JPH0864794A - 回路内蔵受光素子 - Google Patents
回路内蔵受光素子Info
- Publication number
- JPH0864794A JPH0864794A JP6198141A JP19814194A JPH0864794A JP H0864794 A JPH0864794 A JP H0864794A JP 6198141 A JP6198141 A JP 6198141A JP 19814194 A JP19814194 A JP 19814194A JP H0864794 A JPH0864794 A JP H0864794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photodiode
- diffusion layer
- type diffusion
- type semiconductor
- type
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
- Light Receiving Elements (AREA)
Abstract
直列抵抗および光キャリアの拡散電流成分を低減して、
フォトダイオードの応答速度を向上させ、かつ光感度を
低下させないようにする。 【構成】 フォトダイオード領域のP型シリコン基板1
とN型エピタキシャル層5との間にN+ 型拡散層3と、
これより深いN- 型拡散層2を埋込む。
Description
る回路を内蔵した回路内蔵受光素子に関するものであ
り、特に、光空間信号伝送用などに用いるために、その
フォトダイオード部の応答速度を向上させるための構造
に関するものである。
用などに従来から用いられている。最近、光空間信号伝
送用などの用途向けに、応答速度の高速化が望まれてい
る。
路内蔵受光素子の一例の断面図である。Aはフォトダイ
オード、Bは信号処理回路部であって1枚のシリコン基
板上に形成されている。
1導電型例えばP型シリコン基板1とその上に形成され
た第2導電型例えばN型エピタキシャル層5によって形
成されている。信号処理回路部Bは、P型シリコン基板
1の表面に埋込まれているN + 型拡散層3とその上部の
N型エピタキシャル層5とその表面に形成されたP+型
拡散層8とさらにその上に形成されたN+ 型拡散層9よ
りなるNPNトランジスタQ1 および図示されていない
が他の回路素子により構成される。P型シリコン基板1
の表面からN型エピタキシャル層5の表面に達する2段
に形成されたP + 型拡散層4および6は、素子間分離用
の拡散層であり、N+ 型拡散層3の表面からN型エピタ
キシャル層5の表面に達するN+ 型拡散層10はコレク
タ端子部となる。
いて、素子の応答速度を律速しているのは、フォトダイ
オードの応答速度であり、そのフォトダイオード応答速
度を決定している要因の大きな部分は光キャリアの拡散
時間である。
P型シリコン基板1の比抵抗は通常10Ωcm程度であ
り、逆バイアス電圧3Vでの空乏層広がり幅は1.5μ
m程度である。N型エピタキシャル層5の厚さが3μm
であるとすると、 (N型エピタキシャル層3の厚さ)+(空乏層幅)=
4.5μm の深さに基板内で発生した光キャリアが到達するまでの
時間が光キャリアの拡散時間である。使用する光の波長
を850nmとすると侵入長は12.5μmであり、光
キャリアは、前述の4.5μmの深さに到達するのに8
μm以上の距離を拡散によって移動することがわかる。
この拡散によるキャリア移動に律速される電流成分(拡
散電流成分という)を低減する方法としては、PN接合
を深い位置に形成することが考えられる。そのための構
造として、図9のような構造がある(特開平4−822
68参照)。この構造においては、図8の構造のフォト
ダイオード部にNPNトランジスタ部の埋込まれている
高濃度のN+ 型拡散層3よりも低不純物濃度のN- 型拡
散層2をPN境界面より5μm深く埋込んでいる。この
ことによって、光キャリアはN- 型拡散層2の深さ5μ
mと前述のN+ エピタキシャル層3の厚さ3μm,空乏
層広がり1.5μmを加えた9.5μmの深さまでキャ
リアが到達する時間が光キャリアの拡散時間となり、大
幅な高速化が可能となる。
蔵受光素子には以下のような問題点がある。すなわち、
N- 型拡散層2の部分の比抵抗が高いため、フォトダイ
オードの内部直列抵抗が大きくなり、CR時定数が大き
くなって応答速度が遅くなってしまう。この問題はフォ
トダイオードサイズが大きい光空間伝送用の回路内蔵受
光素子(たとえばフォトダイオードサイズが1mm×1
mm)あるいはフォトダイオード形状が細長くなる光ピ
ックアップ用の回路内蔵受光素子において顕著になる。
低減する目的で、N- 型拡散層2の不純物濃度を高くす
ることが考えられる。しかし、N- 型拡散層2の不純物
濃度を高くすると、その部分でのキャリアライフタイム
が低下し、フォトダイオードの光感度が低下してしまう
という新たな問題点が発生する。
し、フォトダイオードの内部直列抵抗および光キャリア
の拡散電流成分を低減して、フォトダイオードの応答速
度を向上させ、かつ光感度を低下させることのない回路
内蔵受光素子を実現することにある。
の問題点を解決するために、フォトダイオード領域のP
型基板とN型エピタキシャル層の間に、低不純物濃度の
深いN型拡散層とこれより浅い高不純物濃度のN型拡散
層をともに埋込んだことで、フォトダイオードの内部直
列抵抗の低減および拡散電流成分の低減を実現し、さら
に光感度の低下を防止する。さらに光感度を向上させる
ため、高不純物濃度のN型拡散層を複数の領域に分割す
る。
シリコン基板の表面に低濃度の深いN型拡散層ととも
に、これより浅い高濃度N型拡散層をともに埋込んだ構
造であるから、拡散電流成分の低減と同時に、内部直列
抵抗の低減が実現でき、フォトダイオードの応答速度を
高速化することができる。このとき、高濃度のN型拡散
層が浅いため、光感度の低下幅は小さい。また、高濃度
のN型拡散層を複数の領域に分割することで、フォトダ
イオード領域の光キャリアライフタイム低下を抑えるこ
とができ、さらに光感度の低下の防止効果を大きくする
ことができる。
図9の従来例とは、フォトダイオードの部分のN- 型拡
散層2に重ねて高濃度のN+ 型拡散層3を埋込んだこと
が異なっている。
る。この実施例は図1の実施例の回路内蔵受光素子の信
号処理回路に縦型PNPトランジスタを追加したもので
ある。
工程の略断面図であるが、縦型PNPトランジスタに関
する部分を除けば、図1の構造を得るための各工程とな
る。
板1のフォトダイオード形成予定領域と縦型PNPトラ
ンジスタ形成予定領域に低濃度のN- 型拡散層2を同時
に形成する。縦型PNPトランジスタ形成予定領域のN
- 型拡散層2はコレクタ分離用である。これらの拡散層
は別々に形成することも可能であるが、ただし工程数が
増加する。
形成予定領域およびNPNトランジスタ形成予定領域に
高濃度のN+ 型拡散層3を同時に形成する。これらの拡
散層も別々に形成できるが、ただし工程が増加する。続
いて、素子間分離領域および縦型PNPトランジスタ形
成予定領域にP+ 型拡散層4を埋込んで形成する。
エピタキシャル層5を成長させ、素子間分離領域および
縦型PNPトランジスタのコレクタ端子引出領域にP+
型拡散層6を形成し、縦型PNPトランジスタのN型ベ
ース拡散層7を形成する。
図2の構造を得る。すなわち、NPNトランジスタのベ
ースおよび縦型PNPトランジスタのエミッタとなるP
+ 型拡散層8,8を形成し、最後にNPNトランジスタ
のエミッタとなるN+ 型拡散層9を形成する。
光素子を実現することにより、図9の従来例に対してフ
ォトダイオードの内部直列抵抗は、N- 型拡散層2およ
びこれより浅いN+ 型拡散層3の存在により、大幅に低
減される。N- 型拡散層2のシート抵抗は通常10KΩ
/□程度であるのに対し、N+ 型拡散層3のシート抵抗
は20Ω/□程度であり、フォトダイオードカソード側
直列抵抗は大幅に低減できる。
ように、図9の従来例の構造において、フォトダイオー
ド部に埋込まれているN- 型拡散層2の不純物濃度を高
くすると、その部分におけキャリアライフタイムが低下
することによって光感度が低下してしまう。N- 型拡散
層2の上端がフォトダイオード表面から2μm,下端が
フォトダイオード表面から9μmである場合、入射光波
長を850nmとするとN- 型拡散層2中で発生する光
キャリアの割合は、36.5%と見積もられる。これら
の光キャリアが光電流に寄与しないとすると、光感度は
図8の構造のものに対して36.5%低下する。これに
対して、図1および2の構造においては、高濃度のN+
型拡散層3の上端がフォトダイオード表面から2μm、
下端がフォトダイオード表面から6.5μmとすると、
高濃度のN+ 型拡散層3中で発生する光キャリアの割合
は25.7%と見積もられ、この分の光キャリアが光電
流に寄与しないとすると、図8の構造のものに対する光
感度低下は25.7%に留まり、図9の構造に対して1
0.8%の光感度改善が実現できる。
他の実施例の断面図である。図6の構造においては、高
濃度の埋込まれているN+ 型拡散層3を複数の領域に分
割し、フォトダイオード内部直列抵抗を低減しながら、
N+ 型拡散層3の面積を低減し、光感度の低下を抑制す
る。
には、フォトダイオードが1mm×1mmの正方形でカ
ソードコンタクトをそのうちの一辺に形成した形状で、
光が全面に照射されているとすると、その内部直列抵抗
Rは、トランジスタのベース抵抗の計算と同一の方法で
求められ(1962年マグローヒル社発行「トランジス
タエンジニアリング」P211〜216)、
ダイオードについて考える。図7は図6の方式のフォト
ダイオードの平面図である。これは、フォトダイオード
が1mm×1mmの正方形でアノードコンタクト20と
カソードコンタクト21がフォトダイオードの両辺に対
向して設けられ、フォトダイオードのPN接合部に1m
m×1mmのN+ 型拡散層3が形成され、それに1辺
0.1138mmの正方形の窓22,22…が8個ずつ
8列に0.010mmの間隔で配列され、その窓からN
-型拡散層2が露出している例である。シート抵抗20
Ω/□のN+ 型拡散層3を入れた場合、光がアノードコ
ンタクト20近傍に照射されたとすると、20Ω/□の
シート抵抗で幅10μm,長さ1mmの抵抗が9本並列
になった等価回路と見積もられ、内部直列抵抗は、
であり、光が全面に照射されている場合には、直列抵抗
はこれより下がると考えられる。
低下幅は、N+ 型拡散層3の面積がフォトダイオードの
面積に占める割合より求められ、
本発明を適用すれば、フォトダイオード部における拡散
電流成分の低減およびカソードが直列抵抗の低減を同時
に実現することができ、高速の回路内蔵受光素子を実現
することができる。また、フォトダイオード部に埋込ま
れる高濃度のN+ 型拡散層を浅く形成することおよび分
割して形成することにより、光感度の低下を生じること
もない。さらに、フォトダイオード部に埋込まれている
N- 型拡散層は縦型PNPトランジスタのコレクタ分離
用N型埋込拡散層と同時に形成し、高濃度のN+ 型埋込
拡散層はNPNトランジスタのコレクタ埋込拡散層と同
時に形成することで通常のバイポーラIC作成工程に比
べ、工程を増加させることなく、本発明の回路内蔵受光
素子を実現できる。
高濃度の浅いN型拡散層と低濃度の深いN型拡散層をと
もに埋込む構造としたことにより、光キャリアの拡散電
流成分の低減およびフォトダイオードのCR時定数の低
減が同時に実現でき、高速の回路内蔵素子が実現でき
る。
分割して形成することで、光感度の低下を防止できる。
ド面積が必要であるためにフォトダイオード接合容量が
大きくなる光空間伝送用の回路内蔵受光素子や、フォト
ダイオード形状が細長く内部直列抵抗が大きくなる光ピ
ックアップ用の回路内蔵受光素子において、特に大き
い。
る。
る。
る。
一例である。
Claims (3)
- 【請求項1】 第1導電型半導体基板とその上に形成し
た第2導電型半導体層によってフォトダイオードを形成
し、同一の第1導電型半導体基板上に信号処理回路を形
成した回路内蔵受光素子において、 フォトダイオード領域の第1導電型半導体基板と第2導
電型半導体層との間に高不純物濃度の第2導電型半導体
層と、この第2導電型半導体層より深い低不純物濃度の
第2導電型半導体層を埋込んだことを特徴とする回路内
蔵受光素子。 - 【請求項2】 フォトダイオード部に埋込む高濃度の第
2導電型半導体層を複数の領域に分割してなることを特
徴とする請求項1記載の回路内蔵受光素子。 - 【請求項3】 フォトダイオード部に埋込む低不純物濃
度の第2導電型半導体層は、信号処理回路部のトランジ
スタ部に埋込むコレクタ分離用の第2導電型半導体層と
同時に形成されたものであることを特徴とする請求項1
または2記載の回路内蔵受光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19814194A JP3544567B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 回路内蔵受光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19814194A JP3544567B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 回路内蔵受光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0864794A true JPH0864794A (ja) | 1996-03-08 |
JP3544567B2 JP3544567B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=16386144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19814194A Expired - Fee Related JP3544567B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 回路内蔵受光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3544567B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002069026A3 (en) * | 2001-02-22 | 2002-11-28 | Bookham Technology Plc | Electro-optic devices |
JP2017092149A (ja) * | 2015-11-05 | 2017-05-25 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像素子 |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP19814194A patent/JP3544567B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002069026A3 (en) * | 2001-02-22 | 2002-11-28 | Bookham Technology Plc | Electro-optic devices |
JP2017092149A (ja) * | 2015-11-05 | 2017-05-25 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3544567B2 (ja) | 2004-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH01205564A (ja) | 光半導体装置およびその製造方法 | |
JP2662062B2 (ja) | 光電変換装置 | |
CN101373782A (zh) | 半导体器件及其制造方法 | |
CN100449795C (zh) | 光电二极管及其制造方法 | |
JP3975515B2 (ja) | 受光素子を有する半導体装置とその製造方法 | |
JP4269033B2 (ja) | 受光素子及びその製造方法、並びに、回路内蔵型受光素子及びその製造方法 | |
US20060151814A1 (en) | Optical semiconductor device | |
JPH0864794A (ja) | 回路内蔵受光素子 | |
EP0756760B1 (en) | Semiconductor device with guard ring and process for its production | |
JP2700356B2 (ja) | 受光素子 | |
JPH0779154B2 (ja) | 回路内蔵受光素子 | |
JP3592115B2 (ja) | 回路内蔵型受光素子 | |
JP4100474B2 (ja) | 光半導体装置及びその製造方法 | |
JPH0276260A (ja) | 集積半導体デバイスとその製法 | |
JPH0513800A (ja) | 半導体装置 | |
JP2815201B2 (ja) | Pinホトダイオード | |
JP2501556B2 (ja) | 光センサおよびその製造方法 | |
JPS62131570A (ja) | 半導体受光装置 | |
JPH04151874A (ja) | 半導体装置 | |
JPH02260657A (ja) | 回路内蔵受光素子の製造方法 | |
JP2839413B2 (ja) | 回路内蔵受光素子 | |
JP2000124496A (ja) | 半導体受光装置とその製造方法 | |
JPH04258179A (ja) | 回路内蔵受光素子の製法 | |
JPH08250690A (ja) | 回路内蔵受光素子 | |
JP2957834B2 (ja) | 回路内蔵受光素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010717 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040213 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040405 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |