JPH06213240A - 組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具 - Google Patents
組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具Info
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- JPH06213240A JPH06213240A JP5023245A JP2324593A JPH06213240A JP H06213240 A JPH06213240 A JP H06213240A JP 5023245 A JP5023245 A JP 5023245A JP 2324593 A JP2324593 A JP 2324593A JP H06213240 A JPH06213240 A JP H06213240A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 組立フランジを軸の端部に圧入するための治
具の小型化をはかり、同治具を継手部内に残したまま軸
継ぎ作業を能率よく安全に行なえるようにする。 【構成】 治具5はリング状に形成されて、その内周部
の雌ねじ7を軸1の先端部外周における雄ねじと螺合さ
せる。そして油室16への高圧油の導入により組立フラン
ジ2を軸1の端部のテーパ外周面15に圧入密嵌させた
後、治具5を残したまま、他の軸12とのフランジ結合が
行なわれる。
具の小型化をはかり、同治具を継手部内に残したまま軸
継ぎ作業を能率よく安全に行なえるようにする。 【構成】 治具5はリング状に形成されて、その内周部
の雌ねじ7を軸1の先端部外周における雄ねじと螺合さ
せる。そして油室16への高圧油の導入により組立フラン
ジ2を軸1の端部のテーパ外周面15に圧入密嵌させた
後、治具5を残したまま、他の軸12とのフランジ結合が
行なわれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶のプロペラ軸系等
における組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具に
関する。
における組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動力伝達軸の軸継ぎ方法および軸
継ぎ治具としては図5および図6に示すようなものがあ
る。すなわち、図5に示すごとく軸1′に治具6′を用
いて組立フランジ2′を圧入してから、治具6′を取外
し、図6に示すように軸1′の組立フランジ2′を他の
軸12′のフランジにボルト11′で結合することが行なわ
れている。そして、治具6′による組立フランジ2′の
圧入に際しては、まず治具6′をボルト8′で軸1′の
端面に取付けるとともに、シール9′,10′により組立
フランジ2′の内周面および軸1′の端面とに対する密
封性を保つようにして油室13′を形成し、ついで同油室
13′に治具6′の油路7′を通じ高圧油b′を導入する
ことにより、組立フランジ2′の受圧面14′を押圧す
る。
継ぎ治具としては図5および図6に示すようなものがあ
る。すなわち、図5に示すごとく軸1′に治具6′を用
いて組立フランジ2′を圧入してから、治具6′を取外
し、図6に示すように軸1′の組立フランジ2′を他の
軸12′のフランジにボルト11′で結合することが行なわ
れている。そして、治具6′による組立フランジ2′の
圧入に際しては、まず治具6′をボルト8′で軸1′の
端面に取付けるとともに、シール9′,10′により組立
フランジ2′の内周面および軸1′の端面とに対する密
封性を保つようにして油室13′を形成し、ついで同油室
13′に治具6′の油路7′を通じ高圧油b′を導入する
ことにより、組立フランジ2′の受圧面14′を押圧す
る。
【0003】これと同時に組立フランジ2′の内周面に
形成された螺旋状の油溝4′にも、組立フランジ2′に
おける油路3′を通じ高圧油a′を導入することによ
り、組立フランジ2′の筒状部テーパ内周面を破線c′
で示すように拡張することが行なわれる。このようにし
て、軸1′の端部へ組立フランジ2′を圧入し、同フラ
ンジ2′の筒状部テーパ内周面を軸1′の端部に形成さ
れたテーパ外周面5′に密着させることができる。な
お、図6における符号15′は空間部を示し、16′は雌ね
じ穴を示している。
形成された螺旋状の油溝4′にも、組立フランジ2′に
おける油路3′を通じ高圧油a′を導入することによ
り、組立フランジ2′の筒状部テーパ内周面を破線c′
で示すように拡張することが行なわれる。このようにし
て、軸1′の端部へ組立フランジ2′を圧入し、同フラ
ンジ2′の筒状部テーパ内周面を軸1′の端部に形成さ
れたテーパ外周面5′に密着させることができる。な
お、図6における符号15′は空間部を示し、16′は雌ね
じ穴を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来の技術には、次のような問題点がある。 (1) ボルト8′にて軸1′の端部に装着する治具6′は
大型化して、重量も大きくなり、製作費が高くなる。 (2) 船舶のように軸室が狭い場合は、大型で大重量の治
具6′を装着する作業に著しく手間がかかり、危険性も
高くなる。 (3) 治具6′が大型になっているため、組立フランジ
2′の圧入後も同フランジ2′の端面から治具6′が突
き出しているので、他の軸12′との結合前に治具6′を
狭い軸室で取外す作業が必要となり、労力と工期の面で
無駄が生じ、かつ、危険性も高い。 (4) 治具6′が取外されるため、軸継ぎ後に継手部内に
大きな空間部15′を生じ、強度的に不利になるので、組
立フランジ2′の大型化を招くという不具合がある。
な従来の技術には、次のような問題点がある。 (1) ボルト8′にて軸1′の端部に装着する治具6′は
大型化して、重量も大きくなり、製作費が高くなる。 (2) 船舶のように軸室が狭い場合は、大型で大重量の治
具6′を装着する作業に著しく手間がかかり、危険性も
高くなる。 (3) 治具6′が大型になっているため、組立フランジ
2′の圧入後も同フランジ2′の端面から治具6′が突
き出しているので、他の軸12′との結合前に治具6′を
狭い軸室で取外す作業が必要となり、労力と工期の面で
無駄が生じ、かつ、危険性も高い。 (4) 治具6′が取外されるため、軸継ぎ後に継手部内に
大きな空間部15′を生じ、強度的に不利になるので、組
立フランジ2′の大型化を招くという不具合がある。
【0005】本発明は、上述のような問題点の解消をは
かろうとするもので、組立フランジを圧入するための治
具の小型化をはかり、同治具を残したまま軸継ぎ作業を
行なえるようにして、作業能率および安全性の向上をは
かれるようにした、組立フランジ式軸継ぎ方法および軸
継ぎ治具を提供することを目的とする。
かろうとするもので、組立フランジを圧入するための治
具の小型化をはかり、同治具を残したまま軸継ぎ作業を
行なえるようにして、作業能率および安全性の向上をは
かれるようにした、組立フランジ式軸継ぎ方法および軸
継ぎ治具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明の組立フランジ式軸継ぎ方法は、軸の端部に
形成されたテーパ外周面に組立フランジの筒状部テーパ
内周面を密嵌させるべく、上記軸の先端部外周に治具の
内周部を嵌入固定して、シールを介し同治具を上記軸に
密着させるとともに、同治具と上記組立フランジのフラ
ンジ近傍内周面との間をシールを介し密着させてから、
上記組立フランジの筒状部テーパ内周面と同組立フラン
ジのフランジ近傍内周面との境界部分に形成された段差
部としての受圧面と上記治具との間に形成された油室に
高圧油を導入して、上記受圧面を押圧することにより上
記軸の端部に上記組立フランジを圧入し、ついで上記治
具を上記軸の先端部外周に嵌入させたまま上記組立フラ
ンジに他の軸のフランジを結合することを特徴とするし
ている。
め、本発明の組立フランジ式軸継ぎ方法は、軸の端部に
形成されたテーパ外周面に組立フランジの筒状部テーパ
内周面を密嵌させるべく、上記軸の先端部外周に治具の
内周部を嵌入固定して、シールを介し同治具を上記軸に
密着させるとともに、同治具と上記組立フランジのフラ
ンジ近傍内周面との間をシールを介し密着させてから、
上記組立フランジの筒状部テーパ内周面と同組立フラン
ジのフランジ近傍内周面との境界部分に形成された段差
部としての受圧面と上記治具との間に形成された油室に
高圧油を導入して、上記受圧面を押圧することにより上
記軸の端部に上記組立フランジを圧入し、ついで上記治
具を上記軸の先端部外周に嵌入させたまま上記組立フラ
ンジに他の軸のフランジを結合することを特徴とするし
ている。
【0007】また本発明の組立フランジ式軸継ぎ治具
は、軸の端部に形成されたテーパ外周面に組立フランジ
の筒状部テーパ内周面を密嵌させるべく、上記軸の先端
部に装着されて上記組立フランジ内周の段差部との間に
高圧油導入用油室を形成するための治具において、同治
具の全体形状がリング状に形成されるとともに、同治具
の内周部に、上記軸の先端部外周の雄ねじと螺合しうる
雌ねじが形成されたことを特徴としている。
は、軸の端部に形成されたテーパ外周面に組立フランジ
の筒状部テーパ内周面を密嵌させるべく、上記軸の先端
部に装着されて上記組立フランジ内周の段差部との間に
高圧油導入用油室を形成するための治具において、同治
具の全体形状がリング状に形成されるとともに、同治具
の内周部に、上記軸の先端部外周の雄ねじと螺合しうる
雌ねじが形成されたことを特徴としている。
【0008】
【作用】上述の本発明の組立フランジ式軸継ぎ方法で
は、軸の先端部外周に治具の内周部を嵌入固定するとと
もにシールで密封することにより、組立フランジの内周
部における段差部としての受圧面と上記治具との間に形
成された油室に、高圧油が導かれて、軸先端部への組立
フランジの圧入が行なわれ、その圧入後に上記治具を残
したまま上記組立フランジを他の軸の端部におけるフラ
ンジと結合する作業が行なわれる。また本発明の組立フ
ランジ式軸継ぎ治具は、リング状に形成されて、その内
周部に雌ねじが形成されているので、同治具の内周部を
軸先端部の外周に形成された雄ねじに螺合させるように
して、同治具を軸先端部へ嵌入固定する操作が行なわれ
る。
は、軸の先端部外周に治具の内周部を嵌入固定するとと
もにシールで密封することにより、組立フランジの内周
部における段差部としての受圧面と上記治具との間に形
成された油室に、高圧油が導かれて、軸先端部への組立
フランジの圧入が行なわれ、その圧入後に上記治具を残
したまま上記組立フランジを他の軸の端部におけるフラ
ンジと結合する作業が行なわれる。また本発明の組立フ
ランジ式軸継ぎ治具は、リング状に形成されて、その内
周部に雌ねじが形成されているので、同治具の内周部を
軸先端部の外周に形成された雄ねじに螺合させるように
して、同治具を軸先端部へ嵌入固定する操作が行なわれ
る。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図1および図2は本発明の第1実施例として
の組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具を示すも
ので、図1はその治具による組立フランジ圧入状態を示
す縦断面図であり、図2はその治具による組立フランジ
圧入後における他の軸との結合状態を示す縦断面図であ
る。
明すると、図1および図2は本発明の第1実施例として
の組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具を示すも
ので、図1はその治具による組立フランジ圧入状態を示
す縦断面図であり、図2はその治具による組立フランジ
圧入後における他の軸との結合状態を示す縦断面図であ
る。
【0010】図1に示すように、船舶の動力伝達軸系に
おける軸継ぎ手段として組立フランジ2が用いられ、軸
1の端部に形成されたテーパ外周面15に組立フランジ2
の筒状部2aにおけるテーパ内周面2a′が密着される
ようになっている。そして、このような密着を行なわせ
るための治具5が軸1の先端部に固定される。この治具
5は全体形状がリング状に形成されるとともに、同治具
5の内周部に雌ねじ7が形成されており、この雌ねじ7
により軸1の先端部外周における雄ねじ19への螺合が行
なわれる。
おける軸継ぎ手段として組立フランジ2が用いられ、軸
1の端部に形成されたテーパ外周面15に組立フランジ2
の筒状部2aにおけるテーパ内周面2a′が密着される
ようになっている。そして、このような密着を行なわせ
るための治具5が軸1の先端部に固定される。この治具
5は全体形状がリング状に形成されるとともに、同治具
5の内周部に雌ねじ7が形成されており、この雌ねじ7
により軸1の先端部外周における雄ねじ19への螺合が行
なわれる。
【0011】このようにしてリング状の治具5が軸1の
先端外周に螺合し固定される際に、軸1の先端部外周面
と治具5の内周面との間がOリングとしてのシール8で
密封され、これにより治具5は軸1の先端部外周にシー
ル8を介して密着した状態となる。なお、シール8は軸
先端部外周面のシール取付け溝17内に設けられる。また
組立フランジ2のフランジ2bの近傍における内周面2
b′と治具5の外周面との間もOリングとしてのシール
9で密封され、これにより治具5は組立フランジ2のフ
ランジ近傍内周面にシール9を介して密着した状態とな
る。
先端外周に螺合し固定される際に、軸1の先端部外周面
と治具5の内周面との間がOリングとしてのシール8で
密封され、これにより治具5は軸1の先端部外周にシー
ル8を介して密着した状態となる。なお、シール8は軸
先端部外周面のシール取付け溝17内に設けられる。また
組立フランジ2のフランジ2bの近傍における内周面2
b′と治具5の外周面との間もOリングとしてのシール
9で密封され、これにより治具5は組立フランジ2のフ
ランジ近傍内周面にシール9を介して密着した状態とな
る。
【0012】このようにして、組立フランジ2の筒状部
テーパ内周面2a′とフランジ近傍内周面2b′との境
界部分に形成された段差部としての受圧面10と治具5と
の間に油室16が形成される。そして、治具5に形成され
た油路6を通じて、図示しない油圧ポンプにより高圧油
bが導入され、これに伴い組立フランジ2は矢印方向に
駆動されて軸1の端部に圧入密嵌される。その際、高圧
油bの導入と同時に、組立フランジ2の筒状部内周面に
形成された螺旋状の油溝4にも、組立フランジ2におけ
る油路3を通じて高圧油aを導入することにより、組立
フランジ2の筒状部テーパ内周面2a′を拡張すること
が行なわれる。
テーパ内周面2a′とフランジ近傍内周面2b′との境
界部分に形成された段差部としての受圧面10と治具5と
の間に油室16が形成される。そして、治具5に形成され
た油路6を通じて、図示しない油圧ポンプにより高圧油
bが導入され、これに伴い組立フランジ2は矢印方向に
駆動されて軸1の端部に圧入密嵌される。その際、高圧
油bの導入と同時に、組立フランジ2の筒状部内周面に
形成された螺旋状の油溝4にも、組立フランジ2におけ
る油路3を通じて高圧油aを導入することにより、組立
フランジ2の筒状部テーパ内周面2a′を拡張すること
が行なわれる。
【0013】このようにして、軸1の端部へ組立フラン
ジ2を圧入し、同フランジ2の筒状部テーパ内周面を軸
1の端部におけるテーパ外周面15に密嵌させることがで
きる。その際、組立フランジ2の接合用端面2dは軸1
の端面1aよりも外方に位置し、またリング状治具5の
外端面5aは軸1の端面1aよりも内方に位置してい
る。したがって、組立治具5を残したまま図2に示すよ
うに他の軸12のフランジ12aに組立フランジ2のフラン
ジ2bを接合させてボルト11により結合することがで
き、このようにして軸1と軸12との軸継ぎが行なわれ
る。
ジ2を圧入し、同フランジ2の筒状部テーパ内周面を軸
1の端部におけるテーパ外周面15に密嵌させることがで
きる。その際、組立フランジ2の接合用端面2dは軸1
の端面1aよりも外方に位置し、またリング状治具5の
外端面5aは軸1の端面1aよりも内方に位置してい
る。したがって、組立治具5を残したまま図2に示すよ
うに他の軸12のフランジ12aに組立フランジ2のフラン
ジ2bを接合させてボルト11により結合することがで
き、このようにして軸1と軸12との軸継ぎが行なわれ
る。
【0014】図3および図4は、それぞれ図1および図
2に対応させて本発明の第2実施例を示すもので、この
第2実施例では第1実施例の場合と比べてシール13の位
置が異なるだけであり、同シール13はリング状治具14の
内端面と軸1の端部における段差部に形成された端面18
との間に介装されている。したがって、治具14を軸1の
先端部に螺合させてゆくとシール13は押しつぶされるよ
うにして密封作用を行なうが、他の諸点については、前
述の第1実施例と比べて、この第2実施例の場合も同様
の作用効果が得られる。すなわち、図1,2に示す第1
実施例および図3,4に示す第2実施例のいずれの場合
も、治具5,14の内周部を軸1の先端部外周に嵌入固定
するようになっているので、組立フランジ2の圧入後、
治具5,14を残したまま他の軸12とのフランジ結合を行
なうことが可能となり、狭い軸室での治具の取外し作業
を行なわないですむので、作業が簡素化されるととも
に、作業の安全性が高められるようになる。
2に対応させて本発明の第2実施例を示すもので、この
第2実施例では第1実施例の場合と比べてシール13の位
置が異なるだけであり、同シール13はリング状治具14の
内端面と軸1の端部における段差部に形成された端面18
との間に介装されている。したがって、治具14を軸1の
先端部に螺合させてゆくとシール13は押しつぶされるよ
うにして密封作用を行なうが、他の諸点については、前
述の第1実施例と比べて、この第2実施例の場合も同様
の作用効果が得られる。すなわち、図1,2に示す第1
実施例および図3,4に示す第2実施例のいずれの場合
も、治具5,14の内周部を軸1の先端部外周に嵌入固定
するようになっているので、組立フランジ2の圧入後、
治具5,14を残したまま他の軸12とのフランジ結合を行
なうことが可能となり、狭い軸室での治具の取外し作業
を行なわないですむので、作業が簡素化されるととも
に、作業の安全性が高められるようになる。
【0015】また従来のように軸継ぎ後に継手部内に大
きな空間部15′(図6参照)を生じたままにする場合と比
べて、本発明の各実施例では治具5,14が継手部内に残
されるため、軸の撓曲に際して組立フランジ2の変形を
抑制し、強度上有利になる効果もある。また治具5,14
が全体としてリング状に形成されるので、従来のブロッ
ク状の治具6′(図5参照)に比べて小型化されるとと
もに軽量化され、前述のように、組立フランジ2の圧入
後も継手部内に治具5,14を残しておくことが可能にな
る。そして、リング状治具5,14の内周部に軸1の先端
部外周の雄ねじ19と螺合する雌ねじ7が形成されるの
で、治具5,14を軸1の先端部に固定する作業が、従来
のボルト8′(図5参照)による場合と比べて整合操作
などの点で簡易化されるほか、取付け強度も増すように
なる効果がある。
きな空間部15′(図6参照)を生じたままにする場合と比
べて、本発明の各実施例では治具5,14が継手部内に残
されるため、軸の撓曲に際して組立フランジ2の変形を
抑制し、強度上有利になる効果もある。また治具5,14
が全体としてリング状に形成されるので、従来のブロッ
ク状の治具6′(図5参照)に比べて小型化されるとと
もに軽量化され、前述のように、組立フランジ2の圧入
後も継手部内に治具5,14を残しておくことが可能にな
る。そして、リング状治具5,14の内周部に軸1の先端
部外周の雄ねじ19と螺合する雌ねじ7が形成されるの
で、治具5,14を軸1の先端部に固定する作業が、従来
のボルト8′(図5参照)による場合と比べて整合操作
などの点で簡易化されるほか、取付け強度も増すように
なる効果がある。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の組立フラ
ンジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具によれば、次のよう
な効果が得られる。 (1) 本発明の軸継ぎ方法では、治具の内周部を軸の先端
部外周に嵌入固定するようになっているので、組立フラ
ンジの圧入後、治具を残したまま他の軸とのフランジ結
合を行なうことが可能になり、狭い軸室内での治具の取
外し作業を行なわないですむので、作業が簡素化される
とともに、作業の安全性が高められる。 (2) 軸継ぎ後に継手部内に治具が残されるため、軸の撓
曲に際して組立フランジの変形を抑制することができ、
これにより強度上有利になる。 (3) 本発明の治具は、全体としてリング状に形成される
ので、従来のブロック状のものと比べて小型化されると
ともに軽量化される。 (4) 上記(3)項により治具の取扱いが簡易化されるので
作業の安全性が高められ、また組立フランジの圧入後も
継手部内に治具を残しておくことが可能になる。 (5) リング状治具の内周部に軸の先端部外周の雄ねじと
螺合する雌ねじが形成されるので、治具を軸の先端部に
固定する作業が、従来のボルトによる場合と比べて整合
操作などの点で簡易化されるほか、取付け強度も増すよ
うになる。
ンジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具によれば、次のよう
な効果が得られる。 (1) 本発明の軸継ぎ方法では、治具の内周部を軸の先端
部外周に嵌入固定するようになっているので、組立フラ
ンジの圧入後、治具を残したまま他の軸とのフランジ結
合を行なうことが可能になり、狭い軸室内での治具の取
外し作業を行なわないですむので、作業が簡素化される
とともに、作業の安全性が高められる。 (2) 軸継ぎ後に継手部内に治具が残されるため、軸の撓
曲に際して組立フランジの変形を抑制することができ、
これにより強度上有利になる。 (3) 本発明の治具は、全体としてリング状に形成される
ので、従来のブロック状のものと比べて小型化されると
ともに軽量化される。 (4) 上記(3)項により治具の取扱いが簡易化されるので
作業の安全性が高められ、また組立フランジの圧入後も
継手部内に治具を残しておくことが可能になる。 (5) リング状治具の内周部に軸の先端部外周の雄ねじと
螺合する雌ねじが形成されるので、治具を軸の先端部に
固定する作業が、従来のボルトによる場合と比べて整合
操作などの点で簡易化されるほか、取付け強度も増すよ
うになる。
【図1】本発明の第1実施例としての組立フランジ式軸
継ぎ方法および軸継ぎ治具における組立フランジ圧入状
態を示す縦断面図である。
継ぎ方法および軸継ぎ治具における組立フランジ圧入状
態を示す縦断面図である。
【図2】図1の組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ
治具における組立フランジ圧入後の他の軸との結合状態
を示す縦断面図である。
治具における組立フランジ圧入後の他の軸との結合状態
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施例としての組立フランジ式軸
継ぎ方法および軸継ぎ治具における組立フランジ圧入状
態を示す縦断面図である。
継ぎ方法および軸継ぎ治具における組立フランジ圧入状
態を示す縦断面図である。
【図4】図3の組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ
治具における組立フランジ圧入後の他の軸との結合状態
を示す縦断面図である。
治具における組立フランジ圧入後の他の軸との結合状態
を示す縦断面図である。
【図5】従来の組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ
治具における組立フランジ圧入状態を示す縦断面図であ
る。
治具における組立フランジ圧入状態を示す縦断面図であ
る。
【図6】図5の組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ
治具における組立フランジ圧入後の他の軸との結合状態
を示す縦断面図である。
治具における組立フランジ圧入後の他の軸との結合状態
を示す縦断面図である。
1 軸 1a 軸1の端面 2 組立フランジ 2a 組立フランジの筒状部 2a′ 筒状部内周面 2b フランジ部 2b′フランジ部内周面 2c 受圧面 2d フランジ2の接合面 3 油路 4 螺旋状の油溝 5 リング状治具 5a 治具の外端面 6 油路 7 治具内周部の雌ねじ 8,9 シール 10 受圧面 11 ボルト 12 他の軸 12a フランジ 14 治具 15 軸1の端部テーパ外周面 16 油室 17 シール取付け溝 18 端面
Claims (2)
- 【請求項1】 軸の端部に形成されたテーパ外周面に組
立フランジの筒状部テーパ内周面を密嵌させるべく、上
記軸の先端部外周に治具の内周部を嵌入固定して、シー
ルを介し同治具を上記軸に密着させるとともに、同治具
と上記組立フランジのフランジ近傍内周面との間をシー
ルを介し密着させてから、上記組立フランジの筒状部テ
ーパ内周面と同組立フランジのフランジ近傍内周面との
境界部分に形成された段差部としての受圧面と上記治具
との間に形成された油室に高圧油を導入して、上記受圧
面を押圧することにより上記軸の端部に上記組立フラン
ジを圧入し、ついで上記治具を上記軸の先端部外周に嵌
入させたまま上記組立フランジに他の軸のフランジを結
合することを特徴とする、組立フランジ式軸継ぎ方法。 - 【請求項2】 軸の端部に形成されたテーパ外周面に組
立フランジの筒状部テーパ内周面を密嵌させるべく、上
記軸の先端部に装着されて上記組立フランジ内周の段差
部との間に高圧油導入用油室を形成するための治具にお
いて、同治具の全体形状がリング状に形成されるととも
に、同治具の内周部に、上記軸の先端部外周の雄ねじと
螺合しうる雌ねじが形成されたことを特徴とする、組立
フランジ式軸継ぎ治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5023245A JPH06213240A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5023245A JPH06213240A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06213240A true JPH06213240A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=12105219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5023245A Withdrawn JPH06213240A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 組立フランジ式軸継ぎ方法および軸継ぎ治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06213240A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU727762B2 (en) * | 1997-01-08 | 2000-12-21 | Amsted Industries Incorporated | Railway truck castings and method and cores for making castings |
AT508963B1 (de) * | 2009-10-30 | 2019-08-15 | Minebea Mitsumi Inc | Fügeverbindung zwischen einer welle und einem rotorbauteil |
JP2020029942A (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | イーグル工業株式会社 | 油圧嵌め用ハブの圧力供給機構 |
CN115522994A (zh) * | 2022-10-08 | 2022-12-27 | 中国船舶集团有限公司第七〇四研究所 | 一种船用汽轮发电机组轴端锥套式连接结构 |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP5023245A patent/JPH06213240A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU727762B2 (en) * | 1997-01-08 | 2000-12-21 | Amsted Industries Incorporated | Railway truck castings and method and cores for making castings |
AT508963B1 (de) * | 2009-10-30 | 2019-08-15 | Minebea Mitsumi Inc | Fügeverbindung zwischen einer welle und einem rotorbauteil |
JP2020029942A (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | イーグル工業株式会社 | 油圧嵌め用ハブの圧力供給機構 |
CN115522994A (zh) * | 2022-10-08 | 2022-12-27 | 中国船舶集团有限公司第七〇四研究所 | 一种船用汽轮发电机组轴端锥套式连接结构 |
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---|---|---|---|
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