JPH0715085U - 景品交換管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作が単純で操作ミスが生じ難い景品交換管
理装置を提供する。 【構成】 貯玉・再プレイシステムに使用される景品交
換管理装置（遺品交換管理部）３０であって、口座ごと
に発行された会員カードから、この口座を特定するため
の記録データを読み取るカードリーダ３１と、遊技客が
獲得したパチンコ玉またはメダルの計数結果が記録され
た被記録物からこの計数結果を読み取るスキャナ３３
と、カードリーダ３１が読み出した記録データによって
特定された口座のパチンコ玉預け入れ数およびメダル預
け入れ数のうち、スキャナ３３が読み取った計数結果が
パチンコ玉の計数結果である場合はパチンコ玉預け入れ
数を選択し、スキャナ３３が読み取った計数結果がメダ
ルの計数結果である場合はメダル預け入れ数を選択する
制御機３２と、スキャナ３３が読み取った計数結果と制
御機３２が選択した預け入れ数とを表示する表示手段
（制御器３２内）とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

遊技客ごとに設けた口座に遊技客がパチンコ玉およびメダルをそれぞれ別個に 預け入れることおよび遊技客が自己の口座からパチンコ玉またはメダルを引き出 すことを可能にした貯玉・再プレイシステムにおいて、この口座のパチンコ玉ま たはメダルを引き落として景品交換を行うために使用される景品交換管理装置に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

パチンコ店などで使用される景品交換管理装置を用いて景品と交換する場合に は、パチンコ玉やパチスロ用メダル等の賞球類の数を景品交換管理装置に入力し なければならない。この入力方法としては、景品交換管理装置に直接接続された パチンコ玉計数機やメダル計数機からデータを受ける方法、別途発行されて遊技 客が持参したカードをカード処理機で読み込む方法、別途発行されたレシートを バーコードスキャナにより入力する方法、店員が計数装置の計数結果の表示およ びリサイクルカード（書き換え可能なカード）やレシートに印字されている賞球 類の数を視覚で読み取って手操作で入力する方法などがある。

【０００３】 一方、近年、パチンコ店に遊技客の口座を設けて、銀行等に預金する場合と同 様にして賞球類の預け入れや引き出しを行えるようにした貯玉・再プレイシステ ムが開示されている（特開平３−６８３８５号公報参照）。この貯玉・再プレイ システムでは、遊技客は、パチンコ等の遊技で獲得した賞球類を自己の口座に預 け入れ、一定数の賞球類が蓄えられたときにその賞球類の一部または全部を景品 に交換することができる。また、上述の公報には開示されていないが、このよう なシステムを用いて、預け入れた賞球類を後日引き出して遊技に使用できるよう にすることも可能である。貯玉・再プレイシステムを使用するためには、予め遊 技客の口座を開設して会員カードを発行する必要がある。遊技客は、自己の口座 に賞球類を預け入れるときや、自己の口座から賞球類を引き出すときに、この会 員カードを使用する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

一般に、このような貯玉・再プレイシステムでは、一つの口座について、パチ ンコ玉の預け入れ数とメダルの預け入れ数とを別個に記憶している。そして、口 座に蓄えられた賞球類を景品に交換する際もパチンコ玉とメダルとを別個に扱い 、パチンコ玉とメダルとを合計して１個の景品に交換するようなことは認めてい ない。これは、パチンコ店では通常はパチンコとパチスロとで別個に利益計算を しているためである。

【０００５】 このため、貯玉・再プレイシステムにおいて景品交換を行う際には、この景品 交換に使用する賞球類としてパチンコ玉を扱うのか或いはメダルを扱うのかをそ の都度景品交換管理装置に入力しなければならないので、パチンコ店員の操作が 複雑になるという欠点があった。特に、パチンコ店内が混雑してパチンコ店員が 多忙であるような場合には、操作が複雑な分だけ操作ミスが生じやすくなり、遊 技客とのトラブルが発生する原因ともなる。

【０００６】 本考案は、このような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、操作が単 純で操作ミスが生じ難い景品交換管理装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

(1) 第１の考案に係わる景品交換管理装置は、 遊技客ごとに口座を設け、遊技客が自己の口座にパチンコ玉およびメダルをそ れぞれ別個に預け入れることおよび遊技客が自己の口座からパチンコ玉またはメ ダルを引き出すことを可能にした貯玉・再プレイシステムに使用される景品交換 管理装置であって、 前記口座ごとに発行された会員カードから、この口座を特定するための記録デ ータを読み取るカードリーダと、 遊技客が獲得したパチンコ玉またはメダルの計数結果が記録された被記録物か らこの計数結果を読み取る読取手段と、 前記カードリーダが読み出した前記記録データによって特定された前記口座の パチンコ玉預け入れ数およびメダル預け入れ数のうち、前記読取手段が読み取っ た計数結果がパチンコ玉の計数結果である場合は前記パチンコ玉預け入れ数を選 択し、前記読取手段が読み取った計数結果がメダルの計数結果である場合は前記 メダル預け入れ数を選択する制御手段と、 前記読取手段が読み取った前記計数結果と前記制御手段が選択した前記預け入 れ数とを表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする。 (2) 第２の考案に係わる景品交換管理装置は、 遊技客ごとに口座を設け、遊技客が自己の口座にパチンコ玉およびメダルをそ れぞれ別個に預け入れることおよび遊技客が自己の口座からパチンコ玉またはメ ダルを引き出すことを可能にした貯玉・再プレイシステムに使用される景品交換 管理装置であって、 前記口座ごとに発行された会員カードから、この口座を特定するための記録デ ータを読み取るカードリーダと、 前記口座からパチンコ玉を引き落とすのか或いはメダルを引き落とすのかを予 め設定する設定手段と、 前記カードリーダが読み出した前記記録データによって特定された前記口座の パチンコ玉預け入れ数およびメダル預け入れ数のうち、前記設定手段によってパ チンコ玉が設定された場合は前記パチンコ玉預け入れ数を選択し、前記設定手段 によってメダルが設定された場合はメダル預け入れ数を選択する制御手段と、 この制御手段が選択した前記預け入れ数を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする。 (3) 第３の考案に係わる景品交換管理装置は、 遊技客ごとに口座を設け、遊技客が自己の口座にパチンコ玉およびメダルをそ れぞれ別個に預け入れることおよび遊技客が自己の口座からパチンコ玉またはメ ダルを引き出すことを可能にした貯玉・再プレイシステムに使用される景品交換 管理装置であって、 前記口座ごとに発行された会員カードから、この口座を特定するための記録デ ータを読み取るカードリーダと、 このカードリーダが読み出した前記記録データによって特定された前記口座の パチンコ玉預け入れ数およびメダル預け入れ数のうち、零でない方のみを選択す る制御手段と、 この制御手段が選択した前記預け入れ数を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

(1) 第１の考案に係わる景品交換管理装置では、被記録物（レシート、リサイク ルカード等）から入力した賞球類の計数結果と口座から読み出した賞球類数とを 合計したものを景品に交換する場合に、最初に読取手段で読取った被記録物がパ チンコ玉の計数結果を示すものであるときには口座の記憶内容のうちパチンコ玉 の預け入れ数のみが選択され、逆に、最初に読取手段で読取った被記録物がメダ ルの計数結果を示すものであるときには口座の記憶内容のうちメダルの預け入れ 数のみが選択される。そして、表示手段には、読取手段で読取った計数結果と制 御手段で選択された預け入れ数のみが表示される。したがって、パチンコ玉また はメダルを選択するための操作が不要となるので、景品交換管理装置の操作を簡 単にすることができる。 (2) 第２の考案に係わる景品交換管理装置では、パチンコ玉を用いて景品交換を するのか或いはメダルを用いて景品交換をするのかを予め設定しておき、この設 定内容に基づいて制御手段が口座内のパチンコ玉預け入れ数またはメダル預け入 れ数を選択し、選択された方の預け入れ数のみを表示手段で表示することとした ので、景品交換管理装置をパチンコ玉の景品交換専用或いはメダルの景品交換専 用とすることができる。したがって、設定手段による設定内容を変更するまでの 間、パチンコ玉またはメダルを選択するための操作が不要となるので、景品交換 管理装置の操作を簡単にすることができる。 (3) 第３の考案に係わる景品交換管理装置では、口座のパチンコ玉預け入れ数お よびメダル預け入れ数のうちの一方が零の場合には、零でない方のみを制御手段 が選択することとしたので、一方の預け入れ数が零のときにはパチンコ玉または メダルを選択するための操作が不要となり、景品交換管理装置の操作を簡単にす ることができる。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の一実施例について、図面を用いて説明する。 図１は、本考案に係る貯玉管理装置の全体の概略を示すシステムブロック図で ある。

【００１０】 同図に示したように、本実施例に係わる貯玉管理装置は、ターミナルコントロ ーラ１０、島端部２０および景品交換管理部（本考案の景品交換管理装置に該当 する）３０によって構成されている。これらの各部１０，２０，３０は、ＬＡＮ （ローカルエリアネットワーク）によるシリアル通信回線でつながっており、互 いにデータ交換を行うことができる。

【００１１】 ターミナルコントローラ１０は、ワークステーション１１、パーソナルコンピ ュータ１２、プリンタ１３およびカード発行機１４を備えている。

【００１２】 ワークステーション１１は、本考案の記憶手段に該当し、各口座に預け入れら れた賞球類の数を示す貯玉データ（パチンコ玉とメダルとに別けて記憶される） を記憶・管理する。なお、これと併せて、口座を開設した会員の住所、氏名、年 齢、性別、電話番号からなる台帳データや会員の来店データ等を記憶・管理する こととしてもよい。さらに、例えば顧客に対するサービスとして賞球類の無料貸 出を行うような場合には、無料貸出玉数・メダル数のデータを記憶・管理させる ようにしてもよい。

【００１３】 パーソナルコンピュータ１２は、上述のワークステーション１１とＬＡＮで接 続されており、このワークステーション１１内に新規口座を登録する場合や、ワ ークステーション１１に記憶されたデータの統計処理や訂正を行ったりする際に 、店員が操作する。新規口座を登録する場合は、このパーソナルコンピュータに よる制御に基づいて、カード発行機１４により新規の会員カードが発行される。

【００１４】 また、このパーソナルコンピュータ１２は、プリンタ１３にも接続されている 。このプリンタ１３により、例えば、上述のワークステーション１１に記憶され た台帳データに基づいてダイレクトメールを発行することもできる。

【００１５】 ターミナルコントローラ１０内の各部１１，１２，１３，１４の電源は、無停 電電源（図示せず）によって供給されている。これにより、商用電源が断となっ た際のシステムダウンの発生を防止することができる。

【００１６】 なお、このワークステーション１１は、外部の経営コンピュータ（図示せず） と専用の通信回線で結ばれている。これにより、この経営コンピュータを用いて ワークステーション１１内のデータを管理できるようになっている。さらに、ワ ークステーション１１は、店内のパチンコ玉およびメダルの流れを管理する玉数 管理コンピュータ（図示せず）とも接続されており、店内のパチンコ玉およびメ ダルの総合的な管理、把握ができるようになっている。

【００１７】 島端部２０は、パチンコ玉引落機２１、メダル引落機２２、カードリーダ２３ ，２４、パチンコ玉計数機２５およびメダル計数機２６を備えている。

【００１８】 パチンコ玉引落機２１は、会員カードを挿入したのちテンキーにより暗証番号 を入力すると引落可能数（当該口座に預け入れられているパチンコ玉の数）が表 示されるように構成されている。そして、遊技客はテンキーで引落数を入力して 、パチンコ玉を受取る。なお、本実施例では、遊技客が自己の口座に預け入れら れているメダル数に基づいてパチンコ玉の引き落としを行うことはできないもの とする。上述のように、通常、パチンコ店では、パチンコ台の売り上げ管理とパ チスロ台の売り上げ管理とを独立させて行っているからである。

【００１９】 同様に、メダル引落機２２は、会員カードを挿入したのちテンキーにより暗証 番号を入力すると引落可能数（当該口座に預け入れられているメダルの数）が表 示され、遊技客はテンキーで引落数を入力して、メダルを受取る。なお、ここで も、遊技客が自己の口座に預け入れられているパチンコ玉数に基づいてメダルの 引き落としを行うことはできないものとする。

【００２０】 カードリーダ２３およびパチンコ玉計数機２５は、遊技客が遊技によって獲得 したパチンコ玉を景品に交換したり自己の口座に預け入れたりする場合に使用さ れる。

【００２１】 遊技客がパチンコ玉を景品に交換したい場合は、パチンコ玉計数機２５にパチ ンコ玉の数を計数させる。パチンコ玉計数機２５は、計数が終了すると計数結果 を内蔵プリンタ２５ａで記録紙（レシート）に記録して出力する。ここで、内蔵 プリンタ２５ａは、この計数結果を数字及びバーコードで記録する。このレシー トは、一回の計数ごとに発行され、また、１枚のレシートにパチンコ玉の計数結 果とメダルの計数結果とが両方記録されることはない。各レシートには、計数結 果がパチンコ玉のものであるか、それともメダルのものであるかが併せて記録さ れ、両者の区別は後述するスキャナで計数結果とともにそのまま読み取ることが できる。遊技客は、出力された記録紙を景品交換所に持参して、景品と交換する 。なお、この景品交換は、後述する景品交換管理部３０を用いて行う。

【００２２】 一方、遊技客がパチンコ玉を自己の口座に預け入れる場合は、まず、カードリ ーダ２３に会員カードを挿入した後、パチンコ玉計数機２５にパチンコ玉の数を 計数させる。これにより、上述のワークステーション１１が、会員カードに記録 された口座番号とパチンコ玉計数機２５の計数結果とを入力して、この口座番号 に対応する口座に預け入れられたパチンコ玉数を計数結果の分だけ加算する。

【００２３】 また、カードリーダ２４およびメダル計数機２６は、遊技客が遊技によって獲 得したメダルを景品に交換したり自己の口座に預け入れたりする場合に使用され る。

【００２４】 遊技客がメダルを景品に交換する場合は、メダル計数機２６にメダルの計数結 果を内蔵プリンタ２６ａで記録紙に記録して出力させ、出力された記録紙を遊技 客が景品交換所（景品交換管理部３０）に持参して景品と交換する。ここでも、 内蔵プリンタ２６ａは、この計数結果をバーコードで記録する。なお、この景品 交換も、後述する景品交換管理部３０を用いて行う。

【００２５】 一方、遊技客がメダルを自己の口座に預け入れる場合は、まず、カードリーダ ２４に会員カードを挿入した後、メダル計数機２６にメダルの数を計数させると 、上述のワークステーション１１が会員カードに記録された口座番号が示す口座 に預け入れられたメダル数を計数結果の分だけ加算する。。

【００２６】 景品交換管理部（本考案の景品交換管理装置に相当する）３０は、カードリー ダ３１、景品交換制御機（本考案の制御手段および表示手段に相当する）３２、 スキャナ（本考案の読取手段に相当する）３３、プリンタ３４、景品自動払出機 ３５、パチンコ玉計数機３６およびメダル計数機３７を備えている。

【００２７】 カードリーダ３１は、景品交換制御機３２と接続されており、遊技客が自己の 口座に預け入れたパチンコ玉やメダルを景品に交換する場合に、かかる口座を特 定するために使用される。

【００２８】 スキャナ３３は、上述したように、計数機２５，２６の各内蔵プリンタ２５ａ ，２６ａが出力した記録紙のバーコードを読み取る。そして、読み取った情報（ 計数機２５，２６の計数結果、および、取り扱う賞球類の種別）を、景品交換制 御機３２に送る。

【００２９】 プリンタ３４は、景品交換制御機３２に接続されており、この景品交換制御機 ３２の管理データをプリントアウト出来るようになっている。なお、複数台の景 品交換制御機３２を使用する場合には、１台を親機として、この親機にのみプリ ンタ３４を接続することとしてもよい。

【００３０】 景品自動払出機３５は、上述のように、景品交換制御機３２によって指令され た景品を払い出す。また、この景品自動払出機３５にカードリーダを内蔵し、遊 技客が直接操作して自己の口座に預け入れられた賞球類を特殊景品に交換するこ とができるようにしてもよい。

【００３１】 パチンコ玉計数機３６は、投入されたパチンコ玉の数を計数し、計数結果を景 品交換制御機３２に送る。同様に、メダル計数機３７は、投入されたメダルの数 を計数し、計数結果を景品交換制御機３２に送る。なお、後述する景品交換制御 機３２がパチンコ玉の景品交換またはメダルの景品交換のいずれかの専用機とし て使用される場合には、当該景品交換制御機３２にはパチンコ玉計数機３６また はメダル計数機３７の一方のみが接続される。

【００３２】 景品交換制御機３２には、上述のスキャナ３３により計数機２５，２６の計数 結果が入力される。また、計数機３６，３７からは計数結果が直接入力される。 そして、景品交換を行った結果、賞球類に残りが生じた場合には、この残りの賞 球類を遊技客の口座に預け入れる。また、遊技客が自己の口座に預け入れられた 賞球類を景品に交換したい場合には、交換した景品に該当する数の賞球類を口座 から引き落す。さらに、遊技客が特殊景品（換金可能な景品）に交換することを 希望する場合には、所定数の特殊景品の払い出しを景品自動払出機３５に行わせ る。なお、計数機２５，２６の計数結果の入力は、景品交換制御機３２に備えら れたテンキーを使用することとしてもよい。

【００３３】 図２は、本考案にかかる景品交換制御機３２の外観を示す斜視図である。この 装置３２には必要なデータや案内表示を行う、例えばプラズマディスプレイで成 る表示部４１、パチンコ店員が手で操作を行って必要なデータを入力するキーボ ード４２、景品交換や景品キーの景品登録時の動作モードを切り替えるためのモ ード切替スイッチ４３、ジャーナルを印字する為のジャーナルプリンタ４４を備 えている。なお、表示部の裏面側には遊技客用の表示部４５が設けられている。

【００３４】 図３は、図２に示したキーボード４２の詳細を示す平面図である。

【００３５】 同図において、「景品専用」キー部は５０個の景品キーＡ１〜Ａ５０からなっ ており、一般景品の登録および交換に使用される。モード切替スイッチ４３を登 録モードにしたときは、賞球類の入力画面が表示部４１に表示され、これらの景 品キーＡ１〜Ａ５０に景品としての商品名をそれぞれ割当てるとともに、交換さ れる賞球類類の数を景品の種類ごとに登録することができる。交換モードでは、 景品キーＡ１〜Ａ５０に割り当てられた賞球類数データを後述のようにしてメモ リから取り出し、景品交換制御機３２内のＣＰＵ（図示せず）に送る。また、モ ード切替スイッチ４３を業務モードにした場合には、景品の在庫管理業務等を行 なう。 また、「特殊景品」キー５１は、換金用景品である特殊景品を取り扱うための スイッチキーである。登録モードにおいては、この「特殊景品」キー５１を押下 することにより、特殊景品と賞球類の数との交換レートを設定することができる 。また、交換モードでは、予め登録された特殊景品を自動的に割付する。さらに 、業務モードでは、特殊景品入力画面に切り替わる。 「終了」キー５２は、各処理の終了をさせるためのキーである。景品交換処理 時は、処理が待機状態に戻る。データ入力時は、データ更新を行い、前の処理画 面に戻る。 「カードレシート」キー５３は、景品交換処理を中断し残っているパチンコ玉 数またはメダル数をカードまたはレシートで発行する。

【００３６】 「全部」キー５４は、景品専用キーによる景品交換処理中に押下されることに より、残数を全て同一景品に交換する。 「半分」キー５５は、景品専用キーによる景品交換処理中に押下されることに より、残数の半数を同一景品に交換する。 「追加＋」キー５６は、景品交換中に、その時取り扱っているパチンコ玉また はメダルを追加して入力するときに使用する。この時表示画面は景品交換画面か ら賞球類類の入力画面に変わる。 「返却−」キー５７は、景品交換中に残数を返却機によりパチンコ玉またはメ ダルで返却する時に使用される。 「やり直し」キー５８は、各モードでのメニュー画面のクリアもしくは前メニ ュー画面に戻るとき使用される。

【００３７】 テンキーＢ０〜Ｂ９は、「０」〜「９」のキーにより景品の個数等の数値を入 力する時に使用するもので、「ＯＫ」キー５９が押されるまでは「Ｃ」キー６０ で置数をキャンセルでき、「ＯＫ」キー５９が押された時にテンキー置数が確定 入力される。 「コードＮｏ．」キー６１は、景品をコードナンバーで入力する場合に使用す る。 「拾い玉」キー６２は、店内で拾った拾い玉の処理に用いる。 「社内使用」キー６３は、景品を従業員用に使用する時の出庫処理をするとき 使用する。これは、例えば、店主が店員に心付けとして現物支給するような場合 に使用する。 「在庫」キー６４は、特殊景品の在庫を確認する際に用いる。 「照合」キー６５は、カードやレシート入力がエラーの場合、受付済みで無い ことを確認する時に使用する。 「明細書」キー６６は、パチンコ玉数と景品の交換処理の明細リストを発行す るとき使用する。 「プリント停止」キー６７は、入力結果を印字するときと、プリント中におい てプリント動作を停止させるときに使う。 「フィード」キー６８は、押している間に印字プリンタ５６の印字用紙の紙送 りを行う。 「返品」キー６９は、景品の返品に使用する。 「手入力」キー７０は、手操作でパチンコ玉またはメダルのデータを入力する ときに使用する。 「引き落し」キー７１は、遊技客の口座に蓄えられたパチンコ玉またはメダル の預け入れ数をターミナルコントローラ１０から景品交換管理装置３２内に取り 込んで表示させるために使用する。

【００３８】 ４個の「矢印」キー７２は、画面上の選択枝を選ぶことができる。

【００３９】 図４は、本実施例に係わるカードリーダ３１の外観を示す斜視図である。この 装置３１には必要な案内表示を行う、例えば液晶ディスプレイで成る表示部８１ 、遊技客が暗証番号を入力するとき等に使用するキーボード８２、口座の残高を 照会するときに使用する釦スイッチ８３、会員カードの挿入を行うための挿入口 ８４を備えている。

【００４０】 次に、このような貯玉管理装置を用いて遊技を行う方法について説明する。

【００４１】 この貯玉管理装置を利用するためには、遊技客は、まず当該パチンコ店に自己 の口座を設ける必要がある。この口座の開設は、銀行の口座開設と同様であり、 遊技客が、申込用紙に氏名、住所、年齢、職業、趣味、電話番号、性別、カード の暗証番号、ダイレクトメールの希望の要否等を記入してパチンコ店員に提出す る。パチンコ店の店員は、店番号および会員番号が予め記録された会員カードを カード発行機１４０に挿入する。そして、このカード発行機１４０のテンキーを 遊技客が自分自身で操作して暗証番号を入力すると、ワークステーション１１に その暗証番号が登録されるとともに、この暗証番号と会員番号や登録時間等とを 用いたスクランブル処理が行われ、この処理結果がシークレットナンバーとして 会員カードに記録され、会員カードの発行を終了する。ここで、このシークレッ トナンバーは偽造カードと区別する為に読み出し時にチェックされる。また、こ の会員カードの発行と同時に或いは別途に、遊技客が申込用紙に記入したデータ が、パーソナルコンピュータ１２を用いて店員により入力され、ワークステーシ ョン１１に登録される。

【００４２】 このようにして口座が開設されると、遊技客は、この口座を用いて遊技（パチ ンコまたはパチスロ）をすることができる。図５は、本実施例の貯玉管理装置を 用いてパチンコを行う場合の手順を概略的に示すフローチャートである。

【００４３】 まず、遊技客は、現金用の玉貸し機に現金を投入してパチンコ玉の貸与を受け （Ｓ５０１）、このパチンコ玉を用いてパチンコを開始する（Ｓ５０２）。

【００４４】 遊技客がパチンコを終了する際に、獲得したパチンコ玉を自己の口座に預け入 れるか或いは景品に交換するかを判断する（Ｓ５０３）。そして、口座に預け入 れたい場合はそのまま預け入れ処理を行う（Ｓ５０４）。また、景品に交換する 場合は、パチンコ玉計数機２５の内蔵プリンタ２５ａに景品交換用のレシートを 出力させるとともに端数を自己の口座に預け入れ（Ｓ５０５）、このレシートを 景品交換所（景品交換管理部３０）に持参して景品交換を行う。なお、景品交換 管理部３０のパチンコ玉計数機３６を用いて計数を行うこととして、レシートを 介在させずに、パチンコ玉計数機３６から景品交換制御機３２に計数結果を直接 送らせることとしてもよい。また、この場合、景品交換制御機３２を用いて口座 への預け入れを行うこととしてもよい。

【００４５】 このようにして、自己の口座にパチンコ玉を預け入れた場合には、次回以降の 遊技の際に、預け入れたパチンコ玉を引き落として（Ｓ５０６）、使用すること ができる。なお、口座に預け入れたパチンコ玉を引き落とす際には、一定数のパ チンコ玉を手数料として当該口座から減じる。

【００４６】 メダルを用いてパチスロを行う場合にも、これとまったく同様の手順で、自己 の口座に対するメダルの預け入れや自己の口座からのメダルの引き落としを行う ことができることはもちろんである。

【００４７】 次に、本実施例に係わる貯玉管理装置の動作について、詳細に説明する。

【００４８】 まず、パチンコ玉引落機２１の動作について、図６を用いて説明する。

【００４９】 待機状態では、このパチンコ玉引落機２１は、会員カードの挿入を待つ状態に 維持される（Ｓ６０１）。このとき、パチンコ玉引落機２１の表示画面（図示せ ず）には、例えば「カードを入れて下さい」という文字が表示される。そして、 遊技客がカード挿入口（図示せず）に会員カードを挿入すると、パチンコ玉引落 機２１は、挿入された会員カードに記録された店番号、会員番号およびシークレ ットナンバー等を読み取り、ターミナルコントローラ１０に送る（Ｓ６０２）。 ターミナルコントローラ１０は、この店番号、会員番号およびシークレットナン バー等をチェックし、これに対応する口座の暗証番号と、この口座に蓄えられた パチンコ玉の数とをそれぞれパチンコ玉引落機２１に送り、さらに、内部の記憶 部を記録禁止状態にする。なお、口座からパチンコ玉を引き落とす際に引き落と し手数料として一定割合のパチンコ玉を徴収する場合には、徴収されるパチンコ 玉数も、併せてパチンコ玉引落機２１に送る。

【００５０】 パチンコ玉引落機２１は、これらの情報を受信すると（Ｓ６０３）、暗証番号 の入力待ち状態に入る（Ｓ６０４）。このとき、パチンコ玉引落機２１は、表示 画面に、例えば「暗証番号を入力して下さい」という文字を表示し、遊技客に暗 証番号の入力を促す。遊技客がパチンコ玉引落機２１のテンキー（図示せず）を 用いて暗証番号を入力すると、パチンコ玉引落機２１は、テンキーで入力された 暗証番号をターミナルコントローラ１０から受信した暗証番号と比較し（Ｓ６０ ５）、両者が一致しない場合には、暗証番号が誤っている旨の表示を行うととも に、異常停止を行う（Ｓ６０６）。なお、このとき、遊技客に暗証番号の再入力 を促し、複数回連続して暗証番号が一致しないときに異常停止を行うこととして もよい。

【００５１】 一方、双方の暗証番号が一致したときは、パチンコ玉引落機２１は、引き落し 可能な数字を表示して引き落とし数（遊技者が自己の口座から引き出すパチンコ 玉の数）の入力待ち状態に入る（Ｓ６０７）。そしてパチンコ玉引落機２１は、 表示画面に、例えば「引き落とし数を入力して下さい」という文字を追加表示し 、遊技客に引き落とし数の入力を促す。遊技客がテンキーを用いて引き落とし数 を入力すると、パチンコ玉引落機２１は、入力された引き落とし数と貯玉数（口 座に蓄えられたパチンコ玉数）とを比較する（Ｓ６０８）。そして、入力された 引き落とし数の方が多い場合は、表示画面に例えば「貯玉残高が足りません」と 表示し（Ｓ６０９）、再び引き落とし数の入力待ち状態に入る（Ｓ６０７）。な お、このとき、パチンコ玉引落機２１の取り消しキー（図示せず）が押された場 合は（Ｓ６１０）、表示画面に例えば「カードを返却します」と表示した後、タ ーミナルコントローラ１０に対して記録禁止状態を解除させるための信号を出力 する（Ｓ６１１）。そして、記録禁止状態を解除したことを示す信号をターミナ ルコントローラ１０から受けとると（Ｓ６１２）、会員カードを排出して（Ｓ６ １３）、初期状態（Ｓ６０１）に戻る。

【００５２】 一方、入力された引き落とし数と貯玉数とを比較（Ｓ６０８）した結果、貯玉 数の方が多い場合、パチンコ玉引落機２１は、貯玉数の書き換えを実行させる命 令と、受信された引き落とし数とを、ターミナルコントローラ１０に送る（Ｓ６ １４）。これにより、ターミナルコントローラ１０は、記録禁止状態を解除して 、当該口座の貯玉数を引き落とし後の貯玉数に書き換える。そして、パチンコ玉 引落機２１は、ターミナルコントローラ１０から引き落とし後（書き換え後）の 貯玉数を受信すると（Ｓ６１５）、入力された引き落とし数と同数のパチンコ玉 を受皿部（図示せず）に排出するとともに、引き落とし後の貯玉数を表示画面に 表示する。その後、パチンコ玉引落機２１は、会員カードを排出して（Ｓ６１３ ）、初期状態（Ｓ６０１）に戻る。

【００５３】 なお、上述のように引き落とし手数料として一定数のパチンコ玉を徴収する場 合には、引き落とし数と貯玉数との比較（Ｓ６０８）に代えて、徴収されるパチ ンコ玉の数と引き落とし数との和を貯玉数と比較する。

【００５４】 以上、パチンコ玉引落機２１の動作について説明したが、メダル引落機２２も 同様の動作を行う。

【００５５】 次に、カードリーダ２３およびパチンコ玉計数機２５の動作について、図７を 用いて説明する。

【００５６】 待機状態では、このカードリーダ２３は、会員カードの挿入を待つ状態に維持 される（Ｓ７０１）。このとき、カードリーダ２３の表示画面（図示せず）には 、例えば「カードを入れて下さい」という文字が表示される。そして、遊技客が パチンコ玉計数機２５にパチンコ玉を投入した後、このカードリーダ２３のカー ド挿入口（図示せず）に会員カードを挿入すると、カードリーダ２３は、まず、 パチンコ玉計数機２５を占有する旨の命令を、このパチンコ玉計数機２５に送る （Ｓ７０２）。これにより、パチンコ玉計数機２５は操作ボタンをロックすると ともに表示部を消灯し、直接操作することができなくなる。続いて、カードリー ダ２３は、挿入された会員カードに記録された店番号および会員番号を読み取り 、ターミナルコントローラ１０に送る（Ｓ７０３）。ターミナルコントローラ１ ０は、この店番号および会員番号をチェックし、このチェックの結果をカードリ ーダ２３に送るとともに、内部の記憶部を記録禁止状態にする。

【００５７】 チェックの結果を取り込むと、カードリーダ２３は、貯玉キー（図示せず）の 入力待ち状態に入る（Ｓ７０４）。このとき、カードリーダ２３は、表示画面に 例えば「貯玉キーを押して下さい」と表示し、遊技客に貯玉キーの押し下げを促 す。遊戯客が貯玉キーを押し下げると、カードリーダ２３は、パチンコ玉計数機 ２５にパチンコ玉の計数値を要求する信号を出力し（Ｓ７０５）、続いて、計数 結果の入力待ち状態に入る（Ｓ７０６）。

【００５８】 パチンコ玉計数機２５から計数結果を入力すると、カードリーダ２３は、パチ ンコ玉計数機２５に投入されたパチンコ玉を口座に預けいれるか或いは景品に交 換するか指示を待つ状態に入る（Ｓ７０７）。なお、景品に交換する場合は、上 述のように、一旦パチンコ玉計数機２５の内蔵プリンタ２５ａにパチンコ玉数を 記載したレシートを出力させ、このレシートを景品交換所（景品交換管理部３０ ）に持参して景品と交換する。ここで、遊技客は、例えば、すべてのパチンコ玉 を口座に預け入れてもよいし、最大数の特殊景品に相当する玉数はレシートで発 行して端数分のパチンコ玉のみを口座に預け入れてもよく、また、最大の数の特 殊景品に相当するパチンコ玉を口座に預け入れて端数分をパチンコ玉で受けとっ てもよい。カードリーダ２３は、これらの選択枝を表示画面に表示して遊技客の 指示を促す。

【００５９】 遊技客が釦操作によって、口座に預け入れる上記パターンを指示すると（Ｓ７ ０７）、カードリーダは、レシート発行があれば内蔵プリンタ２５ａにレシート の記録・出力を行わせる命令およびレシートに記録するパチンコ玉数を、パチン コ玉計数機２５に送る（Ｓ７０８）。そして、カードリーダ２３は、貯玉数の書 き換えを実行させる命令と、口座に預け入れるパチンコ玉数とを、ターミナルコ ントローラ１０に送る（Ｓ７０９）。これにより、ターミナルコントローラ１０ は、記録禁止状態を解除して、当該口座の貯玉数に計数結果を加算する。そして 、カードリーダ２３は、ターミナルコントローラ１０から加算後（書き換え後） の貯玉数を入力すると（Ｓ７１０）、貯玉後の玉数を表示画面に表示する（Ｓ７ １１）。その後、カードリーダ２３は、パチンコ玉計数機２５の占有を解除する 命令を出力する（Ｓ７１２）。これにより、パチンコ玉計数機２５は、操作ボタ ンのロックを解除するとともに、表示を再開する。最後に、カードリーダ２３が 会員カードを排出して（Ｓ７１３）、初期状態（Ｓ７０１）に戻る。

【００６０】 なお、会員カードを使用せず、パチンコ玉計数機２５を直接操作してパチンコ 玉の計数を行う場合には、計数結果をすべてレシートに記録するか、或いは、所 定数のみをレシートに記録して端数分をパチンコ玉で受けとるかを、選択するこ とができる。

【００６１】 以上、カードリーダ２３およびパチンコ玉計数機２５の動作について説明した が、カードリーダ２４およびメダル計数機２６を用いてメダルの計数を行う場合 も同様の動作を行う。

【００６２】 次に、景品交換管理部３０を構成する各構成部の動作について、口座に蓄えら れた賞球類と被記録物（ここではレシートのみとする）とを併用して景品交換を 受ける場合を例にとって、図８〜図１０を用いて説明する。

【００６３】 電源がオンされると、景品交換制御機３２は、レシートの記録内容が読み取ら れたか否かのチェックを繰り返す（Ｓ８０１）。なお、上述したように、このレ シートには、計数結果と、パチンコ玉の計数結果であるのかメダルの計数結果で あるのかの区別とが数字、文字及びバーコードで記載されており、スキャナ３３ を用いて読み取られる。

【００６４】 レシートの記録内容が読み取られていない場合は、ステップＳ８０４以降を実 行する。

【００６５】 一方、レシートの記録内容が読み取られていた場合は、計数結果の種別（パチ ンコ玉か或いはメダルかの区別）が予め設定された種別と一致するか否かをチェ ックする（Ｓ８０２）。そして、一致しなかった場合は、エラー表示を行ってか ら（Ｓ８１３）、ステップＳ８０１に戻る。なお、種別が設定されていないとき は、一致しているものとみなしてステップＳ８０３以降を実行する。ここで、エ ラー表示としては、例えば、「種別が違っています。」というメッセージを画面 の最下行に表示する。一方、種別の設定が行われていない場合および種別が一致 した場合は、ステップＳ８０３に進む。

【００６６】 ステップＳ８０３では、読み取った計数結果を景品交換制御機３２の表示部４ １の画面に表示する。この計数結果の表示例を図１１に示す。同図において、最 上行には、景品交換制御機３２が現在交換モードである旨と日付・時刻とが表示 されている。また、第２行には、データの読み込み中である旨と、読み込み中の データがパチンコ玉数である旨と、担当者名（景品交換を担当するパチンコ店員 名）が表示される。そして、第３行には、それまでに読み取ったパチンコ玉また はメダルの総数と、この総数を特殊景品に交換した場合の残数とが表示される。 例えば、特殊景品への交換率が、大４００個、中２００個、小４０個であるとす ると、大・中・小の各交換数の組み合わせに拘らず、図１１に示したように、総 数が３１０８個の場合の交換後の残数は２８個となる。さらに、その下行には、 既に読み込んだ計数結果についての表示および処理方法（レシートによるものか 計数機によるものかあるいは口座から読み取ったものかの区別）が表示される。 また、レシートから読み取った場合には、当該レシートに記録された連番（レシ ートの通し番号）および計数機の番号が表示される。そして、下から２番目の行 には、それまでに読み取ったレシートの枚数が表示され（リサイクルカードから の読み取りもできる場合には読み取ったリサイクルカードの数の併せて表示する ）、最下行には所定のガイダンス表示（図１１では「玉のレシートを受け付けま した」という表示）がなされる。

【００６７】 ステップＳ８０４では、景品交換管理部３０内の計数機３６または３７による 計数が行われたか否かをチェックする。そして、計数が行われていない場合はス テップＳ８０７以降を実行する。一方、計数が行われている場合には、この計数 機によって計数した賞球類の種別（パチンコ玉であるかメダルであるか）が予め 設定した種別と一致するか否か又は、ステップＳ８０１でレシートを読取ってい る場合は、そのレシートの種別と一致するか否かのチェックを行い（Ｓ８０５） 、一致しない場合は上述と同様のエラー表示（Ｓ８１３）を行う。なお、上述し たように、景品交換制御機３２がパチンコ玉の景品交換またはメダルの景品交換 のいずれかの専用機として使用される場合には、パチンコ玉計数機３６またはメ ダル計数機３７の一方のみが接続されるが、確認のために種別のチェックを行う こととする。

【００６８】 種別が一致した場合は、計数機３６または３７による計数結果の表示を表示部 ４１に追加する（Ｓ８０６）。この表示例を、図１２に示す。同図に示したよう に、レシートの読み取り結果の下の行に、計数機３６または３７による計数結果 が表示される。なお、計数機３６または３７による計数結果を表示する場合には 、連番および計数機の番号は表示されない。そして、最下行のガイダンス表示と しては、例えば、「計数機データを入力しました。」という表示がなされる。

【００６９】 ステップＳ８０７では、レシートに記録された計数結果の手入力が行われたか 否かをチェックする。そして、手入力が行われていない場合はステップＳ８１０ 以降を実行する。一方、手入力が行われている場合には、この手入力した賞球類 の種別が予め設定した種別と一致するか否か又は既に読取ったレシートの種別、 計数機の種別と一致するか否かのチェックを行い（Ｓ８０８）、一致しない場合 は上述と同様のエラー表示（Ｓ８１３）を行う。なお、このような手入力は、ス キャナが接続されていない場合等に行うことができるが、一般的には行う必要は ない。種別が一致した場合は、手入力の内容を表示部４１に追加する（Ｓ８０９ ）。

【００７０】 続いて、景品交換制御機３２は、「引き落し」キー７１（図３参照）が押され たか否かをチェックする（Ｓ８１０）。そして、「引き落し」キー７１が押され ている場合は、ステップＳ９０１（図９参照）以降を実行する。一方、「引き落 し」キー７１が押されていない場合は、景品指定が行われたか否か、すなわち景 品キーＡ１〜Ａ５０が押されたか否かをチェックする（Ｓ８１１）。そして、景 品キーＡ１〜Ａ５０が押されていない場合は、計数結果の入力が終了していない ものと判断して、ステップ７０１に戻る。ここで、本実施例では、会員カードが 使用されないとき（すなわち「引き落し」キー７１が押されていないとき）は、 レシートまたは計数機３６，３７から一旦計数結果を読み取ると、キャンセルで きないものとする。すなわち、この場合には、必ず景品交換をしなければならな い。これに対して、手入力による計数結果は、キャンセルできるものとする。

【００７１】 ステップＳ８１１で景品指定が行われている場合は、続いて、「終了」キー５ ２が押されたか否かをチェックする（Ｓ８１２）。そして、押されていない場合 は、引き続いて景品指定が行われるものと判断して、「終了」キー５２が押され るまで、景品指定の追加を受け付ける（Ｓ８１３）。一方、「終了」キー５２が 押されていた場合は、ステップＳ１００３（図１０参照）以降を実行する。

【００７２】 ステップＳ８１０において、「引き落し」キー７１が押されていた場合は、カ ードリーダ３１内の会員カードの読取状態をチェックする（Ｓ９０１）。そして 、このカードリーダ３１に対して会員カードの挿入および暗証番号の入力が行わ れており、且つ、引き落し処理済みとなっていないときは（このとき、カードリ ーダ３１の状態は「２」となる）、ステップＳ９０２以降を実行する。一方、そ の他の場合は、カードリーダ３１の状態に応じて、以下のような処理を行う（Ｓ ９１１）。 (a) 会員カードがカードリーダ３１に挿入されていないときは（このとき、カー ドリーダ３１の状態は「０」となる）、表示部４１の最下行のガイダンス表示（ 図１１、図１２参照）として例えば「先に会員カードをいれて下さい」と表示し 、「引き落し」キー７１が押されたことを記憶するメモリ領域をリセットして、 ステップＳ８０１まで戻る。なお、このとき、ステップＳ８１１に戻ることとし てもよい。 (b) 暗証番号が入力されていないときは（このとき、カードリーダ３１の状態は 「１」となる）、例えば「先に暗証番号を入力して下さい」というガイダンス表 示を行い、「引き落し」キー７１が押されたことを記憶するメモリ領域をリセッ トして、ステップＳ８０１またはステップＳ８１１まで戻る。 (c) 引き落し処理が有効となっているときは（このとき、カードリーダ３１の状 態は「３」となる）、後述するステップＳ９０９で引き落しがなされた旨の設定 が行われた後で再度「引き落し」キー７１が押されたことを意味するので、例え ば「すでに引き落し済みです」というガイダンス表示を行い、２度目の「引き落 し」キー７１が押されたことを記憶するメモリ領域をリセットして、ステップＳ ８０１またはステップＳ８１１まで戻る。

【００７３】 なお、カードリーダ３１の表示部８１には、例えば、会員カードが挿入される 前は「会員カードをお入れ下さい」と表示され、会員カードが挿入されると「引 き落しの場合は暗証番号を押して下さい」と表示され、暗証番号の入力後はパチ ンコ玉およびメダルの口座への預け入れ数が表示される。

【００７４】 ステップＳ９０２では、レシートや計数機３６，３７による計数結果がすでに 入力されているか否かをチェックする。レシートまたは計数結果がすでに入力さ れている場合は、賞球類の種別は自動設定されている。そして、計数結果がまっ たく入力されていない場合は、種別（パチンコ玉かメダルかの区別）の設定が行 われているか否かをチェックする（Ｓ９０３）。そして、種別の設定が行われて いない場合は、上述の会員カードによって特定された口座がパチンコ玉及びメダ ルの預け入れ数が共に零であるか否かをチェックする（Ｓ９０４）。パチンコ玉 或いはメダルのうち少なくとも一方の預け入れ数が零でない場合には、続いて、 パチンコ玉およびメダルの預け入れ数が両方とも零でないのか、一方の預け入れ 数が零であるのかを判断する（Ｓ９０５）。両方とも零でない場合は、パチンコ 玉の預け入れ数とメダルの預け入れ数を、両方とも画面に表示する（Ｓ９０６） 。図１３に、このときの表示例を示す。このとき、操作者（パチンコ店員）は、 パチンコ玉またはメダルの種別を指定入力しなければならない（Ｓ９０７）。な お、本実施例では口座に預け入れられた賞球類のすべてを一旦引き落して表示す ることとしたが、一部のみを引き落すように指定できることとしてもよい。

【００７５】 種別の入力が行われると、次に、レシートによって入力された計数結果、計数 機３６，３７による計数結果（但し、今までの説明ではこれらの各計数結果はな い）および口座から引き落された預け入れ数の総数が、交換許容数以下であるか 否かをチェックする（Ｓ９０８）。交換許容数とは、一回に景品交換が行える賞 球類数の最大値であり、パチンコ店が独自に定めるものである。交換許容数以下 であった場合は、カードリーダの状態を「３」に設定し（Ｓ９０９）、その後、 上述のステップＳ９０７で指定した方の引き落し数のみが表示されるように表示 部４１の表示を切り換え（Ｓ９１０）、さらに、例えば「引き落しデータを入力 しました」というガイダンス表示を行う（図１４参照）。そして、ステップＳ１ ００１（図１０参照）以降を実行する。なお、すでにレシートや計数機による計 数結果の入力が行われている場合の表示例を、図１５に示す。

【００７６】 一方、ステップＳ９０８で交換許容数を越えていた場合は、エラー表示を行っ た後（Ｓ９１５）、ステップＳ８１１に戻る。ここで、エラー表示としては、例 えば「総数が多すぎます」というガイダンス表示を行う。

【００７７】 ステップＳ９０２で、レシートや計数機３６，３７による計数結果がすでに入 力されている場合は、口座の預け入れ数のうち、すでに入力されている計数結果 の種別（パチンコ玉またはメダル）に対応する方の預け入れ数が零でないか否か をチェックする（Ｓ９１２）。そして、かかる預け入れ数が零の場合は、残数が 零であるため引き落しができない旨のガイダンス表示を行った後（Ｓ９１４）、 ステップＳ８１１に戻る。一方、預け入れ数が零でない場合は、上述のステップ Ｓ９０８以降を実行する。

【００７８】 また、ステップＳ９０３で、種別の設定が行われている場合は、設定された種 別に対応する預け入れ数が零でないか否かをチェックする（Ｓ９１３）。そして 、かかる預け入れ数が零の場合は、残数が零であるため引き落しができない旨の ガイダンス表示を行った後（Ｓ９１４）、ステップＳ８１１に戻る。一方、預け 入れ数が零でない場合は、上述のステップＳ９０８以降を実行する。

【００７９】 さらに、ステップＳ９０４でパチンコ玉およびメダルの預け入れ数が共に零で あると判断されたときも、残数が零であるため引き落しができない旨のガイダン ス表示を行った後（Ｓ９１４）、ステップＳ８１１に戻る。

【００８０】 一方、ステップＳ９０５でパチンコ玉或いはメダルの一方のみが零であると判 断されたときは、零でない方の預け入れ数を読み出してステップＳ９０８以降を 実行する。

【００８１】 ステップＳ１００１（図１０参照）では、景品キーＡ１〜Ａ５０（図３参照） による景品指定を受け付け、次に、「終了」キー５２が押されたか否かをチェッ クする（Ｓ１００２）。そして、押されていない場合は、引き続いて景品指定が 行われるものと判断して、「終了」キー５２が押されるまで、景品指定の追加を 受け付ける（Ｓ１００１）。なお、本実施例では、景品指定がまったく行われず に「終了」キーが押された場合には、景品交換管理装置に入力されたすべての賞 球類データが、当該遊技客の口座に預け入れられるものとする。

【００８２】 一方、「終了」キー５２が押された場合は、景品交換処理を行う（Ｓ１００３ ）。この景品交換処理では、景品自動払出機３５（図１参照）によって特殊景品 を払い出すか、或いは、パチンコ店員が遊技客に直接景品を手渡しする。このと きの画面表示の一例を、図１６に示す。

【００８３】 その後、会員カードからのデータが読み取られていたか否か、すなわち口座か らの引き落しが行われていたか否かを判断し（Ｓ１００４）、行われていた場合 は、景品交換後の残数を口座に預け入れるとともに（Ｓ１００５）、この残数を 景品交換制御機３２の表示部４１およびカードリーダ３１の表示部８１に表示す る（Ｓ１００６）。そして、カードリーダ３１に、会員カードの返却を行わせて （Ｓ１００７）、処理を終了する。一方、会員カードからのデータが読み取られ ていなかった場合は、会員カードがカードリーダ３１内に挿入されているか否か をチェックする（Ｓ１００８）。そして、挿入されている場合は会員カードを返 却した後処理を終了し（Ｓ１００７）、挿入されていなかった場合はそのまま処 理を終了する。なお、カードの返却時には、カードリーダの表示部８１に、例え ば「カードをお取り下さい」と表示させる。

【００８４】 以上説明したように、本実施例では、レシートから入力した賞球類の計数結果 と口座から読み出した賞球類数とを合計したものを景品に交換する場合に、最初 にスキャナ３３で読取ったレシートがパチンコ玉の計数結果を示すものであると きには口座の記憶内容のうちパチンコ玉の預け入れ数のみが選択され、逆に、最 初にスキャナ３３で読取ったレシートがメダルの計数結果を示すものであるとき には口座の記憶内容のうちメダルの預け入れ数のみが選択される。そして、表示 部４１には、スキャナ３３で読取った計数結果と景品交換制御機３２で選択され た預け入れ数のみが表示される。したがって、パチンコ玉またはメダルを選択す るための操作が不要となるので、景品交換管理部３０の操作を簡単にすることが できる。

【００８５】 また、パチンコ玉を用いて景品交換をするのか或いはメダルを用いて景品交換 をするのかを予め設定しておくこともできるので、パチンコ玉またはメダルを選 択するための操作が不要となるので、景品交換管理部３０の操作を簡単にするこ とができる。

【００８６】 さらに、口座のパチンコ玉預け入れ数およびメダル預け入れ数のうちの一方が 零の場合には、零でない方のみを選択することとしたので、一方の預け入れ数が 零のときにはパチンコ玉またはメダルを選択するための操作が不要となり、この 点でも、景品交換管理部３０の操作を簡単にすることができる。

【００８７】 なお、本実施例では、通常の記録紙を用いたレシートを例にとって説明したが 、このようなレシートに代えて、またはこのようなレシートと併せて、例えばリ サイクルカードを用いてもよい。この場合には、計数機２５，２６で計数を複数 回行ったような場合でもその都度リサイクルカードの記録内容を書き換えればよ いので、遊技客が複数枚のレシートを携帯する必要がないという長所がある。

【００８８】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案によれば、係員による作業が非常に軽減さ れるため、スピーディな景品交換が実現される。

【図面の簡単な説明】

【図１】貯玉管理装置の全体の概略を示すシステムブロ
ック図である。

【図２】本考案の一実施例に係わる景品交換管理装置
（景品交換管理部）の外観を示す斜視図である。

【図３】図２に示した景品交換管理装置のキーボード部
を示す平面図である。

【図４】図１に示したカードリーダの外観をしめす斜視
図である。

【図５】図１に示した貯玉管理装置を用いてパチンコを
行う場合の手順を概略的に示すフローチャートである。

【図６】図１に示したパチンコ玉引落機の動作を示すフ
ローチャートである。

【図７】図１に示した島端部のカードリーダおよびパチ
ンコ玉計数機の動作を示すフローチャートである。

【図８】図１に示した景品交換管理部の動作を示すフロ
ーチャートである。

【図９】図１に示した景品交換管理部の動作を示すフロ
ーチャートである。

【図１０】図１に示した景品交換管理部の動作を示すフ
ローチャートである。

【図１１】図２に示した景品交換管理装置の表示部の表
示例を示す概念図である。

【図１２】図２に示した景品交換管理装置の表示部の表
示例を示す概念図である。

【図１３】図２に示した景品交換管理装置の表示部の表
示例を示す概念図である。

【図１４】図２に示した景品交換管理装置の表示部の表
示例を示す概念図である。

【図１５】図２に示した景品交換管理装置の表示部の表
示例を示す概念図である。

【図１６】図２に示した景品交換管理装置の表示部の表
示例を示す概念図である。

【符号の説明】

１０ ターミナルコントローラ １１ ワークステーション １２ パーソナルコンピュータ １３ プリンタ ２０ 島端部 ２１ パチンコ玉引落機 ２２ メダル引落機 ２３，２４ カードリーダ ２５，３６ パチンコ玉計数機 ２６，３７ メダル計数機 ３０ 景品交換管理部 ３１ カードリーダ ３２ 景品交換制御機 ３３ スキャナ ３４ プリンタ ３５ 景品自動払出機 ４１ 表示部 ４２ キーボード ４３ モード切替スイッチ ４４ ジャーナルプリンタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 八 木 克 浩 兵庫県姫路市下手野一丁目３番１号 グロ ーリー工業株式会社内

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技客ごとに口座を設け、遊技客が自己の
   口座にパチンコ玉およびメダルをそれぞれ別個に預け入
   れることおよび遊技客が自己の口座からパチンコ玉また
   はメダルを引き出すことを可能にした貯玉・再プレイシ
   ステムに使用される景品交換管理装置であって、 前記口座ごとに発行された会員カードから、この口座を
   特定するための記録データを読み取るカードリーダと、 遊技客が獲得したパチンコ玉またはメダルの計数結果が
   記録された被記録物からこの計数結果を読み取る読取手
   段と、 前記カードリーダが読み出した前記記録データによって
   特定された前記口座のパチンコ玉預け入れ数およびメダ
   ル預け入れ数のうち、前記読取手段が読み取った計数結
   果がパチンコ玉の計数結果である場合は前記パチンコ玉
   預け入れ数を選択し、前記読取手段が読み取った計数結
   果がメダルの計数結果である場合は前記メダル預け入れ
   数を選択する制御手段と、 前記読取手段が読み取った前記計数結果と前記制御手段
   が選択した前記預け入れ数とを表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする景品交換管理装置。
2. 【請求項２】前記被記録物が、レシートまたはリサイク
   ルカードであることを特徴とする請求項１記載の景品交
   換管理装置。
3. 【請求項３】遊技客ごとに口座を設け、遊技客が自己の
   口座にパチンコ玉およびメダルをそれぞれ別個に預け入
   れることおよび遊技客が自己の口座からパチンコ玉また
   はメダルを引き出すことを可能にした貯玉・再プレイシ
   ステムに使用される景品交換管理装置であって、 前記口座ごとに発行された会員カードから、この口座を
   特定するための記録データを読み取るカードリーダと、 前記口座からパチンコ玉を引き落とすのか或いはメダル
   を引き落とすのかを予め設定する設定手段と、 前記カードリーダが読み出した前記記録データによって
   特定された前記口座のパチンコ玉預け入れ数およびメダ
   ル預け入れ数のうち、前記設定手段によってパチンコ玉
   が設定された場合は前記パチンコ玉預け入れ数を選択
   し、前記設定手段によってメダルが設定された場合はメ
   ダル預け入れ数を選択する制御手段と、 この制御手段が選択した前記預け入れ数を表示する表示
   手段と、 を備えたことを特徴とする景品交換管理装置。
4. 【請求項４】遊技客ごとに口座を設け、遊技客が自己の
   口座にパチンコ玉およびメダルをそれぞれ別個に預け入
   れることおよび遊技客が自己の口座からパチンコ玉また
   はメダルを引き出すことを可能にした貯玉・再プレイシ
   ステムに使用される景品交換管理装置であって、 前記口座ごとに発行された会員カードから、この口座を
   特定するための記録データを読み取るカードリーダと、 このカードリーダが読み出した前記記録データによって
   特定された前記口座のパチンコ玉預け入れ数およびメダ
   ル預け入れ数のうち、零でない方のみを選択する制御手
   段と、 この制御手段が選択した前記預け入れ数を表示する表示
   手段と、 を備えたことを特徴とする景品交換管理装置。