JPH07151B2 - ジーンズウエストベルトの角折り縫製方法及び縫製装置 - Google Patents

ジーンズウエストベルトの角折り縫製方法及び縫製装置

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JPH07151B2
JPH07151B2 JP23853388A JP23853388A JPH07151B2 JP H07151 B2 JPH07151 B2 JP H07151B2 JP 23853388 A JP23853388 A JP 23853388A JP 23853388 A JP23853388 A JP 23853388A JP H07151 B2 JPH07151 B2 JP H07151B2
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cloth
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、縫製途中のジーンズにおけるウエストベル
トの身頃から突出する角部を、自動的にウエストベルト
内へ折込むと共に、この折込み部分を自動的に縫着する
角折り縫製方法と縫製装置に関するものである。
〈従来の技術〉 第21図乃至第25図に示すように、ジーンズ1におけるウ
エストベルト2は、帯状布地を二つ折りにすると共に、
両側の下部を内側に巻込んでその間に身頃3の腰部全周
を差込み、ウエストベルト2と身頃3の重なり部分及び
ベルト2の上部を縫糸4、5で縫着されている。
ジーンズの縫製工程は44工程あり、ウエストベルト2の
縫着によって上記44工程の内約3/4の縫製工程が終了
し、略ズボンの形に出来上がったジーンズ1に対して、
上記ウエストベルト2の両端部における角縫い処理が行
なわれる。
身頃3に対して縫着された直後のウエストベルト2は、
第21図と第22図の如く、その両端が未縫製部分2aとして
残され、ファスナー6を取付ける身頃3の端部から角部
2bが未縫製状態で突出している。
上記ウエストベルト2の両端部を角縫い処理するには、
第24図と第25図の如く、角部2bをウエストベルト2の内
部に差込んで折込み、ウエストベルト2の端部を身頃3
の端部に沿わせた状態で、ウエストベルト2の未縫製部
分2aを周縁に沿って縫糸7で縫着して仕上げるものであ
る。
従来、ウエストベルト2の両端部における角部2bの該ベ
ルト2内への折込み及び折り込んだ部分の角縫いはすべ
て手作業によって行なわれていた。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、ウエストベルトの角縫い工程における最大の
ネックは、角部をウエストベルト内へ折込む作業であ
る。
これは、ウエストベルトに使用される生地が非常に厚く
て硬いために、作業者は、指先に相当の力を入れて折込
む必要があり、そのため作業能率が悪い上に重労働とな
り、腱しょう炎を起こして労災問題にまで発展しつつあ
る。
この発明の課題は、上記のような問題点を解決するため
になされたものであり、ウエストベルトにおける角部の
折込みから角縫いまでをすべて自動的に行ない、角縫い
処理の省力化と能率向上を図ることができるジーンズウ
エストベルトの角折り縫製方法と縫製装置を提供するこ
とにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記のような課題を解決するため、第1の発明は、ウエ
ストベルトが二つ折りの筒状で身頃に縫着されたジーン
ズの生地において、二又状に形成された生地装着部材に
ウエストベルトの身頃に重なる未縫製部分を差込んで取
付ける生地装着工程と、生地装着部材に取付けたウエス
トベルトの身頃に重なる部分をつかみ板で両面から挟ん
で保持する生地保持工程と、つかみ板で保持されたウエ
ストベルトの身頃から突出する角部の折返し縁をこの折
返し縁に接近動させた押込棒で角部の内側に押込み、さ
らに押込み位置で押込棒を回動させて押込み部分をウエ
ストベルトの内側に折込む第1折込み工程と、ウエスト
ベルトの内部に対して端部から折込み具を挿入すること
によって角部全体をウエストベルト内へ完全に折込む第
2折込み工程と、つかみ板で保持されたウエストベルト
から生地装着部材と押込棒及び折込み具を順に抜取る抜
取り工程と、抜取り工程後にウエストベルトの折込み部
分をつかみ板でミシンによる縫製位置にまで移動させる
生地送り込み工程と、縫製位置において、つかみ板に代
えて押え板でウエストベルトをミシン下板上に押圧保持
し、つかみ板を退動位置に戻す押え工程と、ミシン下板
上に押圧保持されたウエストベルトの端部を周縁に沿っ
てミシンで逢着する縫着工程と、縫着後のウエストベル
トに対して押え板の押圧保持を解き、前進動したつかみ
板でウエストベルトを挟持して退動位置に取出し、退動
位置でつかみ板が挟持を解く取出し工程とを順次経るよ
うにしたものである。
上記の課題を解決するため、第2の発明は、先端が二又
状に形成され、二つ折り筒状で身頃に逢着されたウエス
トベルトの身頃に重なる未縫製部分を差込んで取付ける
生地装着部材を前後に移動自在となるよう配置した左右
一対の生地装着機構と、前記生地装着機構の前方位置に
上下一対のつかみ板を前後及び横方向に移動自在となる
よう配置し、生地装着部材の前進位置にあるウエストベ
ルトをつかみ板で上下から挟圧保持し、挟圧したウエス
トベルトを前後に移送する左右一対の生地保持機構と、
前記生地保持機構の前方位置に折込棒を前後と回動が自
在となるよう配置し、退動位置にあるつかみ板で保持さ
れたウエストベルトの身頃から突出する角部の折返し縁
を折込棒でウエストベルト内に折込む左右一対の第1折
込み機構と、退動位置にある前記つかみ板の上下に上下
動自在となるよう配置され、ウエストベルトの角部にお
ける根元部分を上下から押圧保持する左右一対の折込み
補助部材と、退動位置にある前記つかみ板で保持された
ウエストベルトの端部に対して左右一対の折込具を横移
動と上下動が自在となるよう配置し、この折込具をウエ
ストベルト内に端部から差込み、角部をウエストベルト
内へ完全に折込む第2折込み機構と、前記生地保持機構
のつかみ板で前進位置に送り込まれたウエストベルトを
つかみ板から持ち代えてミシン下板上に押圧する生地押
え機構と、前記生地押え機構で押圧保持されたウエスト
ベルトの端部を周縁に沿ってミシンで縫着する縫着機構
とで構成したものである。
〈作用〉 身頃にウエストベルトが縫着されたジーンズ生地の上記
ウエストベルトの両端の未縫製部分を前進位置にある左
右の生地装着部材に差込んで取付けると、この前進位置
で生地保持機構のつかみ板がウエストベルトから上下か
ら挟圧保持する。
この保持状態で第1折込み機構の折込み棒が後退動し、
ウエストベルトの身頃から突出する角部の折返し縁を角
部内に押込んだ折込み、更に折込み棒は押込位置で90°
回動し、角部をウエストベルト内に折込む。
次に、折込み補助部材が上下からウエストベルトの角部
における根元部分を上下から押圧保持すると、下降動し
た折込具が横移動してウエストベルト内へ端部から進入
し、角部を完全にウエストベルト内へ折込む。
この後、生地装着部材と折込具と折込み補助部材及び折
込み棒がウエストベルトから順に抜け出し元の位置に戻
り、先ず左右に位置する一方のつかみ板が前進動してウ
エストベルトの一方端部をミシンの下板上に送り込む。
ミシン下板上において、生地押え機構が下降してウエス
トベルトを下板上に押圧すると、つかみ板は生地を解い
て退動位置に戻り、生地押え機構及びミシンが作動して
ウエストベルトの端部を外周に沿うように縫着して角縫
いを行ない、角縫いが完了するとつかみ板が再び前進し
てウエストベルトを挟持し、生地押え機構が上昇すると
つかみ板は、ウエストベルトを挟持したまま退動位置に
戻り挟持を解く。
この後、左右に位置する他方のつかみ板が前進し、ウエ
ストベルトの他方端部の角縫いを前記と同様の順序で行
なうことになる。
〈実施例〉 以下、この発明の実施例を添付図面の第1図乃至第20図
に基づいて説明する。
尚、上記の各図においてジーンズ1の各構成部分は第21
図乃至第25図と同一部分に同一符合を使用する。
第1図は縫製装置の左右対称である右側部分の一部を省
いた平面図、第2図は同上の一部縦断側面図である。
同上の図において、縫製装置は、大別すると左右一対の
生地装着機構11、11と、両機構11、11の前方に位置する
左右一対の生地保持機構12、12と、生地装着機構11、11
の前方に配置した左右一対の第1折込み機構13、13と、
生地保持機構12、12の退動位置の上下に配置した左右一
対の折込み補助機構14、14と、生地保持機構12、12の退
動位置の上部で上下動と横移動が自在となる左右一対の
折込み具15、15を備えた第2折込み機構16と、前記生地
保持機構12、12で前進位置に送り込まれたウエストベル
ト2を生地保持機構12、12から持代えてミシン17の下板
18上に押圧し、角縫いのためにウエストベルト2を移動
させる生地押え機構19と、下板18上に押圧されたウエス
トベルトの端部を周縁に沿って縫着する上記ミシン17と
で構成されている。
尚、上記の各構成及び部材において、左右に一対のもの
は、何れも同一構造で左右に対称状に配置になっている
ため、第1図における左側もしくは右側に位置する一方
を説明し、反対側の同一部分には同一符合を付すことに
よって説明に代える。
前記生地装着機構11、11は第1図と第2図に示すよう
に、ベースプレート21の前後両端に立設したブラケット
22、23間に案内軸24を架設し、案内軸24に沿って前後に
移動自在となるよう取付けた摺動体25の上端に平面L字
状で先端側が上下に二又状となるよう形成された生地装
着部材26を前方に向けて突出するように固定し、前部の
ブラケット22に取付けたシリンダ27のピストン杆を前記
摺動体25に連結し、シリンダ27の伸縮によって生地装着
部材26を前後に移動させるように構成されている。
左右の生地装着機構11と11は第1図のように、ジーンズ
におけるウエストベルト2の両端部を生地装着部材26、
26に装着できる間隔を設けて両側に配置され、ジーンズ
は第6図乃至第8図の如く、ウエストベルト2の未縫製
部分2aで身頃3と重なる位置を生地装着部材26に身頃3
が上に載るよう差込むことによって装着する。
前記生地保持機構12、12は、第1図と第2図及び第4図
と第5図に示すように、支持枠31内に架設した前後方向
の案内軸32、32にシリンダ33の伸縮で前後に移動する摺
動体34を取付け、この摺動体34上の後端部に横方向の案
内軸35とシリンダ36で横方向に移動自在となる正面コ字
状の支持ヘッド37を配置し、支持ヘッド37の上面及び下
面の各々にシリンダ38、39を固定すると共に、支持ヘッ
ド37の内部上下に一対のつかみ板40、41が各シリンダ3
8、39のピストン杆に取付けることによって配置されて
いる。
上下のつかみ板40、41は、第6図のように先端に切欠き
42が設けられ、支持ヘッド37から後方に向けて突出する
基部43、44の後端に直角状の配置で固定され、両つかみ
板40、41は基部43、44と支持ヘッド37の間に張設したば
ね45、46によって互いに接近し、ウエストベルト2を上
下から弾力的に挟持する弾性が付勢されていると共に、
上下のシリンダ38、39によって、第4図と第5図の如き
開離状態が保持されるようになっている。
上部つかみ板40の基部43側端部には、第4図と第5図の
ように、切欠き部分にL形ブラケット47とばね48を介し
て押えパット49が配置され、上下のつかみ板40、41でウ
エストベルト2を挟持したとき、この押えパット49の弾
性でウエストベルト2を押圧し、保持状態を確実に行な
えるようにしている。
下部つかみ板41における基部44の先端にローラ50が枢止
され、摺動体34上に立設したプレート51の後面に上記ロ
ーラ50が横動時に嵌合する上下一対の板カム52、53が固
定されている。
両板カム52、53は、第4図のように先端が下がる傾斜状
に配置され、上下つかみ板40、41が接近してウエストベ
ルト2を挟持した状態で、シリンダ36の伸長によりつか
み板40、41が横動するとき、前方下りに移動し、ミシン
17の下板18上への進入が安全に行なえるようになってい
る。
上記生地保持機構12、12は第1図と第2図に示すよう
に、上下のつかみ板40、41が前後方向及び横方向の移動
において後退位置にあるとき、拡開した両つかみ板40、
41の先端間に生地装着機構11の前進動した生地装着部材
26が進入する位置関係に配置され、生地装着部材26の前
進位置で装着されたウエストベルト2の身頃3に近い位
置を上下から挟持すると共に、シリンダ33と36の作用に
より挟持したウエストベルト2を斜前方へ移送するよう
になっている。
前記第1折込み機構13は、第1図と第2図に示すよう
に、前後方向に配置した案内軸61に摺動体62をシリンダ
63で前後動自在となるよう取付け、摺動体62上の前後に
互いに噛合する一対の歯車64と65を枢止すると共に、前
部の歯車64と噛合するラック杆66をコ字状金具67で前後
方向に移動自在となるよう保持し、ラック杆66にばね68
で後方へ向けての移動弾性を付勢し、後部歯車65の軸に
ブラケット69を介して折込み棒70を取付けた構造になっ
ている。
上記折込み棒70は、摺動体62が前進位置にある第1図の
状態で後方に向けて水平に突出し、生地装着部材26の前
方に対向していると共に、摺動体62が後退動位置に移動
したとき、ラック杆66の後端が生地保持機構11における
前部ブラケット22に当接し、停止したラック杆66に対す
る摺動体62の後退動により、歯車64、65が回転し、折込
み棒70が後退動と共に歯車65の軸を中心に90°回転動す
るようになっている。
また、摺動体62が前進動するときは、ばね68でラック杆
66が押出され、折込み棒70は逆回転して復帰することに
なる。
前記第2折込み機構16は第1図と第2図及び第3図に示
すように、ミシン17のヘッドにおける前端面に昇降体71
をシリンダ72でレール73に沿って上下に移動するよう取
付け、昇降体71の下部に横長の枠ブラケット74が固定さ
れている。
枠ブラケット74は、退動位置にある左右のつかみ板40、
41間の直上に臨むように配置され、枠ブラケット74の内
部に横方向の案内軸75が架設され、この案内軸75に左右
一対の摺動ブラケット76、77が案内軸75に沿って横方向
に移動自在となるよう取付けられている。
両摺動ブラケット76、77の上部には、横方向のラック軸
78、79が平行状態の配置で固定され、ラック軸78、79は
相手摺動ブラケットに対して横孔80、81部分を貫通し、
互いの横移動に支障を与えないようになっている。
枠ブラケット74上に取付けた回転シリンダ82の出力軸に
ピニオン歯車83が固定され、ピニオン歯車83が両ラック
軸78、79に噛合し、回転シリンダ82の正逆回転により、
両ラック軸78、79を介して、摺動ブラケット76と77に枠
ブラケット74の中央を境とする接近又は離反動を与える
ようになっている。
上記両摺動ブラケット76、77の下端部で相反する外面に
折込み具15と押え板84とが各々取付けられている。
折込み具15は生地装着部材26の二又状部分の内部に嵌合
する扁平な中空の矩形状に形成され、後端縁に鍔85が設
けられ、上下用シリンダ72の伸長によって接近状態で下
降位置にあるとき、つかみ板40、41で保持されたウエス
トベルト2の端部開口に対向して臨むように配置され、
回転シリンダ82の回動による両摺動ブラケット76、77の
離反動時にウエストベルト2内へ進入するようになって
いる。
上記押え板84は、第3図aと第3図bの如く折込み具15
に対して外嵌する切欠き86を備え、摺動ブラケット76及
び77を貫通するボルト軸87で横方向に移動自在に保持さ
れ、ばね88で折込み具15の先端側に向けて常時移動する
弾性が付勢されている。
この押え板84は、折込み具15がウエストベルト2内に進
入して角部2bを上記ベルト2内へ完全に折込むとき、ウ
エストベルト2の端部を生地装着部材26に向けて押圧
し、角部2bの折込み縁を正確に位置決めする役目を行な
うことになる。
尚、折込み具15に設けた鍔85は、角部2bを折込んだ後、
ウエストベルト2内から生地装着部材26が抜出るとき、
ウエストベルト2の内側に巻込んだ部分が引出されるこ
とのないように阻止する役目をしている。
前記折込み補助機構14は、第2図と第3図の如く、枠ブ
ラケット74の両端に下方へ向けて固定した上部押え板8
9、89と、この上部押え板89、89の直下にシリンダ90で
上下動するよう起立配置した下部押え板91、91とで構成
され、枠ブラケット74の下降動とシリンダ90の伸長によ
る下部押え板91の上昇により、ウエストベルト2におけ
る角部2bの根元部分を上下から挟み、角部2bの折込み工
程時に角部2bが根元部分まで正確に折込まれるようにし
ている。
前記生地押え機構19は、第1図と第2図に示すように、
ミシン下板18上でミシン針20の後方にシリンダ(図示省
略)で前後方向と横方向への移動が与えられるブラケッ
ト111を配置し、ブラケット111の後端部で支持した垂直
軸112の上端に水平のプレート113を固定すると共に、垂
直軸112の下端にピニオン歯車114を取付け、ブラケット
111の下面に支持部材115を介して横方向に移動自在とな
るよう保持したラック杆116を上記ピニオン歯車114と噛
合させ、ブラケット111に取付けたシリンダ117によって
ラック杆116を移動させることにより、ピニオン歯車114
を介してプレート113に回転を与えるようになってい
る。
プレート113の下部で両側の各々には第1押え部材118と
第2押え部材119が上下に移動自在となるよう取付けら
れている。
第1押え部材118は、プレート113の後方に突出する先端
が内側に折れ曲る平面L字状に形成されプレート113に
取付けたシリンダ120とガイド軸121によって上下動する
と共に、第20図の如く、下降動時にミシン下板18上へ送
り込まれたウエストベルト2の身頃3に近い位置を、ミ
シン下板18上へ押圧するものである。
また、第2図押え部材119は、第1押え部材118の内側に
沿うように先端側が折れ曲るL字状に形成され、プレー
ト113に取付けたシリンダ122とガイド軸123によって上
下動し、下降動時にミシン下板18上へ送り込まれたウエ
ストベルト2の折返し縁に近い位置をミシン下板18上へ
押圧するものである。
上記第1押え部材118の先端には、第20図のようにL字
状の切欠き124が設けられ、生地押え機構19は、ブラケ
ット111の前後及び横方向の動きにより、第1押え部材1
18と第2押え部材119でウエストベルト2を移動させ、
ミシン針20に対してウエストベルト2を、折返し縁から
切欠き124の部分にわたって平面コ字状に角縫いするよ
うに移動させるものである。
第1図においてプレート113の同図左側に設けた第1押
え部材118と第2押え部材119がウエストベルト2の左側
端部を押圧して角縫いを行ない、同右側の第1押え部材
118と第2押え部材119はウエストベルト2の右側端部を
押圧して角縫いするためのものであり、シリンダ117の
伸縮によるラック杆16とピニオン歯車114でのプレート1
13の回転により、ミシン下板18上への移動が交互に付与
されることになる。
尚、第2折込み機構16における昇降体71の下部で中央の
両側に昇降体71の下降時にミシン下板18上に位置するウ
エストベルト2を第1押え部材118の切欠き124の部分に
おいて押圧し、ウエストベルト2の押圧工程時における
位置の安定を行なう押え軸125、125が固定されている。
この発明の縫製装置は上記のような構成であり、次に縫
製方法を第6図乃至第20図に示す各要部の工程図を主体
に用いて説明する。
先ず、第1図のように生地装着機構11、11の生地装着部
材26、26が後退位置に待機する状態で、ジーンズ1を保
持した作業者が両生地装着部材26、26の前に臨み、足踏
みスイッチを1段踏込むと、両生地装着部材26、26はミ
シン17の方向に向けて前進し、後退位置に待機する生地
保持機構12、12の上下に開離するつかみ板40、40間に進
入し、この状態で作業者はジーンズ1におけるウエスト
ベルト2の両端部を生地装着部材26、26に差込んで装着
する。
この状態で足踏みスイッチを2段踏込むと、第1図左側
の生地保持機構12における上下のつかみ板40と41が閉動
作してウエストベルト2の左側端部を上下から弾力的に
挟持し、更に足踏みスイッチを3段踏みすると同図右側
の生地保持機構12が作動してつかみ板40、41が上下から
ウエストベルト2の右側端部に挟持する。
第6図乃至第8図は、上下つかみ板40、41によるウエス
トベルト2の挟持状態を示しており、身頃3の下面から
ウエストベルト2内に生地装着部材26が進入し、ウエス
トベルト2の身頃3寄りで生地装着部材25の上下位置を
つかみ板40、41で挟持し、角部2bが生地装着部材26の側
縁及び上下つかみ板40、41の先端から突出している。
次に、スタートスイッチをオンすると、第9図乃至第11
図のように第1折込み機構13、13の折込み棒70、70が後
退動し、角部2bの折返し縁を角部2bの内部に向けて押込
んで折込んで行く。
上記折込み棒70、70は後退動の途中で90°外側に向けて
回動し、これによって角部2bは第12図乃至第14図のよう
にウエストベルト2の内部に向けて折込まれる。
次に、第2折込み機構16の枠ブラケット74がシリンダ72
の伸長によって下降すると同時に折込み補助機構14、14
における下部押え板19がシリンダ90の伸長によって上昇
し、上下の押え板89と91で第13図一点鎖線のようにウエ
ストベルト2の端部を上下から挟んで位置決めする。
第2折込み機構16の枠ブラケット74が下降動すると折込
み具15、15がウエストベルト2の端部開口に対応して臨
み、両折込み具15、15は回転シリンダ82の回転で拡開動
し、第15図乃至第17図のようにウエストベルト2内へ進
入し、角部2bをウエストベルト2内へ完全に折込む。
このとき、折込み具15、15の押え板84、84がウエストベ
ルト2の端部に当接し、角部2bが根元部分から正確に折
込まれるようにする。
角部2bの折込みが完了すると、先ず、生地装着部材26、
26が退動してウエストベルト2内から抜け、折込み棒7
0、70が反転回転しなが前進位置に復帰し、第2折込み
具15、15は左右方向へ閉塞してウエストベルト2内から
抜け、第2折込み具15、15は上昇位置に復帰し、同時に
折込み補助機構14、14の押え板89と91が上下に開離して
ウエストベルト2から離れる。
これによってウエストベルト2の左右角部2bの折込み操
作が同時に完了し、従って角部2bの折込まれたウエスト
ベルト2は、第18図と第19図のように上下のつかみ板4
0、41によって保持された状態になる。
次に、第1図左側に位置する上下のつかみ板40、41は、
前進動と横移動が与えられ、ウエストベルト2を保持し
た部分をミシン下板18上のミシン針20に近い位置まで送
り込む。
このとき、生地押え機構19における第1図左側の第1押
え部材118及び第2押え部材119がミシン下板18上に位置
して上昇状態で待機しており、ウエストベルト2の端部
が両押え部材118、119の直下に送り込まれる。
生地押え機構19は、先ず第2押え部材119が下降し、ウ
エストベルト2の折返し縁側の位置をミシン下板18上に
押圧保持し、次に第2折込み機構16の昇降体71が下降動
し、第1押え部材118の切欠き124内を貫通する押え軸12
5が上部つかみ板40の先端切欠き42の部分でウエストベ
ルト2をミシン下板18上に押圧し、ウエストベルト2の
端部を位置決めする。
次に、上部つかみ板40がシリンダ38の引き上げによって
ウエストベルト2の挟持を解き、上下つかみ板40、41は
横方向に移動して退動し、ミシン下板18上から離れると
共に、第1押え部材118がシリンダ120の作動によって下
降し、つかみ板40、41に代えて第1押え部材118がウエ
ストベルト2をミシン下板18上に押圧保持する。
第2折込み機構16の昇降体71が上昇動し、押え軸125が
上昇してウエストベルト2の押圧を解き、第20図のよう
に、第1、第2の両押え部材118、119でウエストベルト
2を押圧保持した縫い状態になる。
この状態でミシン17が作動すると共に、生地押え機構19
のブラケット111が前後左右に移動し、両押え部材118、
119で押圧保持したウエストベルト2をミシン針20に向
けて送り込み、第20図で示すように、ウエストベルト2
の端部を折返し縁側から周囲に沿って縫糸7で平面コ字
状の角縫いを行なう。
角縫いが完了してウエストベルト2が元の位置に戻る
と、先ず第1押え部材118が上昇し、上下つかみ板40、4
1が横移動してミシン下板18上に進入し、上部つかみ板4
0の下降によりウエストベルト2を上下から挟持する。
この後、第2押え部材119も上昇し、つかみ板40、41は
横方向に退動し、角縫いが完了したウエストベルト2の
端部をミシン下板18上から取出し、左側端部の角縫いが
完了する。
次に、生地押え機構19のプレート113が所定角度回転
し、このプレート113の第1図右側に取付けた第1、第
2の押え部材118、119がミシン下板18上に臨み、この状
態で第1図右側の上下つかみ板40、41がミシン下板18上
に前進し、以後ウエストベルト2の左側端部を前記した
左側端部と同じ工程によって角縫いすることになる。
両端の角縫いが完了すると、左右のつかみ板40、41は後
退位置に戻り、上下つかみ板40、41は開離してウエスト
ベルト2の挟持を解き、ジーンズ1の取外しを可能にす
る。
〈発明の効果〉 以上のように、この発明によると、ジーンズにおけるウ
エストベルト両端の角折りと角縫いが自動的に行なえ、
作動能率の向上と省力化によって角縫い処理の作業コス
トを大幅に低減できると共に、厚くて硬い生地で形成さ
れたウエストベルト角部の折込みを手作業で行なう必要
がなくなり、この種作業によって発生した労災問題も解
消することができる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る縫製装置を示す平面図、第2図
は同上の縦断側面図、第3図aは同上における第2折込
み機構を示す縦断正面図、第3図bは同上の折込み具を
示す側面図、第3図cは折込み具の作動状態を示す正面
図、第4図は同上における生地保持機構の正面図、第5
図は生地保持機構の側面図、第6図乃至第8図はウエス
トベルトの保持状態を示す平面図と正面図及び側面図、
第9図乃至第11図は角部折込みの開始状態を示す平面図
と正面図及び側面図、第12図乃至第14図は角部折込みの
途中を示す平面図と正面図及び側面図、第15図乃至第17
図の各々は角部の完全な折込み状態を示す平面図と正面
図及び側面図、第18図と第19図は角部折込みの完成した
平面図と側面図、第20図はウエストベルト端部の角縫い
状態を示す平面図、第21図は縫製途中のジーンズを示す
斜視図、第22図は同上におけるウエストベルト端部の斜
視図、第23図は第22図の矢印A−A部分の断面図、第24
図は角縫いの完成状態を示す正面図、第25図は第24図の
矢印B−Bに沿う断面図である。 1……ジーンズ、2……ウエストベルト 3……身頃、2b……角部 11……生地装着機構、12……生地保持機構 13……第1折込み機構、14……折込み補助機構 15……折込み具、16……第2折込み機構 17……ミシン、18……下板 19……生地押え機構、20……ミシン針 26……生地装着部材、40、41……つかみ板 70……折込み棒、84……押え板 89……上部押え板、91……下部押え板 118……第1押え部材、119……第2押え部材 125……押え軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエストベルトが二つ折りの筒状で身頃に
    縫着されたジーンズの生地において、二又状に形成され
    た生地装着部材にウエストベルトの身頃に重なる未縫製
    部分を差込んで取付ける生地装着工程と、生地装着部材
    に取付けたウエストベルトの身頃に重なる部分をつかみ
    板で両面から挟んで保持する生地保持工程と、つかみ板
    で保持されたウエストベルトの身頃から突出する角部の
    折返し縁をこの折返し縁に接近動させた押込棒で角部の
    内側に押込み、さらに押込み位置で押込棒を回動させて
    押込み部分をウエストベルトの内側に折込む第1折込み
    工程と、ウエストベルトの内部に対して端部から折込み
    具を挿入することによって角部全体をウエストベルト内
    へ完全に折込む第2折込み工程と、つかみ板で保持され
    たウエストベルトから生地装着部材と押込棒及び折込み
    具を順に抜取る抜取り工程と、抜取り工程後にウエスト
    ベルトの折込み部分をつかみ板でミシンによる縫製位置
    にまで移動させる生地送り込み工程と、縫製位置におい
    て、つかみ板に代えて押え板でウエストベルトをミシン
    下板上に押圧保持し、つかみ板を退動位置に戻す押え工
    程と、ミシン下板上に押圧保持されたウエストベルトの
    端部を周縁に沿ってミシンで逢着する縫着工程と、縫着
    後のウエストベルトに対して押え板の押圧保持を解き、
    前進動したつかみ板でウエストベルトを挟持して退動位
    置に取出し、退動位置でつかみ板が挟持を解く取出し工
    程とを順次経ることを特徴とするジーンズウエストベル
    トの角折り縫製方法。
  2. 【請求項2】先端が二又状に形成され、二つ折り筒状で
    身頃に逢着されたウエストベルトの身頃に重なる未縫製
    部分を差込んで取付ける生地装着部材を前後に移動自在
    となるよう配置した左右一対の生地装着機構と、前記生
    地装着機構の前方位置に上下一対のつかみ板を前後及び
    横方向に移動自在となるよう配置し、生地装着部材の前
    進位置にあるウエストベルトをつかみ板で上下から挟圧
    保持し、挟圧したウエストベルトを前後に移送する左右
    一対の生地保持機構と、前記生地保持機構の前方位置に
    折込棒を前後と回動が自在となるよう配置し、退動位置
    にあるつかみ板で保持されたウエストベルトの身頃から
    突出する角部の折返し縁を折込棒でウエストベルト内に
    折込む左右一対の第1折込み機構と、退動位置にある前
    記つかみ板の上下に上下動自在となるよう配置され、ウ
    エストベルトの角部における根元部分を上下から押圧保
    持する左右一対の折込み補助部材と、退動位置にある前
    記つかみ板で保持されたウエストベルトの端部に対して
    左右一対の折込具を横移動と上下動が自在となるよう配
    置し、この折込具をウエストベルト内に端部から差込
    み、角部をウエストベルト内へ完全に折込む第2折込み
    機構と、前記生地保持機構のつかみ板で前進位置に送り
    込まれたウエストベルトをつかみ板から持ち代えてミシ
    ン下板上に押圧する生地押え機構と、前記生地押え機構
    で押圧保持されたウエストベルトの端部を周縁に沿って
    ミシンで縫着する縫着機構とで構成されているジーンズ
    ウエストベルトの角折り縫製装置。
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