JP3572738B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はヒューズ素子を備えた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体記憶装置においては、記憶容量の拡大に伴い、冗長(Redundancy)回路を備えることにより数ビットの不良を救済し、歩留まりの向上を図ることが一般に行われている。この冗長回路への切り換え方法は多種報告されているが、特開昭60−176250に開示されているように、レーザ照射法により冗長回路の一部であるヒューズを溶断する方法が多く採用されている。
【0003】
また、この種の半導体装置においては、高集積、高性能化に伴い、表面段差の低減のために、半導体基板上の層間絶縁膜として、高濃度リンガラス(PSG)膜やボロン・リンガラス(BPSG)膜が採用され、グラスフロー(リフロー)をすることにより表面段差の平坦化が行われている。
【0004】
図3は、このような冗長回路を備えた従来の半導体装置の断面図を示す。
【0005】
図において、半導体基板1上には、フィ−ルド酸化膜2と二酸化シリコン膜4を介して多結晶シリコンからなる所定パターンのヒューズ素子6が形成されている。ヒューズ素子6は、層間絶縁膜をなす二酸化シリコン膜4に形成された開孔部5を介して多結晶シリコン配線層3に接続され、内部回路につながっている。また、ヒューズ素子6上には、層間絶縁膜をなす二酸化シリコン膜7とBPSG膜8を介しアルミ配線9とパッシベーション膜10が形成されている。さらに、ヒューズ素子6の被溶断領域に対応してパッシベーション膜10には開孔部11が設けられている。なお、図中、30は、前記開孔部11とアルミ配線9との距離を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の半導体装置においては、ヒューズ素子6の被溶断領域に対応しパッシベーション膜10に設けられた開孔部11において、前記BPSG膜8を含む層間絶縁膜が露出する。既知のように高濃度PSG膜もしくはBPSG膜には吸湿性があり、水分を吸うとリン酸が生成され、これが近傍のアルミ配線9を侵食し、断線の問題が発生していた。また、ヒューズ素子の溶断後に保護用の樹脂層を形成した場合においても、樹脂層は充分な耐湿性がないため、前記の信頼性上の問題があった。そこで、従来の半導体装置においては、前記開孔部11と近傍のアルミ配線9との距離30を20μm以上と充分にとり、この問題を回避していた。しかし、この場合、素子占有面積が大きくなり、半導体装置の高集積化の障害となっていた。また、被溶断領域において、ヒューズ素子6上の二酸化シリコン膜7とBPSG膜8からなる層間絶縁膜の膜厚は約5000〜10000Å程度と厚く、膜厚ばらつきが大きいため、ヒューズ溶断条件がばらつき、冗長歩留まりの低下を招いていた。
【0007】
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであり、その目的とするところは、高信頼性と高溶断成功確率を有し、素子占有面積が小さい高集積化に適したヒューズ素子を具備する半導体装置を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、半導体基板上方に形成されたヒューズと、前記ヒューズ素子を覆うように形成された第1の層間絶縁膜と、前記ヒューズ素子の被溶断領域の上方に形成された第1の開孔部と該第1の開孔部を囲むように形成された第2の開孔部とが設けられ、前記ヒューズ素子の少なくとも一部を覆うように形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2の開孔部内に形成された金属層と前記第2の層間絶縁膜と前記金属層を覆うように形成されたパッシベーション膜と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の半導体装置は、前記半導体装置において、前記第2の開孔部の下には、前記ヒューズ素子より上層に位置する、少なくとも1層以上の配線層が形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の半導体装置は、前記半導体装置において、前記第2の層間絶縁膜に形成された前記第2の開孔部の開孔幅サイズが、チップ内に同時に形成された内部回路素子の開孔部の開孔サイズと同一であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の半導体装置は、前記半導体装置において、前記金属層が、一定電位を有するチップ内の金属配線層に接続されてなることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の半導体装置は、前記半導体装置において、前記第1の層間絶縁膜の膜厚が、500〜3000Åであることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の半導体装置は、前記半導体装置において、前記パッシベ−ション膜が、シリコン窒化膜、オキシナイトライド膜もしくは、少なくともシリコン窒化膜を含む積層膜から選ばれてなることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明の半導体装置は、前記半導体装置において、前記層間絶縁膜膜が、少なくとも高濃度リンガラス膜もしくは、ボロン・リンガラス膜を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を介してヒューズを形成する工程と、前記ヒューズを覆うように第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜のヒューズ上方に第1の開孔部を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜上と前記第1の開孔部を覆うように金属配線層を形成する工程と、少なくとも前記金属配線層の前記第1の開孔部に対応する領域に前記第1の開孔部より小さい第2の開孔部を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜と前記金属層配線を覆うようにパッシベーション膜を形成する工程と、少なくとも前記パッシベーション膜の前記第2の開孔部に対応する領域に前記第2の開孔部より小さな第3の開孔部を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を介してヒューズを形成するヒューズ形成工程と、前記ヒューズを覆うように第1の層間絶縁膜を形成する第1層間絶縁膜形成工程と、前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する第2層間絶縁膜形成工程と、前記第1及び第2の層間絶縁膜に、リング状の第1の開孔部を形成する第1開孔部形成工程と、金属膜を少なくとも前記第1の開孔部内に形成する金属膜形成工程と、前記第2の絶縁膜と前記金属膜を覆うようにパッシベーション膜を形成するパッシベーション膜形成工程と、前記第1の開孔部の内周側に、少なくとも前記第2の絶縁膜と前記パッシベーション膜とに第2の開孔部を設ける第2開孔部形成工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記第1層間絶縁膜形成工程後、前記第1の開孔部の下方にポリシリコン層を形成する工程を有することを特徴とする。
さらに、本発明の半導体装置の製造方法は、前記第1の層間絶縁膜は燐を含むガラスであることを特徴とする。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的に説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例を示す半導体装置の平面図、図2は同じく断面図を示す。なお、図中、1〜11、30は上記図3の従来の半導体装置と全く同一のものである。
【0019】
図1および図2において、この半導体装置は、半導体基板1の一主面上に、フィ−ルド酸化膜2と二酸化シリコン膜4を介して多結晶シリコンからなる所定パターンのヒューズ素子6が形成されている。このヒューズ素子6は、層間絶縁膜をなす二酸化シリコン膜4に形成された開孔部5を介して多結晶シリコン配線層3に接続され二酸化シリコン膜7とBPSG膜8、内部回路につながっている。また、ヒューズ素子6上には、二酸化シリコン膜7とBPSG膜8からなる層間絶縁膜を介しアルミ配線9とパッシベーッション膜10が形成されている。さらに、ヒューズ素子6の被溶断領域に対応して、パッシベーション膜10には開孔部11が設けられている。また、前記開孔部11の外周のBPSG膜8には開孔部12がガードリング状に設けられ、このBPSG膜の開孔部12端の表面および側面がアルミ層13と前記アルミ層13の直上に配設されたパッシベ−ション膜10で覆われている。なお、図中、前記アルミ層13は、内部回路素子の配線をなすアルミ配線層9と同一の層で構成され、アルミ配線層9と同時に形成される。もちろん工程数が増加するが、別途形成しても良い。
【0020】
ここで、二酸化シリコン膜4、ヒューズ素子をなす多結晶シリコン6、二酸化シリコン膜7、BPSG膜8、アルミ配線層9、13およびシリコン窒化膜10の膜厚はそれぞれ1000〜2000Å程度、500〜2000Å程度、500〜3000Å程度、5000〜8000Å程度、5000〜10000Å程度および5000〜10000Å程度、BPSG膜8中のBおよびP濃度は、それぞれ2〜10モル%程度および2〜10モル%程度に設定される。
【0021】
上記実施例の構造によれば、ヒューズ素子6の被溶断領域に対応しパッシベーション膜10に設けられた開孔部11において、BPSG膜8の一部には開孔部12が設けられているが、この絶縁膜の開孔部端の表面および側面は、アルミ層13とこの直上に配設されたシリコン窒化膜10により外気に直接接する部分が全くないように被覆されて、BPSG膜8の吸湿性がシリコン窒化膜10の耐湿性で阻止される構造となっている。したがって、この実施例の構造においては、前記開孔部11と近傍のアルミ配線9との距離30を約5μm程度と縮小化できる。また、被溶断領域において、ヒューズ素子6上の層間絶縁膜は二酸化シリコン膜7のみからなり、その膜厚は500〜3000Å程度と従来に比べ薄くなり、膜厚ばらつきも小さくなり、ヒューズ溶断条件のばらつきも小さくなり、冗長歩留まり向上が図れる。その結果、高信頼性と高溶断成功確率を有し、素子占有面積が小さい高集積化に適したヒューズ素子を具備する半導体装置が実現できる。
【0022】
次に、図4は、本発明の他の一実施例を示す半導体装置の平面図、図5は同じく断面図を示す。図中、1〜10は上記図1および図2の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
【0023】
図4および図5において、この半導体装置におけるヒューズ素子6の被溶断領域には、パッシベーション膜10、BPSG膜8および二酸化シリコン膜7に開孔部19が設けられている。さらに、前記開孔部19の外周のBPSG膜8と二酸化シリコン膜7には、エッチング・ストッパーをなす多結晶シリコン層15まで達するスリット状の開孔部17が、内部回路素子のコンタクトホールと同時に形成され、前記開孔部19の周囲を囲っている。さらに、この開孔部17の表面および側面がアルミ層18と前記アルミ層18の直上に配設されたシリコン窒化膜10で覆われている。なお、図中、前記アルミ層18は、内部回路素子の配線をなすアルミ配線層9と同一の層で形成される。
【0024】
ここで、二酸化シリコン膜4、ヒューズ素子をなす多結晶シリコン6、二酸化シリコン膜7、多結晶シリコン層15、二酸化シリコン膜16、BPSG膜8、アルミ配線層9、13およびシリコン窒化膜10の膜厚はそれぞれ1000〜2000Å程度、500〜2000Å程度、500〜3000Å程度、1000〜2000Å程度、1000〜3000Å程度、5000〜8000Å程度、5000〜10000Å程度および5000〜10000Å程度、BPSG膜8中のBおよびP濃度は、それぞれ2〜10モル%程度および2〜10モル%程度に設定される。
【0025】
次に、図4および図5に示す半導体装置の製造方法の一実施例を図4および図5を用いて説明する。
【0026】
従来法により、半導体基板1の一主面上にフィ−ルド酸化膜2、多結晶シリコン配線層3、二酸化シリコン膜4、開孔部5および多結晶シリコンからなる所定パターンのヒューズ素子6を形成する。さらに、二酸化シリコン膜16を介し多結晶シリコン層15を形成する。次に、二酸化シリコン膜7とBPSG膜8をCVD法により堆積後、この層間絶縁膜に内部回路素子のコンタクトホ−ル(図1に図示せず。)形成と同時に、ヒューズ素子6の被溶断領域の外周を囲むようににスリット状の開孔部17を形成する。この際、多結晶シリコン層15は、エッチング・ストッパーの役目を果たす。一見エッチングストッパを形成するために工程が増加するが、複数層の多結晶シリコン層を用いる場合は、ヒューズ形成後の多結晶シリコン層配線を形成する際に、多結晶シリコン層をエッチングストッパとして利用することができ、エッチングストッパを形成する工程が増加するということはない。次に、内部回路素子のアルミ配線層9形成と同時に、前記スリット状の開孔部17の表面および側面にアルミ層18を形成後、前記アルミ層18を覆うようにシリコン窒化膜10を形成する。さらに、パッド部(図示せず)の開孔と同時にヒューズ素子6の被溶断領域上の前記二酸化シリコン膜7、BPSG膜8とシリコン窒化膜6を選択的に除去し、図4に示す半導体装置が得られる。
【0027】
上記実施例の構造および製造方法によれば、開孔部19ではBPSG膜8が露出しているが、BPSG膜はスリット状の開孔部17とアルミ配線層18により、内部回路素子側とヒューズ素子開孔部側とに分離されている。よって、BPSG膜を通しての水分の侵入を防止でき、上記図1および図2の実施例の半導体装置と同一の効果を有するとともに、開孔部17の下部にはエッチング・ストッパーをなす多結晶シリコン層15があるため、コンタクトホ−ル形成時の加工制御性を向上し、高歩留まりの半導体装置が実現できる。
【0028】
なお、上記実施例いおいては、1層の多結晶シリコン層15をエッチングストッパーとして用いたが、それに変えて、2層以上の多結晶シリコン層を配設することにより、その効果をより向上することができる。
【0029】
図6および図7は、本発明をアルミ2層配線を有する半導体装置に適用した場合の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、1〜10、は上記図4および図5の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
【0030】
図6および図7において、この半導体装置は、図4および図5の実施例の半導体装置とほぼ同様の構造であり、半導体基板1の一主面上に、フィ−ルド酸化膜2、多結晶シリコン配線層3、二酸化シリコン膜4、開孔部5、ヒューズ素子6、二酸化シリコン膜16、多結晶シリコン配線層15、第1の層間絶縁膜をなす二酸化シリコン膜7、BPSG膜8、1層目のアルミ配線層9、1層目のアルミ配線層9と2層目のアルミ配線層27との層間絶縁膜をなす二酸化シリコン酸化膜21、2層目のアルミ配線層27およびをシリコン窒化膜からなるパッシベーション膜10を具備する。また、ヒューズ素子6の被溶断領域において、パッシベーション膜10、二酸化シリコン酸化膜21、BPSG膜8および二酸化シリコン膜7に開孔部24が設けられている。さらに、前記開孔部24の外周において、BPSG膜8と二酸化シリコン膜7には、エッチング・ストッパーをなす多結晶シリコン層15まで達するスリット状の開孔部17が、内部回路素子のコンタクトホール(図示せず)と同時に形成され、この開孔部17の表面および側面がアルミ層20と、前記1層目のアルミ配線層9上の前記層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜21で覆われている。また、前記1層目のアルミ層20上の前記シリコン酸化膜21には、前記1層目のアルミ層20まで達するスリット状の開孔部22が、内部回路素子のビアホ−ルと(図示せず)同時に形成され、さらに2層目のアルミ層23および前記2層目のアルミ層23直上のシリコン窒化膜6で覆われている。なお、図中、前記アルミ層20および23はそれぞれ、内部回路素子の配線をなす1層目および2層目のアルミ配線層9、27と同一の層で形成される。
【0031】
上記実施例の構造によれば、本発明は、アルミ2層配線を有する半導体装置においても、上記図1、図2、図4および図5の実施例の半導体装置と同一の効果を有する。
【0032】
図8および図9は、本発明をアルミ2層配線を有する半導体装置に適用した場合の他の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、1〜27は上記図6および図7の実施例の半導体装置と同一のものである。
【0033】
図8および図9において、この半導体装置は、図6および図7の実施例の半導体装置とほぼ同様の構造であり、ヒューズ素子6の被溶断領域の前記開孔部24の外周において、BPSG膜8と二酸化シリコン膜7に設けられたスリット状の開孔部17の直上に、前記1層目のアルミ層20を介し、前記シリコン酸化膜21にに設けられたスリット状の開孔部22が配設されている。また、前記開孔部17および開孔部22の開孔幅は、チップ内の内部回路素子の開孔部すなわちコンタクトホ−ルおよびビアホ−ル(図示せず)と開孔サイズが同一であり、同時に形成され、前記開孔部17および開孔部22内には窒化チタン膜もしくは窒化タングステン膜等から選ばれてなるバリヤメタル膜とタングステン膜からなる金属層25が埋め込まれている。
【0034】
ここで、配線特性の改善のために、バリヤメタル膜として、チタン膜等と窒化チタン膜もしくは窒化タングステン膜の積層構造としても良い。
【0035】
上記実施例の構造および製造方法によれば、本発明は、上記図1、図2、図4図5、図6および図7の実施例の半導体装置と同一の効果を有するとともに、図6および図7の実施例に比較し、ヒューズ素子の占有面積を低減することができるため、半導体装置の縮小化が実現可能となる。また、チップ内の開孔部は、すべて開孔サイズが同一であるため、加工性が良く、高歩留まりの半導体装置が得られる。
【0036】
ところで、上述の実施例において、前記金属配線層13、18もしくは23を、例えば電源電位もしくは接地電位等の一定電位を有するチップ内の金属配線層に接続されてなる半導体装置においては以下の効果がある。
【0037】
上記の構造によれば、前述の半導体装置と同一の効果に加え、ヒューズ素子の被溶断領域の外周を一定電位に保持することができるため、外部ノイズ等の外乱からチップ内回路素子を遮蔽することができ、そのチップ内素子への影響やナトルウムイオン等の妨害不純物のチップ内への侵入等を防止することができるため、高信頼性を有する半導体装置が実現できる。
【0038】
なお、上記実施例は、パッシベ−ション膜としてシリコン窒化膜を用いた場合について述べたが、それに代えてオキシナイトライドや少なくともシリコン窒化膜を含む積層膜から選ばれてなるパッシベ−ション膜を用いた場合についても本発明は効果を発揮する。
【0039】
また、上記実施例は、層間絶縁膜膜が、BPSG膜を用いた場合について述べたが、それに代えて少なくとも高濃度PSG膜もしくは、BPSG膜を含む層間絶縁膜を用いた場合についても本発明は効果がある。
【0040】
また、上記実施例は、ヒューズ素子に、多結晶シリコン層を用いた場合について述べたが、それに代えてタングステンシリサイドやモリブデンシリサイド等からなる金属シリサイドもしくは、金属ポリサイドを用いた場合についても本発明は効果がある。
【0041】
さらに、上記実施例は、アルミ1層配線層およびアルミ2層を有する半導体装置の場合について述べたが、それに代えて3層配線層以上もしくは2層以上の金属配線層を有する半導体装置の場合についても本発明は効果を発揮する。
【0042】
なお、本発明は、エネルギー照射法によりヒューズ素子を溶断し、冗長回路へ接続切り換え可能とする機能を具備する半導体記憶装置等へ応用することができる。
【0043】
以上、本発明を実施例に基いて説明したが、本発明は上記実施例に限定されることなく、その要旨を逸しない範囲で種々変更が可能であることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の半導体装置によれば、ヒューズ素子の被溶断領域に対応しパッシベーション膜に設けられた開孔部において、層間絶縁膜の一部には開孔部が設けられているが、この絶縁膜の開孔部端の表面および側面は、アルミ層と前記アルミ層の上に配設されたパッシベ−ション膜より外気に直接接する部分が全くないように被覆され、耐湿性がある構造となっているため、前記開孔部と近傍のアルミ配線との距離を縮小化できる。また、ヒューズ素子上の層間絶縁膜の膜厚は500〜3000Å程度であり膜厚ばらつきを均一に制御できる。その結果、高信頼性と高溶断成功確率を有し、素子占有面積が小さい高集積化に適したヒューズ素子を具備する半導体装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】本発明の半導体装置の一実施例を示す断面図である。
【図3】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の他の一実施例を示す平面図である。
【図5】本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の一実施例を示す平面図である。
【図7】本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の半導体装置の一実施例を示す平面図である。
【図9】本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 フィ−ルド酸化膜
3 多結晶シリコン配線層
4、7 二酸化シリコン膜
5 開孔部
6 ヒューズ素子
8 BPSG膜
9 アルミ配線層
10 パッシベーション膜
11 パッシベーション膜の開孔部
12 BPSG膜の開孔部
13 アルミ層
15 多結晶シリコン配線層
16、21 二酸化シリコン膜
17 二酸化シリコン膜とBPSG膜の開孔部
18、20 1層目アルミ層
19、24 パッシベーション膜の開孔部
22 二酸化シリコン膜の開孔部
23 2層目アルミ層
25、26 タングステン膜
27 2層目アルミ配線層
30 開孔部とアルミ配線層との距離

Claims (11)

  1. 半導体基板上方に形成されたヒューズと、
    前記ヒューズ素子を覆うように形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記ヒューズ素子の被溶断領域の上方形成された第1の開孔部と第1の開孔部を囲むように形成された第2の開孔部が設けられ、前記ヒューズ素子の少なくとも一部を覆うように形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2の開孔部内に形成された金属層と前記第2の層間絶縁膜と前記金属層を覆うように形成されたパッシベーション膜とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 記第2の開孔部のには、前記ヒューズ素子より上層に位置する、少なくとも1層以上の配線層が形成されていることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  3. 前記第2の層間絶縁膜に形成された前記第2の開孔部の開孔幅サイズが、チップ内に同時に形成された内部回路素子の開孔部の開孔サイズと同一であることを特徴とする請求項または記載の半導体装置。
  4. 前記金属層が、一定電位を有するチップ内の金属配線層に接続されてなることを特徴とする請求項1〜いずれか記載の半導体装置。
  5. 前記第1の層間絶縁膜の膜厚が、500〜3000Åであることを特徴とする請求項1〜いずれか記載の半導体装置。
  6. 前記パッシベ−ション膜が、シリコン窒化膜、オキシナイトライド膜もしくは、少なくともシリコン窒化膜を含む積層膜から選ばれてなることを特徴とする請求項1〜いずれか記載の半導体装置。
  7. 前記層間絶縁膜膜が、少なくとも高濃度リンガラス膜もしくは、ボロン・リンガラス膜を含むことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の半導体装置。
  8. 半導体基板上に絶縁膜を介してヒューズを形成する工程と、
    前記ヒューズを覆うように第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜のヒューズ上方に第1の開孔部を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上と前記第1の開孔部を覆うように金属配線層を形成する工程と、
    少なくとも前記金属配線層の前記第1の開孔部に対応する領域に前記第1の開孔部より小さ第2の開孔部を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜と前記金属層配線を覆うようにパッシベーション膜を形成する工程と、
    少なくとも前記パッシベーション膜の前記第2の開孔部に対応する領域に前記第2の開孔部より小さな第3の開孔部を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 半導体基板上に絶縁膜を介してヒューズを形成するヒューズ形成工程と、
    前記ヒューズを覆うように第1の層間絶縁膜を形成する第1層間絶縁膜形成工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する第2層間絶縁膜形成工程と、
    前記第1及び第2の層間絶縁膜にリング状第1の開孔部を形成する第1開孔部形成工程と、
    金属膜を少なくとも前記第1の開孔部内に形成する金属膜形成工程と、
    前記第2の絶縁膜と前記金属膜を覆うようにパッシベーション膜を形成するパッシベーション膜形成工程と、
    記第1の開孔部の内周側に、少なくとも前記第2の絶縁膜と前記パッシベーション膜に第2の開孔部を設ける第2開孔部形成工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1層間絶縁膜形成工程後、記第1の開孔部の下方にポリシリコン層を形成する工程を有することを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1の層間絶縁膜は燐を含むガラスであることを特徴とする請求項9〜1いずれか記載の半導体装置の製造方法。
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