JPH07140741A - 複写機 - Google Patents

複写機

Info

Publication number
JPH07140741A
JPH07140741A JP5174742A JP17474293A JPH07140741A JP H07140741 A JPH07140741 A JP H07140741A JP 5174742 A JP5174742 A JP 5174742A JP 17474293 A JP17474293 A JP 17474293A JP H07140741 A JPH07140741 A JP H07140741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveying
transfer
roll paper
heat roller
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5174742A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Kondo
仁 近藤
Hiromi Kato
博己 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5174742A priority Critical patent/JPH07140741A/ja
Publication of JPH07140741A publication Critical patent/JPH07140741A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本複写機は、ロール紙Pの搬送の際に伴う転
写部Cでの転写不良及びヒートロール定着機構580の
定着の際に伴うしわの発生を防止する。 【構成】 ロール紙Pの転写の過程において、ロール紙
Pの先端がヒートロール定着機構580に達するまで、
分離搬送ローラ542によりロール紙Pを吸着して搬送
すると共に、搬送ローラ560で吸引搬送する。分離搬
送ローラ542の第1搬送速度V21は、感光体ドラム4
10の搬送速度V1 と同じか遅く設定されているから、
ロール紙Pは転写部Cにて張力を受けずに転写される。
ロール紙Pがヒートロール定着機構580に達した後
は、分離搬送ローラ542の吸引搬送を停止する。ロー
ル紙Pは、分離点T1と接触点T2との間で弛みながら転
写される。また、ロール紙Pは、搬送ローラ560の停
止により、搬送ローラ560とヒートロール定着機構5
80との間で張力のある状態で熱定着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体ドラムのトナー
像を転写紙上に転写した後、トナー像を熱定着する複写
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の複写機では、省電
力、高速化を図るために、実公平5−12204号公報
に記載されたような熱ローラ定着装置を備えたものがあ
る。すなわち、図5に示すように、複写機は、感光体ド
ラム1000を備えている。この感光体ドラム1000
の外周には、露光部1002、現像器1004、転写チ
ャージャ1006、分離チャージャ1008および清掃
機構1010が設置されている。また、ロール紙PA を
搬送するための機構として、紙供給部1012、第1搬
送装置1020、第2搬送装置1030が設けられてい
る。さらに、第2搬送装置1030の搬出側には、ロー
ル紙PA の画像を定着させるためのヒートローラ装置1
040が設けられている。ヒートローラ装置1040
は、ヒートローラ1044と、このヒートローラ104
4と協働して回転する加圧ローラ1042と、を備えて
いる。
【0003】次に複写機の動作について説明する。図示
しない原稿からの反射光が露光部1002を介して感光
体ドラム1000に照射され、現像器1004のトナー
により潜像が形成される。これと同期して、紙供給部1
012により供給されたロール紙PA にトナー潜像が転
写チャージャ1006により転写部Cの位置にて転写さ
れる。さらにロール紙PA は、第1搬送装置1020、
第2搬送装置1030によりヒートローラ装置1040
まで搬送される。そして、ヒートローラ装置1040で
は、ヒートローラ1044と加圧ローラ1042とによ
りロール紙PAが加圧および熱を加えられることにより
ロール紙PA 上に画像が形成される。
【0004】上記複写機における第1搬送装置1020
および第2搬送装置1030は、感光体ドラム1000
とヒートローラ装置1040との間でロール紙PA に弛
みに伴うしわの発生を防止するために設けられたもので
ある。ここで、感光体ドラム1000の搬送速度をv1
、第1搬送装置1020の第1搬送速度をv21、第2
搬送装置1030の第2搬送速度をv22およびヒートロ
ーラ1044の定着速度をv3 とすると、これらの速度
は、以下の条件(1),(2)に設定されている。 (1) ロール紙PA の先端がヒートローラ1044に
達するまでは、v3 ≦v1 ≦v21=v22であり、つま
り、第1搬送装置1020の第1搬送速度v21は、感光
体ドラム1000の搬送速度v1 より速く設定してい
る。これにより、ロール紙PA がヒートローラ装置10
40で定着されるまでは、第1搬送速度v21を搬送速度
v1 より速くして転写部Cと第1搬送装置1020との
間でロール紙PA にしわを生じないようにしている。 (2) ロール紙PA の先端がヒートローラ装置104
0に挟持されてからは、v22=0、v3≦v1≦v21であ
り、つまり第2搬送装置1030の搬送を停止してい
る。これにより、ロール紙PA は、第1搬送装置102
0と第2搬送装置1030との間で弛んで、ヒートロー
ラ装置1040からの張力により搬送されるから、ロー
ル紙PA が弛むことなく、ヒートローラ装置1040で
熱定着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記複写機では、転写
部Cと第1搬送装置1020との間におけるロール紙P
A の弛みによるしわを防止するために、第1搬送速度v
21を、感光体ドラム1000の搬送速度v1 より僅かに
速く設定している。しかし、第1搬送速度v21を搬送速
度v1 に対して速く設定し過ぎると、ロール紙PA に対
して転写部Cで張力が加わって、転写不良を生じる。し
たがって、第1搬送速度v21を搬送速度v1 にきわめて
近い速度に設定する必要があるが、こうした速度設定
は、機械的精度の点から極めて難しいという問題があっ
た。特に、長尺の原稿Gの複写の場合には、搬送速度差
に伴うロール紙PA の弛みや張力状態が累積されるため
に、その影響が顕著であった。
【0006】また、他の従来の技術として、特公昭62
−52300号公報に示すように、ヒートローラの手前
に、搬送経路を変更するよう可動するガイド板を設け
て、このガイド板を可動させることにより、転写紙に張
力を加えてしわの発生を防止するものもある。しかし、
この技術では、安定した搬送を行なえるようにガイド板
を可動させることが困難であるという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、搬送手段による転写紙の搬送および熱ロ
ーラ定着手段による熱定着の際に、転写紙が受ける張力
による画質の低下を防止すると共に、熱定着時に転写紙
の弛むことに起因するしわの発生がない複写機を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、感光体ドラムと、この感光体ドラ
ムのトナー像を転写紙上に転写する転写手段と、転写手
段から搬送された転写紙のトナー像を加熱ローラにより
熱定着する熱ローラ定着手段と、を備えた複写機におい
て、上記感光体ドラムと熱ローラ定着手段との間であっ
て感光体ドラム側に配置されかつ上記転写紙を吸引して
搬送する第1搬送手段と、第1搬送手段と熱ローラ定着
手段との間に配置され、第1搬送手段側から送られた転
写紙を熱ローラ定着手段に搬送する第2搬送手段と、上
記第1および第2搬送手段の搬送速度および吸引駆動を
制御する制御手段と、を備え、上記制御手段は、転写紙
の先端が熱ローラ定着手段に達するまで、第1搬送手段
の吸引を行なうと共に、第1および第2搬送手段の搬送
速度を感光体ドラムの搬送速度と同じか遅く設定して転
写紙を搬送し、転写紙の先端が熱ローラ定着手段に達し
た後は、第1搬送手段の吸引を停止すると共に、第2搬
送手段の搬送速度を熱ローラ定着手段の搬送速度より遅
くすることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の複写機において、感光体ドラムに接し
た転写紙は、転写手段により感光体ドラム上のトナー像
が転写され、第1搬送手段および第2搬送手段により熱
ローラ定着手段に搬送され、この熱ローラ定着手段によ
りトナー像が定着される。まず、制御手段により、転写
紙の先端が熱ローラ定着手段に達するまで、第1搬送手
段の吸引により転写紙を感光体ドラムから引き離すると
ともに、第2搬送手段へ搬送する。このとき、第1およ
び第2搬送手段の搬送速度は、感光体ドラムの搬送速度
と同じか遅く設定されているから、転写紙は上記搬送手
段側から強い張力をうけず、転写不良が生じない。
【0010】また、転写紙の先端が熱ローラ定着手段に
達した後は、制御手段により、第1搬送手段の吸引を停
止すると共に、第2搬送手段の搬送速度を熱ローラ定着
手段の搬送速度より遅く設定されているので、転写紙
は、熱ローラ定着手段の搬送速度が感光体ドラムの搬送
速度より遅いから、感光体ドラムと第2搬送手段との間
で弛む。よって、感光体ドラムのトナー像を転写紙上に
転写する際に、転写紙は、熱定着ローラ手段側からの張
力が加わらないから、転写不良を生じない。また、第2
搬送手段の搬送速度は、熱ローラ定着手段の搬送速度よ
り遅く設定されるから、転写紙に張力が加えられた状態
でしわを生じることなく熱ローラ定着手段により加熱定
着される。
【0011】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0012】図1は複写機の構成を概略的に示す図であ
る。複写機は、原稿Gを光学的に読み取る原稿読取部1
と、この原稿読取部1にて読み取られた内容を複写倍率
変更機構50を介してロール紙Pに転写する記録部40
0と、を備えている。
【0013】上記原稿読取部1は、原稿搬送用ドラム1
0と、複数枚の複写の場合に使用する補助ドラム20
と、原稿搬送用ドラム10および補助ドラム20をドラ
ム駆動用モータ41の駆動力でプーリ42およびベルト
45を介して駆動するドラム駆動機構40と、上記原稿
搬送用ドラム10付近まで原稿Gを搬送する原稿導入機
構110と、原稿搬送用ドラム10および補助ドラム2
0の外周面に原稿Gを案内する原稿回転搬送機構150
と、原稿Gを排出または繰り返して複写するかを選択す
る原稿排出機構200と、原稿Gの傾きを補正する原稿
傾き補正機構220と、原稿Gを露光するための原稿照
明機構330と、を備えている。
【0014】上記複写倍率変更機構50は、倍率変更用
レンズ53をスライド部55を介してレンズ用モータ5
7により水平方向へ駆動するレンズ駆動機構51と、原
稿側ミラー61および記録側ミラー63をミラー可動部
65を介してミラー用モータ67により上下方向へ駆動
するミラー駆動機構60と、を備えている。
【0015】上記記録部400は、図2に詳細に示すよ
うに、モータ等の駆動機構420(図1)により回転駆
動される感光体ドラム410と、感光体ドラム410の
付近までロール紙Pを搬送するロール紙ガイド機構43
0と、感光体ドラム410の外周面を均一に帯電するよ
うにコロナ放電する帯電チャージャ460と、原稿読取
部1側からの反射光を複写倍率変更機構50を介して感
光体ドラム410に対して照射する露光部500と、感
光体ドラム410の外周面にトナーを付着させる現像器
510と、感光体ドラム410の外周面のトナー像をロ
ール紙Pに転写するようにコロナ放電する転写・分離チ
ャージャ530と、感光体ドラム410からロール紙P
を引き離して搬送する分離搬送機構540と、ロール紙
Pのトナー像を熱定着するヒートローラ定着機構580
と、感光体ドラム410上の帯電状態を除去し、次の複
写を準備するための除電チャージャ600と、感光体ド
ラム410上に残留したトナーを除去する清掃機構61
0と、を備えている。
【0016】上記分離搬送機構540は、図3に示すよ
うに、分離搬送ローラ542と、所定間隔に配設された
三角形状のガイド部材550と、搬送ローラ560と、
搬送ローラ560とヒートローラ定着機構580との間
に架設されたガイド板552と、を備えている。上記分
離搬送ローラ542の外周部には、多数の吸引孔543
が形成されており、その内部には、密閉室544が形成
されると共に、吸引通路546が設けられている。
【0017】上記搬送ローラ560の外周部には、多数
の吸引孔562が形成されており、その吸引孔562の
ない部分に環状のゴム部材564が装着されている。ま
た、搬送ローラ560の内部には、吸引通路572を有
する内側ローラ570が配設されており、この吸引通路
572が上記吸引孔562に連通している。
【0018】上記ヒートローラ定着機構580は、ヒー
トローラ584と、ヒートローラ584と同期して回転
する加圧ローラ582と、1対の搬送ローラ586と、
搬送ローラ586の手前に設けられた用紙センサ596
と、備えている。
【0019】上記分離搬送機構540およびヒートロー
ラ定着機構580は、図4に示すように、モータによる
駆動機構と、吸引ブローによる吸引機構を備えている。
すなわち、マイクロコンピュータ等から構成された電子
制御装置590によりモータ594A〜モータ594D
が駆動されることにより、感光体ドラム410、分離搬
送ローラ542、搬送ローラ560またはヒートローラ
584がそれぞれ回転駆動され、吸引ブロー592A〜
吸引ブロー592Cが駆動されることにより、密閉室5
44、吸引通路546および吸引通路572にそれぞれ
吸引力が加えられる。
【0020】次に、上記複写機の一連の複写動作につい
て説明する。まず、原稿Gを原稿読取部1の原稿挿入口
に挿入すると、原稿Gが原稿導入機構110により原稿
搬送用ドラム10の入口付近まで搬送されて、一旦ここ
で待機する。原稿Gが所定位置まで送られたとき、原稿
センサ(図示省略)により原稿Gが検出され、この検出
信号が電子制御回路(図示省略)を介して、記録部40
0のロール紙ガイド機構430を作動させて、ロール紙
Pが感光体ドラム410付近まで搬送されて準備され
る。その後、原稿Gおよびロール紙Pが同期して搬送さ
れながら、露光および転写動作が連動して行われる。
【0021】まず、原稿読取部1では、原稿Gが原稿回
転搬送機構150内で搬送される。原稿回転搬送機構1
50の搬送途中には、原稿照明機構330が設けられて
おり、原稿照明機構330から光が原稿Gに向けて照射
される。原稿Gからの反射光は、光路Kを介して複写倍
率変更機構50の原稿側ミラー61、倍率変更用レンズ
53、記録側ミラー63を介して記録部400側へ達す
る。
【0022】一方、記録部400側では、感光体ドラム
410は、駆動機構420に回転駆動されつつ、帯電チ
ャージャ460のコロナ放電により均一にプラス帯電さ
れる。プラス帯電した感光体ドラム410の外周面に
は、露光部500のスリット502を介して光路Kから
の反射光が照射され、反射光の照射された部分の帯電電
荷が除去されて静電潜像が形成される。この静電潜像に
は、現像器510によりマイナスに帯電したトナーが付
着されて、トナー像が形成される。
【0023】そして、ロール紙Pをロール紙ガイド機構
430の搬送ローラ432等により下ガイド部材43
6、上ガイド部材438およびガイド曲面部材442に
よって案内しながら送り込んで、転写部Cにてトナー像
に重ねながら、ロール紙Pの裏から転写・分離チャージ
ャ530によるコロナ放電でロール紙Pにプラス電荷を
与え、トナー像をロール紙Pに静電力により転写する。
その後、転写後のロール紙Pは、分離搬送機構540に
より感光体ドラム410から引き離すように吸引・搬送
され、ヒートローラ定着機構580によりトナー像が熱
定着されて複写機外へ排出される。
【0024】なお、転写後の感光体ドラム410の外周
面の潜像電荷は、除電チャージャ600により除電され
る。さらに、転写されずに感光体ドラム410上に残留
したトナーは、清掃機構610の回転ブラシ620によ
り除去され、さらにトナー回収機構(図示省略)によっ
て回収される。また、ロール紙Pは、原稿読取部1のセ
ンサまたはコントロールパネルで設定された長さにカッ
タ434により切断される。
【0025】こうした一連の複写動作により、ロール紙
Pに原稿Gの内容が複写されるが、原稿Gの複写を1回
だけで終了するときには、原稿Gが原稿排出機構200
により複写機の外へ排出され、一方、複数枚複写すると
きには、原稿Gが原稿搬送用ドラム10から補助ドラム
20側へ搬送され、原稿搬送用ドラム10と補助ドラム
20に巻き付けられながら、上述の複写動作が繰り返さ
れる。
【0026】上記複写動作のうち、分離搬送機構540
による搬送動作およびヒートローラ定着機構580の熱
定着動作についてさらに説明する。感光体ドラム41
0、分離搬送ローラ542、搬送ローラ560およびヒ
ートローラ584は、電子制御装置590により制御さ
れるモータ594A〜594Dにより回転駆動されるこ
とにより、ロール紙Pは、感光体ドラム410の転写部
Cで転写された後に、ヒートローラ定着機構580へ搬
送される。なお、以下の説明にて、感光体ドラム410
の搬送速度をV1 、分離搬送ローラ542の第1搬送速
度をV21、搬送ローラ560の第2搬送速度をV22およ
びヒートローラ584の定着速度をV3 とする。
【0027】まず、ロール紙Pは、その先端から転写部
Cで転写された後に、分離搬送ローラ542の吸引通路
546を通じて吸引されることにより、感光体ドラム4
10から分離線T1 にて分離され、密閉室544、吸引
孔543を通じて吸引され、分離搬送ローラ542に密
着しながら分離搬送ローラ542の回転により搬送され
る。さらに、ロール紙Pは、ガイド部材550を経て、
搬送ローラ560の吸引通路572、吸引孔562を通
じて吸引され、搬送ローラ560の外周に吸引密着しな
がら搬送ローラ560の回転により搬送される。その
後、ロール紙Pは、ガイド板552を経て、ヒートロー
ラ定着機構580のヒートローラ584と加圧ローラ5
82の圧接線T3 とで挟持されながらヒートローラ58
4の熱で画像が定着され、さらに、搬送ローラ586を
経て外部へ搬出される。なお、感光体ドラム410から
ロール紙Pが分離されると、吸引ブロー592Bを停止
して、分離搬送ローラ542の吸引通路546を介した
吸引は停止する。
【0028】ここで、ロール紙Pが転写部Cで転写され
てから、ヒートローラ定着機構580内に設けた用紙セ
ンサ596がロール紙Pの先端を検出するまでは、各ロ
ーラ等の搬送速度は、次式(1)に設定されている。 V3 ≦V21≦V22≦V1 …(1) すなわち、第1搬送速度V21、第2搬送速度V22は、搬
送速度V1 より同じか僅かに遅く設定され、転写部Cと
分離搬送ローラ542との間でロール紙Pを僅かに弛ま
せた状態で転写している。
【0029】続いて、ロール紙Pの先端が用紙センサ5
96により検出された後は、吸引ブロー592Aを停止
して、分離搬送ローラ542の密閉室544を介した吸
引を停止し、これと同時に搬送ローラ560の駆動を停
止する。つまり、上式(1)から次式(2)に設定され
ることになる。 V22=0,V3≦V21≦V1 …(2) すなわち、分離搬送ローラ542の密閉室544による
吸引を停止することにより、分離搬送ローラ542から
ロール紙Pが離れる。ロール紙Pは、破線で示すよう
に、感光体ドラム410上の分離線T1 と搬送ローラ5
60の接触線T2との間で、いわゆる腰のあるアーチ状
になる。このとき、ロール紙Pのアーチ状の最大の弛み
量は、ロール紙Pの先端がヒートローラ定着機構580
に挟持されてから、ロール紙Pの終端がヒートローラ定
着機構580を通過するまでの時間を△tとすると、
(V1 −V3 )△tとなる。また、搬送ローラ560の
回転を停止すると、搬送ローラ560とロール紙Pとの
摩擦により、ヒートローラ定着機構580は、ロール紙
Pに対し搬送ローラ560側へ張力を加えた状態を維持
しつつ熱定着動作が行なわれる。
【0030】そして、ヒートローラ定着機構580から
ロール紙Pが排出され後に、式(1)の状態に戻り、次
の複写の準備をする。
【0031】したがって、上記実施例によれば、ロール
紙Pは、その先端がヒートローラ定着機構580で定着
されるまでは、分離搬送ローラ542の第1搬送速度V
21が感光体ドラム410の搬送速度V1 より小さい速度
に設定されて搬送されるから、転写部Cの部分にて強い
張力を受けることがないから転写不良が生じない。そし
て、ロール紙Pは、ヒートローラ定着機構580により
定着されている間は、分離搬送ローラ542から離れて
分離線T1 と接触線T2 との間で腰のあるアーチ状の弛
みを与えた状態で転写され、転写部Cの付近にて強い張
力を受けることがないから、転写不良が生じることがな
い。よって、ロール紙Pは、全ての転写時において転写
部Cにて強い張力を受けることがなく、転写不良が生じ
ない。
【0032】また、分離搬送ローラ542の第1搬送速
度V21は、搬送速度V1 より遅い速度で回転させてお
り、従来の技術で説明したような、転写不良を防止する
ために搬送ローラの搬送速度を感光体ドラムの搬送速度
に極めて近い速度で制御する必要がなく、よって、機械
的な許容寸法を大きく採ることができる。
【0033】さらに、ヒートローラ定着機構580は、
停止した搬送ローラ560に対してロール紙Pに張力を
加えながら定着し、その間にロール紙Pの弛みがないの
で、ヒートローラ584と加圧ローラ582とを線接触
させるために高い寸法精度で構成しなくても、ロール紙
Pにしわが生じない。したがって、ヒートローラ定着機
構580の機械的な許容寸法を大きくとることができ
る。
【0034】また、上記搬送ローラ560の外周部のゴ
ム部材564は、その大きな摩擦係数によりロール紙P
との摩擦力が大きく、ヒートローラ584との張力を大
きくするので、ヒートロール582に搬送される前での
ロール紙Pの弛みがさらに小さくなり、しわも一層発生
し難い。また、ゴム部材564を導電性にすると、ロー
ル紙Pの静電気への影響も少なく、画像の劣化がない。
【0035】なお、上記実施例では、感光体ドラム41
0とヒートローラ定着機構580との間の搬送手段とし
て、分離搬送ローラ542および搬送ローラ560のロ
ーラ機構を用いたが、吸引搬送する手段であれば、搬送
ベルトを用いたものであってもよい。
【0036】また、上記実施例における搬送速度は、そ
の目的を外れない限り種々の値に設定することができ、
例えば、ヒートロール定着機構580でロール紙Pの先
端が定着されてから、搬送ローラ560を停止する代わ
りに、搬送ローラ560の搬送速度を遅くする制御や、
分離搬送ローラ542の回転を停止する制御などを加え
てもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複写機に
よれば、転写紙の先端が熱ローラ定着手段に達するま
で、第1搬送手段の吸引により転写紙を感光体ドラムか
ら引き離すると共に、感光体ドラムと同じが遅い第1お
よび第2搬送手段の搬送速度に設定された第1および第
2搬送手段により搬送されるから、転写紙は上記搬送手
段からの張力をうけず、転写不良が生じない。また、第
1および第2搬送手段の搬送は、感光体ドラムと同じが
遅い速度に設定され、精度の高い速度制御を必要としな
いから、構成も簡単になる。
【0038】また、転写紙の先端が熱ローラ定着手段に
達した後は、第1搬送手段の吸引を停止すると共に、第
2搬送手段の搬送速度を熱ローラ定着手段の搬送速度よ
り遅く設定することにより、転写紙は、第1搬送手段か
ら離れると共に、感光体ドラムと第2搬送手段との間で
弛み、熱ローラ定着手段側からの張力を受けないから、
転写不良を生じない。さらに、第2搬送手段の搬送速度
は、熱ローラ定着手段の搬送速度より遅く設定されるか
ら、転写紙は、張力が加えられた状態で、しわを生じる
ことなく熱ローラ定着手段により加熱定着される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る複写機を示す外観図。
【図2】実施例に係る記録部を示す説明図。
【図3】実施例に係る分離搬送機構およびヒートローラ
定着機構を示す斜視図。
【図4】実施例に係る複写機の駆動系および吸引系を示
す説明図。
【図5】従来の複写機を説明する説明図。
【符号の説明】
1…原稿読取部 10…原稿搬送用ドラム 20…補助ドラム 40…ドラム駆動機構 41…ドラム駆動用モータ 42…プーリ 45…ベルト 50…複写倍率変更機構 51…レンズ駆動機構 53…倍率変更用レンズ 55…スライド部 57…レンズ用モータ 60…ミラー駆動機構 61…原稿側ミラー 63…記録側ミラー 65…ミラー可動部 67…ミラー用モータ 110…原稿導入機構 150…原稿回転搬送機構 200…原稿排出機構 220…補正機構 330…原稿照明機構 400…記録部 410…感光体ドラム 420…駆動機構 430…ロール紙ガイド機構 432…搬送ローラ 434…カッタ 436…下ガイド部材 438…上ガイド部材 442…ガイド曲面部材 460…帯電チャージャ 500…露光部 502…スリット 510…現像器 530…転写・分離チャージャ 540…分離搬送機構 542…分離搬送ローラ 543…吸引孔 544…密閉室 546…吸引通路 550…ガイド部材 552…ガイド板 560…搬送ローラ 562…吸引孔 564…ゴム部材 570…内側ローラ 572…吸引通路 580…ヒートローラ定着機構 582…加圧ローラ 584…ヒートローラ 586…搬送ローラ 590…電子制御装置 592A〜592C…吸引ブロー 594A〜594D…モータ 596…用紙センサ 600…除電チャージャ 610…清掃機構 620…回転ブラシ C…転写部 G…原稿 K…光路 P…ロール紙 PA…ロール紙 T1…分離線 T2…接触線 T3…圧接線 V1…搬送速度 V21…第1搬送速度 V22…第2搬送速度 V3…定着速度V3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラムと、この感光体ドラムのト
    ナー像を転写紙上に転写する転写手段と、転写手段から
    搬送された転写紙のトナー像を加熱ローラにより熱定着
    する熱ローラ定着手段と、を備えた複写機において、 上記感光体ドラムと熱ローラ定着手段との間であって感
    光体ドラム側に配置されかつ上記転写紙を吸引して搬送
    する第1搬送手段と、 第1搬送手段と熱ローラ定着手段との間に配置され、第
    1搬送手段側から送られた転写紙を熱ローラ定着手段に
    搬送する第2搬送手段と、 上記第1および第2搬送手段の搬送速度および吸引駆動
    を制御する制御手段と、 を備え、 上記制御手段は、 転写紙の先端が熱ローラ定着手段に達するまで、第1搬
    送手段の吸引を行なうと共に、第1および第2搬送手段
    の搬送速度を感光体ドラムの搬送速度と同じか遅く設定
    して転写紙を搬送し、転写紙の先端が熱ローラ定着手段
    に達した後は、第1搬送手段の吸引を停止すると共に、
    第2搬送手段の搬送速度を熱ローラ定着手段の搬送速度
    より遅くすることを特徴とする複写機。
JP5174742A 1993-06-21 1993-06-21 複写機 Pending JPH07140741A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174742A JPH07140741A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 複写機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174742A JPH07140741A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 複写機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07140741A true JPH07140741A (ja) 1995-06-02

Family

ID=15983888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5174742A Pending JPH07140741A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 複写機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07140741A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012208478A (ja) * 2011-03-28 2012-10-25 Xerox Corp 光受容体においてウェブを制御するための真空駆動
JP2012252330A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Xerox Corp 連続するロールの給紙装置におけるベルトの継ぎ目のスキップの簡素化

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012208478A (ja) * 2011-03-28 2012-10-25 Xerox Corp 光受容体においてウェブを制御するための真空駆動
JP2012252330A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Xerox Corp 連続するロールの給紙装置におけるベルトの継ぎ目のスキップの簡素化

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4941021A (en) Image forming apparatus with recording material loop forming and control means
JP2008195509A (ja) 画像形成装置の用紙搬送路
JPS602942A (ja) 原稿送り装置
JP4950591B2 (ja) 画像形成装置
JPH08262824A (ja) 記録紙ジャム検知装置
JP2932548B2 (ja) 用紙搬送装置
JPH07140741A (ja) 複写機
JP2000075710A (ja) 定着装置
JP2007320760A (ja) 画像形成装置
JP2004149265A (ja) 画像形成装置
JP2000039749A (ja) 画像形成装置
JPH05216365A (ja) 電子複写機の用紙搬送装置
JPH08211756A (ja) 後段転写コルゲータ
JPH04277150A (ja) シート搬送装置
JPH04275564A (ja) 画像形成装置及びその用紙搬送方法
JP2000034039A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JPH08175732A (ja) 用紙のカール補正装置
JP6977263B2 (ja) 転写装置および画像形成装置
JP2913811B2 (ja) 画像形成装置
JP3328002B2 (ja) 連続記録紙の搬送装置および搬送方法、並びに、電子写真プリンタおよび電子写真プリント方法
JP2000095384A (ja) 画像処理装置の斜行補正装置
JPH08286444A (ja) 用紙搬送装置
JP2002255401A (ja) ジャム処理可能な画像形成装置
JP2007076812A (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JPS63134459A (ja) 画像形成装置