JPH07144202A - チタン材の熱間粗圧延方法 - Google Patents

チタン材の熱間粗圧延方法

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JPH07144202A
JPH07144202A JP29338393A JP29338393A JPH07144202A JP H07144202 A JPH07144202 A JP H07144202A JP 29338393 A JP29338393 A JP 29338393A JP 29338393 A JP29338393 A JP 29338393A JP H07144202 A JPH07144202 A JP H07144202A
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JP
Japan
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rolling
roll
titanium
hot
hin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29338393A
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English (en)
Inventor
Kinichi Kimura
欽一 木村
Masayuki Hayashi
正之 林
Hirobumi Yoshimura
博文 吉村
Tomohiro Nishijima
知裕 西嶋
Yuichi Hiraishi
勇一 平石
Satoshi Kihara
諭 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チタンストリップ材を熱間圧延にて製造する
際に、表面疵の発生を防いで圧延することを目的とす
る。 【構成】 チタン材の熱間粗圧延において、ワークロー
ルおよび前後面フィードローラーの上頂部の位置が定め
られた関係になるように圧延ロールのパスラインを設定
して圧延する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチタンストリップ材を熱
間圧延にて製造する際に、表面疵の発生を防いで圧延す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に、熱間圧延の粗圧延の概略を示
す。上および下圧延ロール(以下ワークロールという)
の前後にフィードローラーが設置されており、このワー
クロールとフィードローラーの間には構造上隙間が生じ
る。このため、この隙間に圧延材が入らないようにスト
リッパーガイドが設置されている。通常、粗圧延機に
は、ワークロールの直径が1m程度で、その前後に長さ
0.5m程度のストリッパーガイド、さらに直径0.5
m程度のフィードローラーが設置されている。
【0003】次に、ワークロールとフィードローラーと
の上下位置関係については、通常、下ワークロールの上
頂部と前後面テーブルロール上頂部との高低差であるΔ
Hの値は、圧下量の半分((Hin−Hout)/2)
を中心に調整して、圧延材の板厚中心線の位置がフィー
ドローラーから圧延中にかけて平均的に水平となるよう
なパスラインとしている。つまり、(Hin−Hou
t)が圧延材の圧下量であるから、ΔHが(Hin−H
out)/2に等しければ、圧延材の板厚中心線は、フ
ィードローラーから圧延ロールにかけて水平(高さ方向
位置は不変)となる。
【0004】しかしながら、圧延材の先端部は、上に反
ったり下に反ったりする場合が多く、しかも圧延材上面
の温度低下等により一般的に上に反る傾向が強い。その
ため、図2に示すように、材料の先端が上に反った場合
には、ロールの前後に設置されているストリッパーガイ
ド3に先端から約1mの範囲にわたって材料の下側表面
が接触することが多い。その結果、下面にスリ疵が発生
して慢性的な表面品質不良を発生させることとなる。特
に、チタンは酸化しやすいため、圧延前の加熱時にスラ
ブ(圧延素材)表面にはかなりの量の酸化スケールが生
成する。
【0005】この表面酸化スケールの生成したスラブを
圧延する場合に、前記に示したように圧延材先端部がス
トリッパーガイドと接触すると、この表面酸化スケール
が圧延材内部へ押し込まれたスリ疵が発生する。このよ
うに、酸化スケールが押し込まれたスリ疵は深いため、
表面研削等で削除、或いは先端部を切捨てなければなら
ず、歩留りを低下させていた。
【0006】従来、熱延板の表面疵を防止する方法とし
ては、スラブ加熱時に生成する表面酸化スケールを低減
する方法が開示されている。スラブ加熱時に生成する表
面酸化スケールを低減する方法として、特開昭50−1
46557号公報では、スラブ加熱時の表面酸化を防ぐ
ためにスラブを予め軟鋼等で覆って加熱し、そのまま圧
延する方法が示されている。この方法では、まずスラブ
を軟鋼で覆う作業、また圧延後に軟鋼を除去する作業が
必要であり、且つチタンと鉄が低融点の化合物を生成し
やすいため、必ずしも熱延板の表面品位は優れていな
い。
【0007】また、特公昭63−6290号公報では、
圧延材の通板性の問題から上反り防止対策が示されてい
る。それによると、上反りの原因はスラブ上下の温度差
であり、従って、上反りを防止するためにスラブ上面を
耐熱性材料で覆って上面の温度低下を抑えることが示さ
れている。この方法では圧延材全体の上反りを抑制する
ことができても、圧延材の先端にはほとんど効果がな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はチタンストリ
ップ材を熱間圧延にて製造する際に、粗圧延において圧
延材がワークロール前後にあるストリッパーガイドと接
触することによって、発生するスリ疵を防止して圧延す
る方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、熱延板の
表面疵の実態および熱延時の圧延材前後端部の変形挙動
等を詳細に調べて、以下の知見を見出した。まず、熱間
圧延材の表面疵の実態を詳細に調査した結果、表面疵に
は酸化スケールが押し込まれており、その深さは約0.
1mmもあり、その発生箇所は圧延材の先端および後端部
に多く発生していることがわかった。次に、熱間粗圧延
中の圧延材の挙動を観察した結果、圧延材先端が、図2
に示すように上反りした場合、圧延材の先端がワークロ
ールから噛み出された時、また圧延進行方向を逆転(い
わゆるリバース圧延)して次のパスの圧延において後端
(前パスにおける先端)がワークロールから出る時に上
下振動し、圧延材の下面がストリッパーガイドと接触し
ていることが認められた。そして、ストリッパーガイド
との接触によって表面酸化スケールがチタン内部へ押し
込まれて疵になることを突き止めたのである。
【0010】従って、図3に示すように圧延材先端を下
反りにすれば、端部が接触することがあっても、約1m
もの長さにわたって接触することはないと考えた。そこ
で、本発明者らは、圧延材先端を下反りさせる方法を種
々試験した結果、上下ワークロールの位置を通常の圧下
量に見合った高さ((Hin−Hout)/2)よりさ
らに高く設定する(パスラインをΔPだけかさ上げす
る)ことが極めて効果があることを見出したのである。
本発明は、前記に基づいたものであり、その要旨とする
ところは以下の通りである。
【0011】(1)チタン材の熱間粗圧延において、圧
延ロール出側において圧延材先端部の形状を下反りにし
て圧延することを特徴とするチタン材の熱間粗圧延方
法。 (2)チタン材の熱間粗圧延において、ワークロールお
よび前後面フィードローラーの上頂部の位置が(1)式
で示す関係になるように、圧延ロールのパスラインをΔ
Pだけかさ上げして圧延することを特徴とするチタン材
の熱間粗圧延方法。 20≦ΔP=ΔH−(Hin−Hout)/2≦80………(1)式 ここで、 Hin :ロール入側の板厚(mm) Hout:ロール出側の板厚(mm) ΔH :下ワークロールの上頂部と前後面フィードロ
ーラー上頂部との高低差(mm)
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。対象とな
るチタン板は、工業用純チタンJIS1〜3種に限らず
Ti−6Al−4V、Ti−15V−3Cr−3Sn−
3Al合金等のチタン合金も同様に含まれる。熱延条件
は、各々の熱間加工性等によって決まる適切な条件でよ
く、特に限定されるものではない。ワークロールのかさ
上げ量(ΔP)と圧延材先端の反り具合、さらに圧延材
の表面疵(特に、スケールが押し込まれた疵)との関係
を定量的に把握するために、ΔPを種々変更してテスト
した結果、ΔPを20mm以上とれば、たとえ圧延材の後
端が振動しても最後端の一部を除いて、どこも接触しな
いことが判明した。
【0013】厚さ250mmのスラブを860℃に加熱し
て、熱間圧延の粗圧延で7パスの圧延を行い厚さ25mm
にした時のΔPと圧延材の表面疵の発生との関係を図4
に示す。この時の表面疵は、熱延板を酸洗した後、スケ
ールの押し込まれ状態について調べた。図4からわかる
ように、ΔPを20mm以上かさ上げすれば表面疵の発生
が防止できる。一方、ΔPを80mm超かさ上げすると、
テーブルローラーとワークロールとの段差が大きくな
り、圧延材先端部がフィードローラー等につっかかる等
の通板性に支障が出る。そのため、上限は80mmとし
た。
【0014】
【実施例】工業用純チタンJIS2種の厚さ250mmの
スラブを粗圧延機で7パスのリバース圧延を行って、2
5mmまでにした。その際、ΔH(下ワークロールの上頂
部と前後面テーブルロール上頂部との高低差)を各パス
毎に圧下量の(Hin−Hout)/2よりさらに0〜
80mmの範囲にかさ上げして、つまりΔPを0〜80mm
に変化させて、圧延材の先端部の反り形状および表面疵
を調査した。
【0015】この時の表面疵は、熱延板を酸洗した後、
スケールの押し込まれ状態について調べた。その結果、
ΔPが20mm未満のかさ上げでは、圧延材先端部が上反
りするものが多く、表面も酸洗スケールが押し込まれた
疵が多発していた。一方、ΔPを20mm以上かさ上げし
たものは全て圧延材の先端部が下反りとなっており、且
つ表面には酸化スケールが押し込まれた疵は認められな
かった。このΔPと表面疵の関係を図4に示す。ΔPを
80mm以上かさ上げして圧延した場合の圧延材の挙動を
観察した結果、ΔPをこれを超えて大きくすると、通板
性に支障が生じた。
【0016】
【発明の効果】本発明を用いることにより、従来発生し
ていた熱間粗圧延でのスリ疵のないチタンストリップ材
が得られ、その経済的効果は著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の熱間粗圧延の概略図。
【図2】熱間粗圧延でスリ疵の発生するモデル図。
【図3】熱間粗圧延でスリ疵を発生させない本発明によ
るモデル図。
【図4】熱間粗圧延でのパスラインのかさ上げ量(Δ
P)と熱延板の疵発生状況の関係図表。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西嶋 知裕 光市大字島田3434番地 新日本製鐵株式会 社光製鐵所内 (72)発明者 平石 勇一 姫路市広畑区富士町1番地 新日本製鐵株 式会社広畑製鐵所内 (72)発明者 木原 諭 姫路市広畑区富士町1番地 新日本製鐵株 式会社広畑製鐵所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン材の熱間粗圧延において、圧延ロ
    ール出側において圧延材先端部の形状を下反りにして圧
    延することを特徴とするチタン材の熱間粗圧延方法。
  2. 【請求項2】 圧延ロールおよび前後面フィードローラ
    ーの上頂部の位置が(1)式で示す関係になるように、
    圧延ロールのパスラインをΔPだけかさ上げして圧延す
    ることを特徴とする請求項1記載のチタン材の熱間粗圧
    延方法。 20≦ΔP=ΔH−(Hin−Hout)/2≦80………(1)式 ここで、 Hin :ロール入側の板厚(mm) Hout:ロール出側の板厚(mm) ΔH :下圧延ロールの上頂部と前後面フィードロー
    ラー上頂部との高低差(mm)
JP29338393A 1993-11-24 1993-11-24 チタン材の熱間粗圧延方法 Withdrawn JPH07144202A (ja)

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JP29338393A JPH07144202A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 チタン材の熱間粗圧延方法

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JP29338393A Withdrawn JPH07144202A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 チタン材の熱間粗圧延方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016182624A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 東芝三菱電機産業システム株式会社 圧延制御装置および圧延装置

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