JPH07152229A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH07152229A
JPH07152229A JP5300555A JP30055593A JPH07152229A JP H07152229 A JPH07152229 A JP H07152229A JP 5300555 A JP5300555 A JP 5300555A JP 30055593 A JP30055593 A JP 30055593A JP H07152229 A JPH07152229 A JP H07152229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoconductor
charging
image
image forming
grid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5300555A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsushi Tsujita
充司 辻田
Sakushiro Tanaka
作白 田中
Yukifumi Terada
幸史 寺田
Ichiro Yamasato
一郎 山里
Takuji Terada
卓司 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP5300555A priority Critical patent/JPH07152229A/ja
Publication of JPH07152229A publication Critical patent/JPH07152229A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小径の感光体ドラムを使用する場合であって
も、残留電位の上昇に起因する画像ムラを生じずに、均
一な画像を形成する。 【構成】 本発明の画像形成装置に於いて、感光体ドラ
ム13は、導電性を有する基体30と、基体30の表面
に形成されている感光体膜12とを備える。この感光体
ドラム13は、1画像を形成するために1回転を越えて
回転される。感光体膜12は主帯電器14によってコロ
ナ放電により帯電される。このコロナ放電のコロナ電流
は、電源25が主帯電器14に供給する電流を調節する
ことにより、感光体ドラム13の回転数に応じて調節さ
れる。従って、各回転における帯電のばらつきを補償す
ることが出来る。これにより、ムラのない均一な画像が
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真技術を用いた
画像形成装置に関し、特に、小径の単層有機感光体ドラ
ムに帯電及び画像露光を行うことにより画像を形成する
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、静電複写装置あるいは印刷装
置等として、電子写真技術を用いた画像形成装置の開発
が活発に進められてきている。近年は、この画像形成装
置の小型化を図るために、小径の感光体ドラムを使用す
る画像形成装置が提案されている。
【0003】図8は、従来の電子写真技術を用いた画像
形成装置1の系統図である。画像形成装置1は、表面に
感光体膜2が形成された回転可能な感光体ドラム3、感
光体膜2に所定量の電荷を一様に与えるための主帯電器
4、感光体膜2を露光し、感光体膜2上に静電潜像を形
成するための光学装置5、感光体膜2上の静電潜像を現
像するための現像装置6、感光体膜2に形成されている
トナー像を記録紙7に転写する転写器8、感光体ドラム
3上に残留したトナーを除去するクリーニングブレード
を備えるクリーニング装置9、及び感光体ドラム3上に
残留している電荷を除去して、感光体ドラム3の表面電
位を所定の均一な電位に設定するための除電ランプ10
等を備える。
【0004】画像形成装置1によれば、主帯電器4によ
って、感光体膜2に所定量の電荷を一様に与えた後、光
学装置5によって感光体膜2に光が照射され、感光体膜
2上に静電潜像が形成される。その後、現像装置6によ
って、トナーが感光体膜2上に供給され、静電潜像が顕
像化される。感光体ドラム3上のトナー像は、転写器8
によって記録紙7に転写される。転写後に、感光体ドラ
ム3上に残留したトナーは、クリーニング装置9によっ
て除去される。次に、除電ランプ10によって感光体膜
2上に光が照射され、感光体膜2上に残留している電荷
が除去され、感光体膜2の表面電位が所定の電位に均一
化される。この後、主帯電器4によって、感光体ドラム
3に再び帯電が行われる。これらの一連の過程が、1枚
の記録紙7に対して、感光体ドラム3が多数回回転する
ことにより、連続して繰り返し行われる。
【0005】従来技術に於いて、感光体膜2を構成する
感光体材料として、無機材料あるいは有機材料が用いら
れている。無機材料として、Se系材料、アモルファス
Si系材料等が用いられている。近年、安全性や加工容
易性の点で、有機材料が多く用いられている。有機材料
を用いた有機感光体は、積層有機感光体と単層有機感光
体とに類別される。これらのなかでも、製造の容易さな
どの観点から、単層有機感光体が望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単層有
機感光体膜は、除電の後も、概して高い残留電位を有す
る。また、この高い残留電位を示す感光層中に残留する
フォトキャリアによって、帯電時の帯電電位が低くなる
という問題点を有する。また、前記使用時間が少ない期
間は良好な帯電能を有する感光体膜も、使用時間が長く
なるに従って疲労し、トラップサイトが増大し、帯電能
が低下するという問題点が発生する。
【0007】従って、このような問題点を有する感光体
膜を、上記小径感光体ドラム3を用いる画像形成装置に
使用すると、以下のような問題点が生じる。
【0008】図9に、1枚の記録紙7に対して、多周回
プロセスにわたって画像を形成する場合における、各周
回ごとの感光体膜2の、除電後の残留電位および帯電後
の表面電位を示す。図9から分かるように、周回を重ね
るにしたがって、残留電位が上昇し、それにより感光体
膜2の表面電位が低下する。その結果、画像ムラとなる
問題点が生じる。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、小径の感光体ドラムを使用する場合
であっても、残留電位の上昇に起因する画像ムラを生じ
ずに、均一な画像を形成することのできる画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、導電性を有する基体、及び該基体の表面に形成され
ている感光体膜を備え、1画像に対して1回転を越えて
回転される感光体部材と、該感光体部材の近傍に配置さ
れて、コロナ放電により該感光体膜を帯電させる帯電手
段と、帯電した該感光体膜に画像に対応する光を照射す
る露光手段と、該感光体部材の回転方向に沿って、該露
光手段よりも下流側に配置されている現像手段と、該帯
電手段のコロナ放電によるコロナ電流量を、該感光体部
材の回転数に応じて調節するための調節手段とを備えて
おり、そのことによって上記目的が達成される。
【0011】前記帯電手段が、スコロトロン帯電方式で
あって、前記調節手段が、該帯電手段のスコロトロング
リッドの電位を調節する手段であってもよい。
【0012】前記帯電手段が、スコロトロン帯電方式で
あって、かつ該帯電手段のグリッドの開口率が可変であ
り、前記調節手段が、該帯電手段の該グリッドの開口率
を、該感光体部材の回転数に応じて調節する手段であっ
てもよい。
【0013】
【作用】本発明の画像形成装置に於いて、感光体部材
は、導電性を有する基体と、該基体の表面に形成されて
いる感光体膜とを備えている。この感光体部材は、1画
像を形成するために1回転を越えて回転される。感光体
膜は帯電手段によってコロナ放電により帯電される。こ
のコロナ放電のコロナ電流は、調節手段により感光体部
材の回転数に応じて調節される。従って、各回転におけ
る帯電のばらつきを補償することが出来る。帯電された
感光体膜は、露光手段によって露光され、静電潜像が形
成される。感光体膜上の該静電潜像は、現像手段によっ
て現像される。これにより、ムラのない均一な画像が形
成される。
【0014】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。
【0015】本実施例の画像形成装置では、感光体ドラ
ムをN(Nは1より大きい数であり、整数とは限らな
い。)回転することにより、1枚の画像形成を行うプロ
セスにおいて、各周回毎に残留電位による感光体膜の表
面電位の低下を帯電時に補償し、そのことによって、画
像ムラのない高品質な画像が形成される。
【0016】以下に、一例として正帯電型の単層有機感
光体膜を用いる場合について、本発明の実施例を説明す
る。
【0017】図1は、本発明の実施例の画像形成装置1
1の構成を示す系統図である。この画像形成装置11
は、図1に示されるように、アルミニウム等の金属材料
からなるドラム基体30の表面に単層型有機感光体から
なる感光体膜12が形成された回転可能な小径の感光体
ドラム13、感光体膜12に所望量の電荷を一様に与え
る主帯電器14、感光体膜12を露光し、感光体膜12
上に静電潜像を形成するための光を発生する光学装置1
5、感光体膜12上の静電潜像をトナーで現像するため
の現像装置16、感光体ドラム13上のトナー像を記録
紙17等に転写する転写器18、トナー像の転写後に、
感光体ドラム13上に残留しているトナーを除去するク
リーニング装置19、及び感光体ドラム13上に残留し
ている電荷を除去して、感光体膜12上の電位を所定の
電位に均一化させるための除電ランプ20等を備える。
【0018】主帯電器14は、スコロトロンチャージャ
ーが採用され、コロナ放電を行う放電ワイヤ21と、放
電ワイヤ21を囲み、感光体ドラム13側に開口してい
るシールドケース22と、シールドケース22の該開口
部に設けられている金属製のグリッド23とを備える。
主帯電器14の放電ワイヤ21に、コロナ放電に必要な
電流を供給するための電源25が接続される。
【0019】一般に、感光体膜12の飽和帯電電位Vs
が、500〜1000V、特に700〜850Vの範囲
となるように主帯電を行うことが望ましい。そのため
に、コロナ放電を行うに際して、4〜7kVの高電圧
を、主帯電器14の放電ワイヤ21に印加することが望
ましい。
【0020】本実施例では、感光体ドラムがN回転する
ことにより1枚の画像が形成され、n(nは、N以上で
ある最小の整数以下の自然数)回転目のプロセスにおけ
るコロナ放電によるコロナ電流An[μA]を下記(式
1)に従うように調整する。
【0021】An=A1+A(n−1) ……(式1) (式1)において、Aは、1回転する間における感光体
膜12の帯電能の低下量を補償するために必要なコロナ
電流量を示す。Aの値は、使用する感光体膜12によっ
て異なり、予め画像形成装置11毎に設定しておくこと
もできるが、例えば、画像形成装置11を起動させる度
に、感光体膜12の帯電能の低下特性を測定し、その測
定値に基づいてAの設定値を最適化することもできる。
【0022】このように、感光体膜12の表面電位の低
下量に一致させて、コロナ電流を周回毎に大きくするの
で、帯電能の低下による表面電位の低下が補償され、帯
電時の表面電位が一定になる。
【0023】上記コロナ電流量の調整は、例えば、放電
ワイヤ21に接続された電源25から放電ワイヤ21に
供給する電流を調節することにより行うことができる。
また、本実施例のように主帯電器14にスコロトロンチ
ャージャーを用いる場合は、グリッド23に、スコロト
ロングリッド電位を複数の値に調節するための直流グリ
ッド電源24を接続し、グリッド電位を調整することに
より行うこともできる。以下に、グリッド電位を調節す
る場合を説明する。
【0024】この場合は、グリッド電位Vn[V]は下
記(式2)に従うようにグリッド電源により調整され
る。
【0025】Vn=V1+V(n−1) ……(式2) (式2)において、Vは、表面電位の低下の補償を行わ
ない場合に、N回転する間の表面電位の低下量を示す。
【0026】グリッド電位の上昇に伴って、コロナ電流
が上昇するので、その結果、感光体膜12の表面電位も
上昇する。従って、(式2)のようにグリッド電圧を各
周回毎に前回の周回のグリッド電位よりも高くなるよう
に設定すれば、帯電能が一定であれば、各周回の表面電
位は前回の周回の表面電位よりも高くなる。本実施例で
は、感光体膜12の帯電能の低下量に一致させて、グリ
ッド電圧を周回毎に上昇させるので、帯電能の低下によ
る表面電位の低下が補償され、結果的に表面電位が一定
になる。これにより、画像ムラが生じず、高品質な画像
が形成される。また、上記コロナ電流の調整は以下の方
法で行うこともできる。この方法では、各周回のプロセ
スにおけるグリッド23の開口率を変化させることによ
り、コロナ放電による感光体ドラム13へのコロナ電流
を制御する。
【0027】この場合は、グリッド23の開口率O
n[%]は下記(式3)に従うように調整される。
【0028】On=O1+O(n−1) ……(式3) (式3)において、Oは、表面電位の低下の補償を行わ
ない場合に、N回転する間の表面電位の低下量に対応す
る開口率の変化量を示す。
【0029】グリッド23の開口率は、コロナ電流と相
関関係があり、グリッド23の開口率が大きいほど、コ
ロナ電流が大きくなる。従って、感光体ドラム13が1
回転する間の、感光体膜12の帯電能の低下量に一致さ
せて、コロナ電流を周回毎に大きくすべく、グリッド2
3の開口率を大きくする。これにより、感光体膜12の
帯電能の低下が補償され、帯電時の表面電位が一定にな
る。
【0030】各周回毎にグリッド23の開口率を大きく
する割合は、使用する感光体膜12によって異なり、予
め画像形成装置11毎に設定しておく。あるいは、例え
ば、画像形成装置11を起動させる度に、感光体膜12
の帯電能の低下特性を測定し、その測定値に基づいてグ
リッド23の開口率の変化の割合を最適な値に設定する
こともできる。
【0031】具体的なグリッド23の開口率の調節方法
について以下に説明する。
【0032】図2は、グリッド23の開口率を可変とす
ることのできる画像形成装置を示す図である。図3〜図
7に本実施例の主帯電器14の詳細を示す。図3は、本
実施例の主帯電器14を斜め上方からみた図である。図
3では、主帯電器14の構成を分かりやすくするため
に、シールドケース22及びグリッド23の一部は省略
して描かれている。図4は、本実施例の主帯電器14を
縦方向(図3の矢印A方向)からみた図である。図5
は、本実施例の主帯電器14を横方向(図3の矢印B方
向)からみた図である。図1の画像形成装置11と同様
の構成要素には、同じ符号を付記する。
【0033】本実施例では、主帯電器14の帯電器幅W
1は11mm、帯電器長W2は220mmに設定されて
いる。グリッド23と感光体ドラム13との距離は1.
0mmに設定されている。また、本実施例における感光
体ドラム13の径は30mmであり、この場合、A4R
(297mm)の規格の紙でおよそ3.2周回のプロセ
スで1枚の画像を形成することになる。
【0034】図3〜図7に示されるように、グリッド2
3は、シールドケース22と感光体ドラム24との間
に、シールドケース22に対して固定して配置された固
定グリッド板51と、固定グリッド板51よりも感光体
ドラム13側に配置され、レール53に挟まれて固定グ
リッド板51に沿って移動する可動グリッド板52を有
している。固定グリッド板51は複数の開口部60を有
し、可動グリッド板52も固定グリッド板51の複数の
開口部60と同じ大きさの複数の開口部61を有してい
る。図6に示されるように、本実施例では固定グリッド
板51の複数の開口部60及び可動グリッド板52の複
数の開口部60の形は、どちらも平行四辺形であり、そ
の底辺m1の長さ及び感光体ドラム24の回転方向sに
沿った長さhは、それぞれ例として1.1mm及び1
6.5mmである。また、固定グリッド板51の複数の
開口部60及び可動グリッド板52の複数の開口部61
の長辺m2は、感光体ドラム24の回転方向sに対して
斜め方向にθの角度で伸びるように形成されている。こ
れは、放電ワイヤ21によって、固定グリッド板51の
複数の開口部60及び可動グリッド板52複数の開口部
61を通して帯電される感光体膜12が、一様にむらな
く帯電されるようにするためである。θの値は、本実施
例では30度である。なお、固定グリッド板51及び可
動グリッド板52はどちらも導電性の物質により形成さ
れており、可動グリッド板52の感光体ドラム側の面
は、絶縁処理されている。また、可動グリッド板52
は、その一端にギヤ55を有しており、可動グリッド板
52のギヤ55は、制御モーター42のシャフト57の
先端に取り付けられたギヤ58と噛み合って接してい
る。制御回路44によって制御される制御モータ42に
よって、可動グリッド板52のギヤ55と噛み合ったギ
ヤ58が回転し、その結果、可動グリッド52は矢印C
方向又はC’方向に移動する。
【0035】図6には、固定グリッド板51の開口部6
0と可動グリッド板52の開口部61が完全に重なった
結果、グリッド23の開口部のシールドケース22の開
口部に対する開口率が最大になった場合の固定グリッド
板51と可動グリッド板52との相対的位置関係が示さ
れている。この状態では、固定グリッド板51の開口部
60と可動グリッド板52の開口部61とは全く重なっ
ており、グリッド23の開口率は最大となっている。
【0036】図7には、制御モータ42の動きによって
可動グリッド板52が図6の状態から矢印C方向に移動
した結果、グリッド23の開口率が図6に示される状態
に比べて小さくなった場合の固定グリッド板51と可動
グリッド板52との相対的位置関係が示されている。こ
の状態では、固定グリッド板51の開口部60と可動グ
リッド板52の開口部61とは一部が重なっており、グ
リッド23の開口率は最大値よりも小さくなっている。
【0037】本実施例では、グリッド23の開口部のシ
ールドケース22の開口部に対する開口率は、最大のと
き(図6に示す状態)90%であり、最小のとき60%
である。この範囲に於て、制御回路44により開口率を
変化させ、コロナ電流を調整することにより、帯電能の
低下による表面電位の低下を補償することができる。画
像露光用に用いられる光学装置15は、レンズや反射鏡
等からなる光学系、あるいはレーザー光発振器等が用い
られる。現像装置16は、1成分系現像剤あるいは2成
分系現像剤の帯電したトナーを、感光体膜12の表面に
供給する現像ローラ16aを備える。転写器18は、主
帯電器14と同様なコロナチャージャーあるいは接触式
帯電器が用いられる。
【0038】本実施例に於ける除電ランプ20の除電光
量は、感光体膜12上に於いて、5LUX・SEC以上、特に
10LUX・SEC以上であることが望ましい。一方、200L
UX・SEC以上とすると、感光体膜12の光疲労による品
質の劣化が生じる。除電ランプ20として、ハロゲンラ
ンプ、蛍光灯ランプ、冷陰極線管、赤色、緑色等のネオ
ンランプ等の可視光光源がいずれも使用可能である。あ
るいは、赤色、黄色、緑色等のLED(発光ダイオー
ド)等の単色光光源も使用可能である。
【0039】本実施例の感光体膜12は、正帯電型単層
有機感光体膜であり、結着樹脂と電荷輸送媒質と電荷発
生物質とを相互に分散して形成される。電荷発生物質
は、それ自体公知の有機の光導電性顔料が何れも使用さ
れる。特に、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、
キナクリドン系顔料、ピラントロン系顔料、ジスアゾ系
顔料、トリスアゾ系顔料等の光導電性有機顔料を単独
で、あるいは2種以上の組合せで用いる。
【0040】電荷輸送媒質としては、樹脂媒質中に電荷
輸送物質を分散させたものが使用される。電荷輸送物質
としては、それ自体公知の正孔輸送物質或いは電子輸送
物質が何れも本発明の目的に使用される。適当な正孔輸
送物質の例は、ポリ−N−ビニルカルバゾール、フェナ
ントレン、N−エチルカルバゾール、2,5−ジフェニ
ル−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(4
−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール、ビス−ジエチルアミノフェニル−1,3,6−
オキサジアゾール、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)
−2,2’−ジメチルトリフェニルメタン、2,4,5
−トリアミノフェニルイミダゾール、2,5−ビス(4
−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−トリアゾー
ル、1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−2−ピラ
ゾリン、p−ジエチルアミノベンツアルデヒド−(ジフ
ェニルヒドラゾン)などの何れか、あるいはこれらの複
数の組合せで用いられる。適当な電子輸送物質の例は2
−ニトロ−9−フルオレノン、2,7−ジニトロ−9−
フルオレノン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレ
ノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノ
ン、2−ニトロベンゾチオフェン、2,4,8−トリニ
トロチオキサントン、ジニトロアントラセン、ジニトロ
アクリジン、ジニトロアントキノンなどの何れか、ある
いはこれらの複数の組合せで用いられる。
【0041】結合剤樹脂としては、種々のもの、例え
ば、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
マレイン酸共重合体、アクリル系重合体、スチレン−ア
クリル系共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エステル、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、シリコー
ン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エーテル樹脂、フェノール樹脂や、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート等の光硬化型樹脂等、各種の
重合体が例示される。なお、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール等の光導電性ポリマーも結着樹脂として使用でき
る。
【0042】感光体膜12中に存在させる電荷発生物質
は、結着樹脂100重量部当たり0.1及至50重量
部、特に0.5及至30重量部の範囲にあるのが適当で
あり、一方電荷輸送物質は結着樹脂100重量部当たり
20及至500重量部、特に30及至200重量部の範
囲にあるのが適当である。また、感光体膜12の厚み
は、10及至40μm、特に22及至32μmの範囲に
あるのが、高い表面電位、耐刷性及び感度の点でよい。
【0043】感光体ドラム12の導電性からなるドラム
基体30としては、アルミニウム素管や該アルミニウム
素管をアルマイト処理したものおよび導電性樹脂性基板
が一般に使用される。感光体膜12としての有機感光体
層の形成は、樹脂を、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドのようなアミド系溶媒;
テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル;ジ
メチルスルホキシド;ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族溶媒;メチルエチルケトン等のケトン類;N−
メチル−2−ピロリドン;フェノール、クレゾール等の
フェノール類等の溶媒に溶解し、これに電荷発生物質を
分散させて塗布用組成物とする。この組成物を導電性の
ドラム基体30に塗布し、感光体膜12を形成させる。
【0044】本発明は、正帯電型有機単層感光体の場合
に顕著な利点が秦せられ、正帯電型のものでは、主帯電
時にオゾンの発生が少ないことも利点である。正帯電型
の場合、電荷発生物質としては、ペリレン系顔料、アゾ
顔料或いはこれらの組合せを使用するのがよく、電荷輸
送物質としては2,6−ジメチル−2’,6’−ジte
rt−ブチルジフェノキノン等のジフェノキノン誘導
体、3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラ
キス−4−メチルフェニル(1,1’−ビフェニル)−
4,4’−ジアミン等のジアミン系化合物、フルオレン
系化合物、ヒドラゾン系化合物を使用するのがよい。
【0045】上記実施例では、すべてドラム状の基体に
感光体膜を形成したものを感光体部材として用いたが、
ベルト状の基体に感光体膜を形成したものを用いてもよ
い。また、上記実施例では、本発明の画像形成装置を静
電複写機として説明したが、本発明の画像形成装置は、
静電複写機にかかわらず、電子写真方式によって画像形
成を行う画像形成装置であればよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、感光体膜に於ける帯電能の低
下を補償するので、小径の感光体ドラムを使用する場合
であっても、感光体ドラムの周回毎の表面電位のばらつ
きがなくなるので、画像形成をムラなく均一に行うこと
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の画像形成装置11の系統図で
ある。
【図2】本発明の他の実施例の画像形成装置11を表す
系統図である。
【図3】図2に示す画像形成装置の主帯電器14を表す
斜視図である。
【図4】図3に示す主帯電器14を縦方向からみた場合
の断面図である。
【図5】図3に示す主帯電器14を横方向からみた場合
の断面図である。
【図6】図3に示す主帯電器14のグリッドを表す概略
図である。
【図7】図3に示す主帯電器14のグリッドを表す概略
図である。
【図8】従来技術の画像形成装置1の系統図である。
【図9】図8の画像形成装置における各周回ごとの感光
体膜2の、除電後の残留電位および帯電後の表面電位を
示すグラフである。
【符号の説明】
11 画像形成装置 12 感光体膜 13 感光体ドラム 14 主帯電器 16 現像装置 19 クリーニング装置 20 除電ランプ 21 放電ワイヤ 22 シールドケース 23 グリッド 24 グリッド電源 25 電源 30 ドラム基体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山里 一郎 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 寺田 卓司 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する基体、及び該基体の表面
    に形成されている感光体膜を備え、1画像に対して1回
    転を越えて回転される感光体部材と、 該感光体部材の近傍に配置されて、コロナ放電により該
    感光体膜を帯電させる帯電手段と、 帯電した該感光体膜に画像に対応する光を照射する露光
    手段と、 該感光体部材の回転方向に沿って、該露光手段よりも下
    流側に配置されている現像手段と、 該帯電手段のコロナ放電によるコロナ電流量を、該感光
    体部材の回転数に応じて調節するための調節手段とを備
    える画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電手段が、スコロトロン帯電方式
    であって、前記調節手段が、該帯電手段のスコロトロン
    グリッドの電位を調節する手段である請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電手段が、スコロトロン帯電方式
    であって、かつ該帯電手段のグリッドの開口率が可変で
    あり、 前記調節手段が、該帯電手段の該グリッドの開口率を、
    該感光体部材の回転数に応じて調節する手段である請求
    項1に記載の画像形成装置。
JP5300555A 1993-11-30 1993-11-30 画像形成装置 Withdrawn JPH07152229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5300555A JPH07152229A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5300555A JPH07152229A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07152229A true JPH07152229A (ja) 1995-06-16

Family

ID=17886246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5300555A Withdrawn JPH07152229A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07152229A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5656948B2 (ja) 正帯電単層型電子写真感光体および画像形成装置
JP2009251365A (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JPH07325440A (ja) 画像形成装置
JP2008216987A (ja) 電子写真感光体およびカラー画像形成装置
JP5575050B2 (ja) 正帯電型電子写真感光体、及び画像形成装置
US5530524A (en) Electrophotographic apparatus with photosensitive drum requiring multiple rotations for production of a copy image on one sheet and method of operating same
JPH07152295A (ja) 画像形成装置
JP2013029777A (ja) 正帯電単層型電子写真感光体、及び画像形成装置
JP3460285B2 (ja) 画像形成装置
JPH07152229A (ja) 画像形成装置
JPH07234618A (ja) 画像形成装置
JPH0743986A (ja) 画像形成装置
JPH07152294A (ja) 画像形成装置における前帯電・除電方法
JPH07152233A (ja) 画像形成装置
JP2003228183A (ja) 電子写真感光体および画像形成装置
JPH07152293A (ja) 画像形成装置
JPH08254930A (ja) 画像形成装置
JPH0743987A (ja) 画像形成装置
JP3682848B2 (ja) 電子写真用感光体およびそれを用いる画像形成装置
JPH06318023A (ja) 電子写真装置
JPH08234577A (ja) 電子写真用分離装置
JP3302106B2 (ja) 電子写真プロセスおよびそれに用いられる電子写真感光体
JP3227230B2 (ja) 電子写真装置
JPH0744063A (ja) 画像形成装置
JP2005182006A (ja) 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置およびカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010130