JP2524793B2 - 4−チオ置換フェノ―ル化合物の製造方法 - Google Patents
4−チオ置換フェノ―ル化合物の製造方法Info
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- JP2524793B2 JP2524793B2 JP63009300A JP930088A JP2524793B2 JP 2524793 B2 JP2524793 B2 JP 2524793B2 JP 63009300 A JP63009300 A JP 63009300A JP 930088 A JP930088 A JP 930088A JP 2524793 B2 JP2524793 B2 JP 2524793B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
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- Pyridine Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は4−チオ置換フェノール化合物である4−置
換チオ−1−フェノールおよび4−置換チオ−1−ナフ
トール誘導体の製造方法に関するものである。
換チオ−1−フェノールおよび4−置換チオ−1−ナフ
トール誘導体の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 4−置換チオ−1−フェノールおよび4−置換チオ−
1−ナフトール誘導体は染料や生理活性を有する化合物
(医薬、農薬等)の合成中間体として重要である。一
方、写真化学の分野で2当量型シアン発色カプラーとし
て知られている。例えば、米国特許第3,227,554号、特
開昭60−50533号、同60−91355号、同61−201247号、同
62−173467号にその例を見ることができる。
1−ナフトール誘導体は染料や生理活性を有する化合物
(医薬、農薬等)の合成中間体として重要である。一
方、写真化学の分野で2当量型シアン発色カプラーとし
て知られている。例えば、米国特許第3,227,554号、特
開昭60−50533号、同60−91355号、同61−201247号、同
62−173467号にその例を見ることができる。
一方、1−フェノールおよび1−ナフトール誘導体の
4位に置換チオ基を導入する方法としては以下の4つの
方法が知られている。
4位に置換チオ基を導入する方法としては以下の4つの
方法が知られている。
(米国特許第3,227,551号;同第3,227,554号) 1−フェノールまたは1−ナフトール誘導体にアリー
ルスルフェニルクロリドを作用させると4位がアリール
チオ化される。アリールスルフェニルクロリドは対応す
るアリールメルカプタンに塩化スルフリル、塩素、N−
クロロこはく酸イミド等を作用させて合成することがで
きる。
ルスルフェニルクロリドを作用させると4位がアリール
チオ化される。アリールスルフェニルクロリドは対応す
るアリールメルカプタンに塩化スルフリル、塩素、N−
クロロこはく酸イミド等を作用させて合成することがで
きる。
(新実験化学講座14−I,423;特開昭61−201247号) 1−ナフトールの4位をヨウ素化し、続いてアリール
メルカプタンと反応させることにより、4位をアリール
チオ化することができる。
メルカプタンと反応させることにより、4位をアリール
チオ化することができる。
(米国特許第3,479,407号;新実験化学講座14−III,174
0;Chem.Abstr.,72,31445(1970)) すなわち、1−フェノールあるいは1−ナフトールに
対し、二塩化二イオウを作用させると、対応するスルフ
ィド、ジスルフィド、トリスルフィドの混合物が得られ
る。ジスルフィド、トリスルフィドを亜鉛で還元すると
対応するメルカプタンが得られる。次に塩基の存在下、
ハロゲン化アルキルと反応を行い、4位をアルキルチオ
化することができる。
0;Chem.Abstr.,72,31445(1970)) すなわち、1−フェノールあるいは1−ナフトールに
対し、二塩化二イオウを作用させると、対応するスルフ
ィド、ジスルフィド、トリスルフィドの混合物が得られ
る。ジスルフィド、トリスルフィドを亜鉛で還元すると
対応するメルカプタンが得られる。次に塩基の存在下、
ハロゲン化アルキルと反応を行い、4位をアルキルチオ
化することができる。
(Chem.Abstr.53,16145(1959).) 1−ナフトールにスルフリルクロリド、塩素、臭素等
を作用させ、4−ハロゲノ−1−ナフトールに誘導す
る。これに銅メルカプチドを反応させ4位をアルキルチ
オ化する反応である。
を作用させ、4−ハロゲノ−1−ナフトールに誘導す
る。これに銅メルカプチドを反応させ4位をアルキルチ
オ化する反応である。
(発明が解決しようとしている問題点) しかしながら、以上述べた4つの方法はそれぞれ幾つ
かの欠点がある。
かの欠点がある。
の方法は4位のアリールチオ化には有力な手段であ
るが4位のアルキルチオ化には適用できない。このこと
はアリールスルフェニルクロリドが反応系内で比較的安
定であるのに対し、アルキルスルフェニルクロリドが反
応系内で非常に不安定なことに起因している。
るが4位のアルキルチオ化には適用できない。このこと
はアリールスルフェニルクロリドが反応系内で比較的安
定であるのに対し、アルキルスルフェニルクロリドが反
応系内で非常に不安定なことに起因している。
の方法はやはり4位のアルキルチオ化には適用でき
ない。これはアリールメルカプタンのS原子に比べてア
ルキルメルカプタンのS原子の求核性が弱いことに起因
している。また、ナフトールの4位のヨウ素の収率がそ
れ程高くないことから、全工程を通してみるとこの方法
は収率が高くない欠点がある。
ない。これはアリールメルカプタンのS原子に比べてア
ルキルメルカプタンのS原子の求核性が弱いことに起因
している。また、ナフトールの4位のヨウ素の収率がそ
れ程高くないことから、全工程を通してみるとこの方法
は収率が高くない欠点がある。
の方法は数少ない4位のアルキルチオ化の2つの方
法のうちの1つであるが、4位のアリールチオ化には適
用できない。また、1−ナフトールの種類により反応が
全く進行しなかったり、収率が低い場合がある(新実験
化学講座14−III,1740)、および目的物を得るための工
程数が長いという欠点がある。
法のうちの1つであるが、4位のアリールチオ化には適
用できない。また、1−ナフトールの種類により反応が
全く進行しなかったり、収率が低い場合がある(新実験
化学講座14−III,1740)、および目的物を得るための工
程数が長いという欠点がある。
の方法は、先のと並び4位のアルキルチオ化の2
つの方法のうちの1つであるが、副反応として還元が進
行するために収率が低いという欠点をもつ。
つの方法のうちの1つであるが、副反応として還元が進
行するために収率が低いという欠点をもつ。
以上、従来知られている4−置換チオ−1−フェノー
ルおよび4−置換チオ−1−ナフトールの合成法には4
位のアリールチオ化およびアルキルチオ化のどちらにも
適用できる方法はない。また、4位のアルキルチオ化に
ついては高収率で目的物を得ることのできる反応の開発
が望まれている。
ルおよび4−置換チオ−1−ナフトールの合成法には4
位のアリールチオ化およびアルキルチオ化のどちらにも
適用できる方法はない。また、4位のアルキルチオ化に
ついては高収率で目的物を得ることのできる反応の開発
が望まれている。
従って本発明の目的は4−置換チオ−1−フェノール
および4−置換チオ−1−ナフトール誘導体を、対応す
る1−フェノールあるいは1−ナフトール誘導体から収
率よく合成する一般的合成法を提供することにある。
および4−置換チオ−1−ナフトール誘導体を、対応す
る1−フェノールあるいは1−ナフトール誘導体から収
率よく合成する一般的合成法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、こうした従来法の欠点を克服した一般的
合成法の開発を目指し種々検討を行った結果、塩基の存
在下、1−フェノールまたは1−ナフトール誘導体とチ
オールスルホナートとを反応させることにより高収率で
目的物である4−置換チオ−1−フェノールまたは4−
置換チオ−1−ナフトール誘導体が合成することが可能
であることを見出し、この知見に基づき本発明をなすに
至った。
合成法の開発を目指し種々検討を行った結果、塩基の存
在下、1−フェノールまたは1−ナフトール誘導体とチ
オールスルホナートとを反応させることにより高収率で
目的物である4−置換チオ−1−フェノールまたは4−
置換チオ−1−ナフトール誘導体が合成することが可能
であることを見出し、この知見に基づき本発明をなすに
至った。
すなわち本発明は、一般式(I−a)または一般式
(I−b) で表わされるフェノール化合物と 一般式(II) R2−S−SO2R3 (II) で表わされるチオールスルホナートを塩基の存在下反応
させ 一般式(III−a)または一般式(III−b) で表わされる4−チオ置換フェノール化合物を得ること
を特徴とする4−チオ置換フェノール化合物の製造方法
を提供するものである。
(I−b) で表わされるフェノール化合物と 一般式(II) R2−S−SO2R3 (II) で表わされるチオールスルホナートを塩基の存在下反応
させ 一般式(III−a)または一般式(III−b) で表わされる4−チオ置換フェノール化合物を得ること
を特徴とする4−チオ置換フェノール化合物の製造方法
を提供するものである。
{式中、R1は芳香族環に置換可能な基を示す(ただ
し、フェノール、ナフトールの4位には置換しない)。
mは0から4までの整数を示し、nは0から6までの整
数を示し、R2はアルキル基、アリール基またはアルケニ
ル基を示し、R3はアルキル基、アリール基、ヘテロ基環
を示す。} 次に一般式(I−a)、(I−b)、(II)、(III
−a)または(III−b)により表わされる化合物につ
いて詳しく述べる。
し、フェノール、ナフトールの4位には置換しない)。
mは0から4までの整数を示し、nは0から6までの整
数を示し、R2はアルキル基、アリール基またはアルケニ
ル基を示し、R3はアルキル基、アリール基、ヘテロ基環
を示す。} 次に一般式(I−a)、(I−b)、(II)、(III
−a)または(III−b)により表わされる化合物につ
いて詳しく述べる。
一般式(I−a)または(I−b)で表わされる化合
物において、R1は芳香族環に置換可能な基であり、例え
ばハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、カルボキシル基、スルホ基、ヒドロ
キシル基、シアノ基、カルバモイル基、スルファモイル
基、ウレイド基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環基、ア
ミノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アルコキシスルホニル基、アリールオキシスルホ
ニル基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、アシル基、ニトロ基等がある。mは0から
4までの整数であり、mが複数のとき、複数のR1は同じ
でも異なっていてもよく、複数のR1が互いに結合してい
て芳香族炭化水素環、脂肪族環またはヘテロ環を形成し
ていてもよい。nは0から6までの整数であり、nが複
数のとき複数のR1は同じでも異なっていてもよく、複数
のR1が互いに結合していて芳香族炭化水素環、脂肪族環
またはヘテロ環を形成していてもよい。
物において、R1は芳香族環に置換可能な基であり、例え
ばハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、カルボキシル基、スルホ基、ヒドロ
キシル基、シアノ基、カルバモイル基、スルファモイル
基、ウレイド基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環基、ア
ミノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アルコキシスルホニル基、アリールオキシスルホ
ニル基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、アシル基、ニトロ基等がある。mは0から
4までの整数であり、mが複数のとき、複数のR1は同じ
でも異なっていてもよく、複数のR1が互いに結合してい
て芳香族炭化水素環、脂肪族環またはヘテロ環を形成し
ていてもよい。nは0から6までの整数であり、nが複
数のとき複数のR1は同じでも異なっていてもよく、複数
のR1が互いに結合していて芳香族炭化水素環、脂肪族環
またはヘテロ環を形成していてもよい。
上記のR1の例示した基は、より詳細にはさらに置換基
を有するものを包含する意であり、そのような置換基と
しては、例えばハロゲン原子、アルキル基、アラルキル
基、アルケニル基、アリール基、カルボキシル基、スル
ホ基、ヒドロキシル基、シアノ基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、ウレイド基、カルボンアミド基、スル
ホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテ
ロ環基、アミノ基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、アルコキシスルホニル基、アリールオキ
シスルホニル基、スルファモイルアミノ基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、アシル基、ニトロ基等が挙げられ
る。
を有するものを包含する意であり、そのような置換基と
しては、例えばハロゲン原子、アルキル基、アラルキル
基、アルケニル基、アリール基、カルボキシル基、スル
ホ基、ヒドロキシル基、シアノ基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、ウレイド基、カルボンアミド基、スル
ホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテ
ロ環基、アミノ基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、アルコキシスルホニル基、アリールオキ
シスルホニル基、スルファモイルアミノ基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、アシル基、ニトロ基等が挙げられ
る。
一般式(II)で表わされる化合物においてR2およびR3
は前述の通りであるが、これらの基はさらに置換されて
いてもよい。
は前述の通りであるが、これらの基はさらに置換されて
いてもよい。
一般式(I−a)または(I−b)で表わされる化合
物の置換基として本発明に好ましく用いられるものは以
下の通りである。すなわち、R1としてはハロゲン原子
(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、炭
素数1〜19のアルキル基(例えばメチル、エチル、i−
プロピル、t−ブチル、トリフルオロメチル、n−ドデ
シル、n−オクタデシル)、炭素数7〜19のアラルキル
基(例えばベンジル、フェネチル)、カルボキシル基、
スルホ基、ヒドロキシル基、シアノ基、炭素数1〜37の
カルバモイル基{例えば、カルバモイル、N,N−ジメチ
ルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メ
チルカルバモイル、N−ブチルカルバモイル、N−シク
ロヘキシルカルバモイル、N,N−ジヘキシルカルバモイ
ル、N−(2−カルボキシルエチル)カルバモイル、N
−ヘキサデシルカルバモイル、N−ドデシルカルバモイ
ル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)カルバモイ
ル、N−[3−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)
プロピル]カルバモイル、N−[4−(2,4−ジ−t−
ペンチルフェノキシ)ブチル]カルバモイル}、炭素数
0〜36のスルファモイル基(例えばスルファモイル、N
−メチルスルファモイル、N−ブチルスルファモイル、
N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファ
モイル、N−ドデシルスルファモイル、N−オクタデシ
ルスルファモイル)、炭素数1〜36のカルボンアミド基
{例えばホルムアミド基、アセトアミド基、トリフルオ
ロアセトアミド基、プロピオンアミド基、ベンズアミド
等、p−ニトロベンズアミド、n−ドデカンアミド、n
−オクタデカンアミド、i−ブタンアミド、t−ブタン
アミド、2−エチルヘキサンアミド、2−(2,4−ジ−
t−ペンチルフェノキシ)ブタンアミド、トリクロロア
セトアミド、p−クロロベンズアミド、ペンタフルオロ
ベンズアミド、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)ヘキサンアミド、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフ
ェノキシ)オクタンアミド、2−(3−ペンタデシルフ
ェノキシ)ブタンアミド、2−(4−ドデシルフェニル
チオ)オクタンアミド、2−(4−ブタンスルホンアミ
ドフェノキシ)テトラデカンアミド、2−(2,4−ジ−
t−オクチルフェノキシ)オクタンアミド、2−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)テトラデカンアミド、
2−{4−(p−ヒドロキシベンゼンスルホニル)フェ
ノキシ}テトラデカンアミド、2−{2−クロロ−4−
(3′−クロロ−4′−ヒドロキシベンゼンスルホニ
ル)フェノキシ}ドデカンアミド、2−(2−クロロ−
4−カルボキシルフェノキシ)テトラデカンアミド、2
−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)テト
ラデカンアミド}、炭素数1〜36のスルホンアミド基
(例えばメタンスルホンアミド、エタンスルホンアミ
ド、n−ブタンスルホンアミド、トリフルオロメタンス
ルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエン
スルホンアミド、フェニルメタンスルホンアミド、n−
ヘキサデカンスルホンアミド、n−オクタデカンスルホ
ンアミド、m−ニトロメタンスルホンアミド、p−ドデ
シルベンゼンスルホンアミド)、炭素数6〜36のアリー
ルオキシ基(例えばフェノキシ、p−メチルフェノキ
シ、p−メトキシフェノキシ、p−ニトロフェノキシ、
o−クロロフェノキシ)、炭素数1〜36のアルコキシ基
(例えばメトキシ、エトキシ、メトキシエトキシ、ベン
ジルオキシ、2−ピラノキシ、n−ブトキシ、n−ドデ
シルオキシ、n−オクタデシルオキシ)、炭素数2〜36
のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、n−オクチルカルボニル、n
−オクタデシルカルボニル)、アミノ基、炭素数1〜36
のアルキルアミノ基(例えばメチルアミノ、ジメチルア
ミノ、モルホリノ、n−オクチルアミノ)、ニトロ基、
炭素数1〜36のアシル基(例えばホルミル、アセチル、
ベンゾイル、プロピオニル、n−ブチリル、シクロヘキ
サンカルボニル、n−デカノイル、n−オクタデカノイ
ル)、炭素数1〜36のアルコキシカルボニルアミノ基
(例えばメトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニ
ルアミノ、1−ブトキシカルボニルアミノ、ベンジルオ
キシカルボニルアミノ、n−ブトキシカルボニルアミ
ノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクチルオキ
シカルボニルアミノ、n−ドデシルオキシカルボニルア
ミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ)、炭
素数1〜36までのウレイド基{例えばウレイド、N−メ
チルウレイド、N−エチルウレイド、N−フェニルウレ
イド、N−(p−シアノフェニル)ウレイド、N−(m
−クロロ−p−シアノフェニル)ウレイド、N−プロパ
ンスルホニルフェニルウレイド、N−ブタンスルホニル
フェニルウレイド、N−(m,p−ジクロロフェニル)ウ
レイド、N−(o−クロロ−p−シアノフェニル)ウレ
イド、N−(4−シアノナフチル)ウレイド、N−(m
−シアノフェニル)ウレイド、N−メタンスルホニルフ
ェニルウレイド、N−(p−クロロフェニル)ウレイ
ド、N−(p−メチルフェニル)ウレイド、N−(m−
メタンスルホンアミドフェニル)ウレイド}がそれぞれ
好ましい。
物の置換基として本発明に好ましく用いられるものは以
下の通りである。すなわち、R1としてはハロゲン原子
(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、炭
素数1〜19のアルキル基(例えばメチル、エチル、i−
プロピル、t−ブチル、トリフルオロメチル、n−ドデ
シル、n−オクタデシル)、炭素数7〜19のアラルキル
基(例えばベンジル、フェネチル)、カルボキシル基、
スルホ基、ヒドロキシル基、シアノ基、炭素数1〜37の
カルバモイル基{例えば、カルバモイル、N,N−ジメチ
ルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メ
チルカルバモイル、N−ブチルカルバモイル、N−シク
ロヘキシルカルバモイル、N,N−ジヘキシルカルバモイ
ル、N−(2−カルボキシルエチル)カルバモイル、N
−ヘキサデシルカルバモイル、N−ドデシルカルバモイ
ル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)カルバモイ
ル、N−[3−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)
プロピル]カルバモイル、N−[4−(2,4−ジ−t−
ペンチルフェノキシ)ブチル]カルバモイル}、炭素数
0〜36のスルファモイル基(例えばスルファモイル、N
−メチルスルファモイル、N−ブチルスルファモイル、
N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファ
モイル、N−ドデシルスルファモイル、N−オクタデシ
ルスルファモイル)、炭素数1〜36のカルボンアミド基
{例えばホルムアミド基、アセトアミド基、トリフルオ
ロアセトアミド基、プロピオンアミド基、ベンズアミド
等、p−ニトロベンズアミド、n−ドデカンアミド、n
−オクタデカンアミド、i−ブタンアミド、t−ブタン
アミド、2−エチルヘキサンアミド、2−(2,4−ジ−
t−ペンチルフェノキシ)ブタンアミド、トリクロロア
セトアミド、p−クロロベンズアミド、ペンタフルオロ
ベンズアミド、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)ヘキサンアミド、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフ
ェノキシ)オクタンアミド、2−(3−ペンタデシルフ
ェノキシ)ブタンアミド、2−(4−ドデシルフェニル
チオ)オクタンアミド、2−(4−ブタンスルホンアミ
ドフェノキシ)テトラデカンアミド、2−(2,4−ジ−
t−オクチルフェノキシ)オクタンアミド、2−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)テトラデカンアミド、
2−{4−(p−ヒドロキシベンゼンスルホニル)フェ
ノキシ}テトラデカンアミド、2−{2−クロロ−4−
(3′−クロロ−4′−ヒドロキシベンゼンスルホニ
ル)フェノキシ}ドデカンアミド、2−(2−クロロ−
4−カルボキシルフェノキシ)テトラデカンアミド、2
−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)テト
ラデカンアミド}、炭素数1〜36のスルホンアミド基
(例えばメタンスルホンアミド、エタンスルホンアミ
ド、n−ブタンスルホンアミド、トリフルオロメタンス
ルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエン
スルホンアミド、フェニルメタンスルホンアミド、n−
ヘキサデカンスルホンアミド、n−オクタデカンスルホ
ンアミド、m−ニトロメタンスルホンアミド、p−ドデ
シルベンゼンスルホンアミド)、炭素数6〜36のアリー
ルオキシ基(例えばフェノキシ、p−メチルフェノキ
シ、p−メトキシフェノキシ、p−ニトロフェノキシ、
o−クロロフェノキシ)、炭素数1〜36のアルコキシ基
(例えばメトキシ、エトキシ、メトキシエトキシ、ベン
ジルオキシ、2−ピラノキシ、n−ブトキシ、n−ドデ
シルオキシ、n−オクタデシルオキシ)、炭素数2〜36
のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、n−オクチルカルボニル、n
−オクタデシルカルボニル)、アミノ基、炭素数1〜36
のアルキルアミノ基(例えばメチルアミノ、ジメチルア
ミノ、モルホリノ、n−オクチルアミノ)、ニトロ基、
炭素数1〜36のアシル基(例えばホルミル、アセチル、
ベンゾイル、プロピオニル、n−ブチリル、シクロヘキ
サンカルボニル、n−デカノイル、n−オクタデカノイ
ル)、炭素数1〜36のアルコキシカルボニルアミノ基
(例えばメトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニ
ルアミノ、1−ブトキシカルボニルアミノ、ベンジルオ
キシカルボニルアミノ、n−ブトキシカルボニルアミ
ノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクチルオキ
シカルボニルアミノ、n−ドデシルオキシカルボニルア
ミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ)、炭
素数1〜36までのウレイド基{例えばウレイド、N−メ
チルウレイド、N−エチルウレイド、N−フェニルウレ
イド、N−(p−シアノフェニル)ウレイド、N−(m
−クロロ−p−シアノフェニル)ウレイド、N−プロパ
ンスルホニルフェニルウレイド、N−ブタンスルホニル
フェニルウレイド、N−(m,p−ジクロロフェニル)ウ
レイド、N−(o−クロロ−p−シアノフェニル)ウレ
イド、N−(4−シアノナフチル)ウレイド、N−(m
−シアノフェニル)ウレイド、N−メタンスルホニルフ
ェニルウレイド、N−(p−クロロフェニル)ウレイ
ド、N−(p−メチルフェニル)ウレイド、N−(m−
メタンスルホンアミドフェニル)ウレイド}がそれぞれ
好ましい。
置換基R1は、一般式(I−a)または(I−b)の化
合物において少なくとも2−及び5−位に導入されてい
るのが好ましい。
合物において少なくとも2−及び5−位に導入されてい
るのが好ましい。
一般式(I−a)または(I−b)で表わされる化合
物のうち、特に以下の構造を有するもの(V)、(VI)
が好ましい。
物のうち、特に以下の構造を有するもの(V)、(VI)
が好ましい。
ここでR1は前述のR1と同様である。Arは芳香族基を表
わし、前述のR1で置換されていてもよく、何個置換され
ていてもよい。
わし、前述のR1で置換されていてもよく、何個置換され
ていてもよい。
はアルキルカルボンアミドを表わし、アルキルは置換さ
れていてもよい。
れていてもよい。
はモノ置換アミノ基を表わし、より詳しくはアルキルカ
ルボンアミド、アリールカルボンアミド、アルコキシカ
ルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、ア
ルカンスルホンアミド、アリールスルホンアミド、等を
表わし、アルキルおよびアリールは置換されていてもよ
い。
ルボンアミド、アリールカルボンアミド、アルコキシカ
ルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、ア
ルカンスルホンアミド、アリールスルホンアミド、等を
表わし、アルキルおよびアリールは置換されていてもよ
い。
一般式(II)で表わされる化合物のR2としては、炭素
数1〜40のアルキル基(例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−
ブチル、t−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、n
−ドデシル、n−テトラデシル、n−オクタデシル、シ
クロヘキシル、シクロヘキシルメチル、オレイル、プロ
パルギル、ベンジル、フェネチル、クロチル、シンナミ
ル)、炭素数6〜48のアリール基(例えばフェニル、ナ
フチル)、炭素数1〜40のアルケニル基(例えば、ビニ
ル、アリル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテ
ニル、2−メチルアリル、2−ペンテニル、シクロヘキ
セニル、2,4−シクロヘキサジエニル、スチリル、シン
ナミル)等がそれぞれ好ましい。これらの基はハロゲン
原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ア
リールオキシ、アシルオキシ、スルホニルオキシ、カル
ボキシル、カルボン酸エステル、カルバモイル、スル
ホ、スルホン酸エステル、スルファモイル、アルキルチ
オ、アリールチオ、スルホニル、アシル、アミノ、アシ
ルアミノ、スルホンアミド、ウレイド、ウレタン、スル
フィニル、メルカプト、アリール、ヘテロ環などの置換
基で置換されていてもよい。
数1〜40のアルキル基(例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−
ブチル、t−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、n
−ドデシル、n−テトラデシル、n−オクタデシル、シ
クロヘキシル、シクロヘキシルメチル、オレイル、プロ
パルギル、ベンジル、フェネチル、クロチル、シンナミ
ル)、炭素数6〜48のアリール基(例えばフェニル、ナ
フチル)、炭素数1〜40のアルケニル基(例えば、ビニ
ル、アリル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテ
ニル、2−メチルアリル、2−ペンテニル、シクロヘキ
セニル、2,4−シクロヘキサジエニル、スチリル、シン
ナミル)等がそれぞれ好ましい。これらの基はハロゲン
原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ア
リールオキシ、アシルオキシ、スルホニルオキシ、カル
ボキシル、カルボン酸エステル、カルバモイル、スル
ホ、スルホン酸エステル、スルファモイル、アルキルチ
オ、アリールチオ、スルホニル、アシル、アミノ、アシ
ルアミノ、スルホンアミド、ウレイド、ウレタン、スル
フィニル、メルカプト、アリール、ヘテロ環などの置換
基で置換されていてもよい。
R3で表わされるアルキル基、アリール基は前述したR2
のアルキル基、アリール基と同様の基を挙げることがで
きる。また、R3で表わされるヘテロ環基としては、炭素
数1〜36のヘテロ環基(例えば、ピリジル、ピペリジ
ル、キノリル、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベ
ンゾイミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、
イミダゾリル、トリアゾリル、ベンゾトリアゾリル、オ
キサジル、ピロリル、ピロリニル、ピラゾリル、ピラゾ
リニル、ピラニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラ
ジニル、ジヒドロオキサジル、ジヒドロチアゾリル、オ
キサジアゾリル、チアジアゾリル、セレノジアゾリル、
テトラゾリル、イミダゾ[5,4−d]ピリミジニル、フ
ラジニル、フラニル、ベンゾフラニル、オキサジニル、
テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラ
ヒドロピラニル、モルホリニル)を挙げることができ
る。
のアルキル基、アリール基と同様の基を挙げることがで
きる。また、R3で表わされるヘテロ環基としては、炭素
数1〜36のヘテロ環基(例えば、ピリジル、ピペリジ
ル、キノリル、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベ
ンゾイミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、
イミダゾリル、トリアゾリル、ベンゾトリアゾリル、オ
キサジル、ピロリル、ピロリニル、ピラゾリル、ピラゾ
リニル、ピラニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラ
ジニル、ジヒドロオキサジル、ジヒドロチアゾリル、オ
キサジアゾリル、チアジアゾリル、セレノジアゾリル、
テトラゾリル、イミダゾ[5,4−d]ピリミジニル、フ
ラジニル、フラニル、ベンゾフラニル、オキサジニル、
テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラ
ヒドロピラニル、モルホリニル)を挙げることができ
る。
一般式(I)で表わされる化合物は、米国特許第2,47
4,293号、同第4,333,999号および同第4,690,889号等に
記載の方法により合成することができる。
4,293号、同第4,333,999号および同第4,690,889号等に
記載の方法により合成することができる。
一般式(II)で表わされる化合物は従来公知の方法で
合成できる。例えば、スルフィン酸又は金属塩とスルフ
ェニルクロリドを反応させる方法、チオスルホン酸塩と
ハロゲン化合物を反応させる方法、メルカプタンとスル
ホニルクロリドを反応させる反応、スルホニルクロリド
の二分子還元、ジスルフィドの酸化などであり、これら
の合成方法はケミカルアブストラクツ(Chemical Abstr
acts)49巻,2346、同54巻、16416、同63巻,14739、同64
巻,14119などに記載されている。
合成できる。例えば、スルフィン酸又は金属塩とスルフ
ェニルクロリドを反応させる方法、チオスルホン酸塩と
ハロゲン化合物を反応させる方法、メルカプタンとスル
ホニルクロリドを反応させる反応、スルホニルクロリド
の二分子還元、ジスルフィドの酸化などであり、これら
の合成方法はケミカルアブストラクツ(Chemical Abstr
acts)49巻,2346、同54巻、16416、同63巻,14739、同64
巻,14119などに記載されている。
本発明において用いられる塩基の例としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、水素化ナトリウム、水素化
カリウム、水素化リチウム、ナトリウムアミド、t−ブ
トキシカリウム、グアニジン、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、1,5−ジアザビシ
クロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)、酢酸ナトリウム、
トリエチルアミン、ピリジン、ジイソブチルエチルアミ
ン、トリメチルシリルオキシカリウム、ナトリウムメト
キシド、カリウムメトキシド、リチウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、金属ナトリウム、n−ブニルリチ
ウム、n−メチルリチウム、sec−ブチルリチウム、i
−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、i−プロピル
リチウム、フェニルリチウム、ジイソプロピルアミン、
ジイソプロピルアミドリチウム等が挙げられる。
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、水素化ナトリウム、水素化
カリウム、水素化リチウム、ナトリウムアミド、t−ブ
トキシカリウム、グアニジン、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、1,5−ジアザビシ
クロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)、酢酸ナトリウム、
トリエチルアミン、ピリジン、ジイソブチルエチルアミ
ン、トリメチルシリルオキシカリウム、ナトリウムメト
キシド、カリウムメトキシド、リチウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、金属ナトリウム、n−ブニルリチ
ウム、n−メチルリチウム、sec−ブチルリチウム、i
−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、i−プロピル
リチウム、フェニルリチウム、ジイソプロピルアミン、
ジイソプロピルアミドリチウム等が挙げられる。
本発明において好ましく用いられる塩基としては、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、ナトリウムエトキシド、
ナトリウムメトキシド、トリメチルシリルオキシカリウ
ム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等がある。
酸カリウム、炭酸ナトリウム、ナトリウムエトキシド、
ナトリウムメトキシド、トリメチルシリルオキシカリウ
ム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等がある。
次に本発明の反応の反応条件について詳細に述べる。
本発明における一般式(II)で表わされるチオールス
ルホナートの一般式(I−a)または(I−b)で示さ
れる化合物に対するモル比は0.01〜1000であり、好まし
くは0.1〜50、さらに好ましくは0.5〜10.0である。
ルホナートの一般式(I−a)または(I−b)で示さ
れる化合物に対するモル比は0.01〜1000であり、好まし
くは0.1〜50、さらに好ましくは0.5〜10.0である。
本発明の反応における溶媒としては塩化メチレン、ク
ロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジ
グライム、ベンゼン、トルエン、ヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド、スルホラン、ジエチルカーボネート、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、ジオキサン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、キシ
レン、酢酸、石油エーテル、水等が使用されるが、特に
メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒ
ドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等が好ましい。
ロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジ
グライム、ベンゼン、トルエン、ヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド、スルホラン、ジエチルカーボネート、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、ジオキサン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、キシ
レン、酢酸、石油エーテル、水等が使用されるが、特に
メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒ
ドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等が好ましい。
反応温度は−78℃〜250℃、好ましくは−20℃〜200
℃、さらに好ましくは0℃〜160℃である。
℃、さらに好ましくは0℃〜160℃である。
反応時間は1分〜72時間、好ましくは15分〜48時間、
さらに好ましくは30分〜36時間が好ましい。
さらに好ましくは30分〜36時間が好ましい。
塩基の一般式(I−a)または(I−b)で表わされ
る化合物に対するモル比は、0.01〜10000、好ましくは
0.2〜100、さらに好ましくは0.4〜20である。
る化合物に対するモル比は、0.01〜10000、好ましくは
0.2〜100、さらに好ましくは0.4〜20である。
(化合物の具体例) 以下に本発明方法を適用する化合物の具体例を示す
が、これに限定されるものではない。
が、これに限定されるものではない。
一般式(I−a)または(I−b)で表わされる化合
物の具体例を示す。なお、以下の構造式で(t)C5H11
は−C(CH3)2C2H5を(t)C8H17は−C(CH3)2CH2C
(CH3)3をそれぞれ表わす。
物の具体例を示す。なお、以下の構造式で(t)C5H11
は−C(CH3)2C2H5を(t)C8H17は−C(CH3)2CH2C
(CH3)3をそれぞれ表わす。
一般式(II)で表わされる化合物の具体例 CH3−S−SO2−CH3 (II−28) n−C4H9S−SO2−C4H9(n) (II−29) 一般式(III−a)または(III−b)で表わされる化
合物の具体例を示す。
合物の具体例を示す。
(発明の効果) 本発明によれば1−フェノールもしくは1−ナフトー
ル誘導体のようなフェノール化合物の4−位にアルキル
チオ基、アリールチオ基など各種のチオ置換基を導入し
て目的の4−チオ置換フェノール化合物を好収率で得る
ことができる。本発明によれば合成工程が一工程で済む
ので工業的に実施する上でも極めて好適である。
ル誘導体のようなフェノール化合物の4−位にアルキル
チオ基、アリールチオ基など各種のチオ置換基を導入し
て目的の4−チオ置換フェノール化合物を好収率で得る
ことができる。本発明によれば合成工程が一工程で済む
ので工業的に実施する上でも極めて好適である。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
実施例1 (例示化合物III−41の合成) 窒素気流下、例示化合物I−56(2.7g、5.1mmol)の
テトラヒドロフラン溶液に、室温にて、炭酸カリウム
(3.3g、47.8mmol)を加え、5分間攪拌する。この懸濁
液に例示化合物II−15(1.6g、21.1mmol)を加え、12時
間加熱還流する。室温に冷却後、水を加え、酢酸エチル
で1回抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽
和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧
下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製する
と例示化合物III−41(2.27g、73%)が得られた。
テトラヒドロフラン溶液に、室温にて、炭酸カリウム
(3.3g、47.8mmol)を加え、5分間攪拌する。この懸濁
液に例示化合物II−15(1.6g、21.1mmol)を加え、12時
間加熱還流する。室温に冷却後、水を加え、酢酸エチル
で1回抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽
和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧
下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製する
と例示化合物III−41(2.27g、73%)が得られた。
実施例2 (例示化合物III−49の合成) 窒素気流下、例示化合物I−56(5.3g、10.0mmol)の
ジメチルホルムアミド溶液に室温にてピリジン(1.6g、
20.0mmol)を加え、15分間攪拌する。この懸濁液に例示
化合物II−41(3.00g、11.0mmol)を加え100℃にて10時
間加熱還流する。室温に冷却後水を加え、酢酸エチルで
2回抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽和
食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下
溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル5:1)で精製する
と、例示化合物III−49(5.4g、85%)が得られた。
ジメチルホルムアミド溶液に室温にてピリジン(1.6g、
20.0mmol)を加え、15分間攪拌する。この懸濁液に例示
化合物II−41(3.00g、11.0mmol)を加え100℃にて10時
間加熱還流する。室温に冷却後水を加え、酢酸エチルで
2回抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽和
食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下
溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル5:1)で精製する
と、例示化合物III−49(5.4g、85%)が得られた。
実施例3 (例示化合物III−1の合成) 窒素気流下例示化合物I−1(12.0g、20.0mmol)の
ジメチルホルムアミド溶液に室温にてピリジン(3.2g、
40.0mmol)を加え20分間攪拌する。この懸濁液に例示化
合物II−2(4.77g、22.1mmol)を加え、100℃にて10時
間加熱還流する。室温に冷却後水を加え、酢酸エチルで
2回抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽和
食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下
溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製する
と、例示化合物III−1(10.1g、77%)が得られた。
ジメチルホルムアミド溶液に室温にてピリジン(3.2g、
40.0mmol)を加え20分間攪拌する。この懸濁液に例示化
合物II−2(4.77g、22.1mmol)を加え、100℃にて10時
間加熱還流する。室温に冷却後水を加え、酢酸エチルで
2回抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽和
食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下
溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製する
と、例示化合物III−1(10.1g、77%)が得られた。
比較例1 (例示化合物III−41の合成) 窒素気流下、化合物I−56(52.8g、0.1mol)の塩化
メチレン(500ml)溶液に室温にて二塩化二イオウ(6.8
0g、0.05mol)を加え12時間加熱還流する。冷却後水を
加え、塩化メチレンにて2回抽出し、有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。減圧下溶媒を留去し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)で精製すると、目的とするジスルフィ
ド体は得られず原料回収に終わった。二塩化二イオウを
用いる従来法により例示化合物III−41を合成すること
は不可能であった。
メチレン(500ml)溶液に室温にて二塩化二イオウ(6.8
0g、0.05mol)を加え12時間加熱還流する。冷却後水を
加え、塩化メチレンにて2回抽出し、有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。減圧下溶媒を留去し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)で精製すると、目的とするジスルフィ
ド体は得られず原料回収に終わった。二塩化二イオウを
用いる従来法により例示化合物III−41を合成すること
は不可能であった。
比較例2 (例示化合物III−41の合成) 窒素気流下、4−ブロモ−5−イソブトキシカルボニ
ルアミノ−2−(3−ドデシルオキシプロピルアミノカ
ルボニル)−1−ナフトール(60.8g、0.10mol)のキノ
リン(200ml)溶液に室温にて2−ヒドロキシエタンチ
オールの銅メルカプチド(18.5g、0.11mol)のピリジン
(10mol)溶液を加え、80℃にて1時間加熱攪拌する。
ルアミノ−2−(3−ドデシルオキシプロピルアミノカ
ルボニル)−1−ナフトール(60.8g、0.10mol)のキノ
リン(200ml)溶液に室温にて2−ヒドロキシエタンチ
オールの銅メルカプチド(18.5g、0.11mol)のピリジン
(10mol)溶液を加え、80℃にて1時間加熱攪拌する。
冷却後0.1規定塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出す
る。有機層を飽和食塩水で洗い無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)で精製すると、5−イソブトキシカルボニルアミノ
−2−(3−ドデシルオキシプロピルカルバモイル)−
1−ナフトール(48.0g、91%)が回収された。このよ
うに4位のハロゲン原子の還元が進行するために銅メル
カプチドを用いる方法により例示化合物III−41を合成
することは不可能であった。
る。有機層を飽和食塩水で洗い無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)で精製すると、5−イソブトキシカルボニルアミノ
−2−(3−ドデシルオキシプロピルカルバモイル)−
1−ナフトール(48.0g、91%)が回収された。このよ
うに4位のハロゲン原子の還元が進行するために銅メル
カプチドを用いる方法により例示化合物III−41を合成
することは不可能であった。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I−a)または一般式(I−b) で表わされるフェノール化合物と 一般式(II) R2−S−SO2R3 (II) で表わされるチオールスルホナートを塩基の存在下反応
させ 一般式(III−a)または一般式(III−b) で表わされる4−チオ置換フェノール化合物を得ること
を特徴とする4−チオ置換フェノール化合物の製造方
法。 {式中、R1は芳香族環に置換可能な基を示す (ただし、フェノール、ナフトールの4位には置換しな
い)。mは0から4までの整数を示し、nは0から6ま
での整数を示し、R2はアルキル基、アリール基またはア
ルケニル基を示し、R3はアルキル基、アリール基、ヘテ
ロ環基を示す。}
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63009300A JP2524793B2 (ja) | 1988-01-19 | 1988-01-19 | 4−チオ置換フェノ―ル化合物の製造方法 |
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