JPH07142957A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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JPH07142957A
JPH07142957A JP28650693A JP28650693A JPH07142957A JP H07142957 A JPH07142957 A JP H07142957A JP 28650693 A JP28650693 A JP 28650693A JP 28650693 A JP28650693 A JP 28650693A JP H07142957 A JPH07142957 A JP H07142957A
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surface acoustic
acoustic wave
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JP28650693A
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English (en)
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Kouichi Egara
光一 江柄
Akira Torisawa
章 鳥沢
Takahiro Hachisu
高弘 蜂巣
Akihiro Koyama
晃広 小山
Tadashi Eguchi
正 江口
Norihiro Mochizuki
規弘 望月
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力電極の複数箇所からトーナメント形状の
ストリップパタンを介してパッケージの出力端子よりコ
ンボリューション信号を取り出す弾性表面波装置におい
て、アルミナ基板等の新たな部品を使わずに、従来と同
様の構成部品内にトーナメント形状のストリップパタン
を形成することで、サイズ及びコストを下げた弾性表面
波装置を提供する。 【構成】 少なくとも1層のセラミックシート20、2
1よりなる基体上に形成された弾性表面波素子10と、
前記基体上に形成されたトーナメント状ストリップパタ
ン22と、前記弾性表面波素子の出力電極14の複数の
出力端部15a〜hと、前記トーナメント状ストリップ
パタン22の複数の入力端部23a〜hとを接続する手
段31a〜hとを有することを特徴とする弾性表面波装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物理的非線形効果を利
用して、2つの弾性表面波信号のコンボリューション信
号を取り出す弾性表面波装置に関する。
【0002】
【従来技術】弾性表面波装置、特に2つの弾性表面波信
号のコンボリューション信号を取り出す弾性表面波コン
ボルバ装置はスペクトラム拡散通信を行うにあたっての
キーデバイスとして、近年その重要性が増大しつつあ
り、盛んに研究されている。
【0003】図5は従来の弾性表面波コンボルバを示す
概略図である。
【0004】図中、111はYカット(Z伝搬)ニオブ
酸リチウムなどの圧電基板、112,113は圧電基板
1の表面上に形成した櫛型入力電極である。114は圧
電基板1の表面上に形成した出力電極である。
【0005】これらの電極はアルミニウムなどの導電性
材料からなり、通常フォトリソグラフィー技術を用いて
圧電基板1の表面上直接に形成される。
【0006】このような構成の弾性表面波素子におい
て、櫛型入力電極112に搬送角周波数ωの電気信号を
入力すると、基板の圧電効果により弾性表面波が励振さ
れる。
【0007】同様にして、櫛型入力電極113に搬送角
周波数ωの電気信号を入力すると弾性表面波が励振され
る。
【0008】これら2つの弾性表面波は、出力電極11
4が導波路として作用し、出力電極内に閉じ込められな
がら圧電基板111上をお互いに逆方向に伝搬する。
【0009】このように出力電極114上でぶつかった
弾性表面波は、圧電基板111の物理的非線形効果によ
って、2つの入力信号のコンボリューション信号(搬送
角周波数2ω)として出力電極114より取り出され
る。
【0010】すなわち、2つの弾性表面波を F(t−x/v)exp(j(kx+ωt)), G(t+x/v)exp(j(−kx+ωt)) とすると、圧電基板1上には非線形相互作用により、そ
の積である F(t−x/v)・G(t+x/v)exp(2jωt) の弾性表面波が発生する。この信号は一様な出力電極1
14を設けることにより、電極長鎖領域内で積分され、
【0011】
【数1】 で表される信号として取り出される。ここで、積分範囲
は相互作用長が信号長より十分大きいときは実質上±∞
としてよく、τ=t−x/vとすると、(1)式は
【0012】
【数2】 となり、前記信号は2つの弾性表面波のコンボリューシ
ョンとなる。
【0013】このようなコンボリューションのメカニズ
ムは、たとえば『柴山,“弾性表面波の応用”,テレビ
ジョン,30,457(1976)』などに詳述されて
いる。
【0014】このようなコンボリューション信号は、出
力電極114からワイヤボンデングなどでパッケージ内
部のリード端子等へ接続し、パッケージ外部へ取り出す
ことが出きる。
【0015】ここで、パッケージとしては通常、コバー
ル等の金属を用いたハーメチックシールタイプとセラミ
ックシートを複数層積層させたセラミックタイプが用い
られる。
【0016】また、出力電極の長さLはコンボルバの信
号処理時間と基板の弾性表面波速度により決まる。
【0017】したがって、信号処理時間が大きい場合、
コンボリューション信号を出力電極114の1箇所より
取り出すと、出力電極114の長さ方向に添った各位置
より発生したコンボリューション信号には到達時間差に
よる位相差が発生し、出力信号の低下につながる。例え
ば、ニオブ酸リチウム基板(比誘電率33)を用い、入
力周波数200MHz(出力周波数400MHz)、出
力電極長さ20mmの場合、出力信号を出力電極の中央
1箇所より取り出すと、出力電極中央部と端部で発生し
た信号とでは0.19nsの時間差があり、したがって
約27.5°の位相差を生じる。
【0018】その対策として、出力電極114上の複数
箇所からワイヤボンデングで取り出す方法が取られてい
る。この場合、出力電極上の複数箇所とパッケージ内部
の複数のリード端子等とをワイヤボンディングで接続
し、複数のリード端子からの信号をパッケージ外部にお
いて合成する方法が用いられており、複雑な工程が必要
とされている。
【0019】これらを解決する手段として、パッケージ
内のコンボルバ素子に併設して設けられたアルミナ基板
上にトーナメント形状のストリップパタンを形成する方
法が提案されている。
【0020】図6はこのような従来の弾性表面波装置を
示す概略図である。
【0021】図中、110は弾性表面波コンボルバ素
子、111はYカット(Z伝搬)ニオブ酸リチウムなど
の圧電基板、112,113は圧電基板1の表面上に形
成した櫛型入力電極である。114は圧電基板111の
表面上に形成した出力電極、115は出力電極に形成し
た複数のボンディングパッド、116はアルミナ基板、
117はアルミナ基板上に形成したトーナメント形状の
ストリップパタン、118はボンディングワイヤであ
る。
【0022】上記従来の弾性表面波装置において、出力
電極の複数のボンディングパッド115とトーナメント
形状のストリップパタン117の入力端子とをワイヤボ
ンディング118で接続し、トーナメント形状のストリ
ップパタン117を介して信号を合成することで、出力
端子より同位相でコンボリューション信号を取り出すこ
とができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、トーナメント形状のストリップパタン117
を形成したアルミナ基板116を弾性表面波コンボルバ
素子110に併設して設ける必要が有り、アルミナ基板
等新たな構成部品を必要とするという問題がある。
【0024】またアルミナ基板は、コンボルバ素子11
0と同様又はそれ以上の大きさとなるため、パッケージ
が大幅に大型化し、コストが増大する欠点が有る。
【0025】更に、アルミナ基板の厚さが大きい場合
は、圧電基板との段差によりワイヤボンディングが困難
になる問題も発生する。
【0026】[発明の目的]本発明の目的は、弾性表面
波コンボルバの出力電極の複数箇所からトーナメント形
状のストリップパタンを介してパッケージの出力端子よ
りコンボリューション信号を取り出す弾性表面波装置に
おいて、アルミナ基板等の新たな部品を使わずに、従来
と同様の構成部品内にトーナメント形状のストリップパ
タンを形成することで、サイズ及びコストを下げた弾性
表面波装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するための手段として、少なくとも1層のセラミ
ックシートよりなる基体上に形成された弾性表面波素子
と、前記基体上に形成されたトーナメント状ストリップ
パタンと、前記弾性表面波素子の出力電極の複数の出力
端部と、前記トーナメント状ストリップパタンの複数の
入力端部とを接続する手段とを有することを特徴とする
弾性表面波装置を提供するものである。
【0028】
【作用】本発明によれば、複数層のセラミックシートを
重ね合わせた構造のパッケージを用い、セラミックシー
ト上にトーナメント形状のストリップパタンを形成する
ことにより、従来のようにアルミナ基板等新たな構成部
品を用いることなく、作製することができる。このよう
に、トーナメント形状のストリップパタンのない場合と
同様のパッケージを用いることが可能なため、弾性表面
波装置の小型化、低コスト化を実現できる。
【0029】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。
【0030】[第1実施例]図1は、本発明における弾
性表面波装置の第1の実施例を示す図であり、第1層及
び第2層のセラミックシートを上から見た概略図であ
る。また図2は、図1の実施例に、更に第3層のセラミ
ックシート21c及びキャップ26を形成した場合の積
層全体の構造を示す概略断面図であり、図1に示すA−
A’方向の断面概略図である。
【0031】図中、10は弾性表面波コンボルバ素子、
11はYカット(Z伝搬)ニオブ酸リチウムなどの圧電
基板、12,13は圧電基板1の表面上に形成された櫛
型入力電極、14は圧電基板11の表面上に形成した出
力電極である。
【0032】15a〜hは出力電極14の複数箇所に、
出力電極の長手方向にほぼ等間隔でもうけられたボンデ
ィング用出力電極パッドである。
【0033】出力電極パッドの数と間隔は出力電極上で
発生した信号が位相差なく取り出されることを考慮して
決定される。
【0034】これら11〜14はアルミニウムなどの導
電性材料からなり、通常フォトリソグラフィー技術を用
いて圧電基板11の表面上に直接形成される。
【0035】20は複数層のセラミックシートで構成さ
れたセラミックパッケージ、21はセラミックパッケー
ジ20を構成するセラミックシート、21aは弾性表面
波コンボルバ素子10がマウントされた第1層のセラミ
ックシート、21bはトーナメント形状のストリップパ
タンが形成された第2層のセラミックシート、21cは
21b上に形成された第3層のセラミックシート、22
はセラミックシート上に導電性材料で形成されたトーナ
メント形状のストリップパタン、23a〜hはトーナメ
ント形状のストリップパタンの弾性表面波素子側の端部
に接続して、又は端部の一部を用いて形成されたストリ
ップ入力パッド、24はトーナメント形状のストリップ
パタンの出力リード側に形成されたストリップ出力端子
である。
【0036】25はセラミックパッケージ側面に設けら
れ出力端子24からの信号を外部へ導く出力リードであ
る。
【0037】26は、第3層のセラミックシート上に形
成されたキャップである。
【0038】31a〜hは、ボンディングパッド15a
〜hとストリップ入力端子パッド23a〜hをそれぞれ
接続するボンディングワイヤである。
【0039】ここで、ストリップパタン22は、ストリ
ップ入力パッド23aと23b、23cと23d、23
eと23f、23gと23hがそれぞれコの字型パタン
22a,22b,22c,22dで接続され、その上段
において、コの字型パタン22aと22bのそれぞれほ
ぼ中点がコの字型パタン22e、コの字型パタン22c
と22dのそれぞれほぼ中点がコの字型パタン22f
で、更にその上段において、コの字型パタン22eと2
2fのそれぞれほぼ中点がコの字型パタン22gで形成
されており、いわゆるトーナメント形状をしている。
【0040】また、ストリップ入力パッド23a〜h
は、出力電極の長手方向に出力電極パッド15a〜h
が、同様ほぼ等間隔で設けられており、すなわちボンデ
ィングワイヤ31a〜hは全てほぼ同じ長さになるよう
に構成されている。
【0041】したがって、各ストリップ入力パッド23
a〜hと出力端子24までの距離がすべて同じになるよ
うに形成されている。
【0042】ここで、それぞれ対応する出力電極パッド
15a〜hとストリップ入力端子23a〜h間を結ぶ各
ボンディングワイヤ31a〜hはできるかぎり短いこと
が望ましい。
【0043】また、ストリップ入力端子23a〜hの数
は通常2,4,8,16のように2のn乗個で表わされ
る。
【0044】このような構成の弾性表面波素子におい
て、櫛型入力電極12に搬送角周波数ωの電気信号を入
力すると、基板の圧電効果により弾性表面波が励振され
る。
【0045】同様にして、櫛型入力電極13に搬送角周
波数ω電気信号を入力すると弾性表面波が励振される。
【0046】これら2つの弾性表面波は、出力電極内1
4に閉じ込められながら圧電基板11上をお互い逆方向
に伝搬する。
【0047】このように出力電極14上でぶつかった弾
性表面波は、圧電基板11の物理的非線形効果によっ
て、2つの入力信号のコンボリューション信号(搬送角
周波数2ω)として出力電極14上に発生する。出力電
極上の各位置で発生した信号はそれぞれボンディングパ
ッド15a〜hよりボンディングワイヤ31a〜hを介
してストリップ入力パッド23a〜hに到達し、ストリ
ップパタン22によって出力端子24で合成され、出力
リード25より、パッケージ外部に取り出される。
【0048】ここでストリップパタン22はいわゆるト
ーナメント形状をしており、即ち各ストリップ入力パッ
ド23a〜hと出力端子24までの距離がすべて同じに
なるように形成されている為、出力電極上の各位置で発
生した信号は、ほぼ同じ時間で出力端子24に達し、合
成されるため、コンボリューション信号は位相差なく合
成される。
【0049】なお、本実施例では出力電極にボンディン
グ用パッドを設けているが、出力電極上に直接ボンディ
ングしてもよい。
【0050】また、本実施例ではストリップパタンにボ
ンディング用ストリップ入力パッドを併設しているが、
ストリップパタンの線幅によってはストリップパタンに
直接ボンディングしてもよい。
【0051】本実施例においては、出力電極上の8箇所
より出力信号を取り出す例を示したが、これに限らず2
のn乗箇所であればよい。
【0052】更にこれ以外でも各ストリップ入力パッド
23a〜hと出力端子24までの距離がすべて同じよう
な形状であればよい。
【0053】[第2実施例]図3は本発明の弾性表面波
装置の第2の実施例を示す概略図である。
【0054】本図において、上記図1における部材と同
様の部材には同一の符号がつけられている。
【0055】本実施例においては、出力電極上の隣り合
う出力電極とパッドを端から2つずつ組にして(15a
と15b,15cと15d,15eと15f,15gと
15h)、組になった2つの出力電極パッドの出力電極
の長手方向のほぼ中間の延長上にストリップ入力パッド
(23a〜23d)が配置された構成になっている。
【0056】そして、組になった出力電極パッド(例え
ば15aと15b)から出力電極の長手方向のほぼ中間
の延長上に配置されたストリップ入力パッド(例えば2
3a)へほぼ同じ長さのワイヤが2本ずつボンディング
されている。
【0057】このような構成とすることで、第1の実施
例同様、各出力電極パッドからの出力信号はボンディン
グワイヤおよびストリップパタンを介して位相差なく出
力端子24で合成されるが、第1の実施例に比べトーナ
メントを1段少なくできる。
【0058】なお、本実施例では出力電極にボンディン
グ用パッドを設けているが、出力電極上に直接ボンディ
ングしてもよい。
【0059】また、本実施例ではストリップパタンにボ
ンディング用ストリップ入力パッドを併設しているが、
ストリップパタンの線幅によってはストリップパタンに
直接ボンディングしてもよい。本実施例においては、出
力電極上の8箇所より出力信号を取り出す例を示した
が、これに限らず2のn乗箇所であればよい。
【0060】[第3実施例]図4は本発明の弾性表面波
装置の第3の実施例を示す概略図である。
【0061】本図において、上記図1における部材と同
様の部材には同一の符号がつけられている。
【0062】本実施例においては、上記第1実施例に示
した、1段目のストリップパタン(22a〜22d)が
コの字型ではなく、出力電極14に平行なバーとなって
おり、その先端にストリップ入力パッド(23a〜23
h)が形成されている例である。本実施例に示した構成
でも同様な効果が得られる。
【0063】尚、本実施例において上記第2実施例に示
したように、出力電極上の隣り合う出力電極パッドを端
から2つずつ組にして(15aと15b,15cと15
d,15eと15f,15gと15h)、組になった2
つの出力電極パッドの出力電極の長手方向のほぼ中間の
延長上にストリップ入力パッド(23a〜23d)が配
置された構成にし、組になった出力電極パッド(例えば
15aと15b)から出力電極の長手方向のほぼ中間の
延長上に配置されたストリップ入力パッド(例えば23
a)へほぼ同じ長さのワイヤが2本ずつボンディングし
てもよい。
【0064】このような構成とすることで、トーナメン
トパタンを1段少なくできる。
【0065】なお、本実施例では出力電極にボンディン
グ用パッドを設けているが、出力電極上に直接ボンディ
ングしてもよい。
【0066】また、本実施例ではストリップパタンにボ
ンディング用ストリップ入力パッドを併設しているが、
ストリップパタンの線幅によってはストリップパタンに
直接ボンディングしてもよい。
【0067】本実施例においては、出力電極上の8箇所
より出力信号を取り出す例を示したが、これに限らず2
のn乗箇所であればよい。
【0068】なお、上記第1〜第3実施例においては3
層のセラミックシートが積層されたパッケージの例を示
したが、これ以外の積層数でもよく、また1層の場合で
も可能である。
【0069】また、上記第1〜第3の実施例において
は、セラミックシートの片側部のみにストリップパタン
を形成した例を示したが、両側に形成しても良い。
【0070】また、上記第1〜第3実施例においてスト
リップライン22の幅は、所望の特性インピーダンスな
どをあわせて任意に決めることができる。
【0071】なお、上記第1〜第3実施例においては入
力電極として、正規型IDTを用いた例を示したが、ア
ポタイズ型やチャープ型のIDTを用いてもよい。
【0072】また上記第1〜第3実施例においては、弾
性表面波の集束手段として入力電極と出力電極の間にパ
ラボリック・ホーン型導波路、マルチストリップカプラ
等の集束手段を設けてもよい。
【0073】なお、上記第1〜第3実施例において、基
板11はニオブ酸リチウムなどの圧電単結晶に限定され
るものではなく、たとえば半導体やガラス基板上に圧電
膜を付加した構造等、パラメトリック・ミキシング効果
がある材料及び構造であればよい。
【0074】さらに、上記第1〜第3実施例における櫛
型入力電極2,3をダブル電極(スプリット電極)とす
ることにより、該入力電極における弾性表面波の反射を
抑圧でき、素子の特性を一層良好なものにすることがで
きる。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、1
層又は複数層のセラミックシートを重ね合わせた構造の
パッケージを用い、セラミックシート上にトーナメント
形状のストリップパタンを形成することで、従来用いら
れていたアルミナ基板等新たな構成部品を用いることな
く、弾性表面波素子とトーナメント形状のストリップパ
タンとを一体的に作製することができるという効果が得
られる。
【0076】このため、トーナメント形状のストリップ
パタンのない場合と同様のパッケージを用いることが可
能なため、弾性表面波装置の小型化、低コスト化を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略上面図
【図2】本発明の第1の実施例の構成を示す概略断面図
【図3】本発明の第2の実施例を示す概略図
【図4】本発明の第3の実施例を示す概略図
【図5】従来例を示す概略図
【図6】従来例を示す概略図
【符号の説明】
10 弾性表面波コンボルバ素子 11 圧電体基板 12,13 櫛型入力電極 14 出力電極 15a〜h ボンディング用出力電極パッド 20 セラミックパッケージ 21 セラミックシート 22 トーナメント形状のストリップパタ
ン 23a〜h ストリップ入力パッド 24 ストリップ出力端子 25 出力リード 26 キャップ 31a〜h ボンディングワイヤ 110 弾性表面波コンボルバ素子 111 Yカット(Z伝搬)ニオブ酸リチウ
ムなどの圧電基板 112,113 圧電基板の表面上に形成した櫛型入
力電極 114 圧電基板の表面上に形成した出力電
極 115 出力電極に形成した複数のボンディ
ングパッド 116 アルミナ基板 117 アルミナ基板上に形成したトーナメ
ント形状のストリップパタン 118 ボンディングワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 晃広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 江口 正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 望月 規弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層のセラミックシートより
    なる基体上に形成された弾性表面波素子と、 前記基体上に形成されたトーナメント状ストリップパタ
    ンと、 前記弾性表面波素子の出力電極の複数の出力端部と、前
    記トーナメント状ストリップパタンの複数の入力端部と
    を接続する手段と、を有することを特徴とする弾性表面
    波装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性表面波素子は、前記セラミック
    シートよりなる基体上に形成された圧電基板の第1の主
    面上に、第1及び第2の弾性表面波を励振する少なくと
    も2つの入力電極と、非線形効果を利用して該2つの弾
    性表面波信号のコンボリューション信号を取り出す複数
    の出力端部を有する出力電極とを有し、 前記トーナメント状ストリップパタンは、前記少なくと
    も1層のセラミックシート表面上に、導電性薄膜よりな
    る概略コの字型のストリップを複数段重ね合わせ、複数
    箇所の入力端部より1箇所の出力端部に集まる形状とさ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波
    装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1層のセラミックシート
    により構成されたパッケージ内に前記弾性表面波素子を
    格納し、該パッケージとしての構造体中に前記トーナメ
    ント状ストリップパタンが形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の弾性表面波装置。
  4. 【請求項4】 前記出力電極上の隣り合う複数の出力端
    部を前記トーナメント状ストリップパタンの1つの入力
    端部に接続したことを特徴とする請求項1に記載の弾性
    表面波装置。
  5. 【請求項5】 前記トーナメント状ストリップパタンの
    前記弾性表面波素子に近い側の第1段目のストリップパ
    タンが、前記出力電極に平行なバー形状であることを特
    徴とする請求項1に記載の弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】 前記トーナメント状ストリップパタンの
    複数箇所の各入力端部より前記1箇所の出力端部までの
    各径路の距離が全てほぼ等しいことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の弾性表面波装置。
  7. 【請求項7】 前記出力電極の出力信号を取り出す複数
    の出力端部、および前記トーナメント状ストリップパタ
    ンの複数の入力端部は、該出力電極の長手方向にそれぞ
    れほぼ等間隔で配置され、対応する上記出力端部と、入
    力端部とは、それぞれ等しい長さの電気的接続手段で接
    続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の弾性表面波装置。
JP28650693A 1993-11-16 1993-11-16 弾性表面波装置 Pending JPH07142957A (ja)

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