JP2018203290A - 飲料ボトル用スクリューキャップ及び加工方法 - Google Patents

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幹人 田中
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Abstract

【課題】スカート部の取り外しが簡単になし得、飲料ボトルに装着された状態でのデザイン性を損ねず、また飲料が充填された飲料ボトルの取扱いに支障を来す懸念がない飲料ボトル用スクリューキャップ及び破断線等の持ち手部等の加工方法を提供する。【解決手段】シール部材を裏面に備えた円形の天板部3と、天板部3の外周部より下方に延びる円筒部4と、円筒部4の下端部に周方向に間欠的な橋絡部5aを有する開封破断部5を介して連結された円筒状のスカート部6とを備え、飲料ボトル10の口部11に装着される金属製の飲料ボトル用スクリューキャップ1である。スカート部6には、破断操作するための持ち手部62が切り込み形成され、破断線63(64)が形成されている。破断線63(64)は、スカート部6の下端部6bに至らない形状とされている。持ち手部62及び破断線63(64)は、加工装置を用いた加工方法によって切り込み加工される。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、ワイン、ウイスキー、焼酎等の飲料ボトルの口部に装着される飲料ボトル用スクリューキャップ及び持ち手部等の加工方法に関する。
近時、ワイン、ウイスキー、焼酎(酒類)等の飲料ボトルには、コルク栓に代わってアルミニウム等の金属製スクリューキャップが用いられることも多くなっている(例えば、特許文献1参照)。このような金属製スクリューキャップは、シール部材を裏面に備えた円形の天板部と、該天板部の外周部より下方に延びる円筒部と、該円筒部の下端部に周方向に間欠的な橋絡部を有する開封破断部を介して連結された円筒状のスカート部とを備えている。そして、当該スクリューキャップは、前記飲料ボトルの口部に装着されたときには、前記シール部材が口部の開口部を閉塞するように位置付けられるとともに、前記円筒部が開口部直下の口部に形成された雄ねじ部に整合する雌ねじ形状に形成(賦形)されるよう構成されている。この雄ねじ部と雌ねじ形状部との整合に伴う螺合状態により、開口縁部にシール部材が密着して前記開口部が密封される。また、前記スカート部は、当該スクリューキャップが前記飲料ボトルの口部に装着された状態で、前記口部に連なる首部の周体を被覆するように構成されている。スカート部は、飲料ボトルに充填された飲料の液面が視認されないようして飲料製品に高級感をもたせるために設けられ、開封後も飲料ボトルに残るように構成されている。前記開封破断部は、開封の際に、飲料ボトルの口部に螺合されている円筒部を回転させて螺合を解く際のせん断力により、橋絡部を破断させてスカート部を飲料ボトルに残した状態で、円筒部を天板部とともに取り外せるようにするために設けられている。
前記のような飲料ボトルは、充填されている飲料が消費された後は、廃棄されることになるが、ガラス製の飲料ボトルに金属製のスカート部が残った状態で廃棄することは、容器包装リサイクル法の観点から好ましくなく、需要者にはスカート部を取り外すことが求められる。特許文献1には、このスカート部(特許文献1では裾部)に、その下端から始まる破断線さらには破断線把持部が設けられ、この破断線把持部を操作して破断線により裾部を破断して、裾部を飲料ボトルから簡易に取外せることが記載されている。
特開2014−237485号公報
ところで、特許文献1に記載された破断線は、裾部の下端から始まるので、破断線の加工代(しろ)が多くなり、これがデザイン性を損ねる要因ともなる。また、裾部の下端に破断線の始まり部があるため、飲料ボトルへの装着時に、装着治具による機械的外力が加わって、破断線の始まり部から一部破断が進行し始めることも懸念される。このような破断の進行は、製品の梱包、搬送さらには店頭への陳列時にも誤って生じることが予想される。このような破断の進行が生じると、破断進行の始端部がめくり上がり、これが他製品を傷つけたり、取扱いに支障を来したりすることにも繋がる懸念がある。
本発明は、前記実情に鑑みなされたもので、スカート部の取り外しが簡単になし得、飲料ボトルに装着された状態でのデザイン性を損ねず、また飲料が充填された飲料ボトルの取扱いに支障を来す懸念がない飲料ボトル用スクリューキャップとその持ち手部等の加工方法を提供することを目的としている。
第1の発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップは、シール部材を裏面に備えた円形の天板部と、該天板部の外周部より下方に延びる円筒部と、該円筒部の下端部に周方向に間欠的な橋絡部を有する開封破断部を介して連結された円筒状のスカート部とを備え、飲料ボトルの口部に装着される金属製の飲料ボトル用スクリューキャップであって、前記円筒部は、前記飲料ボトルの口部に装着されたときに当該口部の雄ねじ部に整合し得る雌ねじ形状部を有し、前記スカート部の上方部位には、前記飲料ボトルの口部に装着されたときに当該口部の係止用周溝部に嵌り込む絞り部が形成可能とされ、且つ、前記スカート部の上下方向中間部位には、当該スカート部を破断操作するための持ち手部が切り込み形成され、前記スカート部には、前記持ち手部の切り込み端部から先端部が前記スカート部の上方部位に向けて延びる破断線が形成され、前記破断線は、前記スカート部の下端部に至らない形状とされていることを特徴とする。
本発明の飲料ボトル用スクリューキャップは、飲料が充填された飲料ボトルの口部に装着されると、天板の裏面に設けられたシール部材が、口部の開口縁部に密着的に当接して当該開口部が密封される。また、この装着状態では、円筒部の雌ねじ形状部が口部に形成された雄ねじ部に整合し、この雄ねじ部と雌ねじ形状部との整合に伴う螺合状態により、前記開口部がシール部材によって密封された状態に維持される。また、この装着状態では、スカート部は、飲料ボトルの首部の周体を被覆するとともに、スカート部の上方部位に飲料ボトルの口部に形成された係止用周溝部に嵌り込む絞り部が形成(賦形)される。そして、飲料を賞味するために、円筒部を飲料ボトルの軸回りに反螺合方向に回転させると、雌ねじ形状部を含む円筒部が天板部とともに回転しながら上方に変位する。このとき、スカート部は、絞り部が係止用周溝部に嵌り込んでいるから、スカート部の上方への変位が阻止され、これに伴い開封破断部の橋絡部にせん断力が作用する。このせん断力により橋絡部が破断して、円筒部が飲料ボトルの口部から取り外され、開口部が開封されて、飲料をグラス等に注ぐことができる。スカート部は飲料ボトルの口部及び首部に残った状態とされる。
飲料を消費し切った後は、飲料ボトルは廃棄されることになるが、このとき、スカート部に形成された持ち手部を手指で摘んでめくるようにし、そのまま、破断線に沿って破断操作することによって、スカート部を飲料ボトルから取外すことができる。具体的には、破断線に沿ってスカート部の上端部まで破断すると、絞り部も破断されるので、絞り部を横開きすることによって絞り部の係止用周溝部に対する係止が解除可能とされる。このとき、破断線はスカート部の下端部に至らない形状とされているから、破断線より下方のスカート部は環状の状態に維持されて、スカート部は飲料ボトルに残る。そして、絞り部を横開きして係止用周溝部に対する係止を解除するとスカート部は飲料ボトルに拘束されず、そのまま上方に引き抜くことにより、スカート部を飲料ボトルの口部から取外すことができる。取外されたスカート部と飲料ボトルとは分別して廃棄処理に供される。また、破断線は、その先端部がスカート部の下端部に至らない形状とされているから、当該飲料ボトル用スクリューキャップの装着時の機械的外力や、装着された状態での飲料ボトルの梱包、搬送、店頭陳列等において、誤ってスカート部の下端部から破断が進行することがなく、破断の進行部による悪影響や取扱い上の支障を来す懸念もない。そして、このような持ち手部及びこれに連続する上下の破断線の形成態様によれば、これらの加工代が少なく、デザイン性の低下を抑えることができる。
本発明の飲料ボトル用スクリューキャップにおいて、前記破断線は、前記持ち手部における切り込み端部の一方である上方側端部から先端部が前記スカート部の上方部位に向けて延びる上部破断線と、前記持ち手部における切り込み端部の他方である下方側端部から先端部が前記スカート部の下端部に至ることなく中間部位にとどまるよう延びる下部破断線とからなるものとしてもよい。
これによれば、スカート部の除去の際、持ち手部を手指で摘んでめくるようにし、そのまま、上下の破断線に沿って破断操作することによって、スカート部を飲料ボトルから取外すことができる。具体的には、上部破断線に沿ってスカート部の上端部まで破断すると、絞り部も破断されるので、絞り部を横開きすることによって絞り部の係止用周溝部に対する係止が解除可能とされる。一方、上部破断線に沿った破断に伴って下部破断線に沿った破断も進行し、これによって上部破断線に沿った破断の進行がスムースになされる。しかし、下部破断線はスカート部の中間部位にとどまるように形成されているから、下部破断線に沿った破断がスカート部の下端部には至らず、下部破断線より下方のスカート部は持ち手部が一体となった環状の状態に維持されて、スカート部は飲料ボトルに残る。そして、絞り部を横開きして係止用周溝部に対する係止を解除するとスカート部は飲料ボトルに拘束されず、そのまま持ち手部を手指で摘んだ状態で上方に引き抜くことにより、スカート部を飲料ボトルの口部から取外すことができる。取外されたスカート部と飲料ボトルとは分別して廃棄処理に供される。また、下部破断線は、その先端部がスカート部の下端部に至ることなく中間部位にとどまるように形成されているから、当該飲料ボトル用スクリューキャップの装着時の機械的外力や、装着された状態での飲料ボトルの梱包、搬送、店頭陳列等において、誤ってスカート部の下端部から破断が進行することがなく、破断の進行部による悪影響や取扱い上の支障を来す懸念もない。そして、このような持ち手部及びこれに連続する上下の破断線の形成態様によれば、これらの加工代が少なく、デザイン性の低下を抑えることができる。
本発明の飲料ボトル用スクリューキャップにおいて、前記上部破断線は、前記スカート部の前記絞り部に相当する部位に至るように形成されているものとしてもよい。
これによれば、上部破断線による破断が前記絞り部に相当する部位に至ることにより、絞り部の係止用周溝部に対する係止が解除され、スカート部を飲料ボトルの口部から取り外し易くなる。
本発明の飲料ボトル用スクリューキャップにおいて、前記上部破断線は、前記スカート部の前記絞り部に相当する部位を上下に横断するように形成されているものとしてもよい。
これによれば、上部破断線による破断が前記絞り部に相当する部位を完全に通過するから、絞り部の係止用周溝部に対する係止が完全に解除され、スカート部を飲料ボトルの口部からより取り外し易くなる。
本発明の飲料ボトル用スクリューキャップにおいて、前記上部破断線は、その先端部が前記スカート部の上端部に至るように形成されているものとしてもよい。
これによれば、上部破断線によるスカート部の上端部に至る破断が確実になされ、スカート部を横開きすることにより、スカート部を飲料ボトルの口部からより速やかに取り外すことができる。
第2の発明に係る加工方法は、前記持ち手部及び前記破断線を切り込み加工する加工方法であって、円弧形状の凸型部を有する第1金型と、円弧形状の凹型部を有する第2金型と、前記第1金型における凸型部及び第2金型における凹型部の少なくとも一方の表面に前記持ち手部及び前記破断線に対応するよう設けられた加工刃とを備えた加工装置を準備し、前記飲料ボトル用スクリューキャップにおける未加工のスカート部の内周部に前記第1金型を配置し、前記第2金型をその凹型部が前記第1金型の凸型部に対向するよう前記スカート部の外周部に配置し、前記第2金型を、その凹型部を前記スカート部を介して前記第1金型の凸型部に嵌め合うように合体させて、前記加工刃によって前記スカート部の所定位置に切り込み加工を行うことを特徴とする。
本発明の加工方法によれば、パンチを飲料ボトル用スクリューキャップにおける未加工のスカート部を介してダイに押し付けた状態で当該ダイを軸回転させると、ダイ及び/又はパンチに設けられた加工刃によって、スカート部の所定位置に所定の切り込み加工が簡易になされる。
第2の発明に係る別の加工方法は、前記持ち手部及び前記破断線を切り込み加工する加工方法であって、円弧形状の凸型部を有する第1金型と、円弧形状の凹型部を有する第2金型と、前記第1金型における凸型部及び第2金型における凹型部の少なくとも一方の表面に前記持ち手部及び前記破断線に対応するよう設けられた加工刃とを備えた加工装置を準備し、前記飲料ボトル用スクリューキャップにおける未加工のスカート部の内周部に前記第1金型を配置し、前記第2金型をその凹型部が前記第1金型の凸型部に対向するよう前記スカート部の外周部に配置し、前記第2金型を、その凹型部を前記スカート部を介して前記第1金型の凸型部に嵌め合うように合体させて、前記加工刃によって前記スカート部の所定位置に切り込み加工を行うことを特徴とする。
本発明の加工方法によれば、飲料ボトル用スクリューキャップにおける未加工のスカート部を介して、第2金型の凹型部と第1金型の凸型部とを嵌め合うように合体させると、第1金型の凸型部及び/又は第2金型の凹型部に設けられた加工刃によって、スカート部の所定位置に所定の切り込み加工が簡易になされる。
本発明の飲料ボトル用スクリューキャップによれば、スカート部の取り外しが簡単になし得、飲料ボトルに装着された状態でのデザイン性を損ねず、また飲料が充填された飲料ボトルの取扱いに支障を来す懸念がない。また、本発明の加工方法によれば、持ち手部等の切り込み加工が簡易になされる。
本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第一の実施形態を示す概略的正図である。 同実施形態の飲料ボトル用スクリューキャップを飲料ボトルの口部に装着した状態を示す正面図である。 同飲料ボトル用スクリューキャップを飲料ボトルの口部に装着した状態を示す縦断面図である。 同飲料ボトル用スクリューキャップの円筒部を破断除去した状態を示す正面図である。 本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第二の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第三の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第四の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第五の実施形態を示す図2と同様図である。 (a)(b)は、本発明の加工方法の一例を模式的に示す図であり、(a)はその概略的平面図、(b)同概略的正面図である。 (a)は図9(b)におけるA−A線矢示断面拡大図、(b)は同B−B線矢示断面拡大図、(c)は同C−C線矢示断面拡大図である。 本発明の加工方法の別例を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1〜図4は、本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第一の実施形態を示す。図例の飲料ボトル用スクリューキャップ1は、アルミニウム等の金属製であり、シール部材2(図3参照)を裏面に備えた円形の天板部3と、天板部3の外周部より下方に延びる円筒部4と、円筒部4の下端部に周方向に間欠的な橋絡部5aを有する開封破断部5を介して連結された円筒状のスカート部6とを備える。当該飲料ボトル用スクリューキャップ1は、例えば、ガラス製の飲料ボトル10(図2、図3参照)の口部11から首部12にかけて装着される。前記円筒部4は、飲料ボトル10の口部11に装着されたときに当該口部11の雄ねじ部11a(図3、図4参照)に整合し得る雌ねじ形状部4aを有している。スカート部6の上方部位60には、飲料ボトル10の口部11に装着されたときに口部11の係止用周溝部11b(図3参照)に嵌り込む絞り部60aが形成可能とされる。また、スカート部6の上下方向中間部位61には、スカート部6を破断操作するための持ち手部62が切り込み形成されている。持ち手部62は、スカート部6の周方向に向く円弧形状部62cと、この円弧形状部62cの上端及び下端に円弧形状部62cとは反対方向に連なる直状の上方側端部(一方の切り込み端部)62a及び下方側端部(他方の切り込み端部)62bとからなる。スカート部6には、持ち手部62の上方側端部62aから先端部63aがスカート部6の上方部位60に向けて延びる上部破断線63と、持ち手部62の下方側端部62bから先端部64aがスカート部6の下端部6aに至ることなく中間部位61にとどまるよう延びる下部破断線64とが、切り込み形成されている。即ち、本実施形態では、破断線が、前記上部破断線63と前記下部破断線64とからなる。スカート部6の中間部位61における持ち手部62の円弧形状部62c側には、当該円弧形状部62cを含んで持ち手部62の摘み操作をし易くするための刳り貫き部620が形成されている。
円筒部4における雌ねじ形状部4aが形成される部位の下部には、下記するように開封操作する際に、開封操作者の把持指の滑りを防止するためのローレット部4bが形成されている。また、円筒部4におけるローレット部4bと開封破断部5との間には、円筒部4を軸回りに回転させ、スカート部6より破断して取り外す際に、円筒部4の捩れを防止するための補強用の第1環状突部4cが形成されている。さらに、スカート部6における開封破断部5の近傍部には、開封操作時における開封破断部5を介したスカート部6への回転力の伝播を遮断してスカート部6の上方部位60の捩れを防止するための補強用の第2環状突部6bが形成されている。加えて、スカート部6の上方部位60における絞り部60aの形成部位の下辺部に近接して、絞り部60aの形成の際の緩衝用の第3環状突部6cが形成されている。開封破断部5は、円筒部4とスカート部6とを繋ぐ複数の橋絡部5a…と、橋絡部5a…間の複数のスリット部5b…とが周方向に間欠的に配列されて構成されている。橋絡部5a…の数、その間隔(スリット部5bの周方向長さ)は、開封維持強度、開封破断のし易さ等を勘案して適宜設定される。
本実施形態における持ち手部62は、上方側端部62a及び下方側端部62bとともに、スカート部6の中間部位61に表裏に貫通する全切り込み状に形成され、上方側端部62a及び下方側端部62bは互いに平行でスカート部6の周方向に向け形成されている。上部破断線63及び下部破断線64は、上方側端部62a及び下方側端部62bからそれぞれ連続してスカート部6の内面側又は外面側にハーフカット状に形成されている。上部破断線63は、上方側端部62aから上向き曲線状に延び、その先端部63aが、スカート部6の上端部6dであって、開封破断部5の橋絡部5aに至っている。また、下部破断線64は、持ち手部62の下方側端部62bからそのまま周方向に直状に延び、先端部64aがスカート部6の下端部6aに至ることなく中間部位61にとどまるように形成されている。加えて、下部破断線64における先端部64aの周方向位置が上部破断線63の先端部63aの周方向位置と合致するように形成されている。また、円筒部4の上端部には円形の天板部3が一体に形成され、天板部3の裏面(円筒部4の内部に向く面)には、シール部材2が取付けられている。シール部材2は、コルクシート、樹脂シート或いはゴムシート等からなる。シール部材2は、天板部3の裏面に、図例のように円筒部4の上端部に形成された環状のくびれ部4dによって周縁部が保持されるか、及び/又は、接着剤等により接着一体に保持される。
なお、図例では、上部破断線63及び下部破断線64は、ハーフカット状に形成された例を示しているが、上方側端部62a及び下方側端部62bからミシン目状(破線状)に全切り込み形成されたものであってもよい。
本実施形態において、持ち手部62の上方側端部62aから絞り部60aに相当する部位の上辺部60aaまでの上下方向距離aが、持ち手部62の下方側端部62bからスカート部6の下端部6aまでの上下方向距離b以下とされている。また、持ち手部62の下方側端部62bから絞り部60aに相当する部位の上辺部60aaまでの上下方向距離cが、持ち手部62の下方側端部からスカート部6の下端部6aまでの上下方向距離bより小とされている。さらに、持ち手部62の下方側端部62bからスカート部6の上端部6dまでの上下方向距離dが、持ち手部62の下方側端部62bからスカート部6の下端部6aまでの上下方向距離bより小とされている。
前記のように構成される飲料ボトル用スクリューキャップ1は、飲料ボトル10内に飲料L(図3参照)が充填された状態で、飲料ボトル10の口部11から首部12の一部に至るように装着される。この装着は、専用の冶具によってなされるが、円筒部4における飲料ボトル10の雄ねじ部11aに相当する部位が、この装着の際の冶具の締付け力によって、雄ねじ部11aに整合するよう賦形されて雌ねじ形状部4aに形成される。これによって、雄ねじ部11aと雌ねじ形状部4aとが螺合された状態とされる。この螺合状態で、飲料ボトル10の上端開口縁部11cは、天板3の裏面に取り付けられたシール部材2に密着し、口部11の開口部が密封される。また、スカート部6の上方部位60における飲料ボトル10の係止用周溝部11bに相当する部位が、装着の際の冶具の締付け力によって、係止用周溝部11bにかしめられるように賦形されて、係止用周溝部11bに嵌り込む絞り部60aに形成される。このとき、絞り部60aの下辺部(上方部位の下縁部60b)に近接して第3環状突部6cが形成されているから、この第3環状突部6cがかしめ代のように作用して、絞り形成の縮径に伴う絞り部60aの近傍の歪等が吸収されて、絞り部60aがその近傍に皺等を生じることなく見栄え良く形成される。スカート部6は、飲料ボトル10の口部11から首部12にかけての周体を被覆する。このように、飲料ボトル10に飲料ボトル用スクリューキャップ1が装着された状態では、口部11の開口部が密封され、充填された飲料Lの液面がスカート部6によって視認されないように隠蔽される。
なお、雌ねじ形状部4aは、当該飲料ボトル用スクリューキャップ1の装着時に冶具の締付け力によって雄ねじ部11aに整合するよう賦形される例を示しているが、装着前に形成され、装着時には雄ねじ部11aに螺合されるように構成してもよい。
飲料ボトル10内の飲料Lを最初に賞味する際は、飲料ボトル10の胴体部(不図示)及び飲料ボトル用スクリューキャップ1の円筒部4を把持し、雄ねじ部11a及び雌ねじ形状部4aの螺合を緩める方向(反螺合方向)に、胴体部及び円筒部4を飲料ボトル10の軸回りに相対回転操作する。この回転に伴う螺合解除作用によって、円筒部4が上方へ変位しようとする。このように円筒部4の回転力と上方への変位しようとする力によって、開封破断部5の橋絡部5a…にせん断力が作用する。スカート部6は、絞り部60aが係止用周溝部11bに嵌り込んで係止されているから、上方へ変位することがなく、したがって、前記せん断力が橋絡部5a…に集中して橋絡部5a…が破断し、円筒部4がスカート部6から分離されて、飲料ボトル10から取外される。図4は、飲料ボトル10から円筒部4が取り外された状態(開封された状態)を示している。これによって、キャップの主体である円筒部4が飲料ボトル10から取り外され、スカート部6が飲料ボトル10に残った状態で、飲料ボトル10内の飲料Lをグラス等に注ぐことができる。飲料を消費し切るまでは、円筒部4を雌ねじ形状部4aを介して飲料ボトル10の雄ねじ部11aに螺合させることにより、飲料ボトル10の開口部をその都度封止させることができる。
飲料ボトル10内の飲料が消費され、空の飲料ボトル10を廃棄する際は、スカート部6を飲料ボトル10から取り外して分別廃棄処理がなされる。このとき、スカート部6に形成された持ち手部62を手指で摘んでめくるようにし、そのまま、上部破断線63に沿って螺旋状に破断し、また、下部破断線64に沿って周方向に破断操作してスカート部6を横開きすることによって、スカート部6を飲料ボトル10から取外すことができる。即ち、上部破断線63に沿ってスカート部6の上端部6dまで破断すると、絞り部60aも破断されるので、絞り部60aを横開き(拡径)することによって絞り部60aの係止用周溝部11bに対する係止が解除可能とされる。一方、上部破断線63に沿った破断に伴って下部破断線64に沿った破断も進行し、これによって上部破断線63に沿った破断の進行がスムースになされる。しかし、下部破断線64はスカート部6の中間部位61にとどまるように形成されているから、下部破断線64に沿った破断がスカート部6の下端部6aには至らず、下部破断線64より下方のスカート部6は持ち手部62が一体となった環状の状態に維持されて、スカート部6は飲料ボトル10に残る。そして、絞り部60aを横開きして係止用周溝部11bに対する係止を解除するとスカート部6は飲料ボトル10に拘束されず、持ち手部62を手指で摘んだ状態でそのまま上方に引き抜くことにより、スカート部6を飲料ボトル10の口部11から取外すことができる。
本実施形態では、持ち手部62の摘み端回りに刳り貫き部620が形成されているから、持ち手部62の摘み操作が簡易になされる。そして、持ち手部62の上方側端部62aから延びる上部破断線63は、上部破断線63の先端部63aが、開封破断部5の橋絡部5aに至っているから、上部破断線63によるスカート部6の上端部6dに至る破断が確実になされ、スカート部6を横開きすることにより飲料ボトル10の口部11からの取り外しがより速やかになされる。これにより、絞り部60aの係止用周溝部11bに対する係止が解除され、スカート部の横開きが効果的になされる。本実施形態では、下部破断線64が、その先端部64aの周方向位置が上部破断線63の先端部63aの周方向位置と合致するように形成されているので、上部破断線63による破断がスカート部6の上端部6d(橋絡部5b)に至った後に破断操作を停止すれば、下部破断線64から下方のスカート部6が環状に維持される。その後、持ち手部62を摘んだ状態で絞り部60aをめくるように横開きして係止用周溝部11bに対する係止を解除し、そのまま上方に引き抜くことにより、飲料ボトル10の首部12及び口部11からスカート部6を容易に上方に取り除くことができる。また、上部破断線63による破断がスカート部6の上端部6dに至った後に、下部破断線64に沿った破断を周方向に沿って全周に亘り継続させることにより、スカート部6の下部破断線64から上の部分を飲料ボトル10から取外すこともできる。この場合、スカート部6の下部破断線64から下の部分は飲料ボトル10の首部12に嵌装された状態で残るが、この残った部分は、飲料ボトル10の首部12及び口部11から容易に上方に取り除くことができる。このようなスカート部6の取外し方は、需要者によって適宜選択されるが、前者の取外し方の方が破断操作が少なく短時間で行えるメリットがあると言える。
そして、下部破断線64は、その先端部64aがスカート部6の下端部6aに至ることなく中間部位61にとどまるように形成されているから、当該飲料ボトル用スクリューキャップ1の装着時の機械的外力や、装着された状態での飲料ボトルの梱包、搬送、店頭陳列等において、誤ってスカート部6の下端部6aから破断が進行することがなく、破断の進行部による悪影響や取扱い上の支障を来す懸念もない。そして、このような持ち手部62及びこれに連続する上下の破断線63,64の形成態様によれば、これらの加工代が少なく、デザイン性の低下を抑えることができる。また、スカート部6における中間部位61の下半部には、持ち手部62及びこれに連続する上下の破断線63,64の加工部分が存在しないから、この部分に商品ロゴや製品の性状等の製品情報を加工部分によって分断されることなく印刷することができる。
さらに、持ち手部62の上方側端部62aから絞り部60aに相当する部位の上辺部60aaまでの上下方向距離a、持ち手部62の下方側端部62bからスカート部6の下端部6aまでの上下方向距離b、持ち手部62の下方側端部62bから絞り部60aに相当する部位の上辺部60aaまでの上下方向距離c、持ち手部62の下方側端部62bからスカート部6の上端部6dまでの上下方向距離d、の大小関係を前記のように設定しているので、上部破断線63による破断操作量を少なくすることができ、スカート部6の上端部6dに至る破断が速やかになされる。このようなa,b,c,dの大小関係の設定は、図示は省略するが、以下の実施形態でも同様に採用される。
図5は、本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第二の実施形態であって、飲料ボトルの口部に装着された状態を示している。本実施形態では、上部破断線63の先端部63aがスカート部6の上端部6dであって、開封破断部5のスリット部5bに至っている点で、第一の実施形態と異なる。本実施形態においては、上部破断線63の先端部63aが、開封破断部5のスリット部5bに至っているから、上部破断線63によるスカート部6の上端部6dに至る破断が確実になされ、スカート部6を横開きすることにより口部11からの取り外しがより速やかになされる。
その他の構成は、第一の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図6は、本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第三の実施形態であって、飲料ボトルの口部に装着された状態を示している。本実施形態では、上部破断線63が絞り部60aを上下に完全に横断し、先端部63aが第2環状突部6bの下部(上方部位60の中間部)に至るように形成され、また、下部破断線64が途中から斜め下方に延びるよう形成されている点で、第一及び第二の実施形態と異なる。本実施形態においては、上部破断線63が絞り部60aを上下に完全に横断し、先端部63aが第2環状突部6bの下部に至るように形成されているから、上部破断線63に沿った破断の際には、絞り部60aの係止用周溝部11b(図3参照)に対する係止が完全に解除される。しかも、下部破断線64が途中から斜め下方に延びるよう形成されているから、下部破断線64に沿った破断の際には、破断が下向き螺旋状に進んでスカート部6の下端部6aに至り、スカート部6の横開きが的確になされ、飲料ボトル10における口部11からの取り外しがより一層し易くなる。
その他の構成は、第一及び第二の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図7は、本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第四の実施形態であって、飲料ボトルの口部に装着された状態を示している。本実施形態では、持ち手部62に連なる上部破断線63が絞り部60aを上下に横断し、その先端部63aが絞り部60aの上辺部60aaに至るように形成されている点、及び、下部破断線64における先端部64aの周方向位置が上部破断線63の先端部63aの周方向位置よりさらに周方向先側に至るように形成されている点で、第一及び第二の実施形態と異なる。本実施形態においては、上部破断線63による破断が絞り部60aに相当する部位を完全に通過するから、上部破断線63に沿った破断の際には、絞り部60aの係止用周溝部11b(図3参照)に対する係止が完全に解除され、スカート部6の飲料ボトル10における口部11(図3、図4参照)からの取り外しがより容易となる。また、本実施形態では、下部破断線64の先端部64bは、その周方向位置が上部破断線63の先端部63aの周方向位置よりさらに周方向先側に至るように位置付けされているから、破断操作の際に、上部破断線63の先端部63aがスカート部6の上端部6dへ速やかに到達する。したがって、上部破断線63による破断がスカート部6の上端部6dに至った後に、絞り部60aを横開きして上方に引き抜くことにより、スカート部6を飲料ボトル10の口部11から速やかに取外すことができる。
その他の構成は、第三の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図8は、本発明に係る飲料ボトル用スクリューキャップの第五の実施形態であって、飲料ボトルの口部に装着された状態を示している。本実施形態では、上部破断線63が絞り部60aを上下に横断することなく、上部破断線63の先端部63aが上方部位60の下縁部60b(第3環状突部6cの上辺部)に至っている点で、第四の実施形態と異なる。本実施形態においても、上部破断線63がスカート部6の上方部位60に向けて延び、絞り部60aの下辺部(上方部位の下縁部60b)に至っているから、この上部破断線63の破断に引き続き、絞り部60aまで破断を容易に進めることができる。
なお、第一及び第二の実施形態においても、下部破断線64における先端部64aの周方向位置を上部破断線63における先端部63aの周方向位置より先側に位置付けることはもとより可能である。また、第一〜第四の実施形態のそれぞれにおいて、他の実施形態で採用された下部破断線63の構造を採用することも可能である。その他の構成は、第四の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
なお、図1〜図8に示す例では、持ち手部62の円弧形状部62cが、スカート部6の周方向に向くように切り込み形成されているが、円弧形状部62cが、斜め下向き、或いは、スカート部6の軸方向に沿った下向きに形成されているものであってもよい。また、円弧形状部62cの上下端部から円弧形状部62cとは反対方向に連なる直状部分を上方側端部62a及び下方側端部62bとしているが、この直状部分が存在せず、円弧形状部62cの上下端部を、それぞれ上方側端部62a及び下方側端部62bとしてもよい。さらに、これらの例では、円弧形状部62cにおける切り込み端部の他方から延びる破断線64が設けられているが、必ずしも破断線64は必要とされるものではない。加えて、破断線64を設ける場合、周方向若しくは下方に向くよう形成することが好ましいが、上方に向くよう形成することも除外されるものではない。しかし、破断線64を上方に向くように形成する場合、破断線63,64がともにスカート部6の上端6dにまで至るようにすると、持ち手62を摘んで破断操作する際に、持ち手部62が両破断線63,64間部分とともにスカート部6から分離されることがある。そのため、スカート部6の大半が飲料ボトル10に破断面がむき出しの状態で残ってしまい、残ったスカート部6の取外しは、持ち手部62を用いることができないので、絞り部60aを手指で摘んで横開した上で上方に引き抜くようにせざるを得ず、取外しの煩わしさがあり好ましくない。
また、図1〜図8に示す例では円筒部4が、天板部3の直下にくびれ部4dを有しているが、シール部材2が天板3の裏面に接着剤等によって固着されている場合は、くびれ部4dに代えて他の形状とすることも可能である。さらに、第1〜第3環状突部4c,6b,6cは必ずしも必要とされるものではなく、その機能性、デザイン性等を勘案し、求められる仕様等に応じて適宜選択採用される。加えて、当該飲料ボトル用スクリューキャップ1の全体形状や個々の構成部の形状は、図例のものに限定されず、機能的に同じであれば他の形状のものであってもよい。また、本発明の飲料ボトル用スクリューキャップ1が適用される飲料用ボトルとして、ワインやウイスキー用のボトルに限らず、日本酒、焼酎、さらには各種清涼飲料用のボトルにも適用することはもとより可能である。
次に、前記のような飲料ボトル用スクリューキャップにおける持ち手部等が未加工のスカート部に対して、持ち手部、上部破断線及び下部破断線を切り込み加工する加工方法の例について述べる。
図9及び図10は、第2の発明に係る加工方法の第1の加工方法を説明する図である。この第1の加工方法に用いられる加工装置100は、円筒形状のダイ(ダイロール)101と、円筒形状のパンチ(パンチロール)102と、当該ダイロール101及びパンチロール102のいずれか一方の外周面に、前記各実施形態に示す飲料ボトル用スクリューキャップ1の前記持ち手部62、上部破断線(破断線)63及び下部破断線(破断線)64に対応するよう設けられた加工刃103とを備える。図例ではダイロール101に加工刃103が設けられ、さらに加工刃103は、持ち手部62用の第1加工刃103aと、上部破断線63用の第2加工刃103bと、下部破断線64用の第3加工刃103cとからなる。第1加工刃103aは、持ち手部62の上方側端部62a及び下方側端部62b、刳り貫き部620の内周縁部に対応する形状とされている。また、第1加工刃103aの刃高さh1は、図10(a)に示すように、飲料ボトル用スクリューキャップにおけるスカート部6の厚みtより大とされている。第2加工刃103b及び第3加工刃103cの刃高さh2は、図10(b)に示すように、スカート部6の厚みtより小とされている。パンチロール102の第1加工刃103aに対応する部分には、第1加工刃103aに整合する形状の受け溝部102aが形成されている。この受け溝部102aの深さDは、第1加工刃103aの刃高さh1より大とされている。
ダイロ−ル101は、不図示の駆動源によって矢印e方向に軸回転駆動される。また、パンチロール102は、ダイロール101に対して矢印fに示すように接近離反可能とされている。図例では、パンチロール102は、ダイロール101の軸回転に従動して、矢印e1方向に軸回転するよう構成されるが、パンチロール102自体が不図示の駆動源によってダイロール101と同期して矢印e1方向に駆動回転するようにしてもよい。
前記のように構成される加工装置100を用いて前記加工を行う際は、飲料ボトル用スクリューキャップ1における未加工のスカート部6の内周部にダイロール101を配置し、スカート部6の外周部にパンチロール102を配置する。そして、パンチロール102を、スカート部6を介して矢印f方向に沿ってダイロール101に押し付けた状態でダイロール101を軸回転させる。この回転によって、飲料ボトル用スクリューキャップ1は、ダイロール101とパンチロール102との間に挟圧された状態で矢印eと同方向に回転し、パンチロール102は矢印e1方向に従動回転する。そして、第1加工刃103aがダイロール101とパンチロール102との間の部分に至ると、第1加工刃103aがスカート部6に内側から食込む。パンチロール120には第1加工刃103aに整合する受け溝部102aが形成され、且つ、第1加工刃103aの刃高さh1がスカート部6の厚みtより大とされているから、第1加工刃103aはスカート部6を厚み方向に貫き、その刃先が受け溝部102aに受容される。これによって、持ち手部62を構成する上方側端部62a及び下方側端部62b、刳り貫き部620が全切込み加工される。このとき、第1加工刃103aの刃先は、受け溝部102aに受容されるから、パンチロール102の表面に当たらず、刃こぼれ等を生じることがない。
ダイロール101の引き続く軸回転により、第2加工刃103b及び第3加工刃103cが、ダイロール101とパンチロール102との間の部分に至ると、第2加工刃103b及び第3加工刃103cがスカート部6に内側から食込む。第2加工刃103b及び第3加工刃103cの刃高さh2は、スカート部6の厚みtより小とされるから、スカート部6を厚み方向に貫くことがなく、これによって、上部破断線63及び下部破断線64がスカート部6の内側からハーフカット状態で切り込み加工される。次いで、パンチロール102をダイロール101から離反させれば、貫通状態の刳り貫き部620と全切り込み状態の上方側端部62a及び下方側端部62bとにより構成される持ち手部62、及び、ハーフカット状態の上部破断線63及び下部破断線64が切り込み加工された飲料ボトル用スクリューキャップ1を取出すことができる。
図11は、第2の発明に係る加工方法の第2の加工方法を説明する図である。この第2の加工方法に用いられる加工装置200は、円弧形状の凸型部201aを有する第1金型201と、円弧形状の凹型部202aを有する第2金型202と、第1金型201における凸型部201aの表面に、前記持ち手部62、上部破断線(破断線)63及び下部破断線(破断線)64に対応するよう設けられた加工刃203とを備える。図例の加工刃203は、持ち手部62用の第1加工刃203aと、上部破断線63用の第2加工刃203bと、下部破断線64用の第3加工刃203c(図9(b)参照)とからなる。第1加工刃203aは、持ち手部62の上方側端部62a及び下方側端部62b、刳り貫き部620の内周縁部に対応する形状とされている。第1加工刃203aの刃高さ、第2加工刃203b及び第3加工刃203cの刃高さは、図10に示す例と同様に設定される。第1金型201における凸型部201aの曲率半径は、スカート部6の内周面の曲率半径と略同じとされ、第2金型202における凹型部202aの曲率半径はスカート部6の外周面の曲率半径と略同じとされる。第1金型201と、第2金型202とは、凸型部201aと凹型部202aとが対向する位置関係となるよう配置され、さらに、第2金型202は、矢印gに示すように第1金型201に対して接近離反可能とされている。
前記のように構成される加工装置200を用いて前記加工を行う際は、飲料ボトル用スクリューキャップ1を、その未加工のスカート部6の内周部に第1金型201が位置し、スカート部6の外周部に第2金型202が位置するように配置する。そして、矢印gに沿って第2金型202を第1金型201に接近させ、スカート部6を間に挟んだ状態で、第2金型202の凹型部202aを第1金型201の凸型部201aに嵌め合うように合体させる。この合体は、加工刃203の第1加工刃203aがスカート部6を内面から厚み方向に貫き、第2加工刃203b及び第3加工刃203cはスカート部6を内面から貫くことなく食込むようになされる。これによって、持ち手部62を構成する刳り貫き部620と上方側端部62a及び下方側端部62bと、ハーフカット状態の上部破断線63及び下部破断線64とが、スカート部6の内側から同時に切込み加工される。次いで、第2金型202を第1金型201から離反させれば、貫通状態の刳り貫き部620と全切り込み状態の上方側端部62a及び下方側端部62bとにより構成される持ち手部62、及び、ハーフカット状態の上部破断線63及び下部破断線64が切り込み加工された飲料ボトル用スクリューキャップ1を取出すことができる。
なお、第2の発明に係る加工方法において、上部破断線63及び下部破断線64をハーフカット状となるよう切り込み加工する例について述べたが、これをスカート部6の厚み方向に貫くミシン目状になるよう全切り込み加工してもよい。また、第1の加工方法において、加工刃103をダイロール101に設けたが、パンチロール102に設けてもよい。この場合、切り込み加工はスカート部6の外周部からなされる。さらに、第1の加工方法において、ダイロール101に加工刃103が設けられているが、ダイロール101及びパンチロール102の両方に加工刃103を設けてもよい。例えば、パンチロール102に第1加工刃103aを設け、ダイロール101に第2加工刃103b及び第3加工刃103cを設ける場合が挙げられる。加工刃103の各刃をダイロール101及びパンチロール102のどちらに設けるかは、切り込み仕様(全切り込みか、表裏いずれのハーフカットか等)によって、適宜選択することができる。第2の加工方法においても、第1金型201及び第2金型202のいずれに加工刃203を設けるかは、同様に切り込み仕様(全切り込みか、表裏いずれのハーフカットか等)によって、適宜選択することができる。さらにまた、第1及び第2の加工方法において、持ち手部62の加工と上部破断線63及び下部破断線64とを同工程で行うようにしているが、これを別工程で行うようにしてもよい。
1 飲料ボトル用スクリューキャップ
2 シール部材
3 天板部
4 円筒部
4a 雌ねじ形状部
5 開封破断部
5a 橋絡部
5b スリット部
6 スカート部
6a 下端部
6d 上端部
60 上方部位
60a 絞り部
60aa 上辺部
61 中間部位
62 持ち手部
62a 上方側端部(一方の切り込み端部)
62b 下方側端部(他方の切り込み端部)
63 上部破断線(破断線)
63a 先端部
64 下部破断線(破断線)
64a 先端部
10 飲料ボトル
11 口部
11a 雄ねじ部
100 加工装置
101 ダイ
102 パンチ
103 加工刃
200 加工装置
201 第1金型
201a 凸型部
202 第2金型
202a 凹型部
203 加工刃

Claims (7)

  1. シール部材を裏面に備えた円形の天板部と、該天板部の外周部より下方に延びる円筒部と、該円筒部の下端部に周方向に間欠的な橋絡部を有する開封破断部を介して連結された円筒状のスカート部とを備え、飲料ボトルの口部に装着される金属製の飲料ボトル用スクリューキャップであって、
    前記円筒部は、前記飲料ボトルの口部に装着されたときに当該口部の雄ねじ部に整合し得る雌ねじ形状部を有し、
    前記スカート部の上方部位には、前記飲料ボトルの口部に装着されたときに当該口部の係止用周溝部に嵌り込む絞り部が形成可能とされ、且つ、前記スカート部の上下方向中間部位には、当該スカート部を破断操作するための持ち手部が切り込み形成され、
    前記スカート部には、前記持ち手部の切り込み端部から先端部が前記スカート部の上方部位に向けて延びる破断線が形成され、
    前記破断線は、前記スカート部の下端部に至らない形状とされていることを特徴とする飲料ボトル用スクリューキャップ。
  2. 請求項1に記載の飲料ボトル用スクリューキャップにおいて、
    前記破断線は、前記持ち手部における切り込み端部の一方である上方側端部から先端部が前記スカート部の上方部位に向けて延びる上部破断線と、前記持ち手部における切り込み端部の他方である下方側端部から先端部が前記スカート部の下端部に至ることなく中間部位にとどまるよう延びる下部破断線とからなることを特徴とする飲料ボトル用スクリューキャップ。
  3. 請求項2に記載の飲料ボトル用スクリューキャップにおいて、
    前記上部破断線は、前記スカート部の前記絞り部に相当する部位に至るように形成されていることを特徴とする飲料ボトル用スクリューキャップ。
  4. 請求項2に記載の飲料ボトル用スクリューキャップにおいて、
    前記上部破断線は、前記スカート部の前記絞り部に相当する部位を上下に横断するように形成されていることを特徴とする飲料ボトル用スクリューキャップ。
  5. 請求項2に記載の飲料ボトル用スクリューキャップにおいて、
    前記上部破断線は、その先端部が前記スカート部の上端部に至るように形成されていることを特徴とする飲料ボトル用スクリューキャップ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料ボトル用スクリューキャップに、前記持ち手部及び前記破断線を切り込み加工する加工方法であって、
    円筒形状のダイと、円筒形状のパンチと、当該ダイ及びパンチの少なくとも一方の外周面に前記持ち手部及び前記破断線に対応するよう設けられた加工刃とを備えた加工装置を準備し、
    前記飲料ボトル用スクリューキャップにおける未加工のスカート部の内周部に前記ダイを配置し、
    前記スカート部の外周部に前記パンチを配置し、
    前記パンチを、前記スカート部を介して前記ダイに押し付けた状態で当該ダイを軸回転させて、前記加工刃によって前記スカート部の所定位置に切り込み加工を行うことを特徴とする加工方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料ボトル用スクリューキャップに、前記持ち手部及び前記破断線を切り込み加工する加工方法であって、
    円弧形状の凸型部を有する第1金型と、円弧形状の凹型部を有する第2金型と、前記第1金型における凸型部及び第2金型における凹型部の少なくとも一方の表面に前記持ち手部及び前記破断線に対応するよう設けられた加工刃とを備えた加工装置を準備し、
    前記飲料ボトル用スクリューキャップにおける未加工のスカート部の内周部に前記第1金型を配置し、
    前記第2金型をその凹型部が前記第1金型の凸型部に対向するよう前記スカート部の外周部に配置し、
    前記第2金型を、その凹型部を前記スカート部を介して前記第1金型の凸型部に嵌め合うように合体させて、前記加工刃によって前記スカート部の所定位置に切り込み加工を行うことを特徴とする加工方法。


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