JPH07142501A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH07142501A
JPH07142501A JP28365693A JP28365693A JPH07142501A JP H07142501 A JPH07142501 A JP H07142501A JP 28365693 A JP28365693 A JP 28365693A JP 28365693 A JP28365693 A JP 28365693A JP H07142501 A JPH07142501 A JP H07142501A
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JP
Japan
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diffusion layer
type
integrated circuit
layer
semiconductor integrated
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Application number
JP28365693A
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English (en)
Inventor
Naoki Fukunaga
直樹 福永
Masaru Kubo
勝 久保
Motohiko Yamamoto
元彦 山本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内蔵した縦型トランジスタのコレクタ抵抗の
低抵抗化を実現して、縦型トランジスタの特性を大幅に
改善できる上に、チップコストを低減できる半導体集積
回路を提供する。 【構成】 この半導体集積回路は、内蔵した縦型PNP
トランジスタのコレクタを構成するP型埋め込み拡散層
5と導電型が異なるN型半導体基板1を有する。 【効果】 N型半導体基板1とP型埋め込み拡散層とを
分離する埋め込み分離拡散層が不必要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路に関
し、特に、縦型PNPトランジスタを含んだ半導体集積
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の縦型PNPトランジスタ
を内蔵した半導体集積回路の製造方法を図9から図15
を順に参照して説明する。
【0003】まず、図9に示すように、P型半導体基板
60の表面の縦型PNPトランジスタ形成予定領域に、
N型埋め込み分離拡散層61を形成する。つぎに、縦型
NPNトランジスタを形成する予定の領域に、N型埋め
込み拡散層34を形成する。次に、上記N型埋め込み分
離拡散層61を取り囲み、かつ、上記N型埋め込み拡散
層34を取り囲むP型埋め込み分離拡散層51を形成す
る。このP型埋め込み分離拡散層51は、上記縦型PN
Pトランジスタと上記縦型NPNトランジスタとを電気
的に分離するために形成される。
【0004】なお、上記N型埋め込み分離拡散層61
は、上記縦型PNPトランジスタのコレクタとP型半導
体基板60とを電気的に絶縁するために形成される。ま
た、上記N型埋め込み拡散層34は、上記縦型NPNト
ランジスタのコレクタ抵抗の低減と寄生効果の低減のた
めに形成される。
【0005】次に、上記縦型PNPトランジスタ形成予
定領域にある上記N型埋め込み分離拡散層61の上面部
の内側の領域に、不純物を重畳して拡散することによっ
て、P型埋め込み拡散層52を形成する。このP型埋め
込み拡散層52は、上記縦型PNPトランジスタのコレ
クタとなる。
【0006】次に、図10に示すように、上記P型半導
体基板60の表面にN型エピタキシャル層35を成長さ
せる。この成長時に、上記N型埋め込み分離拡散層6
1,P型埋め込み分離拡散層51およびN型埋め込み拡
散層34,P型埋め込み拡散層52は、上下方向に拡散
させられて、所定の寸法だけ厚さが増す。
【0007】次に、図11に示すように、上記N型エピ
タキシャル層35の表面から、上記P型埋め込み分離拡
散層51に対向する領域に、不純物を拡散させて、上記
領域にP型分離拡散層36を形成する。上記P型分離拡
散層36と上記P型埋め込み分離拡散層51によって、
上記縦型PNPトランジスタと上記縦型NPNトランジ
スタとが電気的に分離させられる。
【0008】また、上記P型分離拡散層36の形成と同
時に、上記縦型PNPトランジスタのコレクタの電気的
な引き出し部としてのP型拡散層37を、上記コレクタ
を構成するP型埋め込み拡散層52の縁部上に形成す
る。上記P型拡散層37は、P型埋め込み拡散層52ま
で延在しており、N型エピタキシャル層35の一部分を
取り囲んでいる。
【0009】次に、上記P型拡散層37によって取り囲
まれた領域すなわちベース領域にあるN型エピタキシャ
ル層35の表面から不純物を拡散させて、N型拡散層3
8を形成する。このN型拡散層38は、ベース領域の不
純物濃度を高濃度にさせ、コレクタ‐エミッタ間の耐圧
を高くする役目をする。さらに、上記N型拡散層38
は、上記N型エピタキシャル層35の厚さや比抵抗のバ
ラツキに起因するhfe値(直流エミッタ接地電流増幅率)
のバラツキを抑える役目をする。
【0010】次に、図12に示すように、N型エピタキ
シャル層35の表面からP型不純物を選択拡散して、上
記縦型トランジスタのベース領域にあるN型拡散層38
の表面部にエミッタ拡散層39と、上記縦型NPNトラ
ンジスタのベース拡散層40とを同時に形成する。
【0011】最後に、図13に示すように、上記縦型P
NPトランジスタのベースを構成するN型拡散層38の
表面部にベースコンタクト用N型拡散層41を形成す
る。同時に、上記縦型NPNトランジスタのベース拡散
層40の一部にエミッタ拡散層42を形成し、縦型NP
Nトランジスタ領域のエピタキシャル層35の表面部の
一部にコレクタコンタクト用拡散層43を形成する。そ
して、上記各トランジスタ領域上に適宜にメタル配線を
施すことによって、縦型PNPトランジスタを内蔵した
半導体集積回路が完成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体集積回路では、内蔵した上記縦型PNPトラ
ンジスタのコレクタとなるP型埋め込み拡散層52と、
N型埋め込み分離拡散層61とがP型半導体基板60の
表面から拡散されており、かつ、上記拡散層52と上記
分離拡散層61とは不純物の極性が逆であるから、互い
に相手を補償してしまう。したがって、コレクタ層すな
わちP型埋め込み拡散層52を低抵抗化することができ
ない。このように、縦型PNPトランジスタのコレクタ
抵抗を低抵抗化することができないから、利得帯域幅積
Tを高くすることができず、さらには、飽和時のVc
e(コレクタ−エミッタ間電圧)を低くすることができな
いという問題がある。
【0013】ところで、上記P型埋め込み拡散層52の
不純物濃度を高くすれば、コレクタ層を低抵抗化するこ
とができるが、この場合、P型埋め込み拡散層52から
不純物がアウトディフュージョンして、周辺デバイスに
悪影響を及ぼす懸念がある。また、P型埋め込み拡散層
52の不純物濃度を高くすると、P型埋め込み拡散層5
2の上方拡散が大きくなり、ベース幅のバラツキ、ひい
てはデバイス特性のバラツキが発生するという問題があ
る。
【0014】これらの問題に対して、種々の対策が検討
されており、たとえば、図14に示す構造の半導体集積
回路が提案されている(特開昭57−162361
号)。図14において、図13に示した半導体集積回路
の部分と同じ機能を果たす部分には、図13で用いた記
号と同じ記号を付している。この半導体集積回路は、図
13に示した半導体集積回路と同様に、図中右側には縦
型NPNトランジスタが形成されており、左側には縦型
PNPトランジスタが形成されている。
【0015】上記半導体集積回路は、その製造時に、ま
ず、P型半導体基板60の表面の縦型PNPトランジス
タ形成予定領域と縦型NPNトランジスタ形成予定領域
とに、それぞれ、N型埋め込み分離拡散層63を形成す
る。次に、N型エピタキシャル層65を成長させ、更
に、縦型PNPトランジスタと縦型NPNトランジスタ
とを電気的に分離するためのP型埋め込み分離拡散層6
4を形成する。次に、エピタキシャル層65の表面の縦
型PNPトランジスタ形成予定領域にP型埋め込み拡散
層66を形成し、さらに上記縦型NPNトランジスタ形
成予定領域にN型埋め込み拡散層34を形成する。その
後は、図13の半導体集積回路を形成したのと同じよう
にして、各層を形成して、図14に示す構造の半導体集
積回路を形成する。
【0016】図14に示す構造の半導体集積回路では、
その製造時に、縦型PNPトランジスタのN型埋め込み
分離拡散層63は、P型半導体基板60の表面から拡散
される。一方、P型埋め込み拡散層66は、N型エピタ
キシャル層65の表面から拡散される。したがって、図
14に示す構造によれば、図13に示す構造で問題であ
ったN型埋め込み分離拡散層とP型埋め込み拡散層との
補償をなくすることができ、縦型PNPトランジスタの
コレクタ抵抗を低抵抗化することができる。したがっ
て、図14に示す構造によれば、縦型PNPトランジス
タのデバイス特性を向上させることができる。
【0017】しかしながら、図14に示す構造の半導体
集積回路は、図13に示す半導体集積回路に比べて、製
造工程数が増加するので、コストが高くなるという問題
がある。また、製造プロセスが複雑になるので、歩留ま
りが低下してしまうという問題もある。
【0018】また、たとえば、図15に示す構造の半導
体集積回路が提案されている(特公平4−72390)。
図15において、図13に示した半導体集積回路の部分
と同じ機能を果たす部分には図13で用いた記号と同じ
記号を付している。この半導体集積回路は、図13に示
した半導体集積回路と同様に図中右側には縦型NPNト
ランジスタが形成されており、左側には、縦型PNPト
ランジスタが形成されている。上記半導体集積回路は、
その製造時にまず、N型半導体基板68の表面の縦型P
NPトランジスタ形成予定領域と縦型NPNトランジス
タ形成予定領域とに、それぞれ、縦型PNPトランジス
タのコレクタとなるP型埋め込み拡散層70と、各素子
を電気的に分離するためのP型埋込み拡散層69を同時
に拡散し、形成する。次にN型エピタキシャル層35を
成長させる。その後は図14の半導体集積回路を形成し
たのと同じようにして各層を形成して図15に示す構造
の半導体集積回路を形成する。図15に示す構造の半導
体集積回路では、その製造時に、N型半導体基板68を
使用している。従って、図15に示す構造によれば、図
13に示す構造で問題であったN型埋め込み分離拡散層
とP型埋め込み拡散層との補償をなくする事ができ、縦
型PNPトランジスタのコレクタ抵抗を低抵抗化でき
る。従って、図15に示す構造によれば、図13に示す
構造に対し縦型PNPトランジスタのデバイス特性を向
上させる事ができる。しかしながら、図15に示す構造
では、縦型PNPトランジスタのコレクタとなるP型埋
込み拡散層70は、P型埋込み拡散層69と同時に形成
されているため、P型埋込み拡散層70の拡散深さはP
型埋め込み拡散69の拡散深さと同等になる。P型埋込
み拡散層69は縦型NPNトランジスタの寄生動作を防
止するためには、できるだけ深い拡散が必要であり、例
えばXj=10μmである。この時のP型埋込み拡散層6
9の横方向の拡がりは、8μmとなる。P型埋込み拡散
層70も同じように8μm拡がる。
【0019】したがって、P型埋込み拡散層69とP型
埋込み拡散層70を形成するには、その間隔が16μm
以上必要となるため、縦型PNPトランジスタの占有面
積が増大し、ひいては、チップサイズの増大につながる
ため、チップ当たりのコストが高くなる問題がある。
【0020】そこで、この発明の目的は、内蔵した縦型
PNPトランジスタのコレクタ抵抗の低抵抗化を実現し
て、縦型トランジスタの特性を大幅に向上できる上、縦
型PNPトランジスタの占有面積縮小によりチップコス
ト低減化できる半導体集積回路を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の半導体集積回路は、第1導電型半
導体基板と、この第1導電型半導体基板の上に形成され
た第1導電型半導体層と、縦型トランジスタを含む信号
処理回路を備える半導体集積回路において、上記第1導
電型半導体層が、上記縦型トランジスタのベースを構成
しており、上記第1導電型半導体基板と上記第1導電型
半導体層との間に形成され、上記縦型トランジスタのコ
レクタを構成している第1の第2導電型拡散層と、上記
第1導電型半導体層上に境を接して形成され、上記縦型
トランジスタのエミッタを構成している第2の第2導電
型拡散層と、分離用に形成した第2導電型の埋込み拡散
層とを備え、前記第1の第2導電型拡散層を、上記分離
用に形成した第2導電型の埋込み拡散層よりも、高不純
物濃度で浅い拡散にしたことを特徴としている
【0022】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の半導体集積回路において、上記縦型トランジスタのコ
レクタを構成している第1の第2導電型拡散層の周辺を
囲い込む第1導電型拡散層を備えたことを特徴としてい
る。
【0023】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の半導体集積回路において、上記第1導電型半導体基板
の一部が構成する活性層を備えると共に、上記活性層の
上に形成された第1導電型半導体層と上記活性層との間
に形成された第2導電型拡散層、もしくは、上記活性層
の表面に形成された第2導電型拡散層を含む受光素子を
備えたことを特徴としている。
【0024】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
の半導体集積回路において、上記第1半導体基板を、高
抵抗基板としたことを特徴としている。
【0025】
【作用】上記請求項1の発明の半導体集積回路の半導体
基板は、縦型トランジスタのコレクタを構成する第1の
第2導電型拡散層を分離用の第2導電型の埋め込み拡散
層よりも高不純物濃度(低抵抗)にしたから、従来例に比
べて内蔵した縦型トランジスタのコレクタ抵抗を小さく
できる。
【0026】また、縦型トランジスタのコレクタを構成
する上記第2導電型拡散層を上記分離用の第2導電型の
埋め込み拡散層よりも浅い拡散にしたから、図15に示
す従来例で発生した縦型トランジスタの占有面積の増大
をまねかない。
【0027】このように、本発明によれば、縦型トラン
ジスタの特性を大幅に改善することができる。しかも、
縦型トランジスタの占有面積の増大によるチップコスト
の増大を防止できる。
【0028】また、請求項2の発明によれば、縦型トラ
ンジスタのコレクタを構成する上記第2導電型拡散層と
上記分離用の第2導電型(P型)の埋込み拡散層との間
にチャンネルストッパーとして第1導電型(N型埋め込
み)拡散層が形成されている。したがって、縦型トラン
ジスタのコレクタを構成する第2導電型拡散層と上記分
離用の第2導電型埋め込み拡散層のスペースを縮小で
き、チップ面積の縮小化が図れるから、コストの低減が
実現できる。
【0029】また、請求項3の発明によれば、受光素子
を内蔵した半導体集積回路が実現される。また、請求項
4の発明によれば、上記第1半導体基板を高抵抗基板に
したので、上記受光素子の光電変換効率が向上でき、ま
た受光素子の接合容量を低減でき、受光素子の高速化が
可能となる。従来例で示したようなP型半導体基板を用
いて受光素子を内蔵した場合、その受光素子の光電変換
効率の向上と高速化を図るためにはN型半導体基板と同
様、P型半導体基板を高抵抗化すればよい。しかしそう
した場合、同時に形成している縦型NPNトランジスタ
の寄生動作を防止するために、図15に示したようなP
型埋め込み分離拡散が必要となる。また、P型半導体基
板を使う事によって縦型PNPトランジスタのコレクタ
を構成する拡散層と半導体基板を分離するN型埋込み分
離拡散層も必要となり工程が増加してしまう。しかし、
この請求項4の発明によれば、請求項1の発明に対し、
新たに工程が増加することもなく、受光素子の高感度高
速化が達成できる。逆に高抵抗基板を使うことによって
縦型PNPトランジスタのコレクタとなるP型埋め込み
拡散を補償するN型不純物濃度が低くなるため、コレク
タ抵抗を低抵抗化できるメリットがある。
【0030】また、縦型NPNトランジスタ形成領域の
P型埋め込み分離拡散を低抵抗化できるからラッチアッ
プに対しても強くなるメリットがある。
【0031】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0032】本発明の半導体集積回路の第1実施例を、
その製造方法を示す図1から図6を順に参照しながら説
明する。
【0033】まず、図1に示すように、N型半導体基板
1の表面の縦型PNPトランジスタ形成予定領域に、P
型埋め込み分離拡散層2を形成する。上記拡散層2は、
たとえばボロンを拡散することによって形成する。つぎ
に、上記縦型NPNトランジスタ形成予定領域のP型埋
め込み分離拡散層2の内側の一部にN型埋め込み拡散層
3を形成する。この拡散層3は、たとえばアンチモンを
拡散することによって形成する。上記N型埋め込み拡散
層3はNPNトランジスタのコレクタとして働く。
【0034】次に、図2に示すように、N型半導体基板
1の表面のP型埋め込み分離拡散層2の縁部および一部
にP型分離拡散層4を形成し、同時にN型半導体基板1
の表面の縦型PNPトランジスタ形成予定領域にコレク
タ用埋め込み拡散層5を形成する。拡散層4は縦型NP
Nトランジスタ等の信号処理回路を用いる各素子を電気
的に分離するためのものである。次に、上記N型半導体
基板1および拡散層2,3,4,5の表面全面にN型エピ
タキシャル層6を周知のエピタキシャル成長技術によっ
て成長させる。このエピタキシャル成長時に、コレクタ
用埋め込み拡散層5とP型埋め込み分離拡散層2とP型
分離拡散層4およびN型埋め込み拡散層3を上下方向に
拡散させて、所定の幅のコレクタ用埋め込み拡散層5と
P型埋め込み拡散層2とP型分離拡散層4およびN型埋
め込み拡散層3を得る。
【0035】次に、図3に示すように、上記N型エピタ
キシャル層6の表面から、各素子を分離するためのP型
分離拡散層7を所定の場所に、P型分離拡散層4に達す
るように拡散させて形成する。またこれと同時に、上記
縦型PNPトランジスタのコレクタを取り出すためのP
型拡散層8をコレクタ用埋め込み拡散層5に達するよう
に拡散させて形成する。つぎに、図4に示すように、上
記エピタキシャル層6の表面から縦型PNPトランジス
タのベース領域のみにN型拡散層9を形成する。このN
型拡散層9は、ベース領域の不純物濃度を高めて、コレ
クターエミッタ間耐圧を高める役割をする。また上記N
型拡散層9は、エピタキシャル層の厚さ及び比抵抗バラ
ツキに起因するhfe(直流エミッタ接地電流増幅率)の
バラツキを抑える役割も果たす。
【0036】次に、図5に示すように、上記N型拡散層
9の表面及びエピタキシャル層6の表面からP型不純物
を選択拡散して、縦型PNPトランジスタのベース領域
であるN型拡散層9の表面にエミッタ拡散層10を形成
し、同時に縦型NPNトランジスタのベース拡散層11
を形成する。その後、縦型PNPトランジスタのN型拡
散層9の表面部にN型ベースコンタクト用拡散層12を
形成する。同時に縦型NPNトランジスタのベース拡散
層11の一部にエミッタ拡散層13を形成し、縦型NP
Nトランジスタ領域のエピタキシャル層6の表面部の一
部に同時にコレクタコンタクト用拡散層14を形成す
る。
【0037】次に、図6に示すように、図1〜図5では
図示省略していたN型エピタキシャル層6の表面のSi
2からなる保護膜15の所望の箇所に窓を開けて、周
知のメタル形成技術とパターニング技術とを用いて、縦
型PNPトランジスタのエミッタ電極16,ベース電極
17,コレクタ電極18を形成し、同時に縦型NPNト
ランジスタのエミッタ電極19,ベース電極20,コレク
タ電極21を形成して本発明の半導体集積回路の実施例
を完成させる。
【0038】上記半導体集積回路は、コレクタを構成す
るP型埋め込み拡散層5をP型埋め込み分離拡散層2よ
りも高不純物濃度にした。したがって、上記第1実施例
は、従来例に比べて、内蔵した縦型PNPトランジスタ
のコレクタ抵抗を小さくできる。
【0039】したがって、上記第1実施例によれば、縦
型PNPトランジスタの特性を大幅に改善することがで
きる。また、上記第1実施例は、縦型PNPトランジス
タのコレクタを構成するP型埋め込み拡散層5は、P型
埋め込み分離拡散層2よりも浅い拡散で形成されている
から、N型半導体基板に縦型PNPトランジスタのコレ
クタを構成するP型埋め込み拡散層70を分離用のP型
埋込み拡散層69と同じに深い拡散にしている従来例よ
りも、縦型PNPトランジスタの占有面積を小さくする
ことができる。
【0040】従って、上記第1実施例によれば従来例に
比べて、チップ面積を小さくする事ができ、コストを低
減することができる。
【0041】次に、図7に本発明の第2実施例を示す。
この第2実施例は、第1実施例と異なる部分について重
点的に説明する。
【0042】この第2実施例は、上記P型埋め込み分離
拡散層2と縦型PNPトランジスタのコレクタを構成す
るP型埋め込み拡散層5の間にP型埋め込み拡散層5を
囲むようにN型埋め込み拡散層22を備えた点が第1実
施例と異なる。したがって、この第2実施例によれば、
N型埋め込み拡散層22がない第1実施例に比べて、P
型埋め込み分離拡散層2からの横方向の空乏層の拡がり
が抑えられ、デバイスを縮小化することができる。図7
においては、P型埋め込み分離拡散層2とN型埋め込み
拡散層22とが間隔をおいて形成されているが、接合耐
圧およびリーク電流が問題にならない限り両者(拡散層
2と拡散層22)を接触させて、P型埋め込み拡散層の
拡がり拡散を抑えてさら縮小してもかまわない。
【0043】次に、図8に第3実施例を示す。この第3
実施例は、上記第1実施例の縦型トランジスタに隣接し
た受光素子であるフォトダイオードを備えたものであ
る。
【0044】上記フォトダイオードは、N型半導体基板
1を活性領域としている。また、アノード拡散層23、
24は、縦型PNPトランジスタのコレクタを構成する
P型埋め込み拡散層5とコレクタを取り出すためのP型
拡散層8を形成するのと同時に形成されたものである。
【0045】そして、アノード拡散層23、24に隣接
するN型エピタキシャル層6とN型半導体基板1がカソ
ードをなす。カソードコンタクト用拡散層26は、縦型
PNPトランジスタのベースコンタクト用拡散層12を
形成すると同時に形成されたものである。なお、アノー
ド拡散層23、24の形成方法は、周知のどのような方
法を用いてもよく、アノード電極およびカソード電極の
取り出し方法および形成方法は周知のいかなる方法を用
いてもよい。また、N型半導体基板1の比抵抗は、どの
ような値に設定してもよい。この第3実施例のように、
フォトダイオードを内蔵した場合には、N型半導体基板
1の比抵抗を比較的高く、例えば30Ωcm以上に設定
することによって、光を電気に変換する変換効率を向上
させることができ、しかも、フォトダイオードの容量が
低減させることができるので、フォトダイオードの高速
化と高感度化を実現できる。なお、この実施例では、受
光素子としてフォトダイオードを内蔵したが、フォトト
ランジスタを内蔵してもよい。また、第3実施例に示す
通りN型半導体基板を用いることにより、P型半導体基
板に対し寄生電流をN型半導体基板とP型埋め込み分離
拡散層2間で消費できるため、寄生光電流が回路部に流
れ込むことを防止できるメリットがある。
【0046】なお、上記第1,第2,第3実施例では、接
合分離方式の半導体集積回路としたが、酸化膜分離方式
の半導体集積回路としてもよい。本発明は、酸化膜分離
方式の半導体集積回路であっても、通常のバイポーラI
Cの製造工程によって製造することができる。本発明に
よれば、縦型トランジスタを内蔵した極めて性能が良い
バイポーラICが実現される。
【0047】また、この発明の半導体集積回路は、能動
素子として、バイポーラトランジスタだけでなく、電界
効果トランジスタ(FET)を内蔵してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の半導体集積回路は、半導体基板の導電型と、縦型P
NPトランジスタのコレクタを構成する拡散層の導電型
とを異ならせ、縦型PNPトランジスタのコレクタを構
成する拡散層を、分離用に形成した第2導電型の埋込み
また拡散層よりも浅く高不純物濃度の拡散層にしたもの
である。従って、この発明によれば、コレクトを構成す
る拡散層と分離用埋込み拡散層が同じ深さで不純物濃度
が等しい従来例に比べて、内蔵した縦型PNPトランジ
スタのコレクタ抵抗を小さくできる。したがって、縦型
PNPトランジスタの特性を大幅に改善できる。
【0049】また、請求項1の発明の半導体集積回路
は、縦型PNPトランジスタのコレクタを構成する拡散
層を例えばXj=1.5μm程度の浅い拡散にできるの
で、上記コレクタを構成する拡散層の横方向の拡がりを
従来例に比べて大幅に抑えることができ、縦型PNPト
ランジスタの占有面積を大幅に縮小できる。従って、半
導体集積回路のチップ面積を縮小でき、コストの低減が
できる。また、請求項2の発明は、請求項1に記載の半
導体集積回路において縦型PNPトランジスタのコレク
タを構成する拡散層とP型埋め込み分離拡散層の間にN
型埋め込み拡散層を備えたものである。
【0050】したがって、請求項2の発明によれば、縦
型PNPトランジスタのコレクタを構成する拡散層とP
型埋め込み分離拡散層の間隔を狭くしても、短絡するこ
とがない。よって、さらなる半導体集積回路のチップ面
積を縮小でき、コストの低減ができる。
【0051】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の半導体集積回路において、上記第1導電型半導体基板
の一部が構成する活性層と、上記活性層の上に形成され
た第1導電型半導体層と上記活性層との間に形成された
第2導電型拡散層、もしくは上記活性層の表面に形成さ
れた第2導電型拡散とを含む受光素子を備えたから受光
素子を含む半導体集積回路を実現できる。
【0052】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
の半導体集積回路において、上記第1半導体基板を、高
抵抗基板としたので、上記受光素子の光電変換効率を向
上させ、高速動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の半導体集積回路の第1実施例の製
造工程を説明する図である。
【図2】 上記第1実施例の製造工程を説明する図であ
る。
【図3】 上記第1実施例の製造工程を説明する図であ
る。
【図4】 上記第1実施例の製造工程を説明する図であ
る。
【図5】 上記第1実施例の製造工程を説明する図であ
る。
【図6】 上記第1実施例の断面図である。
【図7】 この発明の第2実施例の断面図である。
【図8】 この発明の第3実施例の断面図である。
【図9】 従来の半導体集積回路の製造工程を説明する
図である。
【図10】 上記従来の半導体集積回路の製造工程を説
明する図である。
【図11】 上記従来の半導体集積回路の製造工程を説
明する図である。
【図12】 上記従来の半導体集積回路の製造工程を説
明する図である。
【図13】 上記従来の半導体集積回路の断面図であ
る。
【図14】 他の従来の半導体集積回路の断面図であ
る。
【図15】 他の従来の半導体集積回路の断面図であ
る。
【符号の説明】
1,6…N型半導体基板、 2,4,5,23,51,52,64,66…P型埋め込み拡
散層、 3,22,34,61,62,63…N型埋め込み拡散層、 6,35,65,67…N型エピタキシャル層、 7,8,10,11,24,25,36,37,39,40…P
型拡散層、 12,13,14,26,38,41,42,43…N型拡散
層、 15…表面保護膜、16,17,18,19,20,21,2
7,28…電極、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板と、この第1導電
    型半導体基板の上に形成された第1導電型半導体層と、
    縦型トランジスタを含む信号処理回路を備える半導体集
    積回路において、 上記第1導電型半導体層が、上記縦型トランジスタのベ
    ースを構成しており、 上記第1導電型半導体基板と上記第1導電型半導体層と
    の間に形成され、上記縦型トランジスタのコレクタを構
    成している第1の第2導電型拡散層と、 上記第1導電型半導体層上に境を接して形成され、上記
    縦型トランジスタのエミッタを構成している第2の第2
    導電型拡散層と、 分離用に形成した第2導電型の埋込み拡散層とを備え、 前記第1の第2導電型拡散層を、上記分離用に形成した
    第2導電型の埋込み拡散層よりも、高不純物濃度で浅い
    拡散にしたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体集積回路におい
    て、 上記縦型トランジスタのコレクタを構成している第1の
    第2導電型拡散層の周辺を囲い込む第1導電型拡散層を
    備えたことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体集積回路におい
    て、 上記第1導電型半導体基板の一部が構成する活性層を備
    えると共に、上記活性層の上に形成された第1導電型半
    導体層と上記活性層との間に形成された第2導電型拡散
    層、もしくは、上記活性層の表面に形成された第2導電
    型拡散層を含む受光素子を備えたことを特徴とする半導
    体集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の半導体集積回路におい
    て、 上記第1半導体基板を、高抵抗基板としたことを特徴と
    する半導体集積回路。
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