JPH07151252A - 逆止弁装置 - Google Patents

逆止弁装置

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JPH07151252A
JPH07151252A JP5296596A JP29659693A JPH07151252A JP H07151252 A JPH07151252 A JP H07151252A JP 5296596 A JP5296596 A JP 5296596A JP 29659693 A JP29659693 A JP 29659693A JP H07151252 A JPH07151252 A JP H07151252A
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JP
Japan
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check valve
umbrella
solenoid valve
fluid passage
shaped portion
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JP5296596A
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Takayuki Yamamoto
貴之 山本
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は流体通路内に配設した弾性体からな
る傘状部を有するカップシールにより当該流体通路の導
通を規制する逆止弁装置に関し、適切な開弁圧と機能上
の高い信頼性とを両立することを目的とする。 【構成】 流体通路41,42の導通を制御すべく電磁
弁20と、電磁弁20の外周の導通を制御する逆止弁1
0とを設ける。逆止弁10は、筒状部11及び傘状部1
2を有する弾性体からなるカップシール13が、流体通
路41,42に差圧が生じた際に弾性変形することを利
用して構成する。電磁弁20内部に異物が混入するのを
防止すべく配設するフィルタ32の脚部14を、筒状部
11と傘状部12の間に延在させ、カップシール13の
位置を規制すると共に筒状部11と傘状部12の密着を
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆止弁装置に係り、特
に流体通路内に弾性体からなる傘状部を有するカップシ
ールを配設し、流体圧力の発生方向に応じて傘部が開閉
することを利用して当該流体通路の導通を規制する逆止
弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、流体通路内に配設する逆止弁
として、例えば実開平4−25076号公報に開示され
るように、筒状部の一端から外側に連続して傘状部を設
け、傘状部の弾性変形により流体通路を閉塞または導通
する逆止弁が知られている。
【0003】図5は、上記公報記載の逆止弁1の構成を
示し、筒状部2,傘状部3,リブ4は、ゴム質の弾性体
により一体に成形されている。この逆止弁1は、筒状部
2に中心軸5が挿入された状態で流体通路6内に配置さ
れる。
【0004】この逆止弁1によれば、流体通路6内に、
筒状部2と傘上部3とが連続している方向からの流れ
(図5中、正流A)が生じた場合、傘状部3の傘が閉じ
る方向に弾性変形して流体通路6が導通した状態とな
る。また、流体通路6内に逆方向の流れ(図6中、逆流
B)が生じた場合は、傘状部3の傘が開く方向に弾性変
形して流体通路6が閉塞した状態となる。
【0005】リブ4は、筒状部2と傘状部3との間に放
射状に設けられている。このリブ4は、筒状部2と傘状
部3との剛性を高め、正流A方向に強い流れが発生した
場合にこれらが不当に変形して筒状部2が中心軸5から
浮き上がるのを防止し、また、逆流B方向に強い流れが
発生した場合に、傘状部3の傘が反転されるのを防止す
る作用を有している。従って、上記公報記載の逆止弁1
によれば高い耐圧を確保することができ、流体通路6の
導通を適切に制御することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の逆
止弁の構成では、リブ4により傘状部3の剛性が補強さ
れているため、正流A方向の流速に対する逆止弁の開弁
圧が高く、正流A方向に高い配管抵抗を発生させるとい
う問題を有している。
【0007】特に、小型化の要求から流体通路の径を小
さく設定する場合は、筒状部と傘状部との間隔、すなわ
ちリブのスペースが狭くなるため、リブによる剛性向上
効果が顕著になり、開弁圧が著しく上昇する。
【0008】一方、流体通路の径が十分に小さい場合に
は、傘状部の動作可能領域が狭まり、リブによる補強が
されなくても、傘状部の過剰変形は防止できる。ところ
が、かかる状況下でリブを有しない構成の逆止弁を用い
た場合は、筒状部と傘状部とが密着し、その後吸着状態
が継続して逆止弁としての機能を維持できなくなる場合
が発生する。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、逆止弁を構成する筒状部と傘状部との間に、こ
れらの過剰変形を防止し、かつ両者の密着を阻止する部
材を延在させることにより上記の課題を解決する逆止弁
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、弾性体か
らなる筒状部及び傘状部を有するカップシールと、流体
通路内で該カップシールを保持する逆止弁本体とを備
え、前記傘状部の弾性変形により前記流体通路の導通を
制御する逆止弁において、前記逆止弁本体に対して固定
され、前記カップシールの筒状部と傘状部との間に延在
するカップ位置規制手段を有する逆止弁装置により達成
される。
【0011】また、流体通路の導通を制御する電磁弁で
あって当該電磁弁内への異物混入を防止するフィルタを
備えるものと並列に前記流体通路の導通を制御すべく、
当該電磁弁を前記逆止弁本体として上記構成の逆止弁装
置を構成するにあたり、前記カップ位置規制手段を、前
記フィルタの脚部で構成することは、部品点数の増加を
伴うことなく所望の効果を享受するのに有効である。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明に係る逆止弁装置におい
て、前記カップシールは、前記傘状部の弾性変形により
前記流体通路内に生ずる正流方向の流れのみを許容す
る。この際、前記筒状部及び傘状部が互いに独立の構成
であり任意の剛性を確保できるため、当該逆止弁装置に
おいてはその開弁圧を適切に設定することができる。
【0013】一方、前記カップ位置規制手段は、前記カ
ップシールの位置を規制して前記筒状部及び傘状部の過
剰変形を防止すると共に、両者の間に延在して両者が密
着するのを阻止する。従って、前記筒状部と傘状部とを
密着させる方向に外力が生じても、両者が密着すること
がない。
【0014】請求項2記載の発明に係る逆止弁装置は、
前記電磁弁と並列に前記流体通路の導通を制御する。こ
の際、前記電磁弁は、異物の流入を防止すべく元来前記
フィルタを備えている。従って、前記フィルタの脚部で
前記カップ位置規制手段を構成する場合、前記筒状部と
傘状部との間に延在させる前記カップ位置規制手段を別
個独立に設ける必要がない。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である逆止弁装置
10と電磁弁20とを組み合わせてなるソレノイドチェ
ック弁の側面断面図を示す。電磁弁20は、ハウジング
21の内部に電磁コイル22を有し、この電磁コイル2
2への電流を通電、遮断することに対応してニードル2
3を変位させて開弁又は閉弁状態を形成する電磁弁であ
る。
【0016】ニードル23は、先端にボール弁24を備
えると共に、その他端には磁性体からなる可動子25が
固定されている。可動子25は、電磁コイル22に挿入
された非磁性体からなるスリーブ26内に、その内部を
摺動可能に挿入されている。また、スリーブ26の開口
端には、その中央にニードル23を摺動可能に支持する
固定子27が配設され、可動子25の変位端を規制して
いる。
【0017】ここで、電磁弁20のハウジング21及び
固定子27は磁性体で構成されており、電磁コイル22
に電流が流れると、電磁コイル22の内外を還流すべく
発生する磁束が、可動子25、固定子27、ハウジング
21からなるループ内を流通する。
【0018】この場合、可動子25と固定子27との間
に形成されるギャップが小さいほど磁気抵抗が小さく安
定であるため、可動子25が固定子27と密着する方向
に変位する。この結果ニードル23は図1中右向きに変
位することになる。
【0019】また、電磁弁20には、ニードル23を図
中左方へ付勢するスプリング28が配設されている。従
って、電磁コイル22への通電が停止し、磁束が消滅し
て可動子25に対する電磁引力が消滅すると、スプリン
グ28の付勢力に従ってニードル23が図中左方へ変位
する。
【0020】ところで、ニードル23の延長線上には、
流体の流入通路29が設けられている。この流入通路2
9は、ハウジング21の先端に開口部を有し、オリフィ
ス30を介してニードル23の先端部付近に導通してい
る。そして、この流入通路29は、ボール弁24の軸方
向延長線上に配置されているため、ニードル23が図中
右側の変位端に位置している場合は閉塞され、またニー
ドル23が図中左側変位端に位置している場合は開放さ
れた状態となる。
【0021】ハウジング21には、ニードル23先端部
付近から軸直方向に延びてその側面(図中上方)に開口
する流出通路31を備えている。従って、オリフィス3
0がニードル23に閉塞されている場合は、流入通路2
9と流出通路31は遮断され、ニードル23がオリフィ
ス30を開放している場合は、流入通路29と流出通路
31が導通した状態となる。
【0022】すなわち、電磁弁20によれば、電磁コイ
ル22に電流が流通することで流入通路29と流出通路
31とを遮断し、その電流の流通を停止することで流入
通路29と流出通路31とを導通させることができる。
【0023】尚、上記の如き構成の電磁弁20にあって
は、ボール弁24,オリフィス30との間に異物等が流
入すると、動作不良の原因となる。このため、かかる構
成の電磁弁20においては異物の流入を防ぐことが重要
である。このため、異物の流入を防止するフィルタを設
けることが一般に慣用されており、本実施例において
は、流入通路29の開口部、及び流出通路31の開口部
に、それぞれフィルタ32、33を設けて異物の流入防
止を図っている。
【0024】本実施例の要部である逆止弁10は、その
拡大図である図1(B)に示すように、電磁弁20のハ
ウジング21外周に嵌合して配設されており、ハウジン
グ21の溝に密接する筒状部11及びその外周側に開く
傘状部12からなるカップシール13と、筒状部11及
び傘状部12の間に延在するフィルタ32の脚部14と
で構成されている。
【0025】ここで、筒状部11及び傘状部12は、弾
性体によって一体に成形されており、傘状部12の両側
に適当な差圧が生ずると、その差圧に応じて適当に弾性
変形して傘が開き、または閉じるように変形する。
【0026】ところで、上記の如き構成された逆止弁1
0、及び電磁弁20を組み合わせてなるソレノイドチェ
ック弁は、所望の流体通路を構成するハウジングブロッ
ク40の内部に組み込まれ、ハウジングブロック40に
設けられた流体通路41、42間の導通を制御する機構
である。
【0027】つまり、ハウジングブロック40内にソレ
ノイドチェック弁を組み込んだ場合、図1(A)に示す
ように電磁弁20の流入口29及び流出口31が、それ
ぞれハウジングブロック40の流体通路41、42に対
向した状態が構成される。このため、電磁弁20が開
弁、または閉弁すると、それに伴って流体通路41,4
2間の導通状態が変化することになる。
【0028】また、図1(B)に示すように、逆止弁1
0の左側の空間はハウジング21とハウジングブロック
40との間に設けられたギャップを介して流体通路42
に通じている。また、逆止弁10の右側の空間は流体通
路41に通じている。このため、流体通路42側に流体
通路41側より高圧の液圧が発生すると、その差圧によ
って逆止弁10の傘状部12が閉じる方向に変形し、電
磁弁20の状態に関わらず流体通路42から流体通路4
1へ向かう流れが許容される。
【0029】これに対して流体通路41側が高圧となる
ように逆止弁10の両側に差圧が生じた場合は、傘状部
12が開く方向に変形し、ハウジングブロック40とハ
ウジング21との間に形成されていたギャップが閉塞さ
れることになる。従って、この方向の流れが電磁弁20
の外部で許容されることはなく、流体通路41から流体
通路42への流れは、電磁弁20の状態のみによって制
御されることになる。
【0030】この場合、流体通路41から流体通路42
へ向かう流体の流れを電磁弁20によって積極的に制御
し、且つ流体通路42から流体通路41へ向かう流れに
ついては電磁弁20の流量を規制するオリフィス30の
径に関わらず多量の流量を確保することができる。
【0031】以下、本実施例の逆止弁装置特有の効果に
ついて説明するが、それに先立って上記構成のソレノイ
ドチェック弁の使用例について説明する。上記構成のソ
レノイドチェック弁は、流体通路内に電磁弁20と逆止
弁10とを並列して設ける必要がある場合に、要求され
る機能をコンパクトな構成で実現するのに有効であり、
例えば図2に示す如き車両のアンチロックブレーキシス
テム(ABS)50の油圧系統を構成する部材として用
いることで有効に機能する。
【0032】図2中ブレーキペダル51は、ブレーキフ
ルードが充填されたマスタシリンダ52のピストン52
aと連結されており、運転者がブレーキペダル51を踏
み込むと、その踏み込み力に応じてピストン52aが押
圧される。マスタシリンダ52の油圧室52bは、上記
したハウジングブロック40の流体通路41に連通して
おり、従ってその内部で電磁弁20及び逆止弁10に連
通している。
【0033】ハウジングブロック40に設けられた他方
の流体通路42は、各車輪のブレーキ機構を駆動するホ
イルシリンダ53に通じていると共に、電磁弁54を介
してリザーブタンク55に連通している。尚、この場合
逆止弁10は、ホイルシリンダ53側からマスタシリン
ダ52側への流れだけを許容する一方向弁として機能す
ることになる。
【0034】電磁弁20及び電磁弁54は、電子制御ユ
ニット(ECU)56により駆動され、定常時、すなわ
ちABS非作動時には、図2に示すようにそれぞれ導通
状態、及び遮断状態とされている。
【0035】従って、ABS50が機能していない場合
は、ブレーキペダル51が踏み込まれてマスタシリンダ
52内の油圧が上昇すると、その油圧が流体通路41か
ら電磁弁20を通ってホイルシリンダ53へ導かれる。
これにより、各車輪のブレーキ機構には、運転者のブレ
ーキペダル51踏力に応じた油圧が供給され、当該油圧
に応じた制動力が発生することになる。
【0036】ところで、運転者によるブレーキペダル5
1踏力が解除された場合は、各車輪に作用している制動
力を解除すべくホイルシリンダ53からマスタシリンダ
52へブレーキフルードを逆流させる必要がある。この
場合、解除の応答性が悪いと、ブレーキの引きずりによ
る運転フィーリングの悪化を招くため、ホイルシリンダ
53からマスタシリンダ52への逆流に際しては多量の
流量が許容されることが望ましい。
【0037】この場合、電磁弁20と並列に逆止弁10
を備える構成によれば、ブレーキフルードの逆流許容量
を確保することができ、上記の要求に沿った機能を得る
ことができる。かかる機能を十分に確保してブレーキ解
除時に良好な応答性を得るためには、逆止弁10の開弁
圧をできるだけ小さく設定する必要があり、これを満た
すことがカップシール13に要求される重要な特性の1
つである。
【0038】次にABS50が車輪のロックを解除すべ
く所定の動作を行う場合について説明する。
【0039】ECU56が各種センサの検出結果等に基
づいて制動時における車輪のロックを検出すると、当該
車輪のロックを解除するためABSが作動し、ロックし
た車輪に対応するホイールシリンダ53に供給されてい
る油圧を適当に減圧する処理が行われる。
【0040】具体的には、電磁弁20を閉弁してマスタ
シリンダ52からホイルシリンダ53へ向かうブレーキ
フルードの流れを遮断し、且つ電磁弁54を開弁してホ
イルシリンダ53内のブレーキフルードをリザーブタン
ク55に開放する処理を行う。この場合、運転者の意思
に関わらずホイルシリンダ53に供給される油圧が低下
し、車輪のロック状態が解除されることになる。
【0041】かかる動作においてABS50の機能を十
分に発揮させるためには、逆止弁10が十分にマスタシ
リンダ52からホイルシリンダ53へ向かうブレーキフ
ルードの流れを遮断する能力を有していることが必要で
ある。この能力が不十分であるとすれば、電磁弁20閉
弁後も引き続きブレーキフルードがホイルシリンダ53
に供給されることとなり、十分にホイルシリンダ53の
油圧を減圧することができないからである。
【0042】この意味で、逆止弁10はABSの信頼性
を確保するうえで重要な構成部品であり、カップシール
13には、上記したブレーキの引きずり防止の観点から
要求される特性、すなわち逆止弁として適切な開弁圧を
実現し得る特性に加え、逆止弁として十分な逆流防止能
力を発揮し得ることが要求されることになる。
【0043】この場合、逆流防止能力を得るべくカップ
シール13の筒状部11と傘状部12との間にリブ等の
補強材を設ける構成では、他方の要求特性である適切な
開弁圧が実現できず、一方、適切な開弁圧を確保すべく
筒状部11の剛性を低下させると、逆流方向に大きな差
圧が生じた際に傘状部12が反転する等の不具合が生ず
ることは前記した通りである。
【0044】これに対して、傘状部12の剛性を適当な
水準とし、かつ傘状部12の変形可能領域を狭める構成
とすれば、適当な開弁圧を確保しつつ傘状部12の反転
を防止することが可能である。しかし、かかる構成にお
いては、傘状部12の変形可能領域が狭い関係上、開弁
時には正流方向に高速の流れが生じ易く、図3(A)に
示すようにカップシール13が反転する事態が生ずる。
【0045】また、傘状部12の変形可能領域が狭く、
かつ正流方向の流速が速いと、カップシール13に反転
が生じなくとも、図3(B)に示すように傘状部12が
筒状部11に密着した状態が形成される場合がある。こ
の場合、両者が互いに吸着した状態となってその後正流
方向の油圧が解消された後も傘状部12が正常状態に復
元しない場合があり、逆止弁10として機能不良を起こ
すことになる。
【0046】特に、本実施例の如く逆止弁10を車載ブ
レーキの油圧系統に用いる場合は、ブレーキフルード充
填時に油圧系が真空状態とされる関係上、傘状部12と
筒状部11とが、両者間を真空状態として密着する場合
があり、何らかの機構により図3(B)に示す状態の発
生が防止できれば、逆止弁10の機能確保に有効であ
る。
【0047】これに対して本実施例の逆止弁10は、上
記図1に示すようにカップシール13の傘状部12と筒
状部11との間にフィルタ32の脚部14が延在する構
成である。このため、カップシール13の位置が規制さ
れて上記図3(A)に示す如き反転状態となることがな
く、また傘状部12と筒状部11との間に常に脚部14
が介在して上記図3(B)に示す如き密着状態が形成さ
れることもない。
【0048】従って、本実施例の逆止弁10によれば、
従来問題とされていたカップシール13に関する問題が
解消され、適切な開弁圧を実現できると共に、逆止弁と
しての高い耐圧と機能上の高い信頼性とを確保すること
ができる。
【0049】更に、本実施例の逆止弁10においては、
前記したカップ位置規制手段に相当する特徴的部材を、
電磁弁20に必須の構成部材であるフィルタ32の脚部
14で構成している。このため、従来のソレノイドチェ
ック弁と同様の部品構成で、部品点数の増加を伴うこと
なく実現することができる。
【0050】このため、本実施例の逆止弁装置は、上述
した優れた効果に加え、コスト面、汎用性の面でも有利
であるという効果を有し、コスト上昇を伴うことなく安
価に実現でき、また従来品からの切替えを容易に実行で
きるという特長を有している。
【0051】尚、カップシール13の位置を規制し、か
つ筒状部11と傘状部12の密着を防止するために設け
るカップ位置規制手段は、筒状部11と傘状部12の間
に延在していることが要件であり上記図1に示す脚部1
4の形状に限るものではない。
【0052】従って、例えば電磁弁20のハウジング2
1の一部に、相当する部材を構成することが可能であ
り、また図4に示すようにカップシール13の筒状部1
1を積極的に抑え込む形状の脚部15を用いることも可
能である。図4に示す如き構成を採用する場合は、上記
図1に示す構成に比べて更にカップシール13の位置を
確実に規制すること可能となる。
【0053】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、傘状部及び筒状部の剛性を不当に高めることなくこ
れらの過剰変形、及び両者の密着を有効に防止すること
ができる。つまり、本発明の逆止弁装置は、逆止弁装置
としての開弁圧を適切な水準に維持しつつ、十分な逆流
耐圧と高い信頼性とを確保することができるという特長
を有している。
【0054】また、請求項2記載の発明によれば、流体
通路の導通を制御すべく配設される電磁弁に必須の構成
部材であるフィルタの脚部を利用して逆止弁装置のカッ
プ位置規制手段が構成されるため、部品点数の増加を伴
うことなく上記請求項1記載の逆止弁装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である逆止弁装置を用いて構
成したソレノイドチェック弁の構成を表す側面断面図で
ある。
【図2】本実施例の逆止弁装置の適用例であるアンチロ
ックブレーキシステムの構成概念図である。
【図3】逆止弁装置における留意事項を説明するための
図である。
【図4】本発明に係る逆止弁装置の他の実施例の構成を
表す図である。
【図5】従来の逆止弁装置の構成を表す図である。
【符号の説明】
10 逆止弁 11 筒状部 12 傘状部 13 カップシール 14,15 脚部 20 電磁弁 29 流入通路 31 流出通路 32 フィルタ 40 ハウジングブロック 41,42 流体通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体からなる筒状部及び傘状部を有す
    るカップシールと、流体通路内で該カップシールを保持
    する逆止弁本体とを備え、前記傘状部の弾性変形により
    前記流体通路の導通を制御する逆止弁において、 前記逆止弁本体に対して固定され、前記カップシールの
    筒状部と傘状部との間に延在するカップ位置規制手段を
    有することを特徴とする逆止弁装置。
  2. 【請求項2】 流体通路の導通を制御する電磁弁であっ
    て当該電磁弁内への異物混入を防止するフィルタを備え
    るものと並列に前記流体通路の導通を制御すべく、当該
    電磁弁を前記逆止弁本体として構成した請求項1記載の
    逆止弁装置において、 前記カップ位置規制手段を、前記フィルタの脚部で構成
    することを特徴とする逆止弁装置。
JP5296596A 1993-11-26 1993-11-26 逆止弁装置 Pending JPH07151252A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20110011783A1 (en) * 2008-03-08 2011-01-20 Lorenz Lippert Filter screen and integrated valve with a filter screen

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