JPH0714731B2 - キャップと容器の密封構造 - Google Patents

キャップと容器の密封構造

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JPH0714731B2
JPH0714731B2 JP3266085A JP26608591A JPH0714731B2 JP H0714731 B2 JPH0714731 B2 JP H0714731B2 JP 3266085 A JP3266085 A JP 3266085A JP 26608591 A JP26608591 A JP 26608591A JP H0714731 B2 JPH0714731 B2 JP H0714731B2
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cap
container
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sealing structure
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滋夫 荒井
和義 柴田
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Ishizuka Glass Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3404Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element
    • B65D41/3409Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器口部に固定した薄
肉金属製のキャップが、これを回転することにより上下
に分離され、キャップ下部を容器口部に残してキャップ
上部が容器口部から着脱できるようにした、いわゆるピ
ルファープルーフ式のキャップと容器の密封構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ピルファープルーフ式のキャップ
と容器の密封構造として、図11から図13に示すもの
が知られている。この密封構造では、容器100の口部
101はその外周に上端側からねじ山102と容器10
0の外周から突出する膨出部104を備えている。キャ
ップ200は、円形の頂板部201と、この頂板部20
1の周縁から垂下する円筒状の側胴部202と、前記頂
板部201の裏面に配設されたパッキン208とからな
り、側胴部202はその上端側に内方に突出したパッキ
ン固定溝203を有し、さらにその下方に切口205と
ブリッジ206を交互に形成した脆弱な分離部204を
周方向に備えている。
【0003】この密封構造では、キャップ200は容器
口部101に装着され、パッキン208を容器100の
上端面105に押し付けた状態で、容器口部101のね
じ部102に対向する部分と膨出部104の直下に対向
する部分に巻締め機のローラ(図示せず)を押し当て、
ねじ山103に係合するねじ溝207と膨出部104の
下縁部に係合する溝209を形成して容器口部101を
密封し固定される。
【0004】容器口部101に固定されたキャップ20
0は、これを反時計回り方向に回転すると、まずパッキ
ン208と容器上端面105との縁が切れ、次に連結部
204のブリッジ206が上下に引き裂かれ、連結部2
04より下のキャップ下部211は容器100に残り、
その上のキャップ上部210だけが容器口部101から
着脱可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記密
封構造では、容器100を回収して再利用するためにキ
ャップ下部211を取り除こうとしても、溝209が膨
出部104の下縁部に係合しているため、簡単に除去で
きないという問題点を有していた。すなわち、キャップ
200は一般にアルミニウムで形成されているため、指
で簡単に引き裂くこともできず、また無理に指で引き裂
こうとすれは怪我をする危険性があった。また、キャッ
プ200と容器100との隙間が狭く、ペンチ等の先端
がキャップの裏面に係らず、無理に行なうと瓶を損傷す
る危険性があった。さらに、キャップ下部211に上下
方向のミシン目を入れ、このミシン目に沿って引き裂く
ようにしても、キャップ下部211の丈が長いものでは
途中で裂け目がミシン目から外れたり曲がったりして、
最後まで奇麗に裂くことができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するためになされたもので、本発明にかかるキャップ
と容器の密封構造は、容器(1)の口部(2)に固定し
た薄肉金属製キャップ(20)が、該キャップ(20)
を回転することにより上下に分離し、キャップ下部(2
7)を容器口部(2)に残し、キャップ上部(26)が
容器口部(2)から着脱できるようしたキャップと容器
の密封構造に関するもので、前記キャップ(20)は、
前記キャップ上部(26)とキャップ下部(27)との
間に周方向に連続した分離部(24)を有する。一方、
前記容器(1)は、その容器口部外周に、上端側より、
ねじ山(3)、膨出部(4)、および、該膨出部(4)
の直下にあって、前記膨出部(4)と略同一の突出量を
有し、キャップ閉方向に対向する部分に、キャップ開方
向に向かって緩やかな下り勾配の傾斜面(11)を有
し、キャップ開方向に対向する部分に、容器口部外周面
からほぼ垂直に立ち上がる係合面(12)を有すると共
に、該係合面(12)の上部を前記膨出部(4)の下面
に沿ってキャップ閉方向に延設し、少なくとも先端側下
面を傾斜部(14)とした凸部(13)、または、前記
係合面(12)の上部をキャップ閉方向に延設し、先端
側下面を曲線部(14’)とした凸部(13’)、を有
するストッパ部(9)、を備えている。そして、前記容
器(1)とキャップ(20)は、前記容器口部(2)に
前記キャップ(20)を装着し、前記キャップ上部(2
6)を前記ねじ山(3)に沿って押圧変形してねじ溝
(29)を形成し、前記キャップ下部(27)の前記ス
トッパ部(9)が位置する高さ部分を周方向に連続的に
押圧変形して内方に突出する係合部(30)を形成して
密封し固定される。
【0007】また、前記係合面(12)の下部を延設し
たものでは、前記膨出部(4)の凸部(13’)に対向
する部分を切除して凹部(15’)を形成してもよい
し、膨出部(4)の下方にビード部(7)を有するもの
では、前記膨出部(4)またはビード部(7)の凸部
(13),(13’)に対向する部分に、凹部(1
5),(15’)を設けてもよい。
【0008】さらに、前記容器(1)が、容器口部外周
に、上端側より、ねじ山(3)、膨出部(4)、ビード
部(7)を有するものでは、前記膨出部(4)とビード
部(7)との間の溝部(8)に設けるストッパ部(9)
は、前記膨出部(4)と略同一の突出量を有し、キャッ
プ閉方向に対向する部分に、キャップ開方向に向かって
緩やかな下り勾配の傾斜面(11)を有し、キャップ開
方向に対向する部分に、前記膨出部(4)とビード部
(7)を斜めに結ぶ係合面(17)によって形成される
凸部(13a)を有するものであってもよい。
【0009】
【作用】前記密封構造によれば、容器口部(2)に固定
されたキャップ(20)の上部(26)を握って開方向
に回転すると、キャップ上部(26)とキャップ下部
(27)が共に回転する。これにより、キャップ上部
(26)はねじ山(3)に沿って上昇し、パッキン(2
1)と容器上端面(16)との縁が切れる。また、キャ
ップ下部(27)は、係合部(30)が溝部(8)に沿
って移動すると共に、係合部(30)の先端が凸部(1
3)から抵抗を受けながら移動し、係合面(12)と当
接することにより回転が規制される。また、膨出部
(4)とビード部(7)を斜めに結ぶ係合面(17)を
有するものでは、該係合面(17)に沿って係合部(3
0)が移動し、ある程度移動した時点で抵抗が大きくな
って、キャップ(20)の移動が規制される。次に、キ
ャップ上部(26)に加える回転力を増すと、分離部
(24)でキャップ上部(26)がキャップ下部(2
7)から分離し、キャップ上部(26)が着脱可能とな
る。容器口部(2)に残ったキャップ下部(27)は、
これをキャップ開方向に回転すると、係合部(30)が
斜面部(11)を摺動しながら外方に押し出されて無く
なり、容器口部(2)から外すことができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1は容器1の口部2と、この口部2
に固定するキャップ20を示す。前記容器口部2の外周
には、上端側から、螺旋状のねじ山3、周方向に連続し
た膨出部4、および周方向に連続したビード部7が突出
形成され、前記膨出部4とビード部7の間に溝部8が形
成されている。前記膨出部4は中段より下部6の部分に
テーパを付けて僅かに上部5よりも拡径してあり、下端
部の突出量(半径方向の高さ)がビード部7の突出量と
ほぼ等しくしてある。ただし、膨出部4にテーパを付け
ることが必須ではなく、テーパの無いストレートな形状
でもよい。
【0011】前記溝部8には、180°対称の位置にス
トッパ部9が一体に形成されている。このストッパ部9
は、図2に示すように、膨出部4とビード部7の外周面
を上下に結ぶ稜線10からキャップ開方向(矢印X方
向)に向かって緩やかな下り勾配の傾斜面11と、前記
稜線10から容器外周面にほぼ垂直に下ろした係合面1
2とを有する。また、前記係合面12の上部を膨出部4
の底部に沿ってキャップ閉方向(矢印Y方向)に延設し
て凸部13が一体に形成されており、この凸部13の先
端部下面が曲線部14としてある。
【0012】一方、前記ビード部7には、前記凸部13
に対向する部分を切除して凹部15が形成されており、
その形状は凸部13とほぼ同一の形状としてある。すな
わち、凸部13が対向する部分の溝部8aは凸部13の
底面に沿って下方にシフトしている。
【0013】キャップ20は、前記膨出部4よりも僅か
に大径の頂板部21、この頂板部21の周縁から垂下す
る側胴部22とからなり、前記頂板部21の裏面にパッ
キン23(図3参照)が配設され、側胴部22の略中段
に切口25aとブリッジ25bを交互に形成した分離部
24が形成され、この分離部24よりも上のキャップ上
部26に複数の滑り止め28が形成されている。
【0014】前記キャップ20は容器口部2に外装さ
れ、キャップ上端部を上方から押圧してパッキン23を
口部2の上端面16に押し当て、図3に示すように、図
示しない巻締め機のねじローラをキャップ上部26に押
し付けてねじ山3に沿ったねじ溝29を形成し、また前
記巻き締め機のロックローラをキャップ下部27に押し
付けて溝部8に沿って内方に突出する係合部30を形成
して密封される。ただし、前記凸部13の外側に位置す
るキャップ部分はロックローラの変形作用を受けず、図
4に示すように、係合部30が形成されることはない。
【0015】このようにして容器口部2に固定されたキ
ャップ20は、図4に示すように、キャップ下部27の
係合部30が凸部13に当接しているので回転が規制さ
れている。そこで、まずキャップ上部26にある程度の
トルク(以下、「ファースト・トルク」という。)を加
えて矢印X方向に回転すると、キャップ20は上部26
と下部27が一体的に回転し、キャップ上部26はねじ
山3に沿って上昇し、パッキン23と容器上端面16と
の縁が切れる。このとき、キャップ下部27は係合部3
0の先端が凸部13にガイドされながら若干下方に移動
し、係合部30の先端が係合面12と当接することによ
り回転が禁止される。
【0016】次に、更にトルク(以下、「セカンド・ト
ルク」という。)をキャップ上部26に加えると、ねじ
山3に沿って上方に移動するキャップ上部26と、係合
部30と膨出部4との係合により上方への移動が規制さ
れているキャップ下部27とを連結するブリッジ25b
が引き裂かれ、その後、キャップ上部26は開方向(矢
印X方向)への回転が自由となり、着脱自在となる。一
方、キャップ下部27は、係合部30が溝部8に係合し
ているために、容器1に留まる。
【0017】キャップ下部27を容器から外す場合、こ
のキャップ下部27をキャップ閉方向(矢印Y方向)に
回転する。これにより、係合部30はストッパ9の傾斜
面11を摺動しながら外側に広がり、キャップ下部27
をほぼ180°回転することにより係合部30はほぼ無
くなり、キャップ下部27はほぼ図1に示す形状に復帰
する。したがって、以後はキャップ下部27はこれを持
ち上げて容易に容器口部2から外すことができる。
【0018】以上のように、本発明に係る密封構造によ
れば、まずファースト・トルクを加えることによってパ
ッキン23と容器上端面16との縁が切れ、次にセカン
ド・トルクを加えることによってキャップ上部26がキ
ャップ下部27から分離される。したがって、図9〜1
1に示す従来のピルファープルーフ式のキャップ構造と
同様にキャップ20を開けることができる。
【0019】これに対して、本発明の密封構造における
容器口部2から凸部13、および凹部15を除いた容器
口部、すなわち図6に示す容器口部2aにキャップ20
を装着し、本発明と同様に、ねじ山、溝部に対応するキ
ャップ部分を押圧変形してねじ溝、係合部をそれぞれ設
けたものでは、キャップ20を矢印X方向に回転しよう
とすると、係合部が回転開始の時点からストッパ部9の
係合面12に当接して回転が阻止される。したがって、
キャップを回転するためには、パッキンと容器上端面と
の摩擦抵抗力と、ブリッジ25bの破断力とを合わせた
力よりも大きなトルクが必要になる。すなわち、本発明
に係る密封容器の開栓時におけるファースト・トルクと
セカンド・トルクが同時に作用し、初期トルクが極めて
大きくなる。
【0020】具体的に、本発明に係る密封構造の容器を
開栓するときの最大トルクと、図6に示すように、凸部
と、これに対向する凹部の無い構造の容器を有する密封
構造を開栓するときの最大トルクを測定した。なお、両
密封構造における溝部8の上下幅aを3mm、深さbを
1.5mmに設定した。また、本発明の密封構造におい
て、凸部13の全長cを6.5mm、先端曲線部14の
長さdを1.5mm、凸部13の上下幅eを1.5mm
とした。凹部15は凸部13と同一の大きさで、全長を
6.5mm、先端曲線部の長さを1.5mm、上下幅を
1.5mmに設定した。その他のキャッピング条件は同
一とした。実験の結果を表1に示す。なお、表中、容器
1〜3が本発明の密封構造の容器を示し、容器4,5が
図6の比較例の容器を示す。
【0021】
【表1】 キャップ 番号 容器1 容器2 容器3 容器4 容器5 1 17 15 14 23.5 24 2 14.5 15 17.5 24 25.5 3 18 18 17 26.5 25 4 17 16 17 26 23 5 16 16.5 17.5 23 23.5 6 18 16 16 25 24.5 7 18.5 16 18.5 24 25 8 17 15.5 16 25.5 25.5 9 17 18.5 16.5 25 24 10 15.5 17 17 23 26 平均値 16.85 16.35 16.70 24.55 24.60 標準偏差 1.226 1.180 1.206 1.235 0.966 最大値 18.5 18.5 18.5 26.5 26.0 最小値 14.5 15 14 23 23 単位:kg−cm
【0022】この表から明らかなように、比較例の容器
の密封構造における最大トルクに比べ、本発明に係る密
封構造における最大トルクは著しく少ないことが分か
る。
【0023】なお、前記実施例では、ビード7を有する
容器1について説明したが、ビードの無い容器にも本発
明は適用することができる。また、容器1の凸部13を
膨出部4に形成し、凹部15をビード部7に形成するも
のとしたが、逆に、図7に示すように、凸部13’をビ
ード部7に形成し、凹部15’を膨出部4に形成するよ
うにしてもよいし、凹部15は必ずしも必要ではなく、
凸部13の上下幅が短いものでは、図8に示すように、
凹部15は無くてもよい。さらに、凸部13,13’の
先端部は曲線部14,14’とする必要はなく、単なる
傾斜部であってもよいし、凸部13,13’の下面、上
面をそれぞれ先端から係合面12に向かって斜めに延び
る傾斜面で構成してもよい。
【0024】以上の説明では、凸部13は係合面12の
上部または下部に設け、凸部13の下面または凸部1
3’の上面が係合面12に交わるものとしたが、図9に
示すように、係合面12の下端部と膨出部4の下面を斜
めに結ぶ係合面17で凸部13aを形成し、係合面12
が無いものとしてもよい。この場合、矢印X方向にキャ
ップ20を回転すると、キャップ下部27の係合部30
は、係合面17に沿って楔状の溝部8bを移動し、ある
程度移動した所で係合部30が受ける抵抗力が急激に大
きくなり、キャップ下部27の回転が阻止される。
【0025】なお、前記係合面17と膨出部4下面の延
長線との交角αは20〜60°に設定するのが好まし
い。また、前記係合面17は、膨出部4の下面からスト
ッパ部9の下端部に向かって下り勾配に形成するものと
したが、逆に、ビード部7の上面からストッパ部9の上
端部に向かって上り勾配に形成してもよい。さらに、図
10に示すように、ビード部7に凸部13aに対応した
凹部18を形成してもよいし、前記上り勾配の係合面を
有するものでは、膨出部に同様の凹部を形成してもよ
い。さらにまた、前記係合面17は直線状の面であって
もよいし、曲面であってもよい。
【0026】最後に、凸部、凹部の大きさ、形状は前記
実施例に限るものでなく、種々のキャッピング条件、例
えばパッキンの種類、ロックローラの大きさ、溝部の大
きさ等に応じて開栓トルクの低くなるように選択すれば
よい。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る容器とキャップの密封構造では、分離部よりも下の
キャップ下部はペンチ、ニッパ等の工具を使用すること
なく簡単に手で容器から外すことができるし、取り外し
の際に怪我をすることもなく安全なうえ、容器を傷付け
ることもないので、容器の再生効率が上がる。また、開
栓時のトルクが小さく、従来の密封構造と同様の感触が
得られ、凸部の無い密封構造に比べて容易にキャップを
開けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 容器口部と装着前のキャップの斜視図であ
る。
【図2】 容器口部の拡大斜視図である。
【図3】 容器口部にキャップを固定した状態を示す半
部切欠正面図である。
【図4】 図3のA−A線断面図である。
【図5】 キャップ開栓時におけるキャップの変形状態
を示す断面図である。
【図6】 比較容器の拡大斜視図である。
【図7】 容器の他の実施例の斜視図である。
【図8】 容器の他の実施例の斜視図である。
【図9】 容器の他の実施例の斜視図である。
【図10】 容器の他の実施例の斜視図である。
【図11】 従来の容器の口部を示す正面図である。
【図12】 従来のキャップの半部切欠正面図である。
【図13】 従来のキャップ装着状態を示す半部切欠正
面図である。
【符号の説明】
1…容器本体 2…口部 3…
ねじ山 4…膨出部 7…ビード部 8…
溝部 9…ストッパ部 11…傾斜面 12
…係合面 20…キャップ 24…分離部 26
…キャップ上部 27…キャップ下部 29…ねじ溝 30
…係合部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器(1)の口部(2)に固定した薄肉
    金属製キャップ(20)が、該キャップ(20)を回転
    することにより上下に分離され、キャップ下部(27)
    を容器口部(2)に残し、キャップ上部(26)が容器
    口部(2)から着脱できるようしたキャップと容器の密
    封構造において、 前記キャップ(20)は、前記キャップ上部(26)と
    キャップ下部(27)との間に周方向に連続した分離部
    (24)を有し、 前記容器(1)は、その容器口部外周に、上端側より、
    ねじ山(3)、膨出部(4)、および、該膨出部(4)
    の直下にあって、前記膨出部(4)と略同一の突出量を
    有し、キャップ閉方向に対向する部分に、キャップ開方
    向に向かって緩やかな下り勾配の傾斜面(11)を有
    し、キャップ開方向に対向する部分に、容器口部外周面
    からほぼ垂直に立ち上がる係合面(12)を有すると共
    に、該係合面(12)の上部を前記膨出部(4)の下面
    に沿ってキャップ閉方向に延設し、少なくとも先端側下
    面を傾斜部(14)とした凸部(13)を有するストッ
    パ部(9)を備え、 前記容器口部(2)に前記キャップ(20)を装着し、
    前記キャップ上部(26)を前記ねじ山(3)に沿って
    押圧変形してねじ溝(29)を形成し、前記キャップ下
    部(27)の前記ストッパ部(9)が位置する高さ部分
    を周方向に連続的に押圧変形して内方に突出する係合部
    (30)を形成して密封し固定したことを特徴とするキ
    ャップと容器の密封構造。
  2. 【請求項2】 容器(1)の口部(2)に固定した薄肉
    金属製キャップ(20)が、該キャップ(20)を回転
    することにより上下に分離され、キャップ下部(27)
    を容器口部(2)に残し、キャップ上部(26)が容器
    口部(2)から着脱できるようしたキャップと容器の密
    封構造において、 前記キャップ(20)は、前記キャップ上部(26)と
    キャップ下部(27)との間に周方向に連続した分離部
    (24)を有し、 前記容器(1)は、その容器口部外周に、上端側より、
    ねじ山(3)、膨出部(4)、および、該膨出部(4)
    の直下にあって、前記膨出部(4)と略同一の突出量を
    有し、キャップ閉方向に対向する部分に、キャップ開方
    向に向かって緩やかな下り勾配の傾斜面(11)を有
    し、キャップ開方向に対向する部分に、容器口部外周面
    からほぼ垂直に立ち上がる係合面(12)を有すると共
    に、該係合面(12)の下部をキャップ閉方向に延設
    し、少なくとも先端側上面を傾斜部(14’)とした凸
    部(13’)を有するストッパ部(9)を備え、 前記容器口部(2)に前記キャップ(20)を装着し、
    前記キャップ上部(26)を前記ねじ山(3)に沿って
    押圧変形してねじ溝を形成し、前記キャップ下部の前記
    ストッパ部(9)が位置する高さ部分を周方向に連続的
    に押圧変形して内方に突出する係合部(30)を形成し
    て密封し固定したことを特徴とするキャップと容器の密
    封構造。
  3. 【請求項3】 前記膨出部(4)の前記凸部(13’)
    に対向する部分を切除して凹部(15’)を設けたこと
    を特徴とする請求項2のキャップと容器の密封構造。
  4. 【請求項4】 容器(1)の口部(2)に固定した薄肉
    金属製キャップ(20)が、該キャップ(20)を回転
    することにより上下に分離され、キャップ下部(27)
    を容器口部(2)に残し、キャップ上部(26)が容器
    口部(2)から着脱できるようしたキャップと容器の密
    封構造において、 前記キャップ(20)は、前記キャップ上部(26)と
    キャップ下部(27)との間に周方向に連続した分離部
    (24)を有し、 前記容器(1)は、その容器口部外周に、上端側より、
    ねじ山(3)、膨出部(4)、ビード部(7)を有する
    と共に、前記膨出部(4)とビード部(7)との間に形
    成された溝部(8)に、前記膨出部(4)と略同一の突
    出量を有し、キャップ閉方向に対向する部分に、キャッ
    プ開方向に向かって緩やかな下り勾配の傾斜面(11)
    を有し、キャップ開方向に対向する部分に、容器口部外
    周面からほぼ垂直に立ち上がる係合面(12)を有し、
    該係合面(12)の上部を前記膨出部(4)の下面に沿
    ってキャップ閉方向に延設し、少なくとも先端側下面を
    傾斜部(14)とした凸部(13)を有するストッパ部
    (9)を備え、 前記容器口部(2)に前記キャップ(20)を装着し、
    前記キャップ上部(26)を前記ねじ山(3)に沿って
    押圧変形してねじ溝(29)を形成し、前記キャップ下
    部(27)の前記ストッパ部(9)が位置する高さ部分
    を周方向に連続的に押圧変形して内方に突出する係合部
    (30)を形成して密封し固定したことを特徴とするキ
    ャップと容器の密封構造。
  5. 【請求項5】 前記ビード部(7)の前記凸部(13)
    に対向する部分を切除して凹部(15)を設けたことを
    特徴とする請求項4のキャップと容器の密封構造。
  6. 【請求項6】 容器(1)の口部(2)に固定した薄肉
    金属製キャップ(20)が、該キャップ(20)を回転
    することにより上下に分離し、キャップ下部(27)を
    容器口部(2)に残し、キャップ上部(26)が容器口
    部(2)から着脱できるようしたキャップと容器の密封
    構造において、 前記キャップ(20)は、前記キャップ上部(26)と
    キャップ下部(27)との間に周方向に連続した分離部
    (24)を有し、 前記容器(1)は、その容器口部外周に、上端側より、
    ねじ山(3)、膨出部(4)、ビード部(7)を有する
    と共に、前記膨出部(4)とビード部(7)との間に形
    成された溝部(8)に、前記膨出部(4)と略同一の突
    出量を有し、キャップ閉方向に対向する部分に、キャッ
    プ開方向に向かって緩やかな下り勾配の傾斜面(11)
    を有し、キャップ開方向に対向する部分に、容器口部外
    周面からほぼ垂直に立ち上がる係合面(12)を有し、
    該係合面(12)の下部を前記ビード部(7)の上面に
    沿ってキャップ閉方向に延設し、少なくとも先端側上面
    を傾斜部(14’)とした凸部(13’)を有するスト
    ッパ部(9)を備え、 前記容器口部(2)に前記キャップ(20)を装着し、
    前記キャップ上部(26)を前記ねじ山(3)に沿って
    押圧変形してねじ溝(29)を形成し、前記キャップ下
    部(27)の前記ストッパ部(9)が位置する高さ部分
    を周方向に連続的に押圧変形して内方に突出する係合部
    (30)を形成して密封し固定したことを特徴とするキ
    ャップと容器の密封構造。
  7. 【請求項7】 前記膨出部(4)の前記凸部(9)に対
    向する部分を切除して凹部(15’)を設けたことを特
    徴とする請求項6のキャップと容器の密封構造。
  8. 【請求項8】 容器(1)の口部(2)に固定した薄肉
    金属製キャップ(20)が、該キャップ(20)を回転
    することにより上下に分離し、キャップ下部(27)を
    容器口部(2)に残し、キャップ上部(26)が容器口
    部(2)から着脱できるようしたキャップと容器の密封
    構造において、 前記キャップ(20)は、前記キャップ上部(26)と
    キャップ下部(27)との間に周方向に連続した分離部
    (24)を有し、 前記容器(1)は、その容器口部外周に、上端側より、
    ねじ山(3)、膨出部(4)、ビード部(7)を有する
    と共に、前記膨出部(4)とビード部(7)との間に形
    成された溝部(8)に、前記膨出部(4)と略同一の突
    出量を有し、キャップ閉方向に対向する部分に、キャッ
    プ開方向に向かって緩やかな下り勾配の傾斜面(11)
    を有し、キャップ開方向に対向する部分に、前記膨出部
    (4)とビード部(7)を斜めに結ぶ係合面(17)に
    よって形成される凸部(13a)を有するストッパ部
    (9)を備え、 前記容器口部(2)に前記キャップ(20)を装着し、
    前記キャップ上部(26)を前記ねじ山(3)に沿って
    押圧変形してねじ溝(29)を形成し、前記キャップ下
    部(27)の前記ストッパ部(9)が位置する高さ部分
    を周方向に連続的に押圧変形して内方に突出する係合部
    (30)を形成して密封し固定したことを特徴とするキ
    ャップと容器の密封構造。
  9. 【請求項9】 前記膨出部(4)またはビード部(7)
    の前記凸部(13a)に対向する部分を切除して凹部
    (18)を設けたことを特徴とする請求項8のキャップ
    と容器の密封構造。
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