JPH01150403A - 表裏面線状疵のない熱延鋼板の製造方法 - Google Patents

表裏面線状疵のない熱延鋼板の製造方法

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JPH01150403A
JPH01150403A JP30887887A JP30887887A JPH01150403A JP H01150403 A JPH01150403 A JP H01150403A JP 30887887 A JP30887887 A JP 30887887A JP 30887887 A JP30887887 A JP 30887887A JP H01150403 A JPH01150403 A JP H01150403A
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JP
Japan
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lubricant
slab
rolling
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rolled material
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JP30887887A
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Teruo Kono
河野 輝雄
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱間圧延によって鋼板を製造するに際して、
鋼板の表裏面の板幅端部近傍にあって圧延方向に伸びた
線状疵(「シーム疵」と呼ばれる)を生ぜしめることな
く熱間圧延鋼板(「熱延鋼板」と略称することもある)
を得る方法に関する。
(従来の技術およびその問題点) 従来から、例えばホットストリップなどの帯状鋼板を熱
間圧延によって製造する場合、矩形断面を有する200
〜300mm厚さの連続鋳造スラブ、または造塊法によ
る分塊スラブを素材として加熱炉で所定温度まで加熱し
た後、竪ロール対および水平ロール対を含む粗圧延機列
によって仕上圧延を行い、所定厚さのホットストリップ
を得ていた。
しかし、このような従来技術では第2図(八)に示すよ
うに、圧延前の矩形断面スラブの側面1aは微小な凹凸
状の表面をもつスケール(酸化鉄)層5久(以下「黒皮
」と呼ぶ)で覆われている。また、スラブ表面1es裏
面1fも加熱後は側面と同様に黒皮で覆われているが、
粗圧延用水平ロールによる粗圧延前に高王水デスケーラ
で、この表裏面の黒皮層が完全に除去され、水平圧延が
行われる。
この水平粗圧延初期に、第2図(B)に示すように圧延
材2の側面1bにしわ3が発生し、さらに粗圧延が進む
と、第2図(C)に示すように、圧延材側面部の一部分
が、圧延材2の表裏面1e、1fへ廻り込み、側面にあ
ったしわ3の一部を起点として板幅端部で線状疵1dが
発生する。
一般に圧延材2の側面部の表裏面への廻り込み幅は粗圧
延終了段階で20〜50mm程度に達し、この廻り込み
部分に板幅端部から20〜25mmの幅で線状疵が発生
する。
このような線状疵の発生部分は製品とはならず、Iυ終
的に板幅トリミングによって切断除去するため大幅な歩
留損失となる。したがって、製品表面品質の要求が厳し
いステンレス鋼板等の場合には特にこの線状疵が重大な
問題となる。高級鋼品種であるだけにそのような歩留り
低下は大きな経済的損失をもたらす。
この線状疵の防止対策としての代表的な方法として次の
2つがある。
(イ)スラブのコーナ部を面取り加工し、圧延材(スラ
ブ)側面部分の表裏面への廻り込みをおさえる方法(特
開昭60−33803号公報参照)。
(ロ)孔型竪ロール圧延により、圧延材(スラブ)側面
形状を制御し、側面部分の表裏面側への廻り込みを小さ
くする方法(特開昭61−52902号公報参照)。
これらの従来技術によれば、上記(イ)の方法では、圧
延材(スラブ)のコーナ部をかなり太きく面取り加工し
なければならず、歩留の低下が大きい。すなわち、例え
ば圧延材厚さを250mmと仮定した場合、上記方法で
は圧延材の厚み方向に10〜941、幅方向には44〜
1441ものコーナ部の面取り加工を必要とするので、
スラブ段階での歩留の低下をきたす。更にストリップの
先後端部のクロップ形状の悪化により、さらに歩留りの
低下をもたらす等の問題があった。
一方、前記(ロ)の方法では、スラブ厚さに合せた適正
な竪ロール孔型形状を必要とするため、種々のスラブ厚
に対して、それぞれに適正な孔型形状をもつ竪ロールを
Y$備するということになり、設備上も困難であると共
に、この対策では線状疵の発生範囲が若干狭くなるだけ
で根本的解決にはなっていなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、鋼板の熱間圧延に際して圧延製品の板
幅端部近傍の表裏面に発生する線状疵を防止し、品質歩
留の一層の向上を図る熱間圧延鋼板の製造方法を提供す
ることである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、前述の如き問題点に鑑みてなされたもので、
スラブの熱間圧延に際して、粗圧延バスにおいて、圧延
材の板幅端部に接触するロールの接触面へ潤滑剤を供給
塗布しながら、板幅端部近傍の板幅方向への材料の伸び
(メタルフロー)を良くし、圧延材側面部の表裏面への
廻り込みを抑制しようとする圧延方法である。
すなわち、本発明の要旨とするところは、スラブを熱間
圧延して鋼板を得るに際し、粗圧延第1パスを含む粗圧
延バスにおいて、少なくとも圧延材板側端部とロールと
の間に、潤滑剤を供給塗布しながら熱間粗圧延を行うこ
とを特徴とする表裏面線状疵のない熱延鋼板の製造方法
である。
(作用) 以下に、添付図面を参照しながら本発明についてさらに
詳細に説明する。
第1図は、本発明の粗圧延における粗圧延ロール4.4
と圧延材2の板幅端部と接触する部分の粗ロールに潤滑
材を傅布する状態を模式的に示したものである。また第
3図(A)、同(B)および同(C)は、スラブ側面部
分の廻り込み挙動を説明する模式的説明図である。
前述したように、熱間圧延板材の表裏面に発生する線状
疵を防止する対策として、■スラブ側面部分の表裏面へ
の廻り込みを極力小さくおさえること、■スラブ側面部
の廻り込み部のしわ発生を防止することの2つの方法が
考えられる。本発明は、このうち■の方法にもとすくも
のである。
すなわち、第3図(A)に示すようにスラブ1の断面は
、通常の圧延状態では特に板厚の厚い粗圧延初期パスで
板厚中心部は板幅方向へはり出すような、いわゆるバル
ジング変形を生ずるが、圧延材2の表裏面近傍はロール
面と圧延材2の間の摩擦係数が比較的大きいため幅拡が
りが十分生ぜず、圧延材2の側面1bの表裏面側近傍部
分が、表裏面側への廻り込みを生じ、第3図(B)に示
すSlの如くなる。さらに圧延し圧下が進むと、上記の
現象と共に、先に生じたバルジング変形部、つまり第3
図(B)のSlがつぶされて、圧延材2の側面の廻り込
み幅が増大して、第3図(C)の32の如くなる。
一方、粗圧延初期バスで板幅端部近傍のロール接触面へ
潤滑剤を供給塗布すると、ロール面と圧延材間の摩擦係
数が低下し、圧延材表裏面板幅端部近傍の板幅方向への
メタルフローが比較的スムーズに生ずるため、圧延材側
面部の表裏面への廻り込みを大幅に抑制できる。
この効果は圧延材2の厚い粗圧延初期バス、就中第1パ
スで最も顕著に生ずるので少なくとも粗圧延第1パスを
含む粗圧延バス、望ましくは粗圧延全バスで潤滑剤を供
給塗布したいわゆる潤滑圧延を行うことにより、圧延材
の表裏面の線状疵の発生を大幅に抑制できる。
なお、この潤滑剤の供給塗布は板幅端の接触するロール
表面の100mm幅程度が好ましいが、板幅端部に限る
必要はなく、板幅全体に潤滑剤を供給塗布してもよいが
。特に板厚の厚い場合、粗圧延初期バスでの圧下量を小
さくしなければ圧延材を噛み込まないということも生じ
るので、板幅端部のみの部分潤滑法が好ましい。
次に、潤滑剤の鋼板の板幅端への供給塗布であるが、第
1図に示すように、好ましくは圧延材板幅端を含む領域
5にだけ潤滑剤が供給されるように、水平ロール対4.
4のロール側に潤滑剤を塗布し、あるいはスプレする。
このようにしてロール表面に供給された潤滑剤はロール
回転に伴って板幅端の接触領域5に送られ、潤滑作用を
発揮するのである。必要により、この潤滑剤塗布領域5
は板幅全域にわたってもよい。
ここに、潤滑剤は圧延時における圧延材のメタルフロー
を改善するものであれば特に制限されないが、代表例と
しては、黒鉛系潤滑剤等が例示される。取扱いの便から
云えば油脂系潤滑剤が好ましい。
(実施例) 第1図に示す粗圧延ロールを使って本発明を実施した。
クロム系ステンレス鋼(SO3430)の連続鋳造スラ
ブ(厚さ206mm)より片側の側面黒皮面を残して、
1401w+n厚X 150mm幅X 250mra長
さの試験材を切り出し、これを圧延材とした。
この圧延材を加熱炉中での酸化を防止するため、0.2
1厚さのステンレス3鋼板で梱包シールし、1250℃
の加熱温度で4時間加熱した後、直径850mmのロー
ル径をもつ2段圧延機を使い、6バスで21mm1¥さ
の板厚にまで圧延した。
加熱中に上述のシールを行う目的は、次の通りである。
つまり、実操業に使う圧延機では加熱後圧延材の表裏面
黒皮層(スケール)は高圧水デスケーラで除去されるが
、実験圧延ではこのスケール除去が十分できない。した
がって、圧延材をシールすることにより、加熱中の圧延
材の表裏面の酸化を防止して、実操業の圧延状態を再現
しようとしたものである。
潤滑剤としては、黒鉛系潤滑剤をあらかじめ板幅端部近
傍が接触する上下のロール面に幅30mm塗布した。
この実験では潤滑剤の塗布は初期粗圧延の1〜3パスの
み行った。
圧延後、圧延材を酸洗して、表裏面のスケール層を除去
して、黒皮側面側の板幅端部への廻り込み幅と、表裏面
線状疵の発生状況を観察した。その結果は第1表に示す
通りである。
第1表に示すように潤滑剤を塗布しない試料隔1の場合
は第1パス後にすでに6 、5mm幅の側面部の廻り込
みを生じており、このうち5.8門幅に線状疵の発生が
あった。
一方、潤滑剤を塗布した試料隘3は第1パス後の側面部
の廻り込み幅は3.1mmと潤滑剤を塗布しなかったも
のに較べては一%に減少している。
さらに6パス終了後では、潤滑剤塗布なし試料磁2では
廻り込み幅が32.5mmあるのに対して、潤滑剤塗布
した試料隘4では13.6mmと塗布したものは約40
%にまで減少しており、線状疵の発生も同様に減少して
いる。
このように、粗圧延時の第1〜第3パスのみに潤滑剤を
供給塗布した場合であっても、潤滑剤の供給塗布による
優れた効果を得ることができた。
なお、本実験圧延材では実操業の圧延材に比較して側面
部の廻り込み幅と線状疵の発生幅とが広くなっているが
、これは本実験圧延材の幅が150mmと著しく狭いた
め幅拡がりが実操業の圧延材の2倍程度生じているため
である。
第1表 (発明の効果) 以上詳述したように、本発明は、圧延能率を阻害するこ
となく、また、歩留の低下をまねくことなく、鋼板の熱
間圧延で発生ずる鋼板表面の線状疵の発生を防止し、製
品歩留を大幅に向上させることができる産業上極めて有
効な発明である。
なお、以上にあって本発明はホットストリップ圧延を例
にとって主に説明したが、幅出し圧延を含む厚板圧延に
も本発明を適用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の潤滑剤惨布の状況を示す概
略説明図; 第2図は、スラブから粗圧延終了までの圧延材の側面部
の変化を模式的に示す部分斜視図;および 第3図は、スラブ側面の圧延時における揖り込み挙動を
示す概略説明図である。 1: スラブ   la、 lb、 Icニスラブ側面
1e:  スラブ表面 1fニスラブ裏面ld:  線
状疵   3:しわ 4 :ロール   5:潤滑剤塗布領域S、、 S、 
:廻り込み部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. スラブを熱間圧延して鋼板を得るに際し、粗圧延第1パ
    スを含む粗圧延パスにおいて、少なくとも圧延材板側端
    部とロールとの間に、潤滑剤を供給塗布しながら熱間粗
    圧延を行うことを特徴とする表裏面線状疵のない熱延鋼
    板の製造方法。
JP30887887A 1987-12-07 1987-12-07 表裏面線状疵のない熱延鋼板の製造方法 Pending JPH01150403A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259579A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Toshiba Corp 制御盤装置および制御盤装置の製造方法
JP2008044016A (ja) * 2007-11-02 2008-02-28 Sumitomo Metal Ind Ltd 厚鋼板の製造方法

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