JPH0715324U - 固着具を有するブロー成形体 - Google Patents

固着具を有するブロー成形体

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JPH0715324U
JPH0715324U JP4669893U JP4669893U JPH0715324U JP H0715324 U JPH0715324 U JP H0715324U JP 4669893 U JP4669893 U JP 4669893U JP 4669893 U JP4669893 U JP 4669893U JP H0715324 U JPH0715324 U JP H0715324U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空成形体にインサートボルトなどのインサ
ート固定具を確実に埋め込み固定できる。 【構成】 ブロー成形にて形成した中空成形体11に埋設
固定するインサート固定具12に補強板15を固着する。補
強板15はインサート固定具より大径でかつ固定具の中心
に対応する挿通孔16を形成した中央平面部17の外縁部に
インサート固定具12を固定した面側に向うテーパー面18
を形成する。インサート固定具12と補強板15のインサー
ト固定具12を固定した側の面とテーパー面18の両面を中
空成形体11に埋設する。補強板15は平面視円形形状で中
央平面部17に通孔19を形成する。 【効果】 インサートボルト12と補強板15とを確実かつ
強固に中空成形体に埋設固定できる。補強板の方向性が
なく、補強板と中空成形体との間に空隙が生じることが
ない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は固着具を有するブロー成形体に係り、例えば、自動車の車体にスポイ ラーを取付けるために、ブロー成形体のスポイラーにインサートボルト、インサ ートナットなどのインサート固定具を埋設固定したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の固着具を有するブロー成形体は、例えば、実開平4ー1070 27号公報に記載されているように、インサートボルトの頭部のねじ杆側に切り 欠き段部を形成し、この頭部を中空成形体のスポイラーに埋設した構造が採られ ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の構造では、図9に示すように、自動車車体の被取付板となるトラン クリッド1の取付け孔2にスポイラー体3に埋め込み固定したインサートボルト 4を挿通し、このインサートボルト4のねじ杆部5にナット6を螺合締め付けを 行うと、インサートボルト4の大径の頭部7の埋設部分が少なく、強度不足とな り、スポイラー体3はインサートボルト4の頭部7の周辺部8がトランクリッド 1から浮き上がり、トランクリッド1とスポイラー体3は頭部7の周辺部8との 間に隙間Gが生じ易く、スポイラー体3の取付けが不確実となるため、スポイラ ー体3の取付け強度を保持するためにスポイラー体3の肉厚を厚くするなどの補 強構造を必要とする問題があった。
【0004】 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、ブロー成形の中空成形体にインサ ート固定具を強固に埋め込み固定でき、この中空成形体を被取付板に取付けた際 に中空成形体のインサート固定具の周辺部が被取付板との間に隙間が生じること がなく、中空成形体に埋め込み固定したインサート固定具にて確実に取付けるこ とができる固着具を有するブロー成形体を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案の固着具を有するブロー成形体は、ブロー成形にて形成し た中空成形体と、この中空成形体に埋設固定されたインサート固定具と、このイ ンサート固定具に固着される補強板とからなり、前記補強板は前記インサート固 定具より大径でかつ固定具の中心位置に対応して挿通孔を形成した中央平面部の 外縁部に前記固定具の固着側に向うテーパー面を有し、前記インサート固定具と 前記補強板の前記固定具を固着した側の面とテーパー面の両面を中空成形体に埋 設したものである。
【0006】 請求項2記載の固着具を有するブロー成形体は、請求項1記載の固着具を有す るブロー成形体において、補強板は平面視円形形状で中央平面部に通孔を形成し たものである。
【0007】
【作用】
請求項1記載の考案の固着具を有するブロー成形体は、インサート固定具と補 強板のインサート固定具を固定した側の面とテーパー面の両面が中空成形体に一 体的に埋設固定され、中空成形体のインサート固定具を埋設した周辺部が補強さ れ、被取付板の取付け孔に挿通したインサート固定具、例えばインサートボルト にナットを締め付けて中空成形体を被取付板に固着した状態ではインサート固定 具の周辺部が被取付板から浮き上がることがなく、中空成形体が被取付板に安定 して確実に取付けられる。
【0008】 請求項2記載の考案の固着具を有するブロー成形体は、補強板は平面視円形形 状で中央部を平面部としたため、補強板の方向性がなく、インサート成形時に金 型への装着が容易となり、しかも、中央平面部に通孔を形成したため、中空成形 体の成形時に補強板のテーパー面の先端にパリソンが密着した際に、パリソンの 外周面と補強板との間に形成される空間に空気が閉じ込められても通孔から空気 が外側に排出され、補強板と中空成形体との間に空隙が生じることがなく、確実 に補強板が埋設固着される。また、この補強板の通孔にパリソンが入り込み補強 板が回り止めされることによりインサートボルトも回り止めされる。
【0009】
【実施例】
本考案の一実施例の構成を自動車車体に取付けられるブロー成形のスポイラー 体について説明する。
【0010】 図1ないし図3において、11はブロー成形にて形成した中空成形体となるスポ イラー体で、このスポイラー体11に埋設固定されるインサート固定具、例えば、 インサートボルト12はねじ杆部13とこのねじ杆部13の端部にこのねじ杆部13より 大径で円形の頭部14を有している。そして、このインサートボルト12の頭部14の ねじ杆部13側に補強板15が固着されている。
【0011】 この補強板15は前記インサートボルト12の金属などにて平面視円形形状に形成 され、この補強板15はインサートボルト12の頭部14より大径でかつ中心部にねじ 杆部13を挿通する挿通孔16を形成した中央平面部17を有し、この中央平面部17の 外縁部に前記ねじ杆部13と反対側に向うテーパー面18を有している。また、この 補強板15の中央平面部17にはインサートボルト12の頭部14より外周位置に通孔19 が形成されている。
【0012】 この補強板15の挿通孔16にねじ杆部13を挿通したインサートボルト12は抵抗溶 接などの手段にてねじ杆部13がこの補強板15に固着されている。
【0013】 そして、前記インサートボルト12の頭部14と前記補強板15のインサートボルト 12の頭部14が突出した側の面とテーパー面18の両面とがスポイラー体11に埋設さ れてインサートボルト12と補強板15とがスポイラー体11に埋め込み固定されてい る。
【0014】 次に、成形方法を図4および図5について説明する。
【0015】 補強板15の挿通孔16に挿通してねじ杆部13を固着したインサートボルト12を第 1の金型21にセットし、この第1の金型21と第2の金型22との間にパリソンPを 導入してから両金型21,22を型閉し、パリソンP内に圧搾空気を吹き込むことに より、パリソンPは図5にP1 に示す状態からP2 に示すように外周面が補強板 15のテーパー面18の先端に密着後、P3 からP4 に示すように、パリソンP内の 空気圧が高まるとパリソンPは均一に伸びてテーパー面18に沿って密着する。
【0016】 また、補強板15のテーパー面18の先端にパリソンPが密着した際に、パリソ ンPの外周面と補強板15とで形成される空間に空気が閉じ込められても通孔19か ら空気が外側に排出されて、補強板15とスポイラー体11との間に空隙が生じるこ とがなく、さらに、パリソンPの内部の空気圧が高まるにしたがいこの通孔19に パリソンPが入り込み、補強板15は回り止めされ、この補強板15に固着したイン サートボルト12も回り止めされる。
【0017】 次にこの実施例の作用を説明する。
【0018】 インサートボルト12の頭部14と補強板15の頭部14が突出した側の面とテーパー 面18の両面がスポイラー体11に一体的に埋設固定され、スポイラー体11のインサ ートボルト12の頭部14を埋設した周辺部が補強されるので、被取付板となる自動 車車体のトランクリッド23の取付け孔24に挿通したインサートボルト12にナット 25を締め付けてスポイラー体11をトランクリッド23に固着した状態ではインサー トボルト12の頭部14の周辺部がトランクリッド23から浮き上がることがない。
【0019】 また、補強板15は平面視円形形状で中央部を平面部17としたため、補強板15の 方向性がなく、インサート成形時に金型21,22への装着が容易となる。さらに、 補強板15は中央平面部17に通孔19を形成したため、パリソンPの外周面と補強板 15のテーパー面18との間の空気が通孔19から外側に排出され、補強板15とスポイ ラー体11との間に空隙が生じることがなく、確実に補強板15が埋設固着される。 また、この補強板15の通孔19にパリソンPが入り込み補強板15が回り止めされる ことによりインサートボルト12も回り止めされる。
【0020】 前記実施例では、インサートボルト12の頭部14の形状を円形に形成したが、図 6に示すように、四角形状または多角形状とすることにより、インサートボルト 12の回り止めがより確実にできる。
【0021】 また、前記実施例では、インサート固定具はインサートボルト12について説明 したが、インサートボルト12に限らず、図7および図8に示すように、インサー トナット26にも適用できる。
【0022】 このインサートナット26の場合は、補強板15の挿通孔16をインサートナット26 のねじ孔に合せて固着する。そして、成形時には、インサートナット26のねじ孔 にピンなどをねじ孔から内方に突出させて挿入し、ねじ孔の内側にボルト27の先 端を突出させる空間28を形成する。
【0023】 なお、前記実施例では、自動車車体に取付けられるブロー成形のスポイラー体 について説明したが、スポイラー体に限られるものではなく、各種の固定具を有 するブロー成形の中空成形体に適用できる。
【0024】
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、インサート固定具と補強板のインサート固定具 を固着した側の面とテーパー面の両面が中空成形体に一体的に埋設固定され、中 空成形体のインサート固定具を埋設した周辺部が補強され、インサート固定具と 補強板とを確実かつ強固に中空成形体に埋設固定でき、被取付板に固着したとき はインサート固定具の周辺部が被取付板から浮き上がることがなく、中空成形体 が被取付板に安定して確実に取付けることができる。
【0025】 請求項2記載の考案によれば、補強板は平面視円形形状で中央部を平面部とし たため、補強板の方向性がなく、インサート成形時に金型への装着が容易となり 、中央平面部に通孔を形成したため、中空成形体の成形時に補強板のテーパー面 の先端にパリソンが密着した際に、パリソンの外周面と補強板とにて形成される 空間の空気が通孔から外側に排出され、補強板と中空成形体との間に空隙が生じ ることがなく、確実に補強板が埋設固着される。また、この補強板の通孔にパリ ソンが入り込み補強板が回り止めされることによりインサート固定具も回り止め される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の固着具を有するブロー成形体の一実施
例を示すスポイラーをトランクリッドに取付けた状態の
断面図である。
【図2】同上インサートボルトと補強板との斜視図であ
る。
【図3】同上スポイラーの斜視図である。
【図4】同上スポイラーのブロー成形金型にて成形する
状態を示す断面図である。
【図5】同上パリソンの成形状態を示す断面図である。
【図6】本考案の固着具を有するブロー成形体の他の実
施例を示すインサートボルトと補強板との斜視図であ
る。
【図7】本考案の固着具を有するブロー成形体の他の実
施例を示すスポイラーをトランクリッドに取付けた状態
の断面図である。
【図8】同上インサートボルトと補強板との斜視図であ
る。
【図9】従来のインサートボルトを有するスポイラーを
トランクリッドに取付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
11 中空成形体のスポイラー体 12 インサート固定具のインサートボルト 15 補強板 16 挿通孔 17 中央平面部 18 テーパー面 19 通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロー成形にて形成した中空成形体と、
    この中空成形体に埋設固定されたインサート固定具と、
    このインサート固定具に固着される補強板とからなり、 前記補強板は前記インサート固定具より大径でかつ固定
    具の中心位置に対応して挿通孔を形成した中央平面部の
    外縁部に前記固定具の固着側に向うテーパー面を有し、 前記インサート固定具と前記補強板の前記固定具を固着
    した側の面とテーパー面の両面を中空成形体に埋設した
    ことを特徴とする固着具を有するブロー成形体。
  2. 【請求項2】 補強板は平面視円形形状で中央平面部に
    通孔を形成したことを特徴とする請求項1記載の固着具
    を有するブロー成形体。
JP4669893U 1993-08-27 1993-08-27 固着具を有するブロー成形体 Expired - Fee Related JP2520456Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101251348B1 (ko) * 2011-10-12 2013-04-05 주식회사 대연 지지구가 구비된 마네킹 제조방법

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