JPH07142481A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH07142481A
JPH07142481A JP29057393A JP29057393A JPH07142481A JP H07142481 A JPH07142481 A JP H07142481A JP 29057393 A JP29057393 A JP 29057393A JP 29057393 A JP29057393 A JP 29057393A JP H07142481 A JPH07142481 A JP H07142481A
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JP
Japan
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interlayer insulating
insulating film
element region
wiring layer
semiconductor device
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Withdrawn
Application number
JP29057393A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Yanai
鉄朗 矢内
Tomoyuki Tokuichi
智幸 徳一
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 素子領域の主要配線部への水分の浸入を防止
し、素子領域における主要配線部の腐食発生がなく、信
頼性の高い半導体装置を提供する。 【構成】 素子領域には主要配線部が設けられ、層間絶
縁膜と、素子を保護するパッシベーション膜を有する半
導体装置において、素子領域Aの主要配線部へと延びる
透水性の高い層間絶縁膜24が素子領域Aの周辺部Cに
おいて除去され、層間絶縁膜24が断たれるように形成
される溝26と、この溝26に充填されるパッシベーシ
ョン膜28とを設けて、素子領域Aの主要配線部への水
分の浸入を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に係り、特
に、層間絶縁膜を介する外部からの水分の浸入を防止す
る半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、特開平2−54563号公報に開示されるもの
があった。図2はかかる従来の半導体チップ周辺部の断
面図である。この図において、シリコン基板1上にシリ
コン酸化膜2,3が形成され、素子領域Aのシリコン酸
化膜2上に第1の配線層4が形成される。更に、その上
にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜5が生成される。
また、第1の配線層4上にはコンタクトホール6が形成
されて、第2の配線層7が第1の配線層4とコンタクト
をとるように形成され、その上に素子を保護するため、
パッシベーション膜8が素子領域A及びスクライブ領域
Bに形成されている。
【0003】この構造においては、ウエハ前処理を終了
したシリコン基板1を、スクライブ領域Bで分割してチ
ップにしているため、スクライブされたチップ端面9で
は、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜5が、パッシベ
ーション膜8で保護されない部分が存在している。ま
た、他の例として、例えば、メモリなどの冗長救済で用
いられるレーザーを用いた冗長ヒューズ切断用装置の位
置合わせに、よく使われるレーザーターゲットマーク部
においては、半導体装置のチップ内において、パッシベ
ーション膜を除去しているパターン部が存在している。
【0004】図3はかかる従来のレーザーターゲットマ
ーク部の構造を示す図であり、図3(a)はそのレーザ
ーターゲットマーク部のパターン図、図3(b)はその
レーザーターゲットマーク部の断面図〔図3(b)のA
−A線断面図〕である。図3において、シリコン基板1
1に層間絶縁膜12が形成され、その上にメタル配線1
3が形成される。また、シリコン基板11上の素子を保
護するため、パッシベーション膜14が形成されるが、
レーザーターゲットマーク領域では、シリコン酸化膜か
らなる層間絶縁膜12が、パッシベーション膜14で保
護されていない部分がある。これは、パッシベーション
膜を除去することにより、位置合わせのためのレーザー
が、メタル配線13により効率よく反射され、マークを
コントラストよく認識できるようにするためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の半導体装置の構造では、スクライブされたチップ端面
9は、素子を保護するパッシベーション膜8で覆われず
に、チップ端面9にシリコン酸化膜2,3及びパッシベ
ーション膜8に比べ、透水性の高い層間絶縁膜5が露出
しているため、チップを樹脂封止して用いる場合に、樹
脂を通して浸入した水分が、チップ端面9の露出した透
水性の高い層間絶縁膜5を通して、素子領域Aにまで到
達し、配線層4,7を腐食させることがあった。
【0006】このような問題を解決するために、スクラ
イブライン上の層間絶縁膜を除去して、水分の浸入を防
止する方法(特開昭59−154043号公報参照)が
ある。しかし、この方法ではスクライブライン上の層間
絶縁膜を除去するため、レジスト残りや金属配線の残り
が発生して歩留りや、信頼性を低下させる原因になって
しまう(特開平3−72653号公報の「発明が解決し
ようとする課題」参照)。
【0007】また、従来の半導体基板のレーザーターゲ
ットマーク領域は、素子を保護するパッシベーション膜
14で覆われずに、チップ上面に露出している層間絶縁
膜12があるため、チップを樹脂封止して用いる場合
に、樹脂を通して浸入した水分が、チップ上面の露出し
た透水性の高い層間絶縁膜12を通して、近傍の素子部
分にまで到達し、素子領域の主要配線部の配線層を腐食
させることがあった。
【0008】本発明は、以上述べたチップ端面又はチッ
プ内で、パッシベーション膜によって覆われていない部
分から、素子領域の主要配線部への水分の浸入による主
要配線の腐食を防止するため、層間絶縁膜が素子領域の
主要配線層へと延びるのを断つように溝を設けることに
より、素子領域の主要配線部への水分の浸入を防止し、
素子領域における主要配線の腐食発生がなく、信頼性の
高い半導体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、素子領域には主要配線部が設けられ、層
間絶縁膜と、パッシベーション膜を有する半導体装置に
おいて、素子領域の主要配線部へと延びる透水性の高い
層間絶縁膜が素子領域の周辺部において除去され、該層
間絶縁膜が断たれるように形成される溝と、この溝に充
填される透水性の低い部材とを設けるようにしたもので
ある。
【0010】また、前記層間絶縁膜が半導体チップのス
クライブされる端面にパッシベーション膜により覆われ
ることなく露出する構造を有する。更に、前記層間絶縁
膜が半導体チップのレーザーターゲットマーク領域の表
面に、パッシベーション膜により覆われることなく露出
する構造を有する。また、前記透水性の低い部材は、パ
ッシベーション膜及び又はダミー配線からなる。
【0011】更に、前記透水性の低い部材は第1及び第
2ダミー配線からなる。
【0012】
【作用】本発明によれば、図1に示すように、チップ端
面の透水性の高い層間絶縁膜を介して、水分が素子領域
の主要配線部に浸入するのを阻止するために、素子領域
とスクライブ領域との境界において、層間絶縁膜を除去
し、溝を形成する。また、図7に示すように、レーザー
ターゲットマーク部の表面の透水性の高い層間絶縁膜か
ら、素子領域の主要配線部へ水分が浸入するのを阻止す
るために、素子領域の周辺部に上記同様の溝を形成す
る。
【0013】そして、上記溝に透水性の低いパッシベー
ション膜及び又はダミー配線層を形成することにより、
素子領域の主要配線部への水分の浸入を防止することが
できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す半導体装置の断面図である。図1に示すように、シ
リコン基板20にシリコン酸化膜21,22を形成し、
素子領域Aには第1の配線層23を形成する。その上
に、シリコン酸化膜21,22及びパッシベーション膜
28より透水性の高い、シリコン酸化膜からなる層間絶
縁膜24を生成し、第1の配線層23上にはコンタクト
ホール25を形成するとともに、素子領域Aの周辺部C
(素子領域Aとスクライブ領域Bとの境界領域、及びそ
の境界領域の素子領域に近い素子領域A或いはスクライ
ブ領域Bを含む)において、素子領域Aへの水分の浸入
を阻止できるように、層間絶縁膜24が除去された溝2
6を形成する。
【0015】ここで、溝26はシリコン酸化膜22に達
するように形成されているが、スクライブされたチップ
端面29の層間絶縁膜24からの水分浸入を阻止できれ
ばよいので、素子領域Aの周辺部の層間絶縁膜24を除
去する溝が形成されるをもって足りる。前記第1の配線
層23にはコンタクトホール25を介して、第2の配線
層27が形成され、その上をパッシベーション膜28で
覆う。そのパッシベーション膜28は少なくとも溝26
を覆い、チップ端面29から素子領域Aへと延びる層間
絶縁膜24を溝26とパッシベーション膜28で断つよ
うにする。
【0016】なお、図1において、素子領域Aには、通
常、半導体装置を構成する素子および配線層(図示な
し)が形成されている。また、第1の配線層23及び第
2の配線層27が図示されているが、これに限定される
ものではない。また、図1において、層間絶縁膜24は
1層のみであるが、上記と同様の理由により、2層以上
の透水性の高い絶縁膜を形成した場合にも有効である。
【0017】図4は本発明の第2の実施例を示す半導体
装置の断面図である。この図に示すように、シリコン基
板30にシリコン酸化膜31,32を形成し、素子領域
Aの主要配線部には第1の配線層33、素子領域Aの周
辺部Cにはダミー配線層34を形成する。その上に、シ
リコン酸化膜31,32及びパッシベーション膜39よ
り透水性の高い、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜3
5を生成し、第1の配線層33上にはコンタクトホール
36を形成するとともに、素子領域Aの主要配線部への
水分の浸入を阻止できるように、ダミー配線34上には
層間絶縁膜35が除去された溝37を形成する。
【0018】ここで、ダミー配線34は溝37の底部の
全てに形成されているが、スクライブされたチップ端面
40の層間絶縁膜35からの水分浸入を阻止できれはよ
いので、溝37の底部の一部に形成するようにしてもよ
い。前記第1の配線層33にはコンタクトホール36を
介して、第2の配線層38が形成され、その上にパッシ
ベーション膜39が少なくとも溝37を覆い、チップ端
面40から素子領域Aの主要配線部へと延びる層間絶縁
膜35をダミー配線34及びパッシベーション膜39で
断つようにする。
【0019】すなわち、この実施例では、前記したよう
なチップ端面40から素子領域の主要配線部へと延びる
層間絶縁膜35を断つように形成された溝37の底部の
一部あるいは全部にダミー配線層34を形成する。そし
て、その上にはパッシベーション膜39を形成する。こ
のように構成すると、ダミー配線層34やパッシベーシ
ョン膜39は層間絶縁膜35に比して透水性が低いの
で、チップ端面40から層間絶縁膜35を介して水分が
素子領域の主要配線部へと浸入するを防止することがで
きる。
【0020】図5は本発明の第3の実施例を示す半導体
装置の断面図である。この図に示すように、シリコン基
板50にシリコン酸化膜51,52を形成し、素子領域
Aの主要配線部には第1の配線層53を形成する。その
上に、シリコン酸化膜51,52及びパッシベーション
膜59より透水性の高い、シリコン酸化膜からなる層間
絶縁膜54を生成し、第1の配線層53上にはコンタク
トホール55を形成するとともに、素子領域Aの主要配
線部への水分の浸入を阻止できるように、素子領域Aの
周辺部Cには少なくとも層間絶縁膜54が除去された溝
56を形成する。
【0021】そして、第1の配線層53にはコンタクト
ホール55を介して、第2の配線層57が形成されると
ともに、溝56にはダミー配線層58が形成される。こ
こで、ダミー配線58は溝56の全部に形成されている
が、スクライブされたチップ端面60の層間絶縁膜54
からの水分浸入を阻止できれはよいので、層間絶縁膜5
4を断つように形成された溝56の一部を覆うように形
成するようにしてもよい。その上にパッシベーション膜
59が少なくとも溝56を覆うように構成される。
【0022】すなわち、この実施例では、前記したよう
なチップ端面60から素子領域Aの主要配線部へと延び
る層間絶縁膜54を断つように形成された溝56の一部
あるいは全部にダミー配線層58を形成する。そして、
その上にはパッシベーション膜59を形成する。このよ
うに構成すると、ダミー配線層58やパッシベーション
膜59は層間絶縁膜54に比して透水性が低いので、チ
ップ端面60から層間絶縁膜54を介して水分が素子領
域Aの主要配線部へと浸入するを防止することができ
る。
【0023】図6は本発明の第4の実施例を示す半導体
装置の断面図である。この図に示すように、シリコン基
板70にシリコン酸化膜71,72を形成し、素子領域
Aの主要配線部には第1の配線層73を形成するととも
に、素子領域Aの周辺部Cには第1のダミー配線層74
を形成する。その上に、シリコン酸化膜71,72及び
パッシベーション膜80より透水性の高い、シリコン酸
化膜からなる層間絶縁膜75を生成し、第1の配線層7
3上にはコンタクトホール76を形成するとともに、素
子領域Aの主要配線部への水分の浸入を阻止できるよう
に、第1のダミー配線層74上に層間絶縁膜75が除去
された溝77を形成する。
【0024】そして、第1の配線層73にはコンタクト
ホール76を介して、第2の配線層78が形成されると
ともに、前記溝77を介して第2のダミー配線層79が
形成される。その上にパッシベーション膜80が設けら
れる。すなわち、この実施例では、前記したようなチッ
プ端面81から素子領域Aの主要配線部へと延びる層間
絶縁膜75を断つように形成された溝77に、第1のダ
ミー配線層74及び第2のダミー配線層79を形成す
る。そして、その上にはパッシベーション膜80を形成
する。
【0025】このように構成すると、第1のダミー配線
層74及び第2のダミー配線層79は、層間絶縁膜75
に比して透水性が低いので、チップ端面81から層間絶
縁膜75を介して、水分が素子領域の主要配線部へと浸
入するのを防止することができる。次に、図7は本発明
の第5の実施例を示す半導体装置の断面図である。
【0026】この図に示すように、シリコン基板101
にシリコン酸化膜102,103を形成し、素子領域A
の主要配線部には第1の配線層104を形成する。その
上に、シリコン酸化膜102,103及びパッシベーシ
ョン膜110より透水性の高い、シリコン酸化膜からな
る層間絶縁膜105を生成し、第1の配線層104上に
はコンタクトホール106を形成するとともに、素子領
域Aの周辺部C(素子領域Aとレーザーターゲットマー
ク領域Dの境界領域とも言える)には、素子領域Aの主
要配線部への水分の浸入を阻止できるように、層間絶縁
膜105が除去された溝107を形成する。
【0027】そして、第1の配線層104にはコンタク
トホール106を介して、第2の配線層108を形成す
るとともに、レーザーターゲットマーク領域Dにはメタ
ル配線109を形成する。その上にパッシベーション膜
110が少なくとも溝107を覆うように構成される。
更に、レーザーターゲットマーク領域Dでは位置合わせ
のためのレーザーがメタル配線109により効率よく反
射され、マークをコントラストよく認識できるように、
メタル配線109の周囲のパッシベーション膜110は
除去される。
【0028】このように、レーザーターゲットマーク領
域Dではパッシベーション膜110で覆われておらず、
層間絶縁膜105がチップ最上部に露出することになる
が、上記のように構成することにより、層間絶縁膜10
5は溝107によって素子領域Aの主要配線部への延び
るのが断たれ、この溝107はパッシベーション膜11
0で覆われるので、素子領域Aの主要配線部へと水分が
浸入するを防止することができる。
【0029】また、ここでは、層間絶縁膜105は一層
のみ形成しているが、上記と同様な理由により、2層以
上の透水性の高い絶縁膜に対しても有効である。図7に
おいて、回路を構成する領域には通常、半導体装置を構
成する素子及び配線層が形成されているが、特に図示し
ていない。また、第1の配線層104、第2の配線層1
08が図示されているが、これに限定されるものではな
い。
【0030】図8は本発明の第6の実施例を示す半導体
装置の断面図である。この図に示すように、シリコン基
板121にシリコン酸化膜122,123を形成し、素
子領域Aの主要配線部には第1の配線層124を形成す
るとともに、素子領域Aの周辺部Cにはダミー配線層1
25を形成する。その上にシリコン酸化膜122,12
3及びパッシベーション膜131より透水性の高い、シ
リコン酸化膜からなる層間絶縁膜126を生成し、第1
の配線層124上にはコンタクトホール127を形成す
るとともに、レーザーターゲットマーク領域Dには素子
領域Aの主要配線部への水分の浸入を阻止できるよう
に、層間絶縁膜126が除去された溝128を形成す
る。
【0031】そして、第1の配線層124にはコンタク
トホール127を介して、第2の配線層129を形成す
るとともに、レーザーターゲットマーク領域Dにはメタ
ル配線130を形成する。その上に素子を保護するため
に、パッシベーション膜131を形成する。更に、レー
ザーターゲットマーク領域Dでは位置合わせのためのレ
ーザーがメタル配線130により効率よく反射され、マ
ークをコントラストよく、認識できるように、メタル配
線130の周囲のパッシベーション膜131は除去され
る。
【0032】すなわち、この実施例では、レーザーター
ゲットマーク領域Dは、パッシベーション膜131で覆
われておらず、層間絶縁膜126がチップ最上部に露出
することになるが、上記のように構成することにより、
層間絶縁膜126は溝128及びそこに形成されるダミ
ー配線層125とパッシベーション膜131により、層
間絶縁膜126が素子領域Aの主要配線部へ延びるのが
断たれ、素子領域Aの主要配線部へと水分が浸入するを
防止することができる。
【0033】図9は本発明の第7の実施例を示す半導体
装置の断面図である。この図に示すように、シリコン基
板141にシリコン酸化膜142,143を形成し、素
子領域Aの主要配線部には第1の配線層144を形成す
る。その上にシリコン酸化膜142,143及びパッシ
ベーション膜151より透水性の高い、シリコン酸化膜
からなる層間絶縁膜145を生成し、第1の配線層14
4上にはコンタクトホール146を形成するとともに、
素子領域Aの周辺部Cには素子領域Aの主要配線部への
水分の浸入を阻止できるように、層間絶縁膜145が除
去された溝147を形成する。そして、第1の配線層1
44にはコンタクトホール146を介して、第2の配線
層148を形成する。
【0034】レーザーターゲットマーク領域Dにはメタ
ル配線150を形成するとともに、前記溝147にはダ
ミー配線149を形成する。その上に素子を保護するた
めにパッシベーション膜151を生成する。更に、レー
ザーターゲットマーク領域Dでは位置合わせのためのレ
ーザーがメタル配線150により効率よく反射され、マ
ークをコントラストよく、認識できるように、メタル配
線150の周囲のパッシベーション膜151は除去され
る。
【0035】すなわち、この実施例では、レーザーター
ゲットマーク領域Dは、パッシベーション膜151で覆
われておらず、層間絶縁膜145がチップ最上部に露出
することになるが、上記のように構成することにより、
層間絶縁膜145は溝147及びそこに形成されるダミ
ー配線層149により、層間絶縁膜145が素子領域A
の主要配線部へ延びるのが断たれ、素子領域Aの主要配
線部へと水分が浸入するを防止することができる。
【0036】図10は本発明の第8の実施例を示す半導
体装置の断面図である。この図に示すように、シリコン
基板161にシリコン酸化膜162,163を形成し、
素子領域Aの主要配線部には第1の配線層164を形成
するとともに、素子領域Aの周辺部Cには第1のダミー
配線165を形成する。その上に、シリコン酸化膜16
2,163及びパッシベーション膜172より透水性の
高い、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜166を生成
し、第1の配線層164上にはコンタクトホール167
を介して、第2の配線層169を形成するとともに、第
1のダミー配線165上には、素子領域Aの主要配線部
への水分の浸入を阻止できるように、層間絶縁膜166
が除去された溝168を形成するとともに、溝168に
は第2のダミー配線170を形成する。
【0037】また、レーザーターゲットマーク領域Dに
はメタル配線171を形成する。その上に素子を保護す
るためにパッシベーション膜172を生成する。更に、
レーザーターゲットマーク領域Dでは位置合わせのため
のレーザーがメタル配線171により効率よく反射さ
れ、マークをコントラストよく、認識できるように、メ
タル配線171の周囲のパッシベーション膜172は除
去される。
【0038】すなわち、この実施例では、レーザーター
ゲットマーク領域Dは、パッシベーション膜172で覆
われておらず、層間絶縁膜166がチップ最上部に露出
することになるが、上記のように構成することにより、
層間絶縁膜166は溝168及びそこに形成される第1
のダミー配線層165と第2のダミー配線層170によ
り、層間絶縁膜166が素子領域Aの主要配線部へ延び
るのが断たれ、素子領域Aの主要配線部へ水分が浸入す
るを防止することができる。
【0039】また、メモリなどの冗長救済で用いられる
レーザーを用いた冗長ヒューズが設けられる箇所(図示
なし)においても、ヒューズが溶断し易いように、パッ
シベーション膜が除去されるが、そのような箇所におい
ても、本発明が適用できることは言うまでもない。な
お、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これら
を本発明の範囲から排除するものではない。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、透水性の高い層間絶縁膜を通して浸入する水分
は、溝の部分で層間絶縁膜が断たれるため、水分が素子
領域の主要配線部まで浸入することがなく、素子領域の
主要配線部の水分による腐食を防止でき、信頼性の高い
半導体装置の実現が可能となる。
【0041】また、スクライブ領域に絶縁膜を残在させ
ることができるため、スクライブ領域でのレジスト残り
や金属配線残りでの歩留、信頼性の低下が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の断面
図である。
【図2】従来の半導体装置のチップ周辺部の断面図であ
る。
【図3】従来の他の半導体装置の構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す半導体装置の断面
図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す半導体装置の断面
図である。
【図6】本発明の第4の実施例を示す半導体装置の断面
図である。
【図7】本発明の第5の実施例を示す半導体装置の断面
図である。
【図8】本発明の第6の実施例を示す半導体装置の断面
図である。
【図9】本発明の第7の実施例を示す半導体装置の断面
図である。
【図10】本発明の第8の実施例を示す半導体装置の断
面図である。
【符号の説明】
A 素子領域 B スクライブ領域 C 素子領域の周辺部 D レーザーターゲットマーク領域 20,30,50,70,101,121,141,1
61 シリコン基板 21,22,31,32,51,52,71,72,1
02,103,122,123,142,143,16
2,163 シリコン酸化膜 23,33,53,73,104,124,144,1
64 第1の配線層 24,35,54,75,105,126,145,1
66 層間絶縁膜 25,36,55,76,106,127,146,1
67 コンタクトホール 26,37,56,77,107,128,147,1
68 溝 27,38,57,78,108,129,148,1
69 第2の配線層 28,39,59,80,110,131,151,1
72 パッシベーション膜 29,40,60,81 チップ端面 34,58,125,149,165 ダミー配線層 74,165 第1のダミー配線層 79,170 第2のダミー配線層 109,130,150,171 メタル配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8122−4M H01L 21/82 R

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子領域には主要配線部が設けられ、層
    間絶縁膜と、パッシベーション膜を有する半導体装置に
    おいて、 (a)素子領域の主要配線部へと延びる透水性の高い層
    間絶縁膜が素子領域の周辺部において除去され、該層間
    絶縁膜が断たれるように形成される溝と、 (b)該溝に充填される透水性の低い部材とを具備する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記層間絶縁膜が半導体チップのスクラ
    イブされる端面にパッシベーション膜に覆われることな
    く露出することを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記層間絶縁膜が半導体チップのレーザ
    ーターゲットマーク領域の表面においてパッシベーショ
    ン膜で覆われることなく露出することを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記透水性の低い部材はパッシベーショ
    ン膜及び又はダミー配線である請求項記載1、2又は3
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記透水性の低い部材は第1及び第2ダ
    ミー配線である請求項4記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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