JPH07144945A - 人工軽量骨材の製造方法 - Google Patents

人工軽量骨材の製造方法

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JPH07144945A
JPH07144945A JP29054693A JP29054693A JPH07144945A JP H07144945 A JPH07144945 A JP H07144945A JP 29054693 A JP29054693 A JP 29054693A JP 29054693 A JP29054693 A JP 29054693A JP H07144945 A JPH07144945 A JP H07144945A
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Japan
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rotary kiln
granulated
granulation
lightweight aggregate
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JP29054693A
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Satoru Fujii
悟 藤井
Ikuo Saito
郁夫 斉藤
Tadashi Sueoka
忠士 末岡
Kazunori Yamada
和則 山田
Akio Shinozaki
明夫 篠崎
Kenichi Naito
憲一 内藤
Masatoshi Nakanishi
正俊 中西
Yoichi Seki
洋一 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Chichibu Onoda Cement Corp
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Chichibu Onoda Cement Corp
Shimizu Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/02Treatment
    • C04B20/04Heat treatment
    • C04B20/06Expanding clay, perlite, vermiculite or like granular materials
    • C04B20/061Expanding clay, perlite, vermiculite or like granular materials in rotary kilns

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、ロータリーキルンにおける原料
の焼成に際して原料のすり減り量を少なくして融着防止
材を確実に働かせるために原料粒の表面が軟化する焼成
域で融着防止材が原料表面を確実に被うことを特徴とし
ている。 【構成】 この発明は、人工軽量骨材のロータリーキル
ンによる焼成に際して、造粒原料の表面軟化域に原料転
動用リフターを設け、すり減りの少ない造粒原料を使用
し、ロータリーキルンにおける造粒原料の表面軟化域上
端側を中心に該表面軟化域の上流側1/3から下流側1
/3の範囲内に融着防止材を投入することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、頁岩、火山噴出物、
フライアッシュ等を主原料とし造粒、焼結する人工軽量
骨材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、人工骨材は骨材の原料成分構
成を主体に、その製造方法に就いても多数の発明および
考案が発表されている。特に、この発明に関係の有ると
考えられる発明が、例えば特開昭52−49232号公報に記
載されている。この様な技術はロータリーキルンによる
人工軽量骨材の製造方法に関する発明で、造粒原料の焼
成時における融着防止材投入技術が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】併し乍ら、この様な従
来の方法は造粒原料焼成時における融着防止材の投入技
術に就いて記載しているが、必ずしも十分とは言えず、
特に1.2mmφ以下の細粒焼成に就いては、原料粒同
志が付着して塊状と成ったり、場合によってはロータリ
ーキルンの内壁に付着するために、ロータリーキルンの
実用運転が難しくなる。
【0004】すなわち、細粒人工骨材を焼成するために
は当然に造粒原料も細粒にする必要がある。元来、ロー
タリーキルンにおける原料の転動作用は、キルン直径が
原料サイズに比して相対的に大きく成るに従って低下
し、耐火物面を滑るように成るが、原料のすり減りが多
いと、結果的に細粒原料と原料のすり減り分との混合物
を焼成することに成り、原料の転動が益々低下する。原
料の転動が低下すると、各々の原料粒が独立した動きが
少なくなり、ロータリーキルンに設置されたバーナのフ
レームに面した部分の原料面が加熱されることに成り、
各々の原料粒が均等に加熱されず、その結果、原料粒同
志が融着して塊状と成ってしまう。この様な状態では融
着防止材を原料に掛けても、各原料粒表面をまぶすこと
ができず、融着防止材は融着防止効果を発揮することが
出来ない。
【0005】従って、この発明は、0.10〜1.2mm
φの細粒骨材をロータリーキルンで焼成する製造方法に
関するもので、ロータリーキルンによる細粒骨材の製造
を可能にするためには、関連する各々の相互関係を調べ
た処、その結果として、 a、原料のすり減り量を少なくする、 b、ロータリーキルンにおける原料を転動させる、 c、融着防止材を確実に働かせる、すなわち、原料粒の
表面が軟化する焼成域で融着防止材が原料表面を被うよ
うにする、こと等の条件を満足することが必須であるこ
とが解かった。
【0006】従って、以上から、この発明の目的は、従
来における課題を解決するために、ロータリーキルンに
おける原料の焼成に際して原料のすり減り量を少なくし
て融着防止材を確実に働かせるために原料粒の表面が軟
化する焼成域で融着防止材が原料表面を確実に被うよう
構成された人工軽量骨材の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明に依れば、人工軽量骨材の製造方法は、
人工軽量骨材のロータリーキルンによる焼成に際して、
造粒原料の表面軟化域に原料転動用リフターを設け、す
り減りの少ない造粒原料を使用し、ロータリーキルンに
おける造粒原料の表面軟化域上端側を中心に該表面軟化
域の上流側1/3から下流側1/3の範囲内に融着防止
材を投入することを特徴としている。
【0008】
【作用】ロータリーキルンによる人工軽量骨材の焼成技
術は、種々の文献や特許等により公開されているが、製
造される骨材の大きさは粗骨材(10〜15mmφ)が
主体であり、細骨材の中サイズの大きい1.2〜5.0m
mφのものでもキルンの直径が大きくなると製造するこ
とが難しくなり、まして1.2mmφ以下の細骨材の製
造は不可能な状況にある。
【0009】この最大の原因は製品の吸水率を下げるた
めに、製品の表面を溶融してガラス化する必要がある
が、個々の原料粒が小さくて熱容量が小さいために、焼
成温度(造粒原料表面軟化域)で融着し易いことにあ
る。この状態はすり減り分が多ければ益々助長され、且
つロータリーキルンにおける原料の転動不良が塊状物発
生の決定的結果をもたらすことになる。従って、造粒原
料のすり減り量(少なくできる限界はあるが)を出来る
だけ少なくし、ロータリーキルンにおける造粒原料の表
面軟化域(焼成帯)にリフターを設け、造粒原料に対し
て熱が均等に加えられると同時に、個々の粒を分離し、
融着防止材を効果的に使用することにより、ある程度の
原料のすり減りがあっても融着塊状物の発生が無く、ロ
ータリーキルンによって1.2mmφ以下の細粒製造が
可能となる。
【0010】すなわち、造粒原料のすり減り量を制限
し、ロータリーキルンの少なくとも原料表面軟化域(焼
成帯)にリフターを設置し且つ融着防止材が焼成帯で造
粒原料をまぶす状態にするこれら3つの条件を満足させ
ることよって1.2mmφ以下の細骨材の製造が可能と
成るものである。
【0011】以下に、これら3つの条件に就いて詳しく
記載する。 (a)造粒原料のすり減り量の制限であるが、造粒原料の
径比で最大:最少=10:1、好ましくは10:3の範
囲においてロータリーキルンの如き円筒型回転体内で造
粒物を転動させ、回転運動を与える前の造粒物の平均径
篩目の篩でふるい、造粒物運動距離100m当たり、造
粒物の残分が全造粒物の15%以上、好ましくは20%
以上にすること、(b)ロータリーキルンの焼成帯に設置
するリフターは、その耐火物内壁周長1〜1.5m当た
り1列取り付け、且つリフター設置部分は少なくとも原
料表面軟化域とすること、(c)融着防止材はロータリー
キルンにおける造粒原料の表面軟化域上端側を中心に該
表面軟化域の上流側1/3から下流側1/3の範囲内
に、キルンの回転方向に巻き上げられた造粒原料が再び
キルン耐火物面に戻る際の造粒物と耐火物面の間に投入
すること、である。
【0012】造粒原料のすり減り量を左右する主な要因
は原料の粒度分布、粘結剤の種類と量、造粒時の水分お
よび焼成時の保有水分、焼成時の加熱速度等である。こ
れらの要因の内、焼成時に造粒原料保有水分および焼成
時の加熱速度は設備工程が決まれば、その設備によって
略々決まってしまう。従って、原料の粒度分布、粘結剤
の量、造粒時の水分を制御することを主体に行う。
【0013】原料の粒度分布は細かい方が造粒原料を作
る際に良く締まり、すり減り量を少なくすることが出来
るが、原料を細かくするために原料粉砕・分級にエネル
ギーを要し、コスト高となる。そのために、出来るだけ
原料の細粒化を行わずに、すり減り量を減らすことが望
ましい。種々の人工超軽量骨材原料に就いて調べた結
果、平均粒子径でフライアッシュでは15μm以下、頁
岩は20μm以下、火山岩および火山噴出物は10μm
以下にすれば、すり減り量の少ない造粒原料が得られる
ことを突き止めた。
【0014】ロータリーキルンのリフター設置間隔に関
しては、リフターの設置間隔を詰め過ぎると、造粒原料
の表面軟化、溶融に伴いコーチングを発生し易くなる。
従って、コーチングトラブルを発生すること無く、造粒
原料を転動させて各原料粒に均等に加熱する必要があ
る。フライアッシュ、頁岩、火山噴出物等の溶融温度、
粘性特性および造粒物サイズにも影響を受けるが、実験
によりロータリーキルンの耐火物内壁周長1〜1.5m
当たりリフターを1列取り付けることによって、コーチ
ングトラブルを起こさず且つ均等加熱により品質に支障
ない造粒原料の転動が得られることを突き止めた。
【0015】細粒骨材を焼成する条件の重要な一つであ
る融着防止剤の投入であるが、造粒原料の表面が溶融開
始する直前に投入することが重要である。ロータリーキ
ルンで人工超軽量骨材を焼成する場合に、融着防止剤は
キルン下端から吹き込む方法と、造粒原料の乾燥と焼結
を分けて焼成する2段キルンにおいて焼結用キルン上端
から融着防止剤吹き込む方法とがあるが、効率的に融着
防止剤を働かせるための現実的方法としては、造粒原料
のキルンにおける表面軟化域上端を中心に表面軟化域の
上、下1/3の範囲にキルンの回転方向に持ち上げられ
た造粒原料が再びキルン耐火物面に戻る際の造粒原料と
耐火物面との間に投入する方法が好適である。その際
に、リフターによって造粒原料の転動により融着防止剤
が効果的に働いて造粒原料同志の融着を防止し、運転に
支障無く骨材製造を行うことが出来る。
【0016】
【実施例】この発明は人工軽量骨材の内、特に細骨材の
製造に関する発明であり、すり減りの少ない造粒原料を
ロータリーキルン焼点部に設けたリフターで転動させる
ことによって、熱を均等に加え、且つ融着防止剤を発泡
開始点を中心に適正な範囲に造粒原料と良く混ざる様に
することによって、始めて目的とする製品を得ることが
出来る。
【0017】以下に、この発明を、実施例としての細骨
材の製造を主体に述べる。先ず、原料の造粒であるが、
ボールミルで粉砕し、その平均粒子径(D50)を15m
μ以下になるように粉砕するが、その際に発泡剤、粘結
剤を添加材ボールミルに供給してミル内で混合させる。
この粉末原料をパッグミル(羽根を改造して撹拌を良く
したもの)で水を18〜20%加えて混合し、パンペレ
タイザーで造粒する。その際、原料粉末度、水分量、パ
ンペレタイザーの傾斜角度と回転数と原料滞留時間等に
よって造粒原料の締まり具合が左右され、原料のすり減
り量が影響を受ける。表1は抗火石を用いて粉砕物の平
均粒子径および造粒後の粒径比を変えた時の造粒原料の
すり減り試験結果、リフター付きロータリーキルンで焼
成した時の絶乾比重、運転状況実施結果を示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から平均粒子径15mμ以下、造粒原
料の粒径比10:1以下、好ましくは10:3以下の粒
度範囲ですり減り残分15%以上であることが必要であ
ることが解かった。
【0020】この結果、すり減り量および運転状況は、
抗火石に限らず火山噴出物(火山灰、シラス等)、頁
岩、フライアッシュ等に就いても略々同様の結果が解か
っている。火山噴出物やフライアッシュは原料自身の粘
着力は極めて弱く粘結剤を原料の性状に合わせて適量加
え、更に、人工骨材の軽量化のために発泡剤を加える必
要があるが、頁岩の場合は有機物を含んでおり、発泡
剤、粘結剤等の添加は不要である。
【0021】図1〜4はこの発明のロータリーキルンに
よる人工軽量骨材の焼成方法を実施するための装置の一
例を示す。
【0022】図1は人工軽量骨材の製造フローを示す図
で、原料工程と焼成工程と製品工程との3つの工程に大
別される。人工軽量骨材細骨材の製造には原料造粒技術
とロータリーキルンに設けるリフターおよび融着防止剤
の投入技術をうまく組み合わせることが必要である。
【0023】図1に概略示する様に、この発明の人工軽
量骨材の製造方法において、先ず、原料ホッパー11と
添加材ホッパー12からの原料と添加材が秤量機14、
15によって夫々秤量されてボールミル16に供給され
て混合粉砕され、バケットエレベータ17によってサイ
ロ18に貯えられ、次いで、ストレージサイロ19から
別のバケットエレベータ20により解砕式バッグミル2
1および解砕機22に供給されて解砕されてパンペレタ
イザー23によって造粒され、振動スクリーン24を介
して大きな造粒物は解砕機25に、好適な造粒物はドラ
ム整粒機26に供給されて整粒され、バケットエレベー
タ27、ベルトコンベヤ28、29によってロータリー
キルン1に供給されて焼成される。ロータリーキルン1
にて焼成されて製造された人工軽量骨材はロータリーク
ーラー30にて冷却されてタンク31に収容され、篩分
け機32にて篩分けされて所要の人工軽量骨材細骨材と
して製造され、人工軽量骨材細骨材として最終的に出荷
される。
【0024】図2はロータリーキルンによる人工軽量骨
材を製造する焼成帯部分の全容を概略的に示すもので、
すり減りが少なくなる様に作られた造粒原料4(この造
粒原料の製造方法は通常の方法であるので、こゝには詳
しく記載しない)を、ロータリーキルン1に投入する
と、ロータリーキルン1の傾斜と回転(矢印11方向、
図3、4に記載)によって、造粒原料4はバーナ6によ
って乾燥、昇温されて表面軟化域(焼成帯)Aに達す
る。ロータリーキルン1の表面軟化域Aでは原料4の融
着を防止するために融着防止材5が効果的に投入される
と同時に、ロータリーキルン1の焼成帯である表面軟化
域Aに設置されたリフター3(図3、4に記載)によっ
て造粒原料4への加熱の均等化が図られる。表面軟化域
Aへの融着防止材5の投入は、本実施例では図3および
図4に示される様に、融着防止材5の入ったビン9から
ビン9の下部に設けられたロータリーバルブ10を経て
圧縮空気によって、冷却管8により冷却保護された供給
管7を介してロータリーキルン1内に吹き込む方法が採
られている。融着防止材5の吹き込み制御は圧縮空気
量、供給管7の角度および供給管7の先端形状(図示し
ない)によって位置と範囲の調整が行われる。リフター
3は図示実施例では4箇所に設けられているが、4箇所
に限らず任意の数のリフターを適宜に設けることが出来
るものである。
【0025】また、この発明の図示実施例では造粒原料
4の表面軟化域A上端側を中心にロータリーキルン1の
軸方向の表面軟化域A長の上流側1/4から下流側1/
4の範囲に亙って融着防止材5が投入される。尚、融着
防止材5の投入に関しては、例えば投入範囲を広くして
焼成帯全域、すなわち表面軟化域A全域およびロータリ
ーキルン1の上流側へ焼成帯の長さと同程度の範囲まで
とすることも出来るが、融着防止材5を無駄に消費する
ことになるのみならず、人工骨材焼成後の製品からの分
離作業も増加するので、従って、出来るだけ少量で融着
防止効果を挙げることが望ましい。
【0026】図3はロータリーキルン1の断面図で、リ
フター3によってロータリーキルン1の回転方向(矢印
11方向)により転動を与えられた造粒原料4が、融着
防止材5の供給管7から投入される融着防止材5によっ
て造粒原料4の表面を効果的にまぶす部分Bを示してい
る。融着防止材5がロータリーキルン1の、矢印11に
より示される回転方向に造粒原料4と共に巻き込まれる
ことによって造粒原料4の融着防止が効果的に行われ
る。この様に、融着防止材5の投入位置と範囲およびま
ぶし部分Bに示すような方法を組み合わせること等一層
が効果的である。
【0027】図4は図2と図3のリフター3、融着防止
材5、造粒原料4の相互位置関係等を別の角度から示し
たものである。リフター3長さはロータリーキルン1の
軸方向の長さと同程度にしても支障ないが、本実施例で
は造粒原料4の表面軟化域A上端より1/2A上流まで
設置しており、融着防止材を効果的に働かせるために融
着防止材5上流側b点迄設けることが適当である。本実
施例によって0.10〜1.2mmの人工軽量骨材が製造
される。
【0028】
【発明の効果】ロータリーキルンによる骨材の焼成は、
一般的には粗骨材と言われる5〜20mmのサイズが主
体であり、細骨材の焼成は原料融着による大塊発生によ
り安定運転が困難であると言える。併し乍ら、この発明
によって細骨材の基準サイズで0.10〜1.2mmの人
工軽量骨材焼成が可能となった。
【0029】更に、この発明の方法によれば、頁岩、シ
ラス、火山灰・抗火石等の火山噴出物を原料とする比重
1.0以下の人工超軽量骨材やフライアッシュを主原料
とする人工骨材の製造も可能であり、勿論5〜20mm
の粗骨材の製造にも適用でき、融着防止材の節約、製品
(焼成物)の均質化を含めて一層の品質向上を計ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における人工軽量骨材の製造フローで
ある。
【図2】この発明の人工軽量骨材の製造方法を実施する
ためのロータリーキルンによる人工軽量骨材を製造する
焼成帯部分の全容的な側断面概略図である。
【図3】図2のロータリーキルンの横断面図である。
【図4】図2および図3ロータリーキルンにおけるリフ
ター、融着防止材、造粒原料等の相互位置関係を示す一
部破断した斜視図である。
【符号の説明】
1 ロータリーキルン 2 耐火物 3 リフター 4 造粒原料 4’製品 5 融着防止材 6 バーナ 7 (融着防止材)供給管 8 供給管の冷却管 9 融着防止材ビン 10 ロータリーバルブ 11 ロータリーキルン回転方向 A 造粒原料の表面軟化域(焼成帯) B 融着防止材の造粒原料まぶし部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末岡 忠士 山口県小野田市大字小野田6276番地 小野 田セメント株式会社内 (72)発明者 山田 和則 山口県小野田市大字小野田6276番地 小野 田セメント株式会社内 (72)発明者 篠崎 明夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 内藤 憲一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 中西 正俊 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 関 洋一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工軽量骨材のロータリーキルンによる
    焼成に際して、造粒原料の表面軟化域に原料転動用リフ
    ターを設け、すり減りの少ない造粒原料を使用し、ロー
    タリーキルンにおける造粒原料の表面軟化域上端側を中
    心に該表面軟化域の上流側1/3から下流側1/3の範
    囲内に融着防止材を投入することを特徴とする造粒物の
    焼成方法。
  2. 【請求項2】 すり減りの少ない造粒原料として造粒原
    料の直径比で最大:最少=10:1の範囲において、ロ
    ータリーキルンの様な円筒型回転体内で造粒物を転動さ
    せ、回転運動を与える前の造粒物の平均径篩目の篩でふ
    るい、造粒物の運動距離100m当たり、造粒原料の残
    分が全造粒物の15%以上であることを特徴とする請求
    項1記載の人工軽量骨材製造方法。
  3. 【請求項3】 造粒原料の表面軟化域における原料転動
    用リフターとして、ロータリーキルンの耐火物内壁周長
    1〜1.5m当たり1列取り付けることを特徴とする請
    求項1記載の人工軽量骨材製造方法。
JP29054693A 1993-11-19 1993-11-19 人工軽量骨材の製造方法 Pending JPH07144945A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228994A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Taiheiyo Cement Corp 超軽量材の製造方法
JP2019181915A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 株式会社冨士機 軽量骨材の供給装置及び軽量骨材の供給方法

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JP2010228994A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Taiheiyo Cement Corp 超軽量材の製造方法
JP2019181915A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 株式会社冨士機 軽量骨材の供給装置及び軽量骨材の供給方法

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