JPH07147068A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH07147068A
JPH07147068A JP20767994A JP20767994A JPH07147068A JP H07147068 A JPH07147068 A JP H07147068A JP 20767994 A JP20767994 A JP 20767994A JP 20767994 A JP20767994 A JP 20767994A JP H07147068 A JPH07147068 A JP H07147068A
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JP
Japan
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substrate
fine particles
magnetic
rigid substrate
recording medium
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Withdrawn
Application number
JP20767994A
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English (en)
Inventor
Osami Morita
修身 森田
Naoko Kuyama
直子 久山
Hiroshi Takino
浩 瀧野
Takanobu Sano
高信 佐野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 剛性基板1上に磁性膜が形成されてなる,い
わゆるハードディスクにおいて、上記剛性基板にサーボ
ピットを凹凸形状として形成するとともに表面に多数の
微粒子2を一様に付着し、上記磁性膜は前記剛性基板の
凹部に対応した領域と凸部に対応した領域とが互いに逆
向きの磁化方向となるように磁化する。 【効果】 位置精度の高いトラッキング信号を磁気記録
媒体の製造コストを増大させることなく書き込むことが
でき、且つCSS方式に適用したときに良好な浮上走
行,耐久性を得ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関し、
特に剛性基板上に磁性層が形成されてなる,いわゆるハ
ードディスクの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンピュータ等の記憶媒体として
は、ランダムアクセスが可能な円板状の磁気ディスクが
広く用いられており、なかでも応答性に優れること等か
ら、基板にガラス板、プラスチック板、あるいは表面に
Ni−Pメッキ,アルマイト処理が施されたAl合金板
等の硬質材料を用いた磁気ディスク(いわゆるハードデ
ィスク)が使用されるようになっている。
【0003】このような磁気ディスクでは、磁気ヘッド
との接触による摩耗損傷を避けるために、磁気ヘッドが
スライダーに埋め込まれてなる浮上型磁気ヘッドを用
い、起動停止時には磁気ヘッドを磁気ディスク表面に接
触させ、情報の記録再生時には磁気ヘッドを高速回転す
る磁気ディスク表面より微小間隙をもって浮上走行させ
る,コンタクト・スタート・ストップ方式(CSS方
式)が用いられるのが通常である。
【0004】ここで、このようなCSS方式を採用する
場合、磁気ディスクの表面があまり平滑過ぎると、スラ
イダーと磁気ディスクの真実接触面積が大きくなり、起
動動作直後或いは停止動作直後にスライダーが磁気ディ
スク表面を摺動するに際して、当該スライダーと磁気デ
ィスクの動摩擦係数が大きくなる。このため、ディスク
表面が摩耗して製品寿命が短くなるとともに、摺動によ
って発生する摩耗粉がスライダー表面に付着し、スライ
ダーの浮上性能を低下させる。そればかりか、磁性膜が
破壊され、不十分なCSS耐久性しか得られない。
【0005】このため、このような磁気ディスクにおい
ては、剛性基板表面に研磨,エッチング処理等のテクス
チャ処理を施すか、あるいは特開平2−58730号公
報,特開平4−362510号公報に示されるように剛
性基板表面に金属,プラスチック等の微粒子を付着させ
ることで適度な粗度を与え、その表面粗さを磁性層表面
に浮き出させることによって、スライダーと磁気ディス
クの接触面積が小さく抑えられるようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
磁気ディスクにおいて、情報信号は、磁気ヘッドを同心
円状にその外周を径方向に移動させながら走行させるこ
とによって記録,再生される。このとき磁気ヘッドを記
録トラック位置に正確に移動させ、そのトラック上をず
れることなく高精度に走行させるには、ディスク面にト
ラック位置の目印となるトラッキング信号を予め書き込
んでおく必要がある。
【0007】このようなトラッキング信号の書き込み
は、従来の磁気ディスクでは、磁気ヘッドが搭載された
サーボライタを用い、1枚ずつトラッキング信号パター
ンに対応させて磁性層を磁化反転させることで行われて
いる。
【0008】このようにサーボライタを用いてトラッキ
ング信号を書き込む場合、最近のトラック幅をより狭小
化して高密度記録化を図るといった要請に応えるには、
サーボライタ機構部自体の精度をさらに向上させてトラ
ッキング信号の位置精度を高める必要がある。しかし、
このような機構部精度の向上は技術的,価格的な面で限
界がある。
【0009】そこで、サーボライタを用いるよりも、高
い位置精度のトラッキング信号が低いコストで書き込め
るようにした磁気ディスクが各種提案されている。
【0010】例えば、磁性層に所定のトラッキング信号
パターンに対応したマスクを形成し、マスクが形成され
た以外の部分にエッチング処理あるいは非磁性化処理を
施すことでトラッキング信号を書き込んだ磁気ディスク
が提案されている。
【0011】しかし、このようにしてトラッキング信号
を書き込む場合、通常の磁気ディスクの製造工程以外
に、さらにマスク形成工程,エッチング処理工程(ある
いは非磁性化処理工程)の少なくとも2工程を組み込ま
なければならないため、製造工程が煩雑化し、やはり磁
気ディスクの低価格化は難しい。
【0012】この他の磁気ディスクとしては、トラッキ
ング信号が凹凸形状として予め書き込まれた剛性基板,
いわゆるディスクリート基板を用いた磁気ディスクも提
案されている。
【0013】この場合には、基板を作製するに際して、
基板材料にプラスチック,ガラス等を用い、これらをモ
ールド技術によって基板形状に成形するようにし、その
金型にトラッキング信号に対応した凹凸パターンを予め
形成しておけば良い。したがって、通常の磁気ディスク
と同工程数で磁気ディスクが製造でき、低価格化に有利
である。
【0014】しかし、磁気ディスクでは、上述の如く剛
性基板に粗度を付与するために研磨処理等のテクスチャ
処理が施される。剛性基板上に凹凸形状として形成され
たトラッキング信号では、このテクスチャ処理を施す際
に形状が崩れ、トラッキング信号の品質が劣化するとい
った不都合が生じる。特に、このような信号形状の崩れ
は、基板材料としてプラスチックやプラスチック複合材
料等の硬度の低い材料を用いた場合に顕著である。
【0015】表面粗度を付与する方法としては、テクス
チャ処理の他に上記公報に示される如く剛性基板表面に
微粒子を付着させる方法もある。しかし、これに記載さ
れている条件は凹凸が形成されていない表面平坦な剛性
基板を想定して設定されたものであるので、そのままデ
ィスクリート基板に採用しても十分にその効果が発揮さ
れず、CSS耐久性のさらなる向上には繋がらない。
【0016】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、高い位置精度のトラッキ
ング信号を低いコストで書き込むことができ、且つCS
S方式に適用したときに良好な浮上走行性,耐久性が得
られる磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気記録媒体は、剛性基板上に磁性膜が
形成されてなり、上記剛性基板はサーボピットが凹凸形
状として形成されることでプリフォームされ、上記磁性
膜は前記剛性基板の凹部に対応した領域と凸部に対応し
た領域とが互いに逆向きの磁化方向となるように磁化さ
れてなる磁気記録媒体において、上記剛性基板表面に多
数の微粒子が一様に付着されてなることを特徴とするも
のである。
【0018】また、剛性基板は、トラック部が凸形状、
ガードバンド部が凹形状となるようにプリフォームされ
ていることを特徴とするものである。
【0019】さらに、剛性基板表面に付着された微粒子
は、硬度が剛性基板の硬度と同等もしくはそれよりも高
いことを特徴とするものである。
【0020】さらに、剛性基板表面に付着された微粒子
は、粒径が5〜30nmの球状微粒子であることを特徴
とするものである。
【0021】さらに、剛性基板表面に付着された微粒子
の密度が3〜50個/μm2 であることを特徴とするも
のである。
【0022】本発明の磁気記録媒体は、剛性基板上に磁
性膜が形成されてなるものであり、特に基板としてサー
ボピットが凹凸形状として予め書き込まれた剛性基板,
いわゆるディスクリート基板を用いたものである。
【0023】このようなディスクリート基板は、基板材
料としてプラスチック,ガラス等を用い、これらをトラ
ッキング信号に対応して凹凸が形成された金型を用い、
モールド成形することで得られる。
【0024】したがって、このディスクリート基板を用
いる磁気記録媒体では、製造に際してサーボピットを書
き込むための工程を別工程として組み込む必要がなく、
磁性膜にサーボライタによってサーボピットを書き込む
タイプの磁気記録媒体,磁性膜をエッチング処理あるい
は非磁性化処理することによってサーボピットを書き込
むタイプの磁気記録媒体に比べて位置精度の高いサーボ
ピットが低コストで得られることになる。
【0025】なお、基板上に形成するサーボピットは、
セクターサーボ信号や情報信号記録領域となるトラック
部,隣合うトラック部同志を分断するガードバンド部
等、通常、磁気ディスクにおいて書き込まれるサーボピ
ットである。例えば、トラック部は凸形状として形成さ
れ、これに対してガードバンド部は凹形状として形成さ
れる。
【0026】本発明では、このようなディスクリート基
板を用いる磁気記録媒体のCSS耐久性を向上させるた
めに、図1に示すように、ディスクリート基板1上に微
粒子2を一様に付着させることとする。
【0027】ディスクリート基板上に微粒子を一様に付
着させると、テクスチャー処理を施す場合のようなサー
ボピット形状の崩れを誘発することなく、基板表面に適
度な粗度を付与することができる。ディスクリート基板
に付与された表面粗さは層状作用によって磁性層表面に
反映され、これにより磁気ヘッドとの接触面積が減少す
る。したがって、起動開始直後,停止動作直後に磁気記
録媒体に対して磁気ヘッドが摺動する際の磁気記録媒体
と磁気ヘッドとの密着が防止され、良好なCSS耐久性
が得られるようになる。
【0028】ディスクリート基板に付着させる微粒子と
しては、該基板よりも硬度の高いものを用いることが望
ましい。金属微粒子等の硬度の低いものを用いるより
も、SiO2 等の硬度の高い微粒子(特に球状のもの)
を用いた方が、磁気ヘッドとの接触面積をより小さく抑
えることができ、CSS耐久性の向上に有利である。
【0029】なお、微粒子の粒径は5〜30nmである
ことが好ましい。微粒子の粒径は磁気記録媒体をCSS
方式に適用したときのグライドハイト量を決定する。微
粒子の粒径が5nm未満である場合には、グライドハイ
ト量が小さくなり過ぎ、磁気ヘッドの浮上走行が円滑に
行われなくなる。微粒子の粒径が30nmを越える場合
には、グライドハイト量が20nmを越え、高密度記録
を行った際に出力が不十分になる。
【0030】また、微粒子の付着密度は3〜50個/μ
2 とすることが好ましい。微粒子の付着密度が3個/
μm2 未満であると、その効果が十分に得られず、磁気
記録媒体と磁気ヘッドとが摺動する際の動摩擦係数が大
きくなる。また、微粒子を50個/μm2 を越えて付着
させようとすると、微粒子同士が凝集して表面粗さが大
きくなり、グライドハイト量が20nmを越えてしま
う。
【0031】上記微粒子を基板の表面に付着させる手法
としては、ディッピング法が好適である。
【0032】ディッピング法は、微粒子(例えば、Si
2 )を予めイソプロピルアルコール等の溶媒中に分散
しておき、この中に基板を浸漬し、液面に対して垂直方
向にゆっくりと引き上げることで基板表面に微粒子を付
着せしめるものである。
【0033】図2aに、上記ディッピング法によって基
板上にSiO2 微粒子を付着させるに際して、引き上げ
速度を0.69mm/秒に設定した場合の微粒子の付着
密度分布を示す。図2a中、横軸は図2bに示した基板
面上の角度位置であり、縦軸はその位置における付着密
度である。このように、微粒子の付着密度は、0°位置
あるいは360°位置から180°位置に向かって若干
増加する傾向が見られるが、その差は±5%程度と問題
になる程でなく、SiO2 微粒子は略均一に基板面に付
着される。
【0034】なお、このとき微粒子分散液に浸漬した基
板を、回転させながら,あるいは斜めに傾けながら引き
上げるようにすると微粒子の付着密度分布はより向上す
る。
【0035】基板面に付着させる微粒子の密度は、上記
微粒子分散液に分散させる微粒子の割合によって略制御
される。図3に、分散液中に分散させたSiO2 微粒子
の割合と基板に付着したSiO2 微粒子の付着密度の関
係を示す。このように微粒子の分散割合が0.0025
重量%以上の分散液を用いると、基板上に3個/μm2
以上の付着密度でSiO2 微粒子を付着させることがで
き、CSS走行に耐え得るものとなる。
【0036】本発明の磁気記録媒体は、このように微粒
子が付着されたディスクリート基板上に磁性層が形成さ
れて構成される。この磁性層は、凹部に対応する領域と
凸部に対応する領域の磁化方向が互いに逆向きとなるよ
うに磁化されており、これにより、サーボピットが磁気
信号として検出できるようになっている。
【0037】なお、磁性層としては、Co,Co−N
i,Co−Ni−Cr,Co−Cr,Co−Cr−T
a,Co−Pt等のCo系合金磁性膜が使用される。
【0038】
【作用】剛性基板上に磁性膜が形成されてなる磁気記録
媒体において、上記剛性基板としてサーボピットが凹凸
形状として予め形成されている基板を用いると、製造に
際してサーボピットを書き込むための工程を別工程とし
て組み込む必要がなく、製造工程数を増大させることな
く位置精度の高いサーボピットが得られる。
【0039】この剛性基板の表面に多数の微粒子を一様
に付着させると、テクスチャー処理を施す場合のような
サーボピット形状の崩れを誘発することなく、基板表面
に適度な粗度が付与される。ディスクリート基板に付与
された表面粗さは層状作用によって磁性層表面に反映さ
れ、これにより磁気記録媒体と磁気ヘッドとの接触面積
が減少する。したがって、起動開始直後,停止動作直後
に磁気記録媒体に対して磁気ヘッドが摺動する際の磁気
記録媒体と磁気ヘッドとの密着が防止され、良好なCS
S耐久性が獲得される。
【0040】ここで、剛性基板に付着させる微粒子とし
て、ディスクリート基板よりも硬度の高いものを用いる
とともに、微粒子の粒径,付着密度を適正化すると、微
粒子を基板に付着させる効果がより有効に発揮され、C
SS耐久性が向上するとともに、グライドハイト量が適
度なものとなり出力の低減を招くことなく円滑な浮上走
行が達成される。
【0041】
【実施例】本発明の具体的な実施例について実験結果に
基づいて説明する。
【0042】まず、トラッキング信号がプリフォームさ
れた高分子樹脂基板(ディスクリート基板)をモールド
法によって作製した。なお、ディスクリート基板は内径
が20mm,外径が65mmである。このディスクリー
ト基板をバキュームオーブン内に24時間保管すること
で、該基板内の水分及びガスを十分に排出させた。そし
て、以下のようにして基板面に一様にSiO2 微粒子を
付着させた。
【0043】すなわち、市販のSiO2 微粒子を用意し
た。なお、SiO2 微粒子としては、17nm〜45n
mの粒径範囲のもののうち数種類を用いた。このSiO
2 微粒子をイソプロピルアルコール(IPA)中に投入
し、超音波振動を印加することにより十分撹拌し、Si
2 分散液を調製した。SiO2 微粒子の分散割合は、
0.0001重量%〜0.01重量%である。
【0044】このようにして調製されたSiO2 微粒子
分散液に上記ディスクリート基板を浸漬し、その基板面
が液面に対して垂直になるように固定した。次いで、こ
のSiO2 微粒子分散液中に浸漬されたディスクリート
基板を液面に対して0.69mm/秒の速度で垂直方向
に引き上げ、常温常湿で数分間放置することで、乾燥
し、SiO2 微粒子を基板に付着させた。
【0045】そして、この基板に膜厚100nmのCr
下地層,膜厚60nmのCoCrPt記録層,膜厚18
nmのカーボン保護膜を順次形成することで各種磁気デ
ィスクを作製した。
【0046】このようにして作製された磁気ディスクを
用いて以下の実験を行った。
【0047】実験例1 磁気ディスクをCSS方式に適用したときの磁気ヘッド
浮上量を決定するパラメータの一つとして、グライドハ
イトがある。近年の高密度記録化の中においては、グラ
イドハイトをより小さく抑えることが開発課題の一つと
なっている。すなわち、現在、ハードディスク業界で
は、フライングハイト50nm、グライドハイト30n
mが一般的であり、さらにグライドハイトを20nm未
満に抑えることが目標とされている。ここで、図4に示
すように、グライドハイトと表面粗さとは相関があり、
グライドハイトが例えば30nmであるということは、
ディスク上に30nm以上の高さの突起がひとつも存在
しないことを意味する。
【0048】グライドハイト20nmまでは、従来より
行われているメカニカルテクスチャー、つまり機械的に
基板を研磨することで達成できるものと考えられる。し
かし、グライドハイト20nm未満の達成は、このメカ
ニカルテクスチャーでは不可能であると言われており、
本発明のように微粒子の付着等、他の方法によることに
なる。
【0049】そこで、本実験例では、上述のようにして
作製された磁気ディスクのうち、微粒子分散割合が0.
0025重量%のSiO2 微粒子分散液を用いた磁気デ
ィスクについて、表面粗さを測定した。そして、グライ
ドハイトが20nm未満に抑えられるSiO2 微粒子の
粒子径を検討した。基板に付着させたSiO2 微粒子の
粒子径と磁気ディスクの表面粗さ(Peak−to−V
alley)の関係を図5に示す。なお、表面粗さの測
定は非接触式の表面粗さ計を用いて行った。
【0050】図5に示すように、磁気ディスクでは、基
板に付着させるSiO2 微粒子の粒子径が大きくなる
程、表面粗さも大きくなる。したがって、磁気ディスク
のグライドハイトを大きく設計する場合には、基板に付
着させる微粒子の粒径を大きくし、グライドハイトを小
さく設計する場合には、基板に付着させる微粒子の粒径
を小さくすれば良いことになる。そして、グライドハイ
トが20nm未満に抑えられるのは、微粒子の粒径が3
0nm以下の場合である。
【0051】このことから、ディスクに付着させる微粒
子の粒径は30nm以下、またスライダーの浮上特性を
考慮すると5〜30nmが適当であることがわかった。
【0052】実験例2 磁気ディスクにおいて、起動動作直後あるいは停止動作
直後のCSS耐久性は、その動摩擦係数に依存し、動摩
擦係数が小さい程、スライダーによって磁気ディスクに
与えられるダメージが小さくなりCSS耐久性が向上す
る。
【0053】そこで、本実験例では、上述のようにして
作製された磁気ディスクのうち、基板に粒径17nmの
SiO2 微粒子を付着させた磁気ディスクについて、動
摩擦係数を測定し、CSS耐久性を確保するためのSi
2 微粒子の最適付着密度を検討した。
【0054】動摩擦係数の測定は以下のようにして行っ
た。
【0055】まず、スピンスタンドのスピンドル軸に磁
気ディスクをクランプし、磁気ディスクの半径28mm
位置上に、アルミナチタンカーバイト(Al2 3 −T
iC)製のマイクロスライダーをディスク面からの高さ
が1mmとなるように固定し静止させる。なお、このマ
イクロスライダーは、磁気ディスクとの相対速度が6m
/秒のとき、浮上量が50nmとなるように設計された
ものである。
【0056】この状態から、スピンドル軸のモータを3
600rpmの回転数で回転させる。
【0057】そうすると、上記マイクロスライダーは、
磁気ディスクの回転数が小さい間は磁気ディスク表面を
ある動摩擦係数をもって摺動し、磁気ディスクの回転数
が大きくなることによって浮上して動摩擦係数が0とな
る。この磁気ディスク表面をマイクロスライダーが摺動
している間の最大動摩擦係数を測定する。なお、スピン
ドルモータが回転してから止まるまでの動摩擦係数の一
般的な変化は図6に示す通りである。
【0058】微粒子密度と動摩擦係数の関係を図7に、
また微粒子密度と表面粗さの関係を図8に示す。
【0059】まず、図7からわかるように、基板にSi
2 微粒子が全く付着されていない場合では、マイクロ
スライダーを摺動させるとスティクションが誘発されて
しまい、動摩擦係数を測定することができない。
【0060】基板にSiO2 微粒子を付着させた磁気デ
ィスクのうちでは、SiO2 微粒子の付着密度が大きい
もの程、動摩擦係数が小さくなる。
【0061】ここで、磁気ディスクでは、一般にSiO
2 微粒子の付着密度が1個/μm2の場合のように動摩
擦係数が0.66程度である場合には、十分なCSS耐
久性は確保できず、SiO2 微粒子の付着密度が3個/
μm2 以上である場合のように動摩擦係数が0.17程
度であれば高いCSS耐久性が確保できると考えられて
いる。
【0062】したがって、基板に付着させるSiO2
粒子の吸着密度は、3個/μm2 以上であることが必要
であることがわかる。
【0063】しかし、図8を見ると、微粒子密度が50
個/μm2 を上回った場合には、表面粗さが30nmを
越え、グライドハイトを低く抑えることができなくな
る。これは、微粒子密度が余り高くなると、微粒子同士
が凝集してしまうためである。このことから、基板に付
着させる微粒子の密度は、3〜50個/μm2 が適当で
あることがわかった。
【0064】実施例1 以上の実験結果から、基板に微粒子を付着させる条件
は、粒径が5〜30nm、付着密度が3〜50個/μm
2 の範囲が良いことがわかった。そこで、SiO2 微粒
子の粒径を17nm、SiO2 微粒子の付着密度を6個
/μm2 に設定して、上述の磁気ディスクと同構成の磁
気ディスク(実施例ディスク)を作製した。そして、実
験例3で用いたのと同様のスピンスタンドを用いて、温
度21℃,相対湿度78%下、CSS耐久性を調べた。
CSS回数と動摩擦係数の関係を図9に示す。なお、測
定条件は以下の通りである。
【0065】CSS耐久性測定条件 スライダー:Al2 3 −TiC製のマイクロスライダ
ー スピンドル回転数:3600rpm 回転起動時間:4秒 停止時間:4秒 測定半径:28mm また、比較として基板にSiO2 微粒子が全く付着され
ていないこと以外は同様にして磁気ディスク(比較ディ
スク)を作製し、CSS耐久性を調べた。
【0066】まず、基板にSiO2 粒子が全く付着され
ていない磁気ディスクでは、スライダーとの摺動によっ
てスティクションが誘発され、CSS耐久性を測定する
ことができない。
【0067】これに対して、基板に粒径17nmのSi
2 微粒子を6個/μm2 の付着密度で付着させた実施
例ディスクでは、5万回以上のCSS耐久性が得られ
る。
【0068】このことから、ディスクリート基板にSi
2 微粒子を適切な粒径,付着密度で付着させること
は、CSS耐久性を確保する上で極めて有効であること
がわかった。
【0069】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録媒体では、剛性基板上に磁性膜が形成され
てなり、上記剛性基板はサーボピットが凹凸形状として
形成されることでプリフォームされるとともに表面に多
数の微粒子が一様に付着されており、上記磁性膜は前記
剛性基板の凹部に対応した領域と凸部に対応した領域と
が互いに逆向きの磁化方向となるように磁化されている
ので、位置精度の高いトラッキング信号を磁気記録媒体
の製造コストを増大させることなく得ることができ、且
つCSS方式に適用したときに良好な浮上走行性,耐久
性を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】微粒子が付着された基板の様子を示す要部概略
断面図である。
【図2】基板に付着された微粒子の付着分布を示す特性
図である。
【図3】分散液の微粒子分散割合と基板上に付着される
微粒子の付着密度の関係を示す特性図である。
【図4】基板の中心線平均粗さRaとグライドハイト量
の関係を示す特性図である。
【図5】基板に付着させた微粒子の粒径と表面粗さPV
の関係を示す特性図である。
【図6】スピンドルモータが回転してから止まるまでの
動摩擦係数の変化を示す模式図である。
【図7】基板に付着させた微粒子の付着密度と動摩擦係
数の関係を示す特性図である。
【図8】基板に付着させた微粒子の付着密度と表面粗さ
PVの関係を示す特性図である。
【図9】磁気ディスクのCSS耐久性を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 微粒子
フロントページの続き (72)発明者 佐野 高信 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性基板上に磁性膜が形成されてなり、
    上記剛性基板はサーボピットが凹凸形状として形成され
    ることでプリフォームされ、上記磁性膜は前記剛性基板
    の凹部に対応した領域と凸部に対応した領域とが互いに
    逆向きの磁化方向となるように磁化されてなる磁気記録
    媒体において、 上記剛性基板表面に多数の微粒子が一様に付着されてい
    ることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 剛性基板は、トラック部が凸形状、ガー
    ドバンド部が凹形状となるようにプリフォームされてい
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 剛性基板表面に付着された微粒子は、硬
    度が剛性基板の硬度と同等もしくはそれよりも高いこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁気記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 剛性基板表面に付着された微粒子は、粒
    径が5〜30nmの球状微粒子であることを特徴とする
    請求項1,請求項2又は請求項3記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 剛性基板表面に付着された微粒子の密度
    が3〜50個/μm2であることを特徴とする請求項
    1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の磁気記録媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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