JPH0714596B2 - 甘藷等の傾斜切断装置 - Google Patents

甘藷等の傾斜切断装置

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JPH0714596B2
JPH0714596B2 JP35199692A JP35199692A JPH0714596B2 JP H0714596 B2 JPH0714596 B2 JP H0714596B2 JP 35199692 A JP35199692 A JP 35199692A JP 35199692 A JP35199692 A JP 35199692A JP H0714596 B2 JPH0714596 B2 JP H0714596B2
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Inventor
基七 五熊
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神戸ヤマリ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は甘藷など根菜類の傾斜切
りを行なう傾斜切断装置の改良、特にその供給部の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より甘藷など根菜類について肉類、
ハム類などと同様、その面積をできるだけ大きく見せる
ために傾斜切りが広く行なわれているが、この種、傾斜
切りは従来一般には手作業によって行なわれていた
【0003】しかし近時、その合理化と共に機械的に切
断することが試みられ、例えば図6に示す如く被切断材
料12を食品投入台14上に載置して供給し、厚み規制
板15bと上部規制板15bの矢示方向動きにより厚み
を規制すると共に、押圧部材11の矢示動きにより材料
12を押圧固定してカッター13により切断する装置が
実公昭62−43752号公報において開示されてい
る。
【0004】また、更に他の手段として、被切断材料を
コンベヤを用いて水平に移送し、その移送端で傾斜状態
で配置されている回転円板上のカッターにより切断する
装置も市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の上記各
傾斜切断方式により甘藷など根菜類を傾斜切断するとき
は、被切断材料をカッター部に対して押しつけ、材料の
切断を行う際、材料の向きが一定せず、特にコンベヤ上
に載置し移送する場合はより方向が不揃いとなり、傾斜
切断に不具合を惹起するのみならず、カッターの損傷を
生じたり、切断した材料の形状厚みを不均一とするなど
の難があった。
【0006】またカッター部に材料を押しつける力も充
分でなく材料が跳ね切断機能に支障を来す問題もあり、
歩留りを減少し作業能力の低下を免れなかった。と云っ
て、確実に材料を送り、これを固定し、切断厚みも安定
化しようとすれば装置の複雑化を招来し、設備経済面で
問題を残していた。
【0007】本発明は上述の如き実状に対処し、特に甘
藷など不揃いの多い根菜類の傾斜切断における供給機構
を見出すことにより被切断材料を回転円板に向けて確実
に供給せしめると共に充分に押圧保持し、カッターの損
傷を防止してカッターによる傾斜切断を安定化し、円滑
なる切断と切断厚みの均一化を達成せしめることを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明は、一部に適宜厚み間隙を存してカッターを取
り付けた回転円板に対し、所要の傾斜角をなして甘藷な
ど被切断根菜材料を供給し、該被切断材料を所要厚みの
傾斜切りに切断する装置において、前記被切断材料の供
給部を前記回転円板面に対し所要の傾斜角で配設した供
給筒により形成し、該供給筒両側面に筒軸方向に延びる
ガイド溝を側面中央部より前後何れかの側に偏して設け
ると共に、前記被切断材料供給筒内に嵌脱自在で、下面
に被切断材料を保持して供給筒内を該供給筒に沿って降
下し、被切断材料を回転円板面に対し押圧せしめる被切
断材料押圧部材を具備せしめることを基本構成とし、そ
の押圧部材を円筒錘下面を傾斜切断して一側が他側に比
し短い傾斜下面を有する形状に形成し、下面に被切断材
料を保持固定する突刺面を設け、かつ両側に前記ガイド
溝内に嵌入して押圧部材を誘導する腕杆を延設してなる
と共に前記腕杆の延設方向に直交する側面に押圧部材の
誤嵌入を防止する突条体を設けた構成となしたことを特
徴とする。
【0009】
【作用】上記本発明によれば先ず押圧部材の突刺面に人
手をもって甘藷など被切断材料を突刺保持させた後、こ
れを回転円板に対し傾斜角度をなして配設されている供
給筒内へ、押圧部材の腕杆を供給筒側面のガイド溝内に
嵌入して供給する。このとき左右のガイド溝の位置は側
面中央部より一方に偏しているため、押圧部材に設けら
れている突条体が短い距離の供給筒壁面に衝突して邪魔
され、嵌入することができなくなるので正しい押圧部材
の挿入が確保される。
【0010】このとき、若し、突条体がなく、逆になれ
ば傾斜角度で押圧部材は下降し、傾斜下面となっている
押圧部材の長い側面側とカッターが接触することになり
カッターの破損など切断トラブルを惹起する。正しい挿
入の場合は押圧部材の傾斜下面の短い方が上方側とな
り、上記カッターの破損トラブルは未然に防止される。
【0011】そして押圧部材の重錘効果により上方より
被切断材料が押圧された状態でその下端が所要の厚み間
隙を存して取り付けられている回転円板面に押しつけら
れカッターの回転により所要厚みをもって傾斜切断さ
れ、再びカッターが回転してくる間に被切断材料は押圧
部材で押圧されて下降し、次の被切断部分が再びカッタ
ーの到来と共に傾斜切断され、これが繰り返されて1個
の被切断材料の傾斜切断が完了する。
【0012】なお、上記切断において切断厚みの調整は
カッターと回転円板面との間隙を任意に調整することに
より可能である。
【0013】
【実施例】以下、更に添付図面を参照し、本発明の実施
例を説明する。図1は本発明に係る傾斜切断装置の概要
を示す一部断面側面図、図2は図1におけるケーシング
に垂直な方向よりみた上面図、図3は図1の押圧部材を
示す概要斜視図、図4及び図5はカッターの取付状態を
示す正面図及び側断面図である。
【0014】これら図において、Cはカッター2を取り
付けた回転円板1を内包するケーシングであり、所要の
傾斜状態をもって基台Bに固設され、その内部にモータ
Mより適宜の伝達機構を介し回転可能に保持された回転
円板1が取付部1′及び取付孔1a(図4参照)により
同じ傾斜状態で収設され、回転円板1の上面の一部には
図4,図5に示す如く所要の間隙Sを存してカッター2
が取付ボルト3により取り付けされていて、カッター2
背面の回転円板1の部分には空孔4が形成されている。
【0015】なお、カッター2は図では1個であるが、
2個以上の複数でもよく、しかし回転円板1の大きさに
もよるが、通常は1個又は2個が適当である。図中、E
は切断された材料の落下開口部である。
【0016】そして上記の如く配設された傾斜状態のケ
ーシングC(回転円板面)に対し、適宜、所要の傾斜角
をなして上方に向かって回転円板1方向に甘藷など被切
断根菜材料M(単に被切断材料という)を供給するため
の供給筒5が取付部5aに取付具5′aによって立設さ
れている。
【0017】この供給筒5は適宜高さまで延設され、そ
の筒壁両側面に筒軸線方向にガイド溝6が切設され、こ
のガイド溝6に押圧部材7の両側に延出する腕杆9を嵌
入して押圧部材7を供給筒5内で上下に摺動案内せしめ
得るようになっている。
【0018】なお、ガイド溝6は押圧部材7の後述する
突条体10と協同して供給筒5内への押圧部材7の嵌入
状態を適正に規制するため左右両側面にその中央部でな
く、中央部より前後に偏して、即ち、前壁か、又は後壁
側に近づけた位置において、互いに対向的に筒軸方向に
形成されている。このとき、対向する両ガイド溝6の溝
巾は同じでもよいが、左右両側で異ならしめてもよい。
【0019】一方、押圧部材7は本発明において重要な
役割を有する要素であり、供給筒5内において、被切断
材料Mを回転円板面のカッター2に対し押圧し、被切断
部材Mの振動あるいは跳ねるのを阻止する。そのため、
通常、適当な重さを有する重錘が用いられ、図において
は円筒錘を、その下面を傾斜切断して一側が他側より短
い長さの傾斜下面を呈する形状となして作成されてい
る。
【0020】そして、傾斜した下面は被切断材料Mを保
持固定する突刺針8が設けられて突刺面を形成している
と共に、上面側には前記供給筒5のガイド溝6内に嵌入
する腕杆9が両側方に延設されている。
【0021】この腕杆9の延出長さは、通常はガイド溝
6内に嵌入する長さだけあればよいが、抜落ちなどを確
実に阻止するために稍長く作られ、ガイド溝の溝巾より
稍大きい径をもつ抜落阻止ローラ9aが供給筒5の径よ
り稍大きい間隔をおいて両側に装着されている。
【0022】また、押圧部材7は上記腕杆9に直交する
側面、即ち前壁又は後壁の少なくとも何れかに、図では
前壁側面に突条体10が突設され、押圧部材7の方向
が、即ち、傾斜した下面の短い側が前部に、長い側が後
部に確実に嵌入されるようになっている。
【0023】これはガイド溝6の位置が供給筒5の両側
で中央部より偏しているため、押圧部材7の正しい位置
では支障なく嵌入することができるが、誤って逆方向に
嵌入しようとすれば突条体10が偏して短くなっている
ため、嵌入ができなくなり、誤りであることに気付くた
めである。若し、これがなければ誤って嵌入され押圧部
材7がカッター2に当接しカッター2を破損させる。
【0024】かくして以上のような構成からなる本発明
装置は前述の如く、押圧部材7の突刺針8に甘藷など被
切断材料Mを突刺保持させて供給筒5内に供給するだけ
で押圧部材7の下降と共に被切断材料Mはカッター2の
回転により所要の厚みに順次傾斜切断され下方の落下開
口部Eより放出されて傾斜切断を容易に行なうことがで
きる。
【0025】以上、本発明の実施例について説明して来
たが、細部については適宜設計的改変が許容されること
は勿論であり、本発明の目的を逸脱しない限り本発明の
含むところである。
【0026】なお、本発明装置において供給筒の傾斜角
度あるいは回転円板面とカッターとの間隙Sなどは適宜
選定され、これを調整可能とすることも好ましく、これ
によって傾斜切断における傾斜状態、切断厚みなどを変
更することが容易となる。
【0027】また、本発明装置は甘藷の傾斜切断に用い
て最も有効であるが、別段、これに限らず大根、人参、
馬鈴薯など他の各種根菜類にも適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明装置は傾斜切断装置
において供給部を筒状となし、両側に中央部より一側に
偏して筒軸方向にガイド溝を設け、押圧部材を腕杆を介
し供給筒内に該ガイド溝に沿って嵌入せしめるようにし
たものであり、押圧部材下面に甘藷など被切断材料を突
刺して保持させ、供給筒内に嵌入するだけで傾斜切断を
確実かつ容易に行うことができると共に、押圧部材は押
圧部材による押圧により被切断部材は押圧されてカッタ
ーに接触するために振動したり、飛び跳ねることなく確
実に切断がなされ、安定かつ円滑な傾斜切断が達成され
る。また、本発明は供給筒にガイド溝が設けられ、これ
が中央部より一側に偏して設けられていると共に、押圧
部材に突条体が形成されているため、供給筒に押圧部材
の向きを誤って嵌入するようなことがなく、従って誤嵌
入によって押圧部材がカッターに接触して起こるカッタ
ーの破損も確実に防止される。なお、押圧部材の腕杆に
抜落阻止ローラを設けるときは押圧部材の位置ずれが確
実に防止され、より安定した押圧部材の降下動が達成さ
れる。
【0029】以上のように本発明装置によれば甘藷など
の傾斜切断が頗る容易となり、別段、熟練を要する必要
がないと共に、生産効率も向上し、しかも切断厚みの調
整、傾斜度合いの調整も楽となって、傾斜切断作業の合
理化に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の1例を示す一部断面側面概
要図である。
【図2】図1におけるケーシングに略直角な方向よりみ
た上面図である。
【図3】図における押圧部材の斜視図である。
【図4】本発明におけるカッターの取付状態を示す平面
図である。
【図5】図4のA−A線切断面図である。
【図6】従来の傾斜切断装置の1例を示す概要側面図で
ある。
【符号の説明】
1 回転円板 2 カッター 3 カッター取付ボルト 4 空孔 5 材料供給筒 6 ガイド溝 7 押圧部材 8 突刺針 9 腕杆 9a 抜落阻止ローラ 10 突条体 M 被切断材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部に適宜厚み間隙を存してカッターを
    取り付けた回転円板に対し、所要の傾斜角をなして甘藷
    など被切断根菜材料を供給し、該被切断材料を所要厚み
    の傾斜切りに切断する装置において、前記被切断材料の
    供給部を前記回転円板面に対し所要の傾斜角で配設した
    供給筒により形成し、該供給筒両側面に筒軸方向に延び
    るガイド溝を側面中央部より前後何れかの側に偏して設
    けると共に、前記被切断材料供給筒内に嵌脱自在で、下
    面に被切断材料を保持して供給筒内を、該供給筒に沿っ
    て降下し、被切断材料を回転円板面に対し押圧せしめる
    被切断材料押圧部材を具備せしめてなり、該押圧部材は
    円筒錘下面を傾斜切断して一側が他側に比し短い傾斜下
    面を有する形状をなし、下面に被切断材料を保持固定す
    る突刺面を有し、かつ両側に前記ガイド溝内に嵌入して
    押圧部材を誘導する腕杆を延設してなると共に前記腕杆
    の延設方向に直交する側面に押圧部材の誤嵌入を防止す
    る突条体を有してなることを特徴とする甘藷等の傾斜切
    断装置。
  2. 【請求項2】 供給筒両側面のガイド溝の溝巾を左右両
    側で異ならしめると共に、供給筒の両側面間の長さより
    稍大なる間隔をおいて、溝巾より大きい径をもつ抜落阻
    止ローラを押圧部材の椀杆に装着してなることを特徴と
    する請求項1記載の甘藷等の傾斜切断装置。
JP35199692A 1992-12-08 1992-12-08 甘藷等の傾斜切断装置 Expired - Lifetime JPH0714596B2 (ja)

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WO2003101686A2 (en) * 2002-06-04 2003-12-11 Urschel Laboratories, Inc. Apparatus for cutting food product
JP4891115B2 (ja) * 2007-02-20 2012-03-07 ワタナベフーマック株式会社 食品スライサの食品送り装置
KR101331299B1 (ko) * 2013-07-22 2013-11-26 김찬호 자동 채칼 장치

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