQより大
きく(VREF >DQ)、活性化した差動アンプ13の出力
VOUT はHになる。従って、NOR11の出力はLから
Hに切り替わり、NMOSトランジスタ57がオンして
出力端子59は電源VDD側にプルアップされ、出力デー
タDQはLから徐々に立ち上がり始める。
【0053】そして、出力データDQが基準電圧VREF を
少しでも越えると(VREF <DQ)、差動アンプ13の出
力VOUT はLになる。従って、NOR11の出力はHか
らLに切り替わり、NMOSトランジスタ57がオフし
て出力端子59の電源VDD側へのプルアップを中止し、
出力データDQの上昇は基準電圧VREF と同電位(=3
V)で止まる。
【0054】ところで、図5に示す時間tH (制御信号
DES がHからLに切り替わってから出力データDQがVOH
に達するまでの時間)は、図9に示すそれと同じであ
る。また、図6に、バーCASアクセスタイムtCAC
またはバーOEアクセスタイムtOEA における、前の
読み出しデータがHで後の読み出しデータがLの場合
(DB=DQ;H→L)のタイムチャートを示す。
【0055】本実施例では、出力データDQが前記必要な
値(VOH+ΔV)までしか上昇しないため、制御信号DE
S がHからLに切り替わってから出力データDQがVOLに
達するまでの時間tLAが、図10に示す従来例の当該時
間tL と比べると短くなる。つまり、本実施例によれ
ば、出力データDQが前記必要な値までしか上昇しないた
め、前の読み出しデータがHで後の読み出しデータがL
の場合(DB=DQ;H→L)の読み出し速度が速くなる。
【0056】このように、本実施例では、前の読み出し
データがLで後の読み出しデータがHの場合、差動アン
プ13によって基準電圧VREF と出力データDQとを比較
している。そして、プルアップ用出力ドライバであるN
MOSトランジスタ57を制御することにより、出力デ
ータDQが必要な値(ハイレベル出力電圧最小値VOHにマ
ージン分ΔVを加えた値=基準電圧VREF =3V)を越
えないようにしている。
【0057】ところで、バーRASアクセスタイムt
RAC およびカラムアドレスアクセスタイムtAAにおい
ても、本実施例は上記と同様に動作する。従って、本実
施例によれば、出力端子59に接続される外部の負荷容
量を余分にチャージすることがなく、低消費電力化を図
ることができる。また、バーRASアクセスタイムt
RAC ,カラムアドレスアクセスタイムtAA,バーC
ASアクセスタイムtCAC ,バーOEアクセスタイム
tOEA のいずれにおいても、前の読み出しデータがHで
後の読み出しデータがLの場合(DB=DQ;H→L)のアク
セスタイムを高速化することができる。
【0058】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように実施してもよい。 1)図7に示すように、第1実施例と第2実施例とを併
用してもよい。その場合は、両実施例の作用があいま
り、その相乗効果によってさらに優れたものになる。
【0059】2)図8に示す従来の出力回路において
は、前の読み出しデータがHで後の読み出しデータがL
の場合(ローレベル出力)の方が、前の読み出しデータ
がLで後の読み出しデータがHの場合(ハイレベル出
力)より読み出し速度が遅かった。そのため、第1実施
例においては、プルダウン用出力ドライバであるNMO
Sトランジスタ58を制御することにより、ローレベル
出力において出力端子59(出力データDQ)を予めLに
しておいた。
【0060】しかし、ハイレベル出力の方が、ローレベ
ル出力より読み出し速度が遅い場合もある。その場合
は、プルアップ用出力ドライバであるNMOSトランジ
スタ57を制御することにより、ハイレベル出力におい
て出力端子59(出力データDQ)を予めHにしておけば
よい。
【0061】3)図8に示す従来の出力回路において
は、出力データDQの最大値が、ハイレベル出力電圧最小
値VOHにマージン分ΔVを加えた値(VOH+ΔV)以上
に上昇していた。そのため、第2実施例においては、プ
ルアップ用出力ドライバであるNMOSトランジスタ5
7を制御することにより、出力データDQが当該値(VOH
+ΔV)を上回らないようにしていた。
【0062】しかし、出力データDQの最小値が、ローレ
ベル出力電圧最大値VOLからマージン分ΔVを差し引い
た値(VOH−ΔV)以下に下降する場合もある。その場
合は、プルダウン用出力ドライバであるNMOSトラン
ジスタ58を制御することにより、出力データDQが当該
値(VOH−ΔV)を下回らないようにすればよい。
【0063】4)NMOSトランジスタ57をPMOS
トランジスタに置き代え、そのゲートの入力信号を反転
させてもよい。また、各MOSトランジスタをバイポー
ラトランジスタやSIT(静電誘導形トランジスタ)に
置き代えてもよい。
【0064】5)TTLレベルではなく他の論理レベル
に適用してもよい。 6)DRAMに用いられる出力回路に限らず、どのよう
な半導体装置の出力回路に適用してもよい。
【0065】7)上記1)〜6)を適宜に組み合わせて
実施してもよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、出
力を高速化し、且つ、消費電力を低減することが可能な
出力回路を提供することができるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の回路図であ
る。
【図2】第1実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図3】第1実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図4】本発明を具体化した第2実施例の回路図であ
る。
【図5】第2実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図6】第2実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図7】第1実施例と第2実施例を併用した場合の回路
図である。
【図8】DRAMに用いられる従来の出力回路の回路図
である。
【図9】従来の出力回路の動作を説明するためのタイム
チャートである。
【図10】従来の出力回路の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを出力する際に、ハイレベル出力
    とローレベル出力のうち、出力される速度が遅い方のレ
    ベルを予め出力しておくことを特徴とする出力回路。
  2. 【請求項2】 データを出力する際に、必要とされる論
    理レベルに所定のマージンを加えたレベルを出力するこ
    とを特徴とする出力回路。
  3. 【請求項3】 データを出力する際に、ハイレベル出力
    とローレベル出力のうち、出力される速度が遅い方のレ
    ベルを予め出力しておくと共に、必要とされる論理レベ
    ルに所定のマージンを加えたレベルを出力することを特
    徴とする出力回路。
JP5298510A 1993-11-29 1993-11-29 出力回路 Pending JPH07153271A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100336150B1 (ko) * 1998-03-23 2002-05-09 가네꼬 히사시 고속 메모리 판독동작용 버스선 중간점 유지회로
KR100390898B1 (ko) * 1999-06-29 2003-07-10 주식회사 하이닉스반도체 데이타 출력 버퍼
US6720802B2 (en) 2001-12-07 2004-04-13 Hynix Semiconductor Inc Data output buffer
KR100487481B1 (ko) * 1997-05-24 2005-07-29 삼성전자주식회사 데이터출력구동회로를갖는반도체메모리장치
US7075339B2 (en) 2001-09-17 2006-07-11 Renesas Technology Corp. Semiconductor output circuit device
JP2007200354A (ja) * 2007-04-13 2007-08-09 Fujitsu Ltd シリアルバス高速化回路

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