JPH0714923B2 - イソオキサゾリン−3−オン誘導体の合成法 - Google Patents

イソオキサゾリン−3−オン誘導体の合成法

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JPH0714923B2
JPH0714923B2 JP2437687A JP2437687A JPH0714923B2 JP H0714923 B2 JPH0714923 B2 JP H0714923B2 JP 2437687 A JP2437687 A JP 2437687A JP 2437687 A JP2437687 A JP 2437687A JP H0714923 B2 JPH0714923 B2 JP H0714923B2
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【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は2−アリールイソオキサゾリン−3−オン誘導
体あるいは2−ヘテロアリールオキサゾリン−3−オン
誘導体の合成法に関する。本発明の合成法により合成さ
れる化合物はハロゲン化銀写真感光材料の分野におい
て、ポジ作用化合物と呼ばれる化合物群の中でもとりわ
け重要な一群の化合物の重要中間体である。ここでポジ
作用化合物とは還元されることを引きがねとして写真的
に有用な試薬を放出する化合物群をさしている。
本発明の合成法により合成される化合物を中間体とする
ポジ作用化合物は例えば、特願昭60−244873号、特願昭
61−88625号、特願昭61−88623号、特願昭61−89502
号、特願昭61−130342号、特願昭61−136947号に記載さ
れているとおり、多くの有用性を有している。また、ケ
ミカル アブストラクト(Chemical Abstracts)74巻17
号:87947p,Chemical Abstracts,75巻23号、140824v、Ch
emical Abstracts,76巻23号;140775a,Chemical Abstrac
ts,97巻19号;162961u等に記載されているように、2−
アリール−4−イソオキサゾリン−3−オン誘導体は除
草剤、殺菌剤、鎮痛剤、消炎剤などとしての薬理作用も
有しており、生理活性物質としても重要な位置を占めて
いる。
(従来の技術) 2−アリールイソオキサゾリン−3−オンあるいは2−
ヘテロアリールイソオキサゾリン−3−オン誘導体とし
ては、これまでに、ヘテロサイクルズ(Heterocycle
s),20(6)、1123−6頁(1983)、ケミカル アンド
フアーマセンテイカル ブラテン(Chemical and Pha
rmaceutical Bulletin)、30(9)、3097−3105頁、He
terocycles、19(3)、515〜520頁、Heterocycles、19
(3)、521〜524頁、ジヤーナル オブ ヘテロサイク
リツク ケミストリー(Journal of Heterocyclic Chem
istry)、17(4)、727〜731頁、Chemical and Pharma
ceutical Bulletin、19(7)、1389〜1394頁、特開昭5
5−104274号、に記載の化合物が知られているが、2位
の置換基が複素環のもの、あるいはクロル基を超える電
子吸引性の基が結合したアリール基のものはまつたく知
られていなかつた。これらの化合物が知られていなかつ
た背景としては、合成技術的に非常に困難であつたこと
が最大の問題であつた。
(発明の目的) 従つて本発明の目的は、第一に電子吸引性基が結合した
アリールあるいはヘテロアリール基を2位に有するイソ
オキサゾリン−3−オンの簡便な合成法を提供すること
にある。また第二の目的としては本合成法により、これ
まで合成を容易には成し得なかった、電子吸引性基が導
入されたアリール基あるいはヘテロアリール基を2位に
有するイソオキサゾリン−3−オン誘導体を提供するこ
とにある。
(発明の構成) 本発明の目的は、3−ヒドロキシイソオキサゾール誘導
体あるいはそのトートマーと、式〔I〕で表わされる化
物を塩基存在化、置換反応させることを特徴とする2位
に芳香族基又はヘテロ芳香族基を有するイソオキサゾリ
ン−3−オン誘導体の合成法によって達成することがで
きた。
式〔I〕 Xは、ハロゲン原子、アリールスルホニルオキシ基、ア
ルキルスルホニルオキシ基、ニトロ基、アリールスルホ
ニル基、アルキルスルホニル基、アリールオキシ基、ア
リールチオ基を表わす。
ZはCαと結合してベンゼン環、ナフタレン環、ピリジ
ン環、ピラジン環、ピリミジン環、1,3,5−トリアジン
環、1,2,4−トリアジン環、チオフエン環、ピロール
環、イミダゾール環、ピラゾール環、1,3−チアゾール
環を形成するのに必要な原子群を表わす。
Yはシアノ基、トリフルオロメチル基、スルホニル基、
ニトロ基、カルバモイル基、スルフアモイル基、アルコ
キシもしくはアリールオキシカルボニル基を表わす。但
しYの少なくとも1つはシアノ基、トリフルオロメチル
基、スルホニル基、ニトロ基である。
nはZがヘテロ芳香環を形成する場合は0〜7の整数
を、Zが芳香環を形成する場合は1〜7の整数を表わ
し、nが2以上の時Yはそれぞれ同じであっても異なっ
ていても良い。
本発明の合成法は、3−ヒドロキシイソオキサゾール誘
導体あるいはそのトートマーと式〔1〕で表わされる化
合物および塩基を溶媒に溶解あるいはケンダクし反応さ
せるものである。
本発明の合成法における式〔I〕で表わされる化合物は
前述したとおりであるが、以下にさらに詳しく述べる。
Xは一般に芳香族求核置換反応において、離脱基になり
うるものであれば何でも良いが、好ましくは、ハロゲン
原子(F、Cl、Br、Iなど)、アリールスルホニルオキ
シ基(例えばフエニルスルホニルオキシ基、4−メチル
フエニルスルホニルオキシ基、4−クロルフエニルスル
ホニルオキシ基など)、アルキルスルホニルオキシ基
(例えばメチルスルホニルオキシ基、オクチルスルホニ
ルオキシ基など)、ニトロ基、アリールスルホニル基
(例えはフエニルスルホニル基、4−クロルスルホニル
基など)、アルキルスルホニル基(例えばメチルスルホ
ニル基、エチルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基
など)、アリールオキシ基(例えば3−ニトロフエノキ
シ基、2−シアノフエノキシ基、フエノキシ基など)、
アリールチオ基(例えばフエニルチオ基、2−ピリジル
チオ基など)を挙げることが出来る。
ZはCαと結合して単環あるいは縮合の芳香環あるいは
ヘテロ芳香環を形成するのに必要な原子群を表わすが、
αとZが結合したものの例としては、ベンゼン環、ナ
フタレン環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、
1,3,5−トリアジン環、1,2,4−トリアジン環、チオフエ
ン環、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、1,
3−チアゾール環などを挙げることが出来る。
Yは、例えば上に述べたような環に結合しうる基であれ
ば何であつてもよいが、少なくともそのうちの一つは、
Xに対して あるいはその共約位置に結合するハメツトのσp値で0.
5以上の値を有する基である。ハメツトのσp値で0.5以
上の基の例としてはシアノ基、トリフルオロメチル基、
スルホニル基、ニトロ基を挙げることが出来る。また、
さらに置換反応に関して、好ましくは、Xに対して あるいはその共役位置にハメツトのσp値で0.5以上の
基の他にさらにもう一つのσp値で0.2以上の電子吸引
性基が結合している。
電子吸引性基以外のYの例としてはカルバモイル基、ス
ルフアモイル基、アルコキシもしくはアリールオキシカ
ルボニル基などがある。
式〔I〕で表わされる化合物として好ましい例を以下に
具体的に示すが、本発明の範囲はこれらの具体例に限定
されるものではない。
本発明の合成法において、3−ヒドロキシイソオキサゾ
ール誘導体あるいはそのトートマーとしては、一般に式
〔II〕で表わされる化合物を挙げることが出来る。
式〔II〕 式〔II〕において、R1およびR2は置換あるいは無置換の
アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基を表わし、
R1とR2は互いに結合して飽和あるいは不飽和の炭素環ま
たはヘテロ環を形成しても良い。
式〔II〕で表わされる化合物の例としては、以下の例を
挙げることが出来るが、本発明の範囲はこの具体例に限
定されるものではない。
本発明の合成法において、塩基としては有機塩基(例え
ばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジ
アザビシクロ〔4,3,0〕ノネンなど)でも良いし、無機
塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウム
t−ブトキシド、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウム、リン酸二ナトリウ
ム、ホウ酸ナトリウムなど)でも良いが、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムが特に好ましい。また、式〔I〕、式〔II〕の化合
物の分子内にアミノ基などの塩基性基が存在する場合に
は、それが本発明でいう塩基として作用するので、外部
から他の塩基を加えなくても良い。
溶媒としては特に好ましい例として、非プロトン性極性
溶媒を挙げることが出来る。この具体例としてはジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセタミド、ジメチルスルホ
キシド、スルホラン、スルホレン、1,3−ジメチルイミ
ダゾリジン−2−オン、1−メチルピロリドンなどが挙
げられ、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、スルホランが特に好ましい。
反応温度に関しては主に式〔I〕で表わされる化合物の
反応性によつて異なるが、おおよそ0℃以上140℃まで
の範囲を用いることが出来る。
なお式〔II〕で表わされる3−ヒドロキシイソオキサゾ
ールの合成法については、以下の文献、特許に記載され
ている。
三共研究所年報、22巻、215頁(1970)、特公昭52−967
5号、ブラタン ド ラ ソシエテ ケミク ド フラ
ンセ(Bulletin de la societe chimique de france)
(1970)1978頁、特開昭57−206668号、同57−206667
号、テトラヘドロン(Tetrahedron)、20巻、2835頁、
(1964);特開昭58−194867号、同57−70878号、特公
昭49−48953号、特開昭59−190977号、ジヤーナル オ
ブ オルガニツク ケミストリー(Journal of Organic
Chemistry)、48巻、4307頁(1983年)、Chemical and
Pharmacentical Bulletin14巻、1277頁(1966)、Hete
rocycles、12巻、10号、1297頁(1979)、カナデイアン
ジヤーナル オブ ケミストリー(Canadian Journal
of Chemistry)、62巻、1940頁(1984) 次に式〔II〕で表わされる化合物の具体的合成例につい
ていくつか示す。
合成例1 5−フエニル−3−ヒドロキシイソオキサゾ
ールの合成 合成例1−1 Chemical and Pharmaceutical Bulletin
14巻11号、1277〜1286頁に記載の方法で合成した。
合成例1−2 Canadian Journal of Chemistry62巻、1
940頁(1984)の方法の変法にて合成した。
ヒドロキシルアミン塩酸塩140gに4規定水酸化ナトリウ
ム約500mlを加え溶解し、そののちエタノール500mlを加
えて、希塩酸を用いてpH10.0に調節した。次に0℃〜5
℃に保つてベンゾイル酢酸エチル380gを滴下した。pHが
上昇してくるのでpH10〜11に保つように4規定水酸化ナ
トリウムとエタノールの1対1混液を用いて調節した。
ベンゾイル酢酸エチルを滴下終了後3時間撹拌し、pHを
10〜11に保つた。ついでこの反応混合物を2の濃塩酸
に注ぎ、5時間加熱還流した後放冷した。冷却後析出し
た結晶をろ取し、水で洗浄し乾燥した。収率64%、融点
150〜151℃ 合成例2 5−(4−メトキシフエニル)−3−ヒドロ
キシイソオキサゾールの合成 合成例1−2に示した方法に準じて合成した。収率41.8
%、融点191゜〜193℃分解 合成例3 5−t−ブチル−3−ヒドロキシイソオキシ
サゾールの合成 ヒドロキシルアミン塩酸塩583.7gを4N−水酸化ナトリウ
ム水溶液2に溶解し、氷冷下エタノール2を添加
し、更に4N−水酸化ナトリウム水−エタノール(1:1)
混合溶液を加えて溶液のpHを10.0に調整した。この溶液
にピバロイル酢酸エチルエステル1380gと4N−水酸化ナ
トリウム水−エタノール(1:1)混合溶液を反応溶液のp
Hが10±0.2、温度が0〜5℃になる様に同時に滴下し
た。
滴下終了後、室温で2時間撹拌後、0℃の濃塩酸水6kg
に注ぎ12時間放置した。析出した結晶を取し、十分に
水洗後、乾燥した。収量770g、収率68.2%、融点99℃〜
101℃ 合成例4 5−ウンデシル−3−ヒドロキシイソオキサ
ゾールの合成 合成例3の方法に準じて合成した。収率59.2%、融点55
〜56℃ (発明の効果) 本発明によれば、従来合成上の困難性により製造されて
いなかつた、2位にヘテロ芳香族基又は電子吸引性の高
い置換基を有する芳香族基を持つイソオキサゾリン−3
−オン誘導体が、容易に、かつ収率よく合成できる。
以下に実施例を掲げ、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 5−t−ブチル−2−(4−N−メチル−N−ヘキサデ
シルスルフアモイル−2−ニトロフエニル)−4−イソ
オキサゾリン−3−オンの合成 (ステツプ1−1) 4−クロロ−3−ニトロベンゼン
スルホニルクロライドの合成 4−クロロ−3−ニトロベンゼンスルホン酸カリウム12
80gとアセトニトリル1150ml、スルホラン250mlとジメチ
ルアセトアミド30mlの混合溶液に、オキシ塩化リン1250
mlを内温60℃〜70℃に保つ様に滴下した。73℃で3時間
反応後、水冷し、水400mlを徐々に添加した後、氷水5
に注いだ。析出した結晶を取し、水洗後乾燥した。
収量1060g、収率84%、融点55℃〜56℃ (ステツプ1−2) 4−クロロ−3−ニトロ−N−ヘ
キサデシルベンゼンスルホンアミドの合成 4−クロロ−3−ニトロ−ベンゼンスルホニルクロライ
ド800gにジクロロメタン1を加え0℃に冷却した。こ
の溶液にヘキサデシルアミン600g、トリエチルアミン25
1ml、ジクロメタン780mlの混合物を20〜30℃にて滴下し
た。室温で2時間反応後、ジクロルメタンを減圧下留去
し、残渣にメタノール3を加え加熱溶解した。除冷し
て室温で晶析後更にメタノール3を加え氷冷下晶析
し、結晶を取し乾燥した。
収量1020g、収率88%、融点91℃〜93℃ (ステツプ1−3) 4−クロロ−3−ニトロ−N−メ
チル−N−ヘキサデシルベンゼンスルホンアミドの合成 4−クロロ−3−ニトロ−N−ヘキサデシルベンゼンス
ルホンアミド170gをアセトン640mlに溶解し、炭酸カリ
ウム79g、ポリエチレングリコール400 6ml、ジメチル
硫酸71gを加え5時間加熱還流した。これにアセトン240
mlを加え40℃で水870mlを滴下し室温まで冷却すると結
晶が析出した。結晶を取し、水、メタノールで洗い乾
燥した。
収量169g、収率97%、融点74℃〜75℃ (ステツプ1−4) 5−t−ブチル−2−(4−N−
メチル−N−ヘキサデシルスルフアモイル−2−ニトロ
フエニル)−3−イソオキサゾロンの合成(本発明の工
程) 4−クロロ−3−ニトロ−N−ヘキサデシルベンゼンス
ルホンアミド470g、5−t−ブチル−3−ヒドロキシイ
ソオキサゾール169g、炭酸カリウム168g、ジメチルスル
ホキシド1.2を混合し65℃で6時間反応した。
反応液を氷水に注ぎ析出した結晶を取し、水洗後乾燥
しメタノール/アセトニトリル=4/1から再結晶した。
収量530g、収率92.0%、融点67℃〜68℃ 実施例2 5−t−ブチル−2−(4−N−メチル−N−オクタデ
シルカルバモイル−2−ニトロフエニル)−3−イソオ
キサゾロンの合成 34.1gのN−メチル−N−オクタデシル−3−ニトロ−
4−クロロベンツアミド、12.4gの5−t−ブチル−3
−ヒドロキシイソオキサゾール、12.4gの炭酸カリウム
にジメチルホルムアミド300mlを加え、100℃にて5時間
反応した。溶媒を減圧留去し酢酸エチルと水を加えて撹
拌したのち有機相をとり、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーで主生成物を分取した。n−ヘキサン−酢酸エ
チルより再結晶した。
収量18.9g、収率43.1%、融点64℃ 実施例3 5−(4−メトキシフエニル)−2−(2−ニトロ−4
−トリフルオロメチルフエニル)−4−イソオキサゾリ
ン−3−オンの合成 4−クロロ−3−ニトロベンゾトリフルオリド20.0g、
5−(4−メトキシフエニル)−3−ヒドロキシイソオ
キサゾール20.0g、炭酸カリウム16.0g、ジメチルスルホ
キシド120mlを混合し、60℃、6時間反応した。反応後
水に注ぎ析出した結晶をジメチルホルムアミド−メタノ
ールより再結晶した。
収量30.5g、融点170〜171℃ 実施例4 5−フエニル−2−(2−ニトロ−4−トリフルオロメ
チルフエニル)−4−イソオキサゾリン−3−オンの合
成 4−クロロ−3−ニトロベンゾトリフルオリド22.6g、
5−フエニル−3−ヒドロキシイソオキサゾール19.3
g、炭酸カリウム16.8g、ジメチルスルホキシド150mlを
混合し、70℃、3時間反応した。冷却後、水に注ぎ析出
した結晶をジメチルホルムアミド−メタノールより再結
晶した。
収量28.4g、収率95.0%、融点185〜187℃ 実施例5 5−(4−アセチルアミノフエニル)−2−(2−ニト
ロ−4−トリフルオロメチルフエニル)−4−イソオキ
サゾリン−3−オンの合成 4−クロロ−3−ニトロベンゾトリフルオリド6.4g、5
−(4−アセチルアミノフエニル−3−ヒドロキシイソ
オキサゾール7.0g、炭酸カリウム4.5g、ジメチルスルホ
キシド50mlを混合し、70℃で5時間反応した。反応後、
水に注ぎ析出した結晶をジメチルホルムアミド−メタノ
ールより再結晶した。
収量8.8g、収率75.9%、融点238〜239℃ 実施例6 5−t−ブチル−2−(4−ニトロ−3−トリフルオロ
メチルフエニル)−4−イソオキサゾリン−3−オンの
合成 2−ニトロ−5−クロルベンゾトリフルオリド15.0g、
5−t−ブチル−3−ヒドロキシイソオキサゾール11.3
g、炭酸カリウム11.0g、ジメチルスルホキシド80mlを混
合し、100℃で6時間反応した。反応後、氷水に注ぎ酢
酸エチルで抽出した後、有機層をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイーで分離し、主成成物とつた。メタノール
−水より再結晶を行ない目的物4.1gを得た。
収率18.7%、融点125〜126℃ 実施例7 5−t−ブチル−2−(2−ニトロ−4−トリフルオロ
メチルフエニル)−4−イソオシサゾリン−3−オンの
合成 4−クロロ−3−ニトロベンゾトリフルオリド15.0g、
5−t−ブチル−3−ヒドロキシイソオキサゾール11.3
g、炭酸カリウム11.0g、ジメチルスルホキシド80mlを混
合し、80℃で4時間反応した。冷却後水に注ぎ析出した
結晶をろ取、水−メタノールより再結晶した。
収量10.0g、収率45.5%、融点116〜117℃ 実施例8 5−t−ブチル−2−(4−ニトロ−2−トリフルオロ
メチルフエニル)−4−イソオキサゾリン−3−オンの
合成 2−クロロ−5−ニトロベンゼントリフルオリド15g、
5−t−ブチル−3−ヒドロキシイソオキサゾール11.3
g、炭酸カリウム11.0g、ジメチルスルホキシド80mlを混
合し、80℃で5時間反応した。
冷却後、酢酸エチルと水を加え抽出した。有機層をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーで分離し、メタノール
−水より再結晶を行ない目的物を得た。
収量8.8g、収率40.1%、融点59〜60℃ 実施例9 5−t−ブチル−2−(4−メタンスルホニル−2−テ
トラデシルスルホニルフエニル)−4−イソオキサゾリ
ン−3−オンの合成 32gの4−メタンスルホニル−2−テトラデシルスルホ
ニルクロルベンゼン、20gの5−t−ブチル−3−ヒド
ロキシイソオキサゾール、20gの炭酸カリウム、140mlの
ジメチルスルホキシドを混合し、80℃で4時間反応し
た。反応終了後、反応混合物を水にあけ、酢酸エチルで
抽出し、有機層をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
で精製し、目的物を主生成物として得た。
収量20.0g、収率50.8g、融点97〜98℃ 実施例10 5−t−ブチル−2−(2,4−ビス−メタンスルホニル
フエニル−4−イソオキサゾリン−3−オンの合成 1gの2,4のビス−メタンスルホニルクロルベンゼンと1g
の5−t−ブチル−3−ヒドロキシイソオキサゾール、
1gの炭酸カリウムをジメチルスルホキシドと混合し、80
℃で4時間反応した。反応終了後、反応液を水にあけ酢
酸エチルを加え抽出した。酢酸エチルを減圧留去し、残
渣を水−メタノールより再結晶した。
収量0.85g、収率61.2%、融点166〜168℃ 実施例11 5−t−ブチル−2−(4−ニトロ−2−N−メチル−
N−オクタデシルスルフアモイルフエニル)−4−イソ
オキサゾリン−3−オンの合成 N−メチル−N−オクタデシル 2−クロロ−5−ニト
ロベンゼンスルホンアミド62g、ジメチルホルムアミド2
20ml、5−t−ブチル−3−ヒドロキシイソオキサゾー
ル20.9g、炭酸カリウム20.7gを混合し、80℃、6時間反
応した。反応液を塩酸で酸性としたのち、ジメチルホル
ムアミドを留去し、水、酢酸エチルを加え抽出した。
有機層をシリカゲルカラムクロマトグラフイーで精製し
主生成物を分取、目的物を得た。
収量29g、収率38.8%、融点55〜56℃ 実施例12 5−t−ブチル−2−(2,4−ジニトロフエニル)−4
−イソオキサゾリン−3−オンの合成 2,4−ジニトロフルオロベンゼン3.7g、20mlのジメチル
ホルムアミド2.9gの5−t−ブチル−3−ヒドロキシイ
ソオキサゾール、2.8gの炭酸カリウムを混合し、80℃30
分反応した冷却後、水−酢酸エチルを加え抽出した。溶
媒を減圧留去後、エーテル−酢酸エチルより結晶化し
た。
収量1.9g、収率30.9%、融点167〜168℃ 実施例13 5−メチル−2−(4−エトキシカルボニル−2−ニト
ロフエニル)イソオキサゾリン−3−オンの合成 400gの4−クロル−3−ニトロ安息香酸エチルエステ
ル、1.2のジメチルスルホキシド、270gの5−メチル
−3−ヒドロキシイソオキサゾール、292gの炭酸カリウ
ムを混合し、10時間60℃で反応した。冷却後混合物を水
に注ぎ析出した結晶を酢酸エチルから再結晶した。
収量300.1g、収率59.0%、融点122〜123℃ 実施例14 5−t−ブチル−2−(4−エトキシカルボニル−2−
ニトロフエニル)イソオキサゾリン−3−オンの合成 200gの4−クロル−3−ニトロ安息香酸エチルエステ
ル、148gの5−t−ブチル−3−ヒドロキシイソオキサ
ゾール、145gの炭酸カリウム、500mlのジメチルスルホ
キシドを混合し、60℃で5時間反応した。冷却後水に注
ぎ析出した結晶をろ取、水洗後乾燥した。
収量282g、収率96.8%、融点88℃ 実施例15 5−フエニル−(4−エトキシカルボニル−2−ニトロ
フエニル)イソオキサゾリン−3−オンの合成 200gの4−クロル−3−ニトロ安息香酸エチルエステ
ル、500mlのジメチルスルホキシド、169gの5−フエニ
ルイソオキサゾール、146gの炭酸カリウムを混合し、60
℃で5時間反応した。冷却後水に注いで析出した結晶を
水洗し乾燥した。
収量292g、収率94.6%、融点142〜143℃ 実施例16 5−t−ブチル−2−(4−ニトロフエニル)イソオキ
サゾリン−3−オンの合成 5.0gの4−フルオロニトロベンゼンと5.0gの5−t−ブ
チル−3−ヒドロキシイソオキサゾール、4.0gのカリウ
ム t−ブトキシドと70mlのトルエンを混合し、0.5gの
1−(2−エチルヘキシル)ピリジニウムクロリドを加
え10時間加熱還流した。反応混合物を冷却後、シリカカ
ラムクロマトグラフイーで注意深く分取して標記化合物
を得た。
収量0.6g、収率6.5%、融点125〜127℃ 実施例17 5−t−ブチル−2−(4−エトキシカルボニル−5−
ヘキサデシルオキシ−2−ニトロフエニル)イソオキサ
ゾリン−3−オンの合成 65gの4−クロロ−2−ヘキサデシルオキシ−5−ニト
ロ安息香酸エチルエステル、24gの5−t−ブチル−3
−ヒドロキシイソオキサゾールを300mlのジメチルスル
ホキシドに溶解し、これに24gの炭酸カリウムを加え、7
5℃で8時間反応した。反応終了後、反応混合物を希塩
感に注ぎ、酢酸エチルを加え抽出した。有機相を乾燥
後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーで注意深く分取した。主生成物として、標記化合物が
得られた。得られた化合物をメタノール−アセトニトリ
ルより再結晶した。
収量30.1g、収率37.9%、融点35〜36℃

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3−ヒドロキシイソオキサゾール誘導体あ
    るいはそのトートマーと、式〔I〕で表わされる化合物
    を塩基存在化、置換反応させることを特徴とする2位に
    芳香族基又はヘテロ芳香族基を有するイソオキサゾリン
    −3−オン誘導体の合成法。 式〔I〕 Xは、ハロゲン原子、アリールスルホニルオキシ基、ア
    ルキルスルホニルオキシ基、ニトロ基、アリールスルホ
    ニル基、アルキルスルホニル基、アリールオキシ基、ア
    リールチオ基を表わす。 ZはCαと結合してベンゼン環、ナフタレン環、ピリジ
    ン環、ピラジン環、ピリミジン環、1,3,5−トリアジン
    環、1,2,4−トリアジン環、チオフエン環、ピロール
    環、イミダゾール環、ピラゾール環、1,3−チアゾール
    環を形成するのに必要な原子群を表わす。 Yはシアノ基、トリフルオロメチル基、スルホニル基、
    ニトロ基、カルバモイル基、スルフアモイル基、アルコ
    キシもしくはアリールオキシカルボニル基を表わす。但
    しYの少なくとも1つはシアノ基、トリフルオロメチル
    基、スルホニル基、ニトロ基である。 nはZがヘテロ芳香環を形成する場合は0〜7の整数
    を、Zが芳香環を形成する場合は1〜7の整数を表わ
    し、nが2以上の時Yはそれぞれ同じであっても異なっ
    ていても良い。
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