JPH07152659A - コンピュータの記憶データ保護装置 - Google Patents

コンピュータの記憶データ保護装置

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JPH07152659A
JPH07152659A JP5299633A JP29963393A JPH07152659A JP H07152659 A JPH07152659 A JP H07152659A JP 5299633 A JP5299633 A JP 5299633A JP 29963393 A JP29963393 A JP 29963393A JP H07152659 A JPH07152659 A JP H07152659A
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JP
Japan
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data
cpu
parity
address
main storage
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JP5299633A
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Inventor
Akira Oba
章 大庭
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータにおける主記憶部に記憶された
データの信頼性を確保する。 【構成】 CPU12に対してセレクタ部14を介して
同一アドレス領域を有した一対の主記憶部16a,16
b及び各主記憶部に対応した一対のパリティ処理部17
a,17bを接続する。各パリティ処理部は、自己に対
応する主記憶部に書込むデータのパリティビットを算出
して記憶保持し、主記憶部から読出されたデータに対し
て記憶保持したパリティビットを用いてパリティエラー
有無判断する。セレクタ部14は、CPU12からのデ
ータ書込指令を各主記憶部に伝え、CPUからのデータ
読出指令にて、予め定められた一方の主記憶部から読出
されたデータをCPUへ伝える。また、一方の主記憶部
のパリティ処理部からエラー情報が入力したとき、他方
の主記憶部から読出されたデータをCPUへ伝える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一アドレス領域を有
した複数の主記憶部に同一データを書込み、記憶データ
の保護を図るコンピュータの記憶データ保護装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータにおいては、一般的に、C
PU(中央演算処理装置)にバスを介して、入出力ポー
ト(I/O)、制御プロンラムやパラメータ等の各種固
定データを記憶するROM、演算処理すべきデータ等の
各種可変データを記憶するRAM等が接続されている。
そして、CPUは例えばI/Oポートを介して入力され
たデータを一旦RAMに書込んだのちに、読出して演算
処理を行う。
【0003】一般に前記RAMにはSRAM(スタテッ
クRAM)とDRAM(ダイナミックRAM:常時記憶
保持動作を必要とする書込み読出し可能な記憶素子)と
が使用される。しかし、RAMとして大容量が必要な場
合は、SRAMよりDRAMが多く使用される。
【0004】しかし、このDRAMはSRMに比較し
て、データの書込動作時,読出動作時にソフトエラーと
呼ばれるエラーが発生する確率が高い。このソフトエラ
ーとは、アドレスを指定して例えば8,16ビット等の
複数ビットのデータを書込んだ場合に、複数ビットのう
ちの1ビットのみが変化してしまうエラーである。この
ソフトエラーは過渡的なエラーであり、DRAMの該当
アドレス位置の記憶素子がハード的に故障しているので
はない。したがって、同一アドレスに同一データを書込
むとエラー状態が解除される。
【0005】一般に市販されている民生用のパーソナル
コンピュータにおいては、このようなエラーが生じる
と、メモリの初期化や電源の再投入等を実施すると、正
常状態に復旧するので、特にデータ保持用の対策は製造
費等の関係から講じられていない。
【0006】しかし、工場等のプラントを構成する各種
機器を制御するプロセス制御装置等に組込まれたコンピ
ュータや金融機関のオンライン端末装置に組込まれたコ
ンピュータ等においては、たとえこのようなソフトエラ
ーといえども許容されない場合が多い。エラーの生じた
データをそのまま次のデータ処理タスクに転送すること
はできない。
【0007】そこで、DARM等で構成された主メモリ
に記憶されているデータの信頼性を確保するために、主
メモリにデータを書込む時にパリティビットを算出し
て、主メモリから該当データを読出す時にパリティチェ
エックを実施するようにしている。
【0008】図4は上述したパリティチェク方式を採用
したコンピュータを示す模式図である。データバス,ア
ドレスバス及び制御線からなるバス1にCPU2,入出
力ポート3,DRAMで構成された主メモリ4,パリテ
ィ処理部5が接続されている。また、パリティ処理部5
にはパリティビットメモリ6が接続されている。
【0009】このような構成のコンピュータにおいて
は、CPU2がバス1上にアドレスADとデータDを出
力すると、主メモリ4の該当アドレスADに該当データ
Dが書込まれる。同時に、パリティ処理部5は、該当ア
ドレスAD及びデータDを取込んで、データDに対して
1ビットのパリティビットbを算出して、アドレスAD
と共にパリティビットメモリ6へ記憶保持する。
【0010】そして、CPU2が該当アドレスADを指
定してデータDを読出す場合、パリテイィ処理部5は、
主メモリ4から読出されたデータDが正しく記憶保持さ
れていたか否かをパリティビットメモリ6に記憶されて
いるパリティビットbを用いてチェックする。パリティ
エラーが検出された場合は、CPU2へエラー情報aを
送出する。CPU2は、パリティ処理部5からのエラー
情報aを検出することによって、今回読取ったテータD
にビット誤りが発生したことを検知できる。
【0011】しかし、このパリティチェック方式におい
ては、誤ったデータDを元の正しいデータDに復旧させ
る機能は有していない。この誤ったデータDを元の正し
いデータDに復旧する機能を有するEEC(エラー・コ
レクション・チェック)方式を採用したコンピュータを
図5に示す。
【0012】このEEC方式を採用したコンピュータに
おいては、主メモリ4とバス1との間にEEC回路7が
介挿されている。このEEC回路7は、CPU2から主
メモリ4へデータDが書込まれると、8,16等の複数
ビットからなる該当データDに対してエラー検出及びエ
ラー発生ビット位置を特定するための情報を含んだ複数
ビットで構成されたEECビットデータを作成して、ア
ドレスADと共にECCビットメモリり8へ書込む。
【0013】そして、EEC回路7は、CPU2が主メ
モリ4のデータDを読出す場合に、読出された複数ビッ
トのデータDに対して前述した同一の手順でEECビッ
トデータを作成して、EECビットメモリ8に記憶され
ている該当アドレスADのEECビットデータと比較対
照する。両者が一致すれば読出されたデータDは正常あ
ると判断する。不一致の場合は、該当データDにビット
誤りが生じたと判断する。この複数ビットのEECビッ
トデータからエラー発生ビットを特定する。そして、特
定されたビット位置のデータ値を反転して、読出したデ
ータDを正しいデータDに修正する。よって、CPU2
には正しいデータDが入力される。
【0014】なお、複数ビットが同時にエラー発生して
いた場合には、このEEC回路7ではデータ修正が困難
であるので、EEC回路7からエラー情報aがCPU2
へ送出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すパリティチェック方式を採用したコンピュータ、又
は図5に示すEEC方式を採用したコンピュータにおい
てもまだ改良すべき次のような課題があった。
【0016】すなわち、パリティチェック方式において
は、パリティチェック時において1ビットの値のみを比
較対照すればよいので、CPU2による主メモリ4に対
するデータアクセス処理速度はほとんど低下しない。し
かし、データに一旦エラーが発生すると、該当テータを
正しいデータに復旧する術はない。
【0017】また、EEC方式においては、エラー有無
の検出と、エラー有りの場合に自動的に正しいデータに
修正している。よって、パリティチェック方式に比較し
てコンピュータ全体としての信頼性を向上できる。
【0018】しかし、前述したように、主メモリに対す
るデータの書込時及び主メモリからデータの読出時にお
いて、エラー検出及びエラー発生ビット位置情報を含ん
だEECビットデータの作成処理を実行する必要がある
ので、CPUにおける主メモリに対するデータアクセス
処理速度が低下する。
【0019】さらに、ビットエラーが検出されると、エ
ラー発生ビット位置の特定及びビット訂正に要する時間
が必要となる。したがって、エラーが発生した場合にお
けるCPUのアクセス処理速度がさらに低下する。
【0020】また、一つのデータ内の複数ビットにおい
て同時にエラーが生じた場合には、対処しきれない問題
がある。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
であり、データを記憶する主記憶部を二重化することに
よって、CPUの主記憶部に対するデータアクセス速度
を低下することなく、たとえエラーが生じたとしても、
自動的に正しいデータがCPUに読取られ、CPUが主
記憶部に対してアクセスするデータの信頼性を大幅に向
上できるコンピュータの記憶データ保護装置を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の記憶データ保護装置が組込まれたコンピュー
タにおいては、CPUに対してセレクタ部を介して同一
アドレス領域を有した一対の主記憶部及び各主記憶部に
対応した一対のパリティ処理部を接続している。
【0022】そして、各パリティ処理部に対して、自己
に対応する主記憶部に書込むデータのパリティビットを
算出して記憶保持するパリティビット生成手段と、自己
に対応する主記憶部から読出されたデータに対して記憶
保持したパリティビットを用いてパリティエラー有無判
断するパリティチェック手段とを付加している。
【0023】さらに、セレクタ部に対して、CPUから
のアドレスを指定したデータ書込指令を各主記憶部に伝
える書込制御手段と、CPUからのアドレスを指定した
データ読出指令に応じて、予め定められた一方の主記憶
部から読出されたデータをCPUへ伝えるデータ読出制
御手段と、一方の主記憶部のパリティ処理部からエラー
情報が入力したとき、他方の主記憶部から読出されたデ
ータをCPUへ伝えるデータ切換手段とを付加してい
る。
【0024】また、別の発明の記憶データ保護装置にお
いては、上述した各手段に加えて、いずれか一方のパリ
ティ処理部からエラー情報が出力されると、エラー情報
が出力されていない主記憶部のデータをエラー情報が出
力された主記憶部へ書込むデータ転送部を設けている。
【0025】さらに、別の発明の記憶データ保護装置に
おいては、セレクタ部に対して、エラー情報が入力した
ときこのエラー情報をCPUへ伝送するエラー情報伝送
手段を付加している。また、CPUに対して、エラー情
報を受領すると、今回読出したデータとアドレスとを記
憶保持する記憶保持手段と、記憶保持されたアドレス及
びデータを指定したデータ書込指令をセレクタ部へ送出
するデータ復旧手段とを付加している。
【0026】
【作用】このように構成されたコンピュータの記憶デー
タ保護装置によれば、CPUがアドレスを指定してデー
タを主記憶部に書込む場合は、セレクタ部はCPUから
出力されたデータ書込指令を各主記憶部に転送する。し
たがって、CPUから出力されたデータは両方の主記憶
部における指定された同一アドレスに書込まれる。同時
に各パリティ処理部において各主記憶部に書込まれるデ
ータのパリティビットが計算されて記憶保持される。
【0027】次に、CPUが主記憶部のアドレスを指定
してデータを読出する場合は、セレクタ部は予め定めら
れた一方の主記憶部から読出されたデータをCPUへ転
送する。そして、その一方の主記憶部から読出されたデ
ータにパリティエラーが検出された場合は、他方の主記
憶部から読出されたデータをCPUへ転送する。
【0028】したがって、CPUは主記憶部から常に正
しいデータを読出することが可能となる。また、別の発
明においては、データ読出時にいずれか一方の主記憶部
から読出されたデータにパリティエラーか発生しした場
合は、データ転送部でもって正常な主記憶部のデータが
異常発生した側の主記憶部に書込まれる。
【0029】さらに、別の発明においては、データ読出
時にいずれか一方の主記憶部から読出されたデータにパ
リティエラーか発生しした場合は、CPUのソフト手段
でもって正常な主記憶部のデータが両方の主記憶部の同
一アドレスに上書きされる。
【0030】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は実施例の記憶データ保護装置が組込まれたコ
ンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【0031】データバス,アドレスバス及び制御線から
なるシステムバス11にCPU12,入出力ポート(I
/O)13及びセレクタ部14が接続されている。セレ
クタ部14に対してそれぞれサブバス15a,15bを
介して主記憶部としての一対の主メモリ16a,16b
及び一対のパリティ処理部17a,17bが接続されて
いる。各パリティ処理部17a,17bにはそれぞれパ
リティビット用メモリ18a,18bが接続されてい
る。
【0032】前各サブバス15a,15bはシステムバ
ス11と同一のデータバス,アドレスバス及び制御線で
構成されている。また、各主メモリ16a,16bは同
一のアドレス領域を有している。各パリティビット用メ
モリ18a,18bは前記対応する各主メモリ16a,
16bにおける各アドレス毎に該当アドレスADに記憶
するデータDの1ビット構成のパリティビットbを記憶
する領域を有する。
【0033】セレクタ部14は、一種のバス接続/切換
回路で構成されており、CPU12からシステムバス1
1内の制御線を介して主メモリ16a,16bに対する
書込信号Wが出力されると、システムバス11を各サブ
バス15a,15bへ接続する。その結果、CPU12
がアドレスADをシステムバス11内のアドレバスに出
力し、続いてデータDをシステムバス11内のデータバ
スに出力すると、書込信号W,アドレスAD,データD
がセレクタ部14及び各サブバス15a,15bを介し
て各主メモリ16a,16b及び各パリティ処理部17
a,17bへ印加される。
【0034】また、セレクタ部14は、CPU12から
システムバス11内の制御線を介して主記憶部16a,
16bに対する読出信号Rが出力されると、システムバ
ス11を各サブバス15a,15bへ接続する。その結
果、CPU12がアドレスADをシステムバス11内の
アドレバスに出力すると、読出信号R,アドレスAがセ
レクタ部14及び各サブバス15a,15bを介して各
主メモリ16a,16b及び各パリティ処理部17a,
17bへ印加される。
【0035】セレクタ部14は、読出信号R,アドレス
ADが各主メモリ16a,16bに到達したタイミング
でシステムバス11を予め稼働側と定められた一方の主
メモリ16aのサブバス15aに接続し、待機側と指定
された他方の主メモリ16bのサブバス15bをシステ
ムバス11から切り離す。
【0036】さらに、セレクタ部14は、稼働側と定め
られた一方の主メモリ16aに対応するパリティ処理部
17aからエラー情報Eaが入力されると、システムバ
ス11に接続されている稼働側のサブバス15aを待機
側のサブバス15bに切換える。
【0037】前記各主メモリ16a,16bは、CPU
12からシステムバス11及び自己側のサブバス15
a,15bを介して書込信号W,アドレスAD及びデー
タDが印加されると、アドレスADが指定する領域にデ
ータDを格納する。また、各主メモリ16a,16b
は、CPU12からシステムバス11及び自己側のサブ
バス15a,15bを介して読出信号R,アドレスAD
が印加されると、アドレスADが指定する領域のデータ
Dをサブバス15a,15bのデータバスへ出力する。
【0038】前記各パリティ処理部17a,17bは、
自己側のサブバス15a,15bを介して書込信号Wが
入力すると、データバス上の複数ビット構成のデータD
を読取ってパリティビットbを算出する。そして、算出
されたパリティビットbをパリティビット用メモリ18
a,18b内のサブバス15a,15bから読取ったア
ドレスADの領域に格納する。
【0039】また、各パリティ処理部17a,17b
は、自己側のサブバス15a,15bを介して読出信号
Rが入力すると、自己側の主メモリ16a,16bから
サブバス15a,15bに読出された各データDを読取
ってパリティビットbを算出する。そしてパリティビッ
ト用メモリ18a,18b内のサブバス15a,15b
のアドレスADの領域に記憶保持されているパリティビ
ットbと一致するか否かを判断する。一致した場合はデ
ータDは正常であるのて何もしない。不一致の場合は、
データDにパリティエラーが生じているのでセレクタ部
14へエラー情報Ea,Ebを送出する。
【0040】このように構成されたコンピュータの記憶
データ保護装置においては、CPU12が主メモリ16
a,16bにデータDを書込む場合、先ずシステバス1
1に書込信号Wを出力すると、システムバス11が各サ
ブバス15a,15bに接続される。続いてアドレスA
D及びデータDを出力すると、両方の主メモリ16a,
16bの指定アドレスADにデータDが書込まれる。同
時に、各パリティ処理部17a,17bにてデータDの
パリティビットbが演算されて、パリティビット用メモ
リ18a,18bに書込まれる。
【0041】また、CPU12が主メモリ16a,16
bからデータDを読出す場合、先ずシステバス11に読
出信号Rを出力すると、システムバス11が各サブバス
15a,15bに接続される。続いてアドレスADを出
力すると、各主メモリ16a,16bの指定アドレスA
DのデータDがそれぞれサブバス15a,15b上へ出
力される。
【0042】また、パリティ処理部17a,17bによ
って各サブバス15a,15b上へ出力されたデータD
にパリティエラーが存在するか否かが判断される。エラ
ーが存在する場合のみエラー情報Ea,Ebがセレクタ
部14へ送出される。セレクタ部14は、所定時以内に
稼働側のパリティ処理部17aからのエラー情報Eaが
入力されなかった場合は、待機側のサブバス15bをシ
ステムバス11から切り離す。その結果、稼働側のサブ
バス15aに出力されているデータDがシステムバス1
1へ出力される。よって、CPU12はパリティチェッ
クが終了した正しいデータDを読取ることができる。
【0043】また、所定時以内に稼働側のパリティ処理
部17aからのエラー情報Eaが入力されると、サブバ
ス15aをシステムバス11から切り離す。その結果、
待機側のサブバス15bに出力されているデータDがシ
ステムバス11へ出力される。よって、CPU12は待
機側の主メモリ16bから読出されてパリティチェック
が終了した正しいデータDを読取ることができる。
【0044】なお、主メモリ16aにおけるパリティエ
ラーが生じたアドレスADの領域のデータDは、CPU
12から新規のデータDが書込まれた時点で、正常なデ
ータD値に復旧する。
【0045】このように、たとえ一方の主メモリ16a
から読出したデータDにデータ異常が生じていた場合で
あっても、CPU12は他方の主メモリ16aから読出
した正しいデータDを取込むことが可能となる。したが
って、コンピュータとしての信頼性を大幅に向上でき
る。
【0046】また、パリティチェック処理は図5で示し
た従来コンピュータにおけるEEC方式に比較して、そ
の処理時間は非常に短いので、CPU12における主メ
モリ16a,16bに対するデータアクセス処理速度が
大幅に上昇する。
【0047】すなわち、この実施例においては、従来の
高速データアクセス処理速度を維持したままで、CPU
12が読出したデータDの信頼性を大幅に向上できる。
図2は本発明の他の実施例に係わる記憶データ保護装置
が組込まれたコンピュータの概略構成を示すブロック図
である。図1に示す実施例と同一部分には同一符号が付
しててある。したがって、重複する部分の詳細説明は省
略されている。
【0048】この実施例においては、サブバス15a,
15相互間にデータ転送部19が介挿されている。そし
て、セレクタ部14aはいずれか一方のパリティ処理部
17a,17bからエラー情報Ea,Ebが入力する
と、この時点におれるサブバス15a,15bのアドレ
スADと入力した一方のエラー情報Ea,Ebをデータ
転送部19へ送出する。
【0049】データ転送部19は、CPU12が主メモ
リ16a,16bに対するデータアクセス処理を実行し
ていない期間において、すなわち、セレクタ部14aが
各ザブバス15a,15bをシステムバス11から切り
離した状態において、セレクタ部14aから入力したア
ドレスADといずれの主メモリ16a,16bのデータ
にエラーが生じたのかを示すエラー情報Ea又はEbに
基づいて、エラーが発生していない正常側の主メモリの
該当アドレスADに記憶されている正しいデータDを読
出て、エラーが発生した異常側の主メモリの同一アドレ
スADに読出した正しいデータDを書込む。
【0050】なお、この場合、データDが書込まれた側
のパリテイ処理部17a又は17bが起動して、パリテ
ィビットbが改めてパリティビット用メモリ18a又は
18bに記憶保持される。
【0051】このように構成された、コンピュータの記
憶データ保持装置においては、主メモリ16a,16b
のいずれかのアドレスADの領域から読出したデータD
にパリティエラーが発生すると、CPU12から次のデ
ータDの同一アドレスADに対する書込操作が実行され
る前に、データ転送部19によって正しいデータDが書
込まれる。
【0052】したがって、一方の主メモリに誤ったデー
タDが記憶された状態で同一アドレスADに対するCP
U12におけるデータ読出処理が繰り返されて、片方の
主メモリのデータDのみで対応する不安定状態が長時間
継続することが未然に防止される。よって、コンピュー
タ全体の信頼性をより一層向上できる。
【0053】さらに、データ転送部19におけるデータ
読出処理及びデータ書込処理は、CPU12に対して独
立して実行されるので、CPU12の処理負担が増大す
ることはない。
【0054】図3は本発明のさらに別の実施例の係わる
記憶データ保護装置が組込まれたコンピュータにおける
CPUの処理動作を示す流れ図である。この実施例コン
ピュータのハード構成は図1に示した実施例と同じであ
る。
【0055】また、この実施例におけるセレクタ部は、
図1のセレクタ部14と同様に、システムバス11に対
するサブバス15a,15bの接続状態を制御して、正
しいデータDをシステムバス11へ出力させると共に、
いずれか一方のパリティ処理部17a,17bからエラ
ー情報Ea,Ebが入力すると、このエラー情報Ea,
Ebをシステムバス11を介してCPU12へ送出す
る。
【0056】図3の流れ図が開始され、主メモリ16
a,16bに対するデータ書込要求が発生すると(P
1)、1つのデータDをアドレスADを指定してセレク
タ部14を介して各主メモリ16a,16bへ書込むP
(P2)。全部のデータDの書込処理が終了すると(P
3)、今回の一連のデータ書込処理を終了する。
【0057】データ読出要求が発生すると(P4)、セ
レクタ部14を介してアドレスADを指定して1つのデ
ータDの読出処理を実行する(P5)。1つのデータD
の読出処理が終了すると、セレクタ部14からのエラー
情報の有無を調べて(P6)、エラー情報が入力されて
いた場合は、今回のアドレスADと読取った正しいデー
タDとをエラーバッファに一時記憶しておく(P7)。
全部のデータDの読出処理が終了すると(P8)、今回
の一連のデータ読出処理を終了する。
【0058】一連のデータ読出処理が終了すると、エラ
ーバッファにアドレスADとデータDのセットが記憶さ
れていた場合には、通常のデータ書込処理と同様の手法
でもって、そのセットのアドレスADを指定して該当デ
ータDをセレクタ部14を介して両方の主メモリ16
a,16bへ書込む(P9)。
【0059】このように構成されたコンピュータの記憶
データ保護装置によれば、各主メモリ16a,16bか
らデータDをサブバス15a,15b上に読出した時点
でいずれかにパリティエラーが発生していた場合には、
正しいデータDがCPU12へ送出されることは勿論の
こと、エラー発生情報もCPU12へ送出される。そし
て、CPU12は一連のデータ読出処理が終了した時点
で、主メモリ16a,16bのエラーが発生したアドレ
スADに対して正しいデータDを書込む。
【0060】したがって、たとえエラーが発生したとし
ても、長時間エラー発生状態のままで放置されることは
なく、短時間で正しいデータDが復旧され、該当アドレ
スADの領域は正常状態になる。その結果、コンピュー
タ全体の信頼性がより一層向上する。さらに、この実施
例においては、CPU12のソフト手法によって、エラ
ー状態を復旧させているので、図2に示すデータ転送部
19は必要ない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記憶データ
保護装置によれば、データを記憶する主記憶部を二重化
し、読出したデータにパリティエラーが発生した場合に
は、CPUへのデータをセレクタ部で正しい側の主記憶
部からのデータに自動的に切換えるようにしている。し
たがって、CPUの主記憶部に対するデータアクセス速
度を低下することなく、たとえエラーが生じたとして
も、自動的に正しいデータがCPUに読取られ、CPU
が主記憶部に対してアクセスするデータの信頼性を大幅
に向上できるコンピュータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる記憶データ保護装
置が組込まれたコンピュータの概略構成を示すブロック
【図2】 本発明の他の実施例に係わる記憶データ保護
装置が組込まれたコンピュータの概略構成を示すブロッ
ク図
【図3】 本発明のさらに別の実施例に係わる記憶デー
タ保護装置が組込まれたコンピュータのCPUの処理動
作を示す流れ図
【図4】 従来のパリティチエック手法を採用したコン
ピュータの概略構成を示すブロック図
【図5】 従来のEEC手法を採用したコンピュータの
概略構成を示すブロック図
【符号の説明】
11…システムバス、12…CPU、14,14a…セ
レクタ部、15a,15b…ザブバス、16a,16b
…主メモリ、17a,17b…パリティ処理部、18
a,18b…パリティビット用メモリ、19…データ転
送部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUに対してセレクタ部を介して同一
    アドレス領域を有した一対の主記憶部及び各主記憶部に
    対応した一対のパリティ処理部を接続してなるコンピュ
    ータの記憶データ保護装置であって、 前記各パリティ処理部は、自己に対応する主記憶部に書
    込むデータのパリティビットを算出して記憶保持するパ
    リティビット生成手段と、自己に対応する主記憶部から
    読出されたデータに対して前記記憶保持したパリティビ
    ットを用いてパリティエラー有無判断するパリティチェ
    ック手段とを有し、 前記セレクタ部は、前記CPUからのアドレスを指定し
    たデータ書込指令を前記各主記憶部に伝える書込制御手
    段と、前記CPUからのアドレスを指定したデータ読出
    指令に応じて、予め定められた一方の主記憶部から読出
    されたデータを前記CPUへ伝えるデータ読出制御手段
    と、前記一方の主記憶部のパリティ処理部からエラー情
    報が入力したとき、他方の主記憶部から読出されたデー
    タを前記CPUへ伝えるデータ切換手段とを有したこと
    を特徴とするコンピュータの記憶データ保護装置。
  2. 【請求項2】 前記いずれか一方のパリティ処理部から
    エラー情報が出力されると、エラー情報が出力されてい
    ない主記憶部のデータをエラー情報が出力された主記憶
    部へ書込むデータ転送部を備えたことを特徴とする請求
    項1記載のコンピュータの記憶データ保護装置。
  3. 【請求項3】 前記セレクタ部は、前記エラー情報が入
    力したときこのエラー情報を前記CPUへ伝送するエラ
    ー情報伝送手段を有し、 前記CPUは、エラー情報を受領すると、今回読出した
    データとアドレスとを記憶保持する記憶保持手段と、こ
    の記憶保持されたアドレス及びデータを指定したデータ
    書込指令を前記セレクタ部へ送出するデータ復旧手段と
    を有したことを特徴とする請求項1記載のコンピュータ
    の記憶データ保護装置。
JP5299633A 1993-11-30 1993-11-30 コンピュータの記憶データ保護装置 Pending JPH07152659A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007148779A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Renesas Technology Corp マイクロコントローラおよびram
JP2009176094A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Fujitsu Ltd 転送装置、転送装置の制御方法及び情報処理装置

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