JP2601070Y2 - 利益計算装置 - Google Patents

利益計算装置

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JP2601070Y2
JP2601070Y2 JP1993049303U JP4930393U JP2601070Y2 JP 2601070 Y2 JP2601070 Y2 JP 2601070Y2 JP 1993049303 U JP1993049303 U JP 1993049303U JP 4930393 U JP4930393 U JP 4930393U JP 2601070 Y2 JP2601070 Y2 JP 2601070Y2
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木 克 浩 八
原 透 愛
杉 一 郎 馬
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パチンコ店において遊
技客ごとに口座を設け、前記遊技客が遊技により獲得し
た賞球類を自己の口座に預け入れることおよび前記遊技
客が自己の口座から前記賞球類を引き落として遊技また
は景品交換に使用することを可能にした貯玉再プレイシ
ステムに使用する利益計算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ店などで使用される景品交換管
理機を用いて景品と交換する場合には、パチンコ玉やパ
チスロ用メダル等の賞球類の数を景品交換管理機に入力
しなければならない。この入力方法としては、景品交換
管理機に直接接続されたパチンコ玉計数機やメダル計数
機からデータを受ける方法、別途発行されて遊技客が持
参したカードをカード処理機で読み込む方法、別途発行
されたレシートをバーコードスキャナにより入力する方
法、店員が計数装置の計数結果の表示およびリサイクル
カード(書き換え可能なカード)やレシートに印字され
ている賞球類の数を視覚で読み取って手操作で入力する
方法などがある。
【0003】このような従来のシステムにおいては、パ
チンコ点の利益は、パチンコ玉やパチスロ用メダルの貸
与による売り上げと交換された景品の原価との差を求め
ることによって計算していた。すなわち、 利益 = 売上 − 交換景品の総原価 ・・・ (1) で得られる。
【0004】一方、近年、パチンコ店に遊技客の口座を
設けて、銀行等に預金する場合と同様にして賞球類の預
け入れや引き出しを行えるようにした貯玉・再プレイシ
ステムが開示されている(特開平3−68385号公報
参照)。この貯玉・再プレイシステムでは、遊技客は、
パチンコ等の遊技で獲得した賞球類を自己の口座に預け
入れ、一定数の賞球類が蓄えられたときにその賞球類の
一部または全部を景品に交換することができる。また、
上述の公報には開示されていないが、このようなシステ
ムを用いて、預け入れた賞球類を後日引き出して遊技に
使用できるようにすることも可能である。貯玉・再プレ
イシステムを使用するためには、予め遊技客の口座を開
設して会員カードを発行する必要がある。遊技客は、自
己の口座に賞球類を預け入れるときや、自己の口座から
賞球類を引き出すときに、この会員カードを使用する。
【0005】また、一般に、このような貯玉・再プレイ
システムでは、一つの口座について、パチンコ玉の預け
入れ数とメダルの預け入れ数とを別個に記憶している。
そして、口座に蓄えられた賞球類を景品に交換する際も
パチンコ玉とメダルとを別個に扱い、パチンコ玉とメダ
ルとを合計して1個の景品に交換するようなことは認め
ていない。これは、パチンコ店では通常はパチンコとパ
チスロとで別個に利益計算をしているためである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような貯玉・再プレイシステムにおいて利益計算を行
う場合、式(1)のような計算を行う利益計算装置を用
いていたのでは、口座に蓄えられた賞球類の分が利益に
含まれてしまうので、実質的な利益計算を行うことがで
きなかった。
【0007】例えば、パチンコの一日の営業による売り
上げが1000万円、交換景品の原価が700万円、口
座に預け入れられたパチンコ玉の数が100万個とする
と、従来の利益計算装置では300万円(1000万円
−700万円)の利益が算出されることになる。しか
し、この利益の中には、口座に蓄えられた100万個の
パチンコ玉がが含まれてしまっている。これらのパチン
コ玉は翌日以降に景品交換されて「支出」扱いとなるは
ずであるので(パチンコ玉の交換率を2円/個とすると
200万円分)、帳簿上の利益である300万円をその
まま現実の利益であると考えてしまい、口座への出し入
れを考慮しなければ、パチンコ店の経営状態の判断を誤
る恐れがある。
【0008】本考案は、このような従来の技術の課題に
鑑みてなされたものであり、口座への出し入れを考慮し
た事実上の利益計算を行うことができる利益計算装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案に係わる利益計算
装置は、パチンコ店において遊技客ごとに口座を設け、
前記遊技客が遊技により獲得した遊技媒体である賞球類
を自己の口座に預け入れることおよび前記遊技客が自己
の口座から前記賞球類を引き落として遊技または景品交
換に使用することを可能にした貯玉再プレイシステムに
使用する利益計算装置であって、該利益計算の対象とな
る期間を指定する期間指定手段と、前記期間指定手段に
より指定された期間内に亘り、前記遊技媒体を前記遊技
者に貸与することにより得られた売上金額を記憶する売
上金額記憶手段と、前記期間指定手段により指定された
期間内に亘り前記遊技客が交換した景品の総原価を記憶
する景品総原価記憶手段と、前記遊技客が前記口座から
前記賞球類を引き落して前記景品へ交換する場合の交換
時の単価を含む設定値である貯玉固定数を登録する貯玉
固定数入力手段と、前記期間指定手段により指定された
期間内に亘り、前記口座に預け入れられた賞球類の総数
と前記口座から引き落された賞球類の総数との差を計算
する貯玉増減分算出手段と、前記貯玉増減分算出手段の
計算結果に基づいて前記口座における前記賞球類の増加
をプラス、前記口座における前記賞球類の減少をマイナ
スとして符号付きで記憶する口座増減数記憶手段と、前
記売上金額記憶手段が記憶する売上金額から前記景品総
原価記憶手段が記憶する景品の総原価額を減算し、か
つ、前記口座増減数記憶手段が記憶する符号付の口座増
減数に前記貯玉固定数に基づいた景品交換時の単価を乗
算したものを減算することにより実質的な利益を算出す
る実質利益算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本考案は、口座増減数記憶手段を用いて、口座
に預け入れられた賞球類の総数と口座から引き落された
賞球類の総数との差を記憶し、この記憶データを考慮し
て実質利益算出手段により実質的な利益を計算するもの
である。
【0011】これにより、口座への出し入れを考慮した
事実上の利益計算を行うことができるので、上述の式
(1)で算出された帳簿上の利益計算とは別に、本考案
の利益計算装置の計算結果をも考慮することにより、パ
チンコ店が経営状態の把握を誤ることを防止できる。
【0012】
【実施例】図1は、本考案に係る利益計算装置を使用す
る貯玉管理装置の全体の概略を示すシステムブロック図
である。
【0013】同図に示したように、本実施例に係わる貯
玉管理装置は、ターミナルコントローラ10、島端部2
0およびカウンタ部30によって構成されている。これ
らの各部10,20,30は、LAN(ローカルエリア
ネットワーク)によるシリアル通信回線でつながってお
り、互いにデータ交換を行うことができる。
【0014】ターミナルコントローラ10は、ワークス
テーション11、パーソナルコンピュータ12、プリン
タ13およびカード発行機14を備えている。
【0015】ワークステーション11は、本考案の利益
計算装置を含んでおり、各口座に預け入れられた賞球類
の数を示す貯玉データ(パチンコ玉とメダルとに別けて
記憶される)を記憶・管理するとともに、上述の式
(1)のような通常の利益計算(以下、この利益を「現
物利益」と記す)や本考案に係わる実質的な利益計算
(以下、この利益を「厳密利益」と記す)をパチンコ玉
とメダルとに別けて行う。なお、これと併せて、口座を
開設した会員の住所、氏名、年齢、性別、電話番号から
なる台帳データや会員の来店データ等を記憶・管理する
こととしてもよい。さらに、例えば顧客に対するサービ
スとして賞球類の無料貸出を行うような場合には、無料
貸出玉数・メダル数のデータを記憶・管理させるように
してもよい。
【0016】パーソナルコンピュータ12は、上述のワ
ークステーション11とLANで接続されており、この
ワークステーション11内に新規口座を登録する場合
や、ワークステーション11に記憶されたデータの統計
処理や訂正を行ったりする際に、店員が操作する。新規
口座を登録する場合は、このパーソナルコンピュータに
よる制御に基づいて、カード発行機14により新規の会
員カードが発行される。
【0017】また、このパーソナルコンピュータ12
は、プリンタ13にも接続されている。このプリンタ1
3により、例えば、上述のワークステーション11に記
憶された台帳データに基づいてダイレクトメールを発行
することもできる。
【0018】ターミナルコントローラ10内の各部1
1,12,13,14の電源は、無停電電源(図示せ
ず)によって供給されている。これにより、商用電源が
断となった際のシステムダウンの発生を防止することが
できる。
【0019】なお、このワークステーション11は、外
部の経営コンピュータ(図示せず)と専用の通信回線で
結ばれている。これにより、この経営コンピュータを用
いてワークステーション11内のデータを管理できるよ
うになっている。さらに、ワークステーション11は、
店内のパチンコ玉およびメダルの流れを管理する玉数管
理コンピュータ(図示せず)とも接続されており、店内
のパチンコ玉およびメダルの総合的な管理、把握ができ
るようになっている。
【0020】島端部20は、パチンコ玉引落機21、メ
ダル引落機22、カードリーダ23,24、パチンコ玉
計数機25およびメダル計数機26を備えている。
【0021】パチンコ玉引落機21は、会員カードを挿
入したのちテンキーにより暗証番号を入力すると引落可
能数(当該口座に預け入れられているパチンコ玉の数)
が表示されるように構成されている。そして、遊技客は
テンキーで引落数を入力して、パチンコ玉を受取る。な
お、本実施例では、遊技客が自己の口座に預け入れられ
ているメダル数に基づいてパチンコ玉の引き落としを行
うことはできないものとする。本実施例では、パチンコ
台の売り上げ管理とパチスロ台の売り上げ管理とを独立
させて行っているからである。
【0022】同様に、メダル引落機22は、会員カード
を挿入したのちテンキーにより暗証番号を入力すると引
落可能数(当該口座に預け入れられているメダルの数)
が表示され、遊技客はテンキーで引落数を入力して、メ
ダルを受取る。なお、ここでも、遊技客が自己の口座に
預け入れられているパチンコ玉数に基づいてメダルの引
き落としを行うことはできないものとする。
【0023】カードリーダ23およびパチンコ玉計数機
25は、遊技客が遊技によって獲得したパチンコ玉を景
品に交換したり自己の口座に預け入れたりする場合に使
用される。
【0024】遊技客がパチンコ玉を景品に交換する場合
は、パチンコ玉計数機25にパチンコ玉の数を計数させ
る。パチンコ玉計数機25は、計数が終了すると計数結
果を内蔵プリンタ25aで記録紙に記録して出力する。
ここで、内蔵プリンタ25aは、この計数結果を数字お
よびバーコードで記録する。遊技客は、出力された記録
紙を景品交換所に持参して、景品と交換する。なお、こ
の景品交換は、後述するカウンタ部30を用いて行う。
【0025】一方、遊技客がパチンコ玉を自己の口座に
預け入れる場合は、まず、カードリーダ23に会員カー
ドを挿入した後、パチンコ玉計数機25にパチンコ玉の
数を計数させる。これにより、上述のワークステーショ
ン11が、会員カードに記録された口座番号とパチンコ
玉計数機25の計数結果とを入力して、この口座番号に
対応する口座に預け入れられたパチンコ玉数を計数結果
の分だけ加算する。
【0026】また、カードリーダ24およびメダル計数
機26は、遊技客が遊技によって獲得したメダルを景品
に交換したり自己の口座に預け入れたりする場合に使用
される。
【0027】遊技客がメダルを景品に交換する場合は、
メダル計数機26にメダルの計数結果を内蔵プリンタ2
6aで記録紙に記録して出力させ、出力された記録紙を
遊技客が景品交換所(カウンタ部30)に持参して景品
と交換する。ここでも、内蔵プリンタ26aは、この計
数結果をバーコードで記録する。なお、この景品交換
も、後述するカウンタ部30を用いて行う。
【0028】一方、遊技客がメダルを自己の口座に預け
入れる場合は、まず、カードリーダ24に会員カードを
挿入した後、メダル計数機26にメダルの数を計数させ
ると、上述のワークステーション11が会員カードに記
録された口座番号が示す口座に預け入れられたメダル数
を計数結果の分だけ加算する。このようなメダルの預け
入れも、後述するように、上述の所定時間帯にのみ行わ
れ、それ以外の時間には行えないこととする。
【0029】カウンタ部30は、カードリーダ31、景
品交換管理機32、スキャナ33、プリンタ34および
景品自動払出機35を備えている。
【0030】カードリーダ31は、景品交換管理機32
と接続されており、遊技客が自己の口座に預け入れたパ
チンコ玉やメダルを景品に交換する場合に、かかる口座
を特定するために使用される。
【0031】スキャナ32は、上述したように、計数機
25,26の各内蔵プリンタ25a,26aが出力した
記録紙のバーコードを読み取る。そして、読み取った情
報(計数機25,26の計数結果)を、景品交換管理機
32に送る。
【0032】景品交換管理機32には、上述のスキャナ
33により計数機25,26の計数結果が入力される。
そして、景品交換を行った結果、賞球類に残りが生じた
場合には、この残りの賞球類を遊技客の口座に預け入れ
る。また、遊技客が自己の口座に預け入れられた賞球類
を景品に交換したい場合には、交換した景品に該当する
数の賞球類を口座から差し引く。さらに、遊技客が特殊
景品(換金可能な景品)に交換することを希望する場合
には、所定数の特殊景品の払い出しを景品自動払出機3
5に行わせる。なお、計数機25,26の計数結果の入
力は、景品交換管理機32に備えられたテンキーを使用
することとしてもよい。
【0033】プリンタ34は、景品交換管理機32に接
続されており、この景品管理機32の管理データをプリ
ントアウトできるようになっている。なお、複数台の景
品交換管理機32を使用する場合には、1台を親機とし
て、この親機にのみプリンタ34を接続することとして
もよい。
【0034】景品自動払出機35は、上述のように、景
品交換管理機32によって指令された景品を払い出す。
また、この景品自動払出機35にカードリーダを内蔵
し、遊技客が直接操作して自己の口座に預け入れられた
賞球類を特殊景品に交換することができるようにしても
よい。
【0035】なお、以上説明した貯玉管理装置に加え
て、従来から使用されているような現金による玉貸し機
が、パチンコ台間や島端または店内の適当なところに設
置される(図示せず)。
【0036】次に、このような貯玉管理装置を用いて遊
技を行う方法について説明する。
【0037】この貯玉管理装置を利用するためには、遊
技客は、まず当該パチンコ店に自己の口座を設ける必要
がある。この口座の開設は、銀行の口座開設と同様であ
り、遊技客が、申込用紙に氏名、住所、年齢、職業、趣
味、電話番号、性別、カードの暗証番号、ダイレクトメ
ールの希望の要否等を記入してパチンコ店員に提出す
る。パチンコ店の店員は、店番号および会員番号が予め
記録された会員カードをカード発行機14に挿入する。
そして、このカード発行機14のテンキーを遊技客が自
分自身で操作して暗証番号を入力すると、ワークステー
ション11にその暗証番号が登録されるとともに、この
暗証番号と会員番号や登録時間等とを用いたスクランブ
ル処理が行われ、この処理結果がシークレットナンバー
として会員カードに記録され、会員カードの発行を終了
する。ここで、このシークレットナンバーは偽造カード
と区別する為に読み出し時にチェックされる。また、こ
の会員カードの発行と同時に或いは別途に、遊技客が申
込用紙に記入したデータが、パーソナルコンピュータ1
2を用いて店員により入力され、ワークステーション1
1に登録される。
【0038】このようにして口座が開設されると、遊技
客は、この口座を用いて遊技(パチンコまたはパチス
ロ)をすることができる。図2は、本実施例の貯玉管理
装置を用いてパチンコを行う場合の手順を概略的に示す
フローチャートである。
【0039】まず、遊技客は、現金用の玉貸し機に現金
を投入してパチンコ玉の貸与を受け(S201)、この
パチンコ玉を用いてパチンコを開始する(S202)。
【0040】遊技客がパチンコを終了する際に、獲得し
たパチンコ玉を自己の口座に預け入れるか或いは景品に
交換するかを判断する(S203)。そして、口座に預
け入れたい場合はそのまま預け入れ処理を行う(S20
4)。また、景品に交換する場合は、パチンコ玉計数機
25の内蔵プリンタ25aに景品交換分の玉数のレシー
トを出力させるとともに端数を自己の口座に預け入れ
(S205)、このレシートを景品交換所(カウンタ部
30)に持参して景品交換を行う。このようにして、自
己の口座にパチンコ玉を預け入れた場合には、次回以降
の遊技の際に、預け入れたパチンコ玉を引き落として
(S206)、使用することができる。なお、口座に預
け入れたパチンコ玉を引き落とす際には、一定割合のパ
チンコ玉を手数料として当該口座から減じる。
【0041】メダルを用いてパチスロを行う場合にも、
これとまったく同様の手順で、自己の口座に対するメダ
ルの預け入れや自己の口座からのメダルの引き落としを
行うことができることはもちろんである。
【0042】次に、図1に示した貯玉管理装置の動作に
ついて、図3〜図5を用いて詳細に説明する。
【0043】まず、パチンコ玉引落機21の動作につい
て、図3を用いて説明する。
【0044】待機状態では、このパチンコ玉引落機21
は、会員カードの挿入を待つ状態に維持される(S30
1)。このとき、パチンコ玉引落機21の表示画面(図
示せず)には、例えば「カードを入れて下さい」という
文字が表示される。そして、遊技客がカード挿入口(図
示せず)に会員カードを挿入すると、パチンコ玉引落機
21は、挿入された会員カードに記録された店番号、会
員番号およびシークレットナンバー等を読み取り、ター
ミナルコントローラ10に送る(S302)。ターミナ
ルコントローラ10は、この店番号、会員番号およびシ
ークレットナンバー等をチェックし、これに対応する口
座の暗証番号と、この口座に蓄えられたパチンコ玉の数
とをそれぞれパチンコ玉引落機21に送り、さらに、内
部の記憶部を記録禁止状態にする。なお、口座からパチ
ンコ玉を引き落とす際に引き落とし手数料として一定割
合のパチンコ玉を徴収する場合には、徴収されるパチン
コ玉数も、併せてパチンコ玉引落機21に送る。
【0045】パチンコ玉引落機21は、これらの情報を
受信すると(S303)、暗証番号の入力待ち状態に入
る(S304)。このとき、パチンコ玉引落機21は、
表示画面に、例えば「暗証番号を入力して下さい」とい
う文字を表示し、遊技客に暗証番号の入力を促す。遊技
客がパチンコ玉引落機21のテンキー(図示せず)を用
いて暗証番号を入力すると、パチンコ玉引落機21は、
テンキーで入力された暗証番号をターミナルコントロー
ラ10から受信した暗証番号と比較し(S305)、両
者が一致しない場合には、暗証番号が誤っている旨の表
示を行うとともに、異常停止を行う(S306)。な
お、このとき、遊技客に暗証番号の再入力を促し、複数
回連続して暗証番号が一致しないときに異常停止を行う
こととしてもよい。
【0046】一方、双方の暗証番号が一致したときは、
パチンコ玉引落機21は、引き落としが可能なパチンコ
玉数量を表示して、引き落とし数(遊技者が自己の口座
から引き出すパチンコ玉の数)の入力待ち状態に入る
(S307)。そして、パチンコ玉引落機21は、表示
画面に、例えば「引き落とし数を入力して下さい」とい
う文字を追加表示し、遊技客に引き落とし数の入力を促
す。遊技客がテンキーを用いて引き落とし数を入力する
と、パチンコ玉引落機21は、入力された引き落とし数
と貯玉数(口座に蓄えられたパチンコ玉数)とを比較す
る(S308)。そして、入力された引き落とし数の方
が多い場合は、表示画面に例えば「貯玉残高が足りませ
ん」と表示し(S309)、再び引き落とし数の入力待
ち状態に入る(S307)。なお、このとき、パチンコ
玉引落機21の取り消しキー(図示せず)が押された場
合は(S310)、表示画面に例えば「カードを返却し
ます」と表示した後、ターミナルコントローラ10に対
して記録禁止状態を解除させるための信号を出力する
(S311)。そして、記録禁止状態を解除したことを
示す信号をターミナルコントローラ10から受けとると
(S312)、会員カードを排出して(S313)、初
期状態(S301)に戻る。
【0047】一方、入力された引き落とし数と貯玉数と
を比較(S308)した結果、貯玉数の方が多い場合、
パチンコ玉引落機21は、貯玉数の書き換えを実行させ
る命令と、入力された引き落とし数とを、ターミナルコ
ントローラ10に送る(S314)。これにより、ター
ミナルコントローラ10は、記録禁止状態を解除して、
当該口座の貯玉数を引き落とし後の貯玉数に書き換え
る。そして、パチンコ玉引落機21は、ターミナルコン
トローラ10から引き落とし後(書き換え後)の貯玉数
を受信すると(S315)、入力された引き落とし数と
同数のパチンコ玉を受皿部(図示せず)に排出するとと
もに、引き落とし後の貯玉数を表示画面に表示する。そ
の後、パチンコ玉引落機21は、会員カードを排出して
(S313)、初期状態(S301)に戻る。
【0048】なお、上述のように引き落とし手数料とし
て一定数のパチンコ玉を徴収する場合には、引き落とし
数と貯玉数との比較(S308)に代えて、徴収される
パチンコ玉の数と引き落とし数との和を貯玉数と比較す
る。
【0049】以上、パチンコ玉引落機21の動作につい
て説明したが、メダル引落機22も同様の動作を行う。
【0050】次に、カードリーダ23およびパチンコ玉
計数機25の動作について、図4を用いて説明する。
【0051】待機状態では、このカードリーダ23は、
会員カードの挿入を待つ状態に維持される(S40
1)。このとき、カードリーダ23の表示画面(図示せ
ず)には、例えば「カードを入れて下さい」という文字
が表示される。そして、遊技客がパチンコ玉計数機25
にパチンコ玉を投入した後、このカードリーダ23のカ
ード挿入口(図示せず)に会員カードを挿入すると、カ
ードリーダ23は、まず、パチンコ玉計数機25を占有
する旨の命令を、このパチンコ玉計数機25に送る(S
402)。これにより、パチンコ玉計数機25は操作ボ
タンをロックするとともに表示部を消灯し、直接操作す
ることができなくなる。続いて、カードリーダ23は、
挿入された会員カードに記録された店番号および会員番
号を読み取り、ターミナルコントローラ10に送る(S
403)。ターミナルコントローラ10は、この店番号
および会員番号をチェックし、このチェックの結果をカ
ードリーダ23に送るとともに、内部の記憶部を記録禁
止状態にする。
【0052】チェックの結果を取り込むと、カードリー
ダ23は、貯玉キー(図示せず)の入力待ち状態に入る
(S404)。このとき、カードリーダ23は、表示画
面に例えば「貯玉キーを押して下さい」と表示し、遊技
客に貯玉キーの押し下げを促す。遊技客が貯玉キーを押
し下げると、カードリーダ23は、パチンコ玉計数機2
5にパチンコ玉の計数値を要求する信号を出力し(S4
05)、続いて、計数結果の入力待ち状態に入る(S4
06)。
【0053】パチンコ玉計数機25から計数結果を入力
すると、カードリーダ23は、パチンコ玉計数機25に
投入されたパチンコ玉を口座に預けいれるか或いは景品
に交換するか指示を待つ状態に入る(S407)。な
お、景品に交換する場合は、上述のように、一旦パチン
コ玉計数機25の内蔵プリンタ25aにパチンコ玉数を
記載したレシートを出力させ、このレシートを景品交換
所(カウンタ部30)に持参して景品と交換する。ここ
で、遊技客は、例えば、すべてのパチンコ玉を口座に預
け入れてもよいし、最大数の特殊景品に相当するパチン
コ玉数はレシートで発行して端数分のパチンコ玉のみを
口座に預け入れてもよく、また、所望の数の特殊景品に
相当するパチンコ玉を口座に預け入れて端数分をパチン
コ玉で受けとってもよい。カードリーダ23は、これら
の選択枝を表示画面に表示して遊技客の指示を促す。
【0054】遊技客が鉛操作によって、上記パターンを
指示すると(S407)、カードリーダは、レシートの
発行があれば、内蔵プリンタ25aにレシートの記録・
出力を行わせる命令およびレシートに記録するパチンコ
玉数を、パチンコ玉計数機25に送る(S408)。そ
して、カードリーダ23は、貯玉数の書き換えを実行さ
せる命令と、口座に預け入れるパチンコ玉数とを、ター
ミナルコントローラ10に送る(S409)。これによ
り、ターミナルコントローラ10は、記録禁止状態を解
除して、当該口座の貯玉数に計数結果を加算する。そし
て、カードリーダ23は、ターミナルコントローラ10
から加算後(書き換え後)の貯玉数を受信すると(S4
10)、貯玉後のパチンコ玉数を表示画面に表示する
(S411)。その後、カードリーダ23は、パチンコ
玉計数機25の占有を解除する命令を出力する(S41
2)。これにより、パチンコ玉計数機25は、操作ボタ
ンのロックを解除するとともに、表示を再開する。最後
に、カードリーダ23が会員カードを排出して(S41
3)、初期状態(S401)に戻る。
【0055】なお、会員カードを使用せず、パチンコ玉
計数機25を直接操作してパチンコ玉の計数を行う場合
には、計数結果をすべてレシートに記録するか、或い
は、最大数の特殊景品に相当するパチンコ玉数のみをレ
シートに記録して端数分をパチンコ玉で受けとるかを、
選択することができる。
【0056】以上、カードリーダ23およびパチンコ玉
計数機25の動作について説明したが、カードリーダ2
4およびメダル計数機26を用いてメダルの計数を行う
場合も同様の動作を行う。
【0057】次に、カウンタ部30を構成する各構成部
の動作について、口座に蓄えられたパチンコ玉とレシー
トとを併用して景品交換を受ける場合を例にとって、図
5および図6を用いて説明する。
【0058】待機状態では、このカードリーダ31は、
会員カードの挿入を待つ状態に維持される(S50
1)。このとき、カードリーダ31の表示画面(図示せ
ず)には、例えば「カードを入れて下さい」という文字
が表示される。そして、遊技客がカード挿入口(図示せ
ず)に会員カードを挿入すると、カードリーダ31は、
挿入された会員カードに記録された店番号および会員番
号を読み取り、ターミナルコントローラ10に送る(S
502)。また、これと同時に、カードリーダ31は、
景品交換管理機32に、会員カードが挿入されたことを
示す信号を送る(S503)。ターミナルコントローラ
10は、入力した店番号、会員番号およびシークレット
ナンバー等をチェックし、これに対応する口座の暗証番
号と、この口座に蓄えられたパチンコ玉数およびメダル
数とをそれぞれカードリーダ31に送り、さらに、内部
の記憶部を記録禁止状態にする。また、景品交換管理機
32はカードリーダ31からの信号を入力したことを示
す信号を、カードリーダ31に送る。
【0059】カードリーダ31は、これらの情報を受信
すると(S504)、当該口座に蓄えられたパチンコ玉
数およびメダル数の情報を景品交換管理機32に送り
(S505)、暗証番号の入力待ち状態に入る(S50
6)。このとき、カードリーダ31は、表示画面に、例
えば「引き落としの場合は暗証番号を入力して下さい」
という文字を表示し、遊技客に暗証番号の入力を促す。
遊技客がカードリーダ31のテンキー(図示せず)を用
いて暗証番号を入力すると、カードリーダ31は、テン
キーで入力された暗証番号をターミナルコントローラ1
0から入力した暗証番号と比較し(S507)、両者が
一致しない場合には、暗証番号が誤っている旨の表示を
行うとともに、異常停止を行う(S508)。なお、こ
のとき、遊技客に暗証番号の再入力を促し、複数回連続
して暗証番号が一致しないときに異常停止を行うことと
してもよい。
【0060】一方、双方の暗証番号が一致したときは、
カードリーダ31は、暗証番号が正しかったことを示す
信号を景品交換管理機32に送り(S509)、口座に
蓄えられたパチンコ玉数およびメダル数を表示画面に表
示する(S510)。
【0061】景品交換管理機32は、上述の信号を受け
とると、この景品交換管理機32に設けられた引落キー
(図示せず)の入力待ち状態に入る(S511)。そし
て、パチンコ店員が引落キーを押すと(本実施例では、
景品交換管理機32は店員が操作する)、続いて、景品
交換管理機32は、パチンコ玉を景品に交換するのか或
いはメダルを景品に交換するのかの指示を待つ状態に入
る(S512)。このとき、景品交換管理機32は、表
示画面でこの指示を促す。
【0062】パチンコ店員がパチンコ玉を選択すると、
次に、景品交換管理機32は、表示画面に、口座に蓄え
られたパチンコ玉数を表示する(S513)。そして、
レシートに記録されたパチンコ玉数の入力または景品キ
ー(図示せず)の押し下げを待つ状態に入る(S51
4,515)。レシートに記録されたパチンコ玉数の入
力はスキャナ33(図1参照)またはテンキーを用いた
手入力によって行われる。この入力が行われると、景品
交換管理機33は、入力されたパチンコ玉数を、随時、
表示画面に表示する(S516)。
【0063】その後、景品キーが押されると、景品交換
管理機32は景品交換のための処理を画面上で実行す
る。この時、パチンコ店員が景品交換の内容を入力する
と表示画面にはパチコン玉の残りが表示される(S51
7)。このとき、パチンコ店員が景品交換の内容を入力
すると、表示画面はパチンコ玉の残り数が表示される。
また、遊技客が特殊景品を希望する場合には、特殊景品
キーを押して入力する。景品指定は残り玉数ある限り何
回でもできるが、景品交換後にパチンコ玉に残りが生じ
る場合には、この残りのパチンコ玉を遊技客の口座に預
け入れることも可能である。
【0064】パチンコ店員が終了キーを押すと、景品交
換入力内容が確定し景品交換処理を行われる。遊技客が
特殊景品を希望する場合には、景品交換器32は、景品
自動支払機35から特殊景品を払い出させる。この景品
交換器32が接続されていない場合には特殊景品は店員
により直接遊技客に手渡しされる。これにより、景品交
換管理機32は景品交換が終了したものと判断する(S
518)。そして、終了通知、会員番号、景品交換後に
口座に残すべきパチンコ玉数等の情報をカードリーダ3
1に送った後(S519)、待機状態に戻る。
【0065】カードリーダ31は、入力した情報の整合
性をチェックする(S520)。そして、整合性があれ
ば、会員番号と、景品交換後の当該口座のパチンコ玉数
と、口座の書き換えを実行させる命令とを、ターミナル
コントローラ10に送る(S521)。これにより、タ
ーミナルコントローラ10は、記録禁止状態を解除し
て、当該口座のパチンコ玉数を新しい値に書き換える。
そして、カードリーダ31は、書き換え後の当該口座の
パチンコ玉数を表示画面に一定時間表示した後(S52
2)、会員カードを排出して(S523)、初期状態
(S501)に戻る。
【0066】なお、ここでは口座に蓄えられたパチンコ
玉とレシートとを併用して景品交換を受ける場合を例に
とって説明したが、口座に蓄えられたメダルを使用する
場合も同様の動作を行う。また、口座に蓄えられたパチ
ンコ玉或いはメダルのみを使用することや、レシートの
みを使用することも可能である。
【0067】ワークステーション内に設けられた利益計
算装置について説明する。
【0068】図7は、かかる利益計算装置の構成を示す
概念図である。
【0069】同図において、貯玉ファイル71は、各口
座に蓄えられた賞球類数を、パチンコ玉とメダルとに別
けて、口座毎に記憶する。
【0070】そして、この貯玉ファイル71には、島端
部20内の引落機21,22やカウンタ部30内の景品
交換管理機32を用いて口座から賞球類が引き落とされ
たときや島端部20内の計数機25,26を用いて賞球
類が預け入れられたときに、各口座の内容が書き換えら
れる。また、このような書き換えが行われたときには、
この書き換えによる賞球類の増減の記録も、併せて貯玉
ファイル71内に記憶される。
【0071】貯玉増減分算出部72は、貯玉ファイル7
1内の賞球類の増減の記録を操作者(パチンコ店員)が
パーソナルコンピュータ12等で指定した期間分につい
て入力し、口座に蓄えられた賞球類の純増分を、パチン
コ玉とメダルとに別けて算出する。例えば、操作者がそ
の営業日の一日分の賞球類の増減をチェックしたい場合
には、この日の一日分の賞球類の増減を、増加はプラ
ス、減少はマイナスとして加算する。したがって、口座
に蓄えられた賞球類の総数が減少した場合には、純増分
はマイナスとなる。貯玉純増ファイル73は、本考案の
口座増減数記憶手段に該当し、各口座についての純増分
を合計したものを格納する。
【0072】景品原価算出部74は、景品交換管理機3
2で交換した景品の総原価を算出する。この総原価は、
各景品の原価と交換数との積によって得られる。そし
て、この総原価は、景品交換ファイル75(本考案の景
品原価記憶手段に該当する)に格納される。
【0073】貯玉固定数入力部76は、賞球類の貸与時
の単価や景品交換時の単価等の設定値を登録するために
使用される。この貯玉固定数入力部76としては、例え
ばパーソナルコンピュータ12のキーボードを使用する
ことができる。貯玉固定数ファイル77は、この貯玉固
定数入力部76で入力された各設定値を格納する。
【0074】売上入力手段78は、外部の経営コンピュ
ータ(図示せず)から、賞球類を貸与することによって
得られた売上金額を、パチンコ玉とメダルとに別けて入
力する。また、この売上金額は、ワークステーション1
1外の店内のパチンコ玉及びメダルの流れを管理する玉
数管理用コンピュータである補給コンピュータ79で計
算することとしてもよい。
【0075】売上ファイル80は、本考案の売上金額記
憶手段に該当し、売上入力手段78または補給コンピュ
ータ79から取り込んだ売上金額を格納する。
【0076】利益算出処理部81は、本考案の実質利益
算出手段に該当し、貯玉純増ファイル73、景品交換フ
ァイル75、貯玉固定数ファイル77および売上ファイ
ル80からそれぞれ取り込んだ記憶データを用いて、現
物利益および厳密利益を計算する。
【0077】ここで、現物利益は、売上ファイル80か
ら入力した売上金額から、景品交換ファイル75から入
力した景品の総原価を減ずることによって得られる。
【0078】また、厳密利益は、売上ファイル80から
入力した売上金額から、景品交換ファイル75から入力
した景品の総原価と貯玉純増ファイル73から求めた純
増分の金額を合計から減ずることによって得られる。
【0079】例えば、あるパチンコ店の売上が1000
万円で、景品総原価700万円、貯玉純増が100万個
であるとし、パチンコ玉の景品交換時の単価が2円とす
ると、現物利益は、 1000万円−700万円=300万円 となり、厳密利益は、 1000万円−700万円−(100万個×2円)=100万円 となる。
【0080】利益ファイル82は、利益算出処理部81
が算出した現物利益および厳密利益を格納する。そし
て、かかる現物利益および厳密利益は、例えば、プリン
タ13(図1参照)によって、他の経営データとともに
出力される。
【0081】図8は、パチンコ玉についての現物利益お
よび厳密利益を他の管理データとともに出力結した果の
一例を示す概念図である。
【0082】同図において、売上ファイル80に格納さ
れた売上金額は、「(1) 売上」として印刷されてい
る。さらに、景品交換ファイル75に格納された景品総
原価は「(2) 景品交換原価」として、貯玉純増ファ
イル73に格納された純増分の合計は「(12) 期間
売上増減」として、それぞれ印刷されている。
【0083】また、利益ファイル82に格納された現物
利益および厳密利益は、それぞれ、「(a) 現物利
益」、「(b) 厳密利益」として印刷されている。
【0084】このように、本実施例の利益計算装置によ
れば、貯玉純増ファイル73に純増分の合計を格納し、
この格納データを考慮した利益(厳密利益)を計算する
ことができる。
【0085】これにより、口座への出し入れを考慮した
事実上の利益計算を行うことができるので、現物利益
(帳簿上の利益計算)とは別に、この厳密利益をも考慮
することにより、パチンコ店が経営状態の把握を誤るこ
とを防止できる。
【0086】なお、図8では、パチンコ玉についての出
力結果を示したが、メダルの場合もまったく同様であ
る。
【0087】また、以上説明した本実施例の利益計算装
置では、遊技客が自己の口座から賞球類を引き落とす際
に手数料を考慮せずに説明したが、引き落としの際にパ
チンコ店が徴収する手数料として所定数の賞球類を差し
引く場合には、差し引かれた手数料分の賞球類は貯玉増
減分算出部72での演算において引き落とされた賞球類
数の中に含めて計算される。そして、このようにして差
し引いた賞球類の数は、管理データの一つとして、例え
ばプリンタ13から出力される(図8参照)。
【0088】さらに、口座を設けている遊技客に会員サ
ービスとして一定数のパチンコ玉を贈与したり、社員サ
ービスとして一定数のパチンコ玉を贈与することとした
場合には、このサービス分のパチンコ玉数を売上から差
し引き、さらに景品総原価を差し引いたものを、現物利
益とし、サービス分のパチンコ玉数を売上から差し引
き、さらに景品総原価と貯玉純増分とを差し引いたもの
を、厳密利益とすればよい。
【0089】
【考案の効果】口座への出し入れを考慮した事実上の利
益計算を行うことができる利益計算装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る利益計算装置を使用する貯玉管理
装置の全体の概略を示すシステムブロック図である。
【図2】図2は、本実施例の貯玉管理装置を用いてパチ
ンコを行う場合の手順を概略的に示すフローチャートで
ある。
【図3】図1に示したパチンコ玉引落機の動作を説明す
るためのフォローチャートである。
【図4】図1に示した島端部のカードリーダおよびパチ
ンコ玉計数機の動作を説明するためのフォローチャート
である。
【図5】図1に示したカウンタ部を構成する各構成部の
動作を説明するためのフォローチャートである。
【図6】図1に示したカウンタ部を構成する各構成部の
動作を説明するためのフォローチャートである。
【図7】本実施例に係わる利益計算装置の構成を示す概
念図である。
【図8】図7に示した利益計算装置を用いて算出したパ
チンコ玉についての現物利益および厳密利益を、他の管
理データとともに出力結した果の一例を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
10 ターミナルコントローラ 11 ワークステーション 12 パーソナルコンピュータ 13 プリンタ 20 島端部 21 パチンコ玉引落機 22 メダル引落機 23,24 カードリーダ 25 パチンコ玉計数機 26 メダル計数機 30 カウンタ部 31 カードリーダ 32 景品交換管理機 33 スキャナ 34 プリンタ 35 景品自動払出機 71 貯玉ファイル 72 貯玉増減分算出部 73 貯玉純増ファイル 74 景品原価算出部 75 景品交換ファイル 76 貯玉固定数入力部 77 貯玉固定数ファイル 78 売上入力手段 79 補給コンピュータ 80 売上ファイル 81 利益算出処理部 82 利益ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A63F 7/02 354 A63F 7/02 354 (72)考案者 馬 杉 一 郎 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グ ローリー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−111571(JP,A) 特開 平5−115605(JP,A) 特開 平5−146555(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パチンコ店において遊技客ごとに口座を設
    け、前記遊技客が遊技により獲得した遊技媒体である賞
    球類を自己の口座に預け入れることおよび前記遊技客が
    自己の口座から前記賞球類を引き落として遊技または景
    品交換に使用することを可能にした貯玉再プレイシステ
    ムに使用する利益計算装置であって、 該利益計算の対象となる期間を指定する期間指定手段
    と、 前記期間指定手段により指定された期間内に亘り、前記
    遊技媒体を前記遊技者に貸与することにより得られた売
    上金額を記憶する売上金額記憶手段と、 前記期間指定手段により指定された期間内に亘り前記遊
    技客が交換した景品の総原価を記憶する景品総原価記憶
    手段と、 前記遊技客が前記口座から前記賞球類を引き落して前記
    景品へ交換する場合の交換時の単価を含む設定値である
    貯玉固定数を登録する貯玉固定数入力手段と、前記期間
    指定手段により指定された期間内に亘り、前記口座に預
    け入れられた賞球類の総数と前記口座から引き落された
    賞球類の総数との差を計算する貯玉増減分算出手段と、 前記貯玉増減分算出手段の計算結果に基づいて前記口座
    における前記賞球類の増加をプラス、前記口座における
    前記賞球類の減少をマイナスとして符号付きで記憶する
    口座増減数記憶手段と、 前記売上金額記憶手段が記憶する売上金額から前記景品
    総原価記憶手段が記憶する景品の総原価額を減算し、か
    つ、前記口座増減数記憶手段が記憶する符号付の口座増
    減数に前記貯玉固定数に基づいた景品交換時の単価を乗
    算したものを減算することにより実質的な利益を算出す
    る実質利益算出手段と、 を備えたことを特徴とする利益計算装置。
  2. 【請求項2】パチンコ店において遊技客ごとに口座を設
    け、前記遊技客が遊技により獲得した遊技媒体である賞
    球類を自己の口座に預け入れることおよび前記遊技客が
    自己の口座から前記賞球類を引き落として遊技または景
    品交換に使用することを可能にした貯玉再プレイシステ
    ムに使用する利益計算装置であって、 該利益計算の対象となる期間を指定する期間指定手段
    と、 前記期間指定手段により指定された期間内に亘り、前記
    遊技媒体を前記遊技者に貸与することにより得られた売
    上金額を記憶する売上金額記憶手段と、 前記期間指定手段により指定された期間内に亘り前記遊
    技客が交換した景品の総原価を記憶する景品総原価記憶
    手段と、 前記遊技客が前記口座から前記賞球類を引き落して前記
    景品へ交換する場合の交換時の単価を含む設定値である
    貯玉固定数を登録する貯玉固定数入力手段と、前記期間
    指定手段により指定された期間内に亘り、前記口座に預
    け入れられた賞球類の総数と前記口座から引き落された
    賞球類の総数との差を計算する貯玉増減分算出手段と、 前記貯玉増減分算出手段の計算結果に基づいて前記口座
    における前記賞球類の増加をマイナス、前記口座におけ
    る前記賞球類の減少をプラスとして符号付きで記憶する
    口座増減数記憶手段と、 前記売上金額記憶手段が記憶する売上金額から前記景品
    総原価記憶手段が記憶する景品の総原価額を減算し、か
    つ、前記口座増減数記憶手段が記憶する符号付の口座増
    減数に前記貯玉固定数に基づいた景品交換時の単価を乗
    算したものを加算することにより実質的な利益を算出す
    る実質利益算出手段と、 を備えたことを特徴とする利益計算装置。
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