JPH07149224A - 車両ブレーキシステム用ブースターハウジング及びその組立方法 - Google Patents
車両ブレーキシステム用ブースターハウジング及びその組立方法Info
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- JPH07149224A JPH07149224A JP6252957A JP25295794A JPH07149224A JP H07149224 A JPH07149224 A JP H07149224A JP 6252957 A JP6252957 A JP 6252957A JP 25295794 A JP25295794 A JP 25295794A JP H07149224 A JPH07149224 A JP H07149224A
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- F15B—SYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F15B3/00—Intensifiers or fluid-pressure converters, e.g. pressure exchangers; Conveying pressure from one fluid system to another, without contact between the fluids
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- B60Y—INDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
- B60Y2400/00—Special features of vehicle units
- B60Y2400/81—Braking systems
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両ブレーキシステム用のブースターハウジ
ングのための、スペーサーの表面を損なわない、スペー
サーと結合部材との気密接合を提供する。 【構成】 ブースターハウジング20が、各々可動隔壁
60の片側に配置された二つのハウジング底部26、2
8を有する。結合部材32が少なくとも一つのハウジン
グ底部26において、各々一つの固定穴30の周りで気
密にかしめられる。スペーサー50が可動隔壁60を貫
通して二つのハウジング底部26、28間に延在する。
各結合部材32は凹み40を有し、対応スペーサー50
の端部52がその中に挿入されかしめられる。ブースタ
ーハウジング20は下記工程に従って組み立てられる。 (i)スペーサー50の端部52を各結合部材32の凹
み40に挿入し、(ii)結合部材32を固定穴30に通
し、(iii)結合部材32を、ハウジング底部26とスペ
ーサー50とに同時にかしめる。
ングのための、スペーサーの表面を損なわない、スペー
サーと結合部材との気密接合を提供する。 【構成】 ブースターハウジング20が、各々可動隔壁
60の片側に配置された二つのハウジング底部26、2
8を有する。結合部材32が少なくとも一つのハウジン
グ底部26において、各々一つの固定穴30の周りで気
密にかしめられる。スペーサー50が可動隔壁60を貫
通して二つのハウジング底部26、28間に延在する。
各結合部材32は凹み40を有し、対応スペーサー50
の端部52がその中に挿入されかしめられる。ブースタ
ーハウジング20は下記工程に従って組み立てられる。 (i)スペーサー50の端部52を各結合部材32の凹
み40に挿入し、(ii)結合部材32を固定穴30に通
し、(iii)結合部材32を、ハウジング底部26とスペ
ーサー50とに同時にかしめる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動隔壁の両側にそれ
ぞれ配置され固定穴を有する二つのハウジング底部と、
前記ハウジング底部の少なくとも一つに取り付けられそ
の固定穴の周りで前記ハウジング底部に気密にかしめら
れた結合部材と、前記可動隔壁を貫通して前記二つのハ
ウジング底部間に延在し前記結合部材に固定されたスペ
ーサーとを備えた車両ブレーキシステム用ブースターハ
ウジングに関する。
ぞれ配置され固定穴を有する二つのハウジング底部と、
前記ハウジング底部の少なくとも一つに取り付けられそ
の固定穴の周りで前記ハウジング底部に気密にかしめら
れた結合部材と、前記可動隔壁を貫通して前記二つのハ
ウジング底部間に延在し前記結合部材に固定されたスペ
ーサーとを備えた車両ブレーキシステム用ブースターハ
ウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブースターハウジング(ドイツ特
許出願公開明細書DE 42 02820 A1或は日
本国特願平5−512915号)においては、スペーサ
ーがパイプであって、所属ブースターハウジングの車両
長手方向に通常配置された主軸に平行に延び、同ブース
ターハウジングを前部から後部に貫通し、その前端部は
スリーブ状の前部結合部材に溶接され、その後端部は環
状の後部結合部材にネジ込まれている。各スペーサーの
後端部が後部結合部材とネジ結合させられることにより
個々のスペーサーの有効長さを調節できる。このため一
般に、気密のネジの組を得るに必要なネジ山の、かなり
複雑な製造には大きな費用がかかる。各スペーサーと所
属前部結合部材との、要求される機械的に強固且つ気密
な接続は、電気抵抗溶接により実施されてきた。この方
法は、ネジ結合による製造の場合に比べ、時間とコスト
が軽減されるが、場合により、脆性破壊の危険を防ぐた
め後で熱処理が必要である。またこれとは別に、スペー
サーの、融解した金属の飛沫が溶接中にそのスリーブ外
表面に付着し、時間の経過と共に可動隔壁とスペーサー
との間のシーリングに損傷を生じさせる。
許出願公開明細書DE 42 02820 A1或は日
本国特願平5−512915号)においては、スペーサ
ーがパイプであって、所属ブースターハウジングの車両
長手方向に通常配置された主軸に平行に延び、同ブース
ターハウジングを前部から後部に貫通し、その前端部は
スリーブ状の前部結合部材に溶接され、その後端部は環
状の後部結合部材にネジ込まれている。各スペーサーの
後端部が後部結合部材とネジ結合させられることにより
個々のスペーサーの有効長さを調節できる。このため一
般に、気密のネジの組を得るに必要なネジ山の、かなり
複雑な製造には大きな費用がかかる。各スペーサーと所
属前部結合部材との、要求される機械的に強固且つ気密
な接続は、電気抵抗溶接により実施されてきた。この方
法は、ネジ結合による製造の場合に比べ、時間とコスト
が軽減されるが、場合により、脆性破壊の危険を防ぐた
め後で熱処理が必要である。またこれとは別に、スペー
サーの、融解した金属の飛沫が溶接中にそのスリーブ外
表面に付着し、時間の経過と共に可動隔壁とスペーサー
との間のシーリングに損傷を生じさせる。
【0003】カール・ハンザー出版社(ミュンヘン、ウ
イーン)発行の教授・工学博士・名誉博士ギュンター・
スプールによる「製造技術便覧」第5巻、1986
(“Handbuch der Fertigungstechnik", Vol.5, Prof.
Dr.-Ing. Dr.h.c. Guenter Spur,Carl Hanser Verlag M
uenchen Wien, 1986) には、単に弾性的に形成され外力
により一緒に保持されたものを互いに押し合わせる種々
の方法が開示されている。又更に、固相接合(solid-sta
te bonding) の方法もこの従来技術に開示されている。
イーン)発行の教授・工学博士・名誉博士ギュンター・
スプールによる「製造技術便覧」第5巻、1986
(“Handbuch der Fertigungstechnik", Vol.5, Prof.
Dr.-Ing. Dr.h.c. Guenter Spur,Carl Hanser Verlag M
uenchen Wien, 1986) には、単に弾性的に形成され外力
により一緒に保持されたものを互いに押し合わせる種々
の方法が開示されている。又更に、固相接合(solid-sta
te bonding) の方法もこの従来技術に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、前記
のタイプのブースターハウジングにおいて、もっと簡単
な方法で、スペーサーの表面品質を損なうことなく、各
スペーサーと少なくとも一つの接合部材との間の確実な
気密接合を提供する、と言う課題に基づいている。
のタイプのブースターハウジングにおいて、もっと簡単
な方法で、スペーサーの表面品質を損なうことなく、各
スペーサーと少なくとも一つの接合部材との間の確実な
気密接合を提供する、と言う課題に基づいている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、前記タイプ
のブースターハウジングから出発した本発明に従って、
請求項1記載の特徴により解決される。
のブースターハウジングから出発した本発明に従って、
請求項1記載の特徴により解決される。
【0006】請求項2及び3により、本発明によるブー
スターハウジングの有益な変更例が得られる。
スターハウジングの有益な変更例が得られる。
【0007】本発明の対象はまた、前記タイプのブース
ターハウジングの組立方法である。本発明の組立方法は
下記の順序で実施される。 (i)スペーサーの端部を結合部材の凹みに挿入する。 (ii) 前記結合部材に形成したカラーが固定穴を通って
いる様に前記結合部材をハウジング底部の前記固定穴に
通す。 (iii)前記結合部材を前記ハウジング底部と前記スペー
サーとに同時にかしめる。
ターハウジングの組立方法である。本発明の組立方法は
下記の順序で実施される。 (i)スペーサーの端部を結合部材の凹みに挿入する。 (ii) 前記結合部材に形成したカラーが固定穴を通って
いる様に前記結合部材をハウジング底部の前記固定穴に
通す。 (iii)前記結合部材を前記ハウジング底部と前記スペー
サーとに同時にかしめる。
【0008】本発明の方法は、本方法を実施する為の装
置への出費がおそらく僅かに大きいことを除いて、結合
部材と所属ハウジング底部とをかしめる従来方法より余
計な費用はかからない。本発明によるスペーサーと結合
部材とのかしめは、同結合部材を所属ハウジング底部に
かしめる為にいずれにせよ消費される、同じ時間内に行
われる。もしかしめに使用される工具が適切に設計され
ているならば、結合部材と所属ハウジング底部とのかし
めに必要な軸方向圧力は、同結合部材を所属スペーサー
にかしめて気密で機械的に充分強固な接合を得るにもま
た充分であることが分かった。
置への出費がおそらく僅かに大きいことを除いて、結合
部材と所属ハウジング底部とをかしめる従来方法より余
計な費用はかからない。本発明によるスペーサーと結合
部材とのかしめは、同結合部材を所属ハウジング底部に
かしめる為にいずれにせよ消費される、同じ時間内に行
われる。もしかしめに使用される工具が適切に設計され
ているならば、結合部材と所属ハウジング底部とのかし
めに必要な軸方向圧力は、同結合部材を所属スペーサー
にかしめて気密で機械的に充分強固な接合を得るにもま
た充分であることが分かった。
【0009】本発明の方法の更なる変形例は、請求項5
の対象である。
の対象である。
【0010】
【実施例】本発明による一ブースターハウジングと二つ
のかしめ用装置とにつき本発明の各一つの実施例を概略
図を用いて詳細に下記に示す。
のかしめ用装置とにつき本発明の各一つの実施例を概略
図を用いて詳細に下記に示す。
【0011】図1は車両用液圧ブレーキシステムに使用
する、制御弁12つきの、空気式のブレーキブースター
10を示す。制御弁12は作動棒14により作動させら
れ、ブレーキブースター10は出力棒16を介して油圧
マスターブレーキシリンダー18を作動させる。
する、制御弁12つきの、空気式のブレーキブースター
10を示す。制御弁12は作動棒14により作動させら
れ、ブレーキブースター10は出力棒16を介して油圧
マスターブレーキシリンダー18を作動させる。
【0012】ブレーキブースター10は、図1の水平な
軸心Aに関しほぼ対称に設計され車両における正常な組
み付け状態でもその状態を保つブースターハウジング2
0を有し、前部ハウジング部22と後部ハウジング部2
4とからなる。二つのハウジング部22、24は軸心A
に対しほぼ垂直に拡がった前部または後部ハウジング底
部26または28をそれぞれ有する。
軸心Aに関しほぼ対称に設計され車両における正常な組
み付け状態でもその状態を保つブースターハウジング2
0を有し、前部ハウジング部22と後部ハウジング部2
4とからなる。二つのハウジング部22、24は軸心A
に対しほぼ垂直に拡がった前部または後部ハウジング底
部26または28をそれぞれ有する。
【0013】軸心Aに向って互いに反対側に位置する二
つの固定穴30は前部ハウジング底部26側から打抜い
て孔明けされ、前部結合部材32が各開口部30に一つ
づつ取り付けられている。前部結合部材32はその一つ
だけが図示されているが、旋盤加工された部材として製
造され、各々、前部ハウジング底部26に後部から接触
するフランジ34と、対応する固定穴30を貫通して延
びるほぼ円筒形のカラー36とを備え、前面にねじ部3
8を備えている。前部結合部材32は全体的に中空で、
各々その後部に更に拡大された円筒形凹み40を有す
る。
つの固定穴30は前部ハウジング底部26側から打抜い
て孔明けされ、前部結合部材32が各開口部30に一つ
づつ取り付けられている。前部結合部材32はその一つ
だけが図示されているが、旋盤加工された部材として製
造され、各々、前部ハウジング底部26に後部から接触
するフランジ34と、対応する固定穴30を貫通して延
びるほぼ円筒形のカラー36とを備え、前面にねじ部3
8を備えている。前部結合部材32は全体的に中空で、
各々その後部に更に拡大された円筒形凹み40を有す
る。
【0014】後部ハウジング底部28に一対の後部結合
部材42が配設され、後部結合部材42は前部結合部材
32と一つづつ対応して中心線を共有し、且つそれぞれ
同様にフランジ44とカラー46を有し、フランジ44
は後部ハウジング底部28に内側から接触し、カラー4
6は後部ハウジング底部の固定穴48を通って後方に延
びている。同カラー46を固定穴48の周縁にかしめる
ことによって、後部結合部材42は後部ハウジング底部
28に気密に固定されている。
部材42が配設され、後部結合部材42は前部結合部材
32と一つづつ対応して中心線を共有し、且つそれぞれ
同様にフランジ44とカラー46を有し、フランジ44
は後部ハウジング底部28に内側から接触し、カラー4
6は後部ハウジング底部の固定穴48を通って後方に延
びている。同カラー46を固定穴48の周縁にかしめる
ことによって、後部結合部材42は後部ハウジング底部
28に気密に固定されている。
【0015】鋼製の、管状のスペーサー50が、互いに
中心線を共有する結合部材32、42の各組と組み合わ
され、同スペーサー50の前端部52が、対応する前部
結合部材32の、拡大された円筒形凹み40と嵌合す
る。図2及び図3に示す実施例においては、各スペーサ
ー50の前端部52はきざみ付き部分54を備えてい
る。しかし図4及び図5に示す実施例においては、前端
部52と、前端部52の後ろにあるスペーサー50の主
要部との間の移行部に環状溝56が切られている。図1
によれば、二つのスペーサー50はいずれもねじ山付き
の後端部を有し、従来公知の方法により、対応する後部
結合部材42に気密に、かつ、調節可能にねじ込まれて
いる。
中心線を共有する結合部材32、42の各組と組み合わ
され、同スペーサー50の前端部52が、対応する前部
結合部材32の、拡大された円筒形凹み40と嵌合す
る。図2及び図3に示す実施例においては、各スペーサ
ー50の前端部52はきざみ付き部分54を備えてい
る。しかし図4及び図5に示す実施例においては、前端
部52と、前端部52の後ろにあるスペーサー50の主
要部との間の移行部に環状溝56が切られている。図1
によれば、二つのスペーサー50はいずれもねじ山付き
の後端部を有し、従来公知の方法により、対応する後部
結合部材42に気密に、かつ、調節可能にねじ込まれて
いる。
【0016】図1は、可動隔壁60の玉縁状外縁部が二
つのハウジング部22と24の外縁部の間に堅く気密に
締め付け固定されている状態を示している。可動隔壁6
0の合成ゴム製弾性ベローズ部分はスペーサー50に貫
通され、同可動隔壁60の前後移動に際し同スペーサー
50に対し気密に摺動できる。油圧マスターブレーキシ
リンダー18のフランジ62は、前部ハウジング底部2
6に接触して保持されている。フランジ62は、二つの
前部結合部材32の各々のねじ部38を受け入れる一対
の孔64を備えている。ナット66がそれぞれのねじ部
38の外側にねじ込まれ、ナット上に形成された、外側
が滑らかな円筒形の突出部68をフランジ62の孔64
に嵌め込む。
つのハウジング部22と24の外縁部の間に堅く気密に
締め付け固定されている状態を示している。可動隔壁6
0の合成ゴム製弾性ベローズ部分はスペーサー50に貫
通され、同可動隔壁60の前後移動に際し同スペーサー
50に対し気密に摺動できる。油圧マスターブレーキシ
リンダー18のフランジ62は、前部ハウジング底部2
6に接触して保持されている。フランジ62は、二つの
前部結合部材32の各々のねじ部38を受け入れる一対
の孔64を備えている。ナット66がそれぞれのねじ部
38の外側にねじ込まれ、ナット上に形成された、外側
が滑らかな円筒形の突出部68をフランジ62の孔64
に嵌め込む。
【0017】前部結合部材32を、一方では前部ハウジ
ング底部26と、他方では対応するスペーサー50と、
気密に組み立て或は結合させるために、スペーサー50
の前端部52が、対応する前部結合部材32の凹み40
に挿入され、前部結合部材32のカラー36が前部ハウ
ジング底部26の固定穴30を通され、環状工具部材B
に受け取られる。スペーサー50は、同様に環状である
工具部材Cを通って延びている。例えば油圧を用いて二
つの工具部材BとCとを押し合わせることによって、各
前部結合部材32は同時に前部ハウジング底部26及び
対応するスペーサー50に堅く気密にかしめられる。こ
の方法は一方では図2、図3に示す方法に適用され、他
方では図4、図5に示す方法に適用される。
ング底部26と、他方では対応するスペーサー50と、
気密に組み立て或は結合させるために、スペーサー50
の前端部52が、対応する前部結合部材32の凹み40
に挿入され、前部結合部材32のカラー36が前部ハウ
ジング底部26の固定穴30を通され、環状工具部材B
に受け取られる。スペーサー50は、同様に環状である
工具部材Cを通って延びている。例えば油圧を用いて二
つの工具部材BとCとを押し合わせることによって、各
前部結合部材32は同時に前部ハウジング底部26及び
対応するスペーサー50に堅く気密にかしめられる。こ
の方法は一方では図2、図3に示す方法に適用され、他
方では図4、図5に示す方法に適用される。
【0018】図1及び図3によれば、二つの前部結合部
材32の各フランジ34は、フランジ34を形成する材
料の一部がスペーサー50の前端部52のきざみ付き部
分54に入り込むように、工具部材B、Cにより圧縮力
を受ける。図2及び図3に示すように、効果を強化する
ため工具部材Cは、外側が円筒面を成し内側が円錐面を
成す、角の鋭い環状突起Dを有する。
材32の各フランジ34は、フランジ34を形成する材
料の一部がスペーサー50の前端部52のきざみ付き部
分54に入り込むように、工具部材B、Cにより圧縮力
を受ける。図2及び図3に示すように、効果を強化する
ため工具部材Cは、外側が円筒面を成し内側が円錐面を
成す、角の鋭い環状突起Dを有する。
【0019】図4及び図5に示す実施例において、環状
突起70が各前部結合部材32のフランジ34の後端面
に形成され、前記後端面はブースターハウジング20の
内部側のものであり、前記環状突起70は工具部材Cに
より環状溝56に圧入される。この目的のため、工具部
材Cは、環状突起70に干渉して拡がっている円錐形内
面Eを有する。
突起70が各前部結合部材32のフランジ34の後端面
に形成され、前記後端面はブースターハウジング20の
内部側のものであり、前記環状突起70は工具部材Cに
より環状溝56に圧入される。この目的のため、工具部
材Cは、環状突起70に干渉して拡がっている円錐形内
面Eを有する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両ブレ
ーキシステム用ブースターハウジング及びその組立方法
は、二つのハウジング底部間を可動隔壁を貫通して接続
するスペーサの前端部を、少なくとも一方のハウジング
底部に取り付けられた結合部材と、該一方のハウジング
底部とに同時にかしめ付けるので同スペーサの表面が滑
らかなままとなり、長期間の同ブースターハウジングの
使用によっても、同スペーサによる同可動隔壁の被貫通
部の密封部が損なわれないという効果を奏する。
ーキシステム用ブースターハウジング及びその組立方法
は、二つのハウジング底部間を可動隔壁を貫通して接続
するスペーサの前端部を、少なくとも一方のハウジング
底部に取り付けられた結合部材と、該一方のハウジング
底部とに同時にかしめ付けるので同スペーサの表面が滑
らかなままとなり、長期間の同ブースターハウジングの
使用によっても、同スペーサによる同可動隔壁の被貫通
部の密封部が損なわれないという効果を奏する。
【図1】ブースターハウジングの軸方向断面図である。
【図2】図1における前部結合部材のかしめ方法を示
す、かしめ前の断面図である。
す、かしめ前の断面図である。
【図3】かしめ後の当該部の詳細を示す断面図である。
【図4】図2に対応する、本発明の方法の別の実施例に
おけるかしめ前の詳細を示す断面図である。
おけるかしめ前の詳細を示す断面図である。
【図5】図4の当該部のかしめ後の詳細を示す断面図で
ある。
ある。
10 ブレーキブースター 12 制御弁 14 作動棒 16 出力棒 18 油圧マスターブレーキシリンダー 20 ブースターハウジング 22 前部ハウジング部 24 後部ハウジング部 26 前部ハウジング底部 28 後部ハウジング底部 30 固定穴 32 前部結合部材 34 フランジ 36 カラー 38 ねじ部 40 凹み 42 後部結合部材 44 フランジ 46 カラー 48 固定穴 50 スペーサー 52 前端部 54 きざみ付き部分 56 環状溝 58 後端部 60 可動隔壁 62 フランジ 64 孔 66 ナット 68 突出部 70 環状突起 A 軸心 B 環状工具部材 C 工具部材 D 環状突起 E 円錐形内面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローター・ツォイナー ドイツ連邦共和国、57518 シュタイネロ ート、ベッツドルフシュトラーセ 20
Claims (5)
- 【請求項1】 可動隔壁(60)の両側にそれぞれ配置
され固定穴(30、48)を有する二つのハウジング底
部(26、28)と、前記ハウジング底部(26)の少
なくとも一つに取り付けられその固定穴(30)の周り
で前記ハウジング底部(26)に気密にかしめられた結
合部材(32)と、前記可動隔壁(60)を貫通して前
記二つのハウジング底部(26、28)間に延在し前記
結合部材(32)に固定されたスペーサー(50)とを
備えた車両ブレーキシステム用ブースターハウジングに
おいて、前記各結合部材(32)が凹み(40)を有し
前記スペーサー(50)の端部(52)が同凹み(4
0)の中に挿入されかしめられていることを特徴とする
車両ブレーキシステム用ブースターハウジング。 - 【請求項2】 前記スペーサーの端部(52)が、きざ
み付き部分(54)を備えたことを特徴とする請求項1
に記載する車両ブレーキシステム用ブースターハウジン
グ。 - 【請求項3】 前記スペーサー(50)の前記端部(5
2)に環状溝(56)が設けられ、前記結合部材(3
2)に環状突起(70)が形成され、前記環状突起(7
0)の少なくとも一部がかしめにより前記環状溝(5
6)に圧入されていることを特徴とする請求項1または
2に記載する車両ブレーキシステム用ブースターハウジ
ング。 - 【請求項4】 次の各工程からなることを特徴とする請
求項1乃至3のいずれかに記載された車両ブレーキシス
テム用ブースターハウジングの組立方法、 (i)スペーサー(50)の端部(52)を結合部材
(32)の凹み(40)に挿入する第一工程。 (ii)前記結合部材(32)に形成したカラー(36)
が固定穴(30)を通っている様に前記結合部材(3
2)をハウジング底部(26)の前記固定穴(30)に
通す第二工程。 (iii)前記結合部材(32)を前記ハウジング底部(2
6)と前記スペーサー(50)とに同時にかしめる第三
工程。 - 【請求項5】 前記結合部材(32)に形成されたフラ
ンジ(34)の前部が前記ハウジング底部(26)にか
しめられ、前記フランジ(34)の後部が前記スペーサ
ー(50)にかしめられることを特徴とする請求項4に
記載する車両ブレーキシステム用ブースターハウジング
の組立方法。
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