JP4284133B2 - 車両用気体圧サーボシリンダ、車両用気体圧サーボシリンダを含む車両動揺防止装置及び車両動揺防止装置を備える車両 - Google Patents

車両用気体圧サーボシリンダ、車両用気体圧サーボシリンダを含む車両動揺防止装置及び車両動揺防止装置を備える車両 Download PDF

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本発明は、車両用気体圧サーボシリンダ、これを含む車両動揺防止装置及び車両動揺防止装置を備える車両に係り、特に、車体の横方向動揺に抗する力を生じさせる車両用気体圧サーボシリンダ、これを含む車両動揺防止装置及び車両動揺防止装置を備える車両に関する。
最近の都市交通あるいは高速大量輸送手段としての軌道車両においては、車体の軽量化ならびに振動の少ない良好な乗心地を確保するために、車体を空気ばね又はコイルばねによって台車上に支持する構造が広く用いられている。このような車体支持装置においては、車体を支持する空気ばね又はコイルばねに対して常時車体重量が加わるので、縦方向には常に最適剛性の支持力を発揮することができ、この結果車両の走行速度の増加要求に対しても十分に対応することができる。
一方、車両がカーブを通過する際には、車体に横方向変位あるいは横方向動揺が生じ、特に車両編成が長い場合にその傾向が著しくなる。この横方向変位あるいは横方向動揺に対し、空気ばね又はコイルばねはその横方向剛性が不足する。そこで、例えば特許文献1では、台車と車体との間に空気シリンダを横方向に配置し、車体横変位に対して定圧横剛性を生じさせることが開示されている。また、特許文献2では、振り子車両においてカーブによる遠心力により車体が横方向に傾き過ぎないように、車体を支持する振り子はりと台車枠との間に空気圧サーボシリンダを配設することが開示されている。ここでは、車両が走行中に軌道から受け取るカーブ情報に応じて空気圧シリンダを制御して台車枠と振り子はりの間の距離を変えることで、振り子はりの振り子中心を中心として車体を適正にその横方向に傾斜させ、カーブ通過時の遠心力の影響を減少させる技術が提案されている。
特開2000−225942号公報 特開平10−129478号公報
車体の横方向動揺を抑制するために従来技術に示されるような気体圧サーボシリンダを用いるとすれば、車体の受ける横方向加速度に応じて、気体圧サーボシリンダから横方向動揺に抗する力を発生させることが考えられる。しかし、横方向動揺抑制力を横方向加速度のフィードバックで制御することになるので、大きな衝撃等で車体が大きく変位したときに、ピストンが大きく移動しても加速度センサでは変位を監視できない。したがって、ピストンがそのまま過度に移動してシリンダ内壁に衝突し、破損等を起こす恐れがある。これを防ぐため、ストッパを設けることができるが、今度はストッパ自身の破損の問題や、構造が複雑になる問題が生ずる。そこで、シリンダ内の気体室の長さを延ばし、ピストンのストロークを、横方向動揺のためのストローク+大きな衝撃等のための余裕ストロークとすることが考えられる。しかし、この場合には、シリンダ内の気体室容積が大きくなり、作動気体流量が増大し、例えばコンプレッサが大容量化する。
また、ピストンが大きく移動すると、車体は横方向に変位したまま、あるいは傾いたままになるので、車体をもとの中立位置に引き戻す手段を特別に備えることが必要になり、車両全体として複雑な構成となる。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題を解決し、車体の横方向動揺に抗する力を生じさせる車両用サーボシリンダにおいて、作動気体流量を少なくすることである。また、本発明の他の目的は、車体の横方向動揺に抗する力を生じさせる車両用サーボシリンダにおいて、車体をもとの中立位置に引き戻す手段を別途備えなくてもよくすることである。本発明の更なる目的は、かかる車両用サーボシリンダと加速度センサを用いた車両動揺防止装置を提供することである。また、本発明の更なる他の目的は、かかる車両動揺防止装置を用いた車両を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダは、台車上に空気ばね又はコイルばねを介して車体を載置する車両の台車と車体との間に設けられ、車体の横方向動揺に抗する力を生じさせる気体圧サーボシリンダにおいて、台車又は車体のいずれか一方に固定されるシリンダ筐体と、台車又は車体のいずれか他方に固定されるピストンロッドと、ピストンロッドに接続されシリンダ筐体内部を摺動可能なピストンリングとを有するピストンと、ピストンとシリンダ筐体との協働によりピストンリングの前後に形成される2つの圧力室であって、一方の圧力室が第1仕切りピストンによってピストンリング側の第1内側圧力室とシリンダ筐体の台車側の第1外側圧力室と、他方の圧力室が第2仕切りピストンによってピストンリング側の第2内側圧力室とシリンダ筐体の車体側の第2外側圧力室とにそれぞれ仕切られる圧力室と、気体圧発生部と第1内側圧力室とを接続し、第1内側圧力室用の制御気体圧を有する気体を供給する第1の制御気体圧供給路と、気体圧発生部と第2内側圧力室とを接続し、第2内側圧力室用の制御気体圧を有する気体を供給する第2の制御気体圧供給路と、気体圧発生部と、第1外側圧力室と第2外側圧力室とを接続し、第1外側圧力室と第2外側圧力室とに各制御気体圧のいずれよりも高い作動気体圧を有する気体を供給する作動気体圧供給路と、を含み、ピストンは、動揺の大きさに応じて供給される各内側圧力室へのそれぞれの制御気体圧の差である差圧により動揺に抗する力を生じさせ、仕切りピストンは、ピストンリングが過度に移動したときにピストンリングの移動につれて外側圧力室の作動気体圧を受けることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダは、台車上に空気ばね又はコイルばねを介して車体を載置する車両において台車と車体との間に設けられ、車体の横方向動揺に抗する力を生じさせる気体圧サーボシリンダであって、台車又は車体のいずれか一方に固定されるシリンダ筐体と、台車又は車体のいずれか他方に固定されるピストンロッドと、ピストンロッドに接続されシリンダ筐体内部を摺動可能なピストンリングとを有するピストンと、ピストンとシリンダ筐体との協働によりピストンリングの前後に形成される圧力室と、ピストンリングの中立位置を挟んでピストンリングの作動範囲の限界位置である台車側と車体側の両側の位置にそれぞれ設けられ、ピストンリングの位置を検出する位置センサと、各圧力室に供給する気体圧を制御する気体圧制御部と、を含み、気体圧制御部は、ピストンリングの中立位置と検出位置とを比較して、ピストンリングが作動範囲内で変位するときは、各圧力室に供給するバイアス気体圧を予め定めた同じ気体圧に設定し、ピストンリングが作動範囲を超えて過度に変位するときは、過度に変位した側の圧力室に供給する一方側バイアス気体圧を大きく、反対側の圧力室に供給する他方側気体圧を小さく設定してピストンリングを中立位置に戻す方向に各圧力室に供給するバイアス気体圧を異ならせ、このように設定された各バイアス気体圧に対し動揺の大きさに応じた差圧を重畳して、各圧力室に供給する気体圧を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダにおいて、各圧力室が仕切りピストンによってピストンリング側の内側圧力室とその外側の外側圧力室とにそれぞれ仕切られ、仕切りピストンは、ピストンリングが過度に移動したときにピストンリングの移動につれて外側圧力室側に移動することが好ましい。
また、本発明に係る車両動揺防止装置は、請求項1乃至3のいずれか1に記載の車両用気体圧サーボシリンダと、車体の揺れを検知する加速度センサと、加速度センサの出力信号を演算処理する制御器と、制御器により演算処理された加速度センサの出力信号に応じて開閉され、車両用気体圧サーボシリンダに供給される気体圧を制御する制御弁と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る車両は、請求項4に記載の車両動揺防止装置を備えることを特徴とする。
上記構成により、本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダは、ピストンとシリンダ筐体とによって形成される圧力室は、都合4つの圧力室を備える。すなわち、もともとピストンリングの前後に形成される2つの気体室があり、その2つの気体室がそれぞれ別個の仕切りピストンによってピストンリング側の内側圧力室とその外側の外側圧力室とにそれぞれ仕切られる。そして、ピストンリングの両側における2つの内側圧力室に動揺の大きさに応じた気体圧が供給される。つまり、各仕切りピストンは、ピストンとシリンダ筐体とによって形成される圧力室を仕切り、動揺の抑制のために用いられる圧力室の容積を小さくする機能を有している。また、仕切りピストンは、通常は仕切り機能を有しているだけであるが、ピストンリングが過度に移動したときにピストンリングの移動につれて外側圧力室側に移動する機能を有する。つまり、仕切りピストンは、衝撃等のときに、ピストンリングの過度の動きを受け止めて外側圧力室の容積を減らしつつ移動する機能も有している。このようにして、衝撃等のときに、ピストンリングの過度の動きを可能にしつつ、動揺の抑制のために用いられる圧力室の容積を小さくできるので、車両用気体圧サーボシリンダにおいて作動気体流量を少なくすることができる。
また、上記構成により、車両用気体圧サーボシリンダにおける気体圧制御部は、バイアス気体圧に対し動揺の大きさに応じた差圧を重畳して各圧力室に気体圧を供給する。そして、位置センサによってピストンリングの位置を検出し、ピストンリングの中立位置と検出位置とを比較して、ピストンリングを中立位置に戻す方向に各圧力室に供給するバイアス気体圧をそれぞれ設定する。したがって、ピストンリングが過度に動いたときは、ピストンリングを引き戻すように気体圧が設定される。したがって、車両をもとの中立位置に引き戻す手段をこの気体圧サーボシリンダの他に別途備えなくてもよい。
すでに述べたように、加速度センサと気体圧サーボシリンダとを用いて車両の動揺防止を図ろうとすると、大きな衝撃等で車体が大きく変位したときに、加速度センサでは変位を監視できず、ピストンが大きく移動してしまい、また車体を元に戻すことができないことが課題であった。上記のように、本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダを用いることで、これらの課題は解決する。そこで、本発明に係る車両動揺防止装置は、上記の車両用気体圧サーボシリンダを用い、車体の揺れを検知する加速度センサを備え、加速度センサの出力信号に応じて開閉する制御弁により、車両用気体圧サーボシリンダに供給する気体を制御する。このように、加速度センサで揺れを検知し、上記の車両用気体圧サーボシリンダで振動を抑えることで、車体の左右動揺を大幅に軽減することができる。例えば、本発明に係る車両動揺防止装置を備えた車両においては、従来例に比較して、車体の左右動揺をおよそ1/2に抑制することが可能である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。なお、以下において、車両用気体圧サーボシリンダが適用される軌道車両としては、空気ばねが台車と車体との間に設けられ、コイルばねが台車と車軸との間に設けられる構造のものとして説明するが、これ以外の構造、例えば、板ばね等のばねを用いてもよく、またこれ以外のばねの取り付け位置であってもよい。また、車両として、車体を支持する振り子はりと傾斜手段を通じて振り子はりを傾斜可能にレール上で支持する台車とを備える振り子車両であってもよい。
図1は、本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダ30が適用される車両10の構成図である。なお、図1では、車両10が、カーブを通過するために傾いている状態が示されている。車両10は、車体12と、台車14と、車体12と台車14との間に設けられた空気ばね16と、車体12に取り付けられた中心ピン18とを備える。また、車両10は、車輪20を支持する車軸と、車軸と台車14との間に設けられたコイルばね22を備える。車輪20はレール24の上を走行可能である。そして、車体12と一体の中心ピン18と台車14との間に、車体12の横方向変位を引き戻すためのセンタリングシリンダ26と、車体12の横方向動揺を防止するための本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダ30とを備える。
図2は本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダ30の構成図である。車両用気体圧サーボシリンダ30は、シリンダ本体部40と、シリンダ本体部40に所定の気体圧を有する気体を供給する気体圧発生部70と、加速度センサ74の出力に応じて気体圧発生部70を制御する気体圧制御部72とを含む。
シリンダ本体部40におけるシリンダ筐体42は、概略円筒状の形状をなし、内面はピストンリング44が摺動可能な仕上げ面を有し、その一端には、ピストンリング44に固定されたピストンロッド46が出し入れされる開口部を有する。ピストンリング44は、概略円板状の形状をなし、その外周はシリンダ筐体42の内面と気密な状態で摺動可能な仕上げ面を有する。ピストンリング44とピストンロッド46とは、いわゆるピストンを構成する。シリンダ筐体42は台車14に取り付けられ、ピストンロッド46は車体12と一体の中心ピン18に取り付けられる。
第1仕切りピストン48と第2仕切りピストン50とは、概略つばつきの円板状の形状を有し、ピストンリング44の両側に配置される。すなわち、シリンダ筐体42の台車14側端部とピストンリング44の間に第1仕切りピストン48が、シリンダ筐体42の中心ピン18側端部とピストンリング44の間に第2仕切りピストン50が配置される。シリンダ筐体42の内面には、第1仕切りピストン48及び第2仕切りピストン50のつばの部分に対応する段差が設けられ、その段差部分で第1仕切りピストン48及び第2仕切りピストン50のピストンリング44側への移動が制限される。第1仕切りピストン48と第2仕切りピストン50のつば部分でない円板部分の外周はシリンダ筐体42の内面と気密な状態で摺動可能な仕上げ面を有する。
したがって、シリンダ筐体42とピストンリング44との協働により、ピストンリング44の前後に2つの圧力室が形成されるが、その2つの圧力室は、さらに第1仕切りピストン48と第2仕切りピストン50によって2つずつに仕切られる。すなわち、ピストンリング44と第1仕切りピストン48との間に第1内側圧力室52が、ピストンリング44と第2仕切りピストン50との間に第2内側圧力室54が、第1仕切りピストン48の外側とシリンダ筐体42の台車14側端部との間に第1外側圧力室56が、第2仕切りピストン50の外側とシリンダ筐体42の中心ピン18側端部との間に第2外側圧力室58が、それぞれ形成される。
気体圧発生部70は、シリンダ本体部40の各圧力室に所定の気体圧を有する気体を供給する機能を有し、例えば、アクチュエータの制御により発生する気体圧を制御できるサーボ制御弁を用いることができる。具体的には、第1制御気体圧P1が第1内側圧力室52に、第2制御気体圧P2が第2内側圧力室54に、作動気体圧PSが第1外側圧力室56及び第外側圧力室5にそれぞれ供給される。作動気体圧PSは、気体圧制御部72の制御を受けない生の気体圧で、例えば8バールとすることができる。
気体圧制御部72は、横方向の動揺の大きさを検出する加速度センサ74の出力に応じ、気体圧発生部70のアクチュエータへの入力信号を生成する機能を有し、一般的な制御回路で構成することができる。具体的には、横方向の動揺に抗するための必要な力をFとし、ピストンリング44の気体圧を受ける片側の面積をAとして、F/A=2ΔPを算出し、バイアス気体圧PBに±ΔPの差動圧を重畳させ、一方を第1制御気体圧P1=PB+ΔPとし、他方を第2制御気体圧P2=PB−ΔPとする。バイアス気体圧PBは、例えば作動気体圧PSの1/2である4バールとすることができ、PB+ΔPは作動気体圧PSを超えないようにする。このようにして、加速度センサ74の出力に応じ第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2を求め、この気体圧に対応するアクチュエータへの入力信号を発生させて気体圧発生部70に入力する。
かかる構成の作用を説明する。車両10が走行中カーブを曲がるとき等において、横方向の動揺を受けると、その大きさは、車体12と一体の中心ピン18等に設けられた加速度センサ74により検出される。検出された加速度信号は気体圧制御部72に入力され、その大きさに応じ、第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2に対応する制御信号が生成され、気体圧発生部70に供給される。気体圧発生部70では、作動気体圧PSから第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2が生成され、それぞれ第1内側圧力室52及び第2内側圧力室54に供給される。この第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2の圧力差である差動圧ΔPにより、ピストンリング44が駆動され、ピストンロッド46に横方向の動揺に抗する力が発生する。
このとき、第1外側圧力室56及び第2外側圧力室58には、作動気体圧PSが供給される。作動気体圧PSは第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2のいずれよりも高圧であるので、第1仕切りピストン48も第2仕切りピストン50もピストンリング44側に押され、そのつば部分で止まっている状態にある。すなわち第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2が変動しても、±ΔPの範囲ならば、第1仕切りピストン48も第2仕切りピストン50の位置は変わらない。したがって、動揺の抑制のためのピストンリング44の作動範囲に要する作動気体流量は、第1仕切りピストン48と第2仕切りピストン50の間の容積で規制することができる。
車体12が横方向に変位しても、それが緩やかな変位のときは、センタリングシリンダ26により車体12が中立位置に引き戻される。しかし、例えば急カーブや衝撃等の急激な変位においてはセンタリングシリンダ26の応答の前に、中心ピン18が大きく変位し、ピストンリング44が大きく移動することが起こる。図3と図4はそのような場合のシリンダ本体部40内部の様子を示す図である。図3においては、ピストンリング44が過度に台車14側に移動し、第1仕切りピストン48に衝突し、第1仕切りピストン48ごと第1外側圧力室56側に移動した様子が示される。図4は逆に、ピストンリング44が過度に中心ピン18側に移動し、第2仕切りピストン50に衝突し、第2仕切りピストン50ごと第2外側圧力室58側に移動した様子が示される。このように、ピストンリング44が過度に移動するときは、各仕切りピストンは、ピストンリング44の移動につれ、外側圧力室の高い圧力、すなわち8バールの作動気体圧PSを受けることになる。このように、仕切りピストンを設けることで、衝撃等のときに、ピストンリングの過度の動きを可能にしつつ、動揺の抑制のために用いられる圧力室の容積を小さくでき、作動気体流量を少なくすることができる。
次に、他の実施の形態に係る車両用気体圧サーボシリンダ130につき説明する。この実施の形態における車両用気体圧サーボシリンダ130は、車両10がセンタリングシリンダ26を備えていなくても良好に横方向の動揺を防止し、衝撃等でピストンリングが過度に行過ぎても中立位置に戻すことができるものである。車両10の構成は、図1においてセンタリングシリンダ26を除いたのみであるので、共通の要素には同一の符号を用いることとし、詳細な説明を省略する。図5は、この実施の形態に係る車両用気体圧サーボシリンダ130の構成図である。車両用気体圧サーボシリンダ130は、シリンダ本体部140と、シリンダ本体部140に所定の気体圧を有する気体を供給する気体圧発生部170と、加速度センサ174の出力及び位置センサ178,180の出力に応じて気体圧発生部170を制御する気体圧制御部172とを含む。
シリンダ本体部140におけるシリンダ筐体142は、概略円筒状の形状をなし、内面はピストンリング144が摺動可能な仕上げ面を有し、その一端には、ピストンリング144に固定されたピストンロッド146が出し入れされる開口部を有する。ピストンリング144は、概略円板状の形状をなし、その外周はシリンダ筐体142の内面と気密な状態で摺動可能な仕上げ面を有する。ピストンリング144とピストンロッド146とは、いわゆるピストンを構成する。シリンダ筐体142は台車14に取り付けられ、ピストンロッド146は車体12と一体の中心ピン18に取り付けられる。したがって、シリンダ筐体142とピストンリング144との協働により、ピストンリング144の前後に第1圧力室152と第2圧力室154が形成される。
ピストンリング144には磁石176が埋め込まれ、シリンダ筐体142には2個の磁気に感ずる位置センサ178,180が埋め込まれる。位置センサ178,180の位置は、ピストンリング144がその位置にきたときの位置に対応するが、図5に示すX方向に沿ってピストンリング144の中立位置をX0とし、横方向の動揺に抗して作動するときのピストンリング144の作動範囲を2ΔXとして、X0±ΔXの位置に設けるのが好ましい。すなわち、一方の位置センサ178をX1=X0−ΔXの位置に、他方の位置センサ178をX2=X0+ΔXの位置に設けることが好ましい。なお、ピストンリングの位置検出には、他の方法、例えば、ピストンリングに一体として移動するピストンロッドの位置を光学的センサ等で検出する方法等を用いてもよい。
気体圧発生部170は、シリンダ本体部140の各圧力室に所定の気体圧を有する気体を供給する機能を有し、例えば、アクチュエータの制御により発生する気体圧を制御できるサーボ制御弁を用いることができる。具体的には、第1制御気体圧P1が第1圧力室152に、第2制御気体圧P2が第2圧力室154にそれぞれ供給される。
気体圧制御部72は、横方向の動揺の大きさを検出する加速度センサ174及び位置センサ178,180の出力に応じ、気体圧発生部70のアクチュエータへの入力信号を生成する機能を有し、一般的な制御回路で構成することができる。具体的には、横方向の動揺に抗するための必要な力をFとし、ピストンリング144の気体圧を受ける片側の面積をAとして、F/A=2ΔPを算出し、バイアス気体圧に重畳させる差動圧±ΔPを求める。すなわち動圧±ΔPの大きさは加速度センサ174の出力に応じて定める。

これに対し、バイアス気体圧は位置センサ178,180の出力に応じて定める。図6は、ピストンリング144の位置を横軸に取り、縦軸に気体圧を取って、ピストンリングの位置とバイアス気体圧の関係を示した図である。ピストンリング144の位置がX1=X0−ΔXとX2=X0+ΔXの間にある場合は、バイアス気体圧は、作動気体圧PSの1/2とすることができる。ここで作動気体圧PSは、気体圧制御部72の制御を受けない生の気体圧で、例えば8バールとすることができる。したがって第1制御気体圧P1を4バール+ΔPとし、第2制御気体圧P2を4バール−ΔPとすることができる。
ピストンリング144の位置がX0±ΔXの範囲を超えて過度に変位したときは第1制御気体圧P1のバイアス気体圧と第2制御気体圧P2のバイアス気体圧を別の値にする。例えば、ピストンリング144の位置がX0−ΔXより−X方向に過度に変位しているときは、第1制御気体圧P1のバイアス気体圧を6バールとし、第2制御気体圧P2のバイアス気体圧を2バールとすることができる。逆に、ピストンリング144の位置がX0+ΔXより+X方向に過度に変位しているときは、第1制御気体圧P1のバイアス気体圧を2バールとし、第2制御気体圧P2のバイアス気体圧を6バールとすることができる。すなわち、バイアス気体圧についてピストンリング144を挟んで一方側が高く他方側を低くすることで、ピストンリング144を中立位置X0に引き戻す力を与えるようにする。したがって、前者のときは、第1制御気体圧P1=6バール+ΔP、第2制御気体圧P2=2バール−ΔPとなり、後者の場合には、第1制御気体圧P1=2バール+ΔP、第2制御気体圧P2=6バール−ΔPとなる。
このように、気体圧制御部172は、加速度センサ174の出力に応じ第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2についての差動圧±ΔPを求め、位置センサ178,180の出力に応じピストンリング144を中立位置に戻す方向のバイアス気体圧を求め、これらから求められる第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2に対応するアクチュエータへの入力信号を発生させて、気体圧発生部170に入力する。
かかる構成の作用を説明する。車両10が走行中カーブを曲がるとき等において、横方向の動揺を受けると、その大きさは、車体12と一体の中心ピン18等に設けられた加速度センサ174により検出され、ピストンリング144の位置が位置センサ178,180により検出される。これらのデータは気体圧制御部172に入力される。位置センサ178,180の出力がゼロのときは、ピストンリング144の位置がX1=X0−ΔXとX2=X0+ΔXの間にある場合であるので、ピストンリング144前後の各圧力室に対するバイアス気体圧を同じ値、例えば4バールにされる。このバイアス気体圧に加速度信号の大きさに応じた差動圧±ΔPを重畳させて第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2に対応する制御信号が生成され、気体圧発生部170に供給される。
気体圧発生部170では、作動気体圧PSから第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2が生成され、それぞれ第1圧力室152及び第2圧力室154に供給される。この第1制御気体圧P1及び第2制御気体圧P2の圧力差である差動圧ΔPにより、ピストンリング144が駆動され、ピストンロッド146に横方向の動揺に抗する力が発生する。
急カーブや衝撃等により車体12が急激に変位すると、ピストンリング144が大きく移動して、位置センサ178,180に出力が現れる。その様子を図7と図8に示す。図7は、ピストンリング144の位置がX1=X0−ΔXから−X方向に過度に行過ぎ、位置センサ178が磁石176を検知した出力が現れるときで、図8は逆に、ピストンリング144の位置がX1=X0+ΔXから+X方向に過度に行過ぎ、位置センサ180が磁石176を検知した出力が現れるときである。これらのときには、図6で説明したように、気体圧制御部172において、位置センサ178,180の出力に応じ、バイアス気体圧についてピストンリング144を挟んで一方側が高く他方側を低くし、図7及び図8に矢印で示すように、ピストンリング144を中立位置X0に引き戻す力を与えるように制御が行われる。
このように、車両用気体圧サーボシリンダにピストンリングの位置を検出する位置センサを設けることで、良好に横方向の動揺を防止し、衝撃等でピストンリングが過度に行過ぎた場合でも中立位置に戻すことができる。すなわち、センタリングシリンダのような車両をもとの中立位置に引き戻す特別な手段をこの気体圧サーボシリンダの他に別途備える必要がなく、車両全体の構成を簡素なものとすることができる。
上記において、位置センサは、横方向の動揺に抗して作動するときにおけるピストンリングの作動範囲の両端にそれぞれ配置される場合を説明した。このように離散的に位置センサを配置する代わりに、連続的にピストンリングの位置を検出するリニア型の位置センサを用いてもよい。この場合には、ピストンリングの中立位置と位置センサにより検出された検出位置とを連続的に比較できる。したがって、バイアス気体圧をピストンリングの位置に応じて連続的に変化させることができる。その様子を図9に示す。図9は横軸にピストンリングの位置Xを取り、縦軸に気体圧を取ったもので、実線が第1制御気体圧P1を、破線が第2制御気体圧P2を示す。図9に示すように、ピストンリングの位置に対するバイアス気体圧PB1,PB2の変化方向が第1制御気体圧P1と第2制御気体圧P2とで逆になるように設定される。このことで、ピストンリングが中立位置から変位しても、元へ戻す力が働きつつ、横方向の動揺に抗する力を発生させることができる。
図10は、第1仕切りピストン48と第2仕切りピストン50とを含み、さらにピストンリング144に磁石176が埋め込まれ、シリンダ筐体242に位置センサ178,180が埋め込まれた車両用気体圧サーボシリンダ230の構成図である。この車両用気体圧サーボシリンダ230は、上記実施例1と実施例2とを組み合わせたもので、その作用も上記実施例1と実施例2をあわせたものとなる。すなわち、ピストンリング144が過度に行過ぎると、第1仕切りピストン48と第2仕切りピストン50により受け止められる。それとともに、位置センサ178,180によりピストンリング144の位置を検出し、気体圧制御部272により元の中立位置に戻すようにバイアス気体圧が変更される。
すでに述べたように、実施例1では第1仕切りピストン48と第2仕切りピストン50の作用により、横方向の動揺に抗する力を発生するための圧力室を小さくできて作動気体流量を少なくすることができたが、ピストンリング144の変位を元に戻すのにはセンタリングシリンダが必要である。一方、実施例2では、位置センサ178,180を設けることでセンタリングシリンダを不要とすることができるが、横方向の動揺に抗する力を発生するための圧力室を小さくすることができない。これに対し、図10に示す車両用気体圧サーボシリンダ230によれば、車体の横方向動揺に抗する力を生じさせるための作動気体流量を少なくでき、さらにもとの中立位置に引き戻す手段を別途備える必要がなく、車両全体の構成を簡素なものとできる。
上記のように、本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダによれば、例えば実施例1及び3において、仕切りピストンの作用により、衝撃等のときにピストンリングの過度の動きを吸収でき、実施例2及び3において、位置センサを用いることでピストンリングの過度の動きを中立位置に引き戻すことができる。したがって、変位を監視することなく、加速度センサにより直接車体の揺れを検知し、これに基づき車両用気体圧サーボシリンダに供給する気体を制御し、動揺を防止することができる。
図11は、本発明に係る車両動揺防止装置360を備える車両310の構成を示す図である。図1と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図11において、加速度センサ374は、車体12の横方向動揺の検出に適した個所に設けられる。その位置は図2に示す中心ピン18でなくてもよく、例えば、車体の床、あるいは客席の高さの位置でもよい。加速度センサ374が検知した車体の揺れに関する加速度信号は、制御器372に入力される。
制御器372は、車体の乗り心地等をよくするために車体の動きを制御する機能を有する。ここでは、少なくとも加速度センサ374が検知した加速度信号を演算処理し、制御弁370を制御するに適した信号を生成する機能を有する。なお、図2、図5、図10においては、この制御器372に対応するものとして気体圧制御部72、172,272を示してある。
制御弁370は、制御器372によって演算処理された加速度センサの出力信号に応じて開閉を行うサーボ弁であって、その開閉により車両用気体圧サーボシリンダ30に供給される気体を制御する機能を有する。かかる制御弁370としては、直動型サーボバルブ等を用いることができる。なお、図2、図5、図10においては、この制御弁370に対応するものとして、気体圧発生部70、170,270を示してある。
このように、車両動揺防止装置360を車両310に搭載することで、加速度センサ374で揺れを検知し、車両用気体圧サーボシリンダ30で動揺をより効果的に抑制することができる。
車両の乗り心地改善のため、横方向の動揺を抑えるサーボシリンダに利用できる。また、このサーボシリンダを用いて、車両動揺防止装置に利用できる。さらに、この車両動揺防止装置を用いて、車両に利用できる。
本発明に係る車両用気体圧サーボシリンダが適用される車両の構成図である。 本発明に係る実施の形態における車両用気体圧サーボシリンダの構成図である。 本発明に係る実施の形態において、仕切りピストンの作用を説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、仕切りピストンの作用を説明する図である。 他の実施の形態に係る車両用気体圧サーボシリンダの構成図である。 他の実施の形態において、ピストンリングの位置とバイアス気体圧の関係を示した図である。 他の実施の形態において、ピストンリングが大きく移動したときに引き戻される様子を示す図である。 他の実施の形態において、ピストンリングが大きく移動したときに引き戻される様子を示す図である。 他の実施の形態における変形として、バイアス気体圧をピストンリングの位置に応じて連続的に変化させる例を示す図である。 さらに他の実施の形態に係る車両用気体圧サーボシリンダの構成図である。 本発明に係る実施の形態における車両動揺防止装置を備えた車両の構成図である。
符号の説明
10,310 車両、12 車体、14 台車、16 空気ばね、18 中心ピン、22 コイルばね、26 センタリングシリンダ、30,130,230 車両用気体圧サーボシリンダ、40,140,240 シリンダ本体部、42,142,242 シリンダ筐体、44,144 ピストンリング、46 ピストンロッド、48,50 仕切りピストン、52 第1内側圧力室、54 第2内側圧力室、56 第1外側圧力室、58 第2外側圧力室、70,170,270 気体圧発生部、72,172,272 気体圧制御部、74,174,374 加速度センサ、152 第1圧力室、154 第2圧力室、176 磁石、178,180 位置センサ、370 制御弁、372 制御器。

Claims (5)

  1. 台車上に空気ばね又はコイルばねを介して車体を載置する車両の台車と車体との間に設けられ、車体の横方向動揺に抗する力を生じさせる気体圧サーボシリンダにおいて、
    台車又は車体のいずれか一方に固定されるシリンダ筐体と、
    台車又は車体のいずれか他方に固定されるピストンロッドと、ピストンロッドに接続されシリンダ筐体内部を摺動可能なピストンリングとを有するピストンと、
    ピストンとシリンダ筐体との協働によりピストンリングの前後に形成される2つの圧力室であって、一方の圧力室が第1仕切りピストンによってピストンリング側の第1内側圧力室とシリンダ筐体の台車側の第1外側圧力室と、他方の圧力室が第2仕切りピストンによってピストンリング側の第2内側圧力室とシリンダ筐体の車体側の第2外側圧力室とにそれぞれ仕切られる圧力室と、
    気体圧発生部と第1内側圧力室とを接続し、第1内側圧力室用の制御気体圧を有する気体供給する第1の制御気体圧供給路と、
    気体圧発生部と第2内側圧力室とを接続し、第2内側圧力室用の制御気体圧を有する気体供給する第2の制御気体圧供給路と、
    気体圧発生部と、第1外側圧力室と第2外側圧力室とを接続し、第1外側圧力室と第2外側圧力室とに各制御気体圧のいずれよりも高い作動気体圧を有する気体を供給する作動気体圧供給路と、
    を含み、
    ピストンは、動揺の大きさに応じて供給される各内側圧力室へのそれぞれの制御気体圧の差である差圧により動揺に抗する力を生じさせ、
    仕切りピストンは、ピストンリングが過度に移動したときにピストンリングの移動につれて、外側圧力室の作動気体圧を受けることを特徴とする車両用気体圧サーボシリンダ。
  2. 台車上に空気ばね又はコイルばねを介して車体を載置する車両において台車と車体との間に設けられ、車体の横方向動揺に抗する力を生じさせる気体圧サーボシリンダであって、
    台車又は車体のいずれか一方に固定されるシリンダ筐体と、
    台車又は車体のいずれか他方に固定されるピストンロッドと、ピストンロッドに接続されシリンダ筐体内部を摺動可能なピストンリングとを有するピストンと、
    ピストンとシリンダ筐体との協働によりピストンリングの前後に形成される圧力室と、
    ピストンリングの中立位置を挟んでピストンリングの作動範囲の限界位置である台車側と車体側の両側の位置にそれぞれ設けられ、ピストンリングの位置を検出する位置センサと、
    各圧力室に供給する気体圧を制御する気体圧制御部と、
    を含み、
    気体圧制御部は、ピストンリングの中立位置と検出位置とを比較して、ピストンリングが作動範囲内で変位するときは、各圧力室に供給するバイアス気体圧を予め定めた同じ気体圧に設定し、ピストンリングが作動範囲を超えて過度に変位するときは、過度に変位した側の圧力室に供給する一方側バイアス気体圧を大きく、反対側の圧力室に供給する他方側気体圧を小さく設定してピストンリングを中立位置に戻す方向に各圧力室に供給するバイアス気体圧を異ならせ、このように設定された各バイアス気体圧に対し動揺の大きさに応じた差圧を重畳して、各圧力室に供給する気体圧を制御することを特徴とする車両用気体圧サーボシリンダ。
  3. 請求項2に記載の車両用気体圧サーボシリンダにおいて、各圧力室が仕切りピストンによってピストンリング側の内側圧力室とその外側の外側圧力室とにそれぞれ仕切られ、仕切りピストンは、ピストンリングが過度に移動したときにピストンリングの移動につれて外側圧力室側に移動することを特徴とする車両用気体圧サーボシリンダ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1に記載の車両用気体圧サーボシリンダと、
    車体の揺れを検知する加速度センサと、
    加速度センサの出力信号を演算処理する制御器と、
    制御器により演算処理された加速度センサの出力信号に応じて開閉され、車両用気体圧サーボシリンダに供給される気体圧を制御する制御弁と、
    を備えることを特徴とする車両動揺防止装置。
  5. 請求項4に記載の車両動揺防止装置を備えることを特徴とする車両。
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