JPH0713921Y2 - バイト連結具 - Google Patents

バイト連結具

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JPH0713921Y2
JPH0713921Y2 JP1989009769U JP976989U JPH0713921Y2 JP H0713921 Y2 JPH0713921 Y2 JP H0713921Y2 JP 1989009769 U JP1989009769 U JP 1989009769U JP 976989 U JP976989 U JP 976989U JP H0713921 Y2 JPH0713921 Y2 JP H0713921Y2
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groove
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修 辻村
保三 船木
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、例えば旋盤の刃物台等、工作機械の工具装
着部にバイトを連結するためのバイト連結具に係り、特
にNC旋盤のツールポストに突切りバイトを連結する際に
用いて好適なバイト連結具に関する。
[従来の技術] 被削材の切断加工や溝入れ加工に供されるバイトとし
て、従来より第4図に示すように薄板状をなすバイトホ
ルダ1の先端にチツプ2を装着した突切りバイト(以
下、バイトと略称する。)3が知られているが、このよ
うなバイト3は、通常、第4図及び第5図に示すバイト
連結具4を介して工作機械の工具装着部に装着される。
このバイト連結具4は、断面略長方形の角柱状に形成さ
れたブロック5の一方の側面に、上記バイト3のバイト
ホルダ1と嵌合されるダブテール状の嵌合溝6が形成さ
れ、この嵌合溝6の上部に、クランプネジ7で締め込ま
れるクランプ駒8がブロック5の長手方向に等間隔をお
いて複数配設され、さらに、ブロック5の他方の側面
に、該ブロック5の側方へ向けて突出する凸部9が形成
されてなるものである。
このようなバイト連結具4にあっては、上記凸部9が機
械本体の工具装着部(例えば旋盤の刃物台)に挿入され
て図中上下方向に押さえ込まれる一方で、上記ブロック
5の嵌合溝6にバイトホルダ1が嵌合されてクランプ駒
8で押さえ込まれ、これにより、バイト3が機械本体の
工具装着部に装着されるようになっている。
なお、この種のバイト連結具4としては、第6図に示す
ように、クランプ駒8に代えて、ブロック5の嵌合溝6
に凸部9側に向かって延びるスリット10が形成され、こ
のスリット10を貫いてクランプボルト(図示略)が捩込
まれることによりバイトホルダ1が把持される構造のも
のも提供されている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述した従来のバイト連結具4は、連結され
る機械本体の工具装着部が、例えば汎用旋盤の刃物台な
どのように、上下方向から捩込まれたクランプボルト等
によって凸部9を押さえ込む構成とされている場合には
何等問題なく使用できるのであるが、工具装着部が一般
的なNC旋盤のツールポストのごとく構成されている場合
には問題があった。
すなわち、第7図及び第8図に示すように、一般的なNC
旋盤のツールポストTは、工具取付溝11の上部に配設さ
れた一対の楔部材12、13の一方をクランプボルト14で溝
内に向けて締め付けることにより、工具取付溝11の下部
に嵌合された凸部9を上下方向に押さえ込む構成とされ
ている。一方、バイト連結具4のブロック5は、装着し
ようとするバイト3を把持するに十分な高さ寸法が要求
されるため、その上面は、楔部材13に押圧される凸部9
の上面よりも上方に突出する形状となっている。従っ
て、クランプボルト14がブロック5に覆われるために操
作できず、取り付け不能となってしまうのである。
このような欠点を解消する手段として、ブロック5の位
置を、その上面が凸部9の上面と面一となるまで下方に
移動させることが考えれるが、この場合には工具取付溝
11に対してチツプ2が大きく下方に変位してしまうのた
め、バイト芯高が被削材の軸線と一致しなくなる等、切
削系に与える影響が大きく実用化には難がある。
この考案は、このような背景の下になされたもので、機
械本体の工具装着部が、NC旋盤のツールポストのように
バイト連結具の装着方向からクランプボルトを操作する
ように構成されていても、何等問題なく使用できるバイ
ト連結具を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、この考案のバイト連結具
は、一方の側に上記バイトホルダと嵌合される嵌合溝が
形成されると共に、他方の側には互いに対向する一対の
側壁を備えた凹溝が形成され、かつこの嵌合溝に嵌合さ
れた上記バイトホルダを把持する把持機構が配設された
把持ブロックと、この把持ブロックの上記凹溝に嵌合さ
れて機械本体の工具装着部に嵌合される嵌合ブロック
と、これら把持ブロックと嵌合ブロックとを連結する連
結手段とを備えてなるものである。
[作用] 上記構成のバイト連結具によってバイトを機械本体の工
具装着部に装着するには、まず嵌合ブロックを機械本体
の工具装着部に装着し、ついで把持ブロックの他方の側
に形成された凹溝に嵌合ブロックを嵌合した上で、把持
ブロックを連結手段によって嵌合ブロックと連結し、こ
の後把持ブロックの嵌合溝にバイトホルダを嵌め込んで
把持機構で把持する。
この場合、嵌合ブロックは単に工具装着部と把持ブロッ
クとを連結する役目を果たすに過ぎないため、その形状
は、特に高さ寸法においてバイト形状から制限を受ける
把持ブロックと異なり、バイト形状から制限を受けるこ
となく任意に定めることができる。従って、嵌合ブロッ
クを工具装着部の操作に影響を与えない形状としておけ
ば、たとえ把持ブロックが工具装着部の操作に支障をき
たす形状であっても、何等問題なくバイト連結具を工具
装着部に装着することができる。
また、把持ブロックの他方の側に形成された上記凹溝
は、互いに対向する一対の側壁を備えたものであって、
この凹溝に嵌合されることにより、嵌合ブロックはこれ
らの側壁に密着した状態とされて、強固かつ安定的に把
持ブロックに取り付けられる。このため、高い位置決め
精度を得ることができると共に、例えば切削時にチップ
およびバイトホルダから把持ブロックに作用する切削力
によって、把持ブロックと嵌合ブロックとの間に過大な
曲げモーメントが働いたとしても、かかる曲げモーメン
トに十分に抗して安定的に把持ブロック、バイトホル
ダ、およびチップを保持することが可能となる。
[実施例] 以下、第1図ないし第3図を参照して、本考案の一実施
例を説明する。
これらの図に示すように、本実施例のバイト連結具15
は、断面略長方形の角柱状をなす把持ブロック16と、こ
の把持ブロック16の側方に配設された嵌合ブロック17
と、これら把持ブロック16と嵌合ブロック17とを連結す
る連結ボルト(連結手段)18とを有してなるものであ
る。
上記把持ブロック16は上記バイト3を把持するためのも
ので、その高さ寸法(図において上下方向の寸法)は上
記バイトホルダ1の全高よりも十分に大きく定められて
いる。また、把持ブロック16の一方の側面には、バイト
ホルダ1と嵌合されるダブテール状の嵌合溝19が形成さ
れている。さらに、嵌合溝19の上部にはバイトホルダ1
を把持するための把持機構20が配設されている。この把
持機構20は、上述した従来のバイト連結具4と同様に、
クランプネジ7で締め込まれるクランプ駒8を、把持ブ
ロック16の長手方向に等間隔をおいて複数配設してなる
ものである。
また、把持ブロック16の他方の側面には、この他方の側
面から一段凹むようにして凹溝21が該把持ブロック16の
長手方向全長に渡って形成されており、この凹溝21の嵌
合ブロック17側を向く底面と上記把持ブロック16の他方
の側面との間には、互いに対向する一対の側壁21A,21A
が上記長手方向に沿って延びるように形成されている。
そして、把持ブロック16には、上記連結ボルト18が嵌装
される2つのボルト孔22が、該把持ブロック16を上記嵌
合溝19から上記凹溝21まで貫いて形成されている。
一方、上記嵌合ブロック17はツールポストTの工具取付
溝11に挿脱可能に設けられ、その下面には、ツールポス
トTの基準面Rと当接して当該嵌合ブロック17の位置決
め基準となるフランジ23が形成されている。このフラン
ジ23は、当該嵌合ブロック17の長手方向(第2図におい
て紙面と直交する方向)全長に渡って延び、嵌合ブロッ
ク17の曲げ剛性を高める役目をも負っている。
嵌合ブロック17の上面からフランジ23の下面までの高さ
は、上記把持ブロック16に形成された凹溝21の上下幅と
同一に定められ、これにより嵌合ブロック17はその上記
上面とフランジ23の上記下面とが上記側壁21A,21Aにそ
れぞれ密着した状態で、把持ブロック16の凹溝21と定位
置で嵌合可能である。また、嵌合ブロック17の上記凹溝
21と嵌合される一方の側面には、上記連結ボルト18が捩
込まれるネジ穴24が、把持ブロック16のボルト孔22に対
応して形成されている。
また、上記フランジ23の厚さは上記凹溝21の深さより大
きく定められ、嵌合ブロック17が凹溝21に挿入される際
に、上記ツールポストTの基準面Rと係合するフランジ
23の側面が、把持ブロック16の他方の側面から突出する
ようになっている。
以上のように構成されたバイト連結具15を用いてバイト
3をNC旋盤のツールポストTと連結するには、まず、嵌
合ブロック17を、そのフランジ23がツールポストTの基
準面Rと当接するまで工具取付溝11内に挿入し、つい
で、ツールポストTのクランプボルト14を締め付けるこ
とにより、楔部材13で嵌合ブロック17を上下方向に押さ
え込む。
続いて、把持ブロック16の凹溝21と嵌合ブロック17とを
嵌め合わせ、この後連結ボルト18をボルト孔22へ挿入し
てネジ穴24に捩込むことにより各ブロック16、17を強固
に連結する。これによりバイト連結具15全体がツールポ
ストTに装着される。
バイト連結具15をツールポストTに装着した後、バイト
3のバイトホルダ1を把持ブロック16の嵌合溝19に嵌め
込み、さらに把持機構20のクランプネジ7を締め付けて
クランプ駒8でバイトホルダ1を押さえ込む。これによ
りバイトホルダ1が嵌合溝19に拘束されて、バイト3が
バイトホルダ連結具15を介してツールポストTに固定さ
れる。
このように本実施例のバイト連結具15は、バイトホルダ
1を把持する把持ブロック16と、ツールポストTの開口
部に嵌合される嵌合ブロック17と、これら各ブロック1
6、17を連結する連結ボルト18とを有してなるものであ
るから、各ブロック16、17を連結する以前に嵌合ブロッ
ク17をツールポストTに装着しておけば、把持ブロック
16がクランプボルト14を覆う形状であっても、何等問題
なくバイト3とツールポストTとを連結することができ
る。
一方、本実施例のバイト連結具15では、嵌合ブロック17
は把持ブロック16の他方の側面に形成された凹溝21に嵌
合されて、その上下面がこの凹溝21の互いに対向する側
壁21A,21Aに密着した状態とされており、この嵌合によ
って把持ブロック16と嵌合ブロック17とは、上下方向お
よび上記連結ボルト18を中心軸とする回転方向について
強固に一体化されている。このため、本実施例によれ
ば、バイト連結具15を把持ブロック16と嵌合ブロック17
とに分割しているにも拘わらず、上記フランジ23とも相
俟って把持ブロック16をツールポストTに対して正確に
位置決めし得て、引いてはチップ2の切刃位置について
も高い位置決め精度を得ることが可能となる。また、こ
のようなバイトによる切削では、第1図に示すように切
削時にチップ2に作用する切削力Fによって、バイトホ
ルダ3およびバイト連結具15に上記回転方向に向けて曲
げモーメントMが作用するが、上述のように把持ブロッ
ク16と嵌合ブロック17とはこの回転方向にも強固に一体
化されているため、たとえ過大な曲げモーメントMが生
じたとしても、本実施例のバイト連結具15によれば、か
かる曲げモーメントMにも十分に抗して安定的にバイト
ホルダ3およびチップ2を保持することができ、上記の
高い位置決め精度が得られることも相俟って高精度の加
工を行うことができると共に、上記曲げモーメントMに
よって連結ボルト18が折損したりするような事態をも未
然に防止することが可能となる。
なお、本実施例のバイト連結具15を汎用旋盤の刃物台
等、クランプボルト14を上下方向から操作する構成の工
具装着部に装着する場合には、あらかじめ連結ボルト18
で各ブロック16、17を連結しておくことにより従来のバ
イト連結具4と同様に使用できることは言うまでもな
い。
また、本実施例のバイト連結具15においては、嵌合ブロ
ック17の高さhとバイト3の芯高H(ツールポストTの
取付溝11底面からチツプ2先端の切刃までの高さ)とが
密接な関係を有するため、嵌合ブロック17の下面側を適
宜寸法Cだけ削り落とした別の嵌合ブロック17を用意す
ることで、一のバイト3を容易に異なる芯高Hで使用で
きる。
さらに、本実施例では把持ブロック16の把持機構20をク
ランプ駒8によるものとしたが、第6図に示したように
嵌合溝にスリットを形成したものであっても良く、その
他種々の構成が考えられる。
さらにまた、本実施例では嵌合ブロック17と工具取付溝
11との左右方向の位置決めを、フランジ23と基準面Rと
を当接させることで行っているが、本考案はこれに限る
ものではなく、嵌合ブロック23自身の側面と、工具取付
溝11の開口部側を向く壁面とを当接させるようにしても
良い。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案のバイト連結具にあって
は、嵌合ブロックの形状をバイト形状に拘束されず任意
に定めることができるので、機械側の工具装着部が、NC
旋盤のツールポストのようにバイト連結具の装着方向か
らクランプボルト等を操作する構成であっても、嵌合ブ
ロックの形状をその操作に影響を与えない形状としてお
けば、把持ブロックの形状を問わず何等問題なくバイト
を工具装着部と連結することができ、その実用性は極め
て高いのである。
また、嵌合ブロックは、把持ブロックの他方の面に形成
された凹溝の互いに対向する一対の側壁に密着して嵌合
されるため、本考案によれば、当該バイト連結具を把持
ブロックと嵌合ブロックとに分割しているにも拘わら
ず、両ブロックを強固に一体化して、高い位置決め精度
を得ることができると共に、切削力による曲げモーメン
トにも十分に抗し得て、高精度かつ安定した加工を行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図は正面図、第2図は第1図A-A線における断面
図、第3図は把持ブロックと嵌合ブロックとを分割した
状態を示す図、第4図及び第5図は従来例を示す図で、
第4図は正面図、第5図は第4図B-B線における断面
図、第6図は従来例の変形例を示す断面図、第7図及び
第8図は従来のバイト連結具をNC旋盤のツールポストに
装着した状態を示す図で、第7図は断面図、第8図は正
面図である。 1……バイトホルダ、2……チツプ、3……突切りバイ
ト、15……バイト連結具、16……把持ブロック、17……
嵌合ブロック、18……連結ボルト(連結手段)、19……
嵌合溝、20……把持機構、T……ツールポスト(工具装
着部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状をなすバイトホルダの先端部にチッ
    プを装着してなるバイトと、該バイトが装着される機械
    本体の工具装着部との間に介在されて、上記バイトと上
    記機械本体とを連結するバイト連結具であって、 一方の側に上記バイトホルダと嵌合される嵌合溝が形成
    されると共に、他方の側には互いに対向する一対の側壁
    を備えた凹溝が形成され、かつ上記嵌合溝に嵌合された
    上記バイトホルダを把持する把持機構が配設された把持
    ブロックと、この把持ブロックの上記凹溝に嵌合されて
    上記機械本体の工具装着部に嵌合される嵌合ブロック
    と、これら把持ブロックと嵌合ブロックとを連結する連
    結手段とを具備してなることを特徴とするバイト連結
    具。
JP1989009769U 1989-01-30 1989-01-30 バイト連結具 Expired - Lifetime JPH0713921Y2 (ja)

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JPH02100706U JPH02100706U (ja) 1990-08-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH061284Y2 (ja) * 1988-05-09 1994-01-12 東芝タンガロイ株式会社 ツールブロック

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JPH02100706U (ja) 1990-08-10

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