JPH07149256A - 車輛のエアサスペンション制御装置 - Google Patents

車輛のエアサスペンション制御装置

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JPH07149256A
JPH07149256A JP5325885A JP32588593A JPH07149256A JP H07149256 A JPH07149256 A JP H07149256A JP 5325885 A JP5325885 A JP 5325885A JP 32588593 A JP32588593 A JP 32588593A JP H07149256 A JPH07149256 A JP H07149256A
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JP
Japan
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cab
ball
input port
air
sensor shaft
Prior art date
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Application number
JP5325885A
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English (en)
Inventor
Koichi Ohata
光一 大畑
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャシに配設された4つのエアベローズに供
給される圧縮空気を制御し、キャブが傾いたとき傾いた
キャブの低い方に配設されたエアベローズに圧縮空気を
供給してキャブの傾きを修正すると共にキャブ全体が降
下すると圧縮空気を4つのエアベローズに同時に導き、
キャブの位置を平行状態のまま上昇させて常にキャブを
水平かつ同じ高さに1台のボールバルブで制御できるよ
うにする。 【構成】 シャシに配設された4つのエアベローズによ
り支持された車輛のキャブの傾きをボールバルブに配設
されたセンサシャフトで機械的に検出してボールバルブ
のボールを制御して圧縮空気を傾いたキャブの低い方に
配設されたエアベローズに供給してキャブの傾きを修正
すると共にキャブ全体が降下したときセンサシャフトを
ボール内で摺動させて圧縮空気を出力ポートから4つの
エアベローズに導き、キャブの位置を平行状態のまま上
昇させるようにした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輛のエアサスペンシ
ョン制御装置に係り、特にシャシに配設された4つのエ
アベローズにより支持された車輛のキャブの傾きをボー
ルバルブに配設されたセンサシャフトで機械的に検出し
てボールバルブの入力ポートに供給される圧縮空気を出
力ポートから傾いたキャブの低い方に配設されたエアベ
ローズに供給してキャブの傾きを修正すると共にキャブ
全体が降下するとセンサシャフトをボール内で摺動させ
て圧縮空気を出力ポートから4つのエアベローズに導
き、キャブの位置を平行状態のまま上昇させ、該キャブ
の制御を1台のボールバルブで行うことができるように
した画期的な車輛のエアサスペンション制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、キャブオーバエンジン型車輛のキ
ャブサスペンションとしてキャブの前後4ヵ所にエアス
プリングとしてのエアベローズを取り付けて路面やパワ
ーラインから受ける振動を緩和し、キャブ内において快
適な乗り心地が得られるようにしたエアフローティング
サスペンションが実用に供されている。
【0003】エアベローズには、適宜スタビライザ及び
ショックアブソーバが併設されて、また前側左右2ヵ
所、後側左右2ヵ所の合計4ヵ所に設けられたエアベロ
ーズの前側2ヵ所及び後側2ヵ所のエアベローズには、
夫々1個ずつのレベリングバルブが設けられてキャブの
重量変化に対し、常にキャブの高さが一定に保たれるよ
うになっている。
【0004】エアベローズには、シャシに固定されたエ
アタンクからプロテクションバルブ、レベリングバル
ブ、サージタンクを介して圧縮空気が供給されており、
キャブの重量が変化したとき、或いはキャブが傾いたと
き、レベリングバルブが作動してエアベローズの空気圧
を調節してキャブを一定の高さに、かつ水平に保持する
ように構成されている。
【0005】上記した従来のエアサスペンション制御装
置は、前側2ヵ所のエアベローズ及び後側2ヵ所のエア
ベローズに夫々1個のレベリングバルブを配設して構成
されているので、前側又は後側のエアベローズに独立に
圧縮空気を供給することはできるものの、左右のエアベ
ローズに独立して圧縮空気を供給することはできず、従
ってキャブの前後方向への傾きに対しては対応できるが
左右方向の傾き及び斜め方向への傾きに対しては対応で
きないという不具合があり、改良の余地があった。
【0006】また少なくとも2個のレベリングバルブを
配設する必要があり、キャブを水平に保つためには該2
個のレベリングバルブの微妙な調整を要するばかりでな
く、製作コストも高くつくという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、4つの出力ポートが設けられた弁
体中で回動して所要の出力ポートに圧縮空気を供給する
ボールを備えた1台のボールバルブをキャブに連結し、
該キャブの傾きを機械的に検出するセンサシャフトでボ
ールバルブを操作してシャシに配設された4つのエアベ
ローズに供給する圧縮空気を1台のボールバルブで制御
できるようにすることであり、またこれによってレベリ
ングバルブの微妙な調整を不要とし、かつ高性能のエア
サスペンション制御装置を安価に提出できるようにする
ことである。
【0008】また他の目的は、上記構成によりキャブの
傾きをセンサシャフトを介してボールバルブに伝達し、
傾いたキャブの低い方に配設されたエアベローズに圧縮
空気を供給してキャブの傾きを修正して常に水平に保持
つことができるようにすることである。
【0009】更に他の目的は、入力ポートと4つの出力
ポートが設けられた弁体と該弁体中で回動して入力ポー
トと所定の出力ポートとを連通させるボールとによりボ
ールバルブを構成し、該ボールをキャブの傾きを検出す
るセンサシャフトで任意の方向に回動させることによ
り、4つのエアベローズの任意のエアベローズに独立し
て圧縮空気を供給できるようにすることであり、またこ
れによってキャブの前後方向への傾きばかりでなく、左
右方向の頃き及び斜め方向への傾きに対しても対応でき
るようにしてどのような状況においても快適な運転性能
を確保できるようにすることである。
【0010】また他の目的は、弁体中で回動して入力ポ
ートと所要の出力ポートとを連通させるボールに、互い
に連通する軸方向穴及び該軸方向穴と直角方向に形成さ
れた4つの連通穴を形成し、センサシャフトを該軸方向
穴内で摺動させて入力ポートと4つの出力ポートを同時
に連通させるように構成することにより、キャブ全体が
下降したときセンサシャフトをボールの軸方向穴内で摺
動させて入力ポートと4つの出力ポートとを同時に連通
させて4つのエアベローズに同時に圧縮空気を供給して
キャブの高さを高め、常に一定の高さに保持できるよう
にすることである。
【0011】更に他の目的は、入力ポートと4つの出力
ポートが設けられた弁体と該弁体中で回動して入力ポー
トと必要とする出力ポートとを連通させるボールとから
なり、シャシに固定されたボールバルブのボールをキャ
ブの傾きに応じてセンサシャフトで回動させるように構
成し、更に該センサシャフトの一端に係合部を設け、キ
ャブが非チルト状態とされたとき該係合部に係合する係
合片をキャブに配設することにより、キャブが非チルト
状態においてはキャブとボールバルブとをセンサシャフ
トを介して連結し、また何ら特別の操作を行うことなく
キャブをチルトすることができるようにすることであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、シャシに配設された4つのエアベローズにより
支持された車輛のキャブと、一端が前記キャブに連結さ
れて該キャブと共に揺動して前記キャブの傾きを機械的
に検出するセンサシャフトと、入力ポートと4つの出力
ポートが設けられた弁体と前記キャブが平行状態におい
ては前記入力ポートと前記4つの出力ポートとを遮断し
前記キャブが傾いたとき前記センサシャフトによって駆
動されて前記弁体中で回動して前記入力ポートと必要と
する前記出力ポートとを連通させるボールとからなり前
記シャシに固定されたボールバルブとを備え、前記キャ
ブの傾きを前記センサシャフトを介して前記ボールに伝
達して回動させて前記入力ポートに供給される圧縮空気
を前記出力ポートから傾いた前記キャブの低い方に配設
された前記エアベローズに供給して前記キャブの傾きを
修正するように構成したことを特徴とするものである。
【0013】また本発明(請求項2)は、シャシに配設
された4つのエアベローズにより支持された車輛のキャ
ブと、入力ポートと4つの出力ポートが設けられた弁体
と該弁体中で回動して前記入力ポートと必要とする前記
出力ポートとを連通させると共に互いに連通する軸方向
穴及び前記出力ポートに対向して前記軸方向穴と直角方
向に形成された4つの連通穴が設けられたボールとから
なり前記シャシに固定されたボールバルブと、一端が前
記キャブに連結されると共に他の一端が前記ボールの軸
方向穴に摺動自在に嵌合し、該他の一端には軸方向及び
これと直角方向に互いに連通する空圧路が形成されて該
キャブと共に揺動して前記キャブの傾きを機械的に検出
するセンサシャフトとを備え、前記キャブの傾きを前記
センサシャフトを介して前記ボールに伝達して回動させ
て前記入力ポートに供給される圧縮空気を前記出力ポー
トから傾いた前記キャブの低い方に配設された前記エア
ベローズに供給して前記キャブの傾きを修正すると共に
前記キャブ全体が下降したとき前記センサシャフトを前
記ボールの前記軸方向穴内で摺動させて前記空圧路と前
記4つの出力ポートとを連通させて前記4つのエアベロ
ーズに圧縮空気を供給するように構成したことを特徴と
するものである。
【0014】また本発明(請求項3)は、シャシに配設
された4つのエアベローズにより支持された車輛のキャ
ブと、該キャブに固定された係合片に係合して回転方向
の動きが規制されるように構成された係合部が一端に設
けられ前記キャブが非チルト状態とされたとき前記係合
部に前記係合片が係合して前記キャブに連結され該キャ
ブと共に揺動して前記キャブの傾きを機械的に検出する
センサシャフトと、入力ポートと4つの出力ポートが設
けられた弁体と前記キャブが平行状態においては前記入
力ポートと前記4つの出力ポートとを遮断し前記キャブ
が傾いたとき前記センサシャフトによって駆動されて前
記弁体中で回動して前記入力ポートと必要とする前記出
力ポートとを連通させるボールとからなり前記シャシに
固定されたボールバルブとを備え、前記キャブの傾きを
前記センサシャフトを介して前記ボールに伝達して回動
させて前記入力ポートに供給される圧縮空気を前記出力
ポートから傾いた前記キャブの低い方に配設された前記
エアベローズに供給して前記キャブの傾きを修正するよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0015】また本発明(請求項4)は、シャシに配設
された4つのエアベローズにより支持された車輛のキャ
ブと、入力ポートと4つの出力ポートが設けられた弁体
と該弁体中で回動して前記入力ポートと必要とする前記
出力ポートとを連通させると共に互いに連通する軸方向
穴及び前記出力ポートに対向して前記軸方向穴と直角方
向に形成された4つの連通穴が設けられたボールとから
なり前記シャシに固定されたボールバルブと、前記キャ
ブに固定された係合片に係合して回転方向の動きが規制
されるように構成された係合部が一端に設けられ前記キ
ャブが非チルト状態とされたとき前記係合部に前記係合
片が係合して前記キャブに一端が連結されると共に他の
一端が前記ボールの軸方向穴に摺動自在に嵌合し、該他
の一端には軸方向及びこれと直角方向に互いに連通する
空圧路が形成されて該キャブと共に揺動して前記キャブ
の傾きを機械的に検出するセンサシャフトとを備え、前
記キャブの傾きを前記センサシャフトを介して前記ボー
ルに伝達して回動させて前記入力ポートに供給される圧
縮空気を前記出力ポートから傾いた前記キャブの低い方
に配設された前記エアベローズに供給して前記キャブの
傾きを修正すると共に前記キャブ全体が下降したとき前
記センサシャフトを前記ボールの前記軸方向穴内で摺動
させて前記空圧路と前記4つの出力ポートとを連通させ
て前記4つのエアベローズに圧縮空気を供給するように
構成したことを特徴とするものである。
【0016】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1及び図2において、本発明に係る車輛のエア
サスペンション制御装置1は、キャブ2と、ボールバル
ブ3と、センサシャフト4とを備えている。
【0017】キャブ2は、チルト状態又は非チルト状態
とするためにシャシ5に回動自在に配設された乗員用の
室であって、前方左右2ヵ所及び後方左右2ヵ所の合計
4ヵ所、シャシ5とキャブ2との間にエアベローズ6
(6A,6B,6C,6D)が配設され、図示しない圧
縮空気供給源から矢印A方向に供給される圧縮空気の力
によりキャブ2を水平に支持するようになっている。
【0018】またエアベローズ6には、ショックアブソ
ーバ8が併設されており、走行に伴うキャブ2の振動を
エアベローズ6により吸収すると共にショックアブソー
バ8で該振動を減衰させるようになっている。
【0019】ボールバルブ3は、4ヵ所のエアベローズ
6に圧縮空気を供給するためのものであって、弁体9と
ボール10とから構成されている。
【0020】図1及び図13において弁体9には、球形
室9aと該球形室9aに連通する入力ポート9b及び同
じく球形室9aに連通しかつ入力ポート9bと直角方向
に90度間隔で4つの出力ポート9c,9d,9e,9
fが形成され、該出力ポート9c,9d,9e,9fが
キャブ2の4つの角を向くように、即ち出力ポート9c
はキャブ2の車輛進行方向右前方の角2aに、出力ポー
ト9dはキャブ2の車輛進行方向左前方の角2bに、出
力ポート9eはキャブ2の車輛進行方向左後方の角2
c、出力ポート9fはキャブ2の車輛進行方向右後方の
角2dに向いてブラケット11によってシャシ5に固定
されている。
【0021】入力ポート9bはホース(図示せず)によ
り圧縮空気供給源(図示せず)に接続され、また4つの
出力ポート9c,9d,9e,9fは夫々ホース12に
よってエアベローズ6に接続されているが、キャブ2の
車輛進行方向右前方の角2aに向いて取り付けられてい
る出力ポート9cはキャブ2の車輛進行方向左後方に配
設されたエアベローズ6Cに、キャブ2の車輛進行方向
左前方の角2bに向いて取り付けられている出力ポート
9dはキャブ2の車輛進行方向右後方に配設されたエア
ベローズ6Dに、キャブ2の車輛進行方向左後方の角2
cに向いて取り付けられている出力ポート9eはキャブ
2の車輛進行方向右前方に配設されたエアベローズ6A
に、またキャブ2の車輛進行方向右後方の角2dに向い
て取り付けられている出力ポート9fはキャブ2の車輛
進行方向左前方に配設されたエアベローズ6Bに夫々接
続されている。
【0022】ボール10は、図8から図10において、
球形室9a内で回動して入力ポート9bと所要の出力ポ
ート9c,9d,9e,9fとを連通させてエアベロー
ズ6に圧縮空気を供給するためのものであって、底面1
0aが平面状にカットされた球形に形成されている。
【0023】また底面10aからボール10の中心を通
る軸方向穴10b及びこれと直角方向に4つの連通穴1
0c,10d,10e,10fが互いに連通して形成さ
れており、球形室9a内に隙間のない状態で回動自在に
装着され、ボール10の軸方向穴10bが垂直方向を向
いた通常状態において、連通穴10c,10d,10
e,10fが夫々出力ポート9c,9d,9e,9fに
対向して位置するようになっている。
【0024】センサシャフト4は、ボールバルブ3のボ
ール10を回動させて入力ポート9bと所要の出力ポー
ト9c,9d,9e,9fとを連通させるための制御シ
ャフトであって、図3及び図4において、一端が球状に
形成され、上半部には十字形の溝4bが形成された係合
部4aが設けられている。
【0025】図11から図12において、キャブ2のセ
ンサシャフト4の係合部4aに対向する位置には半球状
の係合片13が固定されており、該係合片13の内部は
半球状にくり抜かれ十字形の突起部13aが形成されて
いる。
【0026】そしてキャブ2を非チルト状態としたと
き、係合片13の十字形の突起部13aがセンサシャフ
ト4の十字形の溝4bに係合して連結され、センサシャ
フト4の回転方向の動きを規制すると共にキャブ2の前
後左右方向の動きをセンサシャフト4に伝達するように
構成されている。
【0027】センサシャフト4の他の一端4cには、図
5から図7において、軸方向の空圧路4d及びこれと直
角方向に90度間隔で放射状に4つの互いに連通する空
圧路4eが形成されており、該他の一端4cはボール1
0の軸方向穴10bに摺動自在に嵌合している。
【0028】センサシャフト4は、その空圧路4eがボ
ール10の連通穴10c,10d,10e,10fに対
向する方向を向いて軸方向穴10bに嵌合しているが、
通常状態においては互いの穴位置が軸方向にずれている
ので、入力ポート9bに供給された圧縮空気は遮断され
ており、出力ポート9c,9d,9e,9fに供給され
ることはない。
【0029】そしてキャブ2が傾いたとき、該キャブ2
の傾きを機械的に検出し、係合片13を介してセンサシ
ャフト4を傾斜させてボール10を球形室9a内で回動
させ、入力ポート9bと所要の出力ポート9c,9d,
9e,9fとを連通させてエアベローズ6に圧縮空気を
供給するように構成されている。
【0030】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1及び図13におい
て、車輛を急発進させるとキャブ2は慣性力によって前
方が上昇し、後部が沈みこむ現象が生じる。
【0031】キャブ2の上記した動きは、係合片13を
介してセンサシャフト4に伝達されて該センサシャフト
4を図13に示す如く紙面の裏側方向に傾斜させ、セン
サシャフト4が嵌合するボール10も同方向に回動す
る。
【0032】そして今までボール10により閉鎖されて
いた出力ポート9c,9dが入力ポート9bと連通して
開放され、圧縮空気供給源から入力ポート9bに矢印B
方向に供給されている圧縮空気が、出力ポート9c,9
dに矢印CおよびD方向に流入する。そして出力ポート
9cからエアベローズ6Cに、また出力ポート9dから
エアベローズ6Dに圧縮空気が供給されて該エアベロー
ズ6C、6D内の圧力を高めて伸長させ、キャブ2の沈
み込んだ後部を上昇させてキャブ2を水平に保持する。
【0033】車輛が左旋回すると、図14において、キ
ャブ2は慣性力によって車輛の進行方向右側が沈み込ん
で傾き、該傾きは係合片13を介してセンサシャフト4
に伝達されて該センサシャフト4を右に傾斜させてボー
ル10を右に回動させるので、入力ポート9bと出力ポ
ート9d,9eとが連通して入力ポート9bに矢印B方
向に供給されている圧縮空気を出力ポート9dからエア
ベローズ6Dに矢印D方向に供給し、また出力ポート9
eからエアベローズ6Aに矢印E方向に供給して該エア
ベローズ6D,6A内の圧力を高めて伸長させ、キャブ
2の沈み込んだ車輛の進行方向右側を上昇させてキャブ
2を水平に保持する。
【0034】車輛が右旋回した場合は、図15におい
て、同様にキャブ2は慣性力によって車輛の進行方向左
側が沈み込んで傾き、該傾きは係合片13を介してセン
サシャフト4に伝達されて該センサシャフト4を左に傾
斜させてボール10を左に回動させ、入力ポート9bと
出力ポート9c,9fとが連通して入力ポート9bに矢
印B方向に供給されている圧縮空気を出力ポート9cか
らエアベローズ6Cに矢印C方向に供給し、また出力ポ
ート9fからエアベローズ6Bに矢印F方向に供給して
該エアベローズ6C,6B内の圧力を高めて伸長させ、
キャブ2の沈み込んだ車輛の進行方向左側を上昇させて
キャブ2を水平に保持する。
【0035】また左旋回しながら制動力を作用させる等
により車輛の右前方だけが沈み込むと、キャブ2の該傾
きは係合片13を介してセンサシャフト4に伝達されて
該センサシャフト4を右前方に傾斜させてボール10を
右前方に回動させ、入力ポート9bと出力ポート9eと
を連通させて入力ポート9bに矢印B方向に供給されて
いる圧縮空気を出力ポート9eからエアベローズ6Aに
矢印E方向に供給して該エアベローズ6A内の圧力を高
めて伸長させ、キャブ2の沈み込んだ右前方を上昇させ
てキャブ2を水平に保持する。
【0036】右旋回しながら制動力を作用させてキャブ
2の左前方が沈み込んだ場合、或いは何らかの原因によ
りキャブ2の右後方、又は左後方が沈み込んだ場合にも
上記したと全く同様に、キャブ2の傾きがボールバルブ
3に伝達されてボールバルブ10が制御されてエアベロ
ーズ6B,6D又は6Cに圧縮空気が供給され、エアベ
ローズ6B,6D又は6C内の圧力を高めて伸長させて
キャブ2の沈み込んだ側を上昇させてキャブ2を水平に
保持する。
【0037】図16において、キャブ2に定員いっぱい
の人が乗車した場合等において、キャブ2全体が降下す
ると、該キャブ2の降下は係合片13を介してセンサシ
ャフト4に伝達され、センサシャフト4はボール10の
軸方向穴10b内で摺動して押し下げられ、その結果空
圧路4eがボール10の連通穴10c,10d,10
e,10fに連通する。
【0038】そして入力ポート9bに矢印B方向に供給
されている圧縮空気は、空圧路4d、空圧路4e、連通
穴10c,10d,10e,10fを介して出力ポート
9c,9d,9e,9fに供給され、更にホース12に
よりエアベローズ6A,6B,6C及び6Dに供給され
てエアベローズ6A,6B,6C及び6D内の圧力を高
めて伸長させ、キャブ2全体を上昇させて常に同じ高さ
に保持する。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上記のように4つの出力ポー
トが設けられた弁体中で回動して所要の出力ポートに圧
縮空気を供給するボールを備えた1台のボールバルブを
キャブに連結し、該キャブの傾きを機械的に検出するセ
ンサシャフトでボールバルブを操作してシャシに配設さ
れた4つのエアベローズに供給する圧縮空気を1台のボ
ールバルブで制御でき、またこの結果レベリングバルブ
の微妙な調整を不要とし、かつ高性能のエアサスペンシ
ョン制御装置を安価に提出できるという効果がある。
【0040】また上記構成によりキャブの傾きをセンサ
シャフトを介してボールバルブに伝達し、傾いたキャブ
の低い方に配設されたエアベローズに圧縮空気を供給し
てキャブの傾きを修正して常に水平に保持つことができ
る効果がある。
【0041】更には、入力ポートと4つの出力ポートが
設けられた弁体と該弁体中で回動して入力ポートと所定
の出力ポートとを連通させるボールとによりボールバル
ブを構成し、該ボールをキャブの傾きを検出するセンサ
シャフトで任意の方向に回動させるようにしたので、4
つのエアベローズの任意のエアベローズに独立して圧縮
空気を供給できる効果があり、またこの結果キャブの前
後方向への傾きばかりでなく、左右方向の頃き及び斜め
方向への傾きに対しても対応できるため、どのような状
況においても快適な運転性能を確保できる効果がある。
【0042】また弁体中で回動して入力ポートと所要の
出力ポートとを連通させるボールに、互いに連通する軸
方向穴及び該軸方向穴と直角方向に形成された4つの連
通穴を形成し、センサシャフトを該軸方向穴内で摺動さ
せて入力ポートと4つの出力ポートを同時に連通させる
ように構成したので、キャブ全体が下降したときセンサ
シャフトをボールの軸方向穴内で摺動させて入力ポート
と4つの出力ポートとを同時に連通させて4つのエアベ
ローズに同時に圧縮空気を供給してキャブの高さを高
め、常に一定の高さに保持できるという効果がある。
【0043】更には、入力ポートと4つの出力ポートが
設けられた弁体と該弁体中で回動して入力ポートと必要
とする出力ポートとを連通させるボールとからなり、シ
ャシに固定されたボールバルブのボールをキャブの傾き
に応じてセンサシャフトで回動させるように構成し、更
に該センサシャフトの一端に係合部を設け、キャブが非
チルト状態とされたとき該係合部に係合する係合片をキ
ャブに配設したので、キャブが非チルト状態においては
キャブとボールバルブとをセンサシャフトを介して連結
し、また何ら特別の操作を行うことなくキャブをチルト
することができるので非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】車輛のエアサスペンション制御装置の全体構成
を示す斜視図である。
【図2】車輛のエアサスペンション制御装置の要部正面
図である。
【図3】センサシャフトの係合部の形状を示す拡大正面
図である。
【図4】図3のIV−IV矢視横断面図である。
【図5】センサシャフトの軸部形状を示す要部正面図で
ある。
【図6】図5のVI−VI矢視縦断面図である。
【図7】図5のVII−VII矢視横断面図である。
【図8】ボールバルブのボールの正面図である。
【図9】図8のIX−IX矢視縦断面図である。
【図10】図8のX−X矢視横断面図である。
【図11】キャブに配設される係合片の正面図である。
【図12】図11のXII−XII矢視横断面図であ
る。
【図13】ボールバルブのボールが紙面裏側方向に回動
して2つの出力ポートに圧縮空気が供給される状態を示
す部分破断斜視図である。
【図14】ボールバルブのボールが左方向に回動して右
側の出力ポートに圧縮空気が供給される状態を示す部分
破断斜視図である。
【図15】ボールバルブのボールが右方向に回動して左
側の出力ポートに圧縮空気が供給される状態を示す部分
破断斜視図である。
【図16】センサシャフトがボール内で下方に移動して
4つの出力ポートすべてに圧縮空気が供給される状態を
示す部分破断斜視図である。
【符号の説明】
1 車輛のエアサスペンション制御装置 2 キャブ 3 ボールバルブ 4 センサシャフト 5 シャシ 6 エアベローズ 4a 係合部 4c 他の一端 4e 空圧路 9 弁体 9b 入力ポート 9c 出力ポート 9d 出力ポート 9e 出力ポート 9f 出力ポート 10 ボール 10b 軸方向穴 10c 連通穴 10d 連通穴 10e 連通穴 10f 連通穴 13 係合片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャシに配設された4つのエアベローズ
    により支持された車輛のキャブと、一端が前記キャブに
    連結されて該キャブと共に揺動して前記キャブの傾きを
    機械的に検出するセンサシャフトと、入力ポートと4つ
    の出力ポートが設けられた弁体と前記キャブが平行状態
    においては前記入力ポートと前記4つの出力ポートとを
    遮断し前記キャブが傾いたとき前記センサシャフトによ
    って駆動されて前記弁体中で回動して前記入力ポートと
    必要とする前記出力ポートとを連通させるボールとから
    なり前記シャシに固定されたボールバルブとを備え、前
    記キャブの傾きを前記センサシャフトを介して前記ボー
    ルに伝達して回動させて前記入力ポートに供給される圧
    縮空気を前記出力ポートから傾いた前記キャブの低い方
    に配設された前記エアベローズに供給して前記キャブの
    傾きを修正するように構成したことを特徴とする車輛の
    エアサスペンション制御装置。
  2. 【請求項2】 シャシに配設された4つのエアベローズ
    により支持された車輛のキャブと、入力ポートと4つの
    出力ポートが設けられた弁体と該弁体中で回動して前記
    入力ポートと必要とする前記出力ポートとを連通させる
    と共に互いに連通する軸方向穴及び前記出力ポートに対
    向して前記軸方向穴と直角方向に形成された4つの連通
    穴が設けられたボールとからなり前記シャシに固定され
    たボールバルブと、一端が前記キャブに連結されると共
    に他の一端が前記ボールの軸方向穴に摺動自在に嵌合
    し、該他の一端には軸方向及びこれと直角方向に互いに
    連通する空圧路が形成されて該キャブと共に揺動して前
    記キャブの傾きを機械的に検出するセンサシャフトとを
    備え、前記キャブの傾きを前記センサシャフトを介して
    前記ボールに伝達して回動させて前記入力ポートに供給
    される圧縮空気を前記出力ポートから傾いた前記キャブ
    の低い方に配設された前記エアベローズに供給して前記
    キャブの傾きを修正すると共に前記キャブ全体が下降し
    たとき前記センサシャフトを前記ボールの前記軸方向穴
    内で摺動させて前記空圧路と前記4つの出力ポートとを
    連通させて前記4つのエアベローズに圧縮空気を供給す
    るように構成したことを特徴とする車輛のエアサスペン
    ション制御装置。
  3. 【請求項3】 シャシに配設された4つのエアベローズ
    により支持された車輛のキャブと、該キャブに固定され
    た係合片に係合して回転方向の動きが規制されるように
    構成された係合部が一端に設けられ前記キャブが非チル
    ト状態とされたとき前記係合部に前記係合片が係合して
    前記キャブに連結され該キャブと共に揺動して前記キャ
    ブの傾きを機械的に検出するセンサシャフトと、入力ポ
    ートと4つの出力ポートが設けられた弁体と前記キャブ
    が平行状態においては前記入力ポートと前記4つの出力
    ポートとを遮断し前記キャブが傾いたとき前記センサシ
    ャフトによって駆動されて前記弁体中で回動して前記入
    力ポートと必要とする前記出力ポートとを連通させるボ
    ールとからなり前記シャシに固定されたボールバルブと
    を備え、前記キャブの傾きを前記センサシャフトを介し
    て前記ボールに伝達して回動させて前記入力ポートに供
    給される圧縮空気を前記出力ポートから傾いた前記キャ
    ブの低い方に配設された前記エアベローズに供給して前
    記キャブの傾きを修正するように構成したことを特徴と
    する車輛のエアサスペンション制御装置。
  4. 【請求項4】 シャシに配設された4つのエアベローズ
    により支持された車輛のキャブと、入力ポートと4つの
    出力ポートが設けられた弁体と該弁体中で回動して前記
    入力ポートと必要とする前記出力ポートとを連通させる
    と共に互いに連通する軸方向穴及び前記出力ポートに対
    向して前記軸方向穴と直角方向に形成された4つの連通
    穴が設けられたボールとからなり前記シャシに固定され
    たボールバルブと、前記キャブに固定された係合片に係
    合して回転方向の動きが規制されるように構成された係
    合部が一端に設けられ前記キャブが非チルト状態とされ
    たとき前記係合部に前記係合片が係合して前記キャブに
    一端が連結されると共に他の一端が前記ボールの軸方向
    穴に摺動自在に嵌合し、該他の一端には軸方向及びこれ
    と直角方向に互いに連通する空圧路が形成されて該キャ
    ブと共に揺動して前記キャブの傾きを機械的に検出する
    センサシャフトとを備え、前記キャブの傾きを前記セン
    サシャフトを介して前記ボールに伝達して回動させて前
    記入力ポートに供給される圧縮空気を前記出力ポートか
    ら傾いた前記キャブの低い方に配設された前記エアベロ
    ーズに供給して前記キャブの傾きを修正すると共に前記
    キャブ全体が下降したとき前記センサシャフトを前記ボ
    ールの前記軸方向穴内で摺動させて前記空圧路と前記4
    つの出力ポートとを連通させて前記4つのエアベローズ
    に圧縮空気を供給するように構成したことを特徴とする
    車輛のエアサスペンション制御装置。
JP5325885A 1993-11-29 1993-11-29 車輛のエアサスペンション制御装置 Pending JPH07149256A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004016910B4 (de) 2004-04-06 2019-05-23 Man Truck & Bus Ag Aufhängung für eine Fahrerkabine eines Nutzfahrzeuges und Verfahren zu deren Steuerung
DE102004064307B3 (de) * 2004-04-06 2019-10-02 Man Truck & Bus Ag Aufhängung für eine Fahrerkabine eines Nutzfahrzeuges und Verfahren zu deren Ansteuerung

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