JPH0554171B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0554171B2 JPH0554171B2 JP61267120A JP26712086A JPH0554171B2 JP H0554171 B2 JPH0554171 B2 JP H0554171B2 JP 61267120 A JP61267120 A JP 61267120A JP 26712086 A JP26712086 A JP 26712086A JP H0554171 B2 JPH0554171 B2 JP H0554171B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medium
- magnetic head
- layer
- polishing
- polished
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005291 magnetic effect Effects 0.000 claims description 38
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 20
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 16
- 229910018104 Ni-P Inorganic materials 0.000 claims description 14
- 229910018536 Ni—P Inorganic materials 0.000 claims description 14
- 238000007747 plating Methods 0.000 claims description 12
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 claims description 10
- 239000006061 abrasive grain Substances 0.000 claims description 9
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims description 7
- 229910000531 Co alloy Inorganic materials 0.000 claims description 6
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims description 6
- 238000007772 electroless plating Methods 0.000 claims description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 5
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 4
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 239000011241 protective layer Substances 0.000 claims description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 3
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 23
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 239000010408 film Substances 0.000 description 6
- 229910018072 Al 2 O 3 Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 4
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 3
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000005294 ferromagnetic effect Effects 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 2
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 2
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 2
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 2
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 229910003481 amorphous carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001566 austenite Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 description 1
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 238000004528 spin coating Methods 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
- 239000005341 toughened glass Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
〔発明の属する技術分野〕
本発明は、コンピユータの外部記憶装置の一つ
である固定磁気デイスク装置に適用される薄膜磁
気記録媒体の製造方法に関する。 〔従来技術とその問題点〕 薄膜磁気記録媒体(以下、単に媒体とも称す
る)は一般にアルミニウム合金、強化ガラス、プ
ラスチツクなどからなる非磁性基板を所定の平行
度、平面度、表面粗さに仕上げ、その表面にアル
マイト処理あるいはNi−P無電解めつき処理な
どを施して表面層を形成し、その表面を所望の粗
さに研磨仕上げした後、その表面層上に、あるい
は必要に応じて磁性を強化するための下地層(例
えばCr膜など)を設けた上に、磁性層として無
電解めつきによるCo−Ni−P膜、スパツタによ
るCo合金膜、あるいはスパツタによるγ−Fe2O3
膜などの強磁性金属からなる薄膜を形成し、さら
に、その上に保護潤滑層としてCあるいはSiO2
などの膜をスパツタ法あるいはスピンコート法な
どにより形成して作製される。 固定磁気デイスク装置においては、このような
媒体と磁気ヘツドとが組み合わせられて装置内に
密閉内蔵されており、磁気ヘツドを介して媒体へ
の情報の書き込みと読み出しが行われる。媒体と
磁気ヘツドとは装置が停止しているときには互い
に接触しているが、装置駆動時(情報の書き込み
時あるいは読み出し時)には媒体が高速回転(例
えば3600rpm)するため、媒体と磁気ヘツドとの
間に発生する空気流の作用により磁気ヘツドは媒
体より僅かに浮上して走行する。従つて、駆動の
スタート時点とストツプ時点には、両者は互いに
接触しながら摺動する。このような、停止接触し
ている状態から摺動を開始し、浮上走行し、接触
摺動して停止する一連の動作を一般にCSS(Con
−tact Start Stop)と呼んでいる。CSS動作を
繰り返すと、媒体と磁気ヘツドとの間の動摩擦係
数が次第に増加してくることが知られており、甚
だしい場合には、媒体と磁気ヘツドとの間に一種
の焼き付き状態が発生するとともに、ヘツド・ク
ラツシユという致命的なトラブルを引き起こすこ
とがある。 CSS動作を繰り返したときの以上のような摩擦
係数に係わる特性をstiction/friction特性と称
し、このような特性の向上が強く求められている
が、最近主流になりつつあるスパツタリングを用
いた薄膜磁気記録媒体、すなわちアルミニウム合
金基板の表面を所定の粗さに仕上げ、その表面上
にNi−P無電解めつき処理を施して基板表面の
硬度を高めるためのNi−Pめつき層を形成し、
その上に、Cr下地層、Co合金磁性層及びカーボ
ン保護層を、スパツタリングにより順次形成する
ことにより製造されるものにおいては、十分な特
性を得るまでには至つていない。 〔発明の目的〕 本発明は、上述の点に鑑み、媒体の表面の粗さ
を制御することにより、スパツタリングを用いた
薄膜磁気記録媒体に要求されるstiction/friction
特性を満足できるようにした薄膜磁気記録媒体の
製造方法を提供することを目的とする。 〔発明の要点〕 本発明は、上述の目的を達成するため、アルミ
ニウム合金基板の表面を所定の粗さに仕上げ、そ
の表面上にNi−P無電解めつき処理を施してNi
−Pめつき層を形成し、そのNi−Pめつき層の
表面を、平均粒径3μm以上5μm以下の砥粒を用
いて研磨し、この研磨されたNi−Pめつき層の
表面上に、Cr下地層、Co合金磁性層及びカーボ
ン保護層を、スパツタリングにより順次形成する
ことを特徴としている。 〔発明の実施例〕 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。 実施例 1 両面ポリツシングマシン(スピードフアム(株)
製、型式16B)を使用し、ポリツシングパツドと
してポリテツクスシユープリーム(スピードフア
ム(株)製)、研磨剤として平均粒径がそれぞれ0.5μ
m、1μm、2μm、3μm、5μmのAl2O3粉および
SiC粉(いずれも不二見研磨材工業(株)製)を用
い、膜厚約15μmの無電解Ni−Pめつきを施した
Al合金基板の表面を5μm研磨した。その上にス
パツタ法にてCrの下地層を形成し、さらにその
上に同じくスパツタ法でCo合金磁性層とアモル
フアスカーボン(a−C)保護潤滑層を積層して
媒体とした。 これらの媒体について、stiction/friction特性
の加速試験としてスライドコンタクトテストを行
つた。第6図は試験装置の概念図で、第6図aは
上面図、第6図bは側面図である。この試験は、
媒体1をスピンドル5に装着し、磁気ヘツド4を
おもり3により所定の垂直荷重をかけて媒体1に
接触させた状態で、所定の回転速度で媒体1を回
転させたとき摺動する磁気ヘツド4に加わる摩擦
力の変化を歪みゲージ2を用いて記録するもの
で、摩擦と磨耗の複合した現象を調べる一種の摩
擦磨耗試験である。 歪みゲージはTOYO BOLDWIN DIGITAL
INDICATORを用い、センサーはMODEL T7−
30−240、計測器はMODEL DAM−5000Bを用
いた。 試験は温度23℃、相対湿度50%のクリーンベン
チ(クラス1000)内で次の手順で行つた。また、
磁気ヘツドにかける垂直荷重は10gf、磁気ヘツ
ドと媒体との接触位置はデイスク状媒体の中心か
ら半径42mmの位置、媒体の回転は86.7rpm(従つ
て、半径42mmの接触位置での速度は381mm/秒)
とした。磁気ヘツドは測定毎に新しいものを用い
る。 (a) 装置に標準塗布媒体(STD)および磁気ヘ
ツド装着。 (b) STDを15〜30秒回転させ、摺動する磁気ヘ
ツドの初期の動摩擦係数μ1およびその一周内
のばらつきμ2を測定。μ1が0.2±0.05の範囲を
はずれるヘツド、またはμ2が0.002±0.002の範
囲をはずれるヘツドは使用しないで交換する。 (c) STDをはずし、測定すべき媒体を装着し、
媒体を回転させて、媒体と磁気ヘツドとの間の
μ1、μ2を60分間測定。 (d) 媒体をはずし、STDを装着し、STDと磁気
ヘツドとの間のμ1、μ2を15〜30秒間測定。 (e) 磁気ヘツドを取りはずし、測定を終了した磁
気ヘツドおよび媒体の表面状態を調べる。 (c)項で測定した動摩擦係数を時間的経過を示す
線図の一例を第7図に示す。通常、動摩擦係数は
初期のμ10から60分後のμ160まで徐々に増大し、
同時にその面内のばらつきもμ20からμ260へと少
しずつ増大する。 本発明者等は以上のスライドコンタクトテスト
において、媒体と磁気ヘツドとの間のμ1の最大
値が0.5以下であり、μ2の最大値が0.035以下であ
ると、現在媒体に対して要望されている
stiction/friction特性を充分満足することができ
ることを見いだした。 動摩擦係数は媒体のみならず、使用される磁気
ヘツドによつても異なる。本実施例のスライドコ
ンタクトテストにおいては、現在多用されている
Mn−Znフエライトヘツドと次世代のヘツドと目
されている硬質のAl2O3/TiCセラミツクスヘツ
ドの両者についてテストを行つた。Mn−Znフエ
ライトヘツドとしてはTDK(株)製の
HDD05WIN02D−001を、Al2O3/TiCセラミツ
クスヘツドとしてはAMC製のものを用いた。 このようにして行つたスライドコンタクトテス
トの結果、動摩擦係数μ1の最大値と基板の研磨
に用いた研磨剤の砥粒平均粒径との関係を、砥粒
の材質、磁気ヘツドの種類をパラメータとして第
1図に示す。第1図によれば、Mn−Znフエライ
トヘツドとAl2O3/TiCセラミツクスヘツドとで
傾斜は異なるが、動摩擦係数μ1最大値と砥粒平
均粒径との関係は、砥粒の材質によらず、対数目
盛の線図ではほぼ比例しており、平均粒径3μm
以上の砥粒で基板表面の研磨を行うとμ10.5と
なる媒体が得られることが判る。 実施例 2 次に、テクノ(株)製テープポリツシング装置を用
いて、無電解Ni−Pめつきを施したAl合金基板
の表面を研磨する方法により媒体を作製した。 第5図はポリツシング装置の概念図で、第5図
aはポリツシングテープを正面から見る側面図で
あり、第5図bはポリツシングテープを横から見
る側面図である。第5図において、矢印Aの方向
に回転しているデイスク状基板1の表裏両面に4
本のポリツシングテープ2をテープ押し付けロー
ラー 3で押し付けて研磨を行う。テープ押し付
けローラー3はローラー押さえシリンダ4により
基板1の面にポリツシングテープを所定の力で押
圧している。ポリツシングテープは矢印Bの方向
に走行しており、基板の面には常に新しいテープ
面が接触して研磨される。また、ポリツシングテ
ープは矢印Cの方向に往復動して基板の全面を研
磨できるようになつている。さらに、ポリツシン
グテープの研磨面側へは研磨液ノズル5より研磨
液が供給される。このような装置を用いて、第1
表に示すように研磨条件を標準条件よりふつた研
磨条件で、無電解Ni−Pめつきを施され、鏡面
加工された基板表面を研磨した。
である固定磁気デイスク装置に適用される薄膜磁
気記録媒体の製造方法に関する。 〔従来技術とその問題点〕 薄膜磁気記録媒体(以下、単に媒体とも称す
る)は一般にアルミニウム合金、強化ガラス、プ
ラスチツクなどからなる非磁性基板を所定の平行
度、平面度、表面粗さに仕上げ、その表面にアル
マイト処理あるいはNi−P無電解めつき処理な
どを施して表面層を形成し、その表面を所望の粗
さに研磨仕上げした後、その表面層上に、あるい
は必要に応じて磁性を強化するための下地層(例
えばCr膜など)を設けた上に、磁性層として無
電解めつきによるCo−Ni−P膜、スパツタによ
るCo合金膜、あるいはスパツタによるγ−Fe2O3
膜などの強磁性金属からなる薄膜を形成し、さら
に、その上に保護潤滑層としてCあるいはSiO2
などの膜をスパツタ法あるいはスピンコート法な
どにより形成して作製される。 固定磁気デイスク装置においては、このような
媒体と磁気ヘツドとが組み合わせられて装置内に
密閉内蔵されており、磁気ヘツドを介して媒体へ
の情報の書き込みと読み出しが行われる。媒体と
磁気ヘツドとは装置が停止しているときには互い
に接触しているが、装置駆動時(情報の書き込み
時あるいは読み出し時)には媒体が高速回転(例
えば3600rpm)するため、媒体と磁気ヘツドとの
間に発生する空気流の作用により磁気ヘツドは媒
体より僅かに浮上して走行する。従つて、駆動の
スタート時点とストツプ時点には、両者は互いに
接触しながら摺動する。このような、停止接触し
ている状態から摺動を開始し、浮上走行し、接触
摺動して停止する一連の動作を一般にCSS(Con
−tact Start Stop)と呼んでいる。CSS動作を
繰り返すと、媒体と磁気ヘツドとの間の動摩擦係
数が次第に増加してくることが知られており、甚
だしい場合には、媒体と磁気ヘツドとの間に一種
の焼き付き状態が発生するとともに、ヘツド・ク
ラツシユという致命的なトラブルを引き起こすこ
とがある。 CSS動作を繰り返したときの以上のような摩擦
係数に係わる特性をstiction/friction特性と称
し、このような特性の向上が強く求められている
が、最近主流になりつつあるスパツタリングを用
いた薄膜磁気記録媒体、すなわちアルミニウム合
金基板の表面を所定の粗さに仕上げ、その表面上
にNi−P無電解めつき処理を施して基板表面の
硬度を高めるためのNi−Pめつき層を形成し、
その上に、Cr下地層、Co合金磁性層及びカーボ
ン保護層を、スパツタリングにより順次形成する
ことにより製造されるものにおいては、十分な特
性を得るまでには至つていない。 〔発明の目的〕 本発明は、上述の点に鑑み、媒体の表面の粗さ
を制御することにより、スパツタリングを用いた
薄膜磁気記録媒体に要求されるstiction/friction
特性を満足できるようにした薄膜磁気記録媒体の
製造方法を提供することを目的とする。 〔発明の要点〕 本発明は、上述の目的を達成するため、アルミ
ニウム合金基板の表面を所定の粗さに仕上げ、そ
の表面上にNi−P無電解めつき処理を施してNi
−Pめつき層を形成し、そのNi−Pめつき層の
表面を、平均粒径3μm以上5μm以下の砥粒を用
いて研磨し、この研磨されたNi−Pめつき層の
表面上に、Cr下地層、Co合金磁性層及びカーボ
ン保護層を、スパツタリングにより順次形成する
ことを特徴としている。 〔発明の実施例〕 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。 実施例 1 両面ポリツシングマシン(スピードフアム(株)
製、型式16B)を使用し、ポリツシングパツドと
してポリテツクスシユープリーム(スピードフア
ム(株)製)、研磨剤として平均粒径がそれぞれ0.5μ
m、1μm、2μm、3μm、5μmのAl2O3粉および
SiC粉(いずれも不二見研磨材工業(株)製)を用
い、膜厚約15μmの無電解Ni−Pめつきを施した
Al合金基板の表面を5μm研磨した。その上にス
パツタ法にてCrの下地層を形成し、さらにその
上に同じくスパツタ法でCo合金磁性層とアモル
フアスカーボン(a−C)保護潤滑層を積層して
媒体とした。 これらの媒体について、stiction/friction特性
の加速試験としてスライドコンタクトテストを行
つた。第6図は試験装置の概念図で、第6図aは
上面図、第6図bは側面図である。この試験は、
媒体1をスピンドル5に装着し、磁気ヘツド4を
おもり3により所定の垂直荷重をかけて媒体1に
接触させた状態で、所定の回転速度で媒体1を回
転させたとき摺動する磁気ヘツド4に加わる摩擦
力の変化を歪みゲージ2を用いて記録するもの
で、摩擦と磨耗の複合した現象を調べる一種の摩
擦磨耗試験である。 歪みゲージはTOYO BOLDWIN DIGITAL
INDICATORを用い、センサーはMODEL T7−
30−240、計測器はMODEL DAM−5000Bを用
いた。 試験は温度23℃、相対湿度50%のクリーンベン
チ(クラス1000)内で次の手順で行つた。また、
磁気ヘツドにかける垂直荷重は10gf、磁気ヘツ
ドと媒体との接触位置はデイスク状媒体の中心か
ら半径42mmの位置、媒体の回転は86.7rpm(従つ
て、半径42mmの接触位置での速度は381mm/秒)
とした。磁気ヘツドは測定毎に新しいものを用い
る。 (a) 装置に標準塗布媒体(STD)および磁気ヘ
ツド装着。 (b) STDを15〜30秒回転させ、摺動する磁気ヘ
ツドの初期の動摩擦係数μ1およびその一周内
のばらつきμ2を測定。μ1が0.2±0.05の範囲を
はずれるヘツド、またはμ2が0.002±0.002の範
囲をはずれるヘツドは使用しないで交換する。 (c) STDをはずし、測定すべき媒体を装着し、
媒体を回転させて、媒体と磁気ヘツドとの間の
μ1、μ2を60分間測定。 (d) 媒体をはずし、STDを装着し、STDと磁気
ヘツドとの間のμ1、μ2を15〜30秒間測定。 (e) 磁気ヘツドを取りはずし、測定を終了した磁
気ヘツドおよび媒体の表面状態を調べる。 (c)項で測定した動摩擦係数を時間的経過を示す
線図の一例を第7図に示す。通常、動摩擦係数は
初期のμ10から60分後のμ160まで徐々に増大し、
同時にその面内のばらつきもμ20からμ260へと少
しずつ増大する。 本発明者等は以上のスライドコンタクトテスト
において、媒体と磁気ヘツドとの間のμ1の最大
値が0.5以下であり、μ2の最大値が0.035以下であ
ると、現在媒体に対して要望されている
stiction/friction特性を充分満足することができ
ることを見いだした。 動摩擦係数は媒体のみならず、使用される磁気
ヘツドによつても異なる。本実施例のスライドコ
ンタクトテストにおいては、現在多用されている
Mn−Znフエライトヘツドと次世代のヘツドと目
されている硬質のAl2O3/TiCセラミツクスヘツ
ドの両者についてテストを行つた。Mn−Znフエ
ライトヘツドとしてはTDK(株)製の
HDD05WIN02D−001を、Al2O3/TiCセラミツ
クスヘツドとしてはAMC製のものを用いた。 このようにして行つたスライドコンタクトテス
トの結果、動摩擦係数μ1の最大値と基板の研磨
に用いた研磨剤の砥粒平均粒径との関係を、砥粒
の材質、磁気ヘツドの種類をパラメータとして第
1図に示す。第1図によれば、Mn−Znフエライ
トヘツドとAl2O3/TiCセラミツクスヘツドとで
傾斜は異なるが、動摩擦係数μ1最大値と砥粒平
均粒径との関係は、砥粒の材質によらず、対数目
盛の線図ではほぼ比例しており、平均粒径3μm
以上の砥粒で基板表面の研磨を行うとμ10.5と
なる媒体が得られることが判る。 実施例 2 次に、テクノ(株)製テープポリツシング装置を用
いて、無電解Ni−Pめつきを施したAl合金基板
の表面を研磨する方法により媒体を作製した。 第5図はポリツシング装置の概念図で、第5図
aはポリツシングテープを正面から見る側面図で
あり、第5図bはポリツシングテープを横から見
る側面図である。第5図において、矢印Aの方向
に回転しているデイスク状基板1の表裏両面に4
本のポリツシングテープ2をテープ押し付けロー
ラー 3で押し付けて研磨を行う。テープ押し付
けローラー3はローラー押さえシリンダ4により
基板1の面にポリツシングテープを所定の力で押
圧している。ポリツシングテープは矢印Bの方向
に走行しており、基板の面には常に新しいテープ
面が接触して研磨される。また、ポリツシングテ
ープは矢印Cの方向に往復動して基板の全面を研
磨できるようになつている。さらに、ポリツシン
グテープの研磨面側へは研磨液ノズル5より研磨
液が供給される。このような装置を用いて、第1
表に示すように研磨条件を標準条件よりふつた研
磨条件で、無電解Ni−Pめつきを施され、鏡面
加工された基板表面を研磨した。
以上のような本発明によれば、アルミニウム合
金基板上のNi−Pめつき層の表面を、平均粒径
3μm以上5μm以下の砥粒を用いて研磨し、この
研磨されたNi−Pめつき層の表面上に、Cr下地
層、Co合金磁性層及びカーボン保護層を、スパ
ツタリングにより順次形成することにより、Ni
−Pめつき層の表面に所定の粗さをもたせ、その
粗さにより媒体の表面の粗さを制御するようにし
たので、CSS動作を行う場合における磁気ヘツド
との動摩擦係数を所定値以下にして要求される
stiction/friction特性を満足させることができる
と共に、磁気ヘツドの浮上走行の障害となる媒体
表面の異常突起を少なくすることができる。
金基板上のNi−Pめつき層の表面を、平均粒径
3μm以上5μm以下の砥粒を用いて研磨し、この
研磨されたNi−Pめつき層の表面上に、Cr下地
層、Co合金磁性層及びカーボン保護層を、スパ
ツタリングにより順次形成することにより、Ni
−Pめつき層の表面に所定の粗さをもたせ、その
粗さにより媒体の表面の粗さを制御するようにし
たので、CSS動作を行う場合における磁気ヘツド
との動摩擦係数を所定値以下にして要求される
stiction/friction特性を満足させることができる
と共に、磁気ヘツドの浮上走行の障害となる媒体
表面の異常突起を少なくすることができる。
第1図は本発明の一実施例である両面ポリツシ
ングマシンで、第2図は他の実施例であるテープ
ポリツシング装置で、第3図はさらに他の実施例
の平面グラインドマシンで、基板表面を研磨した
ときの砥粒平均粒径と、媒体・磁気ヘツド間の動
摩擦係数の最大値との関係をそれぞれ示す線図、
第4図は基板表面の研磨砥粒の平均粒径と媒体表
面の突起の数との関係を示す線図、第5図はテー
プポリツシング装置の概念図、第6図はスライド
コンタクトテスト装置の概念図、第7図はスライ
ドコンタクトテスト装置で測定した動摩擦係数の
時間的経過の一例を示す線図である。
ングマシンで、第2図は他の実施例であるテープ
ポリツシング装置で、第3図はさらに他の実施例
の平面グラインドマシンで、基板表面を研磨した
ときの砥粒平均粒径と、媒体・磁気ヘツド間の動
摩擦係数の最大値との関係をそれぞれ示す線図、
第4図は基板表面の研磨砥粒の平均粒径と媒体表
面の突起の数との関係を示す線図、第5図はテー
プポリツシング装置の概念図、第6図はスライド
コンタクトテスト装置の概念図、第7図はスライ
ドコンタクトテスト装置で測定した動摩擦係数の
時間的経過の一例を示す線図である。
Claims (1)
- 1 アルミニウム合金基板の表面を所定の粗さに
仕上げ、その表面上にNi−P無電解めつき処理
を施してNi−Pめつき層を形成し、そのNi−P
めつき層の表面を、平均粒径3μm以上5μm以下
の砥粒を用いて研磨し、この研磨されたNi−P
めつき層の表面上に、Cr下地層、Co合金磁性層
及びカーボン保護層を、スパツタリングにより順
次形成することを特徴とする薄膜磁気記録媒体の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26712086A JPS63121123A (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | 薄膜磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26712086A JPS63121123A (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | 薄膜磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63121123A JPS63121123A (ja) | 1988-05-25 |
JPH0554171B2 true JPH0554171B2 (ja) | 1993-08-11 |
Family
ID=17440346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26712086A Granted JPS63121123A (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | 薄膜磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63121123A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5605733A (en) * | 1992-01-22 | 1997-02-25 | Hitachi, Ltd. | Magnetic recording medium, method for its production, and system for its use |
US5723198A (en) * | 1993-06-11 | 1998-03-03 | Hitachi, Ltd. | Multi-layered magnetic recording medium and magnetic recording system employing the same |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62236664A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-16 | Kobe Steel Ltd | 磁気デイスク用基盤のテクスチヤリング方法 |
-
1986
- 1986-11-10 JP JP26712086A patent/JPS63121123A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62236664A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-16 | Kobe Steel Ltd | 磁気デイスク用基盤のテクスチヤリング方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63121123A (ja) | 1988-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4587157A (en) | Wear resisting undercoat for thin film magnetic recording media | |
US5478622A (en) | Magnetic disk | |
JPH0660368A (ja) | 磁気記録媒体およびその製造方法 | |
JPH06318381A (ja) | ハードディスクドライブ装置、磁気ディスク及びリードライトヘッド | |
JPH0795369B2 (ja) | 垂直磁気記録媒体 | |
US5210673A (en) | Thin-film hard disk magnetic medium | |
US5223304A (en) | Process for fabricating magnetic disks | |
JPH0554171B2 (ja) | ||
JPH0823935B2 (ja) | 薄膜磁気記録媒体 | |
US5232750A (en) | Method for fabricating magnetic recording medium | |
JP2613947B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0568771B2 (ja) | ||
US5576111A (en) | Magnetic recording medium | |
JPH04212714A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH01146103A (ja) | 磁気記録装置 | |
JP2832711B2 (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
JPH05151563A (ja) | 磁気デイスクの製造方法 | |
JP3051851B2 (ja) | 磁気ディスク用基板 | |
JPH0696436A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0775069B2 (ja) | 磁気ディスク | |
JPH05128468A (ja) | 浮上式磁気ヘツド | |
JPH05189756A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH02156417A (ja) | 磁気ディスク | |
JPH06195701A (ja) | 磁気ディスク及びその製造方法 | |
JPH0428012A (ja) | 磁気ディスク及びその製造方法並びに磁気ディスク装置 |